JP6033695B2 - エレベータ監視装置及びエレベータ監視方法 - Google Patents

エレベータ監視装置及びエレベータ監視方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6033695B2
JP6033695B2 JP2013012774A JP2013012774A JP6033695B2 JP 6033695 B2 JP6033695 B2 JP 6033695B2 JP 2013012774 A JP2013012774 A JP 2013012774A JP 2013012774 A JP2013012774 A JP 2013012774A JP 6033695 B2 JP6033695 B2 JP 6033695B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passenger
car
height
imaging unit
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013012774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014144826A (ja
Inventor
高橋 一哉
一哉 高橋
酒井 亮一
亮一 酒井
拓也 國貞
拓也 國貞
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2013012774A priority Critical patent/JP6033695B2/ja
Priority to CN201410017454.XA priority patent/CN103964271B/zh
Publication of JP2014144826A publication Critical patent/JP2014144826A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6033695B2 publication Critical patent/JP6033695B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
  • Elevator Control (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

本発明は、エレベータ監視装置及びエレベータ監視方法に関する。
エレベータ乗りかご内において、乗客や荷物などにより詰める余地の無い状態を満員状態という。また、満員でなくとも詰める余地の広さに応じて混雑状態を定量化することができる。そして、特許文献1には、かご内の上部あるいは側板に真下を見下ろすカメラを設置して、乗客あるいは荷物による床の占有面積の変化を計測することが記載されている(段落0006)。また、特許文献2には、真下を見下ろすかご内カメラで撮影した画像から人物が搭乗する際に人物高を計測し、背景差分によって検出した乗客等に該当する面積を前記人物高に基づいて補正する装置が記載されている(段落0043〜0049)。また、特許文献3には、乗りかご内に設置したステレオカメラによる物体までの距離情報とカメラの配置情報から被写体の高さと存在位置を計測することが記載されている(段落0039〜0042)。また、特許文献4には、道路を斜め下方に俯瞰する単一カメラで車両を監視する装置及び方法が記載されている。ここでは、予め決めておいた大型車両と小型車両の典型的な大きさに基づいて、透視投影で求めた車両位置の補正をしている。
また、エレベータ乗りかごには防犯用のカメラが設置されることが一般的となってきており、この防犯カメラの取得する画像を利用して、乗りかごの満員判定や混雑度計測をすることが求められている。防犯カメラは乗りかごの奥隅に搭乗口に向けて設置されることが多い。
特開2006−240825号公報 特開平8−26611号公報 特開2001−34883号公報 特開2008−299458号公報
エレベータ乗りかごの天井から床を真下に俯瞰するカメラを使って、例えば特許文献1のように、搭乗者による床の占有面積を計測することは比較的容易である。しかしながら、乗りかご天井隅から斜め下方を俯瞰する防犯カメラの取得する画像では、見掛け上、人物が覆う床面積は実際の占有面積よりも大きく計測され、このために、実際よりも高い混雑度に評価されたり、満員でないのに満員と判定されたりしてしまうという課題があった。
特許文献2ではカメラに映った乗客の面積から乗客数を見積もるにあたり、カメラと被写体の距離が近いと乗客面積が大きくなることに鑑みて、乗客の高さに応じた補正係数を乗じることで乗客面積に補正を加えている。しかし、斜め上方から俯瞰した場合の補正はしていないため、乗客の立位置により混雑度を過大評価する課題については特許文献1と同様である。
特許文献3では、ステレオ測距値から対象物の高さと存在位置を計測することができる。しかし、防犯カメラの他にステレオ測距用のカメラを少なくとも2つ以上追加する必要があり、このための装置費用の増加及び、カメラ増によって乗りかご内の美観が低下するという課題があった。
特許文献4では、道路を斜め下方に俯瞰する単一カメラで車両を監視する装置及び方法が記載されている。ここでは、予め決めておいた大型車両と小型車両の典型的な大きさに基づいて、透視投影で求めた車両位置の補正をしている。この方法をそのままエレベータ乗りかご内に適用すると、道路より遥かに狭い領域である乗りかご領域において、典型的な人物高や幅を幾つか用意していても、補正精度が不十分であり、また、車両と異なり、どの人物高や幅を適用すればよいかの判断が難しいという課題があった。
そこで、本発明は、エレベータ乗りかご内の一般的な防犯カメラのような、斜め下方を俯瞰するカメラの画像を処理して、乗りかごの混雑度判定を行う、エレベータ監視装置及びエレベータ監視方法を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、例えば、エレベータの乗りかご内を撮像する斜め下方に向けて設置された撮像部を備えるエレベータ監視装置において、前記乗りかご内の既知の高さの目印を基準として搭乗者の一部分の高さを計測する搭乗者高さ計測部と、前記撮像部で撮像された画像に基づいて前記搭乗者を前記乗りかご内で追跡する搭乗者追跡部と、前記画像における前記搭乗者の前記一部分の画面上の位置を入力として、前記撮像部から前記搭乗者の前記一部分を前記乗りかごの床に投影したときの真上から見たときの投影位置を算出する搭乗者投影部と、前記撮像部の高さと、前記搭乗者の前記一部分の高さと、前記撮像部の位置と前記投影位置との位置関係とに基づいて、真上から見下ろしたときの前記搭乗者の立位置を算出する搭乗者の立位置算出部と、前記搭乗者の立位置に基づいて、前記乗りかご内を真上から見下ろしたときの全ての搭乗者による占有面積を推定する占有面積推定部と、前記占有面積に基づいて、前記乗りかごの混雑度を判定する混雑度判定部とを有する構成とする。
本発明によれば、乗りかご内に斜め下方に向けて設置された撮像部の画像を処理して、乗りかごの混雑度判定をすることができる。尚、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
エレベータ監視装置の構成図の例である。 エレベータ監視装置の処理の流れの例である。 エレベータ監視装置における、撮像部の設置例及び撮像部で取得した画像の例である。 エレベータ監視装置における、人物の投影位置と真の立位置の関係を示す図である。 エレベータ監視装置における、人物の投影位置と真の立位置の関係を、乗りかごの床を真下に見下ろす向きに示した図である。 射影変換の具体例を示す図である。 エレベータ監視装置によって乗りかごの床の占有状況を推定した図である。
本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。尚、各図において、同一又は類似の構成要素には同じ符号を付し、説明を省略する。
図1は、エレベータ監視装置の構成図の例である。本実施形態のエレベータ監視装置は、演算制御部1と撮像部2とで構成される。演算制御部1は、搭乗者高さ計測部3と、搭乗者追跡部4と、搭乗者投影部5と、搭乗者の立位置補正部6と、占有面積推定部7と、混雑度判定部8と、操作制御部9と、出力部10とを有する。演算制御部1は、組込用の画像処理装置やパーソナルコンピュータなどを用い各機能の一部または全部をソフトウェアで実現することができる。また、演算制御部1の各機能の一部または全部を集積回路等のハードウェアで構成しても良い。
操作制御部9は、演算制御部1を起動させたり停止させたり、初期化したりを外部から制御可能なユーザインタフェースを含む。出力部10は、演算制御部1のステータスや、混雑度判定部8の判定結果を外部に出力する機能を有する。
図2は、エレベータ監視装置の処理の流れの例を示す図である。図2の処理の流れに基づいて、図1に示した構成を説明する。エレベータ監視装置の動作の開始直後は、各部の初期化を行う(ステップs01)。これは演算制御部1の処理に用いるメモリやフラグの初期化である。演算制御部1をパーソナルコンピュータで実現する場合には、メモリの確保と初期化がこれに当たる。演算制御部1は、初期化後は、ステップs02の画像取得からステップs08の混雑度判定出力までの処理を繰り返す。ステップs08からステップs02に戻るに際しては、ステップs09にて、終了の割込み又は電源OFFが無いかを確認し、これらが無い場合(Y)は上述の繰り返し処理をし、これらがある場合(N)は処理を終了する。
図2の処理の流れの詳細を説明する前に、図3に基づいて、撮像部2の設置例及び、撮像部2によって取得する画像の例を説明する。図3は、エレベータ監視装置における、撮像部の設置例及び撮像部で取得した画像の例である。図3(a)はエレベータの乗りかご内を出入り口方向からみた図である。そして、この例では乗りかご奥の、向かって右上隅に撮像部2として防犯カメラが設置されている。図3(b)と図3(c)は撮像部2で取得した画像の例である。図3(b)はドア開時に搭乗者である人物20が搭乗する瞬間で、図3(c)はドア閉後に人物20が搭乗又は滞留している状況を示している。
図2の処理の流れにおいて、搭乗者が乗りかごの出入り口を通過する際に、乗りかご内の既知の高さの目印(例えば乗りかごの出入り口など)を基準として、この搭乗者の高さh又は高さhと幅wとを計測する(ステップs03)。図3(b)にも示すように乗りかごの出入り口の実際の大きさは予め計測しておくことができる。出入り口の高さがEH、出入り口の幅がEWであるとする。また、撮像部2の設置後は出入り口の高さEHと幅EWがそれぞれ撮像部2で取得した画像上で何画素に当たるのかを計測することができる。ここでは、出入り口の高さ方向の画素数がHpix、出入り口の幅方向の画素数がWpixとする。
ステップs03においては、まず、撮像部2で取得した画像を画像処理し、撮像部2で取得した画像のフレーム間の差分と二値化処理により人物20の輪郭若しくは外接矩形を検出する。このような画像処理自体は一般的な手法であるため詳細説明は省略する。そして、輪郭若しくは外接矩形の高さと幅の画素数をそれぞれ求める。ここで、画像上における人物20の高さ方向の画素数がhpix、人物20の幅方向の画素数をwpixとすると、次の式(1)、式(2)の比例計算から人物20の高さhと幅wを計測することができる。
h=EH×hpix/Hpix …(1)
w=EW×wpix/Wpix …(2)
ステップs03で高さh等を計測された人物20はその直後から搭乗者として継続的に追跡される(ステップs04)。次々と新たな搭乗者が前記出入り口を通過して搭乗する際にステップ03において、上述の方法で高さh等が計測されて、ステップs04の搭乗者追跡の対象となる。追跡処理は、画像を取得(ステップs02)する度に、人物毎に前画像における画面上の位置と現画面上における位置の照合を行って成される。このためステップs02からステップs08までのサイクル毎にステップs04の搭乗者追跡処理は実施される。一方、ステップs03の搭乗者の高さhの計測は少なくとも搭乗時に一度実施すればよいので、高さhと幅wを計測済みの人物については、ステップs03の処理は何もせずに通過する。ステップs04の搭乗者追跡では、既に計測した人物の高さh等は人物の属性として引き継ぐ。それゆえに例えば、図3(c)の人物20のように乗りかご内にしばらく滞留していても、搭乗時に計測した人物の高さhと幅wの情報は利用し得るように保持している。また、ステップs04の搭乗者追跡はパターンマッチングによる追跡をしてもよい。尚、このような追跡処理自体は一般的な手法であるため詳細説明は省略する。
図2の処理の流れにおいて、乗りかご内で追跡されている全搭乗者について、透視投影により、搭乗者の床への投影(ステップs05)及び搭乗者の立位置算出(ステップs06)を行う。
まず、基本的な考え方を図4を用いて説明する。図4は、エレベータ監視装置における、人物の投影位置と真の立位置の関係を示す図である。図4(a)は図3(c)と同一で人物20が滞留している画像である。この画像において、パターンマッチング等により搭乗時から追跡を継続したので、人物の高さhを計測した際の頭頂部は、図4(a)において、Aで示す位置に在ることが分かっている。そこで、透視投影により頭頂部は図4(b)の投影位置Bに投影される。そして、撮像部2の直下から投影位置Bまでの距離Dを算出することができる。また、床から撮像部2までの高さHは、設置後は計測することができるので、本件処理の前に予め計測しておけば既知の値とすることができる。そして、頭頂部Aを床へ投影した後は、距離Dと高さHおよび、搭乗時に計測して追跡保持していた高さhが既知となる。ここで求めたい数値は真の立位置、すなわち、撮像部2の直下から立位置までの距離dである。そして、距離dは次の式(3)の比例計算で算出することができる。
d={D×(H−h)}/H …(3)
透視投影により頭頂部が投影される床上の投影位置は、撮像部2の位置に点光源をおいて人物20を照らした時に発生する影における頭頂部の投影位置と同じである。ここでは高さhの人物20の頭頂部Aを撮像部2から投影した場合を例とした。しかし、他の例として、図4(c)のように、搭乗時に肩の高さh’を計測して、肩を床面に投影してもよい。この場合、撮像部2の真下から肩の投影位置B’までの距離D’を求め、距離D’と高さHと高さh’から先ほどと同様の比例計算で撮像部2の真下から肩の真下までの距離d’を求める。この距離d’は、厳密にいえば、体の中心直下と肩位置直下の差異はあるものの、ほぼ距離dに等しい(図4(c))ので、これを立位置とみなしてもよいし、この差異を補正して立位置を求めてもよい。
尚、搭乗時の人物検出とパターンマッチング追跡のためのパターン取得は搭乗者高さ計測部3で行う。また、人物のパターン追跡は搭乗者追跡部4で行う。
以上は、真横(床を断面とする方向)から見た図で説明したが、図5に示すように床を真下に見下ろす2次元の座標系でも同様な議論が成り立つ。図5は、エレベータ監視装置における、人物の投影位置と真の立位置の関係を、乗りかごの床を真下に見下ろす向きに示した図である。図5において、斜線領域で示される人物20の頭頂部Aを撮像部2から床面に投影した時の投影位置をBとする。格子領域20’は人物20の投影された輪郭の位置を示す。撮像部2の直下の床面上に原点を取って両壁に沿って座標軸であるX軸とY軸を設ける。投影位置Bの座標を(Dx,Dy)とし、人物20の立位置を(dx,dy)とすると、これらには式(3)と同様に次式の関係がある。
dx={Dx×(H−h)}/H …(4)
dy={Dy×(H−h)}/H …(5)
高さHは当初から既知で、高さhは搭乗時に既知となり、(Dx,Dy)は透視投影により既知になる。よって、式(4)、式(5)により人物20の立位置(dx,dy)を算出することができる。
次に、搭乗者の床への投影(ステップs05)における処理を図6を用いて説明する。図6は、射影変換の具体例を示す図である。図6(a)は乗りかごを真上から俯瞰した図で、図6(b)は撮像部2で撮影した画像を示す図である。図6(b)の画像上における所望の位置、例えば人物の頭頂部Aが、仮想的に真上から見下ろした図6(a)の床上にどのように投影されるかが問題であり、これを解決するために射影変換を用いる。
図6(a)では、撮像部2の直下の床上に原点Oを定め、乗りかごのドアの対面壁に平行にX軸を定め、乗りかごの左方壁に平行にY軸を定める。長さの単位はメートルとする。一方、図6(b)では画面左上に原点0を取り、画面水平方向右向きにx軸、垂直方向下向きにy軸を取る。長さの単位は画素数とする。そして、図6(a)の座標を(X,Y)Tと表し、図6(b)の座標を(x,y)Tと表す。右肩のTは転置行列を表す。(x,y)Tから(X,Y)Tへの変換は、回転変換と、並進移動変換と、射影変換の組合せになるが、これらは式(6)、または、式(6)を式(6)’を経て変形された式(6)’’で表されることが知られている。尚、式(6)’’はKを消去した表現である。ここで、(x,y)Tをカメラ座標(画像上の座標)、(X,Y)Tをグランド座標(真上から見下ろしたときの座標)とも呼ぶこととする。
式(6)等において、Kは撮像部2と被写体との距離に関する変数であり、C11〜C32は撮像部2の床からの高さ、向き、拡大率等のいわゆるカメラパラメータから決まる数値であり、あらかじめ求めておくことができる。ここで、C11〜C32は、いわゆるカメラキャリブレーションにより、カメラ座標とグランド座標の既知の組みを4つ以上用意することでパラメータC11〜C32を求めることができる。既知の4組以上の座標値を求めるには、例えばエレベータの床上に一直線上に無い4点以上のマークを付け、これらマークのグランド座標を巻尺等の実測により得るとともに、画像上のマーク位置の座標によりカメラ座標を得ることで求めることができる。
カメラキャリブレーションによってC11〜C32が既知となった後は、式(6)’’を変形して得られる式(7)により、図6(b)の画像上の任意の座標(x,y)Tを図6(b)の真上から見下ろしたときの座標(X,Y)Tに変換することができる。
そこで、搭乗者の床への投影(ステップs05)の処理では、搭乗者投影部5は、図6(b)の画像上の頭頂部Aの座標に基づいて、図6(a)の撮像部2から頭頂部Aを床に投影したときの投影位置Bの真上から見下ろしたときの座標を算出する。
次に、搭乗者の立位置算出(ステップs06)の処理では、搭乗者の立位置算出部6は、式(3)あるいは式(4)(5)により、撮像部2の高さHと、搭乗者の高さhと、撮像部2の位置と投影位置Bとの位置関係(例えば距離D、座標(Dx,Dy)、距離Dx、距離Dyなど)とに基づいて、図6(a)で真上から見下ろしたときの搭乗者の立位置の座標(この場合は頭頂部Aの座標)を算出する。尚、式(3)は極座標系を用いた場合に利用でき、式(4)(5)はXY座標系を用いた場合に利用できる。
以上説明した、搭乗者の床への投影(ステップs05)及び搭乗者の立位置算出(ステップs06)は乗りかご内の全ての搭乗者について行う。
尚、図4(c)で肩を用いた例のように、搭乗者高さ計測部3は、高さhとして、搭乗者の一部分A(例えば頭頂部や肩などの特定の箇所)の高さを計測すればよく、搭乗者投影部5は、この高さhに対応する搭乗者の一部分Aの画面上の座標を入力として、撮像部2から搭乗者の一部分Aを床に投影したときの真上から見たときの投影位置Bを求めることができればよい。尚、投影の対象となる搭乗者の一部分は混雑時にも物陰に埋もれにくい頭頂部などのできるだけ高い部分が望ましい。そして、搭乗者の立位置算出部6は、撮像部2の高さHと、搭乗者の一部分Aの高さhと、撮像部2の位置と投影位置Bとの位置関係とに基づいて、真上から見下ろしたときの搭乗者の立位置の座標(この場合は搭乗者の一部分Aの座標であるが、例えば肩などの特定の部位であることがわかっている場合には例えば搭乗者の中心位置から一部分Aまでの距離などの数値を用いて搭乗者の中心位置の座標に補正して搭乗者の立位置の座標として用いてもよい)を算出できればよい。
次に図2の処理の流れにおける、搭乗者の占有面積推定及び混雑度判定(ステップs07)について説明する。図7は、エレベータ監視装置によって乗りかごの床の占有状況を推定した図である。図7(a)は仮に、乗りかごの天井の、かなり高い位置から真下を俯瞰した場合に得られる画像の概念図である。矩形領域は乗りかご領域30を示し、点描領域は乗りかごの床が見えている領域31である。そして、斜線部は搭乗者が床を占めている領域32である。領域31の割合が減ずるにつれて混雑度は増すと考えることができる。そして、領域31の合計面積が一人分よりも小さくなると、もはや詰める余地の無い程込んでいるとして満員と判断することができる。本実施形態によれば、一般的な防犯カメラのように、乗りかご隅に設置された撮像部2による画像を処理して、図7のような画像若しくはこれに近似する画像を得て、床面に対する人物や荷物等の占有率を求めて、乗りかごの混雑度判定を行うことができる。
図7(b)はステップs06で求めた搭乗者の立位置に基づいて、乗りかごの床の占有状況を推定した画像である。搭乗者の立位置(Aの座標)を中心として搭乗者の幅wを直径とする格子パターンの円の領域33が人物で占有されていると推定した領域である。そして、領域31は床が見えている領域すなわち詰める余裕のある領域である。この面積の大小で混雑度を判定し、領域31が一人分よりも小さくなった場合に満員と判定する。ここで、幅wは搭乗時に計測した幅を用いてもよいし、幅wを搭乗時に計測するのを省略し、予め設定した所定の幅を用いてもよい。
しかし、実際には、搭乗者による占有領域の多くは円でなく、両肩を長軸とした楕円領域である。そこで、人物の占有領域を楕円で近似した場合の長軸と短軸の割合を予め統計的に求めておき、幅wを長軸とした占有楕円を立位置に配置して、図7(c1)及び図7(c2)のように推定してもよい。図7(c1)は搭乗者の顔の向きと楕円の領域33の短軸方向を一致させている。これを実現するには、例えばステップs04で搭乗者追跡するときに顔特徴を検出して顔の向きを検出すればよい。一方、図7(c2)は搭乗者の顔の向きと無関係に楕円の領域33を配置したものである。この方式では顔の向きを検出する必要はない。また、搭乗者の向きが実際とは異なっていても乗りかごの床面を占有する面積に大きな差異は無いので、乗りかごの混雑度や満員を判定するには、搭乗者の向きとは無関係に楕円の領域33を配置するので十分である。
占有面積推定部7は、例えば図7に示すように、搭乗者の立位置算出部6で求めた搭乗者の立位置に基づいて、乗りかご内を真上から見下ろしたときの搭乗者が占有する領域を示す推定画像を作成し、全ての搭乗者による占有面積を推定する。
混雑度判定部8は、占有面積推定部7で推定された全ての搭乗者による占有面積から、混雑度を判定する。混雑度の例としては、例えば、あらかじめわかっている乗りかごの面積に対する占有面積推定部7で推定された全ての搭乗者による占有面積の割合であらわしてもよいし、この割合または占有面積を何段階かに区分して混雑度を大、中、小や1、2、3などの複数のレベルであらわしてもよい。また、混雑度が最大の場合を満員と考えれば、満員の判定もこの混雑度の判定に含まれるものとしてもよい。また、満員であるか否かのみを判定することも、混雑度の判定の概念に含まれるものとする。満員の判定方法としては、床の面積(乗りかごの面積から搭乗者の占有面積を引いたもの)が所定の閾値(例えば1人分)未満である場合や、混雑度または占有面積が満員を示す所定の閾値以上であれば満員であると判定する方法などがある。
次に、混雑度判定出力(ステップs08)の処理では、出力部10が混雑度判定部8の判定結果(混雑度や満員であるか否かなど)を出力する。
そして、図示しないエレベータ制御装置は、この混雑度判定出力に基づいてエレベータを制御する。例えば、満員の場合には停止予定のない階でホール呼び登録があってもホール呼びに応じず通過するなどの制御を行う。
以上、本実施形態によれば、乗りかご内に斜め下方に向けて設置された撮像部の画像を処理して、乗りかごの混雑度判定をすることができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1・・・演算制御部
2・・・撮像部
3・・・搭乗者高さ計測部
4・・・搭乗者追跡部
5・・・搭乗者投影部
6・・・搭乗者の立位置算出部
7・・・占有面積推定部
8・・・混雑度判定部
9・・・操作制御部
10・・・出力部
20・・・人物

Claims (6)

  1. エレベータの乗りかご内を撮像する斜め下方に向けて設置された撮像部を備えるエレベータ監視装置において、
    前記乗りかご内の既知の高さの目印を基準として搭乗者の一部分の高さを計測する搭乗者高さ計測部と、
    前記撮像部で撮像された画像に基づいて前記搭乗者を前記乗りかご内で追跡する搭乗者追跡部と、
    前記画像における前記搭乗者の前記一部分の画面上の位置を入力として、前記撮像部から前記搭乗者の前記一部分を前記乗りかごの床に投影したときの真上から見たときの投影位置を算出する搭乗者投影部と、
    前記撮像部の高さと、前記搭乗者の前記一部分の高さと、前記撮像部の位置と前記投影位置との位置関係とに基づいて、真上から見下ろしたときの前記搭乗者の立位置を算出する搭乗者の立位置算出部と、
    前記搭乗者の立位置に基づいて、前記乗りかご内を真上から見下ろしたときの全ての搭乗者による占有面積を推定する占有面積推定部と、
    前記占有面積に基づいて、前記乗りかごの混雑度を判定する混雑度判定部とを有することを特徴とするエレベータ監視装置。
  2. 前記搭乗者高さ計測部は、各々の前記搭乗者の幅も計測し、
    前記占有面積推定部は、各々の前記搭乗者の幅も利用して全ての前記搭乗者による占有面積を推定することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ監視装置。
  3. 前記混雑度判定部は、前記乗りかご内が満員であるか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ監視装置。
  4. エレベータの乗りかご内を撮像する斜め下方に向けて設置された撮像部により撮像された画像を用いて監視するエレベータ監視方法において、
    前記乗りかご内の既知の高さの目印を基準として搭乗者の一部分の高さを計測し、前記撮像部で撮像された画像に基づいて前記搭乗者を前記乗りかご内で追跡し、前記画像における前記搭乗者の前記一部分の画面上の位置を入力として、前記撮像部から前記搭乗者の前記一部分を前記乗りかごの床に投影したときの真上から見たときの投影位置を算出し、前記撮像部の高さと、前記搭乗者の前記一部分の高さと、前記撮像部の位置と前記投影位置との位置関係とに基づいて、真上から見下ろしたときの前記搭乗者の立位置を算出し、前記搭乗者の立位置に基づいて、前記乗りかご内を真上から見下ろしたときの全ての搭乗者による占有面積を推定し、前記占有面積に基づいて、前記乗りかごの混雑度を判定することを特徴とするエレベータ監視方法。
  5. 各々の前記搭乗者の幅も計測し、各々の前記搭乗者の幅も利用して全ての前記搭乗者による占有面積を推定することを特徴とする請求項4に記載のエレベータ監視方法。
  6. 前記混雑度の判定は、前記乗りかご内が満員であるか否かの判定を含むことを特徴とする請求項4または5に記載のエレベータ監視方法。
JP2013012774A 2013-01-28 2013-01-28 エレベータ監視装置及びエレベータ監視方法 Active JP6033695B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013012774A JP6033695B2 (ja) 2013-01-28 2013-01-28 エレベータ監視装置及びエレベータ監視方法
CN201410017454.XA CN103964271B (zh) 2013-01-28 2014-01-15 电梯监视装置及电梯监视方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013012774A JP6033695B2 (ja) 2013-01-28 2013-01-28 エレベータ監視装置及びエレベータ監視方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014144826A JP2014144826A (ja) 2014-08-14
JP6033695B2 true JP6033695B2 (ja) 2016-11-30

Family

ID=51234353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013012774A Active JP6033695B2 (ja) 2013-01-28 2013-01-28 エレベータ監視装置及びエレベータ監視方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6033695B2 (ja)
CN (1) CN103964271B (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106032232B (zh) * 2015-03-11 2018-10-19 上海三菱电梯有限公司 电梯轿厢空间占有物的识别装置及识别方法
JP6474687B2 (ja) * 2015-05-27 2019-02-27 株式会社日立製作所 画像認識機能を備えたエレベータ
CN105184828A (zh) * 2015-08-14 2015-12-23 中山大学 一种基于机器视觉监测吊笼空间利用率的方法及其装置
JP6503313B2 (ja) * 2016-03-28 2019-04-17 株式会社日立製作所 群管理制御装置及び群管理制御システム
CN109219956B (zh) * 2016-06-08 2020-09-18 三菱电机株式会社 监视装置
EP3281904B1 (en) 2016-08-09 2020-03-25 Otis Elevator Company Control systems and methods for elevators
CN106348112A (zh) * 2016-08-25 2017-01-25 桂林九马新动力科技有限公司 一种电梯控制方法、系统和电梯
CN106276435A (zh) * 2016-08-25 2017-01-04 桂林九马新动力科技有限公司 一种基于拥挤度的电梯控制方法、系统和电梯
JP6573744B2 (ja) * 2017-03-06 2019-09-11 三菱電機株式会社 物体追跡装置及び物体追跡方法
CN107145819A (zh) * 2017-03-14 2017-09-08 浙江宇视科技有限公司 一种公交车拥挤度确定方法和装置
EP3406556A1 (en) 2017-05-23 2018-11-28 Otis Elevator Company Elevator doorway display systems for elevator cars
JP6704519B2 (ja) * 2017-06-01 2020-06-03 三菱電機株式会社 エレベータ装置
JP6479936B1 (ja) * 2017-11-09 2019-03-06 東芝エレベータ株式会社 エレベータ制御システム
JP6602521B1 (ja) * 2018-03-15 2019-11-06 三菱電機株式会社 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
EP3543189B1 (en) 2018-03-19 2022-07-27 Otis Elevator Company Elevator car operation based on its occupancy
US11724907B2 (en) 2018-06-14 2023-08-15 Otis Elevator Company Elevator floor bypass
DE112018007777B4 (de) * 2018-08-06 2022-12-15 Mitsubishi Electric Corporation Betriebssteuervorrichtung und betriebssteuerprogramm
JP6918897B2 (ja) * 2019-10-18 2021-08-11 東芝エレベータ株式会社 エレベータ満員検知システム
CN110759196A (zh) * 2019-11-15 2020-02-07 深圳技术大学 一种电梯容积的显示方法、存储介质及终端设备
JP6997819B2 (ja) * 2020-02-05 2022-01-18 東芝エレベータ株式会社 エレベータシステム
JP7461277B2 (ja) 2020-10-30 2024-04-03 株式会社日立製作所 エレベーター群管理制御装置及び乗り場混雑回避制御方法。
KR102541959B1 (ko) * 2021-04-08 2023-06-12 네이버랩스 주식회사 로봇 및 사람이 탑승하는 엘리베이터를 제어하는 방법 및 엘리베이터 제어 시스템
CN113420693B (zh) * 2021-06-30 2022-04-15 成都新潮传媒集团有限公司 一种门状态检测方法、装置、轿厢乘客流量统计方法及设备
CN115246610B (zh) * 2021-09-10 2023-11-17 菱王电梯有限公司 一种电梯轿厢倾斜检测方法及系统、电梯

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2816310B2 (ja) * 1994-07-08 1998-10-27 株式会社日立製作所 エレベーターのかご内物体検出装置
JP3243234B2 (ja) * 1999-07-23 2002-01-07 松下電器産業株式会社 混雑度計測方法、計測装置、およびそれを用いたシステム
JP4239621B2 (ja) * 2003-03-11 2009-03-18 株式会社明電舎 混雑度調査装置
MXPA05009996A (es) * 2003-03-20 2005-11-17 Inventio Ag Vigilancia de area de elevador mediante sensor tridimensional.
JP2006240825A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Hitachi Building Systems Co Ltd エレベータの運転制御装置
JP2007031105A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Hitachi Building Systems Co Ltd エレベーターの乗客異常検出装置
JP4793324B2 (ja) * 2007-05-30 2011-10-12 株式会社日立製作所 車両監視装置および車両監視方法
JP2009143722A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Mitsubishi Electric Corp 人物追跡装置、人物追跡方法及び人物追跡プログラム
JP4663756B2 (ja) * 2008-04-28 2011-04-06 株式会社日立製作所 異常行動検知装置
US20120020518A1 (en) * 2009-02-24 2012-01-26 Shinya Taguchi Person tracking device and person tracking program

Also Published As

Publication number Publication date
CN103964271B (zh) 2016-04-20
CN103964271A (zh) 2014-08-06
JP2014144826A (ja) 2014-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6033695B2 (ja) エレベータ監視装置及びエレベータ監視方法
US9183432B2 (en) People counting device and people trajectory analysis device
CN106033615B (zh) 目标对象运动方向检测方法和装置
US9177214B1 (en) Method and apparatus for an adaptive threshold based object detection
JP6513594B2 (ja) エレベータ装置及びエレベータ制御方法
EP2450832A1 (en) Image processing apparatus and image processing method
US9262683B2 (en) Image processing device, image processing method, and program
JP2009143722A (ja) 人物追跡装置、人物追跡方法及び人物追跡プログラム
JP2007514211A (ja) 深度データを用いたビジュアルトラッキング
EP2858037B1 (en) Moving object detector
JP6139729B1 (ja) 画像処理装置
US20150269451A1 (en) Object detection device, object detection method, and computer readable non-transitory storage medium comprising object detection program
JP2008217289A (ja) 人数計測システム
JP3734793B2 (ja) 人物検出装置
KR102541959B1 (ko) 로봇 및 사람이 탑승하는 엘리베이터를 제어하는 방법 및 엘리베이터 제어 시스템
EP3082069A1 (en) Stereoscopic object detection device and stereoscopic object detection method
JP6139806B1 (ja) 人数推定装置、人数推定プログラム及び通過数推定装置
JP2012115570A (ja) 通過者識別装置
JP2013246490A (ja) 推定装置、推定方法及びコンピュータプログラム
JP5785515B2 (ja) 歩行者検出装置及び方法、並びに車両用衝突判定装置
KR101241813B1 (ko) Gpu를 이용한 파노라마 영상의 객체 검출 장치 및 방법
WO2018203325A1 (en) Method and system for determining occupancy from images
JP2011081634A (ja) 人体向き推定装置及び人体向き推定方法
JP6559987B2 (ja) 人物認証装置及び人物認証方法
JP7041046B2 (ja) グループ推定装置及びグループ推定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160927

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6033695

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150