JP6037996B2 - 圧縮機、及びガスタービン - Google Patents
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Description
本発明は、軸線を中心として回転するロータと、このロータを囲むケーシングとを備える圧縮機と、この圧縮機を備えるガスタービンとに関する。
例えばガスタービン等に設けられて、軸線を中心として回転してロータと、このロータを外周側から囲むケーシングとを備えて空気などの流体を圧縮する圧縮機が知られている。この圧縮機には、圧縮された流体の一部を外部に導くための抽気構造を採用しているものがある。
特許文献1には、抽気構造におけるブリードスロットと抽気室(ブリードキャビティ)との間に設けられた連絡流路(ブリードパッセージ)断面の形状を、抽気配管(ブリードポート)の配置、形状に合わせて周方向に変化させている抽気構造が記載されている。
ここで、抽気構造では上述した抽気配管の配置、及び、抽気された流体がロータの回転に伴う周方向への旋回成分を有していることにより、抽気配管が設けられた周方向位置で流体の流量が増大し、主流路内で周方向の流量分布の不均一性が大きくなることがCFD(Computational Fluid Dynamics、数値流体力学)を用いた解析によって確認されている。
このような不均一な流量分布によっては、脈動が生じてブリードスロットの下流に配置された動翼の先端付近に失速が発生し、圧縮空気の流れ全体にサージが引き起こされる。このような失速、及びサージによって圧縮機の運転効率が低下してしまう可能性がある。特に、重量軽減などの目的から抽気配管の数が少なくなっている場合には、流量の不均一性がさらに大きくなって、サージマージンが小さくなり、サージの発生の可能性が高まってしまう。
しかしながら、特許文献1の連絡流路では、上述したように連絡流路断面の形状を周方向に変化させることで周方向の流量分布の均一化を図っているものの、この連絡流路の断面形状は、上記の連絡流路の中途位置で流路幅が狭くなったり広くなったりし、非常に複雑な形状をなしている。このため、製造に要するコストが増大しまう。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、コストを抑えつつ、主流路からの流体の抽気を行うスロット近傍の主流路内で流体の流量の均一化を図り、サージマージンを増大させて運転効率を向上させることができる圧縮機、及びこれを備えたガスタービンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
即ち、本発明の一の態様によれば、圧縮機は、軸線回りに回転するロータと、前記ロータを外周側から囲んで、該ロータとの間に流体の主流路を画成するロータケーシングと、前記ロータケーシングの外周側に設けられて、周方向に延びて形成されたスロットを介して、前記主流路と連通する抽気室を画成する抽気室ケーシングと、前記抽気室ケーシングに外周側から接続されて、内側に前記抽気室内の前記流体を外部に導く抽気流路が形成された配管と、を備え、前記スロットの前記主流路への開口部における前記配管に対応する周方向位置に、開口面積が他の周方向位置に比べて部分的に大きくなる大開口部が形成されていることを特徴とする。
即ち、本発明の一の態様によれば、圧縮機は、軸線回りに回転するロータと、前記ロータを外周側から囲んで、該ロータとの間に流体の主流路を画成するロータケーシングと、前記ロータケーシングの外周側に設けられて、周方向に延びて形成されたスロットを介して、前記主流路と連通する抽気室を画成する抽気室ケーシングと、前記抽気室ケーシングに外周側から接続されて、内側に前記抽気室内の前記流体を外部に導く抽気流路が形成された配管と、を備え、前記スロットの前記主流路への開口部における前記配管に対応する周方向位置に、開口面積が他の周方向位置に比べて部分的に大きくなる大開口部が形成されていることを特徴とする。
このような圧縮機によれば、スロットの開口部に大開口部が形成されていることで、この部分で、スロットから配管の抽気流路へ向かって流通しようとする流体の流量を小さく抑えることができる。従って、配管が設けられた周方向位置でのスロットの開口部近傍の主流路内で、ロータの回転に起因して生じる流体の流量増大を抑制できる。また、大開口部はスロットにおける主流路への開口部に形成されている。よって、ロータケーシングの内周側からアクセスし易い位置に形成でき、製造が容易である。
また、前記スロットでは、前記配管に対応する周方向位置で、かつ、該周方向位置における前記ロータの回転方向前方側で前記大開口部が形成されていてもよい。
配管が設けられた周方向位置のうち、ロータの回転方向前方側ではロータの回転の影響でスロットから配管の抽気流路に向かって流通しようとする流体の流量が増大する。よって、大開口部が、配管に対応する周方向位置におけるロータの回転方向前方側に形成されていることで、流体の流量が増大する位置に大開口部が形成されていることになるため、より効果的にスロットの開口部近傍での流体流量の周方向分布の均一化を図ることが可能となる。
さらに、前記スロットは、前記大開口部から前記ロータの回転方向前方側に向かって前記開口面積が徐々に減少するように形成されていてもよい。
配管が設けられた周方向位置で、スロットから抽気室を介して配管の抽気流路に向かって流通しようとする流体の流量が最も大きくなり、また、この周方向位置から回転方向前方に向かって配管の設けられた周方向に離間するに従って、抽気流路に向かって流通しようとする流体の流量が小さくなっていく。従って、このような流量分布にあわせるように、スロットの開口面積を大開口部から前記回転方向の前方側に向かって減少させることで、さらに効果的に、スロットの開口部近傍での流体流量の周方向分布の均一化を図ることが可能となる。
さらに、本発明の他の態様によれば、ガスタービンは、前記ロータが回転することで前記流体としての空気を圧縮する請求項1から3のいずれか一項に記載の圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された圧縮空気中で燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、前記燃焼器からの前記燃焼ガスで駆動するタービンと、を備えることを特徴とする。
このようなガスタービンによれば、上記の圧縮機を備えることで、配管が設けられた周方向位置でのスロットの開口部近傍の主流路内で、ロータの回転に起因して生じる流体の流量増大を抑制できる。また、大開口部はスロットにおける主流路への開口部に形成されている。よって、ロータケーシングの内周側からアクセスし易い位置に形成でき、製造が容易である。
上記の圧縮機、及びガスタービンによると、スロットの開口部に大開口部を形成することで、コストを抑えつつスロット近傍の主流路内で流体流量の周方向分布の均一化を図り、サージマージンを増大させて運転効率の向上が可能となる。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の実施形態に係る軸流式の圧縮機1について説明する。
まず、圧縮機1を備えるガスタービン200について説明する。
図1に示すように、ガスタービン200は、外気A0を圧縮して圧縮空気Aを生成する圧縮機1と、燃料供給源からの燃料Fを圧縮空気Aに混合して燃焼させて燃焼ガスGを生成する複数の燃焼器202と、燃焼ガスGにより駆動するタービン203とを備えている。なお、以下では、圧縮空気Aを単に空気Aと言うこともある。
以下、本発明の実施形態に係る軸流式の圧縮機1について説明する。
まず、圧縮機1を備えるガスタービン200について説明する。
図1に示すように、ガスタービン200は、外気A0を圧縮して圧縮空気Aを生成する圧縮機1と、燃料供給源からの燃料Fを圧縮空気Aに混合して燃焼させて燃焼ガスGを生成する複数の燃焼器202と、燃焼ガスGにより駆動するタービン203とを備えている。なお、以下では、圧縮空気Aを単に空気Aと言うこともある。
タービン203は、回転軸線Arを中心として回転するタービンロータ204と、このタービンロータ204を覆う筒状のケーシング205とを有している。タービンロータ204とタービンケーシング205との間には主流路206が画成されている。
タービンロータ204は、後述する圧縮機1におけるロータ2に連結され、このロータ2とともに回転軸線Arを中心として回転する。
タービンロータ204は、後述する圧縮機1におけるロータ2に連結され、このロータ2とともに回転軸線Arを中心として回転する。
以下では、回転軸線Arが延びている方向を軸方向Daとする。また、回転軸線Arを基準にした径方向を単に径方向Drとし、この径方向Drで回転軸線Arから遠ざかる側を径方向Drの外側とし、この径方向Drで回転軸線Arに近づく側を径方向Drの内側とする。さらに、回転軸線Arを基準にした周方向を単に周方向Dcと言う。
複数の燃焼器202は、回転軸線Arを中心として、周方向Dcに互いに等間隔でタービンケーシング5に固定されている。
次に、圧縮機1について説明する。
図2に示すように、圧縮機1は、回転軸線Arを中心として回転するロータ2と、このロータ2を覆う筒状のロータケーシング3とを備えている。
図2に示すように、圧縮機1は、回転軸線Arを中心として回転するロータ2と、このロータ2を覆う筒状のロータケーシング3とを備えている。
ロータケーシング3は、ロータ2との間に圧縮空気Aが流れる環状の主流路4を画成している。また、ロータケーシング3は、内周側の面に軸方向Daに間隔をあけて設けられた複数の静翼段9を有している。
各々の静翼段9は、複数の静翼10を有している。これら複数の静翼10は、回転軸線Arを中心として環状をなすように、周方向Dcに互いに間隔をあけて並んで一つの静翼段9を構成している。各々の静翼10はロータケーシング3の内周側の面から径方向Drの内側に向かって延びている。
ロータ2は、軸方向Daに延びるロータ本体5と、このロータ本体5の外周に固定されて、軸方向Daに間隔をあけて設けられた複数の動翼段7とを有している。
ロータ本体5は、軸方向Daに延びる回転軸線Arを中心とした軸状をなしている。
各々の動翼段7は、複数の動翼8を有している。これら複数の動翼8は、回転軸線Arを中心として環状をなすように、周方向Dcに互いに間隔をあけて並んで一つの動翼段7を構成している。各々の動翼8はロータ本体5の外周から径方向Drの外側に向かって延びている。一の動翼段7は、一の静翼段9の下流側に配されていることで、これら動翼段7と静翼段9とが交互に並んで設けられている。
このように、本実施形態では、圧縮機1は、主流路4へ外気A0を取り込んで、複数の静翼段9及び複数の動翼段7によって段階的に圧縮し、圧縮空気Aを生成する多段式軸流圧縮機となっている。
ここで、圧縮機1は、さらに、ロータケーシング3の外周側に設けられた抽気室ケーシング6と、抽気室ケーシング6に接続された複数の抽気配管15とを備えている。
抽気室ケーシング6は、ロータケーシング3から径方向Drの外側に突出するように回転軸線Arを中心として環状に形成されており、ロータケーシング3との間に環状の空間となる抽気室12を画成している。
また、軸方向Daで隣接する一の静翼段9と一の動翼段7との間には、回転軸線Arを中心として環状をなすように周方向Dcに延びて抽気室12と主流路4とを連通するスロット13がロータケーシング3に形成されている。より詳しくは、このスロット13は、抽気室12の径方向Drの内側から主流路4に向かうに従って軸方向Daに沿って下流から上流に向かって傾斜して形成されている。
抽気配管15は、抽気室ケーシング6に外周側から接続されて径方向Drの外側に延びている。この抽気配管15の内側には抽気室12に連通する抽気流路14が形成されている。
この抽気配管15は、周方向Dcに間隔をあけて抽気室ケーシング6に接続されている。抽気配管15の数量は、圧縮機1の機種によって異なっている。
このように、スロット13、抽気室12、抽気配管15を経由して主流路4から空気Aが抽気され、抽気された空気Aが圧縮機1の外部に導かれる。
このように、スロット13、抽気室12、抽気配管15を経由して主流路4から空気Aが抽気され、抽気された空気Aが圧縮機1の外部に導かれる。
次に、スロット13についてさらに詳しく説明する。
図3に示すように、スロット13は、主流路4への開口部13aの開口面積が周方向Dcに一様でない。
即ち、抽気配管15に対応する周方向Dcの位置に、開口面積が他の周方向位置に比べて部分的に大きくなる大開口部20が形成されている。
本実施形態では、抽気配管15におけるロータ2の回転方向Rの前方側となる周方向Dcの位置で、大開口部20が形成されている。よって、この大開口部20は、抽気配管15の数量と同じ数量が形成されている。
図3に示すように、スロット13は、主流路4への開口部13aの開口面積が周方向Dcに一様でない。
即ち、抽気配管15に対応する周方向Dcの位置に、開口面積が他の周方向位置に比べて部分的に大きくなる大開口部20が形成されている。
本実施形態では、抽気配管15におけるロータ2の回転方向Rの前方側となる周方向Dcの位置で、大開口部20が形成されている。よって、この大開口部20は、抽気配管15の数量と同じ数量が形成されている。
大開口部20は、開口部13aから軸方向Daの上流側に向かって開口部13aを拡大するようにして形成されている。
この大開口部20は、開口部13aから滑らかに上流側に膨らむように、開口部13aに連続して形成されていることが好ましい。また、大開口部20は、開口部13aから上流側に向かってだけでなく下流側に向かって拡大するように形成されていてもよいし、下流側に向かってのみ拡大するように形成されていてもよい。
この大開口部20は、開口部13aから滑らかに上流側に膨らむように、開口部13aに連続して形成されていることが好ましい。また、大開口部20は、開口部13aから上流側に向かってだけでなく下流側に向かって拡大するように形成されていてもよいし、下流側に向かってのみ拡大するように形成されていてもよい。
このような圧縮機1によると、スロット13の開口部13aに大開口部20が形成されていることで、スロット13の開口面積、即ち、開口部13aにおける空気Aの流路面積が、抽気配管15におけるロータ2の回転方向Rの前方側となる周方向Dcの位置で大きくなっている。
ここで、図4には、スロット13の開口部13aの開口面積が周方向に一定である場合、即ち、開口面積が周方向に変化しない場合のスロット13の開口部13aでの空気Aの流量分布の解析結果が示されている。このような場合には、ロータ2の回転によって空気Aが旋回成分を有することに起因して、スロット13の開口部13aの近傍で、空気Aの流量に周方向Dcの分布が生じてしまう。
具体的には、図4に示す色の薄い部分が流量の小さい部分であり、色の濃い部分が流量の大きい部分となっており、空気Aの流量が大きくなる現象は、抽気配管15が設けられた周方向Dcの位置近傍に確認されている。さらに、抽気配管15の設けられた周方向位置におけるロータ2の回転方向Rの前方側で、空気Aの流量が大きくなる現象が顕著にみられる。
本実施形態では、上述した大開口部20を形成したことで、この位置でスロット13から抽気流路14へ向かって流通しようとする空気Aの流量を小さく抑えることができ、抽気配管15が設けられた周方向Dcの位置でのスロット13の開口部13a近傍の主流路4内で、ロータ2の回転に起因して生じる空気Aの流量増大を抑制できる。
また、大開口部20はスロット13における主流路4への開口部13aに形成されている。よって、ロータケーシング3の内周側からアクセスし易い位置に大開口部20を形成できることで、製造が容易である。
本実施形態の圧縮機1によると、スロット13の開口部13aに大開口部20を形成することで、製造の容易化でコストを抑えつつ、主流路4からの空気Aの抽気を行うスロット13近傍の主流路4内で、空気Aの流量の均一化を図り、サージマージンを増大させて運転効率の低下を抑制することが可能となる。
〔第二実施形態〕
次に、図5を参照して、本発明の第二実施形態に係る圧縮機1Aについて説明する。
本実施形態の圧縮機1Aは、スロット13Aの開口部13Aaの形状が第一実施形態とは異なっている。
次に、図5を参照して、本発明の第二実施形態に係る圧縮機1Aについて説明する。
本実施形態の圧縮機1Aは、スロット13Aの開口部13Aaの形状が第一実施形態とは異なっている。
スロット13Aは、開口部13Aaは、大開口部20から前記回転方向Rの前方側に向かって、開口面積が徐々に減少するように形成されている。
即ち、一の大開口部20(20A)から、この大開口部20(20A)よりもロータ2の回転方向Rの前方側に隣接する大開口部20(20B)に向かって、開口部13Aaにおける軸方向Daの幅寸法が徐々に狭くなっていく。本実施形態では、スロット13Aにおける上流側の内面が、回転方向Rの前方側に向かうに従って下流側に傾斜することで、スロット13Aにおける下流側の内面に近接していき、開口部13Aaの軸方向Daの幅寸法が狭くなっていく。
即ち、一の大開口部20(20A)から、この大開口部20(20A)よりもロータ2の回転方向Rの前方側に隣接する大開口部20(20B)に向かって、開口部13Aaにおける軸方向Daの幅寸法が徐々に狭くなっていく。本実施形態では、スロット13Aにおける上流側の内面が、回転方向Rの前方側に向かうに従って下流側に傾斜することで、スロット13Aにおける下流側の内面に近接していき、開口部13Aaの軸方向Daの幅寸法が狭くなっていく。
ここで、図4に示すように、抽気配管15が設けられた周方向Dcの位置で、スロット13A(13)から抽気室12を介して抽気配管15に向かって流通しようとする空気Aの流量が最も大きくなり、また、この周方向位置から回転方向Rの前方側に向かって周方向に離間するに従って、スロット13A(13)に流入しようとする空気Aの流量が小さくなっていく。
本実施形態の圧縮機1Aによれば、このような空気Aの流量分布にあわせるように、スロット13Aの開口部13Aaの開口面積を、大開口部20から回転方向Rの前方側に向かって減少させることで、さらに効果的にスロット13Aの開口部13Aa近傍での空気Aの流量の周方向分布の均一化を図ることが可能となる。
ここで、本実施形態では、スロット13Aにおける下流側の内面が、回転方向Rの前方側に向かうに従って上流側に傾斜することで、スロット13Aにおける上流側の内面に近接していき、開口部13Aaの軸方向Daの幅寸法が狭くなっていってもよい。また、スロット13Aにおける上流側、下流側の両方の面が互いに傾斜して近接して、開口部13Aaの軸方向Daの幅寸法が狭くなっていってもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細を説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において、多少の設計変更も可能である。
例えば、上述の実施形態では、スロット13(13A)の大開口部20は開口部13a(13Aa)に形成されているが、大開口部20に連続するように、大開口部20が形成された周方向Dcの位置で、スロット13(13A)の軸方向Daの幅寸法が径方向Drの全域にわたって大きくなっていてもよい。
例えば、上述の実施形態では、スロット13(13A)の大開口部20は開口部13a(13Aa)に形成されているが、大開口部20に連続するように、大開口部20が形成された周方向Dcの位置で、スロット13(13A)の軸方向Daの幅寸法が径方向Drの全域にわたって大きくなっていてもよい。
また、上述の実施形態では、圧縮機の一例として軸流の圧縮機1について説明を行ったが、遠心式の圧縮機等、他の形式の圧縮機にも、上述した実施形態の構成を適用可能である。
上記の圧縮機、及びガスタービンによれば、スロットの開口部に大開口部を形成することで、コストを抑えつつ、主流路からの流体の抽気を行うスロット近傍の主流路内で流体の流量の均一化を図り、サージマージンを増大させて運転効率の低下を抑制することが可能となる。
1、1A 圧縮機
2 ロータ
3 ロータケーシング
4 主流路
5 ロータ本体
6 抽気室ケーシング
7 動翼段
8 動翼
9 静翼段
10 静翼
12 抽気室
13、13A スロット
13a、13Aa 開口部
14 抽気流路
15 抽気配管
20 大開口部
R 回転方向
Ar 回転軸線
Da 軸方向
Dr 径方向
Dc 周方向
A 空気(流体)
A0 外気
200 ガスタービン
202 燃焼器
203 タービン
204 タービンロータ
205 タービンケーシング
206主流路
F 燃料
G 燃焼ガス
2 ロータ
3 ロータケーシング
4 主流路
5 ロータ本体
6 抽気室ケーシング
7 動翼段
8 動翼
9 静翼段
10 静翼
12 抽気室
13、13A スロット
13a、13Aa 開口部
14 抽気流路
15 抽気配管
20 大開口部
R 回転方向
Ar 回転軸線
Da 軸方向
Dr 径方向
Dc 周方向
A 空気(流体)
A0 外気
200 ガスタービン
202 燃焼器
203 タービン
204 タービンロータ
205 タービンケーシング
206主流路
F 燃料
G 燃焼ガス
Claims (4)
- 軸線回りに回転するロータと、
前記ロータを外周側から囲んで、該ロータとの間に流体の主流路を画成するロータケーシングと、
前記ロータケーシングの外周側に設けられて、周方向に延びて形成されたスロットを介して、前記主流路と連通する抽気室を画成する抽気室ケーシングと、
前記抽気室ケーシングに外周側から接続されて、内側に前記抽気室内の前記流体を外部に導く抽気流路が形成された配管と、
を備え、
前記スロットの前記主流路への開口部における前記配管に対応する周方向位置に、開口面積が他の周方向位置に比べて部分的に大きくなる大開口部が形成されていることを特徴とする圧縮機。 - 前記スロットでは、前記配管に対応する周方向位置で、かつ、該周方向位置における前記ロータの回転方向前方側で前記大開口部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- 前記スロットは、前記大開口部から前記ロータの回転方向前方側に向かって前記開口面積が徐々に減少するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮機。
- 前記ロータが回転することで前記流体としての空気を圧縮する請求項1から3のいずれか一項に記載の圧縮機と、
前記圧縮機で圧縮された圧縮空気中で燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、
前記燃焼器からの前記燃焼ガスで駆動するタービンと、
を備えることを特徴とするガスタービン。
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