JP6035607B2 - 硬貨処理装置及びそれを備えた自動取引装置 - Google Patents

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本発明は、硬貨処理装置及びそれを備えた自動取引装置に関する。
従来の硬貨処理装置では、入金計数を行うとき、投入された硬貨を一枚単位に分離し、分離した硬貨の金種や枚数を計数する。そして異物の混入などにより硬貨を分離することができなくなったときには分離不良として異常終了するか、投入者へ返却する機構を設け返却する仕組みを持つ。ここで分離不良異常を低減する仕組みとして、硬貨の投入口を狭く規制することで異物の混入を防止する手段がある。
本発明の背景技術としては、特開2003−256908号公報(特許文献1)がある。この公報には、「顧客のカードの顧客情報を読取るカード挿入部と、通帳の顧客情報を読取る通帳記帳部と、紙幣入出金部と、硬貨入出金部とを有し、取引媒体に記録された顧客情報よって取引を行う現金自動取引装置において、硬貨入出金口を大型のものとしてシャッタと小口シャッタとを設け、取引媒体に記録された大口入金許可情報に基づいて大口入金の場合はシャッタと小口シャッタの両方を、小口入金の場合はシャッタのみを開放する」と記載されている(要約参照)。また、特開平8−249511号公報(特許文献2)がある。この公報には、「一括投入された複数の硬貨を一括貯留部に貯留し、該一括貯留部の適用硬貨を一枚ずつ取込み処理すると共に、適用外硬貨等を排出処理する硬貨処理装置であって、上記一括貯留部に残留する適用外硬貨等の残留量を検知する残留量検知手段と、上記残留量検知手段で検知された残留量に対応して、上記排出動作を切替える排出動作切替制御手段とを備えたことを特徴とする。」と記載されている(要約参照)。
特開2003−256908号公報 特開平8−249511号公報
硬貨処理装置の入金計数動作において硬貨を一枚単位に分離し計数し、異物混入等により分離不良の発生に伴い、分離不良媒体を投入者へ返却を行うとき、返却口までの通路は分離不良に至った異物を通過させる必要がある。このため、途中で詰まりが発生しないように信頼度の高い機構を実現しようとすると多くのスペースを必要とする。さらには通路途中で異物が詰まり、その異物とともに異物付着等の硬貨も詰まることで、現金違算に至る可能性もある。
この状況を回避する手段として、異物排出機能を削除し、一枚分離機構に分離不良媒体を留めて停止させることで現金違算防止を図る方法があるが、入金計数動作を正常に終えることができないことから取引を続行できないという課題がある。また、投入口を狭く規制し数枚単位の硬貨を投入する少数枚投入方式により分離不良媒体の投入の防止を図る手段もあるが分離不良媒体詰まりの懸念は払拭できず、多量硬貨投入時に投入操作を行いにくいという投入者の利便性を損なうという課題も生じる。
特許文献1は取引者をカード等で種類分けすることで投入方式を選択することを提案するが、アプリケーションや取り扱い媒体の定義を含めて大規模なシステムとして構築しなければならない課題がある。さらには分離不良媒体が必ずしも投入者に返却できるものではない。特許文献2は一枚分離機構に残留した分離不良媒体の大きさをセンサで検出し、排出動作を行うかどうかを判断するものであるが、排出可能と判断しても形状によっては途中で詰まる可能性が残る課題がある。
本発明は、分離不良を検出した媒体を投入者へ返却することを実現するとともに、利便性重視の一括投入場合は違算リスクの低減を目的として異物排出動作を抑制し、少数枚投入方式の場合は目的である休止低減重視を最大限に発揮できるよう積極的に異物排出動作を行うといった制御の切り替えを実現する硬貨処理装置を提供する。
上記課題を解決するために本発明の一実施の形態では、利用者から硬貨の投入を受け付ける入金部と、入金部の上部に位置し、硬貨の投入を規制するスリットを設けたシャッタと、利用者の入力または予め定めた設定によりシャッタの開閉を制御する第1の制御部と、入金された硬貨を装置内に繰出す繰出し部と、繰出し部に残留した異物を排出する異物排出部と、スリットよりも広く、異物排出部より排出された異物が通過する異物用通路と、異物用通路と接続し、異物を返却し利用者に受け取らせる異物返却口と、を備え、第1の制御部は、シャッタを用いた硬貨の投入方式と、シャッタを開放した硬貨の投入方式とのいずれかの投入方式により利用者から硬貨を受け付けるかを利用者の入力または予め定めた設定により決定し、決定した投入方式により異物の排出を行うか否かを決定することを特徴とする。
この発明によれば、投入できる分離不良媒体の大きさを投入口の大きさによってあらかじめ規制できるため、返却口への通路の信頼性を確保し硬貨等が詰まる事象や分離不良媒体を投入者に返却できず休止となる事象の低減を図ることができる。一方、投入時の利便性を重視した一括投入動作と判断できた場合には、異物排出通路での不用意な詰まりを防止するために異物排出動作を規制することで、詰まり事象の防止を図ることができる。
硬貨処理装置を搭載した自動取引装置の外観図の例である。 硬貨処理装置の概略構造を示す構造図の例である。 一括投入と少数枚投入の両方式を持つシャッタ構造の斜視図の例である。 一括投入と少数枚投入の両方式を持つシャッタ構造の断面図の例である。 硬貨処理装置の機能ブロック図の例である。 従来の入金計数処理動作の処理を説明するフローチャートの例である。 入金計数処理動作の処理を説明するフローチャートの例である。 入金計数処理動作の処理を説明するフローチャートの例である。 硬貨処理装置の繰出し部の構造を示す構造図の例である。 異物排出可否判定条件を示すテーブルの例である。 異物排出可否判定条件を示すテーブルの例である。 硬貨処理装置の取引設定を定める設定画面の例である。
以下実施例を図面を用いて説明する。
A.装置構成
はじめに図1〜5を参照して、本発明の一実施形態を説明する。図1は本実施例の硬貨処理装置101を搭載する自動取引装置100の外観図の例である。自動取引装置100は金融機関や金融機関が運営する出張所等に設置され、顧客の操作によって現金の預入や引出等の取引を行い、顧客の要求する種々の取引を自動的に実行する装置である。
自動取引装置100は、顧客からの入力や顧客に対しての画面表示等の入力兼表示機能を備える操作部105、カードの受け入れや排出を行う機構及び明細票の排出を行う機構を備えるカード機構部・明細書機構部102、通帳の受け入れや排出を行う機構を備える通帳機構部103、紙幣の受け入れや排出を行う機構を備える紙幣入出金機構部104、硬貨の受け入れや排出を行う機構を備える硬貨処理装置101、紙幣入出金機構部104と硬貨処理装置101の入出金口(図示せず)と入出金口を覆い、入出金口を保護するシャッタ1、硬貨処理装置101の一部であり、顧客に対し硬貨と共に入れられた異物を返却する異物返却口106などで構成されている。
図2は、本発明の実施例に係る硬貨処理装置101の概略構造を示す構造図である。図1に示したように硬貨処理装置101は、自動取引装置100に内蔵され、バラ状態の硬貨20を取り扱い(入出金)を対象としている。
図2を用いて硬貨処理装置101の各構成について説明する。硬貨処理装置101の上部(利用者側)には入出金口3が設けられている。この入出金口3は投入された入金すべき硬貨20を一時的に保持した後に硬貨処理装置101内部に取り込む、または、内部から搬送されて来る出金すべき硬貨20を一時的に保持した後に外部に取り出し可能にする。また、入出金口3には、入出金口3内の残留物を検出する入出金口残留検知センサ60が設けられている。なお、図2では入出金口残留検知センサ60を3つ示しているが、3つに限定されないことは言うまでもない。入出金口3の上部には入出金口3を開放または閉塞するために開閉するシャッタ1がある。シャッタ1近傍の構成についての詳細は後述する。
繰出し部5は、入出金口3の下部にあり、入出金口3から送られてきた硬貨20を一枚ずつ分離して装置内部に送り出す。また、繰出し部5は繰出し部5の残留物を検出する繰出し部残留検知センサ61と繰出し部5にある異物を装置外に排出する異物排出部13とが備えられている。異物排出部13より排出された異物は、異物が通過する異物用通路14を経由して異物返却口106に到達し、利用者に返却される。繰出し部残留検知センサ61の配置や機能等の詳細については後述する。
硬貨識別部6は繰出し部5から繰出された硬貨20の真偽または金種を識別する。一時保留部2は硬貨識別部6にて識別した硬貨20を一時的に保留する。入金搬送部7は入金する硬貨20を金種別スタッカ8に金種別に搬送する入金搬送部である。金種別スタッカ8は入金搬送部7により搬送されて来る硬貨20を金種別に収納する。
硬貨処理装置101の下部には、一時保留部2などから排出される硬貨を一括して収納する一括スタッカ10と、補充用の硬貨(不図示)をセットする運用カートリッジ11がある。縦搬送部9は一括スタッカ10や運用カートリッジ11の硬貨を搬送するための搬送部9である。出金搬送部4は、金種別スタッカ8や一時保留部2などから搬送される硬貨を入出金口3に搬送するための搬送部である。出金判別部12は、出金搬送部4の出口に設置された判別部である。出金判別部12では、通過した硬貨の種別を判別することが可能である。
次に、図3および図4を用いて硬貨処理装置101のシャッタ1の構造について説明する。図3は、硬貨処理装置101に含まれるシャッタ1周辺部分を斜め上方から俯瞰した斜視図である。図4はシャッタ1近傍の断面を示す断面図である。シャッタ1は入出金口3を完全に閉塞できる上側シャッタ70と、中央にスリット状の穴72を設け、硬貨20の投入を少数枚単位に規制する下側シャッタ71とを二枚重ねた構造としている。
穴72は使用が可能な硬貨の中で最も外径および厚みがある硬貨よりもある程度大きい構成である。例えば、日本国内で硬貨処理装置101を運用する場合は、500円硬貨よりも外径および厚み方向の大きさが大きい構造である。また、硬貨処理装置101の異物用通路14は、穴72よりも大きければ硬貨処理装置101の構成上許容できる大きさであればよい。例えば、穴72よりも大きく、一括投入時のシャッタを開けたときの入出金口3よりも小さい幅などが挙げられる。また、上側シャッタ70と下側シャッタ71はそれぞれ独立して開閉できる。
上側シャッタ70と下側シャッタ71の両方を開いたときには、硬貨を入出金口3に投入する遮蔽物がなく、多量枚を一括して投入あるいは一括して取り出しが可能となる。この硬貨投入方式を一括投入方式ともいう。下側シャッタ71を閉じ、上側シャッタ70のみを開くことで、硬貨を投入するスリット形状の穴72のみが開放され、一度に投入できる硬貨枚数を規制することで少数枚単位での投入のみを可能とし、大型異物の混入を阻止することができる。この硬貨投入方式を少数枚投入方式ともいう。
なお、上下のシャッタを逆にしたり、独立した二つのシャッタを設けるといった他の構造による実現手段もある。シャッタ1全体を開くことで一括投入方式とし、穴72により硬貨を少数枚単位でのみ投入できるよう規制することで少数枚投入方式を実現するという点では同様の原理である。また、下側シャッタ71のみにより構成されるものであってもよい。
図5は、本実施例の硬貨処理装置101の機能ブロック図である。なお、ここでは本構成に関係するブロックのみを図示している。
制御部51は各部(シャッタ1、一時保留部2、入出金口3、出金搬送部4、繰出し部5、硬貨識別部6、入金搬送部7、金種別スタッカ8、縦搬送部9、一括スタッカ10、運用カートリッジ11、出金判別部12、異物排出部13、メモリ58、入出金口残留検知センサ60、繰出し部残留検知センサ61)と信号線等で接続され、制御信号の送受信により制御する制御部である。なお、制御部51はCPUにより構成され、制御する各部は上記した以外にあってもよい。即ち、制御部51は硬貨処理装置101の全体を制御する。
メモリ58はROMやRAM等から構成され、投入方法情報40、一時保留部収納枚数カウンタ41などが記憶されている。投入方法情報40は硬貨20を投入した方法が一括投入方式であるか、少数枚投入方式かを記憶し、一時保留部収納枚数カウンタ41は一時保留部2に収納された硬貨の枚数を記憶する。また、制御部51は硬貨処理装置101の上位装置である自動取引装置100の制御部59と制御信号の遣り取りを行う。なお、メモリは記憶部とも言う。
自動取引装置100の制御部59は、カード機構部・明細書機構部102、通帳機構部103、紙幣入出金機構部104、操作部105を制御する。なお、硬貨処理装置101の制御部51を第1の制御部、自動取引装置の制御部59を第2の制御部とも言う。制御部59(第2の制御部)は制御部51(第1の制御部)と制御信号の送受信を行ない、自動取引装置100を制御する。例えば、操作部105から入力された少数枚取引を行う旨の信号を制御部59(第2の制御部)が制御部51(第1の制御部)に送信し、制御部51(第1の制御部)が上側シャッタ71を制御するなどが挙げられる。
B.従来技術
本実施例の硬貨処理装置101の動作を説明する前に、先行技術においての硬貨に混入して投入された異物が分離不良となった例として入金計数処理について説明する。なお、説明の都合上、本実施例の硬貨処理装置101を用いて説明するが、以下の説明で述べていない構成については、先行技術と本発明とは構成が異なるものである。
図6は、先行技術においての硬貨20の入金計数処理を説明するフローチャートである。なお、硬貨20は顧客が投入する硬貨であり、搬送を行う前は異物の混入有無が明らかでないとする。
顧客によって操作部105が操作されて入金取引の開始が指示されると、シャッタ1を開いて(ステップ101)、硬貨20が入出金口3に投入され(ステップ102)、シャッタ1が閉じて投入された硬貨20を入出金口3に一時的に保持した後(ステップ103)、入金計数処理を行う(ステップ104)。
硬貨処理装置101は硬貨20を一時的に保持した入出金口3から硬貨20を繰出し部5へ投出し、一枚分離動作を行い、硬貨識別部6で識別を行い、入金搬送部7、一時保留部2までの順を辿るルートで計数動作を行う(ステップ105)。識別、計数した硬貨20を一時保留部2に保留するとともに、一時保留部収納枚数カウンタ41を金種毎に1枚単位で加算する(ステップ106)。
繰出し部5で一枚分離した硬貨20が硬貨識別部6に到達しないことを一定時間硬貨が通過しないとして判定(ステップ107)し、硬貨20の流れが一定時間途切れたとき、繰出し部5に配設した残留検知センサ61で残留物の有無を判断する(ステップ108)。ここで残留物がなければ、入出金口3に投入されたすべての硬貨20を識別、計数できたとして入金搬送動作を終了(ステップ109)し、入金計数処理動作を正常終了する(ステップ110)。
一方、(ステップ108)で繰出し部5の中に残留物が認められたとき(ステップ111)には、一定回数までは再度繰出しを試みるため(ステップ105)に戻る。一定回数繰出しを試みても繰出しが行えないときには分離不良媒体が残留したとして、異物排出を行うかどうかの判断を行う(ステップ112)。この判断処理方法の一例が特許文献2で示されているが、判断を行わずに無条件に異物排出動作を実行する方法もある。
異物排出を行う場合には異物排出動作を実行し(ステップ113)、再度、繰出し部5に配設された残留検知センサ61で残留物の有無の判断を行う(ステップ114)。残留物がなければ正しく異物を排出できたとして正常終了(ステップ110)し、残留物があれば、異物が残留した状態にあるとして異常終了とする(ステップ115)。
シャッタ開(ステップ101)におけるシャッタを開く方法として、多数枚の硬貨を一括で投入できる一括投入方式と、スリット状にシャッタを開くことで数枚単位の枚数に規制して投入する少数枚投入方式が存在する。例えば、特許文献1はその投入方式の選択方法として取引者情報を用いる方法が提案されている。
従来技術の課題は、(ステップ102)で投入された媒体が一枚分離できない場合、(ステップ113)で必ずしも排出が保証されたものではなく、通路途中で詰まることで現金トラブルの懸念がある。そのリスクを避けるためには、(ステップ115)で異常終了せざるを得ず取引の続行が不可になる点である。
C.本実施例の動作
次に本実施例の硬貨処理動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。顧客によって操作部105が操作されて入金取引の開始が指示されると、シャッタ1を開く(ステップ201)。このとき、シャッタ開方法により投入方法が一括投入方式か少数枚投入方式であるかの判断を行い、投入方法を投入方法情報40に記憶する。この判断をシャッタ開指示の内容で行う方法と、シャッタ制御上のセンサ変化による行う方法など複数の方法が考えられる。
顧客により硬貨20が入出金口3に投入され(ステップ202)、シャッタ1を閉じて投入された硬貨20を入出金口3に一時的に保持した後(ステップ203)、入金計数処理を行う(ステップ204)。硬貨処理装置101は硬貨20を一時的に保持した入出金口3から硬貨20を繰出し部5へ投出し、一枚分離動作を行い、硬貨識別部6で識別を行う。その後、入金搬送部7、一時保留部2までの順をたどるルートで計数動作を行う(ステップ205)。識別、計数した硬貨20を一時保留部2に保留するとともに、一時保留部収納枚数カウンタ41を金種毎に1枚単位で加算する(ステップ206)。
次に繰出し部5で一枚分離した硬貨20が硬貨識別部6に一定時間到達しないか否かを判定する(ステップ207)。一定時間経過する前に硬貨20が通過した場合は(ステップ207:No)、ステップ205に戻り計数動作を継続する。硬貨20の流れが一定時間途切れたとき(ステップ207:Yes)、繰出し部5に配設した残留検知センサ61で残留物の有無を判断する(ステップ208)。ここで残留物がなければ(ステップ208:No)、入出金口3に投入されたすべての硬貨を識別、計数できたとして入金搬送動作を終了(ステップ209)し、入金計数処理動作を正常終了する(ステップ210)。
一方、ステップ208で繰出し部5の中に残留物の存在が認められたとき(ステップ208:Yes)には、繰出し動作を一定回数試みたかを判定し(ステップ211)、一定回数試みていない場合は、一定回数までは再度繰出しを試みるためステップ205に戻る(ステップ211:No)。一定回数繰出しを試みても残留物が存在し続けたときには(ステップ211:Yes)、分離不良媒体が残留したと取り扱う。ここで、(ステップ201)において投入方法情報40に記憶した投入方式情報に基づいて、異物排出が可能であるかどうかの判断を行う(ステップ212)。
少数枚投入方式による投入であれば(ステップ212:Yes)、繰出し部5に残留する分離不良媒体は安全に異物排出部13、異物用通路14、異物返却口106へ異物排出が可能であるとして、異物排出動作を行う(ステップ213)。そして再度、繰出し部5に配設された残留検知センサ61で残留物の有無の判断を行う(ステップ214)。残留物がなければ正しく異物を排出できたとして正常終了(ステップ210)し、残留物があれば、異物を排出できなかったとして異常終了(ステップ215)とする。
一方、ステップ212で投入方式が一括投入であったときには(ステップ212:No)、分離不良媒体の大きさや状態が不明であり、異物排出部13、異物用通路14を通じて異物返却口106への排出途中で詰まりの恐れがあるとして、そのまま異常終了(ステップ215)と取り扱う。
以上、本実施例について説明を行った。本実施例では異物排出部13、異物用通路14、異物返却口106を通過可能な媒体の大きさを穴72よりも広く(大きく)した構造を採用したため、投入された分離不良媒体を異物返却口106へ排出が可能となった。さらに硬貨の投入方式(一括投入、少数枚投入)によって異物排出を行うかどうかの判断を行うことで、投入媒体を返却して取引を継続する信頼性と休止防止重視と、異物用通路14の途中で分離不良媒体が詰まるリスクを回避する詰まり防止重視を切り替えることができる。
次に本発明の第2の実施例について説明する。前記した実施例1においては、一括投入方式であった場合、異物排出部13、異物用通路14における詰まりの恐れを回避するために分離不良媒体を繰出し部5に存置させ、異常終了扱いとすることで分離不良媒体が詰まるリスクを回避した。しかしながら、この方法だと一括投入方式時は休止となる機会が増加し、取引を継続できなくなる場合がある。そこで本実施例ではより取引を継続させることができる方法として、繰出し部5に分離不良媒体が残留したときに一括投入方式で投入された場合であっても繰出し部5に配設された残留検知センサ61の状態により、異物排出動作を行うか否かを判断する方法について説明する。
最初に本実施例の投入媒体の一枚分離を行う繰出し部5の構造例を図9を用いて説明する。本実施例の繰出し部残留検知センサ61は、3つの光センサ61a、61c、61dと磁気センサ61bから構成されている。光センサ61a、61c、61dは異物が光を遮ることによる出力の変化を制御部51に通知する。この出力変化により制御部51はセンサ位置に異物が存在していることを検知する。また、磁気センサ61bは磁界の変化により金属媒体が繰出し部5に存在していることを検知する。なお、繰出し部残留検知センサ61は、たとえば複数の光センサ61a、61c、61d等で構成することが多いが、金属媒体を検出する磁気センサ61bやその他さまざまな分離不良媒体21を検出するセンサを用いた構造とすることもできる。
制御部51は投入された硬貨20をすべて繰出し、繰出し部残留検知センサ61で分離不良媒体21の残留を検出したとき、異物排出部13を開き分離不良媒体21を繰出し部5外に排出する異物排出動作を行う機能を持つ。
この異物排出可否判断処理の例を図8のフローチャートを用いて説明する。図8と図7の相違は、繰出し部5に分離不良媒体が残留したときステップ312において、投入方式により処理の分岐を行った後、繰出し部5に配設された残留検知センサ61の状態により異物排出動作可否判断を投入方式による異なる判断で実施する点にある。センサ状態によって異物排出可否判断を行う技術は特許文献2等で従来からも提案されているが、本発明では投入方式によって異物排出可否判断の条件を変更する点を特徴とする。
ここで図8のフローチャートのステップ313およびステップ316における異物排出動作の可否判定の判断テーブルの例を図10、図11に示す。判断テーブルは繰出し部残留検知センサ61の検知状態を示す繰出し部残留検知センサ状態と投入方式により分離不良媒体21の排出の可/不可を決定する投入方式と顧客に返却するあるいは返却しないかの理由を示す理由例から構成されている。なお、理由例は本実施例の説明用として構成に組み込んでいるものであり、必ずしも必要なものではない。また、判別テーブルはメモリ58内に記憶される。
繰出し部残留検知センサ状態は各センサの反応状態を示し、判別テーブルの黒丸はセンサの反応があり、センサの設置箇所に分離不良媒体21があることを示している。反対にテーブルの白丸は、センサが反応をしていないことを示している。また、白丸でも黒丸でもない状態は、センサの反応に関係なく媒体の状態を問わないことを示している。
実施例により、少数枚投入方式で投入された媒体は分離不良媒体であっても異物排出動作を行うことで異物返却口106への到達が保証できることから、少数枚投入時にはすべて排出可と判定する。一方、一括投入時には分離不良媒体の大きさが不明であるため、排出不可であるが、センサの検出状態により残留物が小さいと認められるときには排出可と判断することができる。
例えば、センサ61aに分離不良媒体21があると反応がある場合、一括投入が行われた場合であれば分離不良媒体21は大型の異物であることがわかるため、このまま異物排除動作を行っては異物排出部13や異物排出路14等で詰まる可能性が高いため、取引を異常終了させる。一方、少数枚取引では、穴72により投入可能な硬貨が規制されているためセンサ61aが反応する場合はありえない。そのため、この場合は少数枚取引の場合は、動作設定上、返却可とする。なお、センサ61aの故障による異常値(異常出力)を出している場合も考えられるため、少数枚取引の場合も異常終了としてもよい。
また、磁気センサ61bとセンサ61c、61dとの組合せにより分離不良媒体の大きさを推定することで異物排出部13、異物用通路14を通過可能であれば、一括投入方式であっても異物返却処理を行う。
図11は異物返却口106へ異物付着硬貨といった硬貨らしき媒体の排出を行いたくないという要望があったときの異物排出動作の可否を判断する判断テーブルである。磁気センサである残留検知センサ61bを用いて分離不良媒体が金属物と認識できれば硬貨の可能性ありとして投入方式にかかわらず排出不可と判定する。逆に非金属物の残留と判断したときには投入方法に応じて排出可否の判断を行うことで目的を達成しつつ取引を継続することを可能とする。
以上、説明したとおり、本実施例では異物排出動作の可否を判断する判断テーブルを備えることで一括投入方式や少数枚投入方式であったとしても柔軟に異物排出動作を行え、装置稼働率を向上させることが可能となり、顧客の利便性が高まる。
次に実施例1および実施例2の変形例について説明する。
[変形例1]
本変形例は前記した実施例の構成に加え、分離不良媒体21を異物排出し、それを投入者へ返却したことを硬貨処理装置101が上位装置である自動取引装置100に報知し、自動取引装置100の操作部105で異物排出した旨の案内をする。異物排出案内を表示することで、投入者が計数結果を確認し、承認する前に返却した媒体を受け取ることが可能となる。また、硬貨処理装置が異物排出した旨を投入者へ報知することで、万一通路で詰まりが生じたとしても投入者に分離不良媒体が渡らないことから投入者が異常に気づくことも可能となる。また、効果処理装置が異物排出を行う前にあらかじめ報知することで、投入者に早期に案内しても良い。
[変形例2]
本変形例は前記した実施例の構成に加え、図12に示す硬貨処理装置101の設定を選択する画面を自動取引装置100に表示する構成である。図12は硬貨投入方式を顧客に選択させる、若しくは金融機関側で決定するかを設定する項目と、繰出し部5に分離不良物体が発生した場合の硬貨処理装置101の処理動作を決定するかを設定する項目とを表示する設定画面の例である。なお、図12は自動取引装置の操作部105に表示させてもよいし、図示しない係員が操作する操作部に表示させてもよい。本変形例の構成とすることで、金融機関は自由度の高い装置設定が可能であるため、自動取引装置100が設置されている場所に対応した装置設定が可能となり、利便性がます。
なお、本発明は上記した実施例および変形例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1・・・シャッタ、2・・・一時保留部、3・・・入出金口、4・・・出金搬送部、5・・・繰出し部、6・・・硬貨識別部、7・・・入金搬送部、8・・・金種別スタッカ、9・・・縦搬送部、10・・・一括スタッカ、11・・・運用カートリッジ、12・・・出金判別部、13・・・異物排出部、14・・・異物用通路、20・・・硬貨、21・・・分離不良媒体、40・・・投入方法情報、41・・・一時保留部収納枚数カウンタ、51、制御部、58・・・メモリ、59・・・制御部(自動取引装置側)、60・・・入出金口残留検知センサ、61a〜61d・・・繰出し部残留検知センサ、70・・・上側シャッタ、71・・・下側シャッタ、72・・・穴、100・・・自動現金取引装置、101・・・硬貨処理装置、102・・・カード・明細表機構部、103・・・通帳機構部、104・・・紙幣入出金機構部、105・・・操作部

Claims (5)

  1. 利用者から硬貨の投入を受け付ける入金部と、
    前記入金部の上部に位置し、前記硬貨の投入を規制するスリットを設けたシャッタと、
    前記利用者の入力または予め定めた設定により前記シャッタの開閉を制御する第1の制御部と、
    入金された前記硬貨を装置内に繰出す繰出し部と、
    前記繰出し部に残留した異物を排出する異物排出部と、
    前記スリットよりも広く、前記異物排出部より排出された異物が通過する異物用通路と、
    前記異物用通路と接続し、前記異物を返却し前記利用者に受け取らせる異物返却口と、
    を備え
    前記第1の制御部は、シャッタを用いた前記硬貨の投入方式と、シャッタを開放した前記硬貨の投入方式とのいずれかの投入方式により前記利用者から前記硬貨を受け付けるかを前記利用者の入力または予め定めた設定により決定し、決定した投入方式により前記異物の排出を行うか否かを決定することを特徴とした硬貨処理装置。
  2. 請求項1に記載の硬貨処理装置であって、
    前記繰出し部に前記硬貨が残留しているか否かを検知するセンサをさらに備え、
    前記第1の制御部は、前記センサの出力結果により前記異物の排出を行うか否かを決定すること、を特徴とする硬貨処理装置。
  3. 請求項に記載の硬貨処理装置であって、
    前記センサは、前記異物の大きさを検知する複数の光学センサと前記異物の材質を検知する磁気センサとから構成されることを特徴とする硬貨処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の硬貨処理装置と、
    前記利用者に操作案内を表示し、入力を受け付ける操作部と、
    前記第1の制御部と信号の送受信を行ない、前記操作部を制御する第2の制御部とを備えた自動取引装置であって、
    前記第2の制御部は、前記第1の制御部から異物排除動作を実行した旨の信号を受信すると、前記利用者に前記異物排出口の確認を促す表示を前記操作部に表示させること、を特徴とする自動取引装置。
  5. 請求項に記載の自動取引装置であって、
    前記第2の制御部は、前記操作部に前記シャッタの開閉を前記利用者に選択させるか予め設定するかを選択させる項目、および、前記異物を排出するか否かを選択させる項目を表示させること、を特徴とする自動取引装置。
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