JP6031848B2 - 液体消費装置、プログラム及び印刷装置 - Google Patents

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    • B41J2/17546Cartridge presence detection or type identification electronically

Description

本発明は、液体消費装置、プログラム及び印刷装置等に関する。
液体消費装置としては、インクジェットプリンターや、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置などが存在する。インクジェットプリンターには、通常、取り外し可能な液体容器であるインクカートリッジが装着される。
インクカートリッジとしては、インク消費量やインクの色などの種々の情報を格納する記憶装置が設けられているものが存在する。インクカートリッジのインク消費量は、インクの消費に応じて増加するが、減少することは無い。しかし、実際には、メモリーセルエラーや、プリンターとカートリッジとの間の通信エラーなどの何らかの原因によって、記憶装置に格納されるインク消費量の値が減少してしまう可能性がある。仮に、インクカートリッジの記憶装置に格納されるインク消費量が減少してしまうと、実際にはインクカートリッジ内にインクが残っていないにも拘わらず、インクがかなり残っているものとプリンターが誤認識してしまい、正常な印刷ができない場合がある。このような問題に対処するために、本出願人は、インクカートリッジの記憶装置において、インク消費量の値を小さな値に書き換えることを禁止する機能(「デクリメント禁止機能」と呼ぶ)を設ける技術を開示している(特許文献1)。
しかしながら、何らかの原因により、実際よりも大きなインク消費量の値が記憶装置に書き込まれる可能性があり、その場合にはそのインクカートリッジを用いた印刷を実行できなくなるという問題が生じる。
国際公開WO2006/129779A1号
本発明の幾つかの態様によれば、記憶装置に過大な液体消費量が書き込まれることを低減できる液体消費装置、プログラム及び印刷装置等を提供できる。
本発明の一態様は、液体容器に設けられ液体容器側液体消費量情報を記憶する記憶装置との間で、通信処理を行う通信処理部と、本体側液体消費量情報を記憶する記憶部と、処理部とを含み、前記処理部は、前記記憶部から前記本体側液体消費量情報を読み出し、液体消費量をカウントする処理を行って、カウントした前記液体消費量に基づいて前記本体側液体消費量情報を更新し、更新後の前記本体側液体消費量情報に基づく本体側液体消費量と、前記通信処理部が受信した前記液体容器側液体消費量情報に基づく液体容器側液体消費量との比較処理を行い、更新後の前記本体側液体消費量の、受信した前記液体容器側液体消費量に対する増分が許容増分の判定しきい値よりも大きい場合には、エラーと判定する液体消費装置に関係する。
本発明の一態様によれば、更新後の前記本体側液体消費量の、受信した前記液体容器側液体消費量に対する増分が許容増分の判定しきい値よりも大きい場合にはエラーと判定するから、記憶部のメモリーエラーによって本体側液体消費量が許容増分の判定しきい値を超える過大な値になった場合にエラーと判定することができる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記エラーと判定しない場合には、書き込みコマンド及び更新後の前記本体側液体消費量情報を、前記通信処理部を介して前記記憶装置に送信する書き込み処理を行い、前記エラーと判定した場合には、前記書き込み処理を行わなくてもよい。
このようにすれば、記憶部のメモリーエラーによって本体側液体消費量が許容増分の判定しきい値を超える過大な値になった場合に、記憶装置に過大な液体消費量が書き込まれることを防止できる。
また本発明の一態様では、前記許容増分の判定しきい値は、前記液体容器の液体収容量の50%以上であってもよい。
このようにすれば、許容増分の判定しきい値として、1回の液体消費処理で消費される液体消費量よりも大きな値を設定することができるから、本体側液体消費量が実際の液体消費量を超える過大な液体消費量となった場合にエラーと判定することができる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、複数の前記許容増分の判定しきい値のうちからいずれか1つの判定しきい値を選択し、選択された前記判定しきい値と前記増分との比較処理を行ってもよい。
このようにすれば、許容増分の判定しきい値として、複数の判定しきい値のうちから、望ましい判定しきい値を選択することができるから、記憶装置に過大な液体消費量が書き込まれる可能性をより低くすることができる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記記憶装置に記憶された、前記許容増分の判定しきい値の決定に用いる参照情報に基づいて、前記許容増分の判定しきい値を決定してもよい。
このようにすれば、記憶装置に記憶された参照情報に基づいて、望ましい許容増分の判定しきい値を決定することができるから、より正確なエラー判定が可能になり、記憶装置に過大な液体消費量が書き込まれる可能性をより低くすることができる。
また本発明の一態様では、前記記憶装置に記憶された前記参照情報は、前記液体容器が初期充填用であるか否かの情報であってもよい。
このようにすれば、液体容器が初期充填用である場合に、望ましい許容増分の判定しきい値を決定することができるから、記憶装置に過大な液体消費量が書き込まれる可能性をより低くすることができる。
また本発明の一態様では、前記記憶装置に記憶された前記参照情報は、前記液体容器の液体収容量情報であってもよい。
このようにすれば、液体容器の液体収容量に応じて、望ましい許容増分の判定しきい値を決定することができるから、記憶装置に過大な液体消費量が書き込まれる可能性をより低くすることができる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記記憶部に記憶された、前記許容増分の判定しきい値の決定に用いる参照情報に基づいて、前記許容増分の判定しきい値を決定してもよい。
このようにすれば、例えば液体消費装置のノズル数など記憶部に記憶された情報に基づいて、望ましい許容増分の判定しきい値を決定することができるから、より正確なエラー判定が可能になり、記憶装置に過大な液体消費量が書き込まれる可能性をより低くすることができる。
また本発明の一態様では、前記記憶部は、更新前の前記本体側液体消費量情報を、履歴情報として記憶し、前記処理部は、更新前の前記本体側液体消費量情報に基づく前記本体側液体消費量と、受信した前記液体容器側液体消費量情報に基づく前記液体容器側液体消費量との比較処理を行い、更新前の前記本体側液体消費量と受信した前記液体容器側液体消費量とが異なる場合には、前記エラーと判定してもよい。
このようにすれば、記憶装置に記憶された情報にエラーがある場合、或いは記憶装置から受信した受信データにエラーがある場合にエラーと判定することができる。
本発明の他の態様は、液体容器に設けられ液体容器側液体消費量情報を記憶する記憶装置との間で、通信処理を行う通信処理部と、本体側液体消費量情報を記憶する記憶部と、処理部として、コンピューターを機能させるプログラムであって、前記処理部は、前記記憶部から前記本体側液体消費量情報を読み出し、液体消費量をカウントする処理を行って、カウントした前記液体消費量に基づいて前記本体側液体消費量情報を更新し、更新後の前記本体側液体消費量情報に基づく本体側液体消費量と、前記通信処理部が受信した前記液体容器側液体消費量情報に基づく液体容器側液体消費量との比較処理を行い、更新後の前記本体側液体消費量の、受信した前記液体容器側液体消費量に対する増分が許容増分の判定しきい値よりも大きい場合には、エラーと判定する処理を行うプログラムに関係する。
本発明の他の態様によれば、プログラムの制御に基づいて、処理部が更新後の前記本体側液体消費量の、受信した前記液体容器側液体消費量に対する増分が許容増分の判定しきい値よりも大きい場合にはエラーと判定するから、記憶部のメモリーエラーによって本体側液体消費量が許容増分の判定しきい値を超える過大な値になった場合にエラーと判定することができる。
本発明の他の態様は、上記いずれかに記載の液体消費装置を含む印刷装置に関係する。
印刷装置の構成を示す斜視図。 インクカートリッジが装着されたホルダーの外観斜視図。 インクカートリッジの斜視図。 印刷装置の基本的な構成例。 図5(A)、図5(B)は、インクカートリッジに設けられる回路基板の構成例。 記憶装置の構成例。 インク消費量情報の書き込み処理のフローチャートの一例。 許容増分の判定を行わない構成のフローチャート。 許容増分の判定を含むフローチャート。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.液体消費装置及び印刷装置
図1は、本実施形態における印刷装置(「プリンター」とも呼ぶ)の構成を示す斜視図である。図1には、互いに直交するXYZ軸が描かれている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸を付している。本実施形態において、印刷装置の使用姿勢では、Z軸方向が鉛直方向であり、印刷装置のX軸方向の面が正面である。この印刷装置は、個人向けの小型インクジェットプリンターであり、副走査送り機構と、主走査送り機構と、ヘッド駆動機構を有している。副走査送り機構は、図示しない紙送りモーターを動力とする紙送りローラー12を用いて印刷用紙Pを副走査方向に搬送する。主走査送り機構は、キャリッジモーター14の動力を用いて、駆動ベルト16に接続されたキャリッジ30を主走査方向に往復動させる。印刷装置の主走査方向はY軸方向であり、副走査方向はX軸方向である。ヘッド駆動機構は、キャリッジ30に備えられた印刷ヘッド32を駆動してインクの吐出およびドット形成を実行する。印刷装置は、更に、上述した各機構を制御する処理を行う印刷装置処理部301を備えている。印刷装置処理部301は、キャリッジ30とフレキシブルケーブル42を介して接続されている。
キャリッジ30は、ホルダー20と、印刷ヘッド32とを備えている。ホルダー20は、複数のインクカートリッジを装着可能に構成されており、印刷ヘッド32の上側に配置されている。ホルダー20に装着されたインクカートリッジ10は、Y方向に並ぶ。ホルダー20を「カートリッジ装着部」とも呼ぶ。図1に示す例では、ホルダー20には、4つのカートリッジが独立に装着可能であり、例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4種類のカートリッジが1つずつ装着される。カートリッジの装着方向は、−Z方向(本実施形態では鉛直下向き方向)である。なお、ホルダー20としては、これ以外の任意の複数種類のカートリッジを装着できるものを利用可能である。印刷ヘッド32の上部には、カートリッジから印刷ヘッド32にインクを供給するためのインク供給管240が配置されている。この印刷装置のように、利用者により交換されるカートリッジが、印刷ヘッドのキャリッジ上のカートリッジ装着部(ホルダー)に装着される印刷装置のタイプを、「オンキャリッジタイプ」と呼ぶ。
図2は、インクカートリッジ10が装着されたホルダー20の外観斜視図である。図2は説明の容易のために、ホルダー20に1つのカートリッジ10が装着されている様子を示している。ホルダー20は、それぞれ1つのカートリッジ10を装着可能な4つのスロットを有している。ホルダー20の各スロットには、インク供給管240が設けられている。カートリッジ10内部のインクはインク供給管240を介して印刷ヘッド32に供給される。インク供給管240の周囲には外部にインクが漏れ出さないようにカートリッジ10のインク供給口をシールするための弾性部材242が設けられている。カートリッジ10は、弾性変形する弾性部としてのレバー120を有する。利用者はレバー120を操作することでホルダー20からカートリッジ10を取り外すことができる。
図3は、本実施形態に係るインクカートリッジ10の斜視図である。カートリッジ10をホルダー20に装着する際の装着方向SDは、−Z方向(本実施形態では、鉛直下向き方向)である。このカートリッジ10は、インクを収容するインク収容部100(「インク収容容器」又は「筐体」とも呼ぶ)と、回路基板400(単に「基板」とも呼ぶ)と、を備えている。インク収容部100の内部には、インクを収容するインク室108が形成されている。インク収容部100は、全体として略直方体の形状を有しており、底面101と、上面102と、正面103と、背面104と、左側面105と、右側面106の6つの面を有している。底面101には、カートリッジ10がホルダー20に装着されたときに、印刷装置のインク供給管240と接続されるインク供給口110が形成されている。使用前の状態では、インク供給口110の開口はキャップやフィルムなどによって封止されていてもよい。
正面103には、レバー120が設けられている。レバー120には、係合解除部122と、係合突起124が設けられている。このレバー120は、ホルダー20にカートリッジ10を着脱する際に使用される。すなわち、利用者がレバー120を押すことによって、係合突起124とホルダー20の係合部とを機械的に係合させたり、その係合を解除したりすることができる。背面104には、係合突起160が設けられている。この係合突起160も、ホルダー20の係合部と係合して、カートリッジ10を装着状態に維持する機能を有する。
底面101と正面103とが交わる位置(すなわちインク収容部100の正面下端のコーナー部)には、基板設置部180が形成されており、この基板設置部180に基板400が設置されている。基板設置部180は、底面101に対して傾いた斜面として構成されている。より詳細に言えば、底面101の正面103側の端部には、基板設置部180と段差部188とを含むオーバーハング部190が設けられている。段差部188は、底面101から上方に向けて立ち上がる部分である。基板設置部180は、段差部188の上方の位置に設けられている。基板設置部180には、回路基板400が、その基板表面を下向きにした状態で設置されている。なお、このようなインクカートリッジの構成は一例であり、他の任意の構成を有するインクカートリッジを採用することが可能である。
図4に、本実施形態の印刷装置(液体消費装置)の基本的な構成例を示す。印刷装置は印刷装置処理部301、サブ制御部50及び記憶装置130を含む。印刷装置処理部301は、通信処理部310、記憶部320、処理部330を含む。サブ制御部50はキャリッジ30上に設けられ、記憶装置130はインクカートリッジ10(液体容器)に設けられる。なお、本実施形態の印刷装置は図4の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
印刷装置処理部301とサブ制御部50との間は、バス配線BUSで接続されている。印刷装置処理部301は、印刷装置全体の制御を実行するとともに、サブ制御部50に対して印刷実行のための各種の信号を発行する。サブ制御部50は、各インクカートリッジ10の記憶装置130に対して電源を供給し、また、印刷装置処理部301の制御に基づいて、記憶装置130に対するアクセスの種類を示すコマンドを送付することにより、記憶装置130に対するデータの書き込み、及び、記憶装置130からのデータの読み出しを実行する。サブ制御部50は、更に、カートリッジ10の装着検出や、カートリッジ10の回路基板400における過電圧検出などの機能も有している。なお、サブ制御部50を設けずに、印刷装置処理部301と記憶装置130とが直接に通信を行う構成としてもよい。
通信処理部310は、サブ制御部50を介して、或いは直接に、記憶装置130との間で通信処理を行う。具体的には、記憶装置130に記憶されたインクカートリッジ側インク消費量情報(液体容器側液体消費量情報)を受信する処理を行い、また印刷装置処理部301の記憶部320に記憶された更新後の本体側インク消費量情報(印刷装置処理部側インク消費量情報。印刷装置処理部301に記憶されたインク消費量情報。本体側液体消費量情報)を記憶装置130に送信する処理を行う。送信処理の際には、通信処理部310は、記憶装置130に対して、記憶装置130のID番号(識別情報)、書き込みコマンド及び更新後の本体側インク消費量情報を送信する。
記憶部320は、例えばDRAMと不揮発性メモリーなどで構成され、本体側インク消費量情報を記憶する。具体的には、更新前の本体側インク消費量情報及び更新後の本体側インク消費量情報を記憶する。また記憶部320は、許容増分の判定しきい値及び許容増分の判定しきい値を決定するための情報などを記憶してもよい。
インク消費量は、印刷装置の印刷処理によって1つのインクカートリッジから消費されたインク量であって、具体的には、インクカートリッジに収容されるインクのうち、実際に印刷に使用されたり、ヘッドのメンテナンス等に使用されるインク量を100%とする相対値で表す。即ち、インクカートリッジを最初に装着した時にはインク消費量は0%であり、印刷の実行に伴って徐々に値が増加する。
処理部330は、例えばCPUなどであって、印刷装置全体の制御を実行するとともに、インク消費量に関する処理を行う。具体的には、印刷実行中にインク消費量をカウントする処理を行って、カウントしたインク消費量に基づいて本体側インク消費量情報を更新する。即ち、処理部330は、印刷の実行中に消費されるインク量をカウントする処理を行い、カウントしたインク消費量に基づいて、記憶部320に格納されている本体側インク消費量情報を最新の情報に更新する。例えば、前回の更新時のインク消費量が20%であり、その後10%のインクが消費された場合には、本体側インク消費量を30%に書き換える。このようにして、本体側インク消費量情報は、印刷の実行と共にインク消費量の値が増加(インクリメント)していく。また、処理部330はヘッドのメンテナンスでインクが使用された場合にも、使用されたインク量をカウントする処理を行い、カウントしたインク消費量に基づいて、記憶部320に格納されている本体側インク消費量情報を最新の情報に更新する。
処理部330は、所定のタイミングで本体側インク消費量情報をインクカートリッジの記憶装置130に書き込む処理を行う。即ち、処理部330は、通信処理部310を介して書き込みコマンド及び更新後の本体側インク消費量情報を記憶装置130に送信する。記憶装置130は、受信した本体側インク消費量情報に基づいて、インクカートリッジ側インク消費量情報を更新する。このようにして、記憶装置130に格納されたインクカートリッジ側インク消費量情報についても、所定のタイミングでインク消費量の値が増加(インクリメント)していく。
印刷処理の実行に先立って、処理部330は各インクカートリッジ10の記憶装置130からそれぞれのインクカートリッジ側インク消費量情報を読み出し、各インクカートリッジのインク残量に応じた処理を行うことができる。例えばインク消費量が90%以上である場合には、ユーザーに対してカートリッジの交換の準備を促すメッセージ等を表示することができる。また、インク消費量が例えば100%に達した場合には、インクエンドと判定して印刷処理を中止し、ユーザーに対して警告メッセージを表示することができる。
実際の印刷装置においては、記憶部320(例えばDRAM)のメモリーエラーによって本体側インク消費量の値が大きな値になることがあり得る。例えば更新後の本体側インク消費量が、正しくは30%であるところ、メモリーエラーによって100%という過大な値に設定されることがあり得る。この誤ったインク消費量がインクカートリッジ10の記憶装置130に書き込まれた場合には、処理部330によってそのインクカートリッジはインクエンドと判定されるから、インクが残っているのにもかかわらず使用することができなくなる。
本実施形態の印刷装置では、上記のような過大なインク消費量が記憶装置130に書き込まれることを低減することができる。具体的には、処理部330は、書き込み処理に先立って、記憶装置130からインクカートリッジ側インク消費量情報を読み出す処理を行う。次に、更新後の本体側インク消費量情報に基づく本体側インク消費量WDH2と通信処理部310が受信したインクカートリッジ側インク消費量情報に基づくインクカートリッジ側インク消費量WDC1との比較処理を行う。この比較処理は、インク消費量を直接比較するものに限定されず、例えばインク消費量に対応する量であってもよい。
そして更新後の本体側インク消費量WDH2の、受信したインクカートリッジ側インク消費量WDC1に対する増分WDH2−WDC1が許容増分の判定しきい値δよりも大きい場合には、処理部330はエラーと判定する。エラー判定としない場合には、書き込みコマンド及び更新後の本体側インク消費量情報を、通信処理部310を介して記憶装置130に送信する書き込み処理を行う。一方、エラー判定とした場合には、書き込み処理を行わない。
例えば前回の書き込み処理において、記憶装置130にはインクカートリッジ側インク消費量WDC1=20%が書き込まれているとする。印刷の実行により10%のインクが消費されたが、処理部330が記憶部320の本体側インク消費量を書き換える際にメモリーエラーにより本体側インク消費量WDH2が100%に更新された場合には、更新後の本体側インク消費量WDH2の、受信したインクカートリッジ側インク消費量WDC1に対する増分WDH2−WDC1は80%になる。許容増分の判定しきい値δとして例えばδ=70%に設定すれば、WDH2−WDC1>δとなるからエラーと判定することができる。このようにして、本実施形態の印刷装置によれば、記憶部320のメモリーエラーによって本体側インク消費量が許容増分の判定しきい値を超える過大な値になった場合に、記憶装置130に過大なインク消費量が書き込まれることを防止できる。その結果、インクカートリッジにインクが残っているのにもかかわらず、使用不可となることを低減できる。
許容増分の判定しきい値δとしては、印刷装置における何らかの1回の印刷処理で消費されるインク量よりも大きな値を設定することが好ましい。許容増分の判定しきい値δとして、例えばインクカートリッジのインク収容量の50%以上に設定する。但し、許容増分の判定しきい値δとして過度に大きな値を設定すると、メモリーエラーによって、実際よりも大きなインク消費量が記憶装置130に書き込まれる可能性が高くなるので好ましくない。従って、許容増分の判定しきい値δの値は、これらの点を考慮して設定されるのが望ましい。
さらにインクカートリッジのタイプ及び仕様によって、許容増分の判定しきい値δとして適切な値が異なる。例えば、印刷装置の出荷時に同梱されるカートリッジは、印刷装置の最初の起動時において、カートリッジから印刷ヘッドに至るまでのインク流路にインクを充填する処理(「初期充填」と呼ぶ)が行われる。この初期充填では、かなりのインク量がカートリッジから消費されるので、許容増分の判定しきい値δとしては、この初期充填で消費されるインク量よりも大きな値を設定することが好ましい。
また、ノズル数が多い印刷装置では、インク吐出を伴うノズルクリーニングに要するインク消費量が多いので、許容増分の判定しきい値δとして大きな値を設定することが好ましい。一方、初期インク量(インク収容量)の大きなカートリッジや、ノズル数が少ない印刷装置では、許容増分の判定しきい値δとして小さな値を設定することが好ましい。
本実施形態の印刷装置では、処理部330は、複数の許容増分の判定しきい値δのうちからいずれか1つの判定しきい値を選択し、選択された判定しきい値と増分との比較処理を行うことができる。また、記憶装置130に記憶された、許容増分の判定しきい値の決定に用いる参照情報、例えばカートリッジが初期充填に使用されるものであるか否かの情報やカートリッジのインク収容量情報などに基づいて、許容増分の判定しきい値δを決定することができる。また、記憶部320に記憶された、許容増分の判定しきい値の決定に用いる参照情報、例えばノズル数の情報などに基づいて、許容増分の判定しきい値δを決定することができる。こうすることで、記憶装置130に過大なインク消費量が書き込まれる可能性をより低くすることができる。
具体的には、処理部330は、記憶装置130に記憶されたカートリッジのインク収容量及び初期充填用であるか否かの情報、並びに記憶部320に記憶された印刷装置のノズル数情報に基づいて、許容増分の判定しきい値δとして例えば以下の値を設定することができる。
(1)許容増分の判定しきい値δ1=50%:初期充填用のカートリッジの場合
(2)許容増分の判定しきい値δ2=40%:ノズル数が多い印刷装置の場合
(3)許容増分の判定しきい値δ3=30%:ノズル数が少ない印刷装置の場合
(4)許容増分の判定しきい値δ4=20%:初期インク量が大きいカートリッジの場合
上記の判定しきい値δ1〜δ4は、例えば印刷装置処理部301の不揮発性メモリーに予め格納しておくことができる。また、判定しきい値δ1〜δ4の値を変更することもできる。
なお、許容増分の判定しきい値δの値は、インク消費量が取り得る最小の差分(例えばインク消費量が8ビットで表現される場合には最小ビットに相当する値である1/256)よりも大きな値に設定される。例えば、個々の許容増分の判定しきい値δの値は、10%〜90%の範囲の中から適切な値が選択される。また、許容増分の判定しきい値δの最小値は、印刷装置における1回の印刷におけるインク消費量、及び、1回のヘッドクリーニングにおけるインク消費量よりも十分に大きな値に設定されることが好ましい。なお、許容増分の判定しきい値δの値として、1つの値(例えば70%)のみを用いてもよい。
2.インクカートリッジ及び記憶装置
各インクカートリッジ10の記憶装置130には、互いに異なるID番号(識別情報)が割り当てられている。複数のインクカートリッジ10の記憶装置130は、サブ制御部50からの配線に並列に接続(すなわち、バス接続)されている。サブ制御部50から特定のインクカートリッジ10の記憶装置130に対してデータの読み出しや書き込みの処理を実行する場合には、後述するように、サブ制御部50が特定のインクカートリッジ10の記憶装置130のID番号を全てのインクカートリッジ10に伝送し、これによってアクセス対象となる1つのインクカートリッジ10(すなわち、1つの記憶装置130)が特定される。
サブ制御部50と各インクカートリッジ10の記憶装置130とを電気的に接続する配線は、リセット信号線LR1と、クロック信号線LC1と、データ信号線LD1と、接地線LCSと、電源線LCVと、を含んでいる。リセット信号線LR1は、サブ制御部50から記憶装置130へリセット信号RSTを供給する配線である。例えば、サブ制御部50から記憶装置130に対してローレベルのリセット信号RSTを供給すると、記憶装置130は初期化状態になる。クロック信号線LC1は、サブ制御部50から記憶装置130へクロック信号SCKを供給する配線である。データ信号線LD1は、サブ制御部50と記憶装置130との間でデータ信号SDAを双方向に伝送する配線である。データ信号SDAは、クロック信号SCKに同期して送受信される。接地線LCSは、記憶装置130に接地電位VSSを供給する配線である。電源線LCVは、記憶装置130に記憶装置130の動作電圧となる電源電圧VDDを供給する配線である。
図5(A)、図5(B)に、インクカートリッジ10に設けられる回路基板400の構成例を示す。図5(A)は、回路基板400の表面の構成を示している。図5(B)は、回路基板400を側面から見た図を示している。回路基板400の表面は、カートリッジ10に取り付けられたときに、外側に露出している面である。なお、図5(A)に示す矢印SDは、ホルダー20へのカートリッジ10の装着方向を示している。
図5(A)に示すように、回路基板400の上端部には、ボス溝401が形成され、回路基板400の下端部には、ボス孔402が形成されている。回路基板400は、表面に配置された9つの端子410〜490からなる端子群と、記憶装置130とを備える。裏面に配置された記憶装置130は、カートリッジ10のID情報(識別情報)やインクに関する情報(例えば、インク消費量やインク色)などを格納する。個々の端子410〜490は、略矩形状に形成され、Z軸(挿入方向SD)と略垂直な列を2列形成するように配置されている。
各端子410〜490は、その中央部に、ホルダー20に取り付けられた装置側端子のうちの対応する端子と接触する接触部cpを含んでいる。上側列を形成する端子410〜440と、下側列を形成する端子450〜490は、例えばそれぞれ以下の機能(用途)を有する。
<上側列>
(1)過電圧検出端子410
(2)リセット端子420
(3)クロック端子430
(4)過電圧検出端子440
<下側列>
(5)装着検出端子450
(6)電源端子460
(7)接地端子470
(8)データ端子480
(9)装着検出端子490
リセット端子420と、クロック端子430と、電源端子460と、接地端子470と、データ端子480は、図4に示した配線LR1,LC1,LCV,LCS,LD1にそれぞれ接続される。過電圧検出端子410,440と、装着検出端子450,490もサブ制御部50に接続されているが、図4ではその接続の図示が省略されている。一対の過電圧検出端子410,440は、異常に高い電圧値(「過電圧」と呼ぶ)の検出を行うための端子である。一対の装着検出端子450,490は、カートリッジの装着状態の良否を検出するために使用されるものである。なお、過電圧検出端子410,440を、過電圧検出の他に装着検出にも利用するようにしてもよい。本構成例において、装着検出端子450,490には、記憶装置130用の電源電圧(定格3.3V)よりも高い電圧(例えば定格42V又は定格36V)が印加される。他の5つの端子420,430,460,470,480は、記憶装置130用の端子である。これらの5つの端子のうち、接地端子470以外の4つの端子420,430,460,480には、高電圧端子450,490よりも低い電圧(定格3.3V)が印加される。なお、図5に示した回路基板400における端子の数や配列は単なる一例であり、これ以外の任意の構成の回路基板を採用することが可能である。
図6に、インクカートリッジ10の記憶装置130の構成例を示す。この記憶装置130は、外部からアクセス先のアドレスを指定するアドレスデータを入力する必要のないシーケンシャルアクセス方式の記憶装置である。この記憶装置130は、メモリー制御回路600と、メモリーセルアレイ602とを備えている。メモリー制御回路600は、印刷装置のキャリッジ上のサブ制御部50と接続されている。
メモリー制御回路600は、ID比較部610と、リード/ライト制御部620とを含んでいる。リード/ライト制御部620はインクリメント判定部622を含んでいる。サブ制御部50は、記憶装置130に対する電源供給開始後で、リセット信号RSTがローレベルからハイレベルになった後に、クロックSCKに同期して、データ線を介してID番号を送信する。ID比較部610は、サブ制御部50から送信されたID番号と、メモリーセルアレイ602内に予め格納されているID番号(識別番号)とを比較して、サブ制御部50からのアクセスが、その記憶装置130に宛てたものか否かを判定する。リード/ライト制御部620は、メモリーセルアレイ602のデータの読み出しと書き込みを制御する。
インクリメント判定部622は、書き込みコマンドを受け取っているときに、サブ制御部50から受け取ったインク消費量の値(更新値)と既にメモリーセルアレイ602に記憶されているインク消費量の値(既格納値)とを比較して、更新値が既格納値以上である場合に更新値の書き込みを許可する。こうすることで、例えば通信エラー等によりサブ制御部50から受け取ったインク消費量の値(更新値)が実際の値より小さくなった場合に、記憶装置130に格納されるインク消費量の値を小さな値に書き換えることを防止できる。
3.インク消費量情報の書き込み処理
図7は、本実施形態の印刷装置におけるインク消費量情報の書き込み処理のフローチャートの一例である。図7に示す処理は、プログラムの制御により処理部330が実行する。このプログラムは、情報記憶媒体に記憶される。情報記憶媒体としては、RAM又は不揮発性メモリー等のメモリー装置やハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど種々の記録媒体を想定できる。
処理部330は、印刷処理の実行中に消費されるインク量をカウントする処理を行い、カウントしたインク消費量に基づいて、記憶部320に格納されている本体側インク消費量情報WDH2を最新の情報に更新する(ステップS1)。例えば、前回の更新時のインク消費量WDH1が20%であり、その後10%のインクが消費された場合には、最新の本体側インク消費量WDH2として、本体側インク消費量を30%に書き換える。
次に処理部330は、通信処理部310を介して、記憶装置130からインクカートリッジ側インク消費量情報WDC1を読み出す(ステップS2)。このインクカートリッジ側インク消費量情報WDC1は、前回の書き込み処理によって記憶装置130に書き込まれたものである。
次に処理部330は、記憶部320から本体側インク消費量情報WDH2を読み出す(ステップS3)。この本体側インク消費量情報WDH2は、ステップS1で更新された情報である。
そして処理部330は、前回の書き込み時の本体側インク消費量WDH1と記憶装置130から読み出したインクカートリッジ側インク消費量情報WDC1とを比較する(ステップS4)。この前回の書き込み時の本体側インク消費量WDH1は、履歴情報として記憶部320に記憶されている。
次に処理部330は、本体側インク消費量WDH1とインクカートリッジ側インク消費量情報WDC1とが等しいか否かを判断する(ステップS5)。両者が等しい場合にはステップS6に進み、等しくない場合にはエラーと判定する(ステップS8)。即ち、処理部330は、更新前の本体側インク消費量情報に基づく本体側インク消費量WDH1と、受信したインクカートリッジ側インク消費量情報に基づくインクカートリッジ側インク消費量WDC1とを比較し、更新前の本体側インク消費量WDH1と受信したインクカートリッジ側インク消費量WDC1とが異なる場合には、エラーと判定する。こうすることで、記憶装置130に記憶された情報にエラーがある場合、或いは記憶装置130から受信した受信データにエラーがある場合にエラーと判定することができる。エラー判定の場合には、処理部330は、ユーザーに対してインクカートリッジの再装着などを指示することができる。
ステップS6では、処理部330は、更新後の本体側インク消費量WDH2の、受信したインクカートリッジ側インク消費量WDC1に対する増分WDH2−WDC1が許容増分の判定しきい値δより大きいか否かを判断する。増分WDH2−WDC1が許容増分の判定しきい値δより大きい場合にはエラーと判定する(ステップS8)。こうすることで、記憶部320のメモリーエラーによって本体側インク消費量が過大な値になった場合に、記憶装置130に過大なインク消費量が書き込まれることを低減できる。
増分WDH2−WDC1が許容増分の判定しきい値δより大きくない場合には、処理部330は、更新後の本体側インク消費量WDH2が受信したインクカートリッジ側インク消費量WDC1以上であるか否かを判断する(ステップS7)。更新後の本体側インク消費量WDH2が受信したインクカートリッジ側インク消費量WDC1以上である場合には、処理部330は書き込み処理を実行する(ステップS9)。即ち、処理部330は、通信処理部310を介して書き込みコマンド及び更新後の本体側インク消費量情報WDH2を記憶装置130に送信する。記憶装置130は、受信した本体側インク消費量情報WDH2に基づいて、インクカートリッジ側インク消費量情報を更新する。
一方、更新後の本体側インク消費量WDH2が受信したインクカートリッジ側インク消費量WDC1より小さい場合には、処理部330は書き込み処理を実行しない(ステップS10)。こうすることで、記憶部320のメモリーエラーによって本体側インク消費量が実際の値より小さくなった場合に、インクカートリッジ側インク消費量を前回更新したインク消費量WDC1より小さい値に書き換えることを防止できる。
図8に、比較例として許容増分の判定を行わない構成のフローチャートを示す。ステップS11に示すように、本体の記憶部320には、処理部330が前回の書き込み処理で記憶装置130に書き込んだインク消費量、即ち本体側インク消費量WDH1=20%が履歴情報として記憶されている。また、インクカートリッジ10の記憶装置130には、前回の書き込み処理で書き込まれたインクカートリッジ側インク消費量WDC1=20%が記憶されている(ステップS21)。
印刷処理によってさらに10%のインクが消費され(ステップS12)、処理部330は本体側インク消費量を最新の値である30%に更新する(書き換える)処理を行うが、記憶部320のエラーにより更新後の本体側インク消費量WDH2=100%となる(ステップS13)。
次に処理部330は、記憶装置130からインクカートリッジ側インク消費量WDC1=20%を読み出し(ステップS14)、さらに記憶部320から更新後の本体側インク消費量WDH2=100%を読み出す(ステップS15)。
処理部330は、本体側インク消費量WDH1とインクカートリッジ側インク消費量WDC1とが等しいか否かを判断し(ステップS16)、WDH1とWDC1とは共に20%で値が等しいから、次のステップS17に進む。ステップS17では、処理部330は更新後の本体側インク消費量WDH2が受信したインクカートリッジ側インク消費量WDC1以上であるか否かを判断する。WDH2=100%、WDC1=20%であるから、処理部330は書き込み処理を実行し(ステップS18)、記憶装置130は受信データとしてインクカートリッジ側インク消費量WDC2=100%を受け取る(ステップS22)。
記憶装置130は、受信したインクカートリッジ側インク消費量WDC2が前回書き込まれたインクカートリッジ側インク消費量WDC1以上であるか否かを判断する(ステップS23)。WDC2=100%、WDC1=20%であるから、記憶装置130はインクカートリッジ側インク消費量を受信した値WDC2=100%に書き換える(ステップS24)。その結果、次の印刷処理の際には、このインクカートリッジはインクエンドと判断されるから、インクが残っているにもかかわらず使用できなくなる。
図9は、本実施形態の印刷装置による許容増分の判定を含むフローチャートである。本体側のステップS31〜ステップS36及びインクカートリッジ側のステップS41は、図8に示したフローと同じであるから、ここでは詳細な説明を省略する。
処理部330は、更新後の本体側インク消費量WDH2の、受信したインクカートリッジ側インク消費量WDC1に対する増分WDH2−WDC1が許容増分の判定しきい値δより大きいか否かを判断する。この場合には、WDC2=100%、WDC1=20%、δ=70%でありWDH2−WDC1>δであるから、処理部330はエラーと判定する(ステップS38)。その結果、インクカートリッジの記憶装置130には、過大なインク消費量が書き込まれないから、次の印刷処理に使用することができる。
図9のフローチャートでは、例として許容増分の判定しきい値δを70%として説明したが、上述したようにカートリッジが初期充填に使用されるものか否かの情報や、カートリッジのインク収容量情報や、印刷装置のノズル数の情報などに基づいて、許容増分の判定しきい値δを他の値に設定することができる。こうすることで、記憶装置130に過大なインク消費量が書き込まれる可能性をより低くすることができる。
以上説明したように、本実施形態の印刷装置によれば、記憶部320のメモリーエラーによってインク消費量が許容増分の判定しきい値を超える過大な値になった場合に、インクカートリッジ側の記憶装置130に過大なインク消費量が書き込まれることを防止できる。その結果、インクカートリッジにインクが残っているのにもかかわらず、使用不可となることを低減できる。さらに許容増分の判定しきい値δとして、複数の判定しきい値のうちから、カートリッジのインク収容量情報や印刷装置のノズル数などの情報に基づいて、望ましい判定しきい値を選択することができる。こうすることで、より正確なエラー判定が可能になるから、カートリッジの記憶装置130に過大なインク消費量が書き込まれる可能性をより低くすることができる。その結果、信頼性が高く、又ユーザーの利便性が良い印刷装置を実現することが可能になる。
以上説明した構成例では、インク消費量を記憶装置に書き込む場合について説明していたが、本発明は、この場合に限らず、他の任意の種類の書き込み値を記憶装置に書き込む場合にも適用可能である。
また、以上説明した構成例では、インクカートリッジを用いる印刷装置に適用しているが、インクカートリッジに限らず、他の印刷材、例えば、トナーが収容された印刷材収容体についても同様に本発明を適用可能である。
以上説明した構成例では、ホルダー(カートリッジ装着部)がキャリッジ上にあるオンキャリッジタイプの印刷装置について本発明を適用した例を説明したが、本発明は、ホルダー(カートリッジ装着部)がキャリッジ以外の場所にあるオフキャリッジタイプの印刷装置にも適用可能である。
本発明は、インクジェットプリンター及びそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の液体噴射装置及びその液体容器にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体噴射装置及びその液体容器に適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレー等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレーや、面発光ディスプレー(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置
(6)潤滑油の噴射装置
(7)樹脂液の噴射装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える液体噴射装置
なお、「液滴」とは、液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
なお、以上のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また液体消費装置、プログラム及び印刷装置の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
10 インクカートリッジ、12 紙送りローラー、
14 キャリッジモーター、16 駆動ベルト、
20 ホルダー(カートリッジ装着部)、30 キャリッジ、32 印刷ヘッド、
42 フレキシブルケーブル、50 サブ制御部、100 インク収容部、
101 底面、102 上面、103 正面、104 背面、105 左側面、
106 右側面、108 インク室、110 インク供給口、120 レバー、
122 係合解除部、124 係合突起、130 記憶装置(メモリー)、
160 係合突起、180 基板設置部、188 段差部、
190 オーバーハング部、240 インク供給管、242 弾性部材、
301 印刷装置処理部、310 通信処理部、320 記憶部、330 処理部、
400 回路基板、401 ボス溝、402 ボス孔、410〜490 端子、
600 メモリー制御回路、602 メモリーセルアレイ、610 ID比較部、
620 リード/ライト制御部、622 インクリメント判定部、
WDC インクカートリッジ側インク消費量、WDH 本体側インク消費量、
δ 許容増分の判定しきい値

Claims (11)

  1. 液体容器に設けられ液体容器側液体消費量情報を記憶する記憶装置との間で、通信処理を行う通信処理部と、
    本体側液体消費量情報を記憶する記憶部と、
    処理部とを含み、
    前記処理部は、
    前記記憶部から前記本体側液体消費量情報を読み出し、
    液体消費量をカウントする処理を行って、カウントした前記液体消費量に基づいて前記本体側液体消費量情報を更新し、
    前記記憶部は、
    更新前の前記本体側液体消費量情報を、履歴情報として記憶し、
    前記処理部は、
    更新前の前記本体側液体消費量情報に基づく前記本体側液体消費量と、受信した前記液体容器側液体消費量情報に基づく前記液体容器側液体消費量との比較処理を行い、
    更新前の前記本体側液体消費量と受信した前記液体容器側液体消費量とが等しい場合に、更新後の前記本体側液体消費量情報に基づく本体側液体消費量と、前記通信処理部が受信した前記液体容器側液体消費量情報に基づく液体容器側液体消費量との比較処理を行い、
    更新後の前記本体側液体消費量の、受信した前記液体容器側液体消費量に対する増分が許容増分の判定しきい値よりも大きい場合には、エラーと判定し、
    前記エラーと判定しない場合には、書き込みコマンド及び更新後の前記本体側液体消費量情報を、前記通信処理部を介して前記記憶装置に送信する書き込み処理を行い、
    前記エラーと判定した場合には、前記書き込み処理を行わないことを特徴とする液体消費装置。
  2. 請求項において、
    前記許容増分の判定しきい値は、前記液体容器の液体収容量の50%以上であることを特徴とする液体消費装置。
  3. 液体容器に設けられ液体容器側液体消費量情報を記憶する記憶装置との間で、通信処理を行う通信処理部と、
    本体側液体消費量情報を記憶する記憶部と、
    処理部とを含み、
    前記処理部は、
    前記記憶部から前記本体側液体消費量情報を読み出し、
    液体消費量をカウントする処理を行って、カウントした前記液体消費量に基づいて前記本体側液体消費量情報を更新し、
    更新後の前記本体側液体消費量情報に基づく本体側液体消費量と、前記通信処理部が受信した前記液体容器側液体消費量情報に基づく液体容器側液体消費量との比較処理を行い、
    更新後の前記本体側液体消費量の、受信した前記液体容器側液体消費量に対する増分が許容増分の判定しきい値よりも大きい場合には、エラーと判定し、
    前記許容増分の判定しきい値は、前記液体容器の液体収容量の50%以上であることを特徴とする液体消費装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記処理部は、
    複数の前記許容増分の判定しきい値のうちからいずれか1つの判定しきい値を選択し、
    選択された前記判定しきい値と前記増分との比較処理を行うことを特徴とする液体消費装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記処理部は、
    前記記憶装置に記憶された、前記許容増分の判定しきい値の決定に用いる参照情報に基づいて、前記許容増分の判定しきい値を決定することを特徴とする液体消費装置。
  6. 請求項5において、
    前記記憶装置に記憶された前記参照情報は、前記液体容器が初期充填用であるか否かの情報であることを特徴とする液体消費装置。
  7. 請求項5又は6において、
    前記記憶装置に記憶された前記参照情報は、前記液体容器の液体収容量情報であることを特徴とする液体消費装置。
  8. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記記憶部は、
    更新前の前記本体側液体消費量情報を、履歴情報として記憶し、
    前記処理部は、
    更新前の前記本体側液体消費量情報に基づく前記本体側液体消費量と、受信した前記液体容器側液体消費量情報に基づく前記液体容器側液体消費量との比較処理を行い、
    更新前の前記本体側液体消費量と受信した前記液体容器側液体消費量とが異なる場合には、前記エラーと判定することを特徴とする液体消費装置。
  9. 液体容器に設けられ液体容器側液体消費量情報を記憶する記憶装置との間で、通信処理を行う通信処理部と、
    本体側液体消費量情報を記憶する記憶部と、
    処理部として、
    コンピューターを機能させるプログラムであって、
    前記処理部は、
    前記記憶部から前記本体側液体消費量情報を読み出し、
    液体消費量をカウントする処理を行って、カウントした前記液体消費量に基づいて前記本体側液体消費量情報を更新し、
    前記記憶部は、
    更新前の前記本体側液体消費量情報を、履歴情報として記憶し、
    前記処理部は、
    更新前の前記本体側液体消費量情報に基づく前記本体側液体消費量と、受信した前記液体容器側液体消費量情報に基づく前記液体容器側液体消費量との比較処理を行い、
    更新前の前記本体側液体消費量と受信した前記液体容器側液体消費量とが等しい場合に、更新後の前記本体側液体消費量情報に基づく本体側液体消費量と、前記通信処理部が受信した前記液体容器側液体消費量情報に基づく液体容器側液体消費量との比較処理を行い、
    更新後の前記本体側液体消費量の、受信した前記液体容器側液体消費量に対する増分が許容増分の判定しきい値よりも大きい場合には、エラーと判定する処理を行い、
    前記エラーと判定しない場合には、書き込みコマンド及び更新後の前記本体側液体消費量情報を、前記通信処理部を介して前記記憶装置に送信する書き込み処理を行い、
    前記エラーと判定した場合には、前記書き込み処理を行わないことを特徴とするプログラム。
  10. 液体容器に設けられ液体容器側液体消費量情報を記憶する記憶装置との間で、通信処理を行う通信処理部と、
    本体側液体消費量情報を記憶する記憶部と、
    処理部として、
    コンピューターを機能させるプログラムであって、
    前記処理部は、
    前記記憶部から前記本体側液体消費量情報を読み出し、
    液体消費量をカウントする処理を行って、カウントした前記液体消費量に基づいて前記本体側液体消費量情報を更新し、
    更新後の前記本体側液体消費量情報に基づく本体側液体消費量と、前記通信処理部が受信した前記液体容器側液体消費量情報に基づく液体容器側液体消費量との比較処理を行い、
    更新後の前記本体側液体消費量の、受信した前記液体容器側液体消費量に対する増分が許容増分の判定しきい値よりも大きい場合には、エラーと判定する処理を行い、
    前記許容増分の判定しきい値は、前記液体容器の液体収容量の50%以上であることを特徴とするプログラム。
  11. 請求項1乃至のいずれかに記載の液体消費装置を含むことを特徴とする印刷装置。
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