JP2016044568A - 回転機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハブの径方向に沿った回動軸周りに回動可能な可変翼を備える回転機械において、可変翼の回動に伴うクリアランスロスの増大を抑制することを目的とする。
【解決手段】Dr1<Dh1≦Dr2とDc1≧Dt1>Dc2の少なくとも一方を満たす回転機械。ここで、Dr1、Dh1、Dr2、Dc1、Dt1及びDc2は、それぞれ、ハブの回転中心軸から、可変翼のハブ側端面に対向する第1翼対向面の上流端、翼角最大時におけるハブ側端面の上流端、翼対向面の上流側に隣接する第1外周面の下流端、可変翼のチップ側端面に対向する第2翼対向面の上流端、翼角最小時におけるチップ側端面の上流端、第2翼対向面の上流側に隣接する第1内周面の下流端までの距離である
【選択図】 図3

Description

本開示は回転機械に関する。
圧縮機やタービン等の回転機械において、静翼と動翼の少なくとも一方は、流れに対する迎え角を調節するために、ハブの径方向に沿った回動軸周りに回動可能な可変翼として構成される場合がある。
このような可変翼を備えた回転機械において、可変翼の回動範囲において可変翼のハブ側端面とハブの翼対向面とが干渉しないように構成した場合、可変翼をクローズ側(可変翼のコードラインとハブの軸方向とのなす角が大きくなる方向)に回動させたときに可変翼のハブ側端面とハブの翼対向面とのクリアランスが拡大しやすい。また、可変翼の回動範囲において可変翼のチップ側端面とケーシングの翼対向面とが干渉しないように構成した場合、可変翼をオープン側(可変翼のコードラインとハブの軸方向とのなす角が小さくなる方向)に回動させたときに可変翼のチップ側端面とケーシングの翼対向面とのクリアランスが拡大しやすい。このように、可変翼のハブ側端面とハブの翼対向面とのクリアランス又は可変翼のチップ側端面とケーシングの翼対向面とのクリアランスが拡大すると、該クリアランスを通過する漏れ流れに起因するロス(以下、クリアランスロスと記載)が増大して回転機械の効率が低下する可能性がある。
特許文献1には、可変翼をクローズ側に回動させても可変翼のハブ側端面とハブの翼対向面とのクリアランスが拡大しないように、可変翼がハブの径方向外側に凹である球面状のハブ側端面を有するとともに、ハブの翼対向面がハブの径方向外側に凸である球面状の球面領域を有する回転機械が開示されている。
特許文献2には、翼のチップ側端面とケーシングの翼対向面とのクリアランスを通過する漏れ流れに起因した回転機械装置の効率低下を抑制するために、翼のチップ側端面に対向したケーシングの内面に溝(トレンチ)を設け、翼のチップ側端面を溝の内部へ突出させる構成が開示されている。
実開平3−13498号公報 特開平7−26904号公報
特許文献1に記載される回転機械のように、ハブの翼対向面がハブの径方向外側に凸である球面状の球面領域を有する場合、何も工夫しなければ、流路内に突出した球面領域によって流路内のスムーズな流体流れが妨げられてしまう。その結果、ハブの径方向外側への流れ(所謂二次流れ)や球面領域の後方での剥離現象等が生じ、回転機械の性能低下を招く可能性がある。
また、特許文献2に記載の回転機械における翼は、径方向に沿った回動軸を有さない固定翼を想定したものであって可変翼を想定したものではないため、可変翼の回動に伴う上述のクリアランスロスの増大を如何に抑制するかについては何ら言及されていない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、ハブの径方向に沿った回動軸周りに回動可能に構成された可変翼を備える回転機械において、可変翼の回動に伴うクリアランスロスの増大を抑制することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る回転機械は、回転中心軸周りに回転するように構成されたハブと、前記ハブを覆うよう構成され、前記ハブとの間に流体流路を形成するケーシングと、前記流体流路上に配置され、前記ハブの径方向に沿った回動軸周りに回動可能に構成された可変翼と、を備える回転機械であって、前記ハブは、前記可変翼のハブ側端面に対向する第1翼対向面を含む翼対向ハブ部と、前記ハブの軸方向において前記翼対向ハブ部の上流側に設けられ、前記軸方向において前記第1翼対向面に隣接する第1外周面を有する上流側ハブ部と、を含み、前記ケーシングは、前記可変翼の前記チップ側端面に対向する第2翼対向面を含む翼対向ケーシング部と、前記軸方向において前記翼対向ケーシング部の上流側に設けられ、前記軸方向において前記第2翼対向面に隣接する第1内周面を有する上流側ケーシング部と、を含み、以下の条件(a)と条件(b)の少なくとも一方を満たす回転機械。
(a)Dr1<Dh1≦Dr2
(b)Dc1≧Dt1>Dc2
ここで、Dr1は、前記第1翼対向面の上流端と前記ハブの回転中心軸(回転機械の回転軸方向)との距離であり、Dh1は、前記ハブの軸方向と前記可変翼のコードラインとがなす角が最大のときの前記可変翼のハブ側端面における上流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dr2は、前記第1外周面の下流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dc1は、前記第2翼対向面の上流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dt1は、前記ハブの軸方向と前記可変翼のコードラインとがなす角が最小のときの前記可変翼のチップ側端面における上流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dc2は、前記第1内周面の下流端と前記ハブの回転中心軸との距離である。
可変翼の回動範囲において可変翼のハブ側端面とハブの翼対向面とが干渉しないように構成した場合、可変翼のコードラインとハブの軸方向とのなす角(以下、翼角と記載)が最大のときに、可変翼のハブ側端面とハブの翼対向面とのクリアランス(以下、ハブ側クリアランスと記載)が最大となる。また、可変翼の回動範囲において可変翼のチップ側端面とケーシングの翼対向面とが干渉しないように構成した場合、翼角が最小のときに、可変翼のチップ側端面とケーシングの翼対向面とのクリアランス(以下、チップ側クリアランスと記載)が最大となる。なお、ここでの翼角の「最大」及び「最小」とは、回転機械の運転時に使用する回動範囲における「最大」及び「最小」を意味するものである。
したがって、上記(1)に記載の回転機械のように、上記条件(a)と条件(b)の少なくとも一方を満たすことにより、翼角によらず、ハブ側クリアランスとチップ側クリアランスの少なくとも一方が可変翼の上流端において流体流路の主流にかからなくなる。これにより、ハブ側クリアランスとチップ側クリアランスの少なくとも一方を通過する漏れ流れに起因するクリアランスロスを低減することができる。
また、上記(1)に記載の回転機械では、Dr1<Dr2(条件(a)の一部)又はDc1>Dc2(条件(b)の一部)の少なくとも一方を満たすことにより、第1外周面と第1翼対向面との間又は第1内周面と第2翼対向面との間の少なくとも一方に段差が形成される。この段差によって、ハブの翼対向面の近傍又はケーシングの翼対向面の近傍の少なくとも一方に再循環流が発生する。そして、この再循環流によって見かけ上の流量が増加するため、ハブ又はケーシング上の剥離現象を抑制することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の回転機械において、少なくとも前記条件(a)を満たし、前記第1翼対向面は、下流側に向かうにつれて前記ハブの回転中心軸から離れるよう傾斜している。
ここで、剥離現象が生じるかどうかは翼の前縁付近の流量に左右されやすく、翼の前縁付近の流量を大きくすれば、翼の後縁付近の流量がある程度小さくても、剥離現象を抑制しやすくなる。また、ハブ側クリアランスを通過する漏れ流れは翼の腹面と背面の圧力差によって生じることに鑑みれば、この圧力差が最大となる翼の前縁側(翼のコードラインの中心より上流側)のクリアランスを主流から外れるようにすれば、クリアランスロスを効果的に低減できる。
このように、クリアランスロスの低減効果と剥離現象の抑制効果のニーズは、翼の前縁側(翼のコードラインの中心より上流側)で大きく、後縁側では相対的に小さい。
したがって、後縁側では、クリアランスロスの低減効果と剥離現象の抑制効果とを含むメリットよりも、再循環流の発生に伴う効率低下が生じるデメリットが大きくなる場合がある。
この点、上記(2)に記載の回転機械によれば、上記条件(a)を満たすことにより、翼角によらず、ハブ側クリアランスの上流端が流体流路の主流にかからなくなる。これにより、翼の前縁側において、ハブ側クリアランスを通過する漏れ流れに起因するクリアランスロスを低減するとともに、再循環流を形成することで剥離減少の抑制することができる。
一方、上記(2)に記載の回転機械によれば、第1翼対向面が、下流側に向かうにつれてハブの回転中心軸から離れるよう傾斜しているため、後縁側では再循環流に起因するデメリットを抑えることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載の回転機械において、少なくとも前記条件(b)を満たし、前記第2翼対向面は、下流側に向かうにつれて前記ハブの回転中心軸に近づくよう傾斜している。
上述のように、クリアランスロスの低減効果と剥離現象の抑制効果のニーズは、翼の前縁側(翼のコードラインの中心より上流側)で大きく、後縁側では相対的に小さい。したがって、後縁側では、クリアランスロスの低減効果と剥離現象の抑制効果とを含むメリットよりも、再循環流の発生に伴う効率低下が生じるデメリットが大きくなる場合がある。
この点、上記(3)に記載の回転機械によれば、上記条件(b)を満たすことにより、翼角によらず、チップ側クリアランスの上流端が流体流路の主流にかからなくなる。これにより、翼の前縁側において、チップ側クリアランスを通過する漏れ流れに起因するクリアランスロスを低減するとともに、再循環流を形成することで剥離減少の抑制することができる。
一方、上記(3)に記載の回転機械によれば、第2翼対向面が、下流側に向かうにつれてハブの回転中心軸に近づくよう傾斜しているため、後縁側では再循環流に起因するデメリットを抑えることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れか1項に記載の回転機械において、前記ハブは、該ハブの軸方向において前記翼対向ハブ部の下流側に設けられる下流側ハブ部を含み、前記下流側ハブ部は、前記軸方向において前記第1翼対向面に隣接する第2外周面を有し、前記回転機械は、Dh2≦Dr3を満たす。
ここで、Dh2は、前記ハブの軸方向と前記可変翼のコードラインとがなす角が最小のときの前記可変翼のハブ側端面における下流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dr3は、前記第2外周面の上流端と前記ハブの回転中心軸との距離である。
上記(4)に記載の回転機械によれば、Dh2≦Dr3を満たすことにより、翼角が最小のときに、前縁側から後縁側にわたってハブ側クリアランスが流体流路の主流にかからなくなる。
なお、上記(2)に記載の回転機械についての説明に記載したように、クリアランスロスの低減効果のニーズは、翼の前縁側(翼のコードラインの中心より上流側)で大きくなり、翼の後縁側では相対的に小さくなる。したがって、上記(4)に記載の回転機械のように、翼の後縁側において、翼角が最小のときにハブ側クリアランスが流体流路の主流にかからなければ、クリアランスロスの低減効果のニーズをある程度満たすことができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)に記載の回転機械において、前記回転機械はDh3≦Dr3を満たす。
ここで、Dh3は、前記ハブの軸方向と前記可変翼のコードラインとがなす角が最大のときの前記可変翼のハブ側端面における下流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dr3は、前記第2外周面の上流端と前記ハブの回転中心軸との距離である。
上記(5)に記載の回転機械によれば、翼角によらず(回転機械の運転状態によらず)、ハブ側クリアランスの全域が流体流路の主流にかからなくなる。これにより、翼角によらず、ハブ側クリアランスを通過する漏れ流れに起因するクリアランスロスの低減効果を享受できる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れか1項に記載の回転機械において、前記ケーシングは、前記ハブの軸方向において前記翼対向ケーシング部の下流側に設けられる下流側ケーシング部を含み、前記下流側ケーシング部は、前記軸方向において前記第2翼対向面に隣接する第2内周面を有し、前記回転機械は、Dt2≧Dc3を満たす。
ここで、Dt2は、前記ハブの軸方向と前記可変翼のコードラインとがなす角が最大のときの前記可変翼のチップ側端面における下流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dc3は、前記第2内周面の上流端と前記ハブの回転中心軸との距離である。
上記(6)に記載の回転機械によれば、Dt2≧Dc3を満たすことにより、翼角が最大のときにチップ側クリアランスが流体流路の主流にかからなくなる。
なお、上記(2)に記載の回転機械についての説明に記載したように、クリアランスロスの低減効果のニーズは、翼の前縁側(翼のコードラインの中心より上流側)で大きくなり、翼の後縁側では相対的に小さくなる。したがって、上記(6)に記載の回転機械のように、翼の後縁側において、翼角が最大のとき(回転機械の低流量運転時)にチップ側クリアランスが流体流路の主流にかからなければ、クリアランスロスの低減効果のニーズをある程度満たすことができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載の回転機械において、前記回転機械は、Dt3≧Dc3を満たす。
ここで、Dt3は、前記ハブの軸方向と前記可変翼のコードラインとがなす角が最小のときの前記可変翼のチップ側端面における下流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dc3は、前記第2内周面の上流端と前記ハブの回転中心軸との距離である。
上記(7)に記載の回転機械によれば、翼角によらず(回転機械の運転状態によらず)、チップ側クリアランスの全域が流体流路の主流にかからなくなる。これにより、翼角によらず、チップ側クリアランスを通過する漏れ流れに起因するクリアランスロスの低減効果を享受できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、ハブの径方向に沿った回動軸周りに回動可能に構成された可変翼を備える回転機械において、可変翼の回動に伴うクリアランスロスの増大を抑制することができる。
幾つかの実施形態に係る軸流圧縮機の概略的な構成を示す断面図である。 動翼の翼角α1及び静翼の翼角α2を説明するための模式図であり、ハブの径方向において外側から見たハブの一部と動翼又は静翼と示す図である。 一実施形態に係る軸流圧縮機の一部を示す模式的な子午断面図であり、(A)は、動翼の翼角が最小のときの動翼及びその周囲の子午断面形状を示しており、(B)は、動翼の翼角が最大のときの動翼及びその周囲の子午断面形状を示している。 一実施形態に係る軸流圧縮機の一部を示す模式的な子午断面図であり、(A)は、動翼の翼角が最小のときの動翼及びその周囲の子午断面形状を示しており、図4(B)は、動翼の翼角が最大のときの動翼及びその周囲の子午断面形状を示している。 一実施形態に係る軸流圧縮機の一部を示す模式的な子午断面図であり、(A)は、動翼の翼角が最小のときの動翼及びその周囲の子午断面形状を示しており、(B)は、動翼の翼角が最大のときの動翼及びその周囲の子午断面形状を示している。 一実施形態に係る軸流圧縮機の一部を示す模式的な子午断面図である。 翼角が最小のときにハブの軸方向に沿って上流側から見た動翼の形状(実線)と、翼角が最大のときにハブの軸方向に沿って上流側から見た動翼の形状(二点鎖線)とを示す模式図である。 第1外周面と第1翼対向面との段差又は第1内周面と第2翼対向面との段差に起因して生じる再循環流を説明するための模式的な子午断面図である。 動翼の圧力面及び負圧面について、コード方向位置に対する静圧分布を示す図である。ここで、コード方向位置は、翼のコード長で無次元化し、動翼の前縁を0%、後縁を100%としたものである。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」「一致」等の相対的な配置関係を表す表現は、厳密にそのような相対的配置関係を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、幾つかの実施形態に係る回転機械としての軸流圧縮機100の概略的な構成を示す断面図である。
図1に示す軸流圧縮機100は、回転中心軸O1周りに回転するように構成されたハブ2と、ハブ2を覆うよう構成され、ハブ2との間に流体流路4を形成するケーシング6と、ハブ2に固定された動翼8と、ケーシング6に固定された静翼10とを備えている。
動翼8は、流体流路4上に配置されており、ハブ2の径方向に沿った回動軸O2周りに回動することにより、ハブ2の軸方向と動翼8のコードラインとがなす角度α1(図2参照。以下、角度α1を動翼の「翼角」と記載する。)を変更可能に構成されている。回転中心軸O1の一の軸線方向位置にて周方向に配列された複数の動翼8が1つの動翼列を構成し、複数の動翼列が、回転中心軸O1の軸線方向(以下、ハブ2の軸方向と記載する。)に沿って配列されている。
静翼10は、流体流路4上に配置されており、ハブ2の径方向に沿った回動軸O3周りに回動することにより、ハブ2の軸方向と静翼10のコードラインとがなす角度α2(図2参照。以下、角度α2を静翼の「翼角」と記載する。)を変更可能に構成されている。ハブ2の軸方向における一の位置にて周方向に配列された複数の静翼10が1つの静翼列を構成し、ハブの軸方向にて動翼列と静翼列が交互に配列されている。
回転中心軸O1周りにハブ2及びハブ2に固定された動翼8が回転すると、ケーシング6の入口7から流入した流体が圧縮され、圧縮された流体がケーシング6の出口9から流出する。
次に、図1に示した軸流圧縮機100について、図3〜図5を用いて幾つかの実施形態に係る動翼8及びその周囲の子午断面形状を説明する。
図3は、一実施形態に係る軸流圧縮機100の一部を示す模式的な子午断面図であり、図3(A)は、動翼8の翼角が最小のときの動翼8及びその周囲の子午断面形状を示しており、図3(B)は、動翼8の翼角が最大のときの動翼8及びその周囲の子午断面形状を示している。図4は、一実施形態に係る軸流圧縮機100の一部を示す模式的な子午断面図であり、図4(A)は、動翼8の翼角が最小のときの動翼8及びその周囲の子午断面形状を示しており、図4(B)は、動翼8の翼角が最大のときの動翼8及びその周囲の子午断面形状を示している。図5は、一実施形態に係る軸流圧縮機100の一部を示す模式的な子午断面図であり、図5(A)は、動翼8の翼角が最小のときの動翼8及びその周囲の子午断面形状を示しており、図5(B)は、動翼8の翼角が最大のときの動翼8及びその周囲の子午断面形状を示している。
幾つかの実施形態では、例えば図3(A)〜図5(B)に示すように、ハブ2は、動翼8のハブ側端面12に対向する第1翼対向面14を含む翼対向ハブ部16と、ハブ2の軸方向において翼対向ハブ部16の上流側に設けられ、ハブ2の軸方向において第1翼対向面14に隣接する第1外周面18を有する上流側ハブ部20と、を含む。また、例えば図3(A)〜図5(B)に示すように、ケーシング6は、動翼8のチップ側端面22に対向する第2翼対向面24を含む翼対向ケーシング部26と、ハブ2の軸方向において翼対向ケーシング部26の上流側に設けられ、ハブ2の軸方向において第2翼対向面24に隣接する第1内周面28を有する上流側ケーシング部30と、を含む。
なお、上流側ハブ部20、翼対向ハブ部16及び下流側ハブ部32は、一体で(一つの部材で)構成されていてもよいし、それぞれ別体で(別の部材で)構成されていてもよい。あるいは、上流側ハブ部20、翼対向ハブ部16及び下流側ハブ部32のうち少なくとも一つが複数の部材によって構成されていてもよく、例えば図6に示すように、翼対向ハブ部16が複数の部材によって形成されていてもよい。
また、上流側ケーシング部30、翼対向ケーシング部26及び下流側ケーシング部36は、一体で(一つの部材で)構成されていてもよいし、それぞれ別体で(別の部材で)構成されていてもよい。あるいは、上流側ケーシング部30、翼対向ケーシング部26及び下流側ケーシング部36のうち少なくとも一つが複数の部材によって構成されていてもよく、例えば図6に示すように、翼対向ケーシング部26が複数の部材によって形成されていてもよい。
幾つかの実施形態では、例えば図3(A)〜図5(B)に示すように、軸流圧縮機100は、以下の条件(a)と条件(b)の少なくとも一方を満たすよう構成されている。
(a)Dr1<Dh1≦Dr2
(b)Dc1≧Dt1>Dc2
ここで、図3(B)、図4(B)及び図5(B)に示すように、Dr1は、第1翼対向面14の上流端14aとハブ2の回転中心軸O1との距離であり、Dh1は、動翼8の翼角が最大のときの動翼8のハブ側端面12における上流端12aとハブ2の回転中心軸O1との距離であり、Dr2は、第1外周面18の下流端18aとハブ2の回転中心軸O1との距離である。また、図3(A)、図4(A)及び図5(A)に示すように、Dc1は、第2翼対向面24の上流端24aとハブ2の回転中心軸O1との距離であり、Dt1は、動翼8の翼角が最小のときの動翼8のチップ側端面22における上流端22aとハブ2の回転中心軸O1との距離であり、Dc2は、第1内周面28の下流端28aとハブ2の回転中心軸O1との距離である。
ここで、条件(a)と条件(b)の少なくとも一方を満たすことの技術的意義について、図7を用いて説明する。
図7は、翼角が最小のときにハブ2の軸方向から見た動翼8の形状8a(実線)と、翼角が最大のときにハブ2の軸方向から見た動翼8の形状8b(二点鎖線)とを示す模式図である。
図7には、動翼8の翼角が最大のときに、動翼8の翼角が最小のときよりも、動翼8のハブ側端面12とハブ2の第1翼対向面14とのクリアランス(以下、ハブ側クリアランスと記載)が領域ΔChの分だけが大きくなっている様子が示されている。動翼8の回動範囲において動翼8のハブ側端面12とハブ2の第1翼対向面14とが干渉しないように構成した場合、動翼8をクローズ側(図7のA方向、すなわち翼角が大きくなる方向)に回動させるにつれてハブ側クリアランスが大きくなる。このため、動翼8の翼角が最大のときにハブ側クリアランスが最大となる。
また、図7には、動翼8の翼角が最小のときに、動翼8の翼角が最大のときよりも、動翼8のチップ側端面22とケーシング6の第2翼対向面24とのクリアランス(以下、チップ側クリアランスと記載)が領域ΔCtの分だけ大きくなっている様子が示されている。動翼8の回動範囲において動翼8のチップ側端面22とケーシング6の第2翼対向面24とが干渉しないように構成した場合、動翼8をオープン側(図7のB方向、すなわち翼角が小さくなる方向)に回動させるにつれてチップ側クリアランスが大きくなる。このため、動翼8の翼角が最小のときにハブ側クリアランスが最大となる。
したがって、図3(A)〜図5(B)に示される軸流圧縮機100によれば、上記条件(a)と条件(b)の少なくとも一方を満たすことにより、翼角によらず、ハブ側クリアランスChとチップ側クリアランスCtの少なくとも一方が動翼8の上流端において流体流路4の主流にかからなくなる。これにより、ハブ側クリアランスChとチップ側クリアランスCtの少なくとも一方を通過する漏れ流れに起因するクリアランスロスを低減することができる。
また、図3(A)〜図5(B)に示される軸流圧縮機100では、Dr1<Dr2(条件(a)の一部)又はDc1>Dc2(条件(b)の一部)の少なくとも一方を満たすことにより、第1外周面18と第1翼対向面14との間又は第1内周面28と第2翼対向面24との間の少なくとも一方に段差gが形成される。この段差gによって、図8に示すように、ハブ2の第1翼対向面14の近傍又はケーシング6の第2翼対向面24の近傍の少なくとも一方に再循環流が発生する。そして、この再循環流によって見かけ上の流量が増加するため、ハブ2又はケーシング6上の剥離現象を抑制することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図5(A)及び図5(B)に示すように、軸流圧縮機100が少なくとも上記条件(a)を満たし、第1翼対向面14は、下流側に向かうにつれてハブの回転中心軸O1から離れるよう傾斜している。
ここで、剥離現象が生じるかどうかは動翼8の前縁付近の流量に左右されやすく、動翼8の前縁付近の流量を大きくすれば、動翼8の後縁付近の流量がある程度小さくても、剥離現象を抑制しやすくなる。また、図9に示すように、翼の腹面と背面との圧力差は、翼の前縁側(翼のコードラインの中心より上流側)で大きくなる傾向にある。ハブ側クリアランスChを通過する漏れ流れは動翼8の腹面と背面の圧力差によって生じることに鑑みれば、この圧力差が最大となる動翼8の前縁側のクリアランスを主流から外れるようにすれば、クリアランスロスを効果的に低減できる。
このように、クリアランスロスの低減効果と剥離現象の抑制効果のニーズは、動翼8の前縁側で大きく、後縁側では相対的に小さい。したがって、後縁側では、クリアランスロスの低減効果と剥離現象の抑制効果とを含むメリットよりも、再循環流の発生に伴う効率低下が生じるデメリットが大きくなる場合がある。
この点、図5(A)及び図5(B)に示す軸流圧縮機100によれば、上記条件(a)を満たすことにより、翼角によらず、ハブ側クリアランスChの上流端が流体流路4の主流にかからなくなる。これにより、動翼8の前縁側において、ハブ側クリアランスChを通過する漏れ流れに起因するクリアランスロスを低減するとともに、再循環流を形成することで剥離減少の抑制することができる。また、図5(A)及び図5(B)に示す軸流圧縮機100によれば、下流側に向かうにつれてハブ2の回転中心軸O1から離れるよう第1翼対向面14が傾斜しているため、動翼8の後縁側では再循環流に起因するデメリットを抑えることができる。
幾つかの実施形態では、例えば図5(A)及び図5(B)に示すように、軸流圧縮機100が少なくとも上記条件(b)を満たし、第2翼対向面24は、下流側に向かうにつれてハブ2の回転中心軸O1に近づくよう傾斜している。
上述のように、クリアランスロスの低減効果と剥離現象の抑制効果のニーズは、動翼8の前縁側で大きく、後縁側では相対的に小さい。したがって、後縁側では、クリアランスロスの低減効果と剥離現象の抑制効果とを含むメリットよりも、再循環流の発生に伴う効率低下が生じるデメリットが大きくなる場合がある。
図5(A)及び図5(B)に示す軸流圧縮機100によれば、上記条件(b)を満たすことにより、翼角によらず、チップ側クリアランスCtの上流端が流体流路4の主流にかからなくなる。これにより、動翼8の前縁側において、チップ側クリアランスCtを通過する漏れ流れに起因するクリアランスロスを低減するとともに、再循環流を形成することで剥離減少の抑制することができる。また、図5(A)及び図5(B)に示す軸流圧縮機100によれば、下流側に向かうにつれてハブ2の回転中心軸O1に近づくよう第2翼対向面24が傾斜しているため、後縁側では再循環流に起因するデメリットを抑えることができる。
幾つかの実施形態では、例えば図3(A)、図4(A)及び図5(A)に示すように、ハブ2は、ハブ2の軸方向において翼対向ハブ部16の下流側に設けられる下流側ハブ部32を含み、下流側ハブ部32は、軸方向において第1翼対向面14に隣接する第2外周面34を有し、Dh2≦Dr3を満たすよう軸流圧縮機100が構成されている。
ここで、Dh2は、動翼8の翼角が最小のときの動翼8のハブ側端面12における下流端12bとハブ2の回転中心軸O1との距離であり、Dr3は、第2外周面34の上流端34aとハブ2の回転中心軸O1との距離である。
これらの構成によれば、Dh2≦Dr3を満たすことにより、翼角が最小のときに、前縁側から後縁側にわたってハブ側クリアランスChが流体流路4の主流にかからなくなる。
なお、上述のように、クリアランスロスの低減効果のニーズは、動翼8の前縁側(動翼8のコードラインの中心より上流側)で大きく、動翼8の後縁側では相対的に小さい。したがって、図3(A)〜図5(B)に示す軸流圧縮機100のように、動翼8の後縁側において、翼角が最小のときにハブ側クリアランスChが流体流路4の主流にかからなければ、クリアランスロスの低減効果のニーズをある程度満たすことができる。
幾つかの実施形態では、例えば図3(B)及び図5(B)に示すように、軸流圧縮機100はDh3≦Dr3を満たす。
ここで、Dh3は、翼角が最大のときの動翼8のハブ側端面12における下流端12bとハブ2の回転中心軸O1との距離であり、Dr3は、第2外周面34の上流端34aとハブ2の回転中心軸O1との距離である。
これらの構成によれば、翼角によらず、ハブ側クリアランスChの全域が流体流路4の主流にかからなくなる。これにより、翼角によらず、ハブ側クリアランスChを通過する漏れ流れに起因するクリアランスロスの低減効果を享受できる。
幾つかの実施形態では、例えば図3(B)、図4(B)及び図5(B)に示すように、ケーシング6は、ハブ2の軸方向において翼対向ケーシング部26の下流側に設けられる下流側ケーシング部36を含み、下流側ケーシング部36は、軸方向において第2翼対向面24に隣接する第2内周面38を有し、軸流圧縮機100がDt2≧Dc3を満たすよう構成されている。
ここで、Dt2は、翼角が最大のときの動翼8のチップ側端面22における下流端22bとハブ2の回転中心軸O1との距離であり、Dc3は、第2内周面38の上流端38aとハブ2の回転中心軸O1との距離である。
これらの構成によれば、Dt2≧Dc3を満たすことにより、翼角が最大のときにチップ側クリアランスCtが流体流路4の主流にかからなくなる。
なお、上述のように、クリアランスロスの低減効果のニーズは、動翼8の前縁側で大きく、動翼8の後縁側では相対的に小さい。したがって、図3(B)、図4(B)及び図5(B)に示す軸流圧縮機100のように、動翼8の後縁側において、翼角が最大のときにチップ側クリアランスCtが流体流路4の主流にかからなければ、クリアランスロスの低減効果のニーズをある程度満たすことができる。
幾つかの実施形態では、例えば図3(A)及び図5(A)に示すように、軸流圧縮機100はDt3≧Dc3を満たす。
ここで、Dt3は、翼角が最小のときの動翼8のチップ側端面22における下流端22bとハブ2の回転中心軸O1との距離であり、Dc3は、第2内周面38の上流端38aとハブ2の回転中心軸O1との距離である。
これらの構成によれば、翼角によらず、チップ側クリアランスCtの全域が流体流路4の主流にかからなくなる。これにより、翼角によらず、チップ側クリアランスCtを通過する漏れ流れに起因するクリアランスロスの低減効果を享受できる。
幾つかの実施形態では、軸流圧縮機100は、例えば図4(A)に示すようにDt3<Dc3を満たしていてもよいし、例えば図4(B)に示すようにDh3>Dr3を満たしていてもよい。上述したように、クリアランスロスの低減効果のニーズは動翼8の後縁側では相対的に小さいため、このような構成であっても、上記条件(a)と上記条件(b)の少なくとも一方を満たしていれば、チップ側クリアランスCtを通過する漏れ流れに起因するクリアランスロスの低減効果を享受できる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した幾つかの実施形態では、動翼8の形状とハブ2又はケーシング6の形状との関係について説明したが、これらの関係については、静翼10の形状とハブ2又はケーシング6の形状との関係にも適用することができる。
また、翼角の変更に伴うハブ側クリアランス又はチップ側クリアランスの増大を抑制するために、特許文献1に記載されるような球面加工をハブ側端面12、第1翼対向面14、チップ側端面22及び第2翼対向面24に適宜施してもよい。
また、本発明は、例えばボイラ用軸流ファン、高炉用軸流ブロワ、ガスタービン圧縮機及び各種タービン等の回転機械に適用することができる。
2 ハブ
4 流体流路
6 ケーシング
7 入口
8 動翼
9 出口
10 静翼
12 ハブ側端面
12a ハブ側端面の上流端
12b ハブ側端面の下流端
14 第1翼対向面
14a 第1翼対向面の上流端
16 翼対向ハブ部
18 第1外周面
18a 第1外周面の下流端
20 上流側ハブ部
22 チップ側端面
22a チップ側端面の上流端
22b チップ側端面の下流端
24 第2翼対向面
24a 第2翼対向面の上流端
26 翼対向ケーシング部
28 第1内周面
28a 第1内周面の下流端
30 上流側ケーシング部
32 下流側ハブ部
34 第2外周面
34a 第2外周面の上流端
36 下流側ケーシング部
38 第2内周面
38a 第2内周面の上流端
100 軸流圧縮機

Claims (7)

  1. 回転中心軸周りに回転するように構成されたハブと、
    前記ハブを覆うよう構成され、前記ハブとの間に流体流路を形成するケーシングと、
    前記流体流路上に配置され、前記ハブの径方向に沿った回動軸周りに回動可能に構成された可変翼と、を備える回転機械であって、
    前記ハブは、
    前記可変翼のハブ側端面に対向する第1翼対向面を含む翼対向ハブ部と、
    前記ハブの軸方向において前記翼対向ハブ部の上流側に設けられ、前記軸方向において前記第1翼対向面に隣接する第1外周面を有する上流側ハブ部と、
    を含み、
    前記ケーシングは、
    前記可変翼のチップ側端面に対向する第2翼対向面を含む翼対向ケーシング部と、
    前記軸方向において前記翼対向ケーシング部の上流側に設けられ、前記軸方向において前記第2翼対向面に隣接する第1内周面を有する上流側ケーシング部と、
    を含み、
    以下の条件(a)と条件(b)の少なくとも一方を満たす回転機械。
    (a)Dr1<Dh1≦Dr2
    (b)Dc1≧Dt1>Dc2
    ここで、Dr1は、前記第1翼対向面の上流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dh1は、前記ハブの軸方向と前記可変翼のコードラインとがなす角が最大のときの前記可変翼のハブ側端面における上流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dr2は、前記第1外周面の下流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dc1は、前記第2翼対向面の上流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dt1は、前記ハブの軸方向と前記可変翼のコードラインとがなす角が最小のときの前記可変翼のチップ側端面における上流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dc2は、前記第1内周面の下流端と前記ハブの回転中心軸との距離である。
  2. 少なくとも前記条件(a)を満たし、
    前記第1翼対向面は、下流側に向かうにつれて前記ハブの回転中心軸から離れるよう傾斜している請求項1に記載の回転機械。
  3. 少なくとも前記条件(b)を満たし、
    前記第2翼対向面は、下流側に向かうにつれて前記ハブの回転中心軸に近づくよう傾斜している請求項1又は2に記載の回転機械。
  4. 前記ハブは、該ハブの軸方向において前記翼対向ハブ部の下流側に設けられる下流側ハブ部を含み、
    前記下流側ハブ部は、前記軸方向において前記第1翼対向面に隣接する第2外周面を有し、
    前記回転機械は、Dh2≦Dr3を満たす請求項1乃至3の何れか1項に記載の回転機械。
    ここで、Dh2は、前記ハブの軸方向と前記可変翼のコードラインとがなす角が最小のときの前記可変翼のハブ側端面における下流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dr3は、前記第2外周面の上流端と前記ハブの回転中心軸との距離である。
  5. 前記ハブは、該ハブの軸方向において前記翼対向ハブ部の下流側に設けられる下流側ハブ部を含み、
    前記下流側ハブ部は、前記軸方向において前記第1翼対向面に隣接する第2外周面を有し、
    前記回転機械は、Dh3≦Dr3を満たす請求項2に記載の回転機械。
    ここで、Dh3は、前記ハブの軸方向と前記可変翼のコードラインとがなす角が最大のときの前記可変翼のハブ側端面における下流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dr3は、前記第2外周面の上流端と前記ハブの回転中心軸との距離である。
  6. 前記ケーシングは、前記ハブの軸方向において前記翼対向ケーシング部の下流側に設けられる下流側ケーシング部を含み、
    前記下流側ケーシング部は、前記軸方向において前記第2翼対向面に隣接する第2内周面を有し、
    前記回転機械は、Dt2≧Dc3を満たす請求項1乃至5の何れか1項に記載の回転機械。
    ここで、Dt2は、前記ハブの軸方向と前記可変翼のコードラインとがなす角が最大のときの前記可変翼のチップ側端面における下流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dc3は、前記第2内周面の上流端と前記ハブの回転中心軸との距離である。
  7. 前記ケーシングは、前記ハブの軸方向において前記翼対向ケーシング部の下流側に設けられる下流側ケーシング部を含み、
    前記下流側ケーシング部は、前記軸方向において前記第2翼対向面に隣接する第2内周面を有し、
    前記回転機械は、Dt3≧Dc3を満たす請求項3に記載の回転機械。
    ここで、Dt3は、前記ハブの軸方向と前記可変翼のコードラインとがなす角が最小のときの前記可変翼のチップ側端面における下流端と前記ハブの回転中心軸との距離であり、Dc3は、前記第2内周面の上流端と前記ハブの回転中心軸との距離である。

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