JP6034627B2 - キャスクの耐震構造 - Google Patents

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Description

この発明は、キャスクの耐震構造に関する。
使用済み燃料を貯蔵するキャスクは中間貯蔵施設において、架台に固定された状態で移送及び貯蔵を行う。キャスクは移送時には架台を搬送装置により持ち上げて運搬し、貯蔵時には架台を床にボルトで固縛している。
キャスクの搬送時に地震が発生した場合、架台を床面上に下ろした状態とするため、水平方向の地震力が大きくなった場合、ロッキング等の現象が生じ転倒に至らないよう対策を行い、耐震性を向上する必要がある。
従来のキャスクの耐震装置として、キャスクが載置される天板と、搬送装置のリフターがされるスペースを形成するための脚部が取り付けられた底板との間にアイソレータおよびダンパを介装した構造を備えたものが知られている。アイソレータは、積層ゴムを利用したものであり、ダンパは鋼棒ダンパであり、地震が発生すると、地震力をアイソレータとダンパにより低減して天板に伝える(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−115673公報
特許文献1に示されたキャスクの耐震装置は、キャスクに一体化された常設型であり、搬送後に貯蔵エリアに貯蔵する場合においても取り外すことができない。従って、次に搬送するキャスクに転用して装着することはできない。また、常設型であるために、既に、運用がなされている中間貯蔵施設において、架台が取り付けられたキャスクに対して、付加的に耐震機能を持たせることができない。このため、運用性が悪く、コスト的に不利である。
本発明のキャスクの耐震構造は、上面にキャスクが載置されるキャスク搬送用架台と、前記キャスク搬送用架台の前記上面に載置され、前記キャスク搬送用架台に載置される前記キャスクのロッキングを抑制可能に、前記キャスクを遊嵌するキャスク用開口部を有する枠状の制振用容器と、記キャスク搬送用架台の下面に、該下面と地盤との間にリフタが挿入可能に設けられた複数の脚部と、を備え、前記制振用容器は内部全周に亘り連通する内部空間と、前記内部空間内に、または前記内部空間から制振用重量物を出し入れする取入・取出口とを有し、前記キャスクの側方から前記キャスクの外周に配置可能な構造を有することを特徴とする
本発明によれば、キャスクから制振用容器を装脱することが可能であり、貯蔵状態のキャスクから取り外して次に搬送するキャスクに転用して装着することができる。また、場合により、既に、運用がなされている中間貯蔵施設において、架台が取り付けられたキャスクに自由に適用することも可能であり、運用性が向上する。
本発明のキャスク制振装置およびキャスクの耐震構造の一実施の形態を示す外観斜視図。 図1に図示されたキャスク制振装置の平面図。 図2に図示されたキャスク制振装置の連結を外した状態の平面図。 (A)は、図1に図示されたキャスク制振装置のIV−IV線断面図、(B)は、(A)における連結機構IVBの拡大図。 キャスク制振装置の内部空間に収容される制振用重量物の量が、図1とは異なる状態の場合の外観斜視図。 図5に図示されたキャスク制振装置のVI−VI線断面図。 キャスク制振装置を取り外した状態を示す外観斜視図。 本発明のキャスク制振装置の実施形態2としての連結機構を説明するための断面図。 本発明のキャスク制振装置の実施形態3を示す平面図。
--実施形態1--
以下、図を参照して、本発明に係るキャスク制振装置およびキャスクの耐震構造の一実施の形態を説明する。
図1は、本発明のキャスク制振装置およびキャスクの耐震構造の一実施の形態を示す外観斜視図である。
使用済み核燃料が貯蔵されたキャスク1は、キャスク搬送用架台2にボルト等の締結部材(図示せず)により固定されている。キャスク1は、高さ4〜5m程度、直径3〜4m程度の円筒形状を有し、重量は百数十トンの重量を有する。
キャスク搬送用架台2は、矩形形状を有し、四隅に搬送装置のリフターを挿入するスペースを形成するための脚部3が不図示のボルト等により取り付けられている。
キャスク搬送用架台2上には、キャスク制振装置10が載置されている。
キャスク制振装置10は、リング状(枠状)の制振用容器11を備えている。制振用容器11は、内径がキャスク1の外形よりも大きく形成されたキャスク用開口部12を有しており、制振用容器11とキャスク1との間には隙間が形成されている。制振用容器11は、このように、キャスク1に遊嵌された状態で、何ら、固定部材により固定されることもなく、キャスク搬送用架台2上に載置されている。制振用容器11は、後述する如く、内部空間13(図4参照)を有し、内部空間13内には制振用重量物が収容されている。
図2は、図1に図示されたキャスク制振装置の平面図であり、図3は、図2に図示されたキャスク制振装置の連結を外した状態の平面図であり、図4(A)は、図1に図示されたキャスク制振装置のIV−IV線断面図、図4(B)は、図4(A)における連結機構IVBの拡大図である。
キャスク制振装置10は、制振用容器11と、連結機構20と、封止栓31とを備える。
制振用容器11は、例えば、合成樹脂により形成され、平面視で半円形のリング形状の2つの分割枠体11a、11bを備えている。連結機構20は、2つの分割枠体11a、11bを連結するためのものであり、分割枠体11a、11bの両端部に設けられている。
各分割枠体11a、11bは、図4に図示されるように、内部空間13を有する断面リング状に形成されている。内部空間13には、液体または微小体等の制振用重量物が収容される。一方の分割枠体11aには、内部空間13内に制振用重量物を取り入れる取入口14aと、内部空間13から制振用重量物を取り出す取出口14bが設けられている。取入・取出口14a、14bは、封止栓31により封止される。詳細は後述するが、制振用重量物は、キャスク1がキャスク搬送用架台2上に載置された状態(以下、装着状態という)において、制振用容器11に充填される。このため、図1に図示されるように、取入口14aを、上方、換言すれば、キャスク搬送用架台2とは反対側に設け、取出口14bを、下方、換言すれば、キャスク搬送用架台2側に設けることが好ましい。また、取入口14aを、真上または真上より少し外側の位置に設け、取出口14bは、真下より少し外側の位置に設けることが望ましい。
但し、図4においては、図示の都合上、取入口14aと取出口14bとは、180°異なる位置に図示されている。
連結機構20は、図14(B)に図示されるように、治工具を用いることなく連結および解除が可能なクランプ機構として例示されている。一方の分割枠体11aには、支持部21が一体成形されている。支持部21には、ピン23が枢支され、ピン23には、連結板24が回動可能に取り付けられている。連結板24の他端側には、円筒体25が取り付けられている。円筒体25は、弾性体により形成してもよい。
他方の分割枠体11bには、係合用突起22が一体成形されている。係合用突起22には、支持部21の反対側の側面に係合用凹部22aが形成されている。
一方の分割枠体11aの端面と他方の分割枠体11bの端面との間にはシール部材27が介装されている。
分割枠体11aと11bとの連結は、シール部材27を介して分割枠体11a、11bの端面を対向させ、連結板24を反時計方向に回動し、シール部材27を圧縮しながら円筒体25を係合用突起22の係合用凹部22aに嵌入することにより、治工具を使用することなく容易に行うことができる。
連結機構20は、分割枠体11aと11bの1つの連結部に複数個設けられている。図1に図示されるように、連結機構20の1つは、真上または真上より少し外側の位置に、また、他の1つは、真下より少し外側の位置に設けることが望ましい。連結力が不足する場合には、さらに、設置する数を増やしてもよい。
但し、図4においては、図示の都合上、連結機構20は、180°異なる位置に図示されている。
キャスク制振装置10を装着するには、次のように行う。
使用済み核燃料が収容されたキャスク1をキャスク搬送用架台2に固定する。
図3に図示されるように、分割枠体11aと11bは、分離した状態で、キャスク搬送用架台2上において、キャスク1を中央にして、キャスク1の相対向する側方から、キャスク1を挟み込むように移動する。この状態では、取入・取出口14a、14bは封止栓31により封止されている。
分割枠体11aと11bの一方側の連結部において、上述した如く、シール部材27を介して分割枠体11a、11bの端面を対向させ、連結板24を反時計方向に回動して円筒体25を係合用突起22の係合用凹部22aに係合させて連結する。同様に、分割枠体11aと11bの他方側の連結部において、連結機構20により分割枠体11aと11bを連結する。こうして、分割枠体11aと11bが、リング状に連結され、制振用容器11が構成される。制振用容器11は、キャスク搬送用架台2の上面に載置され、キャスク1の底部側において、キャスク1に遊嵌して装着されている。
制振用容器11の取入口14aを封止する封止栓31を取り外し、取入口14aから制振用重量物を制振用容器11の内部空間13内に収容する。制振用重量物としては、水、水よりも軽いまたは重い液体、あるいは、金属、樹脂、セラミック等の微粒子を用いることができる。また、砂、石灰等の微粉末を用いることもできる。
制振用重量物は、内部空間13の全周に亘り、ほぼ、均一な深さに収容する。
図1および図4では、制振用重量物を、内部空間13内を略充満するほどの量で充填した状態を示している。
図5および図6は、制振用重量物を、内部空間13内に所定の深さとなる程度に収容した状態を示す。図5および図6に図示されるように、制振用容器11内に収容する制振用重量物の重量を、キャスク搬送用架台2の振動増幅を抑制する振動周波数となるように調整することができる。
制振用容器11内への制振用重量物の収容が終了したら、取入口14aを封止栓31で封止する。
これにより、キャスク搬送用架台2へのキャスク制振装置10の装着が完了する。
キャスク搬送用架台2へのキャスク制振装置10の装着が完了すると、不図示の搬送装置のリフターを脚部3によって嵩上げされたキャスク搬送用架台2と地盤との間のスペースに差し込んで、貯蔵エリアに搬送する。この搬送時に地震が発生すると、リフターが下降し、キャスク搬送用架台2に固定された脚部3が着地する。
この状態では、上述した如く、キャスク制振装置10の制振用容器11の内部空間13内には、必要な重量の制振重量物が収容されており、かつ、キャスク制振装置10は、キャスク1の底部側であるキャスク搬送用架台2の上面に載置されている。このため、キャスク搬送用架台2のロッキングが抑制され、キャスク1の転倒を防止することができる。
キャスク制振装置10が装着されたキャスク搬送用架台2は、搬送装置により、貯蔵エリアに搬送され、所定の場所に置かれる。所定の場所に置かれた後は、キャスク制振装置10を取り外し、キャスク1が固定されたキャスク搬送用架台2をその場所に固縛する。
次に、キャスク搬送用架台2からキャスク制振装置10を取り外す手順について説明する。
キャスク搬送用架台2を設置位置に位置決めしたら、取出口14bの封止栓31を取り外し、取出口14bから、制振用容器11の内部空間13内に収容されている制振用重量物を取り出す。制振用重量物は、すべてを完全に取り出す必要はなく、制振用容器11の重量が軽くなればよい。
そして、連結機構20を操作して分割枠体11aと11bに連結を解除する。すなわち、連結板24を、図4における反時計方向に回動して、円筒体25を係合用突起22の係合用凹部22aから係脱することにより、分割枠体11aと11bの連結が解除され分離する。
これにより、各分割枠体11a、11bは、治工具を一切用いることなく、キャスク1から取り外すことが可能となる。取り外した分割枠体11a、11bは、この後搬送するキャスク1の耐震装置として使用することができる。
図7は、キャスク制振装置10を取り外した状態を示す外観斜視図である。
キャスク搬送用架台2は、地盤に設置した固定用ブロック6に、ボルト等の締結部材7により固縛され、この状態で、貯蔵エリア内に貯蔵される。
この状態では、キャスク搬送用架台2には、キャスク制振装置10は装着されていない。
従来の如く、天板と底板の間にアイソレータおよびダンパが設けられた耐震装置が装着されていると、キャスク搬送用架台の間に地震により天板がロッキングするスペースを設ける必要があり、貯蔵スペースが大きくなる。
これに対し、本実施形態よれば、キャスク制振装置1を取り外すことができるので、ロッキング用のスペースを設ける必要がなくなり、貯蔵スペースを縮減することができる。
なお、上記一実施の形態では、制振用容器11を、周方向において2分割された分割枠体11a、11bにより構成される部材として例示したが、制振用容器11を、周方向において3以上に分割した分割枠体により構成するようにしてもよい。
--実施形態2--
本発明のキャスク制振装置の実施形態2としての連結機構を説明するための断面図である。
実施形態1においては、連結機構20は、制振用容器11に一体的に設けられたクランプ機構として示した。
これに対して、図8に図示された連結機構20Aは、ボルト41、ナット42等の締結部材により構成するものである。
即ち、分割枠体11a、11bには、それぞれ、端部にフランジ15a、15bが一体形成されており、ボルト41をフランジ15a、15bに設けた貫通孔に挿通し、ボルト41の挿入側と反対側からナット42をボルト41に螺合して連結される。この構造においても、分割枠体11a、11bの端面の間にはシール部材27が介在されている。
このように、連結機構20Aによる連結および分離を、治工具を用いて行うようにしてもよい。
--実施形態3--
図9は、本発明のキャスク制振装置の実施形態3を示す平面図である。
実施形態1においては、制振用容器11を、周方向において分割された複数の分割枠体11a、11bを連結して構成した構造で例示した。
図9に図示されたキャスク制振装置10Aは、周方向において分割されておらず、始端部45と終端部46とを1つずつ有する、平面視でほぼ全円周に亘る長さを有するリング状の制振用容器11Aを備えている。
つまり、制振用容器11Aは、円周方向に対してほぼ直交して交差する方向に、換言すれば、図9において、紙面に垂直な方向に設けられた始端部45と終端部46とを有する、ほぼ全円周のリング形状を有する。制振用容器11Aの中間部、厳密には、始端部45と終端部46のほぼ中央部には、蛇腹状の変形用領域47が形成されており、この変形用領域47を変形させることにより、制振用容器11Aは拡開する、換言すれば、始端部45と終端部46の距離が大きくなるように変形することが可能となっている。
このため、制振用容器11Aを拡開させた状態で、キャスク用開口部12内にキャスク1を配置し、その後、制振用容器11Aを閉塞して連結機構20により、始端部45と終端部46とを連結すればよい。連結機構20は、実施形態1と同様なクランプ機構とすることができる。また、封止栓31等、他の構造も実施形態1と同様なものとすることができる。
上記各実施形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)キャスク制振装置10、10Aは、キャスク1およびキャスク搬送用架台2とは独立して形成されており、キャスク1およびキャスク搬送用架台2に取り付けて耐震機能を付与したり、キャスク1およびキャスク搬送用架台2から取り外したりすることが可能である。このため、貯蔵状態のキャスク1から取り外して、次の搬送用に転用したり、既に運用がなされている中間貯蔵施設のキャスク搬送用架台2が取り付けられたキャスク1に自由に適用したりすることができ、運用性を向上することができる。
(2)キャスク制振装置10、10Aは、周方向において複数に分割された分割枠体11a、11bまたは周方向における1箇所が分離された制振用容器11Aを備えており、各分割枠体11a、11bの端部または分離された箇所において、連結および分離可能となっている。このため、キャスク1を中央にして外周側からキャスク1を挟み込むように分割枠体11a、11bまたは制振用容器11Aを移動することにより、キャスク1を制振用容器11、11Aのキャスク用開口部12内に配置することができる。
また、制振用容器11、11Aの内部空間13内には、キャスク制振装置10、10Aを装着した後、制振用重量物を入れることができる。つまり、制振用容器11、11Aを装着する前には、制振用容器11、11Aには制振用重量物が収容されていないため、その重量は軽い。特に、実施形態1、2の如く、制振用容器11が分割枠体11a、11bにより構成されている場合には、各分割枠体11a、11bの重量は軽い。
このため、本実施形態におけるキャスク制振装置10、10Aの装着作業は、キャスク制振装置10、10Aを装着する際に、キャスク制振装置10、10Aを上昇させるためのリフター等の昇降装置を用いることなく、人による作業により行うことが可能である。
これに対し、制振用容器が周方向において分割されず、連続して形成されている部材である場合には、キャスク制振装置を上昇および下降するリフター等の昇降装置が必要となる。
つまり、このような制振用容器のキャスク用開口内に、キャスクを配置する場合には、キャスク制振装置10を、キャスク1よりも上方に上昇させて、キャスク1がキャスク用開口部12内となる位置に移動したうえ、キャスク用開口部12を下降させる作業を行う必要がある。しかし、キャスク1は、通常、4m程度以上の高さを有し、また、制振用重量物が充填されたキャスク制振装置の重量は重い。このため、人による作業は困難であり、リフター等の昇降装置が必要となる。
しかし、昇降装置を導入可能とすることは、キャスクの搬送作業を行う中間貯蔵施設のスペースを大型化することになる。
すなわち、キャスク制振装置の装着を人による作業で行うことが可能であることは、中間貯蔵施設の小型化を図ることができることを意味する。
(3)制振用容器11、11Aの内部空間13内への制振用重量物の収容は、キャスク制振装置10、10Aを装着した後に行うことができる。このため、制振用容器11内に収容する制振用充填物の重量を、キャスク搬送用架台2の振動増幅を抑制する振動周波数となるように任意に調整することができる。
(4)キャスク1およびキャスク搬送用架台2に装着された状態で、制振用容器11、11Aの内部空間13内に収容された制振用重量物を、取出口14bから取り出すことができる。このため、制振用重量物を取り出した後の制振用容器11、11Aの重量を軽くして、キャスク制振装置10、10Aの取り外し作業を容易にすることができる。
(5)実施形態1、3において、連結機構20は、クランプ機構とした。このため、制振用容器11、11Aの連結および分離作業を能率的に行うことができる。
なお、上記実施形態においては、連結機構20、20Aをクランプ機構または締結部材による構造として示したが、これらは単なる一例を例示しただけであり、他の種々の連結機構を適用することが可能である。例えば、分割枠体11aの外周にナットを挿通しておき、分割枠体11aの端部の外周に雄ねじ部を設け、分割枠体11bの端部を分割枠体11aの径より小さくしてシール部材を介在して分割枠体11aに嵌合し、雄ねじ部にナットを螺合して連結する構造とすることもできる。
上記実施形態では、制振用容器11、11Aを周方向において複数に分割された分割枠体11a、11bにより構成される部材として例示したが、周方向において分割されず、全周に亘り連続する部材としてもよい。この場合、制振用容器を上下において分割された断面半円形のリング部材を連結して構成するようにしてもよい。
上記実施形態では、制振用容器11、11Aを、平面視でリング状の枠体部材として例示した。しかし、制振用容器11、11Aは、例えば、平面視で正八角形状等の多角形状としてもよい。
上記実施形態では、制振用容器11、11Aを、断面リング形状として例示した。しかし、制振用容器11、11Aの断面は、外側形状および/または内側形状が矩形状等の多角形状としてもよい。
上記実施形態において、制振用重量物の取入口14aと取出口14bとを、別々に設けた構造として例示した。しかし、取入口14aと取出口14bとを兼用した1つの取入・取出口を設けた構造としてもよい。特に、制振用重量物が液体の場合には、取出口14bが、取入口14aと同様に、制振用容器11、11Aの上部側に位置していても、サイフォンの原理でチューブを用いて取り出すことも可能である。
その他、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨の範囲内で、種々の変更をすることが可能であり、要は、キャスク用開口部および制振用重量物が収容される内部空間を有する制振用容器を備え、制振用容器が、キャスク用開口部内にキャスクをした状態でキャスク搬送用架台上に載置されるものであればよい。
1 キャスク
2 キャスク搬送用架台
3 脚部
10、10A キャスク制振装置
11、11A 制振用容器
11a、11b 分割枠体
12 キャスク用開口部
13 内部空間
14a 取入口
14b 取出口
20、20A 連結機構
31 封止栓

Claims (7)

  1. 上面にキャスクが載置されるキャスク搬送用架台と、
    前記キャスク搬送用架台の前記上面に載置され、前記キャスク搬送用架台に載置される前記キャスクのロッキングを抑制可能に、前記キャスクを遊嵌するキャスク用開口部を有する枠状の制振用容器と、
    前記キャスク搬送用架台の下面に、該下面と地盤との間にリフタが挿入可能に設けられた複数の脚部と、を備え、
    前記制振用容器は内部全周に亘り連通する内部空間と、前記内部空間内に、または前記内部空間から制振用重量物を出し入れする取入・取出口とを有し、前記キャスク用開口部内にキャスクが配置された状態で、前記キャスクの側方から前記キャスクの外周に配置可能な構造を有することを特徴とするキャスクの耐震構造。
  2. 請求項1に記載のキャスクの耐震構造において、さらに、連結機構を備え、前記制振用容器は、周方向において分割された複数の分割枠体を備え、前記各分割枠体が前記連結機構により外部から密封して連結されていることを特徴とするキャスクの耐震構造
  3. 請求項2に記載のキャスクの耐震構造において、前記内部空間内への充填物の取入・取出口は、前記分割枠体の1つに設けられていることを特徴とするキャスクの耐震構造
  4. 請求項1に記載のキャスクの耐震構造において、さらに、連結機構を備え、前記制振用容器は枠形状の周方向に交差する方向に設けられた始端部および終端部を有し、前記始端部と前記終端部とが前記連結機構により外部から密封して連結されていることを特徴とするキャスクの耐震構造
  5. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載のキャスクの耐震構造において、前記連結機構は、前記制振用容器に設けられていることを特徴とするキャスクの耐震構造
  6. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載のキャスクの耐震構造において、前記連結機構は、前記制振用容器に外部から取り付けられることを特徴とするキャスクの耐震構造
  7. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載のキャスクの耐震構造において、前記連結機構は、前記制振用容器に設けられた係止部に連結板を係合するクランプ機構であることを特徴とするキャスクの耐震構造
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