JP6038851B2 - 車体上部構造 - Google Patents

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本発明は、ルーフパネルの裏面にルーフアーチが接合された車体上部構造に関する。
ルーフパネルを補強するために、ルーフパネルの裏面にルーフアーチを接合することが知られている。ルーフアーチは、ルーフパネルの車幅方向両端に渡って設けられる。ルーフパネルの補強に関する従来技術として、特許文献1に開示される技術がある。
特開昭64−56280号公報
特許文献1に示されるような、車体上部構造は、車幅方向に2本のルーフアーチが延び、これらのルーフアーチの端部同士が板材によって連結されている。2本のルーフアーチが共に連結されることにより、取付作業を簡便にしている。
車体の上部には、様々な性能が求められる。例えば、マップランプ、サンバイザー、及び、バックミラー等が取り付けられる前部と、それらを有しない後部とでは、求められる性能が異なる。加えて、ボンネットやフロントガラスへの外部入力荷重が伝達され得る前部と、それらの入力荷重が伝達されない後部とでは、求められる性能が異なる。
本発明は、様々な性能を付与することができる車体上部構造の提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、
ルーフパネルと、
このルーフパネルの車幅方向両端に渡って延び、前記ルーフパネルの裏面に接合される第1ルーフアーチと、
この第1ルーフアーチよりも後方において、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延び、前記ルーフパネルの裏面に接合される第2ルーフアーチと、を備えた車体上部構造であって、
前記第1ルーフアーチは、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延びる第1前横梁と、この第1前横梁の後方に位置して前記ルーフパネルの車幅方向両端に亘って延びる第1後横梁と、これらの第1前横梁及び第1後横梁を連結する第1縦梁と、を備え、
前記第2ルーフアーチは、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延びる第2前横梁と、この第2前横梁の後方に位置して前記ルーフパネルの車幅方向両端に亘って延びる第2後横梁と、これらの第2前横梁及び第2後横梁を連結する第2縦梁と、を備え、
前記第1縦梁と前記第2縦梁とは、互いに車幅方向にオフセットした部位に位置し、
前記第1ルーフアーチの前方には、車幅中央が車幅外方よりも前方に突出する湾曲形状を呈し、前記ルーフパネルを下方から支持するフロントルーフレールが備えられ、
前記第1前横梁には、前記フロントルーフレールに向かって前方に延出する延出部が形成され、
前記第1縦梁は、前記延出部の車幅中央に対して、左右にオフセットした位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする車体上部構造が提供される
請求項2による発明によれば、
ルーフパネルと、
このルーフパネルの車幅方向両端に渡って延び、前記ルーフパネルの裏面に接合される第1ルーフアーチと、
この第1ルーフアーチよりも後方において、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延び、前記ルーフパネルの裏面に接合される第2ルーフアーチと、を備えた車体上部構造であって、
前記第1ルーフアーチは、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延びる第1前横梁と、この第1前横梁の後方に位置して前記ルーフパネルの車幅方向両端に亘って延びる第1後横梁と、これらの第1前横梁及び第1後横梁を連結する第1縦梁と、を備え、
前記第2ルーフアーチは、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延びる第2前横梁と、この第2前横梁の後方に位置して前記ルーフパネルの車幅方向両端に亘って延びる第2後横梁と、これらの第2前横梁及び第2後横梁を連結する第2縦梁と、を備え、
前記第1縦梁と前記第2縦梁とは、互いに車幅方向にオフセットした部位に位置し、
前記第1ルーフアーチの前方には、車幅中央が車幅外方よりも前方に突出する湾曲形状を呈し、前記ルーフパネルを下方から支持するフロントルーフレールが備えられ、
前記第1前横梁には、前記フロントルーフレールに向かって前方に延出する延出部が形成され、
前記延出部は、車体を上面から見た場合に、前方に向かうにつれて幅が狭くなる台形状に形成されていることを特徴とする車体上部構造が提供される
請求項3による発明によれば、
ルーフパネルと、
このルーフパネルの車幅方向両端に渡って延び、前記ルーフパネルの裏面に接合される第1ルーフアーチと、
この第1ルーフアーチよりも後方において、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延び、前記ルーフパネルの裏面に接合される第2ルーフアーチと、を備えた車体上部構造であって、
前記第1ルーフアーチは、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延びる第1前横梁と、この第1前横梁の後方に位置して前記ルーフパネルの車幅方向両端に亘って延びる第1後横梁と、これらの第1前横梁及び第1後横梁を連結する第1縦梁と、を備え、
前記第2ルーフアーチは、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延びる第2前横梁と、この第2前横梁の後方に位置して前記ルーフパネルの車幅方向両端に亘って延びる第2後横梁と、これらの第2前横梁及び第2後横梁を連結する第2縦梁と、を備え、
前記第1縦梁と前記第2縦梁とは、互いに車幅方向にオフセットした部位に位置し、
前記第1ルーフアーチの前方には、車幅中央が車幅外方よりも前方に突出する湾曲形状を呈し、前記ルーフパネルを下方から支持するフロントルーフレールが備えられ、
前記第1前横梁には、前記フロントルーフレールに向かって前方に延出する延出部が形成され、
前記フロントルーフレールの車幅中央の後面部には、部品取付ブラケットが取り付けられ、
前記延出部が形成される位置は、前記部品取付ブラケットに対して、車幅外方にオフセットした位置であることを特徴とする車体上部構造が提供される
請求項に記載のごとく、好ましくは、前記ルーフパネルは、パネル本体部と、このパネル本体部の車幅方向両端にそれぞれ連なる左右のパネル側部と、を有し、
前記パネル左側部は、前記パネル本体部の左端に向かって下げられ、
前記パネル右側部は、前記パネル本体部の右端に向かって下げられ、
前記パネル本体部と前記左右のパネル側部との境界には、左右の境界部が形成され、
これらの左右の境界部は、前記左右のパネル側部の先端に沿って前端よりも後端が車幅中央に位置するよう斜めに形成されており、
前記第1縦梁は、前記第2縦梁よりも外側に位置する。
請求項1〜3に係る発明では、第1ルーフアーチに形成された第1縦梁と、第2ルーフアーチに形成された第2縦梁とは、互いに車幅方向にオフセットした部位に位置している。第1ルーフアーチと、第2ルーフアーチとには、異なる部材が用いられる。車体上部の前部及び後部において、それぞれ、最適な部位に第1縦梁と第2縦梁とを形成することができる。車体上部における前部、後部において異なる性能を付与することができる。
また、第1前横梁には、フロントルーフレールに向かって、前方に延出する延出部が形成されている。フロントルーフレールは、車幅中央が前方に突出する。フロントルーフレールと、第1前横梁との距離が車幅中央に向かうにつれて離間する。最も離間した車幅中央部について、延出部により補強することができる。離間することによる強度の低下を抑制することができる。さらに、異なる性能を付与することができる。
請求項に係る発明では、第1縦梁は、延出部の車幅中央に対して、左右にオフセットした位置にそれぞれ設けられている。車幅中央に限らないことにより、第1縦梁を、延長部を支持するのに最適な位置に配置することができる。延出部によるルーフパネルの支持剛性を高めることができる。加えて、ルーフパネルの上面に積もり得る雪に対して、強度を向上させることができる。
請求項に係る発明では、延出部は、車体を上面から見た場合に、前方に向かうにつれて幅が狭くなる台形状に形成されている。延出部の端部と、第1前横梁とによって形成される角は、鈍角となる。延出部から第1前横梁に対して、荷重を円滑に伝達することができる。延出部と第1前横梁との角部に応力が集中することを抑制して、剛性・強度を高めることができる。
請求項に係る発明では、延出部が形成される位置は、部品取付ブラケットに対して、車幅外方にオフセットした位置である。即ち、部品取付ブラケットが設けられた部位には、延出部が形成されない。第1前横梁と部品取付ブラケットとの距離、及び、延出部とフロントルーフレールとの距離を略一定にすることができる。即ち、必要な部位のみ延出部によって補強される。よって重量の増加を抑制しつつ、ルーフパネルの剛性・強度向上を図ることができる。
請求項に係る発明では、ルーフパネルに形成された左右の境界部は、左右のパネル側部の先端に沿って前端よりも後端が車幅中央に位置するよう斜めに形成されている。前方の第1縦梁は、後方の第2縦梁よりも外側に位置する。車両のデザイン都合や空力性能向上のために、左右の境界部を前開きに傾斜させて形成することがある。このような場合においても、第1縦梁を外側、第2縦梁を内側に位置させることで、剛性・強度の高い縦梁と、左右の境界部近傍とで互いに接触させることができ、ルーフパネルの支持剛性及び、面剛性を向上することができる。ルーフパネルの面剛性が向上することで、ルーフの積雪に対する強度が向上する。
本発明の実施例によるルーフパネルが取り付けられた車体の斜視図である。 図1に示された車体天井部の分解斜視図である。 図1に示されたルーフパネルの平面図である。 図3の4−4線断面図である。 図3の5−5線断面図である。 図3の6−6線断面図である。 図3の7−7線断面図である。 図2に示されたルーフパネルが外された状態の車体天井部の平面図である。 図8の9−9線断面図である。 図8に示された第1ルーフアーチの斜視図である。 実施例によるルーフパネルと比較例によるルーフパネルとを比較する図である。 図2に示されたルーフパネルの上面における雨水及び走行風の流れについて説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Lは乗員から見て左、Rは乗員から見て右、Upは上、Dnは下を示している。
<実施例>
実施例による車体上部構造について説明する。
図1を参照する。車体10は、車幅中心線CLを軸にして、左右略対称に形成されている。車体10は、フロアパネル11の左右において前後方向に延びる左右のサイドシル12,12と、これらの左右のサイドシル12,12からそれぞれ立ち上げられた左右のフロントピラー13,13、左右のセンターピラー14,14、左右のリヤピラー15(左のリヤピラー15のみが示されている)と、これらの左右のフロントピラー13,13、左右のセンターピラー14,14、左右のリヤピラー15のそれぞれの上端に架け渡され前後に延びる左右のルーフサイドレール16(左のルーフサイドレール16のみが示されている)と、これらの左右のルーフサイドレール16に架け渡される天井部20と、からなる。
図2を併せて参照する。天井部20は、左右のフロントピラー13,13間に架け渡されたフロントルーフレール21と、左右のセンターピラー14,14間に架け渡されたセンタールーフレール22と、左右のリヤピラー15間に架け渡されたリヤルーフレール23と、これらのフロントルーフレール21、センタールーフレール22、リヤルーフレール23によって支持されたルーフパネル30と、このルーフパネル30の裏面に接合され車幅方向両端に渡って延びる第1ルーフアーチ40と、この第1ルーフアーチ40よりも後方においてルーフパネル30の裏面に接合される第2ルーフアーチ50と、この第2ルーフアーチ50よりも後方においてルーフパネル30の裏面に接合される第3ルーフアーチ27と、からなる。
フロントルーフレール21は、車幅中央が車幅外方よりも前方に突出する湾曲形状を呈している。
第1〜第3ルーフアーチ40,50,27は、それぞれルーフパネル30を補強する部材である。第2及び第3ルーフアーチ50,27も、ルーフパネル30の裏面に接合されていると共に、車幅方向両端に渡って延びる。
図3乃至図5を参照する。ルーフパネル30は、左の側縁から車幅中央に向かって下がり勾配に形成された左パネル側部31と、右の側縁から車幅中央に向かって下がり勾配に形成された右パネル側部32と、後の縁から前方に向かって下がり勾配に形成されたパネル後部33と、これらの左パネル側部31、右パネル側部32、及びパネル後部33によって囲われているパネル本体部34と、が連続して形成されている。
車体10の後端には、テールゲート18が取り付けられている。このテールゲート18の上部、且つ、ルーフパネル30の後端には、リヤスポイラ19が設けられている。
パネル本体部34、左パネル側部31、右パネル側部32、及びパネル後部33は、それぞれ、境界部B1〜B5によって区画されている。
境界部B1〜B5は、左パネル側部31及びパネル本体部34の境界である左前境界部B1と、右パネル側部32及びパネル本体部34の境界である右前境界部B2と、パネル後部33及びパネル本体部34の境界である後境界部B3と、左パネル側部31及びパネル後部33の境界である左後境界部B4(左の境界部B4)と、右パネル側部32及びパネル後部33の境界である右後境界部B5(右の境界部B5)と、からなる。
パネル本体部34は、車幅中央が最も高くなるアーチ状に形成されている。逆に、パネル本体部34の左右両端は、高さが最も低い。さらに、パネル本体部34は、前端から前部略3分の1の部位まで連続的に高さが高くなる。パネル本体部34の前部略3分の1の部位からパネル本体部34の後端までは、緩やかなアーチ状に形成される。パネル本体部34の幅は、前方から後方に向かって連続的に狭くなる。
左パネル側部31、右パネル側部32、及びパネル後部33は、パネル本体部34に向かって下がり勾配に形成されている。このため、パネル本体部34、左パネル側部31、右パネル側部32、及びパネル後部33のそれぞれの境界部B1〜B5は、ルーフパネル30の他の部位に比べて低く形成されている。
図3及び図6を参照する。右パネル側部32は、平面視において略三角形に形成されている。右パネル側部32のなかの右後境界部B5に沿っている部位は、後方に向かって下がり勾配に形成されている。
左パネル側部31も同様である。左パネル側部31は、平面視において略三角形に形成されている。左パネル側部31のなかの左後境界部B4に沿っている部位は、後方に向かって下がり勾配に形成されている。
図3及び図7を参照する。パネル後部33は、車体を上方から見た場合に、車幅中央が前方に凸となる湾曲状に形成されている。さらに、パネル後部33は、車幅中央が最も高くなるアーチ状に形成されている。
図3を参照する。左前境界部B1は、ルーフパネル30の前端車幅外方から、後方且つ車幅内側に向かって延びる。これにより、左パネル側部31のなかの左前境界部B1に沿った部位は、車幅方向の幅が、前方から後方に向かって徐々に広がっている。左前境界部B1の後端は、左後境界部B4の前端に接続されている。即ち、左前境界部B1と、左後境界部B4とは、連続している。
右前境界部B2も同様である。右前境界部B2は、ルーフパネル30の前端車幅外方から、後方且つ車幅内側に向かって延びる。これにより、右パネル側部32のなかの右前境界部B2に沿った部位は、車幅方向の幅が、前方から後方に向かって徐々に広がっている。右前境界部B2の後端は、右後境界部B5の前端に接続されている。即ち、右前境界部B2と、右後境界部B5とは、連続している。
後境界部B3は、パネル後部33の前端に沿って車幅中央が前方に凸となる湾曲状に形成されている。後境界部B3の左の端部は、左後境界部B4に接続されている。即ち、後境界部B3と、左後境界部B4とは、連続している。同様に、後境界部B3の右の端部は、右後境界部B5に接続されている。即ち、後境界部B3と、右後境界部B5とは、連続している。
図6及び図7も参照する。左後境界部B4は、後方且つ車幅外方を指向している。さらに、左後境界部B4は、車幅外方に向かって下がり勾配に形成されている。
右後境界部B5も同様である。右後境界部B5は、後方且つ車幅外方を指向している。さらに、右後境界部B5は、車幅外方に向かって下がり勾配に形成されている。
図8及び図9を参照する。フロントルーフレール21、センタールーフレール22、リヤルーフレール23、及び、第1〜第3ルーフアーチ40,50,27は、それぞれ、シーラー29によってルーフパネル30の裏面に対して接着されている。シーラー29は、それぞれの部材に対して、複数箇所に塗布されている。
フロントルーフレール21の車幅中央には、ランプを取り付けるためのランプ取付ブラケット28(部品取付ブラケット28)が設けられている。ランプ取付ブラケット28は、フロントルーフレール21の車幅中央から後方に向かって突出している。
図10を併せて参照する。第1ルーフアーチ40は、1枚の板材をプレス成形することにより形成されたルーフパネル30の補強材である。第1ルーフアーチ40には、プレス時に打ち抜かれた複数の開口41が形成されている。複数の開口41が形成されることにより、第1ルーフアーチ40は、梯子状に形成されている。
第1ルーフアーチ40は、第1ルーフアーチ40の前部においてルーフパネル30の車幅方向両端に渡って延びる第1前横梁42と、第1ルーフアーチ40の後部においてルーフパネル30の車幅方向両端に亘って延びる第1後横梁43と、これらの第1前横梁42及び第1後横梁43の間においてルーフパネル30の車幅方向両端に亘って延びる第1中横梁44と、第1前横梁42、第1中横梁44及び第1後横梁43を連結する複数の第1縦梁45と、第1前横梁42からフロントルーフレール21に向かって前方に延出する左右の延出部46,46(延出部46)と、からなる。
第1前横梁42、第1中横梁44、第1後横梁43は、前からこの順番で形成され、共にルーフパネル30の車幅方向両端に渡って延びている。
第1前横梁42の前端は、上方に向かって膨出させた第1前膨出部42aとされている。第1前膨出部42aのなかのシーラー29が塗布される部位は、第1前膨出部42aの他の部位よりさらに高く膨出されている。逆に、第1前膨出部42aのなかのシーラー29が塗布されない部位は、塗布される部位に比べて一段低く形成されている。
第1後横梁43の後端は、上方に向かって膨出させた第1後膨出部43aとされている。第1後膨出部43aのなかのシーラー29が塗布される部位は、第1後膨出部43aの他の部位よりさらに高く膨出されている。
第1中横梁44の前後方向中央の部位は、上方に向かって膨出させた第1中膨出部44aとされている。第1中膨出部44aのなかのシーラー29が塗布される部位は、第1中膨出部44aの他の部位よりさらに高く膨出されている。
第1縦梁45は、複数形成され、それぞれが第1前横梁42から第1後横梁43までを直線的に連結している。
左右の延出部46,46は、それぞれ、前方の辺が短い略等脚台形状に形成されている。即ち、左右の延出部46,46は、車体を上面から見た場合に、前方に向かうにつれて幅が狭くなる台形状に形成されている。左右の延出部46,46は、連結部46aによって互いに連結されている。
左右の延出部46,46の両端には、それぞれ開口41が形成されている。左右の延出部46,46の中央には、それぞれビード46b,46bが形成されている。
左の延出部46は、ランプ取付ブラケット28に対して左側にオフセットさせて配置されている。右の延出部46は、ランプ取付ブラケット28に対して右側にオフセットさせて配置されている。即ち、左右の延出部46が形成される位置は、ランプ取付ブラケット28に対して、車幅外方にオフセットした位置である。
左右の延出部46,46の後方には、それぞれ2つの第1縦梁45が形成されている。これらの第1縦梁45は、左右の延出部46,46の車幅中央に対して、左右にオフセットした位置にそれぞれ設けられている。
板材を打ち抜いて形成した複数の開口41によって、第1前横梁42、第1中横梁44、第1後横梁43、及び、第1縦梁45は、仕切られている。第1前横梁42、第1中横梁44、第1後横梁43、及び、第1縦梁45が形成される部位において、開口41は、前後2列に形成されている。それぞれの列において開口41は、複数形成され、前の列と後ろの列とで、車幅方向の同じ部位に同じ大きさに形成されている。
第1前横梁42、第1中横梁44、第1後横梁43、及び、第1縦梁45が形成される部位において、開口41の縁41aは、立ち上げられている。
第2ルーフアーチ50は、1枚の板材をプレス成形することにより形成されたルーフパネル30の補強材である。第2ルーフアーチ50には、プレス時に打ち抜かれた複数の開口51が形成されている。複数の開口51が形成されることにより、第2ルーフアーチ50は、梯子状に形成されている。
第2ルーフアーチ50は、第2ルーフアーチ50の前部においてルーフパネル30の車幅方向両端に渡って延びる第2前横梁52と、第2ルーフアーチ50の後部においてルーフパネル30の車幅方向両端に亘って延びる第2後横梁53と、これらの第2前横梁52及び第2後横梁53の間においてルーフパネル30の車幅方向両端に亘って延びる第2中横梁54と、第2前横梁52、第2中横梁54及び第2後横梁53を連結する複数の第2縦梁55と、からなる。
第2前横梁52、第2中横梁54、第2後横梁53は、前からこの順番で形成され、共にルーフパネル30の車幅方向両端に渡って延びている。
第2前横梁52の前端は、上方に向かって膨出させた第2前膨出部52aとされている。第2前膨出部52aのなかのシーラー29が塗布される部位は、第2前膨出部52aの他の部位よりさらに高く膨出されている。
第2後横梁53の後端は、上方に向かって膨出させた第2後膨出部53aとされている。第2後膨出部53aのなかのシーラー29が塗布される部位は、第2後膨出部53aの他の部位よりさらに高く膨出されている。
第2中横梁54の前後方向中央の部位は、上方に向かって膨出させた第2中膨出部54aとされている。第2中膨出部54aのなかのシーラー29が塗布される部位は、第2中膨出部54aの他の部位よりさらに高く膨出されている。
第2縦梁55は、複数形成され、それぞれが第2前横梁52から第2後横梁53までを直線的に連結している。車幅外方に形成された左右の第2縦梁55,55は、左右の第1縦梁45,45よりも車幅内側に形成されている。即ち、第1縦梁45,45は、第2縦梁55,55よりも外側に位置する。さらには、第1縦梁45と第2縦梁55とは、互いに車幅方向にオフセットした部位に位置している。
板材を打ち抜いて形成した複数の開口51によって、第2前横梁52、第2中横梁54、第2後横梁53、及び、第2縦梁55は、仕切られている。第2前横梁52、第2中横梁54、第2後横梁53、及び、第2縦梁55が形成される部位において、開口51は、前後2列に形成されている。それぞれの列において開口51は、複数形成され、前の列と後ろの列とで、車幅方向の同じ部位に同じ大きさに形成されている。開口51の縁51aは、立ち上げられている。
図11を参照する。図11(a)には、比較例によるルーフパネル130が示されている。図11(b)には、実施例によるルーフパネル30が示されている。図11(c)は、比較例及び実施例によるルーフパネルを比較する図である。
図11(a)を参照する。比較例によるルーフパネル130は、車幅両端が最も低く形成され、車幅中央を頂点P1としたアーチ状に形成されている。
図11(b)を参照する。実施例によるルーフパネル30は、車幅両端から左右のパネル側部31,32がそれぞれ車幅中央に向かって下がり勾配に形成されている。左右のパネル側部31,32の車幅中央側の端部同士をアーチ状のパネル本体部34が繋いでいる。パネル本体部34は、車幅中央に頂点P2を有する。
図11(c)を参照する。実施例によるルーフパネル30は、車幅両端から左右のパネル側部31,32がそれぞれ車幅中央に向かって下がり勾配に形成されている。アーチ状のパネル本体部34は、この下げられた部位同士を繋ぐように延びている。パネル本体部34の頂点P2は、左右のパネル側部31,32の端部が下がっている分、比較例によるルーフパネル130の頂点P1に比べて、h1だけ低くなる。
仮に、パネル本体部34の頂点P2が、左右のルーフサイドレール16,16(図1参照)より高かった場合であっても、単純にアーチ形状としたルーフパネル130の頂点P1よりは、頂点P2を低くすることができる。
図12を参照する。黒の矢印は、雨水等の水の流れを示し、白抜き矢印は、走行風等の風の流れを示している。
車両の走行中に雨が降ることがある。左右のパネル側部31,32は、パネル本体部34に向かって下がっている。一方、パネル本体部34は、車幅両端部が下げられたアーチ状を呈している。このため、左右のパネル側部31,32の前部、又は、パネル本体部34の前部に落下した雨は、左右の前境界部B1,B2に向かって流れる。左右の前境界部B1,B2に流れた水は、走行風によって後方に向かって流される。
左右の前境界部B1,B2に対して、連続して左右の後境界部B4,B5が形成されている。左右の前境界部B1,B2を流れた水は、左右の後境界部B4,B5を流れる。左右の後境界部B4,B5は、車幅後方且つ外方に向かって下がり勾配に形成されている。これにより、左右の後境界部B4,B5は、それぞれ、車体の後外方からリヤピラー15(図1参照)を伝って路上に排出される。
左右のパネル側部31,32のなかの左右の後境界部B4,B5に沿った部位は、後方に向かって下がっている。この部位に落下した雨は、左右の後境界部B4,B5に流れ落ちる。
パネル本体部34のなかの後部に落下した雨は、後境界部B3に流れる。後境界部B3は、車幅中央を頂点として車幅外方に向かって下がるアーチ状に形成されている。このため、後境界部B3に流れた水は、車幅外方に向かって流れる。後境界部B3の左右の端部は、それぞれ、左右の後境界部B4,B5に接続されている。後境界部B3を流れた水は、左右の後境界部B4,B5を流れる。
パネル後部33は、車幅中央を頂点として車幅外方に向かって下がるアーチ状に形成されている。このため、パネル後部33に落下した雨水は、左右の後境界部B4,B5に向かって流れる。
車両の走行中には、パネル本体部34の上面を走行風が流れる。パネル本体部34は、車体前方の幅BFrが車体後方の幅BRrよりも広い。即ち、パネル本体部34は、前方から後方に向かって徐々に狭まる形状とされている。このため、走行風の流路は、後方に向かって徐々に狭められている。
このような車体によれば、以下の効果を得ることができる。
図11を参照する。ルーフパネル30によれば、パネル本体部34の左右の両端及び後端を下げることができる。これにより、車高を低くすることができる(h1参照)。
パネル本体部34は、ルーフパネル30の剛性を考慮して、車幅中央が高くなるアーチ状に形成されている。パネル本体部34の端部が下げられている分、パネル本体部34がアーチ状に形成されていたとしても、車幅中央の高さP2を低くすることができる。車高が低くなることにより、入庫可能な立体駐車場を増やすことができる。即ち、立体駐車場の選択の幅が広がる。
図12を参照する。左右のパネル側部31,32と、パネル後部33との間には、それぞれ左右の後境界部B4,B5が形成されている。車両の走行中に雨が降ることがある。雨水は、左右の後境界部B4,B5を介して、後方に流される。ルーフパネル30の上面に雨水が溜まることを防止することができる。加えて、ブレーキ時に雨水がフロントガラスに流れ、視界を遮ることが防止される。
さらに、車両の走行中に生じる走行風は、左右の後境界部B4,B5から後方に流すことができる。円滑に走行風を流すことにより、空力性能を高めることができる。
さらに、ルーフパネル30が前方に向かって下げられているため、パネル本体部34の上面を後方に向かって流れた雨水は、パネル後部33の前端に沿って左右に流れる。左右に流れた雨水は、左右の後境界部B4,B5から車体後方に流される。車体の中央を避けて左右の後境界部B4,B5が形成されているため、雨水は、リヤガラスの中央を避けて流れる。リヤガラスのなかにおいて、運転者が最も視認する中央位置に雨水を流さないことにより、運転者の後方視界を良好に保つことができる。
さらに、パネル後部33は、車体を上方から見た場合に、車幅中央が前方に凸となる湾曲状に形成されている。ルーフパネル30の上面を流れる走行風は、後方且つ車幅外方に円滑に誘導される。雨水も後方且つ車幅外方に円滑に流すことができる。
さらに、左右のパネル側部31,32の車幅方向の幅は、それぞれ、前方から後方に向かって徐々に広がるように形成されている。即ち、左右のパネル側部31,32が隣接している部位において、パネル本体部34の車幅方向の幅は、前方BFrから後方BRrに向かって徐々に狭められている。ルーフパネル30上面を流れる走行風の風速を、ルーフパネル30の後方に向かうにつれ速くすることができる。さらに円滑にルーフパネル30上面の雨水を流すことができる。
さらに、左右の後境界部B4,B5は、それぞれ、後方且つ車幅外方を指向している。これにより、リヤピラー15(図1参照)に沿って雨水を流すことができる。即ち、車体側部及び車体後部へ雨水が流れることを防止することができる。良好な視界を確保することができる。
雨水をこのような部位に流すため、テールゲート18の開閉時において、雨水が操作者にかかることを抑制することができる。特に、テールゲート18を有する車両において、有益である。
さらに、左右の後境界部B4,B5は、後方且つ車幅外方に向かって下がり勾配に形成されている。ルーフパネル30上面の雨水をより円滑に車幅外方且つ後方側に流すことができる。
さらに、左右のパネル側部31,32のなかの左右の後境界部B4,B5に沿った部位は、後方に向かって下がり勾配に形成されている。この部位に流れる雨水をより迅速に左右の後境界部B4,B5に流すことができる。
図1及び図8を参照する。第1ルーフアーチ40に形成された第1縦梁45と、第2ルーフアーチ50に形成された第2縦梁55とは、互いに車幅方向にオフセットした部位に位置している。第1ルーフアーチ40と、第2ルーフアーチ50とには、異なる部材が用いられる。車体上部の前部及び後部において、それぞれ、最適な部位に第1縦梁45と第2縦梁55とを形成することができる。車体上部における前部、後部において異なる性能を付与することができる。
さらに、第1前横梁42には、フロントルーフレール21に向かって、前方に延出する左右の延出部46,46が形成されている。フロントルーフレール21は、車幅中央が前方に突出する。フロントルーフレール21から第1前横梁42までの距離は、車幅中央に向かうにつれて離間する。即ち、車幅方向の部位によって、フロントルーフレール21から第1前横梁42までの距離は、変化する。左右の延出部46,46を形成することにより、フロントルーフレール21までの距離の変化を小さくすることができる。これにより、フロントルーフレール21まで離間している部位を左右の延出部46,46により補強することができる。離間することによる強度の低下を抑制することができる。さらに、異なる性能を付与することができる。
さらに、第1縦梁45は、左右の延出部46,46の車幅中央に対して、左右にオフセットした位置にそれぞれ設けられている。車幅中央に限らないことにより、第1縦梁45を、左右の延出部46,46を支持するのに最適な位置に配置することができる。左右の延出部46,46によるルーフパネル30の支持剛性を高めることができる。加えて、ルーフパネル30の上面に積もり得る雪に対して、強度を向上させることができる。
さらに、左右の延出部46,46は、車体を上面から見た場合に、前方に向かうにつれて幅が狭くなる台形状に形成されている。左右の延出部46,46の端部と、第1前横梁42とによって形成される角は、鈍角となる。左右の延出部46,46から第1前横梁42に対して、荷重を円滑に伝達することができる。左右の延出部46,46と第1前横梁42との角部に応力が集中することを抑制して、剛性・強度を高めることができる。
さらに、左右の延出部46,46が形成される位置は、ランプ取付ブラケット28に対して、車幅外方にオフセットした位置である。即ち、ランプ取付ブラケット28が設けられた部位には、左右の延出部46,46が形成されない。第1前横梁42とランプ取付ブラケット28との距離、及び、左右の延出部46,46とフロントルーフレール21との距離を略一定にすることができる。即ち、必要な部位のみ左右の延出部46,46によって補強される。よって重量の増加を抑制しつつ、ルーフパネル30の剛性・強度向上を図ることができる。
ルーフパネル30に形成された左右の前境界部B1,B2は、平面視において左右のパネル側部31,32の先端に沿って前端よりも後端が車幅中央に位置するよう斜めに形成されている。前方の第1縦梁45は、後方の第2縦梁55よりも外側に位置する。車両のデザイン都合や空力性能向上のために、左右の前境界部B1,B2を前開きに傾斜させて形成することがある。このような場合においても、第1縦梁45を外側、第2縦梁55を内側に位置させることで、剛性・強度の高い縦梁と、左右の前境界部B1,B2近傍とで互いに接触させることができ、ルーフパネル30の支持剛性及び、面剛性を向上することができる。ルーフパネル30の面剛性が向上することで、ルーフの積雪に対する強度が向上する。
さらに、第1及び第2のルーフアーチ40,50は、共に、板材をプレス成形することにより、成形されている。加えて、それぞれの横梁42〜44,52〜54、及び、縦梁45,55は、板材に形成された開口41,51によって形成される。このようなルーフアーチ40,50であれば、迅速に量産できる。第1及び第2のルーフアーチ40,50に、それぞれ別の形状の部材を用いたとしても、ルーフアーチ40,50の作成に必要な時間の増加を抑制することができる。
さらに、開口41,51には、それぞれ縁41a,51aが形成されている。開口41,51を形成することにより、第1及び第2のルーフアーチ40,50の軽量化を図ることができる。加えて、縁41a,51aが形成されているため、開口41,51を形成したことによる剛性の低下を抑制することができる。
さらに、第1前膨出部42aのなかのシーラー29が塗布されない部位は、塗布される部位に比べて一段低く形成されている。膨出させることにより剛性を高める一方、シーラー29の塗布されていない部位がルーフパネル30の裏面に接触することを防止している。第1後膨出部43a、第1中膨出部44a、第2前膨出部52a、第2後膨出部53a、及び、第2中膨出部54aについても同様である。
さらに、左右の延出部46,46は、互いに連結部46aによって連結されている。これにより、左右の延出部46,46のうちどちらかが荷重を受けた場合に、この荷重を他の延出部に伝達させることができる。荷重を確実に分散させることができる。
尚、本発明は、作用及び効果が同じである限りにおいて、実施例に限定されるものではない。
本発明の車体上部構造は、小型乗用車に好適である。
21…フロントルーフレール
28…ランプ取付ブラケット(部品取付ブラケット)
30…ルーフパネル
31…パネル左側部
32…パネル右側部
34…パネル本体部
40…第1ルーフアーチ
42…第1前横梁
43…第1後横梁
45…第1縦梁
46…延出部
50…第2ルーフアーチ
52…第2前横梁
53…第2後横梁
55…第2縦梁
B1…左前境界部(左境界部)
B2…右前境界部(右境界部)

Claims (4)

  1. ルーフパネルと、
    このルーフパネルの車幅方向両端に渡って延び、前記ルーフパネルの裏面に接合される第1ルーフアーチと、
    この第1ルーフアーチよりも後方において、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延び、前記ルーフパネルの裏面に接合される第2ルーフアーチと、を備えた車体上部構造であって、
    前記第1ルーフアーチは、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延びる第1前横梁と、この第1前横梁の後方に位置して前記ルーフパネルの車幅方向両端に亘って延びる第1後横梁と、これらの第1前横梁及び第1後横梁を連結する第1縦梁と、を備え、
    前記第2ルーフアーチは、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延びる第2前横梁と、この第2前横梁の後方に位置して前記ルーフパネルの車幅方向両端に亘って延びる第2後横梁と、これらの第2前横梁及び第2後横梁を連結する第2縦梁と、を備え、
    前記第1縦梁と前記第2縦梁とは、互いに車幅方向にオフセットした部位に位置し、
    前記第1ルーフアーチの前方には、車幅中央が車幅外方よりも前方に突出する湾曲形状を呈し、前記ルーフパネルを下方から支持するフロントルーフレールが備えられ、
    前記第1前横梁には、前記フロントルーフレールに向かって前方に延出する延出部が形成され、
    前記第1縦梁は、前記延出部の車幅中央に対して、左右にオフセットした位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする車体上部構造。
  2. ルーフパネルと、
    このルーフパネルの車幅方向両端に渡って延び、前記ルーフパネルの裏面に接合される第1ルーフアーチと、
    この第1ルーフアーチよりも後方において、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延び、前記ルーフパネルの裏面に接合される第2ルーフアーチと、を備えた車体上部構造であって、
    前記第1ルーフアーチは、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延びる第1前横梁と、この第1前横梁の後方に位置して前記ルーフパネルの車幅方向両端に亘って延びる第1後横梁と、これらの第1前横梁及び第1後横梁を連結する第1縦梁と、を備え、
    前記第2ルーフアーチは、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延びる第2前横梁と、この第2前横梁の後方に位置して前記ルーフパネルの車幅方向両端に亘って延びる第2後横梁と、これらの第2前横梁及び第2後横梁を連結する第2縦梁と、を備え、
    前記第1縦梁と前記第2縦梁とは、互いに車幅方向にオフセットした部位に位置し、
    前記第1ルーフアーチの前方には、車幅中央が車幅外方よりも前方に突出する湾曲形状を呈し、前記ルーフパネルを下方から支持するフロントルーフレールが備えられ、
    前記第1前横梁には、前記フロントルーフレールに向かって前方に延出する延出部が形成され、
    前記延出部は、車体を上面から見た場合に、前方に向かうにつれて幅が狭くなる台形状に形成されていることを特徴とする車体上部構造。
  3. ルーフパネルと、
    このルーフパネルの車幅方向両端に渡って延び、前記ルーフパネルの裏面に接合される第1ルーフアーチと、
    この第1ルーフアーチよりも後方において、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延び、前記ルーフパネルの裏面に接合される第2ルーフアーチと、を備えた車体上部構造であって、
    前記第1ルーフアーチは、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延びる第1前横梁と、この第1前横梁の後方に位置して前記ルーフパネルの車幅方向両端に亘って延びる第1後横梁と、これらの第1前横梁及び第1後横梁を連結する第1縦梁と、を備え、
    前記第2ルーフアーチは、前記ルーフパネルの車幅方向両端に渡って延びる第2前横梁と、この第2前横梁の後方に位置して前記ルーフパネルの車幅方向両端に亘って延びる第2後横梁と、これらの第2前横梁及び第2後横梁を連結する第2縦梁と、を備え、
    前記第1縦梁と前記第2縦梁とは、互いに車幅方向にオフセットした部位に位置し、
    前記第1ルーフアーチの前方には、車幅中央が車幅外方よりも前方に突出する湾曲形状を呈し、前記ルーフパネルを下方から支持するフロントルーフレールが備えられ、
    前記第1前横梁には、前記フロントルーフレールに向かって前方に延出する延出部が形成され、
    前記フロントルーフレールの車幅中央の後面部には、部品取付ブラケットが取り付けられ、
    前記延出部が形成される位置は、前記部品取付ブラケットに対して、車幅外方にオフセットした位置であることを特徴とする車体上部構造。
  4. 前記ルーフパネルは、パネル本体部と、このパネル本体部の車幅方向両端にそれぞれ連なる左右のパネル側部と、を有し、
    前記パネル左側部は、前記パネル本体部の左端に向かって下げられ、
    前記パネル右側部は、前記パネル本体部の右端に向かって下げられ、
    前記パネル本体部と前記左右のパネル側部との境界には、左右の境界部が形成され、
    これらの左右の境界部は、前記左右のパネル側部の先端に沿って前端よりも後端が車幅中央に位置するよう斜めに形成されており、
    前記第1縦梁は、前記第2縦梁よりも外側に位置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車体上部構造。
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