JP6038716B2 - 非水電解質二次電池の検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、非水電解質二次電池の高温エージング後の電圧と、高温エージング後に行われる低温エージング後の電圧とを測定することにより、非水電解質二次電池の良否判定を行う、非水電解質二次電池の検査方法に関する。
従来、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池においては、正極、負極、およびセパレータを、正極と負極との間にセパレータが介在するように積層して電極体を構成したものが知られている。
前記電極体の正極側に金属不純物等が混入した場合には、電解液に接触した前記金属不純物等が溶解されて負極に達し、負極表面に析出して正負極間に微小短絡(マイクロショート)が生じることがある。
そして、非水電解質二次電池に生じた正負極間の微小短絡を検査する方法としては、例えば特許文献1に記載される検出方法がある。
具体的には、特許文献1には、高温環境下で第1エージングを行う工程と、前記第1エージングよりも低温の環境下で第2エージングを行う工程とを備え、前記第2エージングを行う前の電池の端子電圧V1と、前記第2エージングを行った後の電池の端子電圧V2とを測定し、前記端子電圧V1と端子電圧V2との端子電圧差ΔVを算出し、算出した前記端子電圧差ΔVと、検査ロット毎に設定される所定の閾値とを比較することにより、電池の良否判定(微小短絡の有無の判定)を行う非水電解質二次電池の検査方法が記載されている。
特開2009−004389号公報
前述の非水電解質二次電池の検査方法のように、高温エージング後の非水電解質二次電池の電圧を測定する場合、前記電圧は温度によって変動する。また、非水電解質二次電池の良否判定を行う場合、微小な電圧変化が前記良否判定に影響を与える。
従って、非水電解質二次電池が低温となり電池温度が安定するまで非水電解質二次電池を放置して冷却する工程を、非水電解質二次電池の良否判定を行うための電圧測定の前に実施している。
電池温度が安定するまでに必要な時間は非水電解質二次電池によって異なるが、検査を行う全ての非水電解質二次電池の温度を常時監視することは困難であるため、非水電解質二次電池の放置時間を、各非水電解質二次電池について必要と考えられる時間のうち最も長い時間に合わせて、非水電解質二次電池の放置工程を実施している。
非水電解質二次電池の放置冷却工程は、具体的には、例えば図6に示すように、40〜80℃の温度で高温エージングを行った非水電解質二次電池を、放置冷却棚に載置した状態で所定時間放置することにより行われる。
放置冷却棚は複数の非水電解質二次電池を載置可能に構成されるとともに、内部に冷却風が吹き出すように構成されているが、例えば、放置冷却棚に載置されている非水電解質二次電池のうち、冷却風出口が近くにあって、高温の電池が近くに投入されていない非水電解質二次電池は速く冷却されて放置時間が短くて済むが、冷却風出口が近くになく、高温の非水電解質二次電池が近くに投入されている非水電解質二次電池は冷却が遅く、長い放置時間が必要となる。
従って、放置冷却棚に載置されている非水電解質二次電池の中で、最も長い放置時間が必要となる非水電解質二次電池に合わせて放置冷却時間を設定している。
そして、所定時間の放置冷却工程が終了した後、非水電解質二次電池の電圧測定を行っている。
このように、複数の非水電解質二次電池を検査する際には、冷却が短時間で終了する非水電解質二次電池についても、最も長い時間が必要となる非水電解質二次電池に合わせて放置冷却工程を実施していたので、放置冷却時間の無駄が生じていた。
そこで、本発明においては、高温エージング後に電池温度が安定化したか否か、即ち非水電解質二次電池の電圧が安定化したか否かの判断を最適なタイミングで行うことができ、放置冷却時間の無駄を解消することが可能となる、非水電解質二次電池の検査方法を提供するものである。
上記課題を解決する非水電解質二次電池の検査方法は、以下の特徴を有する。
即ち、請求項1記載の如く、非水電解質二次電池に対して、常温よりも高い第1の温度下で第1のエージング処理を行う第1のエージング処理工程と、前記第1のエージング処理工程後に、前記非水電解質二次電池の電圧を測定する第1の電圧測定工程と、前記第1の電圧測定工程後に、前記第1の温度よりも低い第2の温度下にて第2のエージング処理を行う第2のエージング処理工程と、前記第2のエージング処理工程後に、前記非水電解質二次電池の電圧を測定する第2の電圧測定工程と、を備え、前記第1の電圧測定工程にて測定した電圧と、前記第2の電圧測定工程にて測定した電圧とを用いて前記非水電解質二次電池の微小短絡の有無を判定する、非水電解質二次電池の検査方法であって、前記第1の電圧測定工程では、複数のタイミングで前記非水電解質二次電池の電圧を測定し、測定した複数のタイミングでの電圧により、前記非水電解質二次電池の電圧値が安定したことの判断を行う。
また、請求項2記載の如く、前記第1の電圧測定工程では、各タイミングでの電圧の測定を、複数の非水電解質二次電池について行い、各タイミングにおける各非水電解質二次電池の測定電圧Vxと、各タイミングにおける複数の非水電解質二次電池の測定電圧Vxの中央値Vxmedianとの差である電圧差ΔVxを求め、あるタイミングでの前記電圧差ΔVxと、前記電圧差ΔVxよりも一つ前のタイミングでの電圧差ΔV(x−1)との電圧差ΔΔVxを求め、前記電圧差ΔΔVxの値が予め設定した閾値以下となったタイミングを、前記非水電解質二次電池の電圧値が安定したタイミングであると判断する。
本発明によれば、高温エージング後に非水電解質二次電池の温度が安定化したか否か、即ち非水電解質二次電池の電圧が安定化したか否かの判断を最適なタイミングで行うことができ、放置冷却時間の無駄を解消することが可能となる。
本発明係る非水電解質二次電池の検査方法の対象となる二次電池を示す斜視図である。 非水電解質二次電池の検査方法のフローを示す図である。 放置冷却工程が8時間で終了する非水電解質二次電池のΔΔVxの挙動を示す図である。 放置冷却工程が2時間で終了する非水電解質二次電池のΔΔVxの挙動を示す図である。 非水電解質二次電池の自己放電量ばらつきと、高温エージング処理後の経過時間との関係を示す図である。 高温エージングを行った電池を、放置冷却棚に載置した状態で所定時間放置する様子を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
図1に示す、本実施形態に係る非水電解質二次電池の検査方法の対象となる非水電解質二次電池である二次電池1は、一面(上面)が開口した有底角筒形状のケース本体21と、平板状に形成されケース本体21の開口部を閉塞する蓋体22とで構成される電池ケース2に、電解液とともに電極体3を収容して構成されている。
電池ケース2は、一面(上面)が開口した直方体状の有底角筒形状に形成されるケース本体21の開口部を、平板状の蓋体22にて閉塞した角型ケースに構成されている。
蓋体22の長手方向一端部(図1における左端部)には正極端子4aが設けられ、蓋体22の長手方向他端部(図1における右端部)には負極端子4bが設けられている。
電極体3は、正極31、負極32、およびセパレータ33を、正極31と負極32との間にセパレータ33が介在するように積層し、積層した正極31、負極32、およびセパレータ33を巻回して扁平させることにより構成されている。
電池ケース2に電極体3および電解液を収容して二次電池1を構成する際には、まず電極体3の正極31および負極32に、それぞれ蓋体22の正極端子4aおよび負極端子4bを接続して、電極体3を蓋体22に組み付けて、蓋体サブアッシーを形成する。
その後、電極体3および電解液をケース本体21内に収容するとともに、ケース本体21の開口部に蓋体22を嵌合して、蓋体22とケース本体21とを溶接により密封することにより、二次電池1を構成する。
正極31は、正極活物質、導電材、および結着材等の電極材料を溶媒とともに混練して得られた正極合材ペーストを、箔状に形成される集電体の表面(片面又は両面)に塗布するとともに乾燥・加圧して構成されている。
同様に、負極32は、負極活物質や増粘剤や結着材等の電極材料を混練して得られた負極合材ペーストを、箔状に形成される集電体の表面(片面又は両面)に塗布するとともに乾燥・加圧して構成されている。
セパレータ33は、例えば多孔質ポリオレフィン系樹脂で構成されるシート状部材であり、正極31と負極32との間に配置される。
このように構成される二次電池1においては、高温環境下にて行われるエージング処理、即ち高温エージング処理を行い、高温エージング処理後の電圧を測定するとともに、高温エージング処理後に低温環境下にて行われるエージング処理、即ち低温エージング処理を行い、低温エージング処理後の電圧を測定して、高温エージング処理後の電圧と低温エージング処理後の電圧との電圧差により、当該二次電池1の良否を判定する(具体的には、二次電池1における微小短絡の有無の判定を行う)ことが行われている。
この場合、二次電池1の電圧は温度によって変動するため、高温エージング処理後に電圧を測定する際には、二次電池1が冷却されて低温となり電池温度が安定するまで(即ち、二次電池1の電圧が安定するまで)二次電池1を放置したうえで、二次電池1の良否を判定するための電圧測定を行っている。
本実施形態における非水電解質二次電池の検査方法においては、高温エージング処理後の二次電池1の電池温度が安定するまでの放置冷却時間を最適化して、無駄な放置冷却時間が生じないようにするために、以下のようなフローにて検査を行っている。
図2に示すように、本実施形態における非水電解質二次電池の検査方法では、まず二次電池1の組付が完了した後に、複数の二次電池1を任意の電圧値まで初期充電する(S10)。
その後、初期充電を行った各二次電池1に対して常温よりも高い第1の温度下、即ち高温環境下で所定の時間だけ第1のエージング処理(高温エージング処理)を行う、第1のエージング処理工程を実施する。(S20)。
第1のエージング処理工程では、例えば40℃〜80℃の温度にて10時間〜200時間だけ第1のエージング処理を行う。
第1のエージング処理工程の終了後、各二次電池1を前記第1の温度よりも低い温度環境下に放置して冷却する、放置冷却工程を実施する(S30)。
放置冷却工程においては、複数のタイミングにて各二次電池1の電池電圧を測定する、第1の電圧測定工程が実施される。
第1の電圧測定工程では、まず第1のタイミングT1で各二次電池1の電圧V1を測定する(S31)。この場合、第1のタイミングT1は、放置冷却工程の開始時(即ち、第1のエージング処理工程の終了時)から所定時間が経過した時点である。
また、測定した各二次電池1の電圧V1から、測定した複数の電圧V1の中央値V1medianを減じて、電圧V1と中央値V1medianとの電圧差ΔV1(=V1−V1median)を各二次電池1について算出する(S31a)。
次に、第2のタイミングT2で各二次電池1の電圧V2を測定する(S32)。この場合、第2のタイミングT2は、第1のタイミングT1よりも後のタイミングであって、放置冷却工程の開始時から所定時間が経過した時点である。
また、測定した各二次電池1の電圧V2から、測定した複数の電圧V2の中央値V2medianを減じて、電圧V2と中央値V2medianとの電圧差ΔV2(=V2−V2median)を各二次電池1について算出する。(S32a)。
さらに、第2のタイミングT2での電圧差ΔV2から第1のタイミングT1での電圧差ΔV1を減じて、タイミングT2〜T1間の電圧差ΔΔV2(=ΔV2−ΔV1)を各二次電池1について算出する(S32b)。
そして、算出したそれぞれの電圧差ΔΔV2が予め設定された閾値以下であるか否かの判定を行う(S32c)。
ステップS32cにおける判定では、各電圧差ΔΔV2が前記閾値以下であれば、二次電池1が充分に冷却されて二次電池1の温度(電圧)が安定したと判定し、放置冷却工程を終了して、第2のエージング処理工程(S40)に移行する。
一方、ステップS32cの判定において、算出した電圧差ΔΔV2の中で前記閾値よりも高いものがあれば、二次電池1はまだ充分に冷却されておらず、二次電池1の温度(電圧)は安定していないと判定し、所定のタイミングで各二次電池1の電圧測定を再度行う。
即ち、ステップS32cで前記閾値よりも高い電圧差ΔΔV2があった場合、前回の電圧測定を行ったタイミング(即ち、「第2のタイミングT2」)よりも後のタイミングであって、放置冷却工程の開始時から所定時間が経過した時点である第XのタイミングTxで各二次電池1の電圧Vxを測定する(S33)。
また、測定した各二次電池1の電圧Vxから、測定した複数の電圧Vxの中央値Vxmedianを減じて、電圧Vxと中央値Vxmedianとの電圧差ΔVx(=Vx−Vxmedian)を各二次電池1について算出する。(S33a)
さらに、第XのタイミングTxでの電圧差ΔVxから、前回の電圧測定のタイミングである第(x−1)のタイミングT(x−1)(即ち、「第2のタイミングT2」)での電圧差ΔV(x−1)(即ち、「電圧差ΔV2」)を減じて、タイミングTx〜T(x−1)間(即ち、「タイミングTx〜T2間」)の電圧差ΔΔVx(=ΔVx−ΔV(x−1))を各二次電池1について算出する(S33b)。
そして、算出したそれぞれの電圧差ΔΔVxが予め設定された閾値以下であるか否かの判定を行う(S33c)。
ステップS33cにおける判定では、各電圧差ΔΔVxが前記閾値以下であれば、二次電池1が充分に冷却されて二次電池1の温度(電圧)が安定したと判定し、放置冷却工程を終了して、第2のエージング処理工程(S40)に移行する。
一方、ステップS33cの判定において、算出した電圧差ΔΔVxの中で前記閾値よりも高いものがあれば、二次電池1はまだ充分に冷却されておらず、二次電池1の温度(電圧)は安定していないと判定し、所定のタイミングで各二次電池1の電圧Vxを再度測定する。
その後、算出した電圧差ΔΔVxが全て前記閾値以下となって、二次電池1の温度(電圧)が安定したと判定されるまで、所定のタイミングで二次電池1の電圧測定を繰り返す。
ステップS32cまたはステップS33cにおいて、二次電池1の温度(電圧)が安定したと判定された場合に移行する第2のエージング処理工程(S40)においては、前記第1のエージング処理を行う際の前記第1の温度よりも低い温度である第2の温度下にて所定の時間だけ第2のエージング処理(低温エージング処理)を行う。
第2のエージング処理の終了後、各二次電池1の電圧V(x+1)を測定する、第2の電圧測定工程が実施される(S50)。
その後、放置冷却工程(S30)の第1の電圧測定工程において二次電池1の温度(電圧)が安定したと判定されたタイミングで測定した電圧Vxを、第1のエージング処理(高温エージング処理)後の電圧VAとし、第2の電圧測定工程において測定した電圧V(x+1)を、第2のエージング処理(低温エージング処理)後の電圧VBとして、前記電圧VAと電圧VBとの電圧差に基づいて、二次電池1の良否を評価する(即ち、二次電池1における微小短絡の有無の判定を行う)良否判定工程を実施する(S60)。
良否判定工程では、例えば、電圧VAと電圧VBとの電圧差と、予め設定した基準値とを比較することにより、二次電池1の良否が評価される。
このように、本実施形態における非水電解質二次電池の検査方法においては、高温エージング処理が行われる第1のエージング処理工程の終了後、かつ低温エージング処理が行われる第2のエージング処理工程が行われる前に、複数のタイミングで二次電池1の電圧測定を行い、各タイミングにおいて、測定した電圧Vxと電圧Vxの中央値Vxmedianとの電圧差ΔVxを算出するとともに、電圧差ΔVxと電圧差ΔV(x−1)との電圧差ΔΔVxを算出し、算出した電圧差ΔΔVxが予め設定された閾値以下でとなったタイミングで、二次電池1の放置冷却工程(S30)を終了するように構成している。
このように構成することで、高温エージング後に二次電池1の温度が安定化したか否か、即ち二次電池1の電圧が安定化したか否かの判断を最適なタイミングで行うことができ、放置冷却時間の無駄を解消することが可能となる。
例えば、図3に示すように、ある複数の二次電池1について、放置冷却工程開始後の複数のタイミングにて電圧Vxを測定し、測定した電圧Vxと電圧Vxの中央値Vxmedianとの電圧差ΔVxを算出し、隣接タイミング間における電圧差ΔVxとΔV(x−1)との電圧差ΔΔVxを算出した場合、放置冷却工程の開始から8時間が経過したタイミングで算出した電圧差ΔΔVxが全て閾値以下となった。
この場合は、放置冷却工程を開始してから8時間が経過した時点で二次電池1の温度(電圧)が安定し、二次電池1の冷却が完了したと判断して、放置冷却工程を終了することができる。
また、図4に示すように、別の複数の二次電池1について、同様に電圧差ΔΔVxを算出した場合、放置冷却工程の開始から2時間が経過したタイミングで算出した電圧差ΔΔVxが全て閾値以下となった。
この場合は、放置冷却工程を開始してから2時間が経過した時点で二次電池1の温度(電圧)が安定し、二次電池1の冷却が完了したと判断して、放置冷却工程を終了することができる。
このように、高温エージング処理である第1のエージング処理を実施した二次電池1の冷却時間は電池毎に異なるが、第1のエージング処理後の複数のタイミングで二次電池1の電圧Vxを測定して電圧差ΔΔVxを算出し、算出した電圧差ΔΔVxが予め設定した閾値以下となった時点で二次電池1の放置冷却工程を終了することにより、二次電池1に応じて放置冷却時間を最適化することができる。
即ち、高温エージング処理後に二次電池1の電圧が安定化したか否かの判断を最適なタイミングで行うことができ、放置冷却時間の無駄を解消することが可能となる。
なお、高温エージング処理後の二次電池1の自己放電量のばらつきを、高温エージング処理後の複数のタイミングで算出した際の、自己放電量のばらつきと高温エージング処理後の経過時間との関係を図5に示す。
図5においては、前述の図3に示した放置冷却工程が8時間で終了する二次電池1の自己放電量ばらつきがC8のグラフにて表され、前述の図4に示した放置冷却工程が2時間で終了する二次電池1の自己放電量ばらつきがC2のグラフにて表されている。
図5によれば、C8のグラフにて表される二次電池1では、高温エージング処理が終了してから時間の経過とともに自己放電ばらつきが減少していき、高温エージング処理終了から8時間経過後に自己放電ばらつきが一定となっている。
また、C2のグラフにて表される二次電池1では、高温エージング処理が終了してから時間の経過とともに自己放電ばらつきが減少していき、高温エージング処理終了から2時間経過後に自己放電ばらつきが一定となっている。
従って、各グラフC2・C8において、自己放電ばらつきが所定値にて一定となった時点で二次電池1の電圧が安定したと判断することが可能であると考えられる。
しかし、二次電池1が、内部短絡が生じている不良品であった場合は、図5にCsのグラフで表わされるように、自己放電ばらつきが安定しない。
従って、自己放電ばらつきを測定した二次電池1の中に、内部短絡が生じている不良の二次電池1が混在していた場合は、二次電池1の電圧が安定するタイミング、即ち二次電池1の放置冷却工程の終了時点を正しく判断することが困難となる。
一方、本実施形態では、各二次電池1について電圧差ΔΔVxを算出し、当該電圧差ΔΔVxが所定の閾値以下であるか否かで放置冷却工程の終了時点の判断を行っているため、電圧Vxを測定した二次電池1の中に内部短絡が生じている不良の二次電池1が混在していても、正しい判断を行うことが可能となっている。
即ち、内部短絡が生じている不良の二次電池1については、電圧差ΔΔVxは正常な二次電池1のものに対して必ず小さくなる方向に変動するが、本実施形態では放置冷却工程の終了時点の判断を行う閾値を、放置冷却工程が終了と判断される値の上側にのみ設定しているため、内部短絡が生じている不良の二次電池1が混入していた場合でも、放置冷却工程の終了時点の判断に影響を与えることがない。
従って、二次電池1の良否判断の検査対象となる二次電池1の中に、内部短絡が生じている不良の二次電池1が混在していた場合でも、二次電池1の放置冷却工程の終了時点を正しく判断することが可能である。
1 二次電池
2 電池ケース2
3 電極体3
31 正極
32 負極
33 セパレータ

Claims (1)

  1. 非水電解質二次電池に対して、常温よりも高い第1の温度下で第1のエージング処理を行う第1のエージング処理工程と、
    前記第1のエージング処理工程後に、前記非水電解質二次電池の電圧を測定する第1の電圧測定工程と、
    前記第1の電圧測定工程後に、前記第1の温度よりも低い第2の温度下にて第2のエージング処理を行う第2のエージング処理工程と、
    前記第2のエージング処理工程後に、前記非水電解質二次電池の電圧を測定する第2の電圧測定工程と、を備え、
    前記第1の電圧測定工程にて測定した電圧と、前記第2の電圧測定工程にて測定した電圧とを用いて前記非水電解質二次電池の微小短絡の有無を判定する、非水電解質二次電池の検査方法であって、
    前記第1の電圧測定工程では、複数のタイミングで前記非水電解質二次電池の電圧を測定し、測定した複数のタイミングでの電圧により、前記非水電解質二次電池の電圧値が安定したことの判断を行い、
    前記第1の電圧測定工程では、
    各タイミングでの電圧の測定を、複数の非水電解質二次電池について行い、
    各タイミングにおける各非水電解質二次電池の測定電圧Vxと、各タイミングにおける複数の非水電解質二次電池の測定電圧Vxの中央値Vxmedianとの差である電圧差ΔVxを求め、
    あるタイミングでの前記電圧差ΔVxと、前記電圧差ΔVxよりも一つ前のタイミングでの電圧差ΔV(x−1)との電圧差ΔΔVxを求め、
    前記電圧差ΔΔVxの値が予め設定した閾値以下となったタイミングを、前記非水電解質二次電池の電圧値が安定したタイミングであると判断する、
    ことを特徴とする非水電解質二次電池の検査方法。
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