JP6037637B2 - ヒートポンプの制御装置、ヒートポンプ、及びヒートポンプの制御方法 - Google Patents

ヒートポンプの制御装置、ヒートポンプ、及びヒートポンプの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、温熱を出力するヒートポンプの制御装置、ヒートポンプ、及びヒートポンプの制御方法に関するものである。
従来より、ヒートポンプサイクルによって温水(温熱)を供給するヒートポンプが知られている。
ここで、特許文献1には、高圧冷媒と低圧冷媒とを熱交換する内部熱交換器を有する超臨界冷凍サイクルにおいて、成績係数及び冷凍能力の向上を図りつつ、冷媒配管の経路を単純化する超臨界冷凍サイクルが記載されている。
特開2001−108308号公報
超臨界冷凍サイクルは、圧縮機の吐出冷媒圧力が臨界点圧力以上であることを前提に冷媒流量を調整する各弁が制御されている。このため、温熱媒体の流量急変等の過度時に、圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満である臨界点圧力未満となると、吐出冷媒圧力を迅速に上昇させなければ、圧縮機のサージング等の不安定動作が発生し、温熱生成熱交換器の熱媒出口温度が設定値に達しない可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、圧縮機の吐出冷媒圧力を迅速に上昇させることができる、ヒートポンプの制御装置、ヒートポンプ、及びヒートポンプの制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のヒートポンプの制御装置、ヒートポンプ、及びヒートポンプの制御方法は以下の手段を採用する。
本発明の第一態様に係るヒートポンプの制御装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された冷媒により外部負荷へと提供する温熱媒体を加熱する温熱生成熱交換器と、前記温熱生成熱交換器から導かれた冷媒を膨張させる膨張弁と、前記膨張弁から導かれた冷媒を熱源媒体との熱交換によって蒸発させる蒸発器と、を備えたヒートポンプの制御装置であって、前記圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、前記膨張弁を閉方向に開度制御し、前記圧縮機の吐出冷媒圧力が該所定圧力以上となった場合に、前記温熱生成熱交換器の冷媒出口の温度の計測値と設定値との差に基づいて、前記膨張弁の開度を制御することを特徴とする。
本構成によれば、ヒートポンプは、冷媒を圧縮する圧縮機、圧縮機によって圧縮された冷媒により外部負荷へと提供する温熱媒体を加熱する温熱生成熱交換器、温熱生成熱交換器から導かれた冷媒を膨張させる膨張弁、及び膨張弁から導かれた冷媒を熱源媒体との熱交換によって蒸発させる蒸発器を備える。なお、ヒートポンプは、一例として、冷媒を超臨界圧力で吐出する。
圧縮機の吐出冷媒圧力が、正常な運転時において規定される所定圧力未満でなくなると、吐出冷媒圧力を迅速に上昇させなければ、圧縮機のサージング等の不安定動作が発生し、温熱生成熱交換器の熱媒出口温度が設定値に達しない可能性がある。
そこで、本構成によれば、圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、膨張弁を閉方向に開度制御し、圧縮機の吐出冷媒圧力が該所定圧力以上となった場合に、温熱生成熱交換器の冷媒出口の温度の計測値と設定値との差に基づいて、膨張弁の開度の制御が行われる。なお、所定圧力とは例えば臨界点圧力である。これにより、冷媒の流れが膨張弁によって止められるので、圧縮機の吐出冷媒圧力が上昇することとなる。なお、膨張弁は完全に閉じられる必要はなく、それまでの開度に比べて小さい開度となっていてもよい。
従って、本構成は、圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、圧縮機の吐出冷媒圧力を迅速に上昇させることができる。
本発明の第二態様に係るヒートポンプの制御装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された冷媒により外部負荷へと提供する温熱媒体を加熱する温熱生成熱交換器と、前記温熱生成熱交換器から導かれた冷媒を膨張させる膨張弁と、前記膨張弁から導かれた冷媒を熱源媒体との熱交換によって蒸発させる蒸発器と、前記温熱生成熱交換器から前記蒸発器へと向かう冷媒と前記蒸発器から前記圧縮機へと向かう冷媒とを熱交換させるインタークーラと、を備えたヒートポンプの制御装置であって、前記圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、前記インタークーラによる交換熱量が減少するように冷媒流量を制御し、前記圧縮機の吐出冷媒圧力が該所定圧力以上となった場合に、前記圧縮機の冷媒出口の温度の計測値と設定値との差に基づいて、前記冷媒流量を制御することを特徴とする。
本構成によれば、ヒートポンプは、冷媒を圧縮する圧縮機、圧縮機によって圧縮された冷媒により外部負荷へと提供する温熱媒体を加熱する温熱生成熱交換器、温熱生成熱交換器から導かれた冷媒を膨張させる膨張弁、膨張弁から導かれた冷媒を熱源媒体との熱交換によって蒸発させる蒸発器、及び温熱生成熱交換器から蒸発器へと向かう冷媒と蒸発器から圧縮機へと向かう冷媒とを熱交換させるインタークーラを備える。なお、ヒートポンプは、一例として、冷媒を超臨界圧力で吐出する。
圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満でなくなると、吐出冷媒圧力を迅速に上昇させなければ、圧縮機のサージング等の不安定動作が発生し、温熱生成熱交換器の熱媒出口温度が設定値に達しない可能性がある。
そこで、本構成によれば、圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、インタークーラによる交換熱量が低下するように冷媒流量が制御され、圧縮機の吐出冷媒圧力が該所定圧力以上となった場合に、圧縮機の冷媒出口の温度の計測値と設定値との差に基づいて、冷媒流量が制御される。インタークーラによる交換熱量が低下すると、圧縮器の吸込冷媒温度が低下する。これに伴い、吸込ガス冷媒の過熱度が低下し、その結果、圧縮機の吐出冷媒圧力が上昇することとなる。
従って、本構成は、圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、圧縮機の吐出冷媒圧力を迅速に上昇させることができる。
上記第二態様では、前記ヒートポンプが、前記温熱生成熱交換器から前記インタークーラへ向かう冷媒流量を調整するインタークーラ流量調整弁、及び前記温熱生成熱交換器から前記インタークーラへ向かう冷媒をバイパスさせて前記蒸発器へと導くインタークーラバイパス流路に設けられたインタークーラバイパス弁の少なくとも何れか一方を備え、前記圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、前記インタークーラ流量調整弁の閉方向への開度制御、及び前記インタークーラバイパス弁の開方向への開度制御の少なくとも何れか一方を行うことが好ましい。
本構成によれば、インタークーラ流量調整弁が閉方向に開度制御又はインタークーラバイパス弁が開方向に開度制御されることによってインタークーラへ向かう冷媒流量が減少し、インタークーラの交換熱量が減少するので、簡易にインタークーラの交換熱量を減少させることができる。
上記第二態様では、前記圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満、かつ前記圧縮機の吐出冷媒温度が設定値未満となった場合に、前記インタークーラによる交換熱量が減少するように冷媒流量を制御することなく、前記膨張弁を閉方向に開度制御することが好ましい。
インタークーラは、圧縮機の吐出冷媒温度が設定値未満となると、吐出冷媒温度を上昇させるために交換熱量を増加させ、吸込冷媒温度を上昇させる。しかし、交換熱量の増加は、圧縮機の吐出冷媒圧力を低下させることにもなる。このため、圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、インタークーラによる交換熱量が増加すると、さらに吐出冷媒圧力の低下を招くこととなり、圧縮機の不安定動作等が生じる可能性がより高くなる。
すなわち、吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満、かつ吐出冷媒温度が設定値未満となった場合に、インタークーラの交換熱量を減少させると、吐出冷媒圧力は上昇する一方、吸込冷媒温度は下降してしまい、吐出冷媒圧力と吐出冷媒温度を設定値に制御することができない。
そこで、本構成によれば、圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満、かつ圧縮機の吐出冷媒温度が設定値未満となった場合に、インタークーラの交換熱量を減少させる制御がされずに、膨張弁が閉方向に開度制御される。従って、本構成は、圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満、かつ圧縮機の吐出冷媒温度が設定値未満となっていても、圧縮機の吐出冷媒圧力を迅速に上昇させることができる。
本発明の第三態様に係るヒートポンプは、上記記載の制御装置を備える。
本発明の第四態様に係るヒートポンプの制御方法は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された冷媒により外部負荷へと提供する温熱媒体を加熱する温熱生成熱交換器と、前記温熱生成熱交換器から導かれた冷媒を膨張させる膨張弁と、前記膨張弁から導かれた冷媒を熱源媒体との熱交換によって蒸発させる蒸発器と、を備えたヒートポンプの制御方法であって、前記圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、前記膨張弁を閉方向に開度制御し、前記圧縮機の吐出冷媒圧力が該所定圧力以上となった場合に、前記温熱生成熱交換器の冷媒出口の温度の計測値と設定値との差に基づいて、前記膨張弁の開度を制御することを特徴とする。
本発明の第五態様に係るヒートポンプの制御方法は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された冷媒により外部負荷へと提供する温熱媒体を加熱する温熱生成熱交換器と、前記温熱生成熱交換器から導かれた冷媒を膨張させる膨張弁と、前記膨張弁から導かれた冷媒を熱源媒体との熱交換によって蒸発させる蒸発器と、前記温熱生成熱交換器から前記蒸発器へと向かう冷媒と前記蒸発器から前記圧縮機へと向かう冷媒とを熱交換させるインタークーラと、を備えたヒートポンプの制御方法であって、前記圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、前記インタークーラによる交換熱量が減少するように冷媒流量を制御し、前記圧縮機の吐出冷媒圧力が該所定圧力以上となった場合に、前記圧縮機の冷媒出口の温度の計測値と設定値との差に基づいて、前記冷媒流量を制御することを特徴とする。
本発明によれば、圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、圧縮機の吐出冷媒圧力を迅速に上昇させることができる、という優れた効果を有する。
本発明の第1実施形態に係るターボヒートポンプの冷媒回路を示した概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る実施形態に係る制御装置における膨張弁開度制御に関する機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る制御装置におけるインタークーラ流量制御に係る機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るターボヒートポンプが正常に運転されている状態における、ターボヒートポンプの冷凍サイクル図の一例である。 本発明の第1実施形態に係る吐出冷媒圧力が臨界点圧力未満となった場合におけるターボヒートポンプの冷凍サイクル図の一例である。 本発明の第1実施形態に係る吐出冷媒圧力が臨界点圧力未満となった場合におけるターボヒートポンプの冷凍サイクル図の一例である。 本発明の第1実施形態に係る吐出冷媒圧力上昇処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る膨張弁の開閉による吐出冷媒圧力への影響を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る吐出冷媒圧力が臨界点圧力未満となった場合におけるターボヒートポンプの冷凍サイクル図の一例である。 本発明の第2実施形態に係る吐出冷媒圧力上昇処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る吐出冷媒圧力上昇処理の流れを示すフローチャートである。
以下に、本発明に係るヒートポンプの制御装置、ヒートポンプ、及びヒートポンプの制御方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
以下に、本発明にかかる第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、遠心式(ターボ式)の圧縮機を用いたターボヒートポンプ1の概略構成図が示されている。冷媒としては、例えば代替フロン冷媒(R134a)が用いられる。
ターボヒートポンプ1は、冷媒を圧縮する圧縮機3と、外部から供給される熱源水(熱源媒体)と冷媒とが熱交換する蒸発器5と、温水(温熱媒体)を出力する温熱生成熱交換器6と、蒸発器5と温熱生成熱交換器6との間に設けられた膨張弁9とを備えている。これら圧縮機3、蒸発器5、温熱生成熱交換器6及び膨張弁9によって、主系統の冷媒回路が構成されている。
圧縮機3は、高圧力比が得られる遠心圧縮機となっている。圧縮機3は、軸線周りに回転する羽根車19を二段備えている。羽根車19の冷媒流れ上流側には、流入する冷媒流量を調節するIGV(インレットガイドベーン;吸込冷媒流量調整手段)21が設けられている。IGV21の開度は、制御装置7によってIGV用電動モータMが駆動されることによって調整される。
圧縮機3は、増速機18を介して接続された電動機17によって駆動される。電動機17は、制御装置7によって制御され、インバータ20による周波数制御によって回転数が適宜変更され得るようになっている。
圧縮機3の吸込側には吸込冷媒圧力P0を計測する圧力センサおよび吸込冷媒温度T0を計測する温度センサが、圧縮機3の吐出側には吐出冷媒圧力P1を計測する圧力センサおよび吐出冷媒温度T1を計測する温度センサが、それぞれ設けられている。これらセンサの出力値は、それぞれ制御装置7へと送られる。なお、圧縮機3は、冷媒を超臨界圧力で吐出する。
蒸発器5は、例えば、プレート式の熱交換器とされている。蒸発器5には、熱源水配管13が接続されており、この熱源水配管13内を流れる熱源水と熱交換器内の冷媒とが熱交換を行い、熱源水から与えられる熱によって熱交換器内の冷媒が蒸発する。
温熱生成熱交換器6は、例えば、プレート式の熱交換器とされている。温熱生成熱交換器6には、温水配管11が接続されており、この温水配管11内を流れる水と熱交換器内の冷媒とが熱交換を行う。温水配管11は、プロセス用加熱機器等の外部負荷と接続されている。温水配管11には、熱媒入口温度Ta及び熱媒出口温度Tbを測定する温度センサがそれぞれ設けられている。また、図示しないが、温水配管11には温水流量を計測する流量センサが設けられている。これらセンサからの出力値は、制御装置7へと送られる。
温熱生成熱交換器6の冷媒出口には、温水熱交出口冷媒温度T2を計測する温度センサが設けられており、この温度センサの出力値は制御装置7へと送られる。
膨張弁9は、蒸発器5と温熱生成熱交換器6との間の冷媒配管に設けられており、温熱生成熱交換器6から導かれた液冷媒を絞ることによって等エンタルピ膨張させるものである。膨張弁9の開度は、制御装置7によって制御される。
温熱生成熱交換器6と膨張弁9との間には、インタークーラ10が設けられている。インタークーラ10は、温熱生成熱交換器6から導かれた液冷媒と、蒸発器5にて蒸発したガス冷媒とを熱交換する熱交換器である。このインタークーラ10によって、圧縮機3へと吸い込まれる冷媒の温度が調整される。
インタークーラ10と膨張弁9とを接続するインタークーラ下流側冷媒配管23には、インタークーラ流量調整弁25が設けられている。温熱生成熱交換器6とインタークーラ10とを接続するインタークーラ上流側冷媒配管24と、インタークーラ下流側冷媒配管23との間には、インタークーラ10をバイパスして冷媒を流すインタークーラバイパス冷媒配管27が設けられており、このインタークーラバイパス冷媒配管27には冷媒流量を調整するインタークーラバイパス弁28が設けられている。インタークーラ流量調整弁25とインタークーラバイパス弁28の開度を制御装置7によって適宜調整することにより、インタークーラ10へと送り込む温熱生成熱交換器6からの高温冷媒流量を調整する。
インタークーラ下流側冷媒配管23には、インタークーラ流量調整弁25と膨張弁9との間から分岐して吸込冷媒配管29へと至るインジェクション配管30が設けられている。インジェクション配管30にはインジェクション弁31が設けられている。このインジェクション弁31の開度は、制御装置7によって制御される。インジェクション弁31にて所望量に調整された冷媒を吸込冷媒配管29へ吹き込むことにより、圧縮機3へと供給される吸込冷媒の温度を調整する。
また、蒸発器5とインタークーラ10との間には、冷媒を蓄えるためのアキュムレータ(不図示)が設けられている。
圧縮機3の吐出側と蒸発器5の下流側との間には、ホットガスバイパス(以下、「HGBP」という。)配管34が設けられている。HGBP配管34には、HGBP弁35が設けられており、制御装置7によってその開度が制御されるようになっている。HGBP弁35は、高負荷の場合には全閉とされており、低負荷となり所定値を下回った場合に開となり漸次開度が増大されるようになっている。これにより、圧縮機3がサージングまたは旋回失速に陥ることを回避できる。
なお、HGBP弁35の開度については、外部負荷が増加してHGBP弁35を閉めていくときの開度のスケジュールと、外部負荷が減少してHGBP弁35を開けていくときの開度のスケジュールを異ならせてヒステリシスを持たせることが更に好ましい。これにより、システムに大きな影響を与えるHGBP弁35の開度変更の回数を少なくし、安定的にシステムを運転することができる。
次に、上記構成のターボヒートポンプ1の動作について説明する。
圧縮機3は、電動機17によって駆動され、制御装置7によるインバータ制御により所定周波数で回転させられる。
蒸発器5及びインタークーラ10から吸い込まれた低圧ガス冷媒は、圧縮機3によって超臨界状態まで圧縮される。
圧縮機3から吐出された冷媒は、温熱生成熱交換器6へと導かれる。温熱生成熱交換器6において、高温高圧のガス冷媒は略等圧的に冷却され、高圧低温の冷媒となる。この際に得られる放出熱によって、温水配管11内を流れる温水が加熱される。
温熱生成熱交換器6において高圧低温とされた冷媒は、インタークーラ上流側冷媒配管24を通過してインタークーラ10へと導かれる。インタークーラ10では、温熱生成熱交換器6からの高温液冷媒と蒸発器5にて蒸発した低温ガス冷媒との熱交換が行われる。インタークーラ10での交換熱量は、制御装置7によってインタークーラ流量調整弁25及びインタークーラバイパス弁28の開度を調整することによって制御される。
インタークーラ10にて熱交換を終えた高圧冷媒は、インタークーラ下流側冷媒配管23を通過して膨張弁9へと導かれ、この膨張弁9によって等エンタルピ的に膨張させられる。膨張弁9の開度は、制御装置7によって蒸発器5への供給冷媒量が所定量になるように制御される。
膨張弁9によって膨張された冷媒は、蒸発器5へと導かれ、蒸発器5にて熱源水と熱交換することによって蒸発させられる。蒸発器5において蒸発した低圧ガス冷媒は、インタークーラ10にて所定温度だけ上昇させられる。圧縮機3へと吸い込まれる冷媒の温度を低下させたい場合には、制御部によってインジェクション弁31の開度を調整することによって低温冷媒を吸込冷媒配管29へと吹き込む。その後、ガス冷媒は、圧縮機3へと導かれ、再び圧縮される。
制御装置7は、膨張弁9の開度(以下、「膨張弁開度」という。)を制御する膨張弁開度制御、IGV21のベーン開度を制御するベーン開度制御、インバータ20による周波数制御、HGBP弁35の開度(以下、「HGBP弁開度」という。)を制御するHGBP弁開度制御、並びにインタークーラ流量調整弁25の開度(以下、「インタークーラ流量調整弁開度」という。)及びインタークーラバイパス弁28の開度(以下、「インタークーラバイパス弁開度」という。)を制御するインタークーラ流量制御等を行う。
なお、制御装置7は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random
Access Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体等から構成されている。そして、各種制御に係る機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記録媒体等に記録されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種制御が実現される。
図2は、本第1実施形態に係る制御装置7における膨張弁開度制御に係る機能ブロック図である。
制御装置7は、FF制御部40、FB制御部41、及び合算部42を備える。
FF制御部40は、温熱生成熱交換器6で行う熱交換に必要とする冷媒流量に基づくフィードフォワード制御によって、膨張弁9の開度(以下、「FF制御開度」という。)を算出し、合算部42へ出力する。
FB制御部41は、温熱生成熱交換器6の冷媒出口の温度の計測値(温水熱交出口冷媒温度T2)と設定値との差に基づくフィードバック制御によって、膨張弁9の開度(以下、「FB制御開度」という。)を算出し、合算部42へ出力する。
合算部42は、FB制御部41から入力されたFB制御開度とFF制御部40から入力されたFF制御開度とを合算し、膨張弁9の開度として膨張弁9へ出力する。
次に、FF制御部40及びFB制御部41による膨張弁9の開度の算出について詳細に説明する。
FF制御部40は、設定した熱媒出口温度Tbとするための温熱生成熱交換器6で交換するべき熱量(以下、「温熱生成熱交換器交換熱量」)から求められる冷媒流量をset条件とし、現在の温熱生成熱交換機交換熱量から求められる冷媒流量をnow条件として演算し、各々に対応する膨張弁9の開度を算出し、按分によりFF制御開度を決定する。以下、set条件による膨張弁9の開度の算出方法について説明する。なお、now条件による膨張弁9の開度については、変数の末尾に付される「_set」を「_now」とすることで、算出する。
まず、温熱生成熱交換器交換熱量Qcon_set[kW]が、熱媒流量Gw[m3/s]、熱媒比熱Cpw[kJ/kg・K]、熱媒密度ρw[kg/m3]、熱媒出口温度Tbの設定値Twout_set[℃]、及び熱媒入口温度Twin[℃](熱媒入口温度Ta)から(1)式に基づいて算出される。なお、now条件では、熱媒出口温度Tbの設定値Twout_setの替わりである熱媒出口温度Twout_nowとして、現在の熱媒出口温度Tbが用いられる。
Figure 0006037637
膨張弁9を通過する冷媒流量Gexv_set[kg/s]は、温熱生成熱交換器6を流通する冷媒流量と一致するので、下記(2)式,(3)式から冷媒流量Gexv_setが算出される。なお、圧縮機3が吐出する冷媒のエンタルピをhd[kJ/kg]とし、温熱生成熱交換器6の出口における冷媒のエンタルピをhcon[kJ/kg]とすることで、(3)式から温熱生成熱交換器6における冷媒のエンタルピ落差Δhcon[kJ/kg]が算出される。
Figure 0006037637
Figure 0006037637
膨張弁9のCv値Cvexv_set[-]は、冷媒流量Gexv_set[kg/s]、膨張弁9の入口における冷媒密度ρexv[kg/m3]、及び膨張弁9の前後差圧ΔPexv[MPa]から下記(4)式に基づいて算出される。
Figure 0006037637
そして、(5)式に示されるように、膨張弁9のバルブ特性に基づいて、膨張弁9のCv値Cvexv_set[-]を開度Fexv_set[%]に変換する。
Figure 0006037637
FF制御部40は、同様にして算出したnow条件による膨張弁9の開度Fexv_nowと開度Fexv_setとの按分(平均)により、FF制御開度を決定する。これにより、熱媒出口温度Tbは、急激に変化することが抑制されつつ、徐々に設定値Twout_setとされる。
なお、上述したFF制御部40によるFF制御開度の算出方法は、一例であり、now条件による膨張弁9の開度Fexv_nowを算出することなく、set条件により算出した開度Fexv_setをFF制御開度として決定してもよい。また、FF制御部40は、温水熱交出口冷媒温度T2及び冷媒圧力等、他の制御量が設定値となるように、FF制御開度を算出してもよい。
FB制御部41は、温水熱交出口冷媒温度T2が予め設定された設定値となるように、フィードバック制御によりFB制御開度を算出する。
例えば、FB制御部41は、温水熱交出口冷媒温度T2が設定値よりも低い場合は、膨張弁9の開度が大きくなるように、温水熱交出口冷媒温度T2が設定値よりも高い場合は、膨張弁9の開度が小さくなるように、温水熱交出口冷媒温度T2と設定値との差に基づいてFB制御開度を算出する。
なお、上述したFB制御部41によるFB制御開度の算出方法は、一例であり、熱媒出口温度Tb及び冷媒圧力等、他の制御量が設定値となるように、FB制御開度を算出制御してもよい。
図3は、本第1実施形態に係る制御装置7におけるインタークーラ流量制御に係る機能ブロック図である。
制御装置7は、減算部45、PI演算部46、及び開度変換部47A,47Bを用いて、吐出冷媒温度T1と吐出冷媒温度T1の設定値である吐出冷媒温度設定値との差に基づいて、インタークーラ流量調整弁開度及びインタークーラバイパス弁開度を制御する。
減算部45は、吐出冷媒温度設定値を温度センサから入力された吐出冷媒温度T1で減算し、PI演算部46へ出力する。
PI演算部46は、減算部45から入力された減算値に基づいて、吐出冷媒温度T1が吐出冷媒温度設定値となるように、PI制御等によってインタークーラに流す冷媒流量を示すPI演算値を算出し、開度変換部47A,47Bへ出力する。
開度変換部47Aは、PI演算部46から入力されたPI演算値に基づいて、インタークーラ流量調整弁開度を算出し、インタークーラ流量調整弁25へ出力する。
開度変換部47Bは、PI演算部46から入力されたPI演算値に基づいて、インタークーラバイパス弁開度を算出し、インタークーラバイパス弁28へ出力する。
図4は、ターボヒートポンプ1が正常に運転されている状態における、ターボヒートポンプ1の冷凍サイクル図(モリエル線図)の一例である。図4に示されるhexvは膨張弁9を通過する冷媒のエンタルピ、hconは温熱生成熱交換器6の出口における冷媒のエンタルピ、hgeは蒸発器5の出口における冷媒のエンタルピ、hsは圧縮機3の入口における冷媒のエンタルピ、hdは圧縮機3が吐出する冷媒のエンタルピである。
なお、ターボヒートポンプ1が正常に運転されている状態とは、冷媒の各種温度及び圧力が予め定められた所定範囲内であり、特に、図4に示されるように圧縮機3の吐出冷媒圧力P1が、超臨界圧力以上となっている状態である。
図5,図6は、圧縮機3の吐出冷媒圧力P1が、正常な運転時において規定される圧力である臨界点圧力未満となった場合におけるターボヒートポンプ1の冷凍サイクル図の一例である。つまり、図5,図6に示される状態は、ターボヒートポンプ1が正常に運転されていない状態である。
温熱生成熱交換器6を流れる冷媒流量と膨張弁9の入口における冷媒の密度を固定値とすると、図5に示されるように、吐出冷媒圧力P1の低下によって膨張弁9の前後差圧が低下する。そして、膨張弁9のCv値は、上記前後差圧に反比例するので、FF制御部40によって算出されるFF制御開度は大きくなる。
このように、吐出冷媒圧力P1が臨界点圧力未満となっても、膨張弁9に対して通常の制御を行うと、膨張弁9の開度は、吐出冷媒圧力P1の変化に対して逆動作となるため、吐出冷媒圧力P1が臨界点圧力以上に回復できなくなる可能性が生じる。または、吐出冷媒圧力P1の臨界点圧力以上への回復が遅れることによって、熱媒出口温度Tbが設定値に達しない可能性が生じる。
図6は、吐出冷媒圧力P1が臨界点圧力未満となり、温熱生成熱交換器6における温水熱交出口冷媒温度T2が飽和域に入った場合を示している。
図6に示される場合は、図5で説明した現象に加え、以下の現象が生じる可能性がある。飽和域内では、エンタルピ変化による冷媒の温度変化が生じないため、温水熱交出口冷媒温度T2を指標としてフィードバック制御される膨張弁9のFB制御開度が、過大又は過小となり安定して制御されない可能性が生じる。
そこで、本第1実施形態に係る制御装置7は、吐出冷媒圧力P1が臨界点圧力未満となった場合に、吐出冷媒圧力P1を上昇させるための処理(以下、「吐出冷媒圧力上昇処理」という。)を行う。
図7は、吐出冷媒圧力上昇処理を行う場合に、制御装置7によって実行されるプログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該プログラムは制御装置7が備えるRAMの所定領域に予め記憶されている。なお、本プログラムは、ターボヒートポンプ1の運転開始と共に開始し、ターボヒートポンプ1の運転終了と共に終了する。
まず、ステップ100では、吐出冷媒圧力P1は所定圧力である臨界点圧力未満であるか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ102へ移行する。なお、ステップ100を行うタイミングでは、膨張弁9は、FF制御部40及びFB制御部41による通常の制御が行われており、ステップ100において否定判定となった場合は、FF制御部40及びFB制御部41による通常の制御が継続される。
ステップ102では、膨張弁9を閉方向に開度制御する。なお、膨張弁9は完全に閉じられる必要はなく、それまでの開度に比べて小さい開度となっていてもよい。
ここで、図8は、膨張弁9の開閉による吐出冷媒圧力P1への影響を示すグラフである。図8に示されるように、膨張弁9の開度が小さくなると、冷媒の流れが膨張弁9で止められることとなるため、その後吐出冷媒圧力P1が上昇する。一方、膨張弁9の開度が大きくなると、冷媒は流れの抵抗が小さくなり流量が増加し、吐出冷媒圧力P1が下降する。すなわち、膨張弁9を閉じることによって、臨界点圧力未満となった吐出冷媒圧力P1を上昇させ、臨界点圧力以上にすることができる。
また、制御装置7は、一定の時間変化を伴って膨張弁9を徐々に閉じるように制御してもよいし、瞬時に所定開度へ閉じてもよいが、膨張弁9を徐々に閉じた方が冷媒の圧力変動を小さくできる。
次のステップ104では、吐出冷媒圧力P1は所定圧力である臨界点圧力以上に回復したか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ106へ移行し、否定判定の場合は、ステップ102へ戻り、吐出冷媒圧力P1が臨界点圧力以上に回復するまで膨張弁9の閉方向への開度制御が継続される。
ステップ106では、膨張弁9に対するFF制御部40及びFB制御部41による通常の制御が行われ、ステップ100へ戻る。
このように、制御装置7は、圧縮機3の吐出冷媒圧力P1が臨界点圧力未満に低下しても、吐出冷媒圧力P1を臨界点圧力以上の安定した状態にした後に、吐出冷媒温度T1及び温水熱交出口冷媒温度T2を制御することとなるため、より早く膨張弁9等に対する安定した制御を行うことが可能となる。
以上説明したように、本第1実施形態に係るターボヒートポンプ1の制御装置7は、圧縮機3の吐出冷媒圧力P1が正常な運転時において規定される所定圧力である臨界点圧力未満となった場合に、膨張弁9を閉方向に開度制御する。従って、本第1実施形態に係る制御装置7は、圧縮機3の吐出冷媒圧力P1が、正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、圧縮機3の吐出冷媒圧力P1を迅速に上昇させることができる。
なお、本第1実施形態に係るターボヒートポンプ1は、インタークーラ10、インタークーラ流量調整弁25、インタークーラバイパス冷媒配管27、及びインタークーラバイパス弁28を備える形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、インタークーラ10、インタークーラ流量調整弁25、インタークーラバイパス冷媒配管27、及びインタークーラバイパス弁28を備えない形態としてもよい。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、本第2実施形態に係るターボヒートポンプ1及び制御装置7の構成は、図1,図2に示す第1実施形態に係るターボヒートポンプ1及び制御装置7の構成と同様であるので説明を省略する。
図9は、圧縮機3の吐出冷媒圧力P1が、正常な運転時において規定される臨界圧力未満となった場合におけるターボヒートポンプ1の冷凍サイクル図の一例である。
インタークーラ10は、圧縮機3の吐出冷媒温度T1が吐出冷媒温度設定値未満となると、吐出冷媒温度T1を上昇させるために交換熱量を増加させ、吸込冷媒温度T0を上昇させる。しかし、交換熱量の増加は、吸込冷媒圧力P0が一定の場合、吸込ガス冷媒の過熱度を上昇させ、圧縮機3の回転数を一定とすると、圧縮機3の吐出冷媒圧力P1を低下させることにもなる。
ここで、吸込ガス冷媒の過熱度と吐出冷媒圧力P1との関係をより詳細に説明する。
遠心式である圧縮機3の特性から、機械マッハ数の上昇に伴って、吸込冷媒圧力P0を一定とすると吐出冷媒圧力P1が上昇する。なお、機械マッハ数M[-]は、下記(6)式で表わされるように、圧縮機3が吸い込む冷媒(ガス冷媒)の音速(以下、「吸込ガス冷媒音速」という。)as[m/s]に反比例する。なお、下記(6)式において、πは円周率[-]、Dは圧縮機3の羽根外径[m]、Nは圧縮機3の回転数[rpm]である。
Figure 0006037637
吸込ガス冷媒音速の変化は、冷媒の過熱度の変化に比例する。過熱度は、吸込冷媒温度T0と吸込冷媒圧力P0における冷媒の飽和温度の差であるため、吸込冷媒温度T0が上昇すると機械マッハ数は低下する。
ここで、吐出冷媒圧力P1が低下した状態で、インタークーラ10の交換熱量を増加させると、吐出冷媒温度T1と共に吸込冷媒温度T0が上昇することにより、吸込ガス冷媒音速が上昇する。そして、吸込ガス冷媒音速の上昇に伴い機械マッハ数が低下し、さらに吐出冷媒圧力P1の低下を招くこととなる。この結果、圧縮機の不安定動作等が生じる可能性がより高くなる。
そこで、本第2実施形態に係る制御装置7は、圧縮機3の吐出冷媒圧力P1が臨界点圧力未満となった場合に、インタークーラ10による交換熱量が減少するように冷媒流量を制御する。
図10は、本第2実施形態に係る吐出冷媒圧力上昇処理の流れを示すフローチャートである。なお、図10における図7と同一のステップについては図7と同一の符号を付して、その説明を一部又は全部省略する。
ステップ100で吐出冷媒圧力P1が所定圧力である臨界点圧力未満であると判定された場合に移行するステップ102’では、インタークーラ流量調整弁25を閉方向に開度制御し、インタークーラバイパス弁28を開方向に開度制御する。
インタークーラ流量調整弁25が閉じられると、インタークーラ10に向かう冷媒流量が減少する。また、インタークーラバイパス弁28が開かれると、インタークーラ10には向かわずに、蒸発器5へ向かう冷媒流量が増加するため、インタークーラに向かう冷媒流量が減少する。インタークーラ10に向かう冷媒流量が減少すると、インタークーラ10の交換熱量が減少する。このように、インタークーラ流量調整弁25を閉じ、インタークーラバイパス弁28を開くことで、簡易にインタークーラ10の交換熱量を減少させることができる。
インタークーラ10の交換熱量が減少すると、吸込冷媒温度T0が低下するので過熱度も低下する。そうすると、上述したように吸込ガス冷媒音速の変化は、冷媒の過熱度の変化に比例するので、低下し、(6)式から分かるように機械マッハ数が上昇する。機械マッハ数が上昇すると、吐出冷媒圧力P1が上昇することとなる。
なお、インタークーラ流量調整弁25は完全に閉じられる必要はなく、それまでの開度に比べて小さい開度となっていてもよい。インタークーラバイパス弁28は完全に開かれる必要はなく、それまでの開度に比べて大きい開度となっていてもよい。
また、制御装置7は、例えば、先にインタークーラ流量調整弁25を閉方向に開度制御し、インタークーラ流量調整弁25が所定開度まで閉じた後に、インタークーラバイパス弁28を開方向へ開度制御するが、インタークーラ10による交換熱量が減少できればよく、これに限られない。
さらに、制御装置7は、一定の時間変化を伴ってインタークーラ流量調整弁25及びインタークーラバイパス弁28の開度を変化させてもよいし、瞬時に所定開度へ変化させてもよいが、インタークーラ流量調整弁25及びインタークーラバイパス弁28の開度を徐々に変化させた方が冷媒の圧力変動を小さくできる。
次のステップ104’では、吐出冷媒圧力P1は所定圧力である臨界点圧力以上に回復したか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ106’へ移行し、否定判定の場合は、ステップ102’へ戻り、吐出冷媒圧力P1が臨界点圧力以上に回復するまでインタークーラ流量調整弁25及びインタークーラバイパス弁28の開度制御が継続される。
ステップ106’では、インタークーラ流量調整弁25及びインタークーラバイパス弁28に対する通常の制御が行われ、ステップ100へ戻る。このように、制御装置7は、圧縮機3の吐出冷媒圧力P1が臨界点圧力未満に低下しても、吐出冷媒圧力P1を臨界点圧力以上の安定した状態にした後に、吐出冷媒温度T1及び温水熱交出口冷媒温度T2を制御することとなるため、より早くインタークーラ流量調整弁25及びインタークーラバイパス弁28等に対する安定した制御を行うことが可能となる。
以上説明したように、本第2実施形態に係るターボヒートポンプ1の制御装置7は、圧縮機3の吐出冷媒圧力P1が正常な運転時において規定される所定圧力である臨界点圧力未満となった場合に、インタークーラ10による交換熱量が減少するように冷媒流量を制御する。従って、本第1実施形態に係る制御装置7は、圧縮機3の吐出冷媒圧力P1が、正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、圧縮機3の吐出冷媒圧力P1を迅速に上昇させることができる。
なお、本第2実施形態に係る制御装置7は、圧縮機3の吐出冷媒圧力P1が正常な運転時において規定される所定圧力である臨界点圧力未満となった場合に、インタークーラ流量調整弁25を閉方向に開度制御し、インタークーラバイパス弁28を開方向に開度制御する形態について説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、圧縮機3の吐出冷媒圧力P1が正常な運転時において規定される所定圧力である臨界点圧力未満となった場合に、インタークーラ流量調整弁25を閉方向に開度制御、及びインタークーラバイパス弁28を開方向に開度制御の何れか一方のみを行う形態としてもよい。
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
なお、本第3実施形態に係るターボヒートポンプ1及び制御装置7の構成は、図1,図2に示す第1実施形態に係るターボヒートポンプ1及び制御装置7の構成と同様であるので説明を省略する。
図11は、本第3実施形態に係る吐出冷媒圧力上昇処理の流れを示すフローチャートである。なお、図11における図7,図10と同一のステップについては図7,図10と同一の符号を付して、その説明を一部又は全部省略する。
ステップ100で吐出冷媒圧力P1が所定圧力である臨界点圧力未満であると判定された場合に移行するステップ101では、圧縮機3の吐出冷媒温度T1が吐出冷媒温度設定値未満となったか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ102へ移行し、否定判定の場合は、ステップ102’へ移行する。
ステップ102では、膨張弁9を閉方向に開度制御する。
インタークーラ10は、圧縮機3の吐出冷媒温度T1が吐出冷媒温度設定値未満となると、吐出冷媒温度T1を上昇させるために交換熱量を増加させ、吸込冷媒温度T0を上昇させる。しかし、第2実施形態で説明したように、インタークーラ10による交換熱量の増加は、吐出冷媒圧力P1を低下させることにもなる。このため、吐出冷媒圧力P1が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、インタークーラ10による交換熱量が増加すると、さらに吐出冷媒圧力P1の低下を招くこととなり、圧縮機3の不安定動作等が生じる可能性がより高くなる。
すなわち、吐出冷媒圧力P1が正常な運転時において規定される所定圧力未満、かつ吐出冷媒温度T1が吐出冷媒温度設定値未満となった場合に、インタークーラ10の交換熱量を減少させると、吐出冷媒圧力P1は上昇する一方、吸込冷媒温度T0は下降してしまい、吐出冷媒圧力P1と吐出冷媒温度T1を設定値に制御することができない。
そこで、吐出冷媒圧力P1が正常な運転時において規定される所定圧力未満、かつ吐出冷媒温度T1が吐出冷媒温度設定値未満となった場合に、インタークーラ10の交換熱量が減少するように制御せずに、膨張弁9が閉方向に開度制御される。
なお、この場合、吐出冷媒圧力P1が所定圧力である臨界点圧力以上となった後に、インタークーラ10の交換熱量を増加させて、吸込冷媒温度T0を上昇させる。
次のステップ104では、吐出冷媒圧力P1は所定圧力である臨界点圧力以上に回復したか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ106へ移行し、否定判定の場合は、ステップ101へ戻り、吐出冷媒圧力P1が臨界点圧力以上に回復するまで膨張弁9の開度制御が継続される。
ステップ106では、膨張弁9に対するFF制御部40及びFB制御部41による通常の制御が行われ、ステップ100へ戻る。
一方、ステップ102’では、インタークーラ流量調整弁25を閉方向に開度制御し、インタークーラバイパス弁28を開方向に開度制御する。
次のステップ104’では、吐出冷媒圧力P1は所定圧力である臨界点圧力以上に回復したか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ106’へ移行し、否定判定の場合は、ステップ101へ戻り、吐出冷媒圧力P1が臨界点圧力以上に回復するまでインタークーラ流量調整弁25及びインタークーラバイパス弁28の開度制御が継続される。
ステップ106’では、インタークーラ流量調整弁25及びインタークーラバイパス弁28に対する通常の制御が行われ、ステップ100へ戻る。
このように、本第3実施形態に係る制御装置7は、吐出冷媒温度T1が吐出冷媒温度設定値未満となったか否かに応じて、膨張弁9の閉方向への開度制御、インタークーラ10による交換熱量を減少させる制御を各々独立して行う。従って、圧縮機3の吐出冷媒温度T1が吐出冷媒温度設定値未満か否かに応じて、吐出冷媒圧力P1を所定圧力まで回復させるために適した制御を行うことができる。
以上、本発明を、上記各実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記各実施形態では、圧縮機3は冷媒を超臨界圧力で吐出する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、圧縮機3は冷媒を超臨界圧力未満で吐出する形態としてもよい。
1 ターボヒートポンプ
3 圧縮機
5 蒸発器
6 温熱生成熱交換器
7 制御装置
9 膨張弁
10 インタークーラ
25 インタークーラ流量調整弁
27 インタークーラバイパス冷媒配管
28 インタークーラバイパス弁

Claims (7)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機によって圧縮された冷媒により外部負荷へと提供する温熱媒体を加熱する温熱生成熱交換器と、
    前記温熱生成熱交換器から導かれた冷媒を膨張させる膨張弁と、
    前記膨張弁から導かれた冷媒を熱源媒体との熱交換によって蒸発させる蒸発器と、
    を備えたヒートポンプの制御装置であって、
    前記圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、前記膨張弁を閉方向に開度制御し、前記圧縮機の吐出冷媒圧力が該所定圧力以上となった場合に、前記温熱生成熱交換器の冷媒出口の温度の計測値と設定値との差に基づいて、前記膨張弁の開度を制御することを特徴とするヒートポンプの制御装置。
  2. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機によって圧縮された冷媒により外部負荷へと提供する温熱媒体を加熱する温熱生成熱交換器と、
    前記温熱生成熱交換器から導かれた冷媒を膨張させる膨張弁と、
    前記膨張弁から導かれた冷媒を熱源媒体との熱交換によって蒸発させる蒸発器と、
    前記温熱生成熱交換器から前記蒸発器へと向かう冷媒と前記蒸発器から前記圧縮機へと向かう冷媒とを熱交換させるインタークーラと、
    を備えたヒートポンプの制御装置であって、
    前記圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、前記インタークーラによる交換熱量が減少するように冷媒流量を制御し、前記圧縮機の吐出冷媒圧力が該所定圧力以上となった場合に、前記圧縮機の冷媒出口の温度の計測値と設定値との差に基づいて、前記冷媒流量を制御することを特徴とするヒートポンプの制御装置。
  3. 前記ヒートポンプは、
    前記温熱生成熱交換器から前記インタークーラへ向かう冷媒流量を調整するインタークーラ流量調整弁、及び前記温熱生成熱交換器から前記インタークーラへ向かう冷媒をバイパスさせて前記蒸発器へと導くインタークーラバイパス流路に設けられたインタークーラバイパス弁の少なくとも何れか一方を備え、
    前記圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、前記インタークーラ流量調整弁の閉方向への開度制御、及び前記インタークーラバイパス弁の開方向への開度制御の少なくとも何れか一方を行うことを特徴とする請求項2記載のヒートポンプの制御装置。
  4. 前記圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満、かつ前記圧縮機の吐出冷媒温度が設定値未満となった場合に、前記インタークーラによる交換熱量が減少するように冷媒流量を制御することなく、前記膨張弁を閉方向に開度制御することを特徴とする請求項2又は請求項3記載のヒートポンプの制御装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項記載の制御装置を備えたヒートポンプ。
  6. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機によって圧縮された冷媒により外部負荷へと提供する温熱媒体を加熱する温熱生成熱交換器と、
    前記温熱生成熱交換器から導かれた冷媒を膨張させる膨張弁と、
    前記膨張弁から導かれた冷媒を熱源媒体との熱交換によって蒸発させる蒸発器と、
    を備えたヒートポンプの制御方法であって、
    前記圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、前記膨張弁を閉方向に開度制御し、前記圧縮機の吐出冷媒圧力が該所定圧力以上となった場合に、前記温熱生成熱交換器の冷媒出口の温度の計測値と設定値との差に基づいて、前記膨張弁の開度を制御することを特徴とするヒートポンプの制御方法。
  7. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機によって圧縮された冷媒により外部負荷へと提供する温熱媒体を加熱する温熱生成熱交換器と、
    前記温熱生成熱交換器から導かれた冷媒を膨張させる膨張弁と、
    前記膨張弁から導かれた冷媒を熱源媒体との熱交換によって蒸発させる蒸発器と、
    前記温熱生成熱交換器から前記蒸発器へと向かう冷媒と前記蒸発器から前記圧縮機へと向かう冷媒とを熱交換させるインタークーラと、
    を備えたヒートポンプの制御方法であって、
    前記圧縮機の吐出冷媒圧力が正常な運転時において規定される所定圧力未満となった場合に、前記インタークーラによる交換熱量が減少するように冷媒流量を制御し、前記圧縮機の吐出冷媒圧力が該所定圧力以上となった場合に、前記圧縮機の冷媒出口の温度の計測値と設定値との差に基づいて、前記冷媒流量を制御することを特徴とするヒートポンプの制御方法。
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