JP6040613B2 - 位置決め装置、露光装置及び工作機械 - Google Patents

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Description

本発明は、位置決め装置、露光装置及び工作機械に関する。
この種の位置決め装置としては、例えば、特開2004−223647号公報に記載されたものがある。
ところで、転がり案内を採用した位置決めテーブルにおいて、ナノメートル(nm)オーダの位置決め精度を得ようとする場合には、転がり案内の非線形特性に応じた制御系を備える必要があると提唱されている(例えば、非特許文献1を参照)。このようなnmオーダの位置決め精度を備える位置決めテーブルでは、そのテーブルに設けられたサブnm〜数nmの分解能を有する位置測定器からの信号をフィードバック信号に用いたフィードバック制御が採用されている場合がある。そして、これらの組み合わせにより、nmオーダの位置決めを達成したとの報告例がある(例えば、非特許文献2を参照)。
特開2004−223647号公報
二見著、「ACリニアモータと転がり案内を用いたナノメータ位置決め(第2報)」、精密工学会誌、Vol.57、No.10(1991)、P.1808−1813. 二見著、「ACリニアモータと転がり案内を用いたナノメータ位置決め(第1報)」、精密工学会誌、Vol.57、No.03(1991)、P.556−561. 佐藤著、「直動転がり案内における摩擦特性の実験的挙動解析」、日本機械学会論文集C編、Vol.73、No.734(2007)、P.2811−2819.
しかし、前記の非特許文献1、2、3のものは研究レベルの成果であるため、実機としての利用には至っていない。その一例であるが、検証した位置決めテーブルは、複数本(多くの場合は2本)配置された案内要素の間隔が比較的狭いナローガイド構成であり、かつ自由度が「1」である(つまり、1軸の)位置決めテーブルであることが多い。
しかしながら、実際に使用される位置決めテーブルにおいては、配置空間の制約などからナローガイド化が困難な場合も多く、また移動体のヨーイング誤差の再現性に影響されて上述の非特許文献にあるような位置決め精度を得ることが困難な場合が多い。特に、大型の位置決めテーブルにおいてその傾向が顕著となることがある。
このため、転がり案内を採用した位置決めテーブルに、さらにばね要素(例えば、板状ばね)を案内に採用し、圧電素子などを駆動源とする小型の位置決めテーブルを配置した構成が、半導体装置の露光装置などで採用されていた。
また、近年では、転がり案内方式から空気を動作流体とする静圧案内方式へと案内要素を変更し、転がり要素であるボールねじの代わりにリニアモータを駆動源とする位置決めテーブルが、nmオーダの位置決めテーブルに採用される場合が多い。
一般に転がり案内においては、0.01程度の摩擦係数が存在し、かつその摩擦係数は移動中のテーブル位置に応じて変動することがある。そして、この摩擦係数の変動は、位置決めテーブルに配置された複数個のベアリングによって非同期で生じることがある。そのため、摩擦力のアンバランスにより、位置決めテーブルはヨーイング回転など角度誤差を生じる。特に、目標値近傍における位置決め動作においては、変位−抵抗特性の非線形性(例えば、非特許文献1の図2を参照)に起因して、抵抗(摩擦抵抗)が0.5〜1.7倍程度変動することが確認されている(例えば、非特許文献1の図5を参照)。
この抵抗の不均一性(抵抗のアンバランス)に起因して生じる現象を、図7を用いて以下説明する。
図7は、従来技術に係る位置決めテーブル600の構成を模式的に示した図である。位置決めテーブル600は、左右が略均等である案内構成において、左方に配置されたリニアエンコーダ6での検出値によるフィードバック制御を行う位置決めテーブルである。ここでは、駆動部5を動作させ、テーブル2を図中の+方向に移動させる場合を想定する。そこで、駆動部5を動作させると、テーブル2が移動して、左方の転がり案内4の抵抗が右方の転がり案内3の抵抗よりも一時的に大きくなる場合がある。そのため、テーブル2が反時計(CCW)方向にヨーイング回転し、リニアエンコーダ6はテーブル2が−方向に移動したことを検出することがある。つまり、従来技術に係る位置決めテーブルでは、駆動部5の送り方向とテーブル2の検出された移動方向とが一致しない場合がある。このような場合には、駆動部5は+方向へテーブル2をさらに移動させる指令を受けるので、必要以上に+方向へテーブル2が移動することになる。その際、一時的に抵抗が大きかった転がり案内4は摩擦力が小さくなり(つまり、摩擦抵抗が小さくなり)、テーブル2全体はそのヨーイング剛性により時計(CW)方向に回転することがある。これにより、リニアエンコーダ6は目標値以上の位置へテーブル2が移動したことを検出することになる。この場合、テーブル2は目標値近傍で制御困難な不感帯が存在することで、例えば往復動を続けることがある。転がり案内3、4の摩擦抵抗は、転動体であるボールの弾性変形の状態にも影響を受けるが、転動体への予圧量、または封入したグリース量などによっても変動する場合がある(例えば、非特許文献3を参照)。また、この変動により、非特許文献1よりも頻繁に変動が生じる場合もある。
さらに、単なるPID(Proportional−Integral−Derivative)制御では、転がり抵抗の非線形性に起因して目標位置へ寄り付けない場合がある。具体的には、制御ゲインが高い場合は、移動方向の折返しによる停止状態からの移動で大きく移動したため、目標位置を大きく通過することを繰り返す場合がある。また、制御ゲインが低い場合は、例えば、指令が小さく移動できない場合がある。
目標位置への寄り付きには、左右の転がり案内3、4の摩擦力のアンバランスによるヨーイング誤差を伴った静止、摩擦力の変動や駆動力が加振源となった微振動により不規則なヨーイング動作が伴う場合が多く、nmオーダの位置決め精度を得る障害となる場合が多い。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、安価、かつ圧縮空気といった空圧などの付帯設備を必要としない転がり案内を用いて、ナローガイド化が困難なテーブル、あるいは大型のテーブルを備えるとともに、nmオーダの位置決め精度を得ることができる位置決め装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る位置決め装置は、テーブルの位置を測定して、前記位置をフィードバック制御するフルクローズ制御手段を備えた位置決め装置において、前記テーブルに、その一端側と他端側とに相互に間隔をおいて設けられた、前記テーブルを一軸方向に移動可能とする転がり案内と、前記テーブルに設けられた、前記転がり案内に沿って前記テーブルを移動可能とする駆動要素と、を備え、前記一端側に設けられた前記転がり案内を、複数本の案内レールと、前記複数本の案内レールのそれぞれに跨架されたスライダーとを含んで構成し、前記他端側に設けられた前記転がり案内を、1本の案内レールと、前記1本の案内レールに跨架されたスライダーとを含んで構成し、前記テーブルの位置を測定する位置測定器が前記テーブルの端側に設けられ、前記一端側に設けられた前記転がり案内の摩擦抵抗を、前記他端側に設けられた前記転がり案内の摩擦抵抗よりも大きくし、前記駆動要素を、前記一端側に設けられた前記転がり案内と前記他端側に設けられた前記転がり案内との間に設けることを特徴とするものである。
このような位置決め装置であれば、一端側に設けられた転がり案内の摩擦抵抗は他端側に設けられた転がり案内の摩擦抵抗値よりも大きいので、駆動要素を動作しテーブルを移動させた場合に、テーブルの移動方向とテーブルの回転による測定位置の移動方向とを一致させることができる。このため、ナローガイド化が困難なテーブル、あるいは大型のテーブルを備えるとともにフルクローズ制御手段を備えた位置決め装置における、テーブルの位置決め精度を高めることができる。
また、上記の位置決め装置において、前記一端側に設けられた前記転がり案内の摩擦抵抗を、前記他端側に設けられた前記転がり案内の摩擦抵抗の2.0倍以上にしたこととしてもよい。
このような位置決め装置であれば、より確実性を高めて、テーブルの移動方向とテーブルの回転による測定位置の移動方向とを一致させることができる。
また、上記の位置決め装置において、前記駆動要素を、前記一端側に設けられた前記転がり案内と前記他端側に設けられた前記転がり案内との中間、または前記一端側に設けられた前記転がり案内側に偏って設けたこととしてもよい。
このような位置決め装置であれば、さらに確実性を高めて、テーブルの移動方向とテーブルの回転による測定位置の移動方向とを一致させることができる。
また、上記の位置決め装置において、前記一端側に設けられた前記転がり案内の転動体と、前記他端側に設けられた前記転がり案内の転動体とは、いずれも同一径のものを用い、前者の転動体の数を後者の転動体の数よりも2倍以上にしたこととしてもよい。
このような位置決め装置であれば、転がり案内を構成する転動体の数は、一端側に設けられた転がり案内の方が他端側に設けられた転がり案内よりも2倍以上あるので、一端側に設けられた転がり案内の摩擦抵抗を他端側に設けられた転がり案内の摩擦抵抗の2倍以上にすることが容易にできる。
また、上記の位置決め装置において、前記一端側に設けられた前記転がり案内、及び前記他端側に設けられた前記転がり案内を構成する前記案内レールのそれぞれの形状と寸法を同一とし、前記スライダーのそれぞれの形状と寸法を同一としたこととしてもよい。
このような位置決め装置であれば、案内レールのそれぞれの形状と寸法は同一であり、スライダーのそれぞれの形状と寸法は同一であるので、一端側に設けられた転がり案内の摩擦抵抗を他端側に設けられた他端側に設けられた転がり案内の摩擦抵抗の少なくとも2倍にすることができる。
また、上記の位置決め装置において、前記テーブルにおける、前記一端側に設けられた前記転がり案内と前記他端側に設けられた前記転がり案内との間に開口部を形成したこととしてもよい。
このような位置決め装置であれば、駆動要素を動作させた場合に生ずるテーブルの回転の回転中心を、一端側に設けられた転がり案内側に移動させることができる。このため、テーブルの移動方向とテーブルの回転による位置検出器の移動方向とをさらに一致させることができる。
また、本発明の一態様に係る露光装置は、上述の位置決め装置を備えたことを特徴とするものである。
このような露光装置であれば、上述の位置決め装置を備えているので、従来技術に係る露光装置と比較して、高い位置決め精度を得ることができる。
また、本発明の一態様に係る工作機械は、上述の位置決め装置を備えたことを特徴とするものである。
このような工作機械であれば、上述の位置決め装置を備えているので、従来技術に係る工作機械と比較して、高い位置決め精度を得ることができる。
本発明に係る位置決め装置であれば、テーブルの位置制御をテーブルの実際の変位を計測してフィードバック制御するシステム構成であるため、テーブルの移動時にテーブルの回転誤差が生じるものの転がり案内の摩擦力変動の影響を排除して位置決めが可能となる。よって、本発明に係る位置決め装置であれば、ナローガイド化が困難なテーブル、あるいは大型のテーブルを備える従来技術の位置決め装置と比較して、高い位置決め精度を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る位置決め装置の上面図である。 本発明の第2実施形態に係る位置決め装置の上面図である。 本発明の第3実施形態に係る位置決め装置の上面図である。 本発明の第3実施形態に係る位置決め装置の正面図である。 本発明の第3実施形態に係る位置決め装置を側面図である。 本発明の第3実施形態に係る位置決め装置を側面図である。 従来技術に係る位置決め装置の上面図である。
≪第1実施形態≫
以下に、本発明の第1実施形態に係る位置決め装置100の構造、動作及び効果について、図1を参照しつつ説明する。
<構造>
本実施形態に係る位置決め装置100は、位置決め対象物を一軸方向に位置決め可能な位置決め装置である。この位置決め装置100は、テーブル2と、テーブル2の一端2a側に設けられた転がり案内3と、テーブル2の他端2b側に設けられた転がり案内4と、テーブル2に設けられた駆動部5と、テーブル2の位置を測定する位置測定器6と、位置測定器6で測定されたテーブル2の位置情報に基づいてテーブル2の位置をフィードバック制御するフルクローズ制御手段(図示せず)とを備えている。図1は、上述のテーブル2と、転がり案内3、4と、駆動部5と、位置測定器6との配置関係を模式的に示した図である。
以下、上述の各部品の詳細について説明する。
[テーブル2]
テーブル2は、位置決め対象物を搭載するためのテーブルであって、長方形の平板からなるが、他の形状であってもよい。テーブル2の下面には、後述するガイドベアリング8a、8b、8c、8d、10a、10b及びナット12が取付けられている。
長方形であるテーブル2の長手方向にある2つの端部のうち、図において右側に表れる一方の端部を「一端2a」とし、図において左側に表れる他方の端部を「他端2b」とする。また、テーブル2の長手方向と直交する方向の一方向を「+」方向とし、その逆方向を「−」方向とする。
[転がり案内3、4]
転がり案内3、4は、テーブル2を前記「+」方向または「−」方向の一軸方向に移動させるための転がり案内であって、この実施形態では、テーブル2の一端2a側と他端2b側とに相互に間隔を置いて配置されている。
転がり案内3は、2つの平行且つ同一の寸法及び形状の案内レール7a、7bを備えており、1つの案内レールにつき2つのガイドベアリング(スライダー)が滑動自在に跨架されている。ここで、案内レール7aには2つのガイドベアリング8a、8bが跨架され、案内レール7bには2つのガイドベアリング8c、8dが跨架されている。
転がり案内4は、前記案内レール7a、7bと平行且つ同一の寸法及び形状の1つの案内レール9を備えており、その案内レールには2つのガイドベアリング10a、10bが跨架されている。
なお、各案内レール7a、7b、9における各ガイドベアリング8aと8b、8cと8d、10aと10b間の距離(スパン)は同じ距離となっている。
ここで、ガイドベアリング8a〜8d、10a、10bは、転動体として、いずれも同一寸法且つ同一数の複数個のボール(図示せず)をそれぞれ備えている。このため、後述する駆動部5を用いてテーブル2を位置決めする場合には、テーブル2を案内レール7a、7b、9に沿って一軸方向に自在に滑動させることができる。また、両転がり案内3、4は前記構造であり、且つここにおける予圧量及びグリースの粘度はそれぞれ同じとなっているから、転がり案内3の摩擦抵抗は、転がり案内4の摩擦抵抗よりも大きくなっている。具体的には、転がり案内3の摩擦抵抗は、転がり案内4の摩擦抵抗の2.0倍である。なお、転がり案内3の摩擦抵抗は、これ以上であってもよい。
本実施形態では、1つの案内レールにつき2つのガイドベアリングが跨架されているが、ガイドベアリングの数は2つに限定されるものではない。1つの案内レールに対するガイドベアリングの数は、例えば1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。なお、前記案内レール7a、7b、9はその長手方向の一部が省略して図示されており、実際にはさらに同方向に延長されているものである。
[駆動部5]
駆動部5は、案内レール7a、7b、9に沿ってテーブル2を滑動させるための駆動部であって、例えば、ボールねじとモータとを含んで構成されるものである。以下、駆動部5として、ボールねじとモータ(図示せず)とを用いた場合について説明する。よって、以下においては、駆動部5のことをボールねじ5とも称する。
ボールねじ5は、ねじ軸11とナット12とを含んで構成されており、ナット12はねじ軸11に移動自在に螺合している。このボールねじ5が、一端2a側の転がり案内3と他端2b側の転がり案内4との中間に設けられている。ねじ軸11は長手方向の一部が省略して図示されており、実際にはさらに軸方向に延長されており、その軸方向は、案内レール7a、7b、9の延在方向と同じである。また、ナット12は、テーブル2の下面に固定されている。
ねじ軸11の一端には、例えば、ねじ軸11を回転させるためのモータ(図示せず)が設けられている。このため、ねじ軸11をモータで回転させることでナット12とともにテーブル2をねじ軸11方向に沿って、+・−方向に自在に滑動させることができる。
[位置測定器6及びフィードバック制御]
テーブル2の左側である他端2bの中央には、テーブル2の位置を測定するための位置測定器6が設けられている。この位置測定器6は、例えばリニアエンコーダである。位置決め装置100では、リニアエンコーダで取得したテーブル2の位置情報に基づいて、テーブル2のフィードバック制御を行っている。このフィードバック制御には、例えば公知の技術であるフルクローズ制御手段を用いることができる。フルクローズ制御手段は公知の技術であるため、その説明は省略する。
なお、本実施形態に用いる位置測定器6は、テーブル2の他端2bの中央に設けられているが、これに限定されるものではない。位置測定器6は、例えば、ボールねじ5よりも他端2b側の転がり案内4側に設けられていればよい。また、位置測定器6は、例えば、テーブル2の他端2bの+方向側に偏って設けられていてもよいし、−方向側に偏って設けられていてもよい。
<動作>
本実施形態では、一端2a側の転がり案内3の摩擦抵抗は、他端2b側の転がり案内4の摩擦抵抗の2倍となっている。これは、転がり案内3、4の前記構造に起因している。
ここで、ボールの大きさにもよるが、50μm〜100μm以下の微小位置決めにおいては、転がり案内3、4のボールは、弾性体すなわち案内方向に対するばね要素としてそれぞれ作用するものとみなされる。そこで、この位置決め装置100の場合、一端2a側の剛性が他端2b側の剛性よりも2倍高くなっている。よって、駆動力が+方向へ作用した場合には、テーブル2に対する一端2a側と他端2b側のばね定数の不均衡(アンバランス)により、テーブル2は+方向へ滑動するとともに平面視で時計方向に回転する。これは、上述のボールの弾性変形に起因する摩擦抵抗の変動幅の最大値(1.7倍)に対して、ガイドベアリング8a〜8dの数が2倍と明らかに大きいためである。そして、一端2a側と他端2b側の転がり案内3、4の摩擦抵抗の不均衡を考慮したとしてもテーブル2は確実に平面視で時計方向に回転するからである。このため、ボールねじ5の送り量とテーブル2の移動量との間に非線形性はあるものの、送り方向と移動方向とは一致するという整合性は確保される。
<効果>
以上のように、本実施形態に係る位置決め装置100は、テーブル2の位置制御をテーブル2の実際の変位を計測してフィードバック制御するシステム構成であるため、テーブル2の移動時にテーブル2の回転誤差が生じるものの転がり案内3、4の摩擦力変動の影響を排除して位置決めが可能となる。よって、本実施形態に係る位置決め装置100であれば、高い位置決め精度を得ることができる。
なお、本実施形態では、一端2a側のガイドベアリング8a〜8dの数を他端2b側のガイドベアリング10a、10bの数の2倍にすることで、一端2a側の転がり案内3の摩擦抵抗を他端2b側の転がり案内4の摩擦抵抗の2倍にすることを説明したが、これに限定されるものではない。例えば、一端2a側と他端2b側のガイドベアリングの数を同一にして、一端2a側のみのガイドベアリングの長さを他端2b側のガイドベアリングの長さよりも長くしてもよい。こうすることでも、一端2a側の転がり案内3の摩擦抵抗を他端2b側の転がり案内4の摩擦抵抗の2倍以上にしてもよい。
また、一端2a側に設けられた転がり案内3のボールの数を、他端2b側に設けられた転がり案内4のボールの数よりも2倍以上にしてもよい。例えば、転がり案内3に設けられた循環溝数を増やすことでガイドベアリングに備わるボール数を増やして、転がり案内3の摩擦抵抗を転がり案内4の摩擦抵抗の2倍以上にしてもよい。
また、本実施形態では、転動体として、同じ大きさのボールを用いた場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ボールの大きさを一端2a側の転がり案内3と他端2b側の転がり案内4とで異ならせることで、一端2a側の転がり案内3の摩擦抵抗を他端2b側の転がり案内4の摩擦抵抗の2倍以上にしてもよい。
また、本実施形態では、ガイドベアリング8a〜8d、10a、10bにおいて、同じ予圧量を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、予圧量を変えることで、一端2a側の転がり案内3の摩擦抵抗を他端2b側の転がり案内4の摩擦抵抗の2倍以上にしてもよい。
また、本実施形態では、ガイドベアリング8a〜8d、10a、10bにおいて、同じグリース(基油粘度)を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、グリースの種類を変えることで、一端2a側の転がり案内3の摩擦抵抗を他端2b側の転がり案内4の摩擦抵抗の2倍以上にしてもよい。
また、本実施形態に係るテーブル2に開口部は形成されていないが、例えば、テーブル2の略中央部(つまり、一端2a側の転がり案内3と他端2b側の転がり案内4との間)に開口部を形成してもよい。この場合には、テーブル2のヨーイング方向の剛性を下げるデメリットはあるものの、テーブル2に配置した転がり案内3、4による回転中心を、剛性が高い側の転がり案内(つまり、一端2a側の転がり案内3)の中心に近づけることができる。これにより摩擦力のバランスのみならず、転がり案内の中心とねじ軸11の中心の配置からも駆動方向と回転による位置検出部の移動方向を一致させることができる特徴を有している。
≪第2実施形態≫
以下に、本発明の第2実施形態に係る位置決め装置110の構造、動作及び効果について、図2を参照しつつ説明する。
<構造・動作>
本実施形態に係る位置決め装置110は、位置決め対象物を一軸方向に位置決め可能な位置決め装置であって、図1に示した上述の位置決め装置110の変形例である。このため、位置決め装置110の構造は、位置決め装置110の構造と同じであるが、ボールねじ5の設置位置において異なっている。そこで、このボールねじ5の設置位置についてのみ説明し、その他の構成については図1のものと同一であるので説明を省略する。なお、図2では、図1において説明した構成部分と同一の要素については、同一の符号を付している。
この位置決め装置110のボールねじ5は、一端2a側に設けられた転がり案内3と他端2b側に設けられた転がり案内4との中間から、摩擦抵抗の大きい一端2a側の転がり案内3側に偏って設けられている。なお、ボールねじ5自身の構成は、位置決め装置110に設けられたボールねじ5の構成と同一である。また、位置決め装置110の動作については、上述の位置決め装置110の場合と同様であるため、その説明は省略する。
<効果>
本実施形態に係る位置決め装置110であれば、ボールねじ5は転がり案内3側、即ち摩擦抵抗の大きい案内要素側に偏って設けられているので、位置決め装置100と比較して、テーブル2のヨーイング角度誤差の発生を小さくすることができる。
よって、本実施形態に係る位置決め装置110であれば、位置決め装置100を用いた場合よりも高い位置決め精度を得ることができる。他の構成及び効果は図1のものと同一である。
≪第3実施形態≫
以下に、本発明の第3実施形態に係る位置決め装置500について、図3〜6を参照しつつ説明する。
<構造>
本実施形態に係る位置決め装置500は、位置決め対象物を2軸方向(X−Y軸方向)に位置決め可能な位置決め装置であって、例えば上述の位置決め装置110を2基上下に組み合わせて構成した位置決め装置である。図3〜6は、2基の位置決め装置の配置関係を模式的に示した図である。
位置決め装置500は、ベース501と、ベース501上方に設けられて、X軸方向の位置決めを可能にする第1の位置決めテーブル200と、ベース501上方であって且つ第1の位置決めテーブル200上方に設けられて、X軸と直交するY方向の位置決めを可能にする第2の位置決めテーブル300と、第1の位置決めテーブル200及び第2の位置決めテーブル300によって、X軸方向及びY軸方向に位置決めされるステージ400と、を備えて構成されている。ここで、第1の位置決めテーブル200のテーブル202を「X軸テーブル202」とし、第2の位置決めテーブル300のテーブル302を「Y軸テーブル302」とした場合に、Y軸テーブル302はX軸テーブル202に対して上方向、すなわちZ軸方向(X軸方向とY軸方向とに直交する方向)に互いに干渉することなく重なった状態で配置されている。
以下、上述の各部品の詳細について説明する。
[ベース501]
ベース501は、後述する第1の位置決めテーブル200、第2の位置決めテーブル300及びステージ400を搭載する基部であって、その形は、例えば平面視した場合に概ね正方形である。このため、対向配置された2対の端部を備えている。2対の端部のうち、一対の端部は端部501aと端部501bとで構成されており、別の一対の端部は端部501cと端部501dとで構成されている。
[第1の位置決めテーブル200]
第1の位置決めテーブル200は、X軸テーブル202と、X軸テーブル202の一端202a側でベース501との間に設けられた転がり案内203と、X軸テーブル202の他端202b側でベース501との間に設けられた転がり案内204と、X軸テーブル202の転がり案内203側でベース501との間に設けられたボールねじ205と、を含んで構成される。なお、転がり案内203、204及びボールねじ205は、図1、2に示した位置決めテーブル100、110の転がり案内3、4及びボールねじ5と実質的に同一の構造であり、機能も同一である。よって、本実施形態では、重複する部分については、その説明を省略する。
転がり案内203は、2つの案内レール207a、207bを備えており、この2つの案内レール207a、207bは、ベース501のY軸方向にある一方の端部501a近傍に互いに平行に設けられ、X軸方向に延在している。そして、案内レール207aには、2つのガイドベアリング208a、208bが滑動自在に跨架されている。そして、案内レール207bには、2つのガイドベアリング208c、208dが滑動自在に跨架されている。また、ガイドベアリング208aとガイドベアリング208bとのスパンは、ガイドベアリング208cとガイドベアリング208dとのスパンと同じになるように、X軸テーブル202に固定されている。
転がり案内204は、1つの案内レール209を備えており、案内レール209は、ベース501のY軸方向にある他方の端部501b近傍に設けられ、同様にX軸方向に延在している。そして、案内レール209には、1つのガイドベアリング210が滑動自在に跨架されている。
また、転がり案内203側には、ボールねじ205が設けられている。ねじ軸211の両端211a、211b付近は、軸受213a、213bによってベース501に対して回転自在に支持されている。また、ねじ軸211の一端211bにはベース501に固定されたモータ214(以下、「X軸モータ214」ともいう。)が接続されている。この接続は、ねじ軸211の一端211bとX軸モータ214の回転軸(図示せず)とをカップリング(軸継手)215で連結することで実現されている。また、軸受213a、213bの間には、ナット212の移動領域を規定するためのストッパ216a、216bが間隔をおいてナット212を挟むようにして設けられている。
ガイドベアリング208a〜208d、210及びナット212は、X軸テーブル202の下面に取付けられている。X軸テーブル202は、例えば、Y軸方向を長手方向とする長方形をしたテーブルである。X軸テーブル202の略中央部には、開口部202cが設けられている。そして、X軸テーブル202の上面には、開口部202cの縁202d、202eに沿って(つまり、Y軸方向に沿って)案内レール218、219がそれぞれ平行に設けられている。そして、案内レール218、219のそれぞれには、Y軸方向に滑動自在なガイドベアリング220、221が跨架されている。これらの上面は後述するステージ400の下面に固着されている。
[第2の位置決めテーブル300]
第2の位置決めテーブル300は、Y軸テーブル302と、Y軸テーブル302の一端302a側に設けられた転がり案内303と、Y軸テーブル302の他端302b側に設けられた転がり案内304と、Y軸テーブル302の前記転がり案内303側に設けられたボールねじ305と、を含んで構成される。なお、転がり案内303、304及びボールねじ305は、前記した図1、2の位置決めテーブル100、110の転がり案内3、4及びボールねじ5と実質的に同一の構造であり、機能も同一である。よって、本実施形態では、重複する部分については、その説明を省略する。
一方の転がり案内303は、2つの案内レール307a、307bを備えており、この2つの案内レール307a、307bは、ベース501のX軸方向にある一方の端部501c近傍にY軸方向に延在して互いに平行に設けられている。そして、一方の案内レール307aには、2つのガイドベアリング308a、308bが滑動自在に跨架されている。そして、他方の案内レール307bには、2つのガイドベアリング308c、308dが滑動自在に跨架されている。また、ガイドベアリング308aとガイドベアリング308bとのスパンは、ガイドベアリング308cとガイドベアリング308dとのスパンと同じになるように、Y軸テーブル302に固定されている。
他方の転がり案内304は、前記案内レール307a、307bと平行な1つの案内レール309を備えており、案内レール309は、ベース501のX軸方向にある他方の端部501d近傍に設けられている。そして、案内レール309には、2つのガイドベアリング310a、301bが滑動自在に跨架されている。そして、ガイドベアリング310aとガイドベアリング310bとのスパンは、前記ガイドベアリング308aとガイドベアリング308bとのスパンよりも短くなっている。
また、転がり案内303側には、ボールねじ305が設けられている。ねじ軸311の両端311a、311b付近は、軸受313a、313bによってベース501に対して回転自在に支持されている。また、ねじ軸311の一端311bにはベース501に支持されたモータ314(以下、「Y軸モータ314」ともいう。)が接続されている。この接続は、ねじ軸311の一端311bとY軸モータ314の回転軸(図示せず)とをカップリング(軸継手)315で連結することで実現されている。また、軸受313a、313bの間には、ナット312の移動領域を規定するためのストッパ316a、316bがナット312を挟むようにして設けられている。
ガイドベアリング308a〜308d、310a、310b及びナット312は、Y軸テーブル302の下面に固定されている。Y軸テーブル302は、例えば、X軸方向を長手方向とする長方形をしたテーブルである。Y軸テーブル302の略中央部には、開口部302cが設けられている。そして、Y軸テーブル302の上面には、開口部302cの縁302d、302eに沿って(つまり、X軸方向に沿って)案内レール318、319がそれぞれ平行に設けられている。そして、案内レール318には、X軸方向に滑動自在な、2つのガイドベアリング320a、320bが跨架されている。また、案内レール319には、X軸方向に滑動自在な、2つのガイドベアリング321a、321bが跨架されている。また、ガイドベアリング320aとガイドベアリング320bとのスパンは、ガイドベアリング321aとガイドベアリング321bとのスパンと同じになるように、後述するステージ400の下面に固定されている。
[ステージ400]
ステージ400は、不図示のワーク及びその固定具(例えば静電チャックなど)401並びに位置検出器406を搭載するための部材であり、その形は、例えば平面視で略正方形をしている。
ステージ400の位置決めを行う場合、X軸モータ214及びY軸モータ314をそれぞれ駆動させて各軸のねじ軸211、311を回転させ、ナット212、312をねじ軸211、311に沿って移動させる。このようにして、X軸方向及び/またはY軸方向にステージ400を移動させることで、ステージ400を目的とする位置に停止させる。
[位置検出器406]
ステージ400上には、ステージ400の位置情報を獲得するための位置検出器406が設けられている。この位置検出器406は、例えばレーザ測長する際に用いられる測長用鏡406a、406bとからなる。測長用鏡406aは案内レール309側に、平面視でY軸と平行になるように設けられている。また、測長用鏡406bは案内レール207a、207b側に、平面視でX軸と平行になるように設けられている。
ベース501から離れた位置であって、測長用鏡406aと対向する位置(つまり、X軸方向であって転がり案内304側)には測長用レーザ装置407aが設けられている。ここで、ステージ400のX軸方向の位置情報は、測長用レーザ装置407aでレーザ407bを送受して、測長用鏡406aまでの距離を測ることで得られる。
同様に、ベース501から離れた位置であって、測長用鏡406bと対向する位置(つまり、Y軸方向であって転がり案内203側)には測長用レーザ装置407cが設けられている。ここで、ステージ400のY軸方向の位置情報は、測長用レーザ装置407cでレーザ407dを送受して、測長用鏡406bまでの距離を測ることで得られる。
なお、測長用鏡406a、406bと測長用レーザ装置407a、407cとを用いたレーザ測長の方法は公知の技術であるため、ここではその詳細な説明については省略する。
なお、本実施形態では、位置検出器406としてレーザ測長器を用いたが、これはテーブル202、302の回転誤差のSin成分が実際のワークに対する位置決め誤差となるため、作用点近傍に測定の原点を有する測定系(つまり、アッベの原理に基づいた測定系)を設けることが好ましいからである。この場合には、ヨーイングによるSin成分は無視できるレベルまで小さくなり、(1−cosθ)成分が位置決め誤差となる。テーブルのヨーイング誤差の再現性成分は、1秒(1秒=1/3600deg)以下であるため、(1−cosθ)成分はnmオーダの位置決め精度を得る場合であっても無視可能なレベルである。
<効果>
本実施形態に係る位置決め装置500であれば、位置決め対象物を一軸方向だけでなく、2軸方向(X軸及びY軸)で高い位置決め精度を得ることができる。具体的には、位置決め装置500であれば、テーブル202、302の位置制御をテーブル202、302の実際の変位を計測してフィードバック制御するシステム構成を備えているため、2軸方向において、テーブル202、302の移動時にテーブル202、302の回転誤差が生じるものの転がり案内203、204、303、304の摩擦力変動の影響を排除して位置決めが可能となる。よって、本実施形態に係る位置決め装置500であれば、位置決め対象物を2軸方向において位置決めする場合であっても高い位置決め精度を得ることができる。
なお、本実施形態で説明したガイドベアリングは、全て同一の形状及び寸法のものであるが、これに限定されるものではない。例えば、第1実施形態の説明において記載したように、異なる形状、寸法、ボール数、ボール径、予圧、グリース性状のガイドベアリングを用いてもよい。
≪第4実施形態≫
本実施形態は、上述の第1実施形態〜第3実施形態で説明した位置決め装置を備えた露光装置である。
本実施形態に係る露光装置であれば、上述の第1実施形態〜第3実施形態の位置決め装置を備えているので、従来技術に係る露光装置と比較して、高い位置決め精度を得ることができる。
≪第5実施形態≫
本実施形態は、上述の第1実施形態〜第3実施形態で説明した位置決め装置を備えた工作機械である。
本実施形態に係る工作機械であれば、上述の第1実施形態〜第3実施形態の位置決め装置を備えているので、従来技術に係る工作機械と比較して、高い位置決め精度を得ることができる。
2 テーブル
2a 端部
2b 端部
3 転がり案内
4 転がり案内
5 ボールねじ
6 位置測定器
7a 案内レール
7b 案内レール
8a ガイドベアリング
8b ガイドベアリング
8c ガイドベアリング
8d ガイドベアリング
9 案内レール
10a ガイドベアリング
10b ガイドベアリング
11 ねじ軸
12 ナット

Claims (8)

  1. テーブルの位置を測定して前記位置をフィードバック制御するフルクローズ制御手段を備えた位置決め装置において、
    前記テーブルに、その一端側と他端側とに相互に間隔をおいて設けられた、前記テーブルを一軸方向に移動可能とする転がり案内と、
    前記テーブルに設けられた、前記転がり案内に沿って前記テーブルを移動可能とする駆動要素と、
    を備え、
    前記一端側に設けられた前記転がり案内を、複数本の案内レールと、前記複数本の案内レールのそれぞれに跨架されたスライダーとを含んで構成し、
    前記他端側に設けられた前記転がり案内を、1本の案内レールと、前記1本の案内レールに跨架されたスライダーとを含んで構成し、
    前記テーブルの位置を測定する位置測定器が前記テーブルの端側に設けられ、
    前記一端側に設けられた前記転がり案内の摩擦抵抗を、前記他端側に設けられた前記転がり案内の摩擦抵抗よりも大きくし、
    前記駆動要素を、前記一端側に設けられた前記転がり案内と前記他端側に設けられた前記転がり案内との間に設けることを特徴とする位置決め装置。
  2. 前記一端側に設けられた前記転がり案内の摩擦抵抗を、前記他端側に設けられた前記転がり案内の摩擦抵抗の2.0倍以上にしたことを特徴とする請求項1に記載の位置決め装置。
  3. 前記駆動要素を、前記一端側に設けられた前記転がり案内と前記他端側に設けられた前記転がり案内との中間、または前記一端側に設けられた前記転がり案内側に偏って設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の位置決め装置。
  4. 前記一端側に設けられた前記転がり案内の転動体と、前記他端側に設けられた前記転がり案内の転動体とは、いずれも同一径のものを用い、前者の転動体の数を後者の転動体の数よりも2倍以上にしたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の位置決め装置。
  5. 前記一端側に設けられた前記転がり案内、及び前記他端側に設けられた前記転がり案内を構成する前記案内レールのそれぞれの形状と寸法を同一とし、前記スライダーのそれぞれの形状と寸法を同一としたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の位置決め装置。
  6. 前記テーブルにおける、前記一端側に設けられた前記転がり案内と前記他端側に設けられた前記転がり案内との間に開口部を形成したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の位置決め装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の位置決め装置を備えたことを特徴とする露光装置。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の位置決め装置を備えたことを特徴とする工作機械。
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