JP6031926B2 - 給送装置及びこれを有する記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体を積載台から搬送する給送装置及びこれを有する記録装置に関する。
特許文献1には、シート(記録媒体)が積層されるシート積載板と、シートの給送方向に直交する直交方向に関して、シート積載板の両側に配置されたサイド規制板とを有するシート積載装置について記載されている。このシート積載装置のサイド規制板の一方には、他方のサイド規制板に設けられた基準面に向けて、シート積載板上のシートを押圧する板ばねが設けられている。板ばねによる押圧力によって、シートが基準面に押し付けられることによって、直交方向におけるシートの位置決めが行われる。
板ばねは、シート満載時の多数のシートを他方のサイド規制板に設けられた基準面に押し付ける必要があるため、比較的強い押圧力が必要となる。一方、板ばねによる押圧力が大きいと、少数のシートの場合に板ばねによる押圧力が当該少数のシートの腰(シートに曲げの力を加えたときの抵抗性)よりも大きくなって、シートがシート積載面から離隔して膨らみが生じてしまう。このシートの膨らみが、例えば、シートの基準面側の端部近傍に生じると、位置ずれの原因となり得る。上記特許文献1における板ばねは、傾斜部によって少数のシートに対して押圧力を小さくすることで、シートの数に対応する押圧力の調整を図っている。
特開2000−219330号公報
上記特許文献1に記載のシート積載装置においては、板ばねに傾斜部を設けて、シートの数が少なくなるほど、シートに対する押圧力が小さくなるように設定されているが、傾斜部の下端もしくは上端の位置や傾斜角度の設定は非常に難しい。また、シートに対する必要な押圧力はシートの種類(例えば、厚みや材質など)によっても変動する。このため、板ばねの傾斜によって規定された押圧力では、シートに適正な押圧力を与えることができずに、位置決め精度が低下するおそれがある。
そこで、本発明の目的は、垂直方向における記録媒体の位置決め精度を向上させることが可能な給送装置及びこれを有する記録装置を提供することにある。
本発明の給送装置は、第1の観点において、1以上の記録媒体が積載される積載台と、前記積載台に積載された記録媒体に接離可能であって、前記積載台に積載された記録媒体に当接しつつ回転することによって記録媒体を搬送方向に搬送するための給送ローラと、前記搬送方向に平行に延在するガイド面を有し、そのガイド面が、前記積載台に積載された記録媒体の前記ガイド面に垂直な垂直方向に関する一端に当接することで、記録媒体の前記垂直方向の位置を規制するための規制ガイド板と、前記垂直方向に関して、前記積載台に積載された記録媒体の前記一端が前記ガイド面に当接するように、記録媒体の前記一端に対する他端を前記ガイド面に向けて押圧するための押圧ガイド板と、前記垂直方向に関して前記給送ローラと前記規制ガイド板との間の中央に配置され、前記積載台に積載された記録媒体の上面を押圧するための第1押圧部とを備えている。そして、前記第1押圧部は、前記積載台に積載された記録媒体が前記給送ローラと当接するよりも前に、当該記録媒体を押圧する。
これによると、押圧ガイド板と規制ガイド板とによって、積載台に積載された記録媒体のガイド面に垂直な垂直方向の位置が規制された場合に、当該記録媒体が積載台から離隔して膨らみが生じていても、給送ローラと記録媒体とが当接する前に、第1押圧部が記録媒体の上面を押圧する。ここで、第1押圧部は、給送ローラと規制ガイド板との間において記録媒体の上面を押圧する。このため、規制ガイド板と給送ローラとの間の記録媒体の膨らみが抑制される。そして、第1押圧部が記録媒体の膨らみを抑制した状態で、給送ローラが記録媒体に当接する。これにより、給送ローラと規制ガイド板との間の記録媒体の膨らみが抑制された状態で、記録媒体の一端部がガイド面と当接する。そのため、垂直方向における記録媒体の位置決め精度を向上させた状態で、記録媒体を搬送方向に搬送することが可能となる。また、給送ローラと規制ガイド板との間の記録媒体の膨らみを広範囲に亘って押さえることができる。このため、垂直方向における記録媒体の位置決め精度をより一層向上させることが可能となる。
また、本発明の給送装置は、第2の観点において、1以上の記録媒体が積載される積載台と、前記積載台に積載された記録媒体に接離可能であって、前記積載台に積載された記録媒体に当接しつつ回転することによって記録媒体を搬送方向に搬送するための給送ローラと、前記搬送方向に平行に延在するガイド面を有し、そのガイド面が、前記積載台に積載された記録媒体の前記ガイド面に垂直な垂直方向に関する一端に当接することで、記録媒体の前記垂直方向の位置を規制するための規制ガイド板と、前記垂直方向に関して、前記積載台に積載された記録媒体の前記一端が前記ガイド面に当接するように、記録媒体の前記一端に対する他端を前記ガイド面に向けて押圧するための押圧ガイド板と、前記垂直方向に関して前記給送ローラと前記規制ガイド板との間に配置され、前記積載台に積載された記録媒体の上面を押圧するための第1押圧部とを備えている。そして、前記第1押圧部は、前記積載台に積載された記録媒体が前記給送ローラと当接するよりも前に、当該記録媒体を押圧し、前記第1押圧部の記録媒体に対する押圧力は、前記給送ローラの記録媒体に対する押圧力よりも小さい。
また、本発明の給送装置は、第3の観点において、1以上の記録媒体が積載される積載台と、前記積載台に積載された記録媒体に接離可能であって、前記積載台に積載された記録媒体に当接しつつ回転することによって記録媒体を搬送方向に搬送するための給送ローラと、前記搬送方向に平行に延在するガイド面を有し、そのガイド面が、前記積載台に積載された記録媒体の前記ガイド面に垂直な垂直方向に関する一端に当接することで、記録媒体の前記垂直方向の位置を規制するための規制ガイド板と、前記垂直方向に関して、前記積載台に積載された記録媒体の前記一端が前記ガイド面に当接するように、記録媒体の前記一端に対する他端を前記ガイド面に向けて押圧するための押圧ガイド板と、前記垂直方向に関して前記給送ローラと前記規制ガイド板との間に配置され、前記積載台に積載された記録媒体の上面を押圧するための第1押圧部とを備えている。そして、前記第1押圧部は、前記積載台に積載された記録媒体が前記給送ローラと当接するよりも前に、当該記録媒体を押圧し、前記積載台は、記録媒体を挟んで前記第1押圧部と対向する位置に配置される挟持部材を有しており、前記挟持部材の記録媒体に対する搬送抵抗は、当該記録媒体同士の摩擦抵抗による搬送抵抗よりも小さい。
これらによると、押圧ガイド板と規制ガイド板とによって、積載台に積載された記録媒体のガイド面に垂直な垂直方向の位置が規制された場合に、当該記録媒体が積載台から離隔して膨らみが生じていても、給送ローラと記録媒体とが当接する前に、第1押圧部が記録媒体の上面を押圧する。ここで、第1押圧部は、給送ローラと規制ガイド板との間において記録媒体の上面を押圧する。このため、規制ガイド板と給送ローラとの間の記録媒体の膨らみが抑制される。そして、第1押圧部が記録媒体の膨らみを抑制した状態で、給送ローラが記録媒体に当接する。これにより、給送ローラと規制ガイド板との間の記録媒体の膨らみが抑制された状態で、記録媒体の一端部がガイド面と当接する。そのため、垂直方向における記録媒体の位置決め精度を向上させた状態で、記録媒体を搬送方向に搬送することが可能となる。また、給送ローラによって記録媒体を搬送する際の、搬送負荷が小さくなる。
本発明において、前記第1押圧部は、鉛直方向から見たときに、前記搬送方向に関して、前記規制ガイド板の前記ガイド面と重なる領域に配置されていることが好ましい。これにより、垂直方向における記録媒体の位置決め精度をより向上させることが可能となる。
また、本発明において、前記規制ガイド板は、前記搬送方向の上流端部及び下流端部を有しており、前記給送ローラは、記録媒体と接触する接触領域を有しており、前記第1押圧部は、鉛直方向から見たときに、前記上流端部及び前記接触領域における前記押圧ガイド板側の端部を結ぶ第1仮想直線と、前記下流端部及び前記接触領域における前記規制ガイド板側の端部を結ぶ第2仮想直線との間の領域に配置されていることが好ましい。これにより、垂直方向における記録媒体の位置決め精度をより向上させることが可能となる。
また、本発明において、前記挟持部材は、前記給送ローラによって搬送される記録媒体に伴って回転するローラであることが好ましい。これにより、給送ローラによって搬送される記録媒体の搬送負荷を、簡単な構成で小さくすることが可能となる。
また、本発明において、前記第1押圧部は、前記給送ローラによって搬送される記録媒体に伴って回転するローラと、当該ローラを回転可能に支持する支持部材とを有していることが好ましい。これにより、給送ローラによって搬送される記録媒体の搬送負荷を、簡単な構成で小さくすることが可能となる。
また、本発明において、前記支持部材は、前記規制ガイド板に取り付けられていることが好ましい。これにより、仮に、規制ガイド板が移動しても、規制ガイド板と第1押圧部との相対位置が変化しないため、種々のサイズの記録媒体に対応させることができる。
また、本発明において、前記垂直方向に関して前記給送ローラと前記押圧ガイド板との間に配置され、前記積載台に積載された記録媒体の上面を押圧するための第2押圧部をさらに備えている。そして、前記第2押圧部は、前記積載台に積載された記録媒体が前記給送ローラと当接した後に、当該記録媒体を押圧することが好ましい。これにより、給送ローラによって搬送される記録媒体に生じる搬送負荷が、規制ガイド板側と押圧ガイド板側とでばらつきにくくなる。このため、垂直方向の位置決めが行われた記録媒体を搬送方向に沿って真っ直ぐ搬送することが可能となる。
また、本発明において、前記第2押圧部は、前記垂直方向における前記給送ローラの中央を通る前記搬送方向に平行な仮想直線に対して、前記第1押圧部と線対称に配置されることが好ましい。これにより、給送ローラによって搬送される記録媒体に生じる搬送負荷が、規制ガイド板側と押圧ガイド板側とでより一層ばらつきにくくなる。
また、本発明において、前記第2押圧部の記録媒体に対する押圧力は、前記第1押圧部の記録媒体に対する押圧力と同等であることが好ましい。これにより、給送ローラによって搬送される記録媒体に生じる搬送負荷が、規制ガイド板側と押圧ガイド板側とでより一層ばらつきにくくなる。
また、本発明において、前記積載台を、前記積載台に積載された記録媒体が前記給送ローラと当接しない第1位置と前記第1位置よりも上方であって前記積載台に積載された記録媒体が前記給送ローラと当接する第2位置との間において昇降させる昇降機構をさらに備えている。そして、前記第1押圧部は、鉛直方向に関して、前記給送ローラよりも前記積載台と近い位置に配置されており、前記昇降機構によって前記積載台が前記第1位置から前記第2位置に移動する場合に、前記積載台が前記第2位置に到達するよりも前に前記第1押圧部が記録媒体に当接することが好ましい。これにより、積載台が第1位置から第2位置に移動させることで、第1押圧部を給送ローラよりも先に記録媒体と当接させることが可能となる。
また、本発明において、前記昇降機構は、前記積載台の前記搬送方向の上流側端部に設けられた回転軸を中心として前記積載台を回動させることにより、前記積載台を前記第1位置と前記第2位置との間において昇降させることが好ましい。
また、本発明の給送装置は、第4の観点において、1以上の記録媒体が積載される積載台と、前記積載台に積載された記録媒体に接離可能であって、前記積載台に積載された記録媒体に当接しつつ回転することによって記録媒体を搬送方向に搬送するための給送ローラと、前記搬送方向に平行に延在するガイド面を有し、そのガイド面が、前記積載台に積載された記録媒体の前記ガイド面に垂直な垂直方向に関する一端に当接することで、記録媒体の前記垂直方向の位置を規制するための規制ガイド板と、前記垂直方向に関して、前記積載台に積載された記録媒体の前記一端が前記ガイド面に当接するように、記録媒体の前記一端に対する他端を前記ガイド面に向けて押圧するための押圧ガイド板と、前記垂直方向に関して前記給送ローラと前記規制ガイド板との間に配置され、前記積載台に積載された記録媒体の上面を押圧するための第1押圧部と、前記規制ガイド板を前記垂直方向に移動させる移動機構とを備えている。そして、前記積載台には、前記規制ガイド板の移動領域に孔が形成されており、前記第1押圧部は、前記搬送方向に関して、前記孔を挟む前記積載台の2つの領域の少なくともいずれかと対向する位置に配置されており、前記積載台に積載された記録媒体が前記給送ローラと当接するよりも前に、当該記録媒体を押圧する。
これによると、押圧ガイド板と規制ガイド板とによって、積載台に積載された記録媒体のガイド面に垂直な垂直方向の位置が規制された場合に、当該記録媒体が積載台から離隔して膨らみが生じていても、給送ローラと記録媒体とが当接する前に、第1押圧部が記録媒体の上面を押圧する。ここで、第1押圧部は、給送ローラと規制ガイド板との間において記録媒体の上面を押圧する。このため、規制ガイド板と給送ローラとの間の記録媒体の膨らみが抑制される。そして、第1押圧部が記録媒体の膨らみを抑制した状態で、給送ローラが記録媒体に当接する。これにより、給送ローラと規制ガイド板との間の記録媒体の膨らみが抑制された状態で、記録媒体の一端部がガイド面と当接する。そのため、垂直方向における記録媒体の位置決め精度を向上させた状態で、記録媒体を搬送方向に搬送することが可能となる。また、規制ガイド板を垂直方向に移動させるために、積載台に孔を設けた構成であっても、垂直方向における記録媒体の位置決めによる記録媒体の膨らみを、効果的に押さえることができる。
本発明の記録装置は、上述の給送装置と、記録媒体に画像を記録するための記録部とを備える。
これによると、垂直方向における記録媒体の位置決め精度を向上させた状態で、記録媒体を搬送方向に搬送することが可能な給送装置を有しているので、記録部によって記録媒体に記録された画像品質が向上する。
本発明の給送装置の第1の観点によると、押圧ガイド板と規制ガイド板とによって、積載台に積載された記録媒体のガイド面に垂直な垂直方向の位置が規制された場合に、当該記録媒体が積載台から離隔して膨らみが生じていても、給送ローラと記録媒体とが当接する前に、第1押圧部が記録媒体の上面を押圧する。ここで、第1押圧部は、給送ローラと規制ガイド板との間において記録媒体の上面を押圧する。このため、規制ガイド板と給送ローラとの間の記録媒体の膨らみが抑制される。そして、第1押圧部が記録媒体の膨らみを抑制した状態で、給送ローラが記録媒体に当接する。これにより、給送ローラと規制ガイド板との間の記録媒体の膨らみが抑制された状態で、記録媒体の一端部がガイド面と当接する。そのため、垂直方向における記録媒体の位置決め精度を向上させた状態で、記録媒体を搬送方向に搬送することが可能となる。また、給送ローラと規制ガイド板との間の記録媒体の膨らみを広範囲に亘って押さえることができる。このため、垂直方向における記録媒体の位置決め精度をより一層向上させることが可能となる。
本発明の給送装置の第2及び第3の観点によると、押圧ガイド板と規制ガイド板とによって、積載台に積載された記録媒体のガイド面に垂直な垂直方向の位置が規制された場合に、当該記録媒体が積載台から離隔して膨らみが生じていても、給送ローラと記録媒体とが当接する前に、第1押圧部が記録媒体の上面を押圧する。ここで、第1押圧部は、給送ローラと規制ガイド板との間において記録媒体の上面を押圧する。このため、規制ガイド板と給送ローラとの間の記録媒体の膨らみが抑制される。そして、第1押圧部が記録媒体の膨らみを抑制した状態で、給送ローラが記録媒体に当接する。これにより、給送ローラと規制ガイド板との間の記録媒体の膨らみが抑制された状態で、記録媒体の一端部がガイド面と当接する。そのため、垂直方向における記録媒体の位置決め精度を向上させた状態で、記録媒体を搬送方向に搬送することが可能となる。また、給送ローラによって記録媒体を搬送する際の、搬送負荷が小さくなる。
本発明の給送装置の第4の観点によると、押圧ガイド板と規制ガイド板とによって、積載台に積載された記録媒体のガイド面に垂直な垂直方向の位置が規制された場合に、当該記録媒体が積載台から離隔して膨らみが生じていても、給送ローラと記録媒体とが当接する前に、第1押圧部が記録媒体の上面を押圧する。ここで、第1押圧部は、給送ローラと規制ガイド板との間において記録媒体の上面を押圧する。このため、規制ガイド板と給送ローラとの間の記録媒体の膨らみが抑制される。そして、第1押圧部が記録媒体の膨らみを抑制した状態で、給送ローラが記録媒体に当接する。これにより、給送ローラと規制ガイド板との間の記録媒体の膨らみが抑制された状態で、記録媒体の一端部がガイド面と当接する。そのため、垂直方向における記録媒体の位置決め精度を向上させた状態で、記録媒体を搬送方向に搬送することが可能となる。また、規制ガイド板を垂直方向に移動させるために、積載台に孔を設けた構成であっても、垂直方向における記録媒体の位置決めによる記録媒体の膨らみを、効果的に押さえることができる。
本発明の記録装置によると、垂直方向における記録媒体の位置決め精度を向上させた状態で、記録媒体を搬送方向に搬送することが可能な給送装置を有しているので、記録部によって記録媒体に記録された画像品質が向上する。


本発明の一実施形態によるインクジェット式プリンタを示す斜視図である。 図1に示すプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 用紙収容ユニットを示す斜視図である。 用紙収容ユニットに設けられたリタードローラ及び板並びにこれらを駆動するギアを示す斜視図である。 用紙収容ユニットの拡大平面図である。 (a)は図5に示すVIa−VIa線に沿った断面図であり、(b)は図6(a)に示すVIb−VIb線に沿った断面図である。 給送機構及び板の動作状況図である。 板が第1位置から第2位置へと移動する際に、第1押圧部、給送ローラ、第2押圧部が用紙に当接する状況を示す状況図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 移動機構の概略構成、及び、移動機構の動作状況を示す説明図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1及び図2を参照し、本発明の一実施形態に係るインクジェット式プリンタ1の全体構成について説明する。
プリンタ1は、直方体形状の筐体1aを有する。筐体1aの天板上部には、排紙部1eが設けられている。筐体1a内の下部には装着空間S1が形成されており、当該装着空間S1には、用紙収容ユニット1cが装着されている。装着空間S1は、筐体1aの正面(図1の紙面左手前側の面、図2の紙面左側の面)に形成された開口と、当該開口から副走査方向に延びる空間とを有する。装着空間S1は、用紙収容ユニット1cよりも大きい。用紙収容ユニット1cは、装着空間S1に対して副走査方向に着脱可能である。筐体1aの正面には、トレイユニット1dが取り付けられている。トレイユニット1dは、筐体1aに対して開閉可能であり、開放状態において用紙Pを支持することができる。
筐体1a内の上部空間S2には、給送機構20、分離ローラ対21のうちのフィードローラ21f、搬送ユニット40、2つのヘッド10、2つのプラテン50、2つのヘッド10にそれぞれ対応する2つのカートリッジ(不図示)、及び、プリンタ1各部を制御する制御部100が配置されている。なお、分離ローラ対21のうちのリタードローラ21rは、用紙収容ユニット1cに設けられている。
制御部100は、外部装置(プリンタ1に接続されたPC等)から供給された記録指令に基づいて、用紙Pに画像が記録されるよう、記録に係わる準備動作、用紙Pの供給・搬送・排出動作、用紙Pの搬送に同期した液体吐出動作等を制御する。制御部100は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)に加え、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory:不揮発性RAMを含む)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、I/F(Interface)、I/O(Input/Output Port)等を有する。ROMには、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。RAMには、プログラム実行時に必要なデータ(画像データ等)が一時的に記憶される。ASICは、画像データの書き換え、並び替え等(例えば、信号処理や画像処理)を行う。I/Fは、外部装置とのデータ送受信を行う。I/Oは、各種センサの検出信号の入力/出力を行う。
給送機構20の給送ローラ20aは、用紙収容ユニット1cに収容された複数の用紙Pのうち最上層の用紙Pと接触可能である。給送ローラ20aは、給紙モータ20M(図9参照)に接続されており、制御部100の制御により回転し、用紙Pを送り出す。なお、給送機構20の詳細については、後述する。
分離ローラ対21は、給送ローラ20aから複数の用紙Pが送られてきた場合に、複数の用紙Pのうち最上層の用紙Pを当該最上層の用紙P以外の用紙Pと分離して搬送するものである。即ち、分離ローラ対21は、用紙Pの重送を防止するものである。分離ローラ対21は、筐体1aに設けられたフィードローラ21fと、用紙収容ユニット1cに設けられたリタードローラ21rとから構成されている。フィードローラ21fは、常に、図2において時計周りの方向(正方向。記録位置に向けて用紙Pが搬送される方向)に回転する。リタードローラ21rには、トルクリミッタ21t(図4参照)が取り付けられている。リタードローラ21rは、フィードローラ21fとの間に1の用紙Pを挟持した場合は、フィードローラ21fに従動して回転することにより、図2において反時計周りの方向(正方向)に回転する。リタードローラ21rは、フィードローラ21fとの間に複数の用紙Pを挟持した場合は、図2において時計周りの方向(逆方向。用紙収容ユニット1cに向けて用紙Pが搬送される方向)に回転する。フィードローラ21f及びリタードローラ21rはそれぞれ、フィードモータ21fM及びリタードモータ21rM(図9参照)に接続されており、制御部100の制御により回転する。
2つのヘッド10は、副走査方向に互いに離隔して配置されており、用紙Pの搬送方向上流側から順に、前処理液を吐出するプレコートヘッド、及び、ブラックインクを吐出するインクジェットヘッドである。ヘッド10は、互いに同じ構造であって、主走査方向に長尺なライン型であり、略直方体の外形形状を有する。ヘッド10の下面は、多数の吐出口が開口した吐出面10aである。ヘッド10の内部には、カートリッジから供給された前処理液又はブラックインク(これらを「液体」と総称することがある。)が吐出口に至るまでの流路が形成されている。前処理液は、インクの滲みや裏抜けを防止する機能、インクの発色性や速乾性を向上させる機能等を有する液体である。
2つのプラテン50は、2つのヘッド10にそれぞれ対応し、吐出面10aと鉛直方向に対向しつつ用紙Pを支持する支持面50aを有する。
搬送ユニット40は、用紙Pが搬送される経路を規定する。当該経路は、用紙収容ユニット1cから記録位置(吐出面10aに対向する位置)を通って排紙部1eに至る経路R1,R2,R3と、開放状態のトレイユニット1dから記録位置を通って排紙部1eに至る経路U,R1の一部,R2,R3と、を含む。搬送ユニット40は、当該経路を規定する下記の構成要素を有する。
経路R1は、用紙収容ユニット1cから記録位置に至る経路であり、ガイド31a、ローラ対22、ガイド31b、ローラ対23、ガイド31c、ガイド31d、及びローラ対24によって規定されている。これら構成要素は、搬送方向(点線の太矢印で示す方向)上流側からこの順で配置されている。
経路R2は、2つのヘッド10の記録位置を通る経路であり、ガイド32a、押さえローラ33、及びローラ対25によって規定されている。ガイド32a、押さえローラ33、及びローラ対25は、2つのヘッド10間に配置されている。押さえローラ33及びローラ対25は、搬送方向上流側からこの順で配置されている。
経路R3は、記録位置から排紙部1eに至る経路であり、ガイド32b,33a,33b、押さえローラ35、及びローラ対26,27,28によって規定されている。ローラ対26〜28は、搬送方向上流側からこの順で配置されている。押さえローラ35は、経路R3に沿って複数設けられている。
ローラ対22〜28は、それぞれ、搬送モータ40M(図9参照)に接続された駆動ローラと、駆動ローラの回転に伴って回転する従動ローラとから構成されている。ローラ対22〜28は、それぞれ、圧接状態で、用紙Pを挟持しつつ回転することにより、用紙Pを搬送する。ガイド31a〜31d,32a,32b,33a,33bは、それぞれ、搬送経路となる間隙を形成するように配置された部材からなる。
開放状態のトレイユニット1dから記録位置を通って排紙部1eに至る経路は、経路Uと、経路R1の搬送方向下流側部分と、経路R2,R3とからなる。経路Uは、搬送モータ40M(図9参照)に接続されたローラ29によって規定されている。
制御部100による制御の下、用紙収容ユニット1cから給送ローラ20aにより送り出された用紙Pは、分離ローラ対21に挟持されつつ分離ローラ対21の回転により搬送される。分離ローラ対21によって搬送された用紙Pは、さらに経路R1〜R3に沿って搬送され、排紙部1eに排出される。或いは、制御部100による制御の下、開放状態のトレイユニット1dからローラ29により送り出された用紙Pは、経路U、経路R1の搬送方向下流側部分、及び経路R2,R3に沿って搬送され、排紙部1eに排出される。用紙Pが支持面50a上に支持されつつヘッド10の真下(記録位置)を順次通過する際に、制御部100の制御により各ヘッド10が駆動し、吐出面10aの吐出口から用紙Pに向けて液体が吐出されることで、用紙P上に画像が形成される。
次いで、図3〜図6を参照し、用紙収容ユニット1cについて説明する。なお、図4では、説明のため、用紙収容ユニット1cの一部を省略している。また、図3及び図4では、説明のため、筐体1aに設けられた一部の部材も示している。
用紙収容ユニット1cは、図3に示すように、ケース70、板(積載台)75、軸支持部71、及び、正面パネル72を含む。また、用紙収容ユニット1cは、板移動機構74、リタードローラ21r、ローラ回転機構30、及び、位置決め機構80を含む。
ケース70は、上面が開口した箱であり、複数の用紙Pを収容可能である。ケース70内には、用紙Pが載置される板75が設けられている。板75は、ケース70の副走査方向に沿った両側壁に、ネジにより取り付けられており、当該ネジで取り付けられた部分を支点(回転軸)75xとして、ケース70に対して揺動可能となっている。つまり、板75は、ケース70における離脱方向(用紙収容ユニット1cが装着空間S1から取り出されるときに用紙収容ユニット1cが装着空間S1に対して移動する方向)下流側が自由端となっており、この自由端の昇降によって揺動する。板75は、厚み方向(鉛直方向)に貫通した2つの孔75cが形成されている(図5参照)。軸支持部71は、ケース70における離脱方向下流側の面に固定されており、リタードローラ21rの軸21gy(図4参照)等を支持している。正面パネル72は、軸支持部71における離脱方向下流側の面に固定されている。
用紙収容ユニット1cには、板移動機構74が設けられている。板移動機構74は、板75を揺動させる。板移動機構74は、図3及び図4に示すように、ギア75g6,75g7,75g8を有する。ギア75g6は、用紙収容ユニット1cの側面において、外部に露出されている。図3又は図4に示されている板昇降モータ75Mとギア75g1,75g2,75g3,75g4,75g5は、筐体1aに設けられている。
用紙収容ユニット1cには、さらに、リタードローラ21r、及び、ローラ回転機構30が設けられている。ローラ回転機構30は、リタードローラ21rを回転させる。ローラ回転機構30は、ギア21g2,21g3,21g4を有する。これらギアのうち、ギア21g2は、用紙収容ユニット1cの側面において、外部に露出されている。図4に示されているギア21g1は、筐体1aに設けられている。
次に、筐体1aに設けられた板昇降モータ75Mの駆動を、用紙収容ユニット1cの板移動機構74を介して板75に伝達する伝達機構について説明する。板昇降モータ75Mの駆動軸は、ギア75g1と噛合している。ギア75g1はギア75g2と噛合している。ギア75g2はギア75g3と噛合している。ギア75g3はギア75g4と噛合している。ギア75g4はギア75g5と噛合している。一方、用紙収容ユニット1cの板移動機構74において、ギア75g6はギア75g7と噛合し、ギア75g7はギア75g8と噛合している。ギア75g8は、軸75aに固定されている。軸75aは、主走査方向に延在し、主走査方向一端及び他端にそれぞれギア75g8及びL字板75pが固定されている。L字板75pは、板75の下面を支持している。本実施形態においては、伝達機構及び板移動機構74によって、板75を揺動させる昇降機構が構成されている。また、本実施形態においては、用紙収容ユニット1c、伝達機構、給送機構20によって給送装置が構成されている。
用紙収容ユニット1cが装着位置(装着空間S1の所定位置。図2参照)に配置されたとき、筐体1aに設けられたギア75g5が用紙収容ユニット1cに設けられたギア75g6と噛合する。この状態で板昇降モータ75Mが回転すると、板昇降モータ75Mからの駆動がギア75g1〜75g8に順次伝達され、軸75aが回転する。当該軸75aは、図7における時計回りに回転する。当該軸75aの回転と共に、L字板75pが軸75aを中心として回転する。L字板75pの回転によって、L字板75pの装着方向(離脱方向とは反対の方向であり、用紙収容ユニット1cが装着空間S1に装着されるときに用紙収容ユニット1cが装着空間S1に対して移動する方向)の端部が上方に移動する。この移動によって、板75におけるL字板75pに支持された部分が昇降する。これにより、板75が支点75xを中心として第1位置と第2位置との間を揺動する。第1位置は、図7(a)に示す位置であって、板75に積載された複数の用紙Pが給送ローラ20aに加えて後述の押圧ローラ91a及び押圧ローラ91bと当接しない位置である。第2位置は、図7(b)に示す位置であって、第1位置よりも上方であり板75に積載された用紙Pが給送ローラ20aに加えて押圧ローラ91a及び押圧ローラ91bと当接する位置である。また第2位置は、板75上に用紙Pが積載されていない場合に、板75と、押圧ローラ91a、給送ローラ20a及び押圧ローラ91bと当接する位置である。また、板75上に用紙Pが積載されていない場合に、板75が第1位置から第2位置に移動するのに伴い、板75と、押圧ローラ91a、給送ローラ20a及び押圧ローラ91bとが順に当接する。
なお、ギア75g4は太陽ギア、ギア75g5は遊星ギアである。ギア75g5は、離脱方向に移動可能に構成されており、離脱方向の下流側に向かって付勢されている。したがって、ギア75g5,75g6間の位置誤差による噛合不良が抑制される。なお、ギア75g5,75g6間の位置誤差は、筐体1aの製造誤差、及び、用紙収容ユニット1cの製造誤差等に起因して生じる。ギア75g5が遊星ギアとなっているため、用紙収容ユニット1cが装着された状態での、ギア75g5,75g6間の位置誤差を吸収することができる。なお、この位置誤差は、数mm(ミリメートル)と想定されている。
次に、制御部100による板移動機構74の制御について説明する。制御部100は、用紙収容ユニット1cが装着位置に配置されたことを検知すると、板75が上昇するよう、板昇降モータ75Mの駆動を制御する。例えば、ケース70の側壁に設けられた凸部を検出するセンサを設ける。制御部100は、このセンサによりケース70の側壁に設けられた凸部が検出されることにより、用紙収容ユニット1cが装着位置に配置されたことを検知する。板75が第1位置から上昇すると、板75に載置されている用紙Pが押圧ローラ91aと接触する。そして、さらに板75が上昇すると、押圧ローラ91aが上昇し、用紙Pが給送ローラ20aと接触する。さらに、板75aが上昇すると、押圧ローラ91a及び給送ローラ20aが上昇し、用紙Pが押圧ローラ91bと接触する。そして、制御部100は、板75が第2位置に到達したときに、板75の上昇が停止するよう、板昇降モータ75Mの駆動を制御する。制御部100は、この状態で記録指令を待つ。したがって、制御部100が記録指令を受信した後、板75を上昇させる動作は不要であり、板75に載置されている用紙Pを搬送ユニット40に迅速に送り出すことができる。
板75の上昇により給送ローラ20aが所定位置にある状態で、記録動作が行われると、板75に載置された用紙Pの枚数が徐々に減少していく。板75に載置された用紙Pの枚数が減少するにつれて、給送ローラ20aが所定位置よりも下方に移動する。このとき、押圧ローラ91a及び押圧ローラ91bも下方に移動する。
次に、筐体1aに設けられたリタードモータ21rM(図9参照)の駆動を、用紙収容ユニット1cのローラ回転機構30を介してリタードローラ21rに伝達する伝達機構について説明する。リタードモータ21rMの駆動軸は、ギア21g1と噛合している。一方、用紙収容ユニット1cのローラ回転機構30において、ギア21g2,21g3は、軸21gxに固定されている。ギア21g3はギア21g4と噛合している。ギア21g4及びトルクリミッタ21tは、軸21gyに固定されている。トルクリミッタ21tは、リタードローラ21rに固定されている。
用紙収容ユニット1cが装着位置に配置されたとき、筐体1aに設けられたギア21g1が用紙収容ユニット1cに設けられたギア21g2と噛合する。この状態でリタードモータ21rMが回転すると、リタードモータ21rMからの駆動がギア21g1〜21g4に順次伝達され、トルクリミッタ21t及びリタードローラ21rが回転する。なお、リタードローラ21rは、用紙収容ユニット1cに向けて用紙Pが搬送される方向に回転する。なお、軸支持部71(図3参照)は、軸75a,21gx,21gyを回転可能に支持している。
次に、位置決め機構80について説明する。位置決め機構80は、図3及び図5に示すように、一対のガイド板81a,81bと、第1押圧部91と、第2押圧部92とを有する。一対のガイド板81a,81bは、ケース70の底面から板75に形成された孔75cを介して上方に突出して形成されている。また、一対のガイド板81a,81bは、鉛直方向に立設した板状部材からそれぞれなり、ともに副走査方向に沿って延在している。また、孔75cが、給送ローラ20aによって用紙Pが搬送される搬送方向E(図5中矢印E方向)に関して、板75の中央よりも下流側に形成されている。このため、一対のガイド板81a,81bも、ケース70において、搬送方向Eの下流側(離脱方向の下流側)に配置されている。ガイド板81aの内側面は、図5に示すように、副走査方向を含む鉛直面であり、用紙Pの主走査方向(搬送方向Eと直交する直交方向であって内側面に対して垂直な垂直方向)の一端(図5中右端)と当接することで、用紙Pの主走査方向の位置を規制するガイド面81a1である。
ガイド板81bの内側面には、図5に示すように、板ばね81b1が固定されている。この板ばね81b1は、板75上に積載された用紙Pの他端(図5中左端)を図5中右方に押圧するように、ガイド板81bに設けられている。これにより、用紙Pの右端がガイド面81a1に当接し、用紙Pの主走査方向の位置決めが行われる。
第1押圧部91は、図6に示すように、押圧ローラ91aと、押圧ローラ91aを支持する支持機構93と、突出部94aとを有する。突出部94aは、図6(a)に示すように、ガイド板81aの上端から主走査方向に突出して形成されている。突出部94aは、図5に示すように、ガイド板81aの上端の副走査方向の中央から突出して形成されている。本実施形態の押圧ローラ91aは、ローラ本体の外周面がゴムで被覆されたゴムローラから構成されている。
押圧ローラ91aは、図5に示すように、主走査方向に関して、2点鎖線で示す給送ローラ20aとガイド板81aのガイド面81a1との間に配置されている。なお、給送ローラ20aは、主走査方向に関して、ガイド板81a,81bの中央に配置されている。より詳細には、押圧ローラ91aは、鉛直方向から見て、搬送方向Eに関して、ガイド面81a1の範囲と重なる領域に配置されている。また、押圧ローラ91aは、給送ローラ20aの用紙Pと接触する接触領域(図5中ハッチングで示す領域であって給送ローラ20aの鉛直方向の下端部分)20Sの左端(ガイド板81b側の端部)とガイド板81aの搬送方向Eの上流端部とを結ぶ第1仮想直線D1と、接触領域20Sの右端(ガイド板81a側の端部)とガイド板81aの搬送方向Eの下流端部とを結ぶ第2仮想直線D2との間の領域に配置されている。さらに、押圧ローラ91aは、主走査方向に関して、給送ローラ20aとガイド板81aとの間の中央に配置されている。
支持機構93は、押圧ローラ91aを回転可能に支持する第1支持部材93aと、第1支持部材93aを鉛直方向に移動可能に支持する第2支持部材93bと、バネ93cとを有する。第1支持部材93aは、その下端部において、押圧ローラ91aの回転軸が主走査方向と平行となるように、押圧ローラ91aの軸部91a1を支持している。押圧ローラ91aは、給送ローラ20aによって搬送される用紙Pに伴って回転する従動ローラである。第1支持部材93aの上端部には、主走査方向に突出する4つの凸部93a1を有している。凸部93a1は、第1支持部材93aの主走査方向の側面にそれぞれ2つずつ鉛直方向に並んで形成されている。第2支持部材93bは、一対のフランジ93b1を有している。一対のフランジ93b1は、主走査方向に関して第1支持部材93aを挟んで配置されている。一対のフランジ93b1は、鉛直方向に延在しており、その上端が突出部94aに固定されている。各フランジ93b1には、鉛直方向に延在する長孔93b2が形成されている。長孔93b2には、第1支持部材93aの凸部93a1が2つずつ配置されている。図6(b)に示すように、副走査方向に関して、長孔93b2の幅と、凸部93a1の幅がほぼ同じである。このため、第1支持部材93aが凸部93a1を支点として回転しない。バネ93cは、第1支持部材93aを下方に付勢する。また、バネ93cは、板75が第2位置に配置されたときに、押圧ローラ91aが板75に積載された用紙Pを押圧する押圧力が給送ローラ20aの用紙Pに対する押圧力よりも小さくなるように、設定されている。これにより、給送ローラ20aによって用紙Pを搬送する際の、搬送負荷が小さくなる。
第2押圧部92は、図6(a)に示すように、押圧ローラ91bと、押圧ローラ91bを支持する支持機構95と、突出部94bとを有し、第1押圧部91とほぼ同じ構成である。突出部94bは、図6(a)に示すように、ガイド板81bの上端から主走査方向に突出して形成されている。突出部94bは、図5に示すように、ガイド板81bの上端の副走査方向の中央から突出して形成されている。押圧ローラ91bは、押圧ローラ91aと同様のものである。
支持機構95は、押圧ローラ91bを回転可能に支持する第1支持部材95aと、第1支持部材95aを鉛直方向に移動可能に支持する第2支持部材95bと、バネ95cとを有する。第1支持部材95aは、その下端部において、押圧ローラ91bの回転軸が主走査方向と平行となるように、押圧ローラ91bの軸部91b1を支持している。第1支持部材95aの上端部には、凸部93a1と同様の4つの凸部95a1を有している。第2支持部材95bは、鉛直方向に関して一対のフランジ93b1よりも短い一対のフランジ95b1を有している。この一対のフランジ95b1も、主走査方向に関して第1支持部材95aを挟んで配置されている。一対のフランジ95b1は、鉛直方向に延在しており、その上端が突出部94bに固定されている。各フランジ95b1には、鉛直方向に延在する長孔(不図示)が形成されている。長孔には、第1支持部材95aの凸部95a1が2つずつ配置されている。バネ95cは、第1支持部材95aを下方に付勢する。また、バネ95cは、板75が第2位置に配置されたときに、押圧ローラ91bが板75に積載された用紙Pを押圧する押圧力が押圧ローラ91aの用紙Pに対する押圧力とほぼ同じになるように、設定されている。これにより、給送ローラ20aによって搬送される用紙Pに生じる搬送負荷が、ガイド板81a側とガイド板81b側とでばらつきにくくなる。
このように第2押圧部92は、鉛直方向に関して、押圧ローラ91bが押圧ローラ91aよりも上方に配置されている。より詳細には、板75が第1位置にあって2つの押圧ローラ91a,91b及び給送ローラ20aが用紙P又は板75と接触してない状態において、押圧ローラ91a、給送ローラ20a、押圧ローラ91bが下から順に配置される。これにより、板75が第2位置に配置されるときに、板75に積載された用紙Pと押圧ローラ91a、給送ローラ20a、押圧ローラ91bが順に当接する。また、第2押圧部92は、図5に示すように、板75の主走査方向の中心であって給送ローラ20aの主走査方向の中央を通る仮想直線Cに対して、第1押圧部91と線対称に配置されている。これにより、給送ローラ20aによって搬送される用紙Pに生じる搬送負荷が、ガイド板81a側とガイド板81b側とでばらつきにくくなる。
板75には、図6(a)に示すように、2つの孔75dが形成されている。これら孔75dは、押圧ローラ91a,91bとそれぞれ対向する位置に形成されている。これら孔75d内には、2つのローラ(挟持部材)75eが配置されており、これらローラ75eも押圧ローラ91a,91bとそれぞれ対向する。2つのローラ75eは、その上端が板75の上面よりも僅かに突出するように配置されている。また、2つのローラ75eは、その回転軸が主走査方向と平行となるように、板75に回転可能に支持されている。さらにローラ75eの回転抵抗は、用紙P同士の摩擦抵抗及び用紙Pとローラ75eとの摩擦抵抗よりも小さい。これにより、板75が第2位置に配置され用紙Pが押圧ローラ91a,91bによって押圧されても、押圧ローラ91a,91bはローラ75eとでそれぞれ用紙Pを挟持し、ともに給送ローラ20aによる用紙Pの搬送に伴って回転するため、用紙Pの下面(板75と対向する面)側に生じる搬送抵抗が小さくなる。このため、給送ローラ20aによって搬送される用紙Pの搬送負荷を、簡単な構成で小さくすることができる。
変形例として、孔75d及びローラ75eに代えて、当該部位に低摩擦部材を配置してもよい。この場合、低摩擦部材は、用紙Pとの摩擦抵抗が、用紙P同士の摩擦抵抗よりも小さくなるような、材質とすればよい。これにより、上述と同様な効果を得ることができる。
続いて、給送機構20について、図7を参照しつつ以下に説明する。給送機構20は、給送ローラ20aと、支持部材20bと、ストッパ20cと、バネ20dとを有する。支持部材20bは、図7に示すように、棒状部材であって右端部(自由端部)において給送ローラ20aを回転可能に支持する。支持部材20bは、左端部(基端部)の軸20b1を中心として回転可能なように、筐体1aに支持されている。ストッパ20cは、軸20b1よりも下方且つ図7中右側に配置されており、給送ローラ20aの下限位置を規定するように、支持部材20bと当接可能な位置に配置されている。バネ20dは、支持部材20bが軸20b1を中心として時計回りに回動する方向に付勢している。
給送ローラ20aは、図7(a)に示すように、板75及び板75に積載された用紙Pと接触していない場合、その下端が、鉛直方向に関して、押圧ローラ91aより上方であって押圧ローラ91bよりも下方に配置されている。つまり、鉛直方向に関して、押圧ローラ91aと押圧ローラ91bとの間に給送ローラ20aの下端が配置されている。なお、給送ローラ20aは、板75が第1位置から第2位置に移動する際に、板75に積載された用紙Pが押圧ローラ91aと接触した後であって押圧ローラ91bと接触する前に、当該用紙Pと接触可能な位置に配置されておればどの位置に配置されていてもよい。つまり、給送ローラ20aが押圧ローラ91a,91bの少なくともいずれかよりも下方に配置されていてもよい。
この構成において、L字板75pが回動して板75が第1位置から第2位置へと移動すると、図7(b)に示すように、給送ローラ20aは板75に積載された用紙Pに当接して、上方に押し上げられる。つまり、給送ローラ20aは、バネ20dの付勢力に抗する方向に支持部材20bが回動して上昇する。このため、給送ローラ20aが用紙Pに対して押し付けられる。この状態で、給紙モータ20Mが駆動されることで、給送ローラ20aが回転し、用紙Pが分離ローラ対21に向けて搬送される。
続いて、板75が第1位置から第2位置へと移動する際に、用紙Pの膨らみFが押圧ローラ91a,91b及び給送ローラ20aによって押さえられる状況について、図8を参照しつつ以下に説明する。なお、図8においては、用紙Pの膨らみFの状態をわかりやすく示すために、板75の傾斜方向であって搬送方向下流側から見た状況を示している。
板75上に少量の用紙P(板ばね81b1によって用紙Pに膨らみFが生じる枚数)しか積載されていない場合は、図8(a)に示すように、板ばね81b1の押圧力によって当該用紙Pが板75から部分的に離隔し、ガイド面81a1側(主走査方向に関してガイド面81a1と給送ローラ20aとの間)に膨らみFが生じることがある。本実施形態においては、膨らみFが押圧ローラ91aと対向する位置に生じている場合について説明する。このような状態で用紙収容ユニット1cが装着位置に装着されると、制御部100が板75を第1位置から第2位置に上昇させるように、板昇降モータ75Mの駆動を制御する。
板75が第1位置から第2位置に向けて上昇すると、まず、押圧ローラ91aと用紙Pの上面と当接し、押圧ローラ91aによって当該用紙Pが押圧される。このとき、用紙Pの図8中左端がガイド面81a1と当接しているため、図8(b)に示すように、押圧ローラ91aと対向する位置の膨らみFが板ばね81b1側に移動する。続いて、給送ローラ20aが用紙Pの上面と当接し、給送ローラ20aによって当該用紙Pの上面が押圧される。このとき、用紙Pの給送ローラ20aよりも左側部分が押圧ローラ91aにより押圧されているため、図8(c)に示すように、給送ローラ20aと対向する位置の膨らみFが板ばね81b1側に移動する。続いて、押圧ローラ91bが用紙Pの上面と当接し、押圧ローラ91bによって当該用紙Pが押圧される。このとき、用紙Pの押圧ローラ91bよりも左側部分が給送ローラ20aにより押圧されているため、図8(d)に示すように、押圧ローラ91bと対向する位置の膨らみFが板ばね81b1側に移動し、用紙Pによって板ばね81b1がガイド板81b側に戻されて当該膨らみFがなくなる。
こうして板75上の用紙Pの膨らみFがなくなった状態、すなわち、用紙Pの主走査方向の位置決めが行われた状態で、板75が第2位置に保持される。そして、制御部100が記録指令を受信すると、給紙モータ20Mが駆動制御され、給送ローラ20aと当接する用紙Pが分離ローラ対21に向けて搬送される。なお、板75が第1位置から第2位置へと移動する直前に、用紙Pの膨らみFが押圧ローラ91aと対向する位置に生じずに、給送ローラ20aや押圧ローラ91bと対向する位置に生じていても、上述と同様に、膨らみFがガイド板81b側に戻される。
以上に述べたように、本実施形態によるプリンタ1の給送装置によると、板75が第1位置にある状態で一対のガイド板81a,81bによって、板75に積載された用紙Pの主走査方向の位置が規制された場合に、当該用紙Pが板75から離隔して膨らみFが生じていても、給送ローラ20aと用紙Pとが当接する前に、押圧ローラ91a(第1押圧部91)が用紙Pの上面を押圧する。ここで、押圧ローラ91aは、給送ローラ20aとガイド面81a1との間において用紙Pの上面を押圧する。このため、この間の用紙Pの膨らみFが抑制される。そして、押圧ローラ91aが用紙Pの膨らみFを抑制した状態で、給送ローラ20aが用紙Pに当接する。これにより、給送ローラ20aとガイド面81a1との間の用紙Pの膨らみFが抑制された状態で、用紙Pの一端部がガイド面81a1と当接する。そのため、主走査方向における用紙Pの位置決め精度を向上させた状態で、用紙Pを搬送方向に搬送することが可能となる。仮に、押圧ローラ91aが設けられておらず用紙Pに膨らみが生じた状態で、給送ローラ20aが用紙Pに当接すると、用紙Pの膨らみが給送ローラ20aとガイド板81aとの間、もしくは、給送ローラ20aとガイド板81bとの間のいずれかに偏る。用紙Pの膨らみが給送ローラ20aとガイド板81aとの間に偏って生じると、主走査方向における用紙Pの位置決め機能が低下する。つまり、用紙Pの膨らみが給送ローラ20aとガイド板81aとの間にあると、用紙Pがガイド板81a側に片寄って配置されていることとなる。そのため、用紙Pの主走査方向の一端の位置が、ガイド面81a1からずれてしまうこととなる。本実施形態においては、給送ローラ20aよりも先に押圧ローラ91aが、給送ローラ20aとガイド板81aとの間において用紙Pの上面を押圧し、その後、用紙Pが給送ローラ20aに当接することで、用紙Pの給送ローラ20aとガイド板81aとの間の膨らみFを抑制することができる。なお、用紙Pの給装ローラ20aとガイド板81aとの間の膨らみFが抑制された状態で、用紙Pが搬送されると、用紙Pの主走査方向の一端が、ガイド面81a1に沿って搬送されるため、用紙Pの斜行を抑制することができる。
押圧ローラ91aは、図5に示すように、鉛直方向から見て、搬送方向Eに関して、ガイド面81a1の範囲と重なる領域に配置されている。これにより、当該重なる領域に用紙Pの膨らみFが生じにくくなる。このため、主走査方向における用紙Pの位置決め精度をより向上させることが可能となる。
押圧ローラ91aは、第1仮想直線D1と、第2仮想直線D2との間の領域に配置されている。これにより、ガイド面81a1近傍に用紙Pの膨らみFが生じにくくなる。このため、主走査方向における用紙Pの位置決め精度をより向上させることが可能となる。
さらに、押圧ローラ91aは、主走査方向に関して、給送ローラ20aとガイド板81aとの間の中央に配置されている。仮に、押圧ローラ91aがガイド板81a近傍に配置されていると、押圧ローラ91aが用紙Pを押さえることで生じる押圧影響範囲のうち、ガイド板81a側の影響範囲を無駄にする虞がある。しかしながら本実施形態においては、押圧ローラ91aがガイド板81aから離れ給送ローラ20aとガイド板81aとの間の中央にあることで、その押圧影響範囲が効果的に作用し、用紙Pの膨らみFを広範囲に亘って押さえることができる。このため、主走査方向における用紙Pの位置決め精度をより一層向上させることが可能となる。
第1押圧部91が、押圧ローラ91aと支持機構(支持部材)93とを有している。これにより、給送ローラ20aによって搬送される用紙Pに伴って、押圧ローラ91aが回転するため、当該用紙Pの搬送負荷を、簡単な構成で小さくすることが可能となる。
また、位置決め機構80が、板75が第1位置から第2位置に移動する際に、給送ローラ20aとガイド板81bとの間において、給送ローラ20aと当接した用紙Pに当接する第2押圧部92を有している。これにより、給送ローラ20aによって搬送される用紙Pに生じる搬送負荷が、ガイド板81a側とガイド板81b側とでばらつきにくくなる。このため、主走査方向の位置決めが行われた用紙Pを搬送方向に沿って真っ直ぐ搬送することが可能となる。
給送装置が、伝達機構及び板移動機構74によって、板75を揺動させる昇降機構を有している。これにより、板75を第1位置から第2位置に移動させることで、押圧ローラ91a(第1押圧部91)を給送ローラ20aよりも先に用紙Pと当接させることが可能となる。
プリンタ1によると、主走査方向における用紙Pの位置決め精度を向上させた状態で、用紙Pを搬送方向に搬送することが可能な給送装置を有しているので、ヘッド10によって用紙Pに記録された画像品質が向上する。
上述の実施形態においては、一対のガイド板81a,81bが固定されていたが、これらを主走査方向に沿って移動させる移動機構82を有していてもよい。なお、図10は、板75及び移動機構82を下方から見たときの平面図である。この変形例における移動機構82は、図10に示すように、一対のガイド板81a,81bの下端にそれぞれ形成された下突出部82a,82bと、ピニオンギア82cとを有する。ピニオンギア82cは、その回転中心が、仮想直線Cと一対のガイド板81a,81bの副走査方向の中心線C1とが交わる点に配置されるように、配置されている。2つの下突出部82a,82bは、板75よりも下方において、主走査方向に延在している。これら下突出部82a,82bは、ピニオンギア82cの回転中心を中心点として、点対称に配置されている。また、2つの下突出部82a,82bには、互いに対向する側面にラック82a1,82b1が形成されており、これら下突出部82a,82bはラック82a1,82b1がピニオンギア82cに噛み合わされて配置されている。これにより、孔275cによって画定された移動領域内において、一方のガイド板81aを他方のガイド板81bに主走査方向に沿って近づく方向に移動させると、ガイド板81aの移動に伴ってピニオンギア82cが回転する。このピニオンギア82cの回転によって、孔275cによって画定された移動領域内において、他方のガイド板81bが一方のガイド板81aに近づく方向に移動する。このように本変形例の一対のガイド板81a,81b及び移動機構82は、センターレジ方式である。なお、孔275cは、一対のガイド板81a,81bが移動可能な構成となるため、主走査方向に関する幅が上述の孔75cよりも大きく構成されている。
このような移動機構82を有する場合は、第1押圧部91及び第2押圧部92を、ガイド板81a,81bよりも搬送方向Eの下流側に移動させてもよい。より具体的には、押圧ローラ91a,91bが、搬送方向Eに関して、板75の孔275cを挟む2つの領域75fのうちの下流側と対向する位置に配置されていてもよい。この場合、第1押圧部91及び第2押圧部92には、突出部94a,94bが含まれず、第1押圧部91の支持機構93および第2押圧部92の支持機構95が筐体1aの板75と対向する部分に固定されればよい。この変形例においても、ガイド板81aを主走査方向に移動させるために、板75に孔275cを設けた構成であっても、上述の実施形態と同様に、主走査方向における用紙Pの位置決めによる用紙Pの膨らみを、効果的に押さえることができる。なお、第1押圧部91及び第2押圧部92が、ガイド板81a,81bよりも搬送方向Eの上流側に配置されていてもよい。また、第1押圧部91及び第2押圧部92が、ガイド板81a、81bよりも搬送方向Eの上流側及び下流側に配置されていてもよい。なお、本変形例においても、第1押圧部91及び第2押圧部92がそれぞれ、ガイド板81a,81bに取り付けられていても良い、この場合には、ガイド板81a、81bの主走査方向の移動に伴って、第1押圧部91及び第2押圧部92の主走査方向に移動させることができる。そのため、第1押圧部91及び第2押圧部92と、ガイド板81a、81bの相対位置が変化しないため、種々のサイズの用紙Pに対応させることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、給送装置は、板75を用紙Pとともに水平な状態で昇降させる昇降機構を有していてもよい。また、板75を移動させなくてもよい。この場合、第1押圧部が押圧ローラ91aを昇降させる第1昇降機構を有し、給送機構が給送ローラ20aを昇降させる第2昇降機構を有し、当該第1及び第2昇降機構が、用紙収容ユニット1cが装着されたときに連動して機械的に、押圧ローラ91aが給送ローラ20aよりも先に用紙Pに当接するように動作すればよい。また、制御部が、用紙収容ユニット1cが装着されたことを検知すると、押圧ローラ91aが給送ローラ20aよりも先に用紙Pに当接するように、これら第1及び第2昇降機構を動作させる動力源を駆動制御してもよい。これらにおいても、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第2押圧部が押圧ローラ91bを昇降させる第3昇降機構を有し、当該第3昇降機構も、用紙収容ユニット1cが装着されたときに連動して機械的に、押圧ローラ91bが給送ローラ20aよりも後に用紙Pに当接するように動作すればよい。また、制御部が、用紙収容ユニット1cが装着されたことを検知すると、押圧ローラ91bが給送ローラ20aよりも後に用紙Pに当接するように、第3昇降機構を動作させる動力源を駆動制御してもよい。これらにおいても、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
第1押圧部91と第2押圧部92は、押圧ローラ91a,91b以外の部材で用紙Pを押圧してもよい。例えば、第1押圧部91と、第2押圧部92とのそれぞれが、例えば、板状のフィルムもしくは線状の部材により構成されていてもよい。また、第1押圧部91と第2押圧部92は、用紙Pに対する押圧力が給送ローラ20aの用紙Pに対する押圧力以上であってもよい。第1押圧部91の押圧ローラ91aは、主走査方向に関して、給送ローラ20aとガイド板81aとの間であれば、用紙Pのどの領域を押圧してもよい。第2押圧部92はなくてもよい。また、バネ93c,95c,20dを有していなくても良い。この場合には、各ローラの自重により用紙Pへの押圧力が調整される。また、第2押圧部92は、仮想直線Cに対して、第1押圧部91と線対称に配置されていなくてもよい。また、ローラ75eが設けられていなくてもよい。また、上述のガイド面81a1は、副走査方向を面内方向に含む鉛直面であるが、搬送方向Eに直交する直交方向に関して、鉛直面に対して傾斜していてもよい。
本発明は、媒体を給送することが可能な給送装置であれば、どのような給送装置についても採用することができる。さらに本発明は、ライン式・シリアル式のいずれにも適用可能であり、また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能である。さらに、画像記録する記録装置であれば、例えば、レーザ式又はサーマル式など、どのような記録装置にも適用可能である。記録媒体は、用紙Pに限定されず、記録可能な様々な媒体であってよい。
1 プリンタ(記録装置)
10 ヘッド(記録部)
20a 給送ローラ
20S 接触領域
75 板(積載台)
75c,275c 孔
75e ローラ(挟持部材)
75x 支点(回転軸)
81a ガイド板(規制ガイド板)
81a1 ガイド面
81b ガイド板(押圧ガイド板)
82 移動機構
91 第1押圧部
91a 押圧ローラ
93 支持機構(支持部材)
92 第2押圧部
C 仮想直線
D1 第1仮想直線
D2 第2仮想直線

Claims (15)

  1. 1以上の記録媒体が積載される積載台と、
    前記積載台に積載された記録媒体に接離可能であって、前記積載台に積載された記録媒体に当接しつつ回転することによって記録媒体を搬送方向に搬送するための給送ローラと、
    前記搬送方向に平行に延在するガイド面を有し、そのガイド面が、前記積載台に積載された記録媒体の前記ガイド面に垂直な垂直方向に関する一端に当接することで、記録媒体の前記垂直方向の位置を規制するための規制ガイド板と、
    前記垂直方向に関して、前記積載台に積載された記録媒体の前記一端が前記ガイド面に当接するように、記録媒体の前記一端に対する他端を前記ガイド面に向けて押圧するための押圧ガイド板と、
    前記垂直方向に関して前記給送ローラと前記規制ガイド板との間の中央に配置され、前記積載台に積載された記録媒体の上面を押圧するための第1押圧部とを備えており、
    前記第1押圧部は、前記積載台に積載された記録媒体が前記給送ローラと当接するよりも前に、当該記録媒体を押圧することを特徴とする給送装置。
  2. 1以上の記録媒体が積載される積載台と、
    前記積載台に積載された記録媒体に接離可能であって、前記積載台に積載された記録媒体に当接しつつ回転することによって記録媒体を搬送方向に搬送するための給送ローラと、
    前記搬送方向に平行に延在するガイド面を有し、そのガイド面が、前記積載台に積載された記録媒体の前記ガイド面に垂直な垂直方向に関する一端に当接することで、記録媒体の前記垂直方向の位置を規制するための規制ガイド板と、
    前記垂直方向に関して、前記積載台に積載された記録媒体の前記一端が前記ガイド面に当接するように、記録媒体の前記一端に対する他端を前記ガイド面に向けて押圧するための押圧ガイド板と、
    前記垂直方向に関して前記給送ローラと前記規制ガイド板との間に配置され、前記積載台に積載された記録媒体の上面を押圧するための第1押圧部とを備えており、
    前記第1押圧部は、前記積載台に積載された記録媒体が前記給送ローラと当接するよりも前に、当該記録媒体を押圧し、
    前記第1押圧部の記録媒体に対する押圧力は、前記給送ローラの記録媒体に対する押圧力よりも小さいことを特徴とする給送装置。
  3. 1以上の記録媒体が積載される積載台と、
    前記積載台に積載された記録媒体に接離可能であって、前記積載台に積載された記録媒体に当接しつつ回転することによって記録媒体を搬送方向に搬送するための給送ローラと、
    前記搬送方向に平行に延在するガイド面を有し、そのガイド面が、前記積載台に積載された記録媒体の前記ガイド面に垂直な垂直方向に関する一端に当接することで、記録媒体の前記垂直方向の位置を規制するための規制ガイド板と、
    前記垂直方向に関して、前記積載台に積載された記録媒体の前記一端が前記ガイド面に当接するように、記録媒体の前記一端に対する他端を前記ガイド面に向けて押圧するための押圧ガイド板と、
    前記垂直方向に関して前記給送ローラと前記規制ガイド板との間に配置され、前記積載台に積載された記録媒体の上面を押圧するための第1押圧部とを備えており、
    前記第1押圧部は、前記積載台に積載された記録媒体が前記給送ローラと当接するよりも前に、当該記録媒体を押圧し、
    前記積載台は、記録媒体を挟んで前記第1押圧部と対向する位置に配置される挟持部材を有しており、
    前記挟持部材の記録媒体に対する搬送抵抗は、当該記録媒体同士の摩擦抵抗による搬送抵抗よりも小さいことを特徴とする給送装置。
  4. 前記第1押圧部は、鉛直方向から見たときに、前記搬送方向に関して、前記規制ガイド板の前記ガイド面と重なる領域に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の給送装置。
  5. 前記規制ガイド板は、前記搬送方向の上流端部及び下流端部を有しており、
    前記給送ローラは、記録媒体と接触する接触領域を有しており、
    前記第1押圧部は、鉛直方向から見たときに、前記上流端部及び前記接触領域における前記押圧ガイド板側の端部を結ぶ第1仮想直線と、前記下流端部及び前記接触領域における前記規制ガイド板側の端部を結ぶ第2仮想直線との間の領域に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の給送装置。
  6. 前記挟持部材は、前記給送ローラによって搬送される記録媒体に伴って回転するローラであることを特徴とする請求項に記載の給送装置。
  7. 前記第1押圧部は、前記給送ローラによって搬送される記録媒体に伴って回転するローラと、当該ローラを回転可能に支持する支持部材とを有していることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の給送装置。
  8. 前記支持部材は、前記規制ガイド板に取り付けられていることを特徴とする請求項に記載の給送装置。
  9. 前記垂直方向に関して前記給送ローラと前記押圧ガイド板との間に配置され、前記積載台に積載された記録媒体の上面を押圧するための第2押圧部をさらに備えており、
    前記第2押圧部は、前記積載台に積載された記録媒体が前記給送ローラと当接した後に、当該記録媒体を押圧することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の給送装置。
  10. 前記第2押圧部は、前記垂直方向における前記給送ローラの中央を通る前記搬送方向に平行な仮想直線に対して、前記第1押圧部と線対称に配置されることを特徴とする請求項に記載の給装装置。
  11. 前記第2押圧部の記録媒体に対する押圧力は、前記第1押圧部の記録媒体に対する押圧力と同等であることを特徴とする請求項又は10に記載の給装装置。
  12. 前記積載台を、前記積載台に積載された記録媒体が前記給送ローラと当接しない第1位置と前記第1位置よりも上方であって前記積載台に積載された記録媒体が前記給送ローラと当接する第2位置との間において昇降させる昇降機構をさらに備えており、
    前記第1押圧部は、鉛直方向に関して、前記給送ローラよりも前記積載台と近い位置に配置されており、前記昇降機構によって前記積載台が前記第1位置から前記第2位置に移動する場合に、前記積載台が前記第2位置に到達するよりも前に前記第1押圧部が記録媒体に当接することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の給送装置。
  13. 前記昇降機構は、前記積載台の前記搬送方向の上流側端部に設けられた回転軸を中心として前記積載台を回動させることにより、前記積載台を前記第1位置と前記第2位置との間において昇降させることを特徴とする請求項12に記載の給送装置。
  14. 1以上の記録媒体が積載される積載台と、
    前記積載台に積載された記録媒体に接離可能であって、前記積載台に積載された記録媒体に当接しつつ回転することによって記録媒体を搬送方向に搬送するための給送ローラと、
    前記搬送方向に平行に延在するガイド面を有し、そのガイド面が、前記積載台に積載された記録媒体の前記ガイド面に垂直な垂直方向に関する一端に当接することで、記録媒体の前記垂直方向の位置を規制するための規制ガイド板と、
    前記垂直方向に関して、前記積載台に積載された記録媒体の前記一端が前記ガイド面に当接するように、記録媒体の前記一端に対する他端を前記ガイド面に向けて押圧するための押圧ガイド板と、
    前記垂直方向に関して前記給送ローラと前記規制ガイド板との間に配置され、前記積載台に積載された記録媒体の上面を押圧するための第1押圧部と、
    前記規制ガイド板を前記垂直方向に移動させる移動機構とを備えており、
    前記積載台には、前記規制ガイド板の移動領域に孔が形成されており、
    前記第1押圧部は、前記搬送方向に関して、前記孔を挟む前記積載台の2つの領域の少なくともいずれかと対向する位置に配置されており、前記積載台に積載された記録媒体が前記給送ローラと当接するよりも前に、当該記録媒体を押圧することを特徴とする給送装置。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の給送装置と、
    記録媒体に画像を記録するための記録部とを備えた記録装置。
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