JP6037616B2 - 有機発光構成素子の製造方法 - Google Patents

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Description

本特許願は、ドイツ特許出願102008056370.6の優先権を主張するものであり、その開示内容はここに参照として取り入れる。
有機発光構成素子の製造方法および有機発光構成素子が記載される。
照明および信号目的のための有機発光ダイオード(OLED)は、ますます高い発光密度と、同時に高い効率および寿命を必要とする。公知のOLEDでは、OLEDの発光物質と層構造を最適化し、さらに発展させることにより、このことを達成しようとしている。
ドイツ特許出願102008056370.6
特定の実施形態の少なくとも一つの課題は、有機発光層列を備える有機発光構成素子の製造方法を提供することである。特定の実施形態の少なくとも一つの別の課題は、有機発光層列を備える有機発光構成素子を提供することである。
この課題は、独立請求項の特徴を備える方法および対象によって解決される。この方法および対象の有利な実施形態および改善形態は従属請求項に示されており、以下の説明および図面から明らかとなる。
実施形態による有機発光構成素子の製造方法は、
A)動作時に電磁光線を放射するのに適した少なくとも一つの機能層と透明層とを備える有機発光層列を作製するステップと、
B)表面構造を備える透明光線出射層を、少なくとも一つの機能層とは反対側の透明層の表面にスプレーによって施与するステップとを含む。
層またはエレメントが、別の層または別のエレメントの「上」あるいは「上方」に配置されているか、または取り付けられていることは、ここで、その層またはエレメントが、他の層または他のエレメントの上に機械的および/または電気的に直接接触して配置されていることを意味する。さらにこのことは、その層またはエレメントが、他の層または他のエレメントの上または上方に直接配置されていることを意味する。ここで別の層および/またはエレメントは、一つの層と別の層の間に、または一つのエレメントと別のエレメントの間に配置することができる。
一つの層またはエレメントが、二つの別の層またはエレメントの間に配置されていることは、ここで、一つの層またはエレメントが、二つの別の層またはエレメントの一つに機械的および/または電気的に直接接触しているか、あるいは二つの別の層またはエレメントの一つに間接的に接触して配置されていることを意味する。ここで間接的な接触の場合、別の層および/またはエレメントは、一つの層と別の二つの層の少なくとも一つとの間に、または一つのエレメントと別の二つのエレメントの少なくとも一つとの間に配置することができる。
「光線」、「電磁光線」および「光」とは、ここで、少なくとも一つの波長またはスペクトル成分を赤外線から紫外線の波長領域中に有する電磁光線を意味する。とりわけ赤外線、可視光線および/または紫外線とすることができる。
公知のOLEDでは、効率の最大損失係数は、有機層内での光の導波路と、ガラス基板のような透明層とにより与えられる。ここで有機層は約40から50%の損失係数を有し、ガラス基板は約20から30%の損失係数を有する。これらの損失係数は、OLED内で形成される光の全体出力を基準にする。ここに説明する方法によって、この損失係数を少なくとも部分的に緩和することのできる有機発光構成素子を作製することができる。ここでは有利なことにスプレーコーティングにより、表面構造を備える適切な光線出射層を作製することができ、この表面構造が、有機発光層列内で形成された電磁光線が、有機発光構成素子から出射するのを向上させる。
さらにここに説明する方法により、公知のOLEDでは導波路を導かれた光の大部分が出射され、したがってこれを使用することのできる有機発光構成素子が達成される。たとえば出射の改善は、光線出射層の表面構造における光散乱プロセスによって行うことができる。
有機発光層列を備える有機発光構成素子は、とりわけ有機発光ダイオード(OLED)を含むことができ、または有機発光ダイオードとして実施することができる。これについて、方法ステップAで作製された有機発光層列は、活性層として構成された少なくとも一つの有機機能層を有することができ、この機能層は、有機電子構成素子の動作時に、電子と正孔の再結合によって電磁光線を形成するのに適する。
方法ステップAで作製された有機発光層列は、たとえば第1の電極を有することができ、この電極は基板上に取り付けられるか、またはフォイルとして作製することもできる。第1の電極の上に、有機物質からなる少なくとも一つの有機機能層または複数の有機機能層が取り付けられる。ここで、一つまたは複数の機能層は、たとえば電子搬送層、正孔阻止層、電子発光層、電子阻止層、および/または正孔搬送層を有することができ、またはそのようなものとして実施することができる。有機機能層の上には、第2の電極を取り付けることができる。
たとえば基板は、ガラス、水晶、プラスチックフォイル、金属、金属フォイル、シリコンウェハまたはその他の適切な基板材料を含むことができる。有機発光構成素子と、とりわけ有機発光層列が、いわゆる「ボトム・エミッタ」として実施されていれば、有機発光層列内に形成された電磁光線は、基板を通って出射することができる。このために基板は、有機機能層内に形成された電磁光線の少なくとも一部に対して透明である。とりわけこの場合、基板は、少なくとも一つの有機機能層と反対側の表面を備える透明層とすることができ、この表面上には方法ステップBで、光線出射層がスプレーにより取り付けられる。
ボトム・エミッタ構成ではさらに、第1の電極も、有機機能層によって形成された電磁光線の少なくとも一部に対して透明である。このようにして第1の電極は、ここに説明する方法では透明層であって良く、光線出射層は、第1の電極の取付けの前にも、基板と第1の電極との間に取り付けることができる。
アノードとして実施することができ、したがって正孔注入材料として用いることのできる透明な第1の電極は、たとえば透明な導電酸化物を有するか、または透明な導電酸化物からなることができる。透明導電性酸化物(transparent conductive oxides、略してTCO)は透明で導電性の材料であり、通例はたとえば酸化亜鉛、酸化スズ、酸化カドニウム、酸化チタン、酸化インジウムまたは酸化インジウムスズ(ITO)のような酸化金属である。二基の金属酸化化合物、たとえばZnO、SnOまたはInの他に、三基の金属酸化化合物、たとえばZnSnO、CdSnO、ZnSnO、MgIn、GaInO、ZnInまたはInSn12または種々の透明導電性酸化物の混合物がTCOの群に属する。さらにTCOは必ずしも、化学量論的組成に対応せず、pドープまたはnドープされても良い。
第1の電極はさらに、ポリアセチレン、ポリフェニル、ポロチオフェン、ポリピロール、ポリビニル、ポリアニリン、およびコポリマーとそれらの混合物によって形成される群から選択される有機導電材料を有することができる。とくに好ましくは、第2の層は、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)および/またはポリアニン(PANI)を有することができる。さらに第1の電極は、フェナントロリンデリブ酸、イミダゾール誘導体、トリアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、フェニル基含有化合物、縮合芳香族を有する化合物、カルバゾール含有化合物、フルオレン誘導体、スピロフルオレン誘導体、およびピリジン含有化合物、ならびに前記材料の少なくとも二つ以上の結合体から形成される群から選択される一つまたは複数の材料の有機小分子を有することできる。
さらに第1の電極は、たとえば炭素ナノチューブおよび/またはフラーレンの形態のナノ粒子を有することができる。有機小分子および/またはナノ粒子は、たとえば導電性のマトリクス材料または非ドープ状態で絶縁性のマトリクス材料のドーピングとして実施することができ、これによりマトリクス材料の導電性を高めることができる。
少なくとも一つの有機官能層または多数の有機官能層は、有機ポリマー、有機オリゴマー、有機モノマー、有機非重合小分子、またはそれらの組合せを有することができる。有機発光層列が、正孔輸送層として実施された官能層を有し、これにより電子発光層または電子発光領域への効率的な正孔注入を可能にするととくに有利である。正孔搬送層のためのポリマー材料として、たとえば第三アミン、カルバゾール誘導体、導電性ポリアニリンまたはポリエチレンジオキシチオフェンが有利である、小分子材料として、たとえばN,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ビス(フェニル)−ベンジジン(TRD)、N,N’−ビス(ナフタリン−1−yl)−N,N’−ビス(フェニル)−ベンジジン(NPB)または4,4’,4''−トリス(N,N−ジフェニル−アミノ)−トリフェニルアミン(TDATA)を蒸発させることができ、これらは以下の材料の1つまたは複数をpドーピング物質として有することができる。(FTCNQ)のような有機材料、FeClまたはSbClのようなハロゲン化物、またはWOのような酸化金属。
さらに少なくとも一つの官能層が、少なくとも一つの電子発光層を含む活性領域として実施されていると有利である。そのための材料として、たとえば蛍光または燐光に基づく発光物質を有するポリマー材料、たとえばポリフルオレン、ポリチオフェン、またはポロフェニレン、またはそれらの誘導体、化合物、混合物、またはコポリマーが適する。小分子材料としては、たとえばトリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム(Alq)、トリス[2−(ピリジニ)フェニル−C,N]−イリジウム(Ir(ppy))またはビス(4,6−ジフルオロフェニルピリジナト−N,C2)ピコリナトイリジウム(FIrpic)が適する。官能層にある材料に依存して、形成された第1の光線は、紫外線領域から赤スペクトル領域までの個々の波長または領域、またはそれらの組合せを有することができる。
第2の電極はカソードとして実施することができ、したがって電子注入材料として用いることができる。カソード材料としてとりわけ、アルミニウム、バリウム、インジウム、銀、金、マグネシウム、カルシウムまたはリチウム、ならびにそれらの化合物、組合せおよび合金が有利である。その代わりにまたは追加で、第2の電極は上記TCOの一つ、または金属とTCO層を有する多層のコンビネーションを有することができる。とりわけカソードは、電子注入材料、たとえば金属または仕事関数の小さい金属化合物を備える層を有することもでき、これらはたとえばCa,Mg,LiF,CsFまたはNaF、ならびにAl,Agおよび/またはAuを備える、接触接続のためのカバーコンタクトを形成する層を有することができる。
付加的にまたは択一的に、第2の電極は透明に実施することもでき、および/または第1の電極をカソードとして、第2の電極をアノードとして実施することもできる。これは、有機発光構成素子およびとりわけ有機発光層列が「トップ・エミッタ」としても実施し得ることを意味する。ここで方法ステップBで光線出力層がスプレーにより施与される透明層は第2の透明電極を含むか、または第2の透明電極とすることができる。
第1および/または第2の電極は、それぞれ大面積に構成することができる。これにより、OLEDとして構成された有機発光層列の場合、形成された電磁光線を大面積で照射することができる。ここで「大面積」とは、有機発光構成素子、とりわけ有機発光層列が、数mm以上の面積、好ましくは1cm以上、とくに好ましくは10cm以上の面積を有することを意味する。その代わりに、またはそれに加えて、第1および/または第2の電極は、少なくとも一部の領域で構造化されていて良い。このことによって、形成された電磁光線を、たとえばピクセルを備えるディスプレイの形態またはピクトグラムの形態に構造化して照射することができる。
さらに有機発光構成素子は、有機発光層列の上にカプセル化部を有することができ、これにより電極および有機層列を、湿気および/または酸素のような酸化物から保護することができる。ここでカプセル化部は一つまたは複数の層を含むことができ、カプセル化部の層は平面層、バリヤ層、水および/または酸素吸収層、化合層、またはそれらの組合せとすることができる。カプセル化部は、とりわけ片持ちキャップの形態のカバーおよび/または層または層列を、第2の電極の上に有することができる。適切な材料はたとえばガラス、プラスチック、金属、酸化金属、たとえばSiOまたはSiNのような非金属酸化物または非金属窒化物、セラミックまたはそれらの組合せを有するか、またはそれ自体であることができる。さらにカバーは、ラミネートとして実施することもできる。とりわけカプセル化部は透明とすることができ、トップ・エミッタとして実施されたOELDと関連して好ましくは、方法ステップBで光線出力層がスプレーコーティングにより施与される透明層がカプセル化部を含むか、または透明層をカプセル化部により形成することができる。
したがって透明層は、たとえば透明な物質および/または透明カプセル化部を有するか、またそれ自体とすることができる。
「スプレーコーティング」とは、ここおよび以降で、流体が小さい水滴にノズルによって噴霧され、これが表面に施与される方法を意味する。とりわけ水滴は、噴霧によって平均的サイズを有することができる。ノズルによって形成された水滴全体の個々の水滴は、平均的サイズを中心にしたランダム分布に対応するサイズを有することができる。水滴の平均的サイズならびに水滴サイズのランダム分布は、数百ナンメートルの範囲とすることができ、流体の噴霧法ならびに流体の特性、たとえばその粘度、および/または材料の形態での構成成分、ならびに液相、溶液、懸濁液および/またはエマルジョンでの混合物の特性に依存する。
さらにここおよび以降で、「流体」とは液相にある材料、ならびに液相にある複数の材料からなる混合物または溶液を表す。さらに流体は、液体材料および固体材料の溶液、懸濁液またはエマルジョンを含むか、あるいはそれ自体であることができる。
ここに説明する方法で、方法ステップBの前に、光線出力層を作製するために噴霧すべき材料を内包する流体が作製される。この流体は、有機発光層列の透明層の表面上に残る不揮発性材料を内包する。さらに流体はさらに別の構成材料、好ましくは流体構成材料を内包することができ、これは一つまたは複数の溶剤および/または一つまたは複数の流体懸濁媒体および/または一つまたは複数の乳化剤および/または一つまたは複数の接着剤および/またはさらなる流体材料である。
できるだけ効率的な光線出力層を、有機発光層列の透明層の上に作製するためには、光線出力層の表面構造が、透明層の表面上での面積割合および/または高さにより、有機発光層列内に形成される電磁光線の約半分の波長から約三倍の波長までのオーダーの構造体を形成することが必要である。とりわけ好ましくは、表面構造の構造は、波長の約半分以上であり、波長に100ナノメートルを加えたものより小さい大きさを有する。これはたとえば表面構造の構造が、200ナノメートル以上であり、1マイクロメートル以下の大きさを有することができることを意味する。
とりわけ光線出力層の表面構造は、平均的サイズの構造体を有することができ、個々の構造体のそれぞれの大きさは、水滴のサイズのランダム分布と関連して前に説明したようなランダム分布を有することができる。
さらに構造体とその大きさの分布が不規則であることにより、障害的作用、たとえばモアレ作用を回避することができる。このモアレ作用は、前記のオーダーでの規則的な構造によって引き起こされる。したがってスプレーコーティングにより有利には、不規則に位置分布した構造を有する表面構造を備えた光線出力層を作製することができる。このことはとくに、それぞれ隣接する表面構造の構造が互いに平均的間隔を有しており、それぞれ隣接する個々の構造体が、前に水滴のサイズと関連して説明した広いランダム分布に対応する実際間隔を互いに有することを意味する。
さらに、光線出力層を形成するために透明層の上に噴霧される流体の水滴も、表面への噴霧後に、光線出力層と関連する前記サイズ範囲にある大きさを有することができる。
スプレーコーティングとは反対に、構造体を前記の大きさのオーダーおよび前記の大きさの範囲で、別の公知の構造化手段によって大きな技術的コストを掛けずに作製することができる。たとえばサンドスプレーによる表面粗化またはエッチングのような一般的な構造化手段が公知である。しかしサンドスプレーを使用したのでは、前記の大きさ範囲を大きく超える構造体しか合理的コストで製造できない。エッチングを用いても、エッチングマスクにより、前記の大きさ範囲内の構造体を作製するのは技術的に非常に難しく、コストが掛かる。さらにこの方法は、処理すべき構成要素のプロセス互換性に高い供給を課す切削法である。さらにドクターブレードまたはプレスのような切削法も公知であるが、通常は、前記大きさ範囲にあり、同時に、スプレーコーティングによって可能であるような不規則でランダムな大きさ分布および位置分布を有する構造体を作製することはできない。光学的ゲルまたは接着剤を使用して、散乱構造を備えるすでに完成したフォイルを施与するような他の方法も公知であるが、この種の方法は前に述べた欠点の他に、追加のプロセスステップと材料のため非常にコストが掛かる。
とりわけ方法ステップBで、光線出力層を個々の水滴の形でスプレーコーティングすることができ、水滴は透明層の表面上で、表面構造を備える光線出力層を形成しながら個別に乾燥することができる。ここおよび以降で「乾燥」とは、水滴に液体成分が気化または蒸発により、表面に施与された水滴から除去されること、および/または液体成分が透明層の表面にまたは透明層の材料に、反応作用または吸収作用によって結合し、これにより水滴の残余物が表面に固体の残滓を形成することを意味する。方法ステップBで準備された流体のうち、乾燥後に残滓として表面上に残る構成成分を、ここおよび以降で「流体構成成分」と称する。
「個別に乾燥」とは、ここおよび以降で、表面へのスプレーコーティングの後に、水滴が表面にある別の水滴から擬似的に孤立して乾燥し、とりわけ乾燥前に表面に複数の水滴があっても一つの大きな水滴に結合しないことを意味する。
さらに方法ステップBではとりわけ、架橋可能な材料が、液相、溶液、懸濁液またはそれらの組み合わせ中にある水滴の形で施与され、材料の乾燥および/または架橋により、表面構造を備える光線出力層が形成される。架橋は、水滴の構成成分の相互間での化学反応および/または表面との一つまたは複数の化学反応によって行われる。ここで反応は水滴の施与後に自動的に開始し、および/または熱、光、たとえば紫外線または電子の粒子線のような外部の作用によって開始される。
たとえば水滴は表面上で個別に乾燥し、引き続き共に架橋し、硬化することができる。その代わりに各水滴は、個別乾燥中にまたは個別乾燥後に、他の水滴から独立して架橋し、硬化することができる。
さらに水滴は乾燥時に、残滓を形成することができる。ここで残滓は、スプレーコーティングされ、乾燥によって水滴から除去されなかった流体のすべての構成成分によって形成される。すなわち前記のように不揮発性のすべての構成成分によって形成される。ここでは乾燥中に、水滴としてスプレーコーティングされた流体の不揮発性構成成分の拡散が生じる。この拡散はたとえば、スプレーコーティングされた水滴の表面張力が、水滴中での乾燥速度が異なることにより異なることによって生じる。乾燥速度の相違は、たとえば流体構成成分が蒸発または気化するときに、水滴の領域が異なると蒸発速度も異なることによって惹起される。これにより乾燥する水滴内では、流体、すなわち揮発性と不揮発性の構成成分が、蒸発速度の遅い第1の領域から蒸発速度の高い第2の領域に向かって拡散する。これにより、不揮発性の構成成分が第2の領域に集合し、堆積することができる。透明層の表面にスプレーされた水滴では、蒸発速度の遅い第1の領域が、表面張力が大きいため水滴の中央領域となり、一方、蒸発速度の比較的速い第2の領域が、そこに存在し得る表面張力が小さいため水滴の縁部領域となる。したがってこの種の拡散作用は、いわゆるマランゴニ効果またはコーヒー染み効果と称される。
乾燥する水滴内の拡散速度は、たとえば揮発性構成成分と不揮発性構成成分の混合比、それらの粘度、極性、および/または揮発性構成成分の沸点のような蒸発特性によって、および/または透明層の表面とのその反応特性によって調節することができる。たとえば水滴の構成成分が、乾燥中に乾燥する水滴の粘度が緩慢に増加するように選択されている場合、不揮発性の構成成分は、上記の第2の領域へ拡散するのに十分な時間を有することができ、これによりこの領域へ大量に堆積することができ、または第1の領域と比較して不発性構成成分の大量の残滓が発生することができる。
とりわけ好ましくは、水滴は乾燥時に残滓を形成するが、この残滓は、プリズム状、プラミッド状、半月状、またはレンズ状の形態またはそれらの組合せを備える高さプロフィールを有する。これは、水滴が単独でもそのような形状を形成することができ、または隣接してスプレーされ、個別に乾燥された二つ以上の水滴が一緒にそのような形状を形成することができることを意味する。たとえば互いに接する二つ以上の半月形の残滓が、これらが接する領域でピラミッド構造またはプリズム構造を形成することができる。
上に説明したように、大きさと位置がランダムに分布する水滴を、透明層の表面上に不規則にスプレーコーティングすることができるから、前記の形状は、構造体が同様に不規則に分布する表面構造を形成することができる。さらに水滴は、部分的にまたは完全に重なることができ、したがって部分的にまたは完全に、すでにスプレーされ、乾燥した水滴の上にスプレーすることができる。これにより、表面構造の形成された構造体を上記の作用によってさらに達成することができる。
さらに表面上での水滴の乾燥により、残滓を構造体の形に、各残滓が表面上において占有する面積とその高さとの比(「アスペクト比」、「高さ対底面積比」)により形成することができる。この比は、平均で0.11以上であり、とくに有利には0.15以上である。一つまたは複数の残滓をプリズム形またはピラミッド形とすれば、理想的な形状は、約90°またはそれより大きな角度の先端を有する。この先端は数学的に厳密に成形する必要はなく、たとえば丸めることもできる。
光線出力層は方法ステップBで、30ナノメートル以上、30マイクロメートル以下、とりわけ300ナノメートル以上、3マイクロメートル以下の厚さを有することができる。光線出力層の厚さは、透明層の表面から、透明層の表面上にある表面構造の平均高さまでとすることができる。
とりわけ、アクリル酸塩、とりわけメタクリル酸塩および/またはメタクリル酸メチル、シリコーン、エポキシド、ポリカーボネート、およびゴムのような天然樹脂、ならびに前記材料の前駆物質および/または組合せにより形成される群からの一つまたは複数の材料を、光線出力層を形成するためにスプレーコーティングすることができる。このために、上に記載したような方法ステップの前に、モノマー、オリゴマーおよび/または、溶液、懸濁液またはエマルジョンにおいてすでに部分的に架橋された前記物質のポリマーを有する流体を準備することができる。加えて前記材料は、流体または固体で流体内に存在することができ、とりわけ好ましくは光、とりわけ紫外線および/または熱および/または化学的プロセスによって架橋可能かつ硬化可能である。
溶剤、懸濁媒体および/または乳化剤として基本的に、前記材料を溶解し、懸濁し、および/または乳化するのに適する公知のすべての液体を用いることができる。
たとえば方法ステップBでは、特性および光学的特性に関してガラス状の材料をスプレーコーティングすることができる。これは、光線出力層が完成した状態で、アモルファス構造、非結晶構造を有することができることを意味するその代わりに、またはそれに加えて、光線出力層の完成後に少なくとも個別の残滓の中で結晶構造または少なくとも部分結晶構造を形成する材料を取り付けることができる。光線出力層はこれにより、たとえば結晶構造または多結晶構造を有することができる。
さらに方法ステップBで、透明層の屈折率より小さいかまたは等しく、空気の屈折率よりも大きい屈折率を有する材料をスプレーコーティングすることができる。この材料を備える光線出力層により、有機発光層列内に形成された電磁光線の出力効率を、たとえば透明層と光線出力層との間の境界面における全反射を緩和することによって改善することができる。
さらに少なくとも二つの異なる材料をスプレーコーティングし、これらが引き続き透明層の表面上に残ることもできる。ここで少なくとも二つの異なる材料は二つの異なるノズルから、溶液/懸濁液および/またはエマルジョンとして、または択一的にただ一つのノズルから液相で、互いに溶解しない溶液の懸濁液またはエマルジョンで塗布することができる。これにより乾燥および/または場合により効果の際に、少なくとも二つの材料の相分離が発生することができる。このことは所望の特性、たとえば光線出力層の側方での交互の光学的特性を所望のように調節するのに利用することができる。
さらに方法ステップBは、以下の部分ステップを含むことができる:
B1)第1の材料を、少なくとも一つの機能層とは反対側の透明層の表面にスプレーコーティングするステップ、
B2)第2の材料を第1の材料の上にスプレーコーティングするステップ。
これにより、少なくとも二つの層を備える光線出力層を作製することができ、第1の層は第1の材料を、第2の層は第2の材料を有する。ここで各層は上記にしたがい、噴霧された第1または第2の材料の水滴が乾燥することによって表面構造を有することができる。第1の材料と第2の材料は同じまたは異なっていてよい。加えて、方法ステップBのさらなる部分ステップで、さらなる材料を順次第2の材料の上に取り付けることができる。
ここで第1の材料は、透明層の屈折率より小さいかまたは同じであり、第2の材料の屈折率より大きな屈折率を有することができ、一方、第2の材料の屈折率は空気の屈折率よりもさらに大きい。このような「屈折率カスケード」により、有機発光層列内に形成された、光線出力層を通る電磁光線の出力効率をさらに高めることができる。
さらに方法ステップBでは、付加的に散乱粒子を有する層を、光線出力層を形成するために取り付けることができる。散乱粒子は、材料の乾燥後、場合により硬化後に、マトリクス材料として用いられる上記材料内で容積どおりに散乱することができる。とりわけ散乱粒子は、たとえば酸化チタンまたは酸化アルミニウムのような酸化金属、鋼玉および/またはガラス粒子および/プラスチック粒子を含むことができ、これらは屈折率の異なるマトリクス材料を有する。さらに散乱粒子は中空であって良く、たとえばプラスチック中空球の形に実施することができる。ここで散乱粒子は、1マイクロメートル以下から10マイクロメートルまで、または100マイクロメートルまでの大きさの直径または粒径を有することができる。
さらに方法ステップBでは、光線出力層を側方に構造化して、透明層の表面に取り付けることができる。たとえば透明層および/または有機発光層列も、ディスプレイまたはピクトグラムの表示器の形に構造化することができる。光線出力層を側方に構造化して取り付けることは、シャドーマスクを通したスプレーによって行うことができる。それとは択一的に、光線出力層を形成するために材料を大面積にスプレーし、続いてシャドーマスクまたはレーザーによって構造化し、硬化することができる。続いて、硬化しなかった材料を除去することができる。
光線出力層は、方法ステップBでストライプ状に、ネットまたはグリッド状に、あるいはピクセル状に側方に構造化することができる。
さらに光線出力層を形成するための前記の材料、層、構成体または構造体のすべての組合せが可能である。
ここに記載した方法により、光線出力層が表面構造により形成される有機発光構成素子を作製することができる。この表面構造は、有機発光構成素子内に形成された電磁光線をできるだけ効率的に、有機機能層、透明電極、透明基板および/または透明カプセルから出力させることができる。
とりわけここに記載した方法は、スプレーを用いて光線出力層を取り付けることによって良好にスケーラブルであり、大面積に対しても適用することができる。さらに上記の大きさ範囲にある粗度を備える粗い表面を迅速に、技術的に簡単かつ大面積で取り付ける可能性を提供する。スプレーすべき材料は、上記の範囲内で自由に選択することができる。とりわけ二つの材料を、非常に高速に交換することもできる。たとえばスプレー前に溶液または懸濁液内に存在する前記散乱粒子または他の固体材料を純粋にランダムに分散することができる。このことは上に述べたように、光線出力層の散乱作用および出力効率を高め、最適化することができる。
とりわけ光線出力層を、方法ステップAで準備された有機発光層列の品質検査の後に初めてこの有機発光層列の上に取り付けることができ、これにより製造コストを低下させることができる。ここで光線出力層は、有機発光層列の品質に適合することもできる。
さらにここに記載した方法は、照明目的の有機発光構成素子の製造の他に、ディスプレイ分野での適用にも有利である。すでに上に述べたようにスプレーにより、適切に選択され、調整された大きさ範囲内で、好ましくは1マイクロメートル以下で、水滴を透明層の表面上に取り付けることができるから、ディスプレイとして実施された有機発光構成素子の個々のピクセルは、典型的には約100マイクロメートル×100マイクロメートルの寸法で鮮鋭に、ピクセル縁部が「ほつれる」ことなく結像することができる。ここで、典型的には約30マイクロメートルの直径より小さく作製することができない公知のマイクロレンズを使用すれば、ピクセルの一方の縁部はレンズの中央に来ることができるが、他方の縁部がレンズと面一につながることになってしまう。
同様の作用が、引き伸ばされた散乱光によっても、構造体サイズに達することができるので得られるであろう。しかしこれは外部観察者に、不均一で異なる光学的印象を引起し、したがって望ましいものではない。まさにスプレーによって達成可能な、前記の大きさ範囲にある分解能により、この欠点を回避でき、この分解能は、高精度リソグラフ法と同等であるが、そのために付加的で面倒で、コストの掛かる方法ステップを伴わない。
別の実施形態によれば、有機発光構成素子はとりわけ、
・動作時に電磁光線を放射するのに適した少なくとも一つの有機機能層および透明層を備える有機発光層列と、
・少なくとも一つの機能層とは反対側の透明層の表面上にある光線出力層とを含み、
・光線出力層は、個別に乾燥された複数の水滴の残滓から形成された表面構造を有する。
ここで有機発光構成素子は、前に記載した方法ステップによって作製することができる。したがって有機発光構成素子の製造方法と関連して前に述べたすべての特徴およびそれらの組合せ、特性および利点のすべては、有機発光構成素子に対しても当てはまる。反対に、ここおよび以降で有機発光構成素子と関連して述べる特徴、特徴の組合せ、特性および利点も、前記方法に当てはまる。
とりわけ光線出力層は、1マイクロメートル以下の大きさの残滓を有することができる。さらに残滓は、プリズム形、ピラミッド形、半月形、またはそれらの組合せの形状を有することができる。ここで残滓は、好ましくは0.1以上、とりわけ好ましくは0.15以上の高さ対基本面積の比を有することができる。
さらに光線出力層は、第1の材料を備える第1の層と、第2の材料を備える第2の層を有することができる。
本方法および有機発光構成素子のさらなる利点および有利な実施形態は、図1Aから6Eに関連して説明する以下の実施形態から明らかとなる。
実施例による有機発光構成素子の製造方法の方法ステップを概略的に示す図である。 実施例による方法ステップの部分ステップを概略的に示す図である。 別の実施例による方法ステップの部分ステップを概略的に示す図である。 別の実施例による有機発光構成素子を概略的に示す図である。 別の実施例による方法ステップを概略的に示す図である。 別の実施例による有機発光構成素子の概略図である。 別の実施例による有機発光構成素子の概略図である。 の実施例による方法ステップを概略的に示す図である。
実施例および図面中、同じ構成部材または同じように作用する構成部材には同じ参照符合が付してある。図示の要素およびその大小関係は異なっており、基本的に縮尺通りではない。個々の要素、たとえば層、構成部材、構成素子および領域は、見やすくするためおよび/または分かりやすくするために誇張して太くまたは大きく図示されている。
図1Aと1Bには、実施例による有機発光構成素子の製造方法の方法ステップが概略的に示されている。
ここで図1Aの第1の方法ステップAでは、有機発光層列10が準備される。有機発光層列10は、図示の実施例ではいわゆるボトム・エミッタとして実施された有機発光ダイオード(OLED)である。このために有機発光層列10は基板1を有し、基板の上には第1の電極2、有機機能層3および第2の電極4が取り付けられている。
基板1は図示の実施例ではガラス製であり、透明に構成されている。第1の電極2は、インジウム・スズ酸化物(ITQ)であり、透明なアノードとして構成されている。第2の電極4は、電子に対する仕事関数の小さい金属を有し、図示の実施例ではアルミニウム層を有するカソードとして構成されている。
有機機能層3は、有機エレクトロルミネセンス材料を有し、作製すべき有機発光構成素子の動作時に、電子と正孔との再結合によって電磁光線を形成するのに適する。電子と正孔はそれぞれ第2の電極4または第1の電極2から有機機能層3に注入される。図示の有機機能層3に加えて、有機発光層列10はさらに別の有機機能層を有することができる。これはたとえば一つまたは複数の正孔輸送層および/または一つまたは複数の電子輸送層および/または一つまたは複数の電荷担体ブロック層であるが、分かりやすくするため図示されていない。
有機発光層列10は透明層11を有し、この透明層11は図示の実施例では基板1により形成され、少なくとも一つの機能層3とは反対の側に表面12を有する。透明層11の表面12を通して、有機機能層3内で形成された電磁光線を有機発光層列10から放射することができる。
ここおよび以降で示される有機発光層列10の構成は純粋に例であり、制限的に解釈すべきでない。図示の実施例の代わりに、またはそれに加えて、有機発光層列10は、一般的部分に記載したような択一的な層構造および/または材料ならびにカプセルを有することができる。図示の実施例の代わりに、有機発光層列10はいわゆるトップ・エミッタとして実施することもでき、この場合、透明層11は、基板1とは反対側の電極4および/またはカプセル(図示せず)によって形成される。
以下の方法ステップおよび実施例は同様に、大面積の照明装置として、または構造化された表示器、たとえばディスプレイとして実施された有機発光層列10に関連するものである。
図1Bには、別の方法ステップBが示されている。この方法ステップBでは、透明層11の表面に流体がスプレーされる。このためにノズル5が準備され、ノズルは流体を水滴6の形で、矢印50によって示されたスプレー方向に沿って表面12に噴霧する。
この水滴6の大きさは、平均的大きさを中心にランダム分布しており、ノズル5ならびに流体の特性に依存する。ノズル開口部および/またはノズル開口部からの水滴6の噴射速度のようなノズルパラメータを、流体の特性、たとえばその粘度および/または材料の形態および液相、溶液、懸濁液および/またはエマルジョンの形にある混合物での構成成分と関連して所期のように選択することにより、水滴の所望の大きさ範囲と所望の大きさ分布を調整することができる。個々の水滴は、図示の実施例では好ましくは200ナノメートル以上、1マイクロメートル以下の大きさ、とりわけ直径を有する。
図2Aから2Dには、方法ステップBの部分ステップおよびさらなる特徴が、純粋に例として示された水滴6に基づき図示されている。ここで図2Aから2Dには、図1Aと1Bの有機発光層列10のそれぞれ一部が図示されており、ここでは透明層11だけが示されている。
ここで図2Aには、透明層11の表面12に衝突する直前の水滴6が示されている。水滴6は、液状媒体60に溶解した材料61を有する。材料61は、図示の実施例では、モノマー、オリゴマーおよび/または部分架橋されたポリマーの形で存在するアクリル酸塩ベースの透明プラスチックであり、溶剤として実施された液状材料60に溶解している。さらに材料61および/また液状媒体60はさらなる構成成分および助剤を有することができ、これらは液状媒体60における材料61の可溶度および/または材料61の架橋度を改善することができ、当業者にはたとえばラッカーから公知である。
これとは択一的に、材料61自体も液相で液状媒体60を伴ってまたは伴わずに存在することができ、および/または液状媒体とともに懸濁液またはエマルジョンを形成することができる。さらに材料61は、択一的にまたは付加的に、一般的部分で述べた材料および/または特性の一つまたは複数を有することができる。
したがって水滴は本実施例では、液体構成成分としての液状媒体60と、不揮発性構成成分としての材料61を有する。
図2Bには、透明層11の表面12に衝突した直後の水滴6が示されている。水滴6の表面張力のため、ここでは水滴6の特徴的なアーチが表面12上に形成される。ここでは水滴6の表面張力によって、液状媒体60の蒸発速度も決定される。矢印63によって示された液状媒体60の蒸発により、水滴6は明細書の一般的部分の意味で個別に、表面上にスプレーされた別の水滴と関係なく乾燥する。
図示の実施例では水滴6の構成成分が、水滴6の表面12上の縁部領域では、液状媒体60の気化速度または蒸発速度が、水滴6の中央よりも速くなるよう選択されている。これにより液状媒体60が、水滴の縁部領域では中央よりも速く蒸発し、これにより液状媒体60が中央から縁部領域に流れ、液状媒体60中に溶解した材料61の拡散運動が生じる。このことが図2Cに矢印64によって示されている。したがって水滴6の乾燥プロセス中に、水滴6の縁部領域には中央と比較して比較的大量の材料61が結集する。このことは、いわゆるマランゴニ効果またはコーヒー染み効果と称することができる。
液状媒体60が完全に蒸発すると、図2Dに示すように、材料61を含む残滓7が透明層11の表面12上に残る。個別に乾燥した水滴6の残滓は、中央と比較して隆起した縁部領域を備える半月形状を有する。残滓7の高さと、表面12上でのその底面積の比は、水滴6の構成成分を適切に選択することによって、0.1以上にすることができ、図示の実施例では0.15以上である。
図3には、別の実施例による残滓7が示されている。この実施例では、図1Bから2Cにしたがい、流体が水滴6の形で噴霧されており、この水滴では材料61が散乱粒子8を有する。図3の残滓7も同様に半月形の中に材料61を有し、この材料は同時に散乱粒子8のためのマトリクス材料として用いられる。図示の実施例では、散乱粒子8が数100ナノメートルの大きさのプラスチック中空球として実施されており、このプラスチック中空球は材料61とは異なる屈折率を有する。
透明層11の表面12上で別の水滴6が前に記載したように噴霧されると、この水滴は、たとえば図2Dまたは3の残滓を部分的に覆うか、少なくともこれに接することができる。これにより、この水滴6が乾燥すると、すでに存在する残滓7とその形状により、個別に半月形が形成される。この半月形は、図示の残滓7の形状とは異なっている。この効果は、別の水滴が、先行して塗布された水滴とは別の大きさを有することによって付加的に強化される。このようにして噴霧により、残滓7を透明層11の表面12上に不規則に配置して形成することができる。
図4には、透明層11の表面上に光線出力層20を有する有機発光構成素子が示されている。光線出力層は、噴霧された水滴6が前に述べたように個別に乾燥することによって形成される。前に説明した残滓7(そのうちの2つを純粋に例として示した)の乾燥により、光線出力層20の図示の表面構造21が得られるが、この表面構造は単なる例である。それぞれ隣接する残滓または部分的に重なる残滓が、プリズム形またはピラミッド形の構造体を形成する。この構造体は、一般的部分に述べた別の方法と比較して大きな不規則性を有し、平均サイズが1マイクロメートル以下の大きさの粗さを有する。
とりわけここおよび以降の図面で、表面構造21の大きさは、有機発光層列10の広がりと比較して分かりやすくするために誇張して図示されていることを述べておく。
このようにスプレーコーティングされた光線出力層20は、30ナノメートル以上、30マイクロメートル以下、とりわけ好ましくは300ナノメートル以上、3マイクロメートル以下の厚さを有する。
光線出力層20の材料61は、図示の実施例で、有機発光層列10の透明層11の屈折率より小さいかまたは等しく、空気の屈折率よりも大きい屈折率を有する。これにより、および光線出力層20の表面構造21が不規則で粗いことにより、有機機能層3内で形成された電磁光線の出力が、本発明の光線出力層20を備えない従来のOLEDと比較して格段に改善される。
材料61が、図3に示すように散乱粒子8を有していれば、散乱粒子は容積散乱剤として作用することができ、出力効率がさらに高まる。散乱粒子8は噴霧によって同様に不規則に、かつ純ランダムに分散される。
表面構造21の大きな不規則性により、および同様に散乱粒子8により、ここに説明した光線出力層20による障害となるモアレ効果が回避される。このことは放射される光強度の均一性を高める。とくに好ましくはこの関連で、材料61自体も非結晶ガラス状構造を有する。
図5には別の実施例による別の方法ステップが示されており、ここでは光線出力層20の材料61または光線出力層を形成する残滓が架橋される。ここで材料61は、矢印51により示された外部エネルギー投入、たとえばUV放射または熱放射によって架橋され、これにより硬化する。その代わりに、エネルギー投入を図1Bならびに図2A〜Dの方法ステップBで行うこともでき、これにより水滴6の残滓7が個別に硬化される。
図6には、別の実施例による有機発光構成素子が示されている。この有機発光構成素子は、第1の層22と第2の層23を備える光線出力層20を有する。ここで第1の層22は第1の材料61を有し、たとえば前に説明したように方法ステップBの部分ステップB1で噴霧される。第2の層23は第2の材料62を有し、この第2の材料は方法ステップBの第2の部分ステップB2で第1の層22に噴霧される。透明層11とは反対側の第2の層23の表面は、光線出力層20の表面構造21を有する。
第2の層23の第2の材料62は、第1の層22の第1の材料61より小さい屈折率を有し、第1の材料61は有機発光層列10の透明層11より小さい屈折率を有する。この種の「屈折率カスケード」により、第1の層22と第2の層23のそれぞれの表面構造と関連して、前記層の間の境界面での全反射の確率を低減することができ、これにより、出力効率をさらに高めることができる。光線出力層20は、第1の層22と第2の層23に加えてさらに別の層を有することができ、この別の層はスプレーコーティングによって塗布され、同様に屈折率カスケードを形成する。
図7には、別の実施例による有機発光構成素子が示されており、この有機発光構成素子は構造化された光線出力層20を有する。ここでは水滴が方法ステップBで、シャドーマスクを通して噴霧される。その代わりに、水滴を大面積に構造化せずに噴霧することもでき、乾燥した残滓を引き続きシャドーマスクを通してたとえばUV光によって架橋することができる。残滓7の架橋されない領域は引き続き除去される。
図示の実施例の有機発光層列10は、個々の画素またはピクセルを備えるディスプレイとして実施されている。構造化された光線出力層20は、噴霧された水滴の残滓をピクセルの上だけに有する。これにより、ピクセル境界が構造化されない光線出力層20の表面構造21によってぼやけることなく、各ピクセルの放射電磁光線を出力することができる。
図8A〜8Cには、別の実施例による、図2Aから2Dに類似した方法ステップBの部分ステップが示されている。
図8Aに例として示された表面12に噴霧された水滴6は、互いに溶け合わない材料61と62を備える溶液を有し、これらは乳化剤を有することのできる流体材料60の中にエマルジョンの形で同時に噴霧される。
図8Bにより表面12の衝突した後、互いに溶け合わない材料61と62を備える溶液は個別に、互いに独立して乾燥する。ここで液状媒体60、ならびに材料61と62の溶剤は、矢印63が示すように蒸発する。
図8Cに示すように、材料61と材料62を備えるそれぞれの領域は固有の残滓7を形成し、この残滓は前に説明したように乾燥時にマランゴニ効果によって半月形を有することができる。これによって光線出力層を作製することができ、この光線出力層は、材料61と62の相分離によって側方に交互の光学的特性を有することができる。
図示の実施例の代わりに、互いに溶け合わない材料61と62を同時に二つの異なるノズルからスプレーすることもできる。
図示の方法ステップおよび前記実施例の特徴、ならびに一般的部分で述べた実施形態の特徴は、光線出力層20を通る最適の出力効率を達成するために互いに組み合わせることもできる。
本発明は、実施例に基づく説明によってこれに限定されるものではない。むしろ本発明はいずれの新規の特徴、ならびに特徴のいずれの組合せも含むものであり、これらの特徴またはこれらの組合せが明示的に特許請求の範囲または実施例に記載されていなくても、とりわけ請求の範囲の特徴のいずれの組合せも含むものである。

Claims (8)

  1. 有機発光構成素子の製造方法において、
    A)動作時に電磁光線を放射するのに適した少なくとも一つの有機機能層(3)と透明層(11)とを備える有機発光層列(10)を準備するステップと、
    B)表面構造(21)を備える透明光線出層(20)を、少なくとも一つの機能層(3)とは反対側の、透明層(11)の表面(12)にスプレーによって施与するステップであって、この際、互いに溶け合わない少なくとも二つの材料(61,62)を施与するステップと
    を有し、
    方法ステップBで、光線出力層(20)が側方で構造化され、透明層(11)の表面(12)上に施与される、方法。
  2. 有機発光構成素子の製造方法において、
    A)動作時に電磁光線を放射するのに適した少なくとも一つの有機機能層(3)と透明層(11)とを備える有機発光層列(10)を準備するステップと、
    B)表面構造(21)を備える透明光線出層(20)を、少なくとも一つの機能層(3)とは反対側の、透明層(11)の表面(12)にスプレーによって施与するステップと
    を有し、
    方法ステップBは、
    B1)第1の材料(61)をスプレーする部分ステップと、
    B2)第2の材料(62)を第1の材料(61)の上にスプレーする部分ステップと
    を含み、
    方法ステップBで、光線出力層(20)が側方で構造化され、透明層(11)の表面(12)上に施与される、方法。
  3. 第1の材料(61)と第2の材料(62)は互いに溶け合わない、請求項2記載の方法。
  4. 方法ステップBで、光線出力層(20)を個々の水滴(6)の形にスプレーし、
    水滴(6)が透明層(11)の表面(12)上で個別に、光線出力層(20)を形成しながら乾燥する、請求項記載の方法。
  5. 方法ステップBで、架橋可能な材料(61)が、液相、溶液、懸濁液またはそれらの組合せで水滴(6)の形で施与され、材料(61)の乾燥(63)および/または架橋によって光線出力層(20)が形成される、請求項4記載の方法。
  6. 水滴(6)は、乾燥時にプリズム形、ピラミッド形、半月形、またはそれらの組合せの形状の残滓(7)を形成する、請求項4または5記載の方法。
  7. 方法ステップBで、アクリラート、シリコーン、エポキシド、ポリカーボネート、天然ゴムにより形成される群からの一つまたは複数の材料(61,62)がスプレーされる、請求項1から6までのいずれか一項記載の方法。
  8. 方法ステップBで、散乱粒子(8)を有する材料(61)がスプレーされる、請求項1から7までのいずれか一項記載の方法。
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