JP6540042B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機に代表される画像形成装置等に搭載可能な給紙装置に関するものである。
給紙装置は、複写機やプリンター、ファクシミリなどといった画像形成装置おいて、転写材としての用紙を画像形成部に送り出すために搭載されている。給紙装置には給紙不良の発生を抑制して、安定した給紙動作を実現することが望まれる。このような課題を解決すべく提案された給紙装置に係る従来技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載された給紙装置は上面に用紙が積載される押上板と、用紙の給紙方向上流側に配置されたCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーとを備える。押上板は用紙が水平を保持した状態にして昇降動作を行い、用紙を所定の給紙位置へと押し上げる。CCDイメージセンサーは給紙方向上流側から用紙の束の全体を撮影できるように設けられる。なお、用紙は後端規制部材によって給紙方向上流側の端部の位置が規制され、サイド規制部材によって給紙方向と交差する方向の位置が規制される。
この従来の給紙装置は押上板の上に積載された用紙を撮影した画像から用紙のサイズや姿勢、有無、配置状態などといった用紙の状態を総合的に検知、判別するようにしている。用紙の状態を、給紙を開始する前に予め把握しておくことによって給紙不良の発生を抑制することができる。
特開2005−41678号公報
しかしながら、上記の従来技術は用紙が水平を保持した状態にして押上板を昇降させる給紙方式において有効であって、用紙の積載量に応じて給紙方向の傾斜角度が変化する押上板を用いた給紙方式には適用できないという課題があった。さらに、上記の従来技術では用紙の状態を検知するために用紙の後端規制部材が必要になり、コストアップや操作性の煩雑化を招くという課題もあった。
また、傾斜角度が変化する押上板を用いた場合、押上板によって形成される斜面を用紙が滑り落ちる虞がある。これにより、用紙が給紙方向上流側に移動して位置ずれを起こし、給紙の遅延や失敗を招くという課題があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、用紙の積載量に応じて給紙方向の傾斜角度が変化する押上板を用いた給紙方式において、用紙の状態を総合的に検知、判別して好適な給紙動作を実現することが可能な給紙装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の給紙装置は、用紙を積載して収容する用紙収容部と、前記用紙収容部の内部に配置されて上面に載置される用紙の積載量に応じて給紙方向の傾斜角度が変化する押上板と、前記押上板の傾斜角度を検知する角度検知部と、前記押上板の上に積載された用紙の給紙方向上流側の端部の位置を検知する位置検知部とを備え、前記角度検知部が検知した前記押上板の傾斜角度と、前記位置検知部が検知した用紙の給紙方向上流側の端部の位置とに基づいて給紙方法を変更することを特徴とする。
この構成によると、用紙の積載量に応じて給紙方向の傾斜角度が変化する押上板に関して、その押上板の傾斜角度と、押上板の上に積載された用紙の給紙方向上流側の端部の位置とを得ることができる。そして、それらの用紙の状態に係る情報に基づいて給紙方法を変更するので、給紙装置は用紙の後端規制部材が不要であり、用紙の位置ずれにも対応する。
また、上記構成の給紙装置において、前記角度検知部が検知した押上板の傾斜角度に対する前記位置検知部が検知した用紙の給紙方向上流側の端部の位置とその位置に係る予め設定された閾値とを比較し、所定の時期より早く給紙を開始する、または用紙の配置不良を報知することを特徴とする。
また、上記構成の給紙装置において、前記位置検知部が撮像装置から成ることを特徴とする。
また、上記構成の給紙装置において、前記角度検知部が撮像装置またはロータリーエンコーダから成ることを特徴とする。
また、上記構成の給紙装置において、前記角度検知部及び前記位置検知部が単一の撮像装置から成ることを特徴とする。
また、上記構成の給紙装置において、前記押上板の支軸と軸線を一致させて配置されて前記押上板の傾斜に連動して軸線を中心として回転する横倒しの円柱部材と、前記円柱部材の周面に設けられて前記撮像装置が認識可能な目盛部とを備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、用紙の給紙方向上流側の端部の位置を規制する後端規制部材が不要であるので、コストの低減化や操作性の向上を図ることができる。さらに、押上板によって形成される斜面を用紙が滑り落ちる用紙の位置ずれに対応し、給紙の遅延や失敗を抑制することができる。したがって、用紙の積載量に応じて給紙方向の傾斜角度が変化する押上板を用いた給紙方式において、用紙の状態を総合的に検知、判別して好適な給紙動作を実現することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係る給紙装置の平面図である。 本発明の第1実施形態に係る給紙装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る給紙装置の斜視図にして、リフトアップ状態を示すものである。 本発明の第1実施形態に係る給紙装置の垂直断面部分正面図である。 本発明の第1実施形態に係る給紙装置の押上板周辺の部分斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る給紙装置の用紙状態検知部周辺を示す部分平面図である。 本発明の第1実施形態に係る給紙装置の用紙状態検知部周辺を給紙方向上流側から見た部分斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る給紙装置の用紙状態検知部周辺を給紙方向下流側から見た部分斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る給紙装置の用紙状態検知部の円柱部材周辺を示す部分斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る給紙装置の用紙状態検知部の円柱部材周辺を示す部分斜視図にして、リフトアップ状態を示すものである。 本発明の第1実施形態に係る給紙装置の押上板及び用紙を示す模式的正面図である。 本発明の第1実施形態に係る給紙装置の押上板及び用紙を示す模式的正面図にして、積載可能量の半分程度の用紙がある状態を示すものである。 本発明の第1実施形態に係る給紙装置の押上板及び用紙を示す模式的正面図にして、残り1枚程度の用紙がある状態を示すものである。 本発明の第1実施形態に係る給紙装置の用紙後端と押上板揺動軸線との間の距離と、押上板傾斜角度との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。なお、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
<第1実施形態>
最初に、本発明の第1実施形態に係る給紙装置について、図1〜図4を用いてその構造の概略を説明する。図1は給紙装置の平面図である。図2及び図3は各々給紙装置の斜視図であって、リフトアップ前後の状態を示すものである。図4は給紙装置の垂直断面部分正面図である。なお、図1〜図3の白抜き矢印は給紙カセットの引き出し、押し込みの方向(給紙装置の前後方向)を示す。また、図2〜図4では給紙装置の本体筐体の描画を省略し、図2及び図3では用紙の描画を省略している。
給紙装置1は、図1〜図3に示すように本体筐体2及び給紙カセット3を備える。給紙カセット3は印刷前のカットペーパー等の用紙Pを積載して収容する用紙収容部である。給紙カセット3は上面が開口した平たい箱状に形成され、その上面方向から用紙Pを積載して収容する。なお、用紙Pは後述する供給部10によって給紙カセット3に対して図1における右方に向かって送り出される。
給紙カセット3はその側面に設けられて側方に向かって突出する前後方向に延びる水平突条3aを本体筐体2の内部のガイドレール(不図示)に係合させることにより、本体筐体2に対して水平にスライドさせることができる。給紙カセット3は本体筐体2に対してその前後方向に引き出す、或いは押し込むことにより着脱が可能である。
給紙カセット3の内底面には押上板4が配置される。用紙Pは押上板4の上に載置され、積み上げられる。押上板4はその給紙方向の上流端、すなわち図1において左方の端部に設けられた前後方向に延びる支軸4aで給紙カセット3の内底面に支持される。押上板4は支軸4aを中心として下流端を自由端として揺動可能であって、上面に載置される用紙Pの積載量に応じて給紙方向の傾斜角度が変化する。支軸4aは押上板4の前側と後側との2箇所に設けられる。
押上板4の給紙方向上流部の下方には給紙カセット3の内底面との間に押上板4のリフト機構(不図示)が配置される。リフト機構は回転シャフト及びリフト片を備える。回転シャフトは給紙カセット3の内底面に沿って前後方向に延び、その前端にリフト片が固定される。リフト片は押上板4の前後方向中央部に配置され、一端に回転シャフトが固定され、他端が押上板4の給紙方向上流部の下面に接触する。回転シャフトの後端は給紙カセット3の後面からさらに後方に向かって突出する。
給紙カセット3が本体筐体2に装着されると、回転シャフトの後端が本体筐体2に設けられた駆動部(不図示)に連結される。そして、その駆動部を動作させると、回転シャフト及びリフト片が回転し、リフト片により押し上げられる押上板4の給紙方向上流部が上昇する。給紙カセット3が本体筐体2から引き出されることにより回転シャフトと駆動部との連結が解除されると、押上板4は給紙カセット3の内底面に倒伏する。
押上板4の上面に積載される用紙Pの、給紙方向と交差する方向の両端部、すなわち用紙Pの前側と後側にはサイド規制板6が配置される。サイド規制板6は給紙方向と交差する方向に移動が可能であって、用紙Pの束の前側の端面と後側の端面とに当接させることができる。これにより、サイド規制板6は用紙Pの給紙方向と交差する方向の位置を規制する。なお、図1〜図3に示すように、給紙方向と交差する方向に関してサイド規制板6が用紙Pと押上板4の支軸4aとの間に配置され、用紙Pは支軸4aに接触しない。
給紙カセット3の給紙方向下流部上方には本体筐体2に供給部10が配置される。供給部10は給紙カセット3の用紙を給紙カセット3の外部へと送り出す。供給部10は、図1〜図4に示すようにピックアップローラ11、給紙ローラ12及び捌きローラ13を備える。
ピックアップローラ11は押上板4の給紙方向下流部の上方に配置される。ピックアップローラ11の下方から給紙カセット3に積載された用紙Pの下流部が押上板4により持ち上げられ、給紙カセット3内の最上紙がピックアップローラ11を下方から圧して接触する。給紙カセット3の用紙Pは最上紙から順にピックアップローラ11により給紙ローラ12へと引き渡され、給紙ローラ12により給紙カセット3の外部へと送り出される。
給紙ローラ12はピックアップローラ11の給紙方向下流側に配置される。給紙ローラ12はその表面の下部が給紙装置1からその外部へと延びる用紙搬送路5に突出するように設けられる。給紙ローラ12はモーター(不図示)に連結される。
給紙ローラ12とピックアップローラ11との間にはピックアップローラ11の駆動機構(不図示)が配置される。駆動機構は互いに連結された複数のギアを有し、この駆動機構を介して給紙ローラ12とピックアップローラ11とが連結される。給紙ローラ12がモータによって回転すると、駆動機構によってピックアップローラ11も給紙ローラ12と同じ方向に同じ周速で回転する。
ピックアップローラ11及び給紙ローラ12は各々の軸部がともに支持部材(不図示)に回転可能に支持される。支持部材は給紙ローラ12の軸部を中心として揺動可能にして本体筐体2に設けられる。これにより、支持部材のピックアップローラ11の部分が給紙ローラ12の軸部を中心として揺動可能となる。
支持部材のピックアップローラ11の部分は付勢部材(不図示)或いは重力の作用により下方に向かって付勢される。押上板4のリフト機構によって押し上げられる給紙カセット3内の最上紙がピックアップローラ11に接触したか否かは上限センサー(不図示)によって検知する。上限センサーは例えば透過型光センサーから成り、支持部材の所定箇所が上昇してその光路を遮蔽することを検知する。例えば押上板4に用紙Pが載置されている場合、上限センサーが、給紙カセット3内の最上紙がピックアップローラ11に接触したこと支持部材の上昇によって検知する。そして、リフト機構による押上板4の上昇が停止され、給紙カセット3内の最上紙がピックアップローラ11に接触する所定の給紙位置に至る。
捌きローラ13は用紙搬送路5を挟んで給紙ローラ12の下方に配置される。捌きローラ13は付勢部材(不図示)の作用により給紙ローラ12に圧接する。捌きローラ13と給紙ローラ12とが接触して形成されるニップ部に用紙Pが挿通される。捌きローラ13はモータに連結されず、給紙ローラ12と接触することによって給紙ローラ12の回転に従って回転する。
捌きローラ13はその軸部に例えばトルクリミッタ(不図示)が設けられる。捌きローラ13と給紙ローラ12とが接触して形成されるニップ部に用紙が存在しないときや用紙Pが1枚だけ進入したときには、捌きローラ13にはトルクリミッタの設定トルク以上のトルクが掛かり、捌きローラ13は給紙ローラ12に従って用紙Pを送り出す方向に回転する。一方、当該ニップ部に用紙Pが重なって複数枚進入したときには、捌きローラ13に掛かるトルクはトルクリミッタの設定トルク未満となり、捌きローラ13は回転を停止する。これにより、重なった下側の用紙Pが送り出されることがないので、用紙Pが重なって送られてしまう重送という問題が起こるのを防止できる。
押上板4の2箇所の支軸4aのうち後方側の支軸4aの周辺には用紙状態検知部20が配置される。用紙状態検知部20は押上板4の傾斜角度と押上板4の上に積載された用紙Pの給紙方向上流側の端部の位置(後端位置)とを検知する。
続いて、用紙状態検知部20の詳細な構造について、図4に加えて図5〜図8を用いて説明する。図5は押上板4の周辺を示す部分斜視図にして、給紙方向上流から見たものである。図6は用紙状態検知部20の周辺を示す部分平面図である。図7及び図8は用紙状態検知部20の周辺の部分斜視図にして、各々給紙方向上流側から見たもの及び給紙方向下流側から見たものである。
用紙状態検知部20は、図4〜図8に示すように撮像装置21、支持部材22、円柱部材23及び目盛部24を備える。
撮像装置21は押上板4の後方側の支軸4aよりも給紙方向上流側に配置される。撮像装置21は支持部材22に支持されて給紙カセット3の後部の内壁面に設けられる。
撮像装置21は例えばCCDイメージセンサーといった固体撮像素子から成る。撮像装置21は押上板4の後方側の支軸4aの箇所に設けられた円柱部材23と、押上板4の上に積載された用紙Pの給紙方向上流側の端部とを撮影して、それらを同時に認識可能な箇所に支持部材22を介して配置される。撮像装置21は押上板4の傾斜角度を検知する角度検知部と、押上板4の上に積載された用紙Pの給紙方向上流側の端部の位置(後端位置)を検知する位置検知部との双方の機能を併せ持つ。なお、角度検知部をロータリーエンコーダで構成しても良い。
ここで、図4及び図5に示す押上板4の上に積載された用紙Pはそのサイズ及び配置の仕方が例えばA4のLEF(Long Edge Feed:長辺が給紙方向に交差する向き)である。用紙Pのサイズ及び配置の仕方がこれに限定されるわけではないが、撮像装置21が用紙Pの後端を認識可能なサイズ及び配置の仕方であることが必要である。
円柱部材23は上述のように押上板4の後方側の支軸4aの箇所に配置される。円柱部材23は押上板4の支軸4aと軸線を一致させて配置され、押上板4の傾斜に連動してその軸線を中心として回転する横倒しの円柱で形成される。なお、図6〜図8に示すように、給紙方向と交差する方向に関してサイド規制板6が用紙と押上板4の支軸4aとの間に配置されるので、用紙は円柱部材23に接触しない。
目盛部24は円柱部材23の周面に設けられる。目盛部24は円柱部材23の軸線方向と平行に延びる線状に形成され、撮像装置21が認識可能になっている。
続いて、押上板4の傾斜角度と、用紙Pの後端位置と、これらに基づく給紙方法とについて、図9〜図14を用いて説明する。図9及び図10は用紙状態検知部20の円柱部材23の周辺を示す部分斜視図であって、リフトアップ前後の状態を示すものである。図11、図12及び図13は押上板4及び用紙Pを示す模式的正面図であって、各々用紙Pがほぼ満載である状態、積載可能量の半分程度の用紙Pがある状態及び残り1枚程度の用紙Pがある状態を示すものである。図14は用紙Pの後端と押上板4の揺動軸線との間の距離と、押上板4の傾斜角度との関係を示すグラフである。なお、図9及び図10では用紙の描画を省略している。
押上板4の傾斜角度に関して、例えば押上板4の上に用紙がほぼ満載されている場合、押上板4は図9に示す傾斜角度となる。このとき、撮像装置21が目盛部24を撮影して認識し、その画像データを押上板4の初期位置として設定する。
給紙が進むと押上板4の上の用紙が徐々に減少するので、押上板4は用紙の積載量に応じてその給紙方向下流部が上昇し、図10に示すように給紙方向の傾斜角度が変化する。これに伴って、横倒しの円柱部材23が給紙カセット3の前方から見て反時計回りに回転し、目盛部24も円柱部材23の周方向に沿って変位する。撮像装置21は所定のタイミングで逐次目盛部24を撮影し、その画像データから目盛部24の推移を認識する。
給紙装置1は撮像装置21が得た画像データから目盛部24の移動量L1を算出する。さらに、給紙装置1は予め把握している円柱部材23の半径rと目盛部24の移動量L1とを用いて、押上板4の実際の傾斜角度θ(=L1/r)を導出する。
次に、用紙Pの後端位置に関して、例えば押上板4の上に用紙がほぼ満載されている場合、押上板4は図11に示す傾斜角度となる。このとき、撮像装置21が用紙Pの後端部Peを撮影して認識し、その画像データから給紙装置1が用紙Pの後端部Peと押上板4の揺動軸線4x(支軸4aの軸線)との間の距離L2を導出する。給紙装置1は用紙Pの後端位置を距離L2として得る。
給紙が進むと押上板4の上の用紙Pが徐々に減少するので、押上板4は用紙Pの積載量に応じてその給紙方向下流部が上昇し、図12、図13に示すように給紙方向の傾斜角度が変化する。これに伴って、用紙Pの後端位置、すなわち用紙Pの後端部Peと押上板4の揺動軸線4xとの間の距離L2も変化する。
そして、給紙装置1は押上板4の傾斜角度と用紙Pの後端位置とに基づく給紙方法に関して図14に示すグラフに対応する制御プログラムを予め記憶し、実行する。図14は横軸が押上板4の傾斜角度θを示し、縦軸が用紙Pの後端部Peと押上板4の揺動軸線4xとの間の距離L2(用紙Pの後端位置)を示している。
図14に示した一点鎖線は押上板4の傾斜角度θが0度から15度まで変化しても、押上板4の上に積載された用紙Pが給紙方向に沿ってまったく移動しない理想的な用紙Pの後端部Peと押上板4の揺動軸線4xとの間の距離L2の軌跡を示す。また、図14に示した破線は用紙Pのサイズ誤差、給紙装置1の部品交差及び組立公差等を考慮した押上板4の傾斜角度θに対する用紙Pの後端位置(距離L2)の軌跡を示す。また、図14に示した二点鎖線は用紙Pが給紙方向上流側に移動し、給紙カセット3内の最上紙がピックアップローラ11と接触しなくなる場合の押上板4の傾斜角度θに対する用紙Pの後端位置(距離L2)の軌跡を示す。
給紙装置1には図14に示した下側の破線Th1と二点鎖線Th2とに相当する閾値が予め設定される。破線Th1に係る閾値は通常給紙の限界距離として、二点鎖線Th2に係る閾値は用紙Pの先送り制御の限界距離として、例えばデータテーブルなどの形態で給紙装置1に予め記憶される。
実際に撮像装置21が得た画像データから導出した押上板4の傾斜角度θに対する用紙Pの後端位置(距離L2)が図14の一点鎖線の軌跡を含む2本の破線に挟まれた領域の値であった場合、用紙Pが給紙方向に沿ってまったく移動していない、或いは用紙Pの移動が通常の給紙動作の許容範囲内であると判断される。このとき、給紙装置1は通常の給紙動作を実行する。
また、実際の押上板4の傾斜角度θに対する用紙Pの後端位置(距離L2)が図14の下側の破線Th1と二点鎖線Th2とに挟まれた領域の値であった場合、用紙Pが給紙方向に沿って移動しているが、給紙動作を補正することにより許容範囲内であると判断される。このとき、給紙装置1は給紙指令を受けた際に所定の時期より早く給紙を開始する先送り制御を実行する。
また、実際の押上板4の傾斜角度θに対する用紙Pの後端位置(距離L2)が図14の二点鎖線Th2よりも下側の領域の値であった場合、給紙カセット3内の最上紙がピックアップローラ11と接触していないので、給紙が実行できないと判断される。このとき、給紙装置1はユーザに対して用紙Pの配置不良を報知するとともに、用紙Pの再配置を催促する。これらの報知や催促は例えば用紙Pの配置不良に係る情報が給紙装置1を搭載する画像形成装置の制御部に送信され、操作パネルなどを用いて行われる。
上記のように、給紙装置1は用紙Pを積載して収容する給紙カセット3と、給紙カセット3の内部に配置されて上面に載置される用紙Pの積載量に応じて給紙方向の傾斜角度が変化する押上板4と、押上板4の傾斜角度を検知する角度検知部(撮像装置21)と、押上板4の上に積載された用紙Pの給紙方向上流側の端部の位置を検知する位置検知部(撮像装置21)とを備える。そして、給紙装置1は撮像装置21が検知した押上板4の傾斜角度と用紙Pの給紙方向上流側の端部の位置とに基づいて給紙方法を変更する。
この構成によると、用紙Pの積載量に応じて給紙方向の傾斜角度が変化する押上板4に関して、押上板4の実際の傾斜角度θと、用紙Pの後端部Peと押上板4の揺動軸線4xとの間の距離L2としての用紙Pの後端位置とを得ることができる。そして、それらの用紙Pの状態に係る情報に基づいて給紙方法を変更するので、給紙装置1は用紙Pの位置ずれに対応して給紙の遅延や失敗を抑制することができる。さらに、給紙装置1は用紙Pの後端規制部材が不要であり、コストの低減化や操作性の向上を図ることができる。したがって、用紙Pの状態を総合的に検知、判別することで、コストアップや操作性の煩雑化を防止することができ、好適な給紙動作を実現することが可能になる。
また、給紙装置1は撮像装置21が検知した押上板4の傾斜角度θに対する用紙Pの給紙方向上流側の端部の位置(距離L2)とその位置に係る予め設定された閾値(Th1、Th2)とを比較し、所定の時期より早く給紙を開始する、または用紙Pの配置不良を報知する。
この構成によると、例えば給紙装置1は実際の押上板4の傾斜角度θに対する用紙Pの後端位置(距離L2)が図14の下側の破線Th1と二点鎖線Th2とに挟まれた領域の値であった場合に給紙動作を補正することにより許容範囲内であると判断する。そして、給紙装置1は給紙指令を受けた際に所定の時期より早く給紙を開始する先送り制御を実行する。また、例えば給紙装置1は実際の押上板4の傾斜角度θに対する用紙Pの後端位置(距離L2)が図14の下側の破線Th1と二点鎖線Th2とに挟まれた領域の値であった場合に給紙が実行できないと判断する。そして、給紙装置1はユーザに対して用紙Pの配置不良を報知し、用紙Pの再配置を催促する。したがって、2つの閾値(Th1、Th2)を利用して好適な給紙動作を実現することが可能である。
また、給紙装置1は用紙Pの後端位置を検知する位置検知部が撮像装置21から成る。
この構成によると、撮像装置21によって押上板4の上に積載された用紙Pの後端部Peを撮影、認識することができる。そして、給紙装置1は用紙Pの後端部Peと押上板4の揺動軸線4x(支軸4aの軸線)との間の距離L2を導出し、用紙Pの後端位置を距離L2として得ることが可能である。
また、給紙装置1は押上板4の傾斜角度を検知する角度検知部が撮像装置21またはロータリーエンコーダから成る。
この構成によると、撮像装置21によって円柱部材23の周面に設けられた目盛部24を撮影、認識することができる。さらに、撮像装置21は所定のタイミングで逐次目盛部24を撮影し、目盛部24の推移を認識することができる。そして、給紙装置1は目盛部24の移動量L1と円柱部材23の半径rとを用いて、押上板4の実際の傾斜角度θ(=L1/r)を導出することが可能である。なお、角度検知部としてロータリーエンコーダを用いると、押上板4の実際の傾斜角度θに係る情報をロータリーエンコーダの出力から直接得ることができる。
また、角度検知部及び位置検知部が単一の撮像装置21から成ることを特徴とする。
この構成によると、給紙装置1の部品点数や組立て工数を削減することができる。したがって、給紙装置1のコストアップや大型化を抑制することが可能になる。
また、給紙装置1は押上板4の支軸4aと軸線を一致させて配置されて押上板4の傾斜に連動して軸線を中心として回転する横倒しの円柱部材23と、円柱部材23の周面に設けられて撮像装置21が認識可能な目盛部24とを備える。
この構成によると、押上板4の傾斜に連動して円柱部材23がその軸線を中心として回転し、目盛部24も円柱部材23の周方向に沿って変位する。したがって、撮像装置21によって目盛部24の推移を認識することができ、押上板4の実際の傾斜角度θを容易に導出することが可能になる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記実施形態では給紙カセット3を備える給紙装置1を一例として掲げて説明したが、給紙カセットを備えていない手差し式の給紙装置に本技術を適用しても良い。
本発明は給紙装置において利用可能である。
1 給紙装置
2 本体筐体
3 給紙カセット(用紙収容部)
4 押上板
4a 支軸
10 供給部
20 用紙状態検知部
21 撮像装置(角度検知部、位置検知部)
22 支持部材
23 円柱部材
24 目盛部

Claims (5)

  1. 用紙を積載して収容する用紙収容部と、
    前記用紙収容部の内部に配置されて上面に載置される用紙の積載量に応じて給紙方向の傾斜角度が変化する押上板と、
    前記押上板の傾斜角度を検知する角度検知部と、
    前記押上板の上に積載された用紙の給紙方向上流側の端部の位置を検知する位置検知部と
    を備え、
    前記角度検知部が検知した押上板の傾斜角度に対する前記位置検知部が検知した用紙の給紙方向上流側の端部の位置とその位置に係る予め設定された閾値とを比較し、所定の時期より早く給紙を開始する、または用紙の配置不良を報知することを特徴とする給紙装置。
  2. 前記位置検知部が撮像装置から成ることを特徴とする請求項記載の給紙装置。
  3. 前記角度検知部が撮像装置またはロータリーエンコーダから成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給紙装置。
  4. 前記角度検知部及び前記位置検知部が単一の撮像装置から成ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の給紙装置。
  5. 前記押上板の支軸と軸線を一致させて配置されて前記押上板の傾斜に連動して軸線を中心として回転する横倒しの円柱部材と、
    前記円柱部材の周面に設けられて前記撮像装置が認識可能な目盛部と、
    を備えることを特徴とする請求項2請求項4のいずれかに記載の給紙装置。
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