JP2001166083A - コンクリートキャスク - Google Patents
コンクリートキャスクInfo
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- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンクリートキャスクの輸送コスト及び建造
コストを従来より低減する。 【解決手段】 使用済み燃料を封入したキャニスタ３を
収納し得るよう筒形に形成され且つその内部に収容した
キャニスタ３の周囲に空気が流通し得るよう上下部に通
気孔１６，２１を設けたキャスク本体４と、該キャスク
本体４内にキャニスタ３を出し入れするための上部開口
を塞ぐ蓋体６とを備えて成るコンクリートキャスク１で
あって、前記キャスク本体４を上下方向に複数段を成す
よう輪切り状に分割構成し、その分割された各パーツブ
ロック４Ａ，４Ｂ，４Ｃの全段を上下方向に貫通するタ
イロッド２３と、該タイロッド２３の両端に締め込まれ
るナット２４，２５とにより、前記各パーツブロック４
Ａ，４Ｂ，４Ｃを一体的に締結固定する。
コストを従来より低減する。 【解決手段】 使用済み燃料を封入したキャニスタ３を
収納し得るよう筒形に形成され且つその内部に収容した
キャニスタ３の周囲に空気が流通し得るよう上下部に通
気孔１６，２１を設けたキャスク本体４と、該キャスク
本体４内にキャニスタ３を出し入れするための上部開口
を塞ぐ蓋体６とを備えて成るコンクリートキャスク１で
あって、前記キャスク本体４を上下方向に複数段を成す
よう輪切り状に分割構成し、その分割された各パーツブ
ロック４Ａ，４Ｂ，４Ｃの全段を上下方向に貫通するタ
イロッド２３と、該タイロッド２３の両端に締め込まれ
るナット２４，２５とにより、前記各パーツブロック４
Ａ，４Ｂ，４Ｃを一体的に締結固定する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所など
で発生する使用済み燃料の保管に用いるコンクリートキ
ャスクに関するものである。
で発生する使用済み燃料の保管に用いるコンクリートキ
ャスクに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、原子力発電所で発生する使用済み
燃料を、再処理するまでの間、貯蔵施設において乾式で
中間貯蔵することが必要とされている。
燃料を、再処理するまでの間、貯蔵施設において乾式で
中間貯蔵することが必要とされている。
【０００３】斯かる使用済み燃料を保管する際には、図
３及び図４に示す如きコンクリートキャスク１が用いら
れており、このコンクリートキャスク１は、使用済み燃
料２を封入したキャニスタ３を収納するコンクリート製
のキャスク本体４と、該キャスク本体４内にキャニスタ
３を出し入れするための上部開口５を塞ぐ蓋体６とによ
り構成されている。
３及び図４に示す如きコンクリートキャスク１が用いら
れており、このコンクリートキャスク１は、使用済み燃
料２を封入したキャニスタ３を収納するコンクリート製
のキャスク本体４と、該キャスク本体４内にキャニスタ
３を出し入れするための上部開口５を塞ぐ蓋体６とによ
り構成されている。
【０００４】ここで、キャニスタ３は、遮蔽プラグ７及
び一次蓋８、二次蓋９により密閉可能な筒形のキャニス
タ本体１０を主構成とし、該キャニスタ本体１０の内部
には、使用済み燃料２を挿入して保管し得るよう複数の
保管室１１を区画形成する格子状のバスケット１２が取
り付けられている。
び一次蓋８、二次蓋９により密閉可能な筒形のキャニス
タ本体１０を主構成とし、該キャニスタ本体１０の内部
には、使用済み燃料２を挿入して保管し得るよう複数の
保管室１１を区画形成する格子状のバスケット１２が取
り付けられている。
【０００５】そして、前記キャスク本体４の内部には、
前記キャニスタ本体１０の径よりも一回り大きい径とし
た円柱状の収容空間１３が形成されており、前記キャス
ク本体４の底部１４中央には、縦方向に貫通する貫通孔
１５が形成され、該貫通孔１５の下部における周方向複
数箇所には、半径方向外側へ向け延びて前記貫通孔１５
の下部を外部に連通せしめる複数の通気孔１６が穿設さ
れ、前記キャスク本体４の底部１４上面には、前記貫通
孔１５を取り囲むよう放射状に複数の載置台１７が設置
されている。
前記キャニスタ本体１０の径よりも一回り大きい径とし
た円柱状の収容空間１３が形成されており、前記キャス
ク本体４の底部１４中央には、縦方向に貫通する貫通孔
１５が形成され、該貫通孔１５の下部における周方向複
数箇所には、半径方向外側へ向け延びて前記貫通孔１５
の下部を外部に連通せしめる複数の通気孔１６が穿設さ
れ、前記キャスク本体４の底部１４上面には、前記貫通
孔１５を取り囲むよう放射状に複数の載置台１７が設置
されている。
【０００６】更に、キャスク本体４の内周面上端部に
は、その周方向複数箇所にボルト孔１８を形成した環状
部１９が内嵌設置されており、該環状部１９の内側に画
定される上部開口５を前記蓋体６下面の栓部分６ａによ
り嵌合閉塞し且つ前記環状部１９の上面に前記蓋体６上
端外周の鍔部分６ｂを載置してボルト２０により締結し
得るようにしてある。
は、その周方向複数箇所にボルト孔１８を形成した環状
部１９が内嵌設置されており、該環状部１９の内側に画
定される上部開口５を前記蓋体６下面の栓部分６ａによ
り嵌合閉塞し且つ前記環状部１９の上面に前記蓋体６上
端外周の鍔部分６ｂを載置してボルト２０により締結し
得るようにしてある。
【０００７】また、前記キャスク本体４における環状部
１９の直下には、半径方向外側へ向け延びて前記収容空
間１３上部を外部に連通せしめる複数の通気孔２１が穿
設されており、前記キャスク本体４下部の通気孔１６か
ら取り込まれた空気が貫通孔１５及び各載置台１７間を
通りキャニスタ３の周囲を上昇して前記キャスク本体４
上部の通気孔２１から排出されるようにしてある。
１９の直下には、半径方向外側へ向け延びて前記収容空
間１３上部を外部に連通せしめる複数の通気孔２１が穿
設されており、前記キャスク本体４下部の通気孔１６か
ら取り込まれた空気が貫通孔１５及び各載置台１７間を
通りキャニスタ３の周囲を上昇して前記キャスク本体４
上部の通気孔２１から排出されるようにしてある。
【０００８】尚、キャスク本体４の内周面には、金属製
のライナ２２が内張りされており、且つその周方向複数
箇所に、キャニスタ３の側面を案内するガイドレール３
０が設けられている。
のライナ２２が内張りされており、且つその周方向複数
箇所に、キャニスタ３の側面を案内するガイドレール３
０が設けられている。
【０００９】而して、使用済み燃料２を保管する際に
は、キャニスタ本体１０内の各保管室１１に使用済み燃
料２を挿入し、遮蔽プラグ７及び一次蓋８、二次蓋９に
よりキャニスタ本体１０上部を密閉し、このようにして
使用済み燃料２を封入したキャニスタ３をキャスク本体
４の上部開口５から収容空間１３内に挿入し、キャスク
本体４の底部１４の載置台１７にキャニスタ３下部を載
置すると共に、該キャニスタ３の側面をガイドレール３
０により保持し、前記上部開口５を前記蓋体６の栓部分
６ａにより嵌合閉塞し且つ前記蓋体６の鍔部分６ｂを前
記環状部１９上に載置してボルト２０により締結し、こ
れによって、キャニスタ３をコンクリートキャスク１内
に収納した状態として保管を行う。
は、キャニスタ本体１０内の各保管室１１に使用済み燃
料２を挿入し、遮蔽プラグ７及び一次蓋８、二次蓋９に
よりキャニスタ本体１０上部を密閉し、このようにして
使用済み燃料２を封入したキャニスタ３をキャスク本体
４の上部開口５から収容空間１３内に挿入し、キャスク
本体４の底部１４の載置台１７にキャニスタ３下部を載
置すると共に、該キャニスタ３の側面をガイドレール３
０により保持し、前記上部開口５を前記蓋体６の栓部分
６ａにより嵌合閉塞し且つ前記蓋体６の鍔部分６ｂを前
記環状部１９上に載置してボルト２０により締結し、こ
れによって、キャニスタ３をコンクリートキャスク１内
に収納した状態として保管を行う。
【００１０】このようにすれば、使用済み燃料２が生じ
る崩壊熱により対流が起こり、前記キャスク本体４下部
の通気孔１６から取り込まれた空気が貫通孔１５及び各
載置台１７間を通りキャニスタ３の周囲を上昇して前記
キャスク本体４上部の通気孔２１へと排出される流れが
形成され、これによりコンクリートキャスク１内に保管
されたキャニスタ３の排熱が図られることになる。
る崩壊熱により対流が起こり、前記キャスク本体４下部
の通気孔１６から取り込まれた空気が貫通孔１５及び各
載置台１７間を通りキャニスタ３の周囲を上昇して前記
キャスク本体４上部の通気孔２１へと排出される流れが
形成され、これによりコンクリートキャスク１内に保管
されたキャニスタ３の排熱が図られることになる。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯かる
従来のコンクリートキャスク１においては、通常の場合
で外径約３.５ｍで高さ約６ｍほどの巨大な鉄筋コンク
リート構造物となってしまうため、その輸送取り扱い性
が悪く、輸送コストが高くついてしまうという問題があ
り、また、厳しい設計荷重を満足するために強度の高い
コンクリート及び鉄筋の使用や鉄筋量の増加が必要とな
って建造コストも高くついてしまうという問題があっ
た。
従来のコンクリートキャスク１においては、通常の場合
で外径約３.５ｍで高さ約６ｍほどの巨大な鉄筋コンク
リート構造物となってしまうため、その輸送取り扱い性
が悪く、輸送コストが高くついてしまうという問題があ
り、また、厳しい設計荷重を満足するために強度の高い
コンクリート及び鉄筋の使用や鉄筋量の増加が必要とな
って建造コストも高くついてしまうという問題があっ
た。
【００１２】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、コンクリートキャスクの輸送コスト及び建造コスト
を従来より低減することを目的としたものである。
で、コンクリートキャスクの輸送コスト及び建造コスト
を従来より低減することを目的としたものである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】本発明は、使用済み燃料
を封入したキャニスタを収納し得るよう筒形に形成され
且つその内部に収容したキャニスタの周囲に空気が流通
し得るよう上下部に通気孔を設けたキャスク本体と、該
キャスク本体内にキャニスタを出し入れするための上部
開口を塞ぐ蓋体とを備えて成るコンクリートキャスクで
あって、前記キャスク本体を上下方向に複数段を成すよ
う輪切り状に分割構成し、その分割された各パーツブロ
ックの全段を上下方向に貫通するタイロッドと、該タイ
ロッドの両端に締め込まれるナットとにより、前記各パ
ーツブロックを一体的に締結固定したことを特徴とする
ものである。
を封入したキャニスタを収納し得るよう筒形に形成され
且つその内部に収容したキャニスタの周囲に空気が流通
し得るよう上下部に通気孔を設けたキャスク本体と、該
キャスク本体内にキャニスタを出し入れするための上部
開口を塞ぐ蓋体とを備えて成るコンクリートキャスクで
あって、前記キャスク本体を上下方向に複数段を成すよ
う輪切り状に分割構成し、その分割された各パーツブロ
ックの全段を上下方向に貫通するタイロッドと、該タイ
ロッドの両端に締め込まれるナットとにより、前記各パ
ーツブロックを一体的に締結固定したことを特徴とする
ものである。
【００１４】而して、コンクリートキャスクの輸送を行
う際に、キャスク本体を各パーツブロックに分割して該
各パーツブロックの夫々を輸送するようにすれば、その
輸送取り扱い性を従来より大幅に向上し得て輸送コスト
を低減することが可能となる。
う際に、キャスク本体を各パーツブロックに分割して該
各パーツブロックの夫々を輸送するようにすれば、その
輸送取り扱い性を従来より大幅に向上し得て輸送コスト
を低減することが可能となる。
【００１５】また、各パーツブロックを組み付けてキャ
スク本体を構成する際に、各パーツブロックの全段をタ
イロッドにより上下方向に貫通せしめ、該タイロッドの
両端にナットを締め込んで前記各パーツブロックを一体
的に締結固定するようにしているので、このタイロッド
による締め付け力でキャスク本体にプレストレスをかけ
ることが可能となり、これにより引張強度を増強して構
造的な強度を大幅に向上し、同じ構造的な強度を得るに
際して、強度の高いコンクリート及び鉄筋の使用や鉄筋
量の増加を回避し得て建造コストを低減することが可能
となる。
スク本体を構成する際に、各パーツブロックの全段をタ
イロッドにより上下方向に貫通せしめ、該タイロッドの
両端にナットを締め込んで前記各パーツブロックを一体
的に締結固定するようにしているので、このタイロッド
による締め付け力でキャスク本体にプレストレスをかけ
ることが可能となり、これにより引張強度を増強して構
造的な強度を大幅に向上し、同じ構造的な強度を得るに
際して、強度の高いコンクリート及び鉄筋の使用や鉄筋
量の増加を回避し得て建造コストを低減することが可能
となる。
【００１６】また、本発明においては、各パーツブロッ
ク相互の分割面に位置決め用の凹凸形状を付しておくこ
とが好ましく、このようにすれば、各パーツブロックの
組み付け時に、該各パーツブロック相互の分割面の凹凸
形状を合わせることにより簡単に位置決めを行うことが
可能となり、これにより各パーツブロックにおけるタイ
ロッドを通す孔の位置合わせが可能となって作業性が良
くなり、しかも、地震発生時などにおける各パーツブロ
ックの横方向へのずれを防止することが可能となり、タ
イロッドに剪断力が作用することも防止される。
ク相互の分割面に位置決め用の凹凸形状を付しておくこ
とが好ましく、このようにすれば、各パーツブロックの
組み付け時に、該各パーツブロック相互の分割面の凹凸
形状を合わせることにより簡単に位置決めを行うことが
可能となり、これにより各パーツブロックにおけるタイ
ロッドを通す孔の位置合わせが可能となって作業性が良
くなり、しかも、地震発生時などにおける各パーツブロ
ックの横方向へのずれを防止することが可能となり、タ
イロッドに剪断力が作用することも防止される。
【００１７】特に、位置決め用の凹凸形状として、相互
に対峙する一方の分割面に環状凹部を全周に亘り形成し
且つ他方の分割面には前記環状凹部と嵌合する環状凸部
を全周に亘り形成すると良く、このようにすれば、各パ
ーツブロックの相互間の隙間が、その周方向のどの位置
においてもキャスク本体の内部から外部にかけて直線状
に連続しなくなるので、直進性を有する放射線が前記各
パーツブロックの相互間の隙間を通過して外部に漏洩す
ることが防止される。
に対峙する一方の分割面に環状凹部を全周に亘り形成し
且つ他方の分割面には前記環状凹部と嵌合する環状凸部
を全周に亘り形成すると良く、このようにすれば、各パ
ーツブロックの相互間の隙間が、その周方向のどの位置
においてもキャスク本体の内部から外部にかけて直線状
に連続しなくなるので、直進性を有する放射線が前記各
パーツブロックの相互間の隙間を通過して外部に漏洩す
ることが防止される。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。
参照しつつ説明する。
【００１９】図１及び図２は本発明を実施する形態の一
例を示すもので、図３及び図４と同一の符号を付した部
分は同一物を表わしている。
例を示すもので、図３及び図４と同一の符号を付した部
分は同一物を表わしている。
【００２０】図示するように、本形態例においては、前
述した図３及び図４の従来例の場合と略同様に、使用済
み燃料２を封入したキャニスタ３を収納し得るよう筒形
に形成され且つその内部に収容したキャニスタ３の周囲
に空気が流通し得るよう上下部に通気孔１６，２１を設
けたキャスク本体４と、該キャスク本体４内にキャニス
タ３を出し入れするための上部開口５を塞ぐ蓋体６とを
備えて成るコンクリートキャスク１に関し、前記キャス
ク本体４を上下方向に複数段を成すよう輪切り状に分割
構成し、その分割された各パーツブロック４Ａ，４Ｂ，
４Ｃの全段を上下方向に貫通するタイロッド２３と、該
タイロッド２３の両端に締め込まれるナット２４，２５
とにより、前記各パーツブロック４Ａ，４Ｂ，４Ｃを一
体的に締結固定するようにしている。
述した図３及び図４の従来例の場合と略同様に、使用済
み燃料２を封入したキャニスタ３を収納し得るよう筒形
に形成され且つその内部に収容したキャニスタ３の周囲
に空気が流通し得るよう上下部に通気孔１６，２１を設
けたキャスク本体４と、該キャスク本体４内にキャニス
タ３を出し入れするための上部開口５を塞ぐ蓋体６とを
備えて成るコンクリートキャスク１に関し、前記キャス
ク本体４を上下方向に複数段を成すよう輪切り状に分割
構成し、その分割された各パーツブロック４Ａ，４Ｂ，
４Ｃの全段を上下方向に貫通するタイロッド２３と、該
タイロッド２３の両端に締め込まれるナット２４，２５
とにより、前記各パーツブロック４Ａ，４Ｂ，４Ｃを一
体的に締結固定するようにしている。
【００２１】ここで、特に図２の右側に示す如く、タイ
ロッド２３の下端側に締め込まれるナット２５は、キャ
スク本体４下面に凹設された窪み部２６内に収容される
ようになっており、前記タイロッド２３の下端及びナッ
ト２５がキャスク本体４下面の平坦度を阻害しないよう
にしてある。
ロッド２３の下端側に締め込まれるナット２５は、キャ
スク本体４下面に凹設された窪み部２６内に収容される
ようになっており、前記タイロッド２３の下端及びナッ
ト２５がキャスク本体４下面の平坦度を阻害しないよう
にしてある。
【００２２】また、特に本形態例においては、各パーツ
ブロック４Ａ，４Ｂ，４Ｃの相互間で対峙している一方
の分割面に環状凹部２７を全周に亘り形成し、他方の分
割面には前記環状凹部２７と嵌合する環状凸部２８を全
周に亘り形成するようにしており、これら環状凹部２７
と環状凸部２８とにより各パーツブロック４Ａ，４Ｂ，
４Ｃの横方向における位置決めが成されるようにしてあ
る。
ブロック４Ａ，４Ｂ，４Ｃの相互間で対峙している一方
の分割面に環状凹部２７を全周に亘り形成し、他方の分
割面には前記環状凹部２７と嵌合する環状凸部２８を全
周に亘り形成するようにしており、これら環状凹部２７
と環状凸部２８とにより各パーツブロック４Ａ，４Ｂ，
４Ｃの横方向における位置決めが成されるようにしてあ
る。
【００２３】而して、コンクリートキャスク１の輸送を
行う際に、キャスク本体４を各パーツブロック４Ａ，４
Ｂ，４Ｃに分割して該各パーツブロック４Ａ，４Ｂ，４
Ｃの夫々を輸送するようにすれば、その輸送取り扱い性
を従来より大幅に向上し得て輸送コストを低減すること
が可能となる。
行う際に、キャスク本体４を各パーツブロック４Ａ，４
Ｂ，４Ｃに分割して該各パーツブロック４Ａ，４Ｂ，４
Ｃの夫々を輸送するようにすれば、その輸送取り扱い性
を従来より大幅に向上し得て輸送コストを低減すること
が可能となる。
【００２４】また、各パーツブロック４Ａ，４Ｂ，４Ｃ
を組み付けてキャスク本体４を構成する際に、各パーツ
ブロック４Ａ，４Ｂ，４Ｃの全段をタイロッド２３によ
り上下方向に貫通せしめ、該タイロッド２３の両端にナ
ット２４，２５を締め込んで前記各パーツブロック４
Ａ，４Ｂ，４Ｃを一体的に締結固定するようにしている
ので、このタイロッド２３による締め付け力でキャスク
本体４にプレストレスをかけることが可能となり、これ
により引張強度を増強して構造的な強度を大幅に向上
し、同じ構造的な強度を得るに際して、強度の高いコン
クリート及び鉄筋の使用や鉄筋量の増加を回避し得て建
造コストを低減することが可能となる。
を組み付けてキャスク本体４を構成する際に、各パーツ
ブロック４Ａ，４Ｂ，４Ｃの全段をタイロッド２３によ
り上下方向に貫通せしめ、該タイロッド２３の両端にナ
ット２４，２５を締め込んで前記各パーツブロック４
Ａ，４Ｂ，４Ｃを一体的に締結固定するようにしている
ので、このタイロッド２３による締め付け力でキャスク
本体４にプレストレスをかけることが可能となり、これ
により引張強度を増強して構造的な強度を大幅に向上
し、同じ構造的な強度を得るに際して、強度の高いコン
クリート及び鉄筋の使用や鉄筋量の増加を回避し得て建
造コストを低減することが可能となる。
【００２５】また、本形態例では、各パーツブロック４
Ａ，４Ｂ，４Ｃの組み付け時に、該各パーツブロック４
Ａ，４Ｂ，４Ｃ相互の分割面の環状凹部２７と環状凸部
２８とを合わせることにより簡単に位置決めを行うこと
が可能となり、これにより各パーツブロック４Ａ，４
Ｂ，４Ｃにおけるタイロッド２３を通す孔の位置合わせ
が可能となって作業性が良くなり、しかも、地震発生時
などにおける各パーツブロック４Ａ，４Ｂ，４Ｃの横方
向へのずれを防止することが可能となり、タイロッド２
３に剪断力が作用することも防止される。
Ａ，４Ｂ，４Ｃの組み付け時に、該各パーツブロック４
Ａ，４Ｂ，４Ｃ相互の分割面の環状凹部２７と環状凸部
２８とを合わせることにより簡単に位置決めを行うこと
が可能となり、これにより各パーツブロック４Ａ，４
Ｂ，４Ｃにおけるタイロッド２３を通す孔の位置合わせ
が可能となって作業性が良くなり、しかも、地震発生時
などにおける各パーツブロック４Ａ，４Ｂ，４Ｃの横方
向へのずれを防止することが可能となり、タイロッド２
３に剪断力が作用することも防止される。
【００２６】更に、各パーツブロック４Ａ，４Ｂ，４Ｃ
の相互間の隙間が、環状凹部２７と環状凸部２８とによ
り、その周方向のどの位置においてもキャスク本体４の
内部から外部にかけて直線状に連続しなくなるので、直
進性を有する放射線が前記各パーツブロック４Ａ，４
Ｂ，４Ｃの相互間の隙間を通過して外部に漏洩すること
が防止される。
の相互間の隙間が、環状凹部２７と環状凸部２８とによ
り、その周方向のどの位置においてもキャスク本体４の
内部から外部にかけて直線状に連続しなくなるので、直
進性を有する放射線が前記各パーツブロック４Ａ，４
Ｂ，４Ｃの相互間の隙間を通過して外部に漏洩すること
が防止される。
【００２７】尚、本発明のコンクリートキャスクは、上
述の形態例にのみ限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
述の形態例にのみ限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
【００２８】
【発明の効果】上記した本発明のコンクリートキャスク
によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
【００２９】（Ｉ）本発明の請求項１に記載の発明によ
れば、キャスク本体を各パーツブロックに分割して輸送
することによって、その輸送取り扱い性を従来より大幅
に向上することができるので、コンクリートキャスクの
輸送コストを低減することができ、しかも、タイロッド
による締め付け力でキャスク本体にプレストレスをかけ
ることができるので、キャスク本体の引張強度を増強し
て構造的な強度を大幅に向上することができ、強度の高
いコンクリート及び鉄筋の使用や鉄筋量の増加を回避し
得て建造コストを低減することができる。
れば、キャスク本体を各パーツブロックに分割して輸送
することによって、その輸送取り扱い性を従来より大幅
に向上することができるので、コンクリートキャスクの
輸送コストを低減することができ、しかも、タイロッド
による締め付け力でキャスク本体にプレストレスをかけ
ることができるので、キャスク本体の引張強度を増強し
て構造的な強度を大幅に向上することができ、強度の高
いコンクリート及び鉄筋の使用や鉄筋量の増加を回避し
得て建造コストを低減することができる。
【００３０】（ＩＩ）本発明の請求項２に記載の発明に
よれば、各パーツブロックの組み付け時に、該各パーツ
ブロック相互の分割面の凹凸形状を合わせることにより
簡単に位置決めを行うことができるので、各パーツブロ
ックにおけるタイロッドを通す孔の位置合わせが可能と
なって作業性を大幅に向上することができ、しかも、地
震発生時などにおける各パーツブロックの横方向へのず
れを防止することができ、タイロッドに剪断力が作用す
ることも防止することができる。
よれば、各パーツブロックの組み付け時に、該各パーツ
ブロック相互の分割面の凹凸形状を合わせることにより
簡単に位置決めを行うことができるので、各パーツブロ
ックにおけるタイロッドを通す孔の位置合わせが可能と
なって作業性を大幅に向上することができ、しかも、地
震発生時などにおける各パーツブロックの横方向へのず
れを防止することができ、タイロッドに剪断力が作用す
ることも防止することができる。
【００３１】（ＩＩＩ）本発明の請求項３に記載の発明
によれば、各パーツブロックの相互間の隙間が、環状凹
部と環状凸部との嵌合により、その周方向のどの位置に
おいてもキャスク本体の内部から外部にかけて直線状に
連続しなくなるので、放射線が各パーツブロックの相互
間の隙間を通過して外部に漏洩することを防止でき、キ
ャスク本体を分割構成としても放射線に対するコンクリ
ートキャスクの遮蔽性を確実に保持することができる。
によれば、各パーツブロックの相互間の隙間が、環状凹
部と環状凸部との嵌合により、その周方向のどの位置に
おいてもキャスク本体の内部から外部にかけて直線状に
連続しなくなるので、放射線が各パーツブロックの相互
間の隙間を通過して外部に漏洩することを防止でき、キ
ャスク本体を分割構成としても放射線に対するコンクリ
ートキャスクの遮蔽性を確実に保持することができる。
【図１】本発明を実施する形態の一例を示す斜視断面図
である。
である。
【図２】図１のコンクリートキャスクの縦断側面図であ
る。
る。
【図３】従来のコンクリートキャスクの一例を示す斜視
断面図である。
断面図である。
【図４】図３のコンクリートキャスクの縦断側面図であ
る。
る。
１ コンクリートキャスク ２ 使用済み燃料 ３ キャニスタ ４ キャスク本体 ４Ａ，４Ｂ，４Ｃ パーツブロック ５ 上部開口 ６ 蓋体 １６ 通気孔 ２１ 通気孔 ２３ タイロッド ２４，２５ ナット ２７ 環状凹部（凹凸形状） ２８ 環状凸部（凹凸形状）
Claims (3)
- 【請求項１】 使用済み燃料を封入したキャニスタを収
納し得るよう筒形に形成され且つその内部に収容したキ
ャニスタの周囲に空気が流通し得るよう上下部に通気孔
を設けたキャスク本体と、該キャスク本体内にキャニス
タを出し入れするための上部開口を塞ぐ蓋体とを備えて
成るコンクリートキャスクであって、前記キャスク本体
を上下方向に複数段を成すよう輪切り状に分割構成し、
その分割された各パーツブロックの全段を上下方向に貫
通するタイロッドと、該タイロッドの両端に締め込まれ
るナットとにより、前記各パーツブロックを一体的に締
結固定したことを特徴とするコンクリートキャスク。 - 【請求項２】 各パーツブロック相互の分割面に位置決
め用の凹凸形状を付したことを特徴とする請求項１に記
載のコンクリートキャスク。 - 【請求項３】 相互に対峙する一方の分割面に環状凹部
を全周に亘り形成し且つ他方の分割面には前記環状凹部
と嵌合する環状凸部を全周に亘り形成したことを特徴と
する請求項２に記載のコンクリートキャスク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35017799A JP2001166083A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | コンクリートキャスク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35017799A JP2001166083A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | コンクリートキャスク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001166083A true JP2001166083A (ja) | 2001-06-22 |
Family
ID=18408746
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35017799A Pending JP2001166083A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | コンクリートキャスク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001166083A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004138544A (ja) * | 2002-10-18 | 2004-05-13 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 放射性物質収納容器 |
| US6771731B2 (en) * | 2000-04-11 | 2004-08-03 | Oyster International N.V. | Device for storage of hazardous material |
| JP2006126211A (ja) * | 2005-12-05 | 2006-05-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 放射性物質収納容器 |
| WO2014028402A1 (en) * | 2012-08-13 | 2014-02-20 | Transnuclear, Inc. | Modular layer horizontal storage module and methods of manufacturing same |
| CN109545410A (zh) * | 2018-12-12 | 2019-03-29 | 深圳中广核工程设计有限公司 | 立式、卧式贮存两用乏燃料贮罐 |
| JP2019184421A (ja) * | 2018-04-10 | 2019-10-24 | 株式会社Ihi | 収納容器及び集積体 |
-
1999
- 1999-12-09 JP JP35017799A patent/JP2001166083A/ja active Pending
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| JP7107724B2 (ja) | 2018-04-10 | 2022-07-27 | 株式会社Ihi | 収納容器及び集積体 |
| CN109545410A (zh) * | 2018-12-12 | 2019-03-29 | 深圳中广核工程设计有限公司 | 立式、卧式贮存两用乏燃料贮罐 |
| CN109545410B (zh) * | 2018-12-12 | 2020-09-25 | 深圳中广核工程设计有限公司 | 立式、卧式贮存两用乏燃料贮罐 |
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