JP6034359B2 - 固液分離回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスポーザーから排出される厨芥を含むスラリーから固形成分(厨芥)を分離する固液分離回収装置に関する。
従来、給食センターや病院等では、厨芥を粉砕して水と混合し、スラリーを生成するディスポーザーが使用されている。ディスポーザーから排出されるスラリーは、一般に、他の排水と一緒に公共下水道に排出される。しかし、下水処理場等の処理能力を超える量のスラリーが排出されると、下水処理場の処理水の水質を維持できないという問題がある。また、公共下水道へのスラリーの排出が制限されている地域もある。
そこで、ディスポーザーの下流側に固液分離回収装置を接続し、スラリーから固形成分(厨芥)を分離、回収して、焼却、埋め立て等の方法で処分したり、堆肥の原料としてリサイクルしたりしている。
本願出願人が出願した(特許文献1)には、供給口、排出口及び脱水孔を有するスクリーン筒と、スクリーン筒の内部に配置されて、供給口を通ってスクリーン筒に供給されるスラリーを排出口に向けて押し出すスクリューと、スクリーン筒の排出口にあって、排出口から排出されるスラリーを押さえる押さえ蓋と、押さえ蓋を、排出口を塞ぐ方向に付勢する付勢手段と、付勢手段の付勢力を任意に加減する付勢力加減手段とを備えた固液分離回収装置が開示されている。
特開2012−200708号公報
(1)(特許文献1)の固液分離回収装置では、供給口を通ってスクリーン筒内に流入したスラリーがスクリューで押し上げられ、押さえ蓋に当たって圧縮されることにより、スラリー中の水分が脱水孔を通ってスクリーン筒の外に流れ出し、水分を失った固形成分が押さえ蓋を押し上げて、排出口から排出される。
そして、(特許文献1)の固液分離回収装置は、付勢力加減手段を備えることにより、処理対象のスラリーの性状に応じて、押さえ蓋を押し付ける力を加減することができるため、押さえ蓋の力の大きさを最適化して、スクリーン筒の中で厨芥が固まる前に厨芥を排出することができ、固液分離の信頼性、効率性に優れるものであった。
しかし、(特許文献1)では、厨芥を回収するポリバケツ等の回収容器を交換する際に、固液分離回収装置を停止させ、排出口から固形成分が排出されないようにしていても、それまでに排出口から排出されダクトの中に溜まっていた厨芥がダクトからこぼれ落ち、掃除の手間がかかるという課題があり、回収容器の交換作業中にダクトの中に溜まった厨芥が外部にこぼれ落ちることがなく衛生的で、取扱い性、メンテナンス性、厨芥の排出動作の確実性に優れる固液分離回収装置の実現が強く望まれていた。
本発明は上記従来の要望に応えるもので、排出口から排出される厨芥を必要に応じてダクトの中に確実に留めることができ、厨芥を回収するポリバケツ等の回収容器の交換時に厨芥がダクトからこぼれ落ちることがなく、厨芥の排出動作の確実性に優れ、装置の周辺が厨芥で汚れることを防止して、掃除の手間を省くことができ、衛生的で、取扱い性、メンテナンス性に優れる固液分離回収装置の提供を目的とする。
課題を解決するための手段及びそれによって得られる作用、効果
上記従来の課題を解決するために本発明の固液分離回収装置は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の固液分離回収装置は、ディスポーザーの下流側に接続される固液分離回収装置であって、周壁部に形成された多数の脱水孔と下部に形設されたスラリー供給口と上部に形設された排出口とを有し外筒の内部に配設されたスクリーン筒と、前記スクリーン筒の内部に回転自在に配設され前記スラリー供給口から前記スクリーン筒に供給されるスラリーを前記排出口に向けて押し出すスクリューと、前記スクリーン筒の上端側に配設され前記排出口と連通し前記排出口から排出される前記スラリー中の厨芥を案内するダクトと、前記ダクトの内部に上下方向に揺動自在に保持された厨芥受けと、前記厨芥受けを上下方向に揺動させる駆動機構と、前記排出口に揺動自在に配設された押さえ蓋と、前記排出口を塞ぐ方向に前記押さえ蓋を付勢する押さえ蓋付勢手段と、前記ダクトの外部で前記押さえ蓋の揺動軸に連結されたレバー部と、を備え、前記駆動機構が、摺動自在なロッド部を有する駆動部と、前記ダクトの外部で前記厨芥受けの揺動軸に連結された操作アーム部と、前記駆動部の前記ロッド部の下部と前記操作アーム部の一端側とを連結する連結部材と、前記操作アーム部の他端側に連結され前記厨芥受けを上方向に付勢する厨芥受け付勢手段と、前記駆動部の前記ロッド部の上部と前記レバー部とを連結する押さえ蓋用連結部材と、を備え、前記ロッド部を一方向に摺動させて前記連結部材を引張った時に前記厨芥受けが厨芥を堰き止める方向に揺動し、前記ロッド部を他方向に摺動させて前記押さえ蓋用連結部材を引張った時に前記押さえ蓋が開く方向に揺動する構成を有している。
この構成により、以下のような作用、効果が得られる。
(1)周壁部に形成された多数の脱水孔と下部に形設されたスラリー供給口と上部に形設された排出口とを有し外筒の内部に配設されたスクリーン筒と、スクリーン筒の内部に回転自在に配設されスラリー供給口からスクリーン筒に供給されるスラリーを排出口に向けて押し出すスクリューを有することにより、スラリー供給口を通ってスクリーン筒内に流入したスラリーをスクリューで押し上げ、スラリー中の水分を脱水孔からスクリーン筒の外に排出すると共に、厨芥を排出口から排出して固液分離を行うことができる。
(2)スクリーン筒の上端側に配設され排出口と連通し排出口から排出されるスラリー中の厨芥を案内するダクトと、ダクトの内部に上下方向に揺動自在に保持された厨芥受けと、厨芥受けを上下方向に揺動させる駆動機構を有するので、必要に応じて駆動機構で厨芥受けを揺動させることにより、ダクトから厨芥を落下させたり、厨芥受けで厨芥を堰き止めてダクトの中に留めたりして、厨芥の排出量や排出のタイミングを調整することができ、厨芥の排出動作の確実性、汎用性に優れる。
(3)ダクトから落下する厨芥を回収する回収容器が厨芥で一杯になって回収容器を交換する際に、駆動機構で厨芥受けを下方向に揺動させ、ダクト内の厨芥を厨芥受けで堰き止めることにより、厨芥がダクトからこぼれ落ちることがなく、装置の周辺が厨芥で汚れることを防止して、掃除の手間を省くことができ、衛生的で、取扱い性、メンテナンス性に優れる。
(4)駆動機構が、駆動部と、ダクトの外部で厨芥受けの揺動軸に連結された操作アーム部と、駆動部と操作アーム部の一端側とを連結する連結部材を有するので、駆動部を駆動することにより、連結部材を介して操作アーム部を操作し、揺動軸を回動させて揺動軸を中心に厨芥受けを揺動させることができ、厨芥受けの揺動動作を自動化することが可能で厨芥の回収作業の効率性、省力性に優れる。
(5)駆動機構が、操作アーム部の他端側に連結され厨芥受けを上方向に付勢する厨芥受け付勢手段を有するので、通常状態では排出口から排出される厨芥が厨芥受けに邪魔されることなくダクトを通過して装置外に排出、回収され、駆動機構を駆動した時のみ厨芥受け付勢手段に抗して厨芥受けを下方向に揺動させてダクト内で厨芥を堰き止めることができ、厨芥の排出動作の確実性に優れる。
(6)排出口に揺動自在に配設された押さえ蓋と、排出口を塞ぐ方向に押さえ蓋を付勢する押さえ蓋付勢手段を有することにより、スクリーン筒内のスクリューで押し上げられて排出口から排出される厨芥を押さえ蓋で圧縮し、厨芥に含まれる水分を効果的に絞り出すことができるので、回収される厨芥を減量化することができ、衛生的で厨芥の回収作業性に優れる。
(7)ダクトの外部で押さえ蓋の揺動軸に連結されたレバー部を有するので、排出口に詰まりが発生する等して厨芥の排出性が低下した場合などに、レバー部を操作して押さえ蓋を上方向に回動させて排出口を開放することにより、排出口を観察したり、排出口に詰まった厨芥を取り除いたりすることができ、メンテナンス性、取扱い性に優れる。
(8)駆動機構の駆動部が、摺動自在なロッド部を有し、ロッド部の下部に連結部材が連結され、ロッド部の上部とレバー部が押さえ蓋用連結部材で連結され、ロッド部を一方向に摺動させて連結部材を引張った時に厨芥受けが厨芥を堰き止める方向(下方向)に揺動し、ロッド部を他方向に摺動させて押さえ蓋用連結部材を引張った時に押さえ蓋が開く方向(上方向)に揺動するので、1つの駆動部で、厨芥受けを下方向に揺動させて厨芥を堰き止める動作と、押さえ蓋を上方向に揺動させて排出口を開放する動作を個別に独立して行うことができ、互いの動作が干渉することがなく、省スペース性、コンパクト性、量産性に優れる。
ここで、固液分離回収装置の装置本体としては、外筒の内部にスクリーン筒及びスクリューが保持された本体部を備えており、この本体部が筐体の内部に傾斜して固定されている。
外筒の下方には排水口が形成されており、スクリーン筒で分離された水分はスクリーン筒の外周と外筒の内周との間を通り、排水口から公共下水道等に排出される。
スクリーン筒、外筒、ダクト、厨芥受けの材質は適宜、選択することができるが、ステンレスや砲金等の金属等が好適に用いられる。
スクリーン筒の脱水孔の数や配置は適宜、選択することができる。また、脱水孔の大きさはスラリーに含まれる粉砕粒子(厨芥)の粒径等に応じて、目詰まりが発生し難く、厨芥が通過し難い範囲で適宜、選択することができ、その形状は丸孔に限定されず、楕円形状や長孔状でもよい。
ダクトはスクリーン筒の上端側に配設され排出口と連通するが、スクリーン筒の上端側から斜め下方に伸びるように形成することにより、排出口から排出される厨芥をスムーズに案内してダクト出口から落下させることができる。筐体の外部にポリバケツ等の回収容器が設置されるので、ダクトの先端側を筐体から突出させ、ダクト出口が回収容器の上方で開口するように配置することにより、ダクト出口から落下する厨芥を回収容器で確実に回収することができる。
厨芥受けはダクトの内部に上下方向に揺動自在に保持され、下方向に揺動した際にダクトの下面側に当接して厨芥を堰き止めることができればよい。厨芥受けの形状や構造は適宜、選択することができるが、厨芥受けの根元側に設けた揺動軸の両端部をダクトの両側部で回動自在に保持したものは揺動軸を回動させるだけで厨芥受けを簡単かつ確実に揺動させることができる。尚、ダクトの下面側に当接する厨芥受けの先端部に弾性を有する合成ゴム等で形成された堰部を配設することにより、厨芥受けを下方に揺動させる際のダクトへの衝撃を緩和できると共に、ダクトの下面側表面に堰部を隙間なく密着させて厨芥が漏れることを防止でき、信頼性に優れる。
駆動機構は、厨芥受けを上下方向に揺動させることができるものであればよい。厨芥受けの揺動軸をモーター等で直接、揺動させるものや揺動軸に操作アーム部を連結し、ラックピニオン機構や電動シリンダ等を備えた直動式駆動部で操作アーム部を操作して間接的に揺動軸を回動させるもの等を好適に用いることができる。
ここで、駆動部としてはラックピニオン機構にサーボモータやステッピングモータ等を組合せたもの(リニアドモータ)や電動シリンダ等の直動式駆動部を用いることができる。
連結部材は駆動部と操作アーム部の間を連結して、駆動部の動作を操作アーム部に伝達できるものであればよい。具体的には棒材、ワイヤ等の線材、チェーン等が好適に用いられる。尚、ワイヤ等の線材やチェーン等を連結部材として用いる場合、必要に応じてローラ等の案内部で連結部材を案内して動作方向を変えることができ、駆動部の配置の自在性に優れる。また、操作アーム部と連結部材との間に調整バネを配設することにより、駆動機構の動作範囲の誤差を吸収して、厨芥受けに過剰な力が加わることを防ぎ、厨芥受け及びダクトの変形や破損を防止することができる。
ここで、操作アーム部の長手方向の途中に揺動軸を配置すれば、操作アーム部を操作して揺動軸を中心に厨芥受けを揺動させる際に、操作アーム部の一端側が下降した時に他端側が上昇し、操作アーム部の一端側が上昇した時に他端側が下降することになる。よって、駆動部と操作アーム部の一端側とを連結部材で連結し、操作アーム部の一端側を下降させて厨芥受けを下方に揺動させる機構の場合は、操作アーム部の他端側を下降させることにより、厨芥受けを上方向に揺動させることができるので、操作アーム部の他端側を下方に付勢するように厨芥受け付勢手段を配設すればよい。この厨芥受け付勢手段としてはコイルバネやショックアブソーバ等が好適に用いられる。
ここで、押さえ蓋付勢手段としては、排出口を塞ぐ方向に押さえ蓋を付勢するものであればよいが、コイルバネが好適に用いられる。
ダクトの外部で押さえ蓋の揺動軸に連結されたレバー部を有するので、レバー部に操作ハンドルを連結しておけば、必要に応じて操作ハンドルを操作するだけで、容易にレバー部を介して揺動軸を回動させ、揺動軸を中心に押さえ蓋を上下方向に揺動させることができ、手動で排出口を塞ぐ方向に押さえ蓋を付勢して厨芥を圧縮することや排出口を開放して厨芥を取出すことなどが可能で、汎用性、操作性に優れる。
駆動機構の駆動部は摺動自在なロッド部を有していればよく、ロッド部の一端側と操作アーム部が連結部材で連結され、ロッド部の他端側とレバー部が押さえ蓋用連結部材で連結される。このとき、厨芥受けは厨芥受け付勢手段により上方向に付勢され、押さえ蓋は押さえ蓋付勢手段により排出口を塞ぐ方向(下方向)に付勢されているので、通常の中立状態(初期位置)から、厨芥受けを下方向に揺動させるようにロッド部が摺動すると、押さえ蓋は排出口を塞ぐ方向(下方向)に揺動し、押さえ蓋を上方向に揺動させるようにロッド部が摺動すると、厨芥受けは上方向に揺動する。つまり、厨芥受けを下方向に揺動させる際のロッド部の摺動方向と、押さえ蓋を上方向に揺動させる際のロッド部の摺動方向が逆方向であるため、1つの駆動部で2つの動作を行うことができる。
尚、このときの連結部材及び押さえ蓋用連結部材としては、動作方向(経路)を自由に変えられるワイヤ等の線材又はチェーンが用いられる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の固液分離回収装置であって、前記ダクトから落下する前記厨芥を回収する回収容器が設置される回収部と、前記回収部に設置される前記回収容器の重量を測定する重量測定部と、前記回収容器の重量が規定値に達した時に前記駆動機構の前記駆動部を駆動して前記厨芥受けを下方向に揺動させ前記回収部に空の回収容器が設置された時に前記駆動機構の前記駆動部を駆動して前記厨芥受けを上方向に揺動させる制御部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1で得られる作用、効果に加え、以下のような作用が得られる。
(1)ダクトから落下する厨芥を回収する回収容器が設置される回収部と、回収部に設置される回収容器の重量を測定する重量測定部と、回収容器の重量が規定値に達した時に駆動機構の駆動部を駆動して厨芥受けを下方向に揺動させ回収部に空の回収容器が設置された時に駆動機構の駆動部を駆動して厨芥受けを上方向に揺動させる制御部を有するので、回収容器が厨芥で一杯になって重量が規定値に達し、回収容器の交換が必要になった時に、自動的にダクト内の厨芥を厨芥受けで堰き止め、厨芥がダクトからこぼれ落ちることを防止し、装置の周辺が厨芥で汚れることがなく、掃除の手間を省くことができると共に、空の回収容器が設置された時には、直ちにダクトからの厨芥の排出を再開して回収容器に回収することができ、衛生的で、取扱い性、連続作業性に優れる。
ここで、重量測定部は回収部に設置される回収容器の重量を測定できるものであればよく、重量測定部で回収容器の重量が規定値に達したことを検出した時に、制御部からの信号により駆動機構の駆動部を駆動して厨芥受けを下方向に揺動させ、次に重量測定部で空の回収容器の重量を検出した時に、制御部からの信号により駆動機構の駆動部を駆動して厨芥受けを上方向に揺動させることができる。回収部は固液分離回収装置の装置本体と一体に設けてもよいし、独立して設けてもよい。
尚、回収容器の有無を検出する回収容器検出センサを併用し、回収部に回収容器が設置されていることを検出した時に、ダクトから厨芥を排出するようにすれば回収容器での厨芥の回収の確実性に優れる。回収容器検出センサは固液分離回収装置の装置本体に組込んでもよいし、装置本体と独立した回収部に組込んでもよい。
また、回収部に複数の回収容器載置部を設け、重量測定部で回収容器の重量が規定値に達したことを検出した時に、ターンテーブル等で複数の回収容器載置部の位置を順次入れ替えるようにすれば、回収容器の交換を短時間で行うことができ、連続作業性に優れる。特に、この場合、装置本体に回収容器検出センサを組込めば、複数の回収容器の入れ替えを直ちに検出して空の回収容器に厨芥を回収することができ、動作の確実性信頼性に優れる。
尚、回収容器の重量が規定値に達した時に駆動機構の駆動部を駆動して厨芥受けを下方向に揺動させることにより、ダクト内で厨芥を堰き止めることができるが、このときスクリーン筒内のスクリューは停止させても、駆動させてもよい。スクリューを駆動したままにすれば、上流側のディスポーザーから供給されるスラリーを処理し続けることができるので、スラリーの供給量を調整するための貯留タンクが不要となり、装置のコンパクト化、軽量化を図ることができる。
実施の形態1の固液分離回収装置の構成を示す模式正面図 実施の形態1の固液分離回収装置の本体部の内部を示す要部模式断面図 実施の形態1の固液分離回収装置の装置本体を示す要部模式背面図 実施の形態1の固液分離回収装置の装置本体における厨芥受けの揺動時の駆動部の動作を示す要部模式正面図 実施の形態1の固液分離回収装置の本体部における厨芥受けの揺動後の状態を示す要部模式断面図 実施の形態1の固液分離回収装置の装置本体における押さえ蓋の揺動時の駆動部の動作を示す要部模式正面図 実施の形態1の固液分離回収装置の本体部における押さえ蓋の揺動後の状態を示す要部模式断面図 実施の形態1の固液分離回収装置の装置本体における押さえ蓋の揺動後の状態を示す要部模式背面図 実施の形態2の固液分離回収装置の装置本体を示す要部模式正面図
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら説明する。尚、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1の固液分離回収装置の構成を示す模式正面図であり、図2は実施の形態1の固液分離回収装置の本体部の内部を示す要部模式断面図であり、図3は実施の形態1の固液分離回収装置の装置本体を示す要部模式背面図である。
図1中、1は実施の形態1の固液分離回収装置、2は固液分離回収装置1の装置本体、4は貯留タンク3と共に装置本体2の筐体2aの内部に傾斜して固定された本体部である
次に、本体部の詳細について説明する。
図1及び図2中、4aは本体部4の外筒5(図2)の外周に配設され外筒5と後述するダクト9とを連結する筒状のフレーム、4bは軽量化のためにフレーム4aの要所に形成された開口部(図1)、6は外筒5の内部に保持され周壁部に多数の脱水孔(図示せず)を有するスクリーン筒(図2)、6aはスクリーン筒6の下端側に形設されたスラリー供給口(図1)、6bはスクリーン筒6の上端側に形設された排出口(図2)、6cは外筒5の下方に形成された排水口、6dは排水口6cに接続され排水口6cから排出される水分を公共下水道等に排水するための排水管、6eは貯留タンク3とスクリーン筒6を連結する貯留タンク連結部、6fは貯留タンク3でオーバーフローしたスラリーを排水管6dに排出するためのオーバーフロー管、7はスクリーン筒6の内部に回転自在に配設されスラリー供給口6aからスクリーン筒6に供給されるスラリーを排出口6bに向けて押し出すスクリュー(図2)、8は揺動軸8aにより排出口6bに揺動自在に保持された押さえ蓋(図2)、9はスクリーン筒6の上端側に配設され排出口6bと連通し排出口6bから排出されるスラリー中の脱水された厨芥を案内しダクト出口9aから落下させるダクト、10は揺動軸10aによりダクト9の内部に上下方向に揺動自在に保持された厨芥受け(図2)、10bは弾性を有する合成ゴム等で形成され厨芥受け10の先端部に配設された堰部(図2)である。
本実施の形態では、スクリーン筒6の脱水孔の大きさは、スラリーに含まれる粉砕粒子(厨芥)による目詰まりが発生し難く、また厨芥が通過し難い範囲で選択した。尚、脱水孔の形状は丸孔に限定されず、楕円形状や長孔状でもよい。また、脱水孔の数や配置は適宜、選択することができる。
本実施の形態では、ダクト9の下面側に当接する厨芥受け10の先端部に弾性を有する合成ゴム等で形成された堰部10bを配設することにより、厨芥受け10を下方に揺動させる際のダクト9への衝撃を緩和すると共に、ダクト9の下面側表面に堰部10bを隙間なく密着させて厨芥が漏れることを防止した。
次に、厨芥受けの駆動機構について説明する。
図1中、11は厨芥受け10を上下方向に揺動させる駆動機構、12はラックピニオン機構にサーボモータやステッピングモータ等を組合せたリニアドモータを用いた直動式の駆動部、13は上部ロッド部13a及び下部ロッド部13bを有し長手方向に摺動自在な駆動部12のロッド部、14a,14bはロッド部13の進退時の位置を検出する位置センサ、15はダクト9の外部(本体部4の正面側)で厨芥受け10の揺動軸10aに連結された操作アーム部、16は調整バネ16aを介して操作アーム部15の連結部材連結部15bと駆動部12の下部ロッド部13bの下端側とを連結するワイヤやチェーン等の連結部材、17a,17bは連結部材16の経路を案内するローラ等の案内部、18は上端側が操作アーム部15の付勢手段連結部15aに連結され下端部が本体部4の外側に固定されて厨芥受け10を上方向に付勢するコイルバネやショックアブソーバ等を用いた厨芥受け付勢手段である。
次に、押さえ蓋の機構について説明する。
図1中、19はダクト9の外部正面側で押さえ蓋8の揺動軸8aに連結されたレバー部、19aはレバー部19の一端側に連結され手動で押さえ蓋8を開閉するための操作ハンドル、20はレバー部19の他端側と駆動部12の上部ロッド部13aの上端部とを連結するワイヤやチェーン等の押さえ蓋用連結部材である。
図3中、21はダクト9の外部背面側で押さえ蓋8の揺動軸8aに連設された押さえ蓋付勢用レバー部、22は一端(上端)側が押さえ蓋付勢用レバー部21の先端部に連結され他端(下端)側が本体部4の外側に固定されて排出口6bを塞ぐ方向(下方向)に押さえ蓋8を付勢するコイルバネを用いた押さえ蓋付勢手段である。
次に、装置本体と共に使用される固液分離回収装置の回収部について説明する。
図1中、25は装置本体1に併設されダクト9から落下する脱水された厨芥を回収するポリバケツ等の複数の回収容器30が設置される回収部、26はターンテーブル等により複数の回収容器30の位置を入れ替える回収容器交換部、27は回収容器交換部26上に配設された回収容器載置部、28は回収容器載置部27に載置される回収容器30の重量を測定する重量測定部である。
以上のように構成された実施の形態1の固液分離回収装置の使用方法について説明する。
まず、図1において、固液分離回収装置1の上流側にはスラリー供給口6aを介してディスポーザーが接続される。ディスポーザーから排出される厨芥を含むスラリーはスラリー供給口6a(図1)を通って図2のスクリーン筒6内に流入し、スクリュー7で押し上げられる。このとき、押さえ蓋8は図3に示したように、押さえ蓋付勢手段22により排出口6bを塞ぐ方向(下方向)に付勢されているため、スラリーが押さえ蓋8に当たって圧縮される。スラリー中の水分はスクリーン筒6の脱水孔(図示せず)を通ってスクリーン筒6と外筒7の間を通り、排水口6cから排水管6dを通って公共下水道等に排出され、厨芥(水分を失った固形成分)は押さえ蓋8を押し上げて、排出口6bから排出される。
通常状態では図1に示した厨芥受け付勢手段18により、図2の厨芥受け10が上方向に付勢されているため、排出口6bから排出された厨芥は厨芥受け10に邪魔されることなくダクト9内を移動し、ダクト出口9aから落下する。
ダクト出口9aから落下した厨芥は直下の回収容器30によって回収される。
次に、実施の形態1の固液分離回収装置における厨芥受けの揺動動作について説明する。
図4は実施の形態1の固液分離回収装置の装置本体における厨芥受けの揺動時の駆動部の動作を示す要部模式正面図であり、図5は実施の形態1の固液分離回収装置の本体部における厨芥受けの揺動後の状態を示す要部模式断面図である。
まず、図1において、回収部25は回収容器載置部27に内蔵された重量測定部により、ダクト出口9a直下の回収容器30の重量が規定値に達したことを検出した時に、回収容器交換部26を回転させ、厨芥で一杯になった回収容器30と空の回収容器30を交換する。
同時に回収部25から制御部(図示せず)に信号が送られ、信号を受けた制御部は、図4に示すように駆動機構11の駆動部12を駆動してロッド部13を上方向に摺動させる。これにより連結部材16及び調整バネ16aが引張られて操作アーム部15が揺動軸10aを中心に右回り(矢印α方向)に回動し、図5に示すように厨芥受け10を下方向に揺動させ、堰部10bをダクト9の下面側に当接させてダクト9内で厨芥を堰き止めることができる。
これにより、回収容器30の交換中にダクト9から厨芥が落下することがなく、装置本体2の周囲や回収容器交換部26等が厨芥で汚れることを防止できる。
回収容器交換部26が回転して空の回収容器30がダクト9の直下に移動し、回収容器30の交換が完了したら、制御部は駆動機構11の駆動部12を駆動してロッド部13を下方向に摺動させ、厨芥受け10を図2の初期状態(通常状態)に戻して厨芥の排出を再開する。
本実施の形態では、操作アーム部15と連結部材16との間に調整バネ16aを配設することにより、駆動機構11の動作範囲の誤差を吸収して、厨芥受け10に過剰な力が加わることを防ぎ、厨芥受け10及びダクト9の変形や破損を防止した。
回収容器30の交換の完了を確認する方法は、適宜、選択することができるが、回収容器交換部26の回転の停止を検出する方法や、装置本体2に組込んだ回収容器検出センサ(図示せず)で回収容器30が所定の位置(ダクト9の直下)にあることを検出する方法等が好適に用いられる。
回収容器30の交換中(厨芥受け10を下方向に揺動させている間)、スクリュー7を停止させると、上流側のディスポーザーから供給されるスラリーは貯留タンク連結部6eを通って一時的に貯留タンク3に貯留されるが、スクリュー7が駆動を再開するとスクリーン筒6の下部に溜まったスラリーが排出口6bに向けて押し出され、貯留タンク3に貯留されたスラリーも貯留タンク連結部6eを流下し、スクリュー7によってスクリーン筒6内に押し上げられて処理される。尚、スクリュー7の停止中に貯留タンク3がスラリーで一杯になった場合は、オーバーフローしたスラリーがオーバーフロー管6fから排水管6dを通って公共下水道等に排出される。
回収容器30の交換中、スクリュー7を駆動したままにすれば、スラリーはスクリュー7によって排出口6bに向けて押し出され、処理され続けるので、脱水され排出口6bから排出される厨芥がダクト9から溢れるまでに回収容器30の交換作業を完了することができる場合は、貯留タンク3を省略することができ、装置本体2のコンパクト化、軽量化を図ることができる。
次に、実施の形態1の固液分離回収装置における押さえ蓋の揺動動作について説明する。
図6は実施の形態1の固液分離回収装置の装置本体における押さえ蓋の揺動時の駆動部の動作を示す要部模式正面図であり、図7は実施の形態1の固液分離回収装置の本体部における押さえ蓋の揺動後の状態を示す要部模式断面図であり、図8は実施の形態1の固液分離回収装置の装置本体における押さえ蓋の揺動後の状態を示す要部模式背面図である。
図6に示すように、駆動機構11の駆動部12を駆動してロッド部13を下方向に摺動させることにより、押さえ蓋用連結部材20が引張られてレバー部19が揺動軸8aを中心に左回り(矢印β方向)に回動する。これに伴い、図8に示すように、押さえ蓋付勢手段22は引き伸ばされ、図7に示すように押さえ蓋8が矢印γ方向に揺動するので、処理対象のスラリーの性状に応じて、押さえ蓋付勢手段22を調整することにより押さえ蓋8を排出口6bに押し付ける力を弱めたり、排出口6bを開放したりすることができる。
尚、図6に示したように、必要に応じて、手動で操作ハンドル19aを上方向に揺動させても、上記と同様に押さえ蓋8を上方向に揺動させることができる。
本実施の形態では、厨芥受け10は厨芥受け付勢手段18により上方向に付勢され、押さえ蓋8は押さえ蓋付勢手段22により排出口6bを塞ぐ方向(下方向)に付勢されているので、通常の中立状態(初期位置)から、厨芥受け10を下方向に揺動させるようにロッド部13が上方向に摺動すると、押さえ蓋8には排出口6bを塞ぐ方向(押さえ蓋8を下方向に揺動させる方向)に力が働き、押さえ蓋8を上方向に揺動させるようにロッド部13が下方向に摺動すると、厨芥受け10を上方向に揺動させる力が働く。つまり、厨芥受け10を下方向に揺動させる際のロッド部13の摺動方向と、押さえ蓋8を上方向に揺動させる際のロッド部13の摺動方向が逆方向であるため、1つの駆動部12で2つの動作を行うことができる。
以上のように、本発明の実施の形態1における固液分離回収装置は構成されているので、以下のような作用が得られる。
(1)周壁部に形成された多数の脱水孔と下部に形設されたスラリー供給口と上部に形設された排出口とを有し外筒の内部に配設されたスクリーン筒と、スクリーン筒の内部に回転自在に配設されスラリー供給口からスクリーン筒に供給されるスラリーを排出口に向けて押し出すスクリューを有することにより、スラリー供給口を通ってスクリーン筒内に流入したスラリーをスクリューで押し上げ、スラリー中の水分を脱水孔からスクリーン筒の外に排出すると共に、厨芥を排出口から排出して固液分離を行うことができる。
(2)スクリーン筒の上端側に配設され排出口と連通し排出口から排出されるスラリー中の厨芥を案内するダクトと、ダクトの内部に上下方向に揺動自在に保持された厨芥受けと、厨芥受けを上下方向に揺動させる駆動機構を有するので、必要に応じて駆動機構で厨芥受けを揺動させることにより、ダクトから厨芥を落下させたり、厨芥受けで厨芥を堰き止めてダクトの中に留めたりして、厨芥の排出量や排出のタイミングを調整することができ、厨芥の排出動作の確実性、汎用性に優れる。
(3)ダクトから落下する厨芥を回収する回収容器が厨芥で一杯になって回収容器を交換する際に、駆動機構で厨芥受けを下方向に揺動させ、ダクト内の厨芥を厨芥受けで堰き止めることにより、厨芥がダクトからこぼれ落ちることがなく、装置の周辺が厨芥で汚れることを防止して、掃除の手間を省くことができ、衛生的で、取扱い性、メンテナンス性に優れる。
(4)駆動機構が、駆動部と、ダクトの外部で厨芥受けの揺動軸に連結された操作アーム部と、駆動部と操作アーム部の一端側とを連結する連結部材を有するので、駆動部を駆動することにより、連結部材を介して操作アーム部を操作し、揺動軸を回動させて揺動軸を中心に厨芥受けを揺動させることができ、厨芥受けの揺動動作を自動化することが可能で厨芥の回収作業の効率性、省力性に優れる。
(5)駆動機構が、操作アーム部の他端側に連結され厨芥受けを上方向に付勢する厨芥受け付勢手段を有するので、通常状態では排出口から排出される厨芥が厨芥受けに邪魔されることなくダクトを通過して装置外に排出、回収され、駆動機構を駆動した時のみ厨芥受け付勢手段に抗して厨芥受けを下方向に揺動させてダクト内で厨芥を堰き止めることができ、厨芥の排出動作の確実性に優れる。
(6)排出口に揺動自在に配設された押さえ蓋と、排出口を塞ぐ方向に押さえ蓋を付勢する押さえ蓋付勢手段を有することにより、スクリーン筒内のスクリューで押し上げられて排出口から排出される厨芥を押さえ蓋で圧縮し、厨芥に含まれる水分を効果的に絞り出すことができるので、回収される厨芥を減量化、軽量化することができ、衛生的で厨芥の回収作業性に優れる。
(7)ダクトの外部で押さえ蓋の揺動軸に連結されたレバー部を有するので、排出口に詰まりが発生する等して厨芥の排出性が低下した場合などに、レバー部を操作して押さえ蓋を上方向に回動させて排出口を開放することにより、排出口を観察したり、排出口に詰まった厨芥を取り除いたりすることができ、メンテナンス性、取扱い性に優れる。
(8)駆動機構の駆動部が、摺動自在なロッド部を有し、ロッド部の下部に連結部材が連結され、ロッド部の上部とレバー部が押さえ蓋用連結部材で連結され、ロッド部を一方向に摺動させて連結部材を引張った時に厨芥受けが厨芥を堰き止める方向(下方向)に揺動し、ロッド部を他方向に摺動させて押さえ蓋用連結部材を引張った時に押さえ蓋が開く方向(上方向)に揺動するので、1つの駆動部で、厨芥受けを下方向に揺動させて厨芥を堰き止める動作と、押さえ蓋を上方向に揺動させて排出口を開放する動作を個別に独立して行うことができ、互いの動作が干渉することがなく、省スペース性、コンパクト性、量産性に優れる。
(9)ダクトから落下する厨芥を回収する回収容器が設置される回収部と、回収部に設置される回収容器の重量を測定する重量測定部と、回収容器の重量が規定値に達した時に駆動機構の駆動部を駆動して厨芥受けを下方向に揺動させ回収部に空の回収容器が設置された時に駆動機構の駆動部を駆動して厨芥受けを上方向に揺動させる制御部を有するので、回収容器が厨芥で一杯になって重量が規定値に達し、回収容器の交換が必要になった時に、自動的にダクト内の厨芥を厨芥受けで堰き止め、厨芥がダクトからこぼれ落ちることを防止し、装置の周辺が厨芥で汚れることがなく、掃除の手間を省くことができると共に、空の回収容器が設置された時には、直ちにダクトからの厨芥の排出を再開して回収容器に回収することができ、衛生的で、取扱い性、連続作業性に優れる。
(実施の形態2)
図9は実施の形態2の固液分離回収装置の装置本体を示す要部模式正面図である。
図9において、実施の形態2の固液分離回収装置1Aの装置本体2Aが実施の形態1と異なる点は、駆動機構11Aが連結部材16及び調整バネ16aを介して操作アーム部15と連結され厨芥受け10を揺動させる駆動部12aと、押さえ蓋用連結部材20を介してレバー部19と連結され押さえ蓋8を揺動させる駆動部12bを個別に備えている点である。
また、駆動機構11Aの動作が実施の形態1と異なる点は、駆動部12aのロッド部13の摺動方向のみであり、その他の動作は実施の形態1と同様なので説明を省略する。
尚、駆動部12a,12bとして、リニアドモータの代わりに、電動シリンダ等の直動式の駆動部を用いてもよい。また、厨芥受け10の揺動軸10aや押さえ蓋8の揺動軸8aをモーター等で直接的或いは間接的に回動させてもよい。
以上のように本発明の実施の形態2における固液分離回収装置は構成されているので、実施の形態1の(1)乃至(7)と同様の作用が得られる。
本発明は、排出口から排出される厨芥を必要に応じてダクトの中に確実に留めることができ、厨芥を回収するポリバケツ等の回収容器の交換時に厨芥がダクトからこぼれ落ちることがなく、厨芥の排出動作の確実性に優れ、装置の周辺が厨芥で汚れることを防止して、掃除の手間を省くことができ、衛生的で、取扱い性、メンテナンス性に優れる固液分離回収装置の提供を行うことができ、ディスポーザーの普及を図ることができる。
1,1A 固液分離回収装置
2,2A 装置本体
2a筐体
3 貯留タンク
4 本体部
4a フレーム
4b 開口部
5 外筒
6 スクリーン筒
6a スラリー供給口
6b 排出口
6c 排水口
6d 排水管
6e 貯留タンク連結部
6f オーバーフロー管
7 スクリュー
8 押さえ蓋
8a 揺動軸
9 ダクト
9a ダクト出口
10 厨芥受け
10a 揺動軸
10b 堰部
11,11A 駆動機構
12,12a,12b 駆動部
13 ロッド部
13a 上部ロッド部
13b 下部ロッド部
14a,14b 位置センサ
15 操作アーム部
15a 付勢手段連結部
15b 連結部材連結部
16 連結部材
16a 調整バネ
17a,17b 案内部
18 厨芥受け付勢手段
19 レバー部
19a 操作ハンドル
20 押さえ蓋用連結部材
21 押さえ蓋付勢用レバー部
22 押さえ蓋付勢手段
25 回収部
26 回収容器交換部
27 回収容器載置部
28 重量測定部
30 回収容器

Claims (2)

  1. ディスポーザーの下流側に接続される固液分離回収装置であって、
    周壁部に形成された多数の脱水孔と下部に形設されたスラリー供給口と上部に形設された排出口とを有し外筒の内部に配設されたスクリーン筒と、前記スクリーン筒の内部に回転自在に配設され前記スラリー供給口から前記スクリーン筒に供給されるスラリーを前記排出口に向けて押し出すスクリューと、前記スクリーン筒の上端側に配設され前記排出口と連通し前記排出口から排出される前記スラリー中の厨芥を案内するダクトと、前記ダクトの内部に上下方向に揺動自在に保持された厨芥受けと、前記厨芥受けを上下方向に揺動させる駆動機構と、前記排出口に揺動自在に配設された押さえ蓋と、前記排出口を塞ぐ方向に前記押さえ蓋を付勢する押さえ蓋付勢手段と、前記ダクトの外部で前記押さえ蓋の揺動軸に連結されたレバー部と、を備え
    前記駆動機構が、摺動自在なロッド部を有する駆動部と、前記ダクトの外部で前記厨芥受けの揺動軸に連結された操作アーム部と、前記駆動部の前記ロッド部の下部と前記操作アーム部の一端側とを連結する連結部材と、前記操作アーム部の他端側に連結され前記厨芥受けを上方向に付勢する厨芥受け付勢手段と、前記駆動部の前記ロッド部の上部と前記レバー部とを連結する押さえ蓋用連結部材と、を備え、前記ロッド部を一方向に摺動させて前記連結部材を引張った時に前記厨芥受けが厨芥を堰き止める方向に揺動し、前記ロッド部を他方向に摺動させて前記押さえ蓋用連結部材を引張った時に前記押さえ蓋が開く方向に揺動することを特徴とする固液分離回収装置。
  2. 前記ダクトから落下する前記厨芥を回収する回収容器が設置される回収部と、前記回収部に設置される前記回収容器の重量を測定する重量測定部と、前記回収容器の重量が規定値に達した時に前記駆動機構の前記駆動部を駆動して前記厨芥受けを下方向に揺動させ前記回収部に空の回収容器が設置された時に前記駆動機構の前記駆動部を駆動して前記厨芥受けを上方向に揺動させる制御部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の固液分離回収装置。
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