JP6030986B2 - ゴム材料の接触シミュレーション方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ゴム材料と、任意の材料の接触面との接触状態を解析しうるゴム材料の接触シミュレーション方法に関する。
従来、ゴム材料と、任意の材料の接触面との接触状態を解析するには、例えば、有限要素法に基づいて、ゴム材料及び接触面を有する接触部それぞれを有限個の要素でモデル化するシミュレーション方法が提案されている。このようなシミュレーション方法では、各要素に定義される材料特性等に基づいて、ゴム材料をモデル化したゴムモデルと、接触部をモデル化した接触部モデルとの接触状態を解析することができる。
しかしながら、各要素は、隣り合う要素で拘束されているため、ゴムモデルの引張変形が100%以上となるような大きな変形計算が行われると、要素潰れ等による計算落ちが生じやすい。従って、有限要素法に基づくシミュレーション方法では、大変形を伴うゴム材料と接触面との接触状態を十分に解析することができないという問題があった。
また、下記非特許文献1では、分子モデル間に相互作用を定義して、分子間の接触状態を解析することができる分子動力学に基づくシミュレーション方法が提案されている。このようなシミュレーション方法では、上記のような計算落ちが発生することはない。
しかしながら、分子動力学に基づくシミュレーション方法では、分子間のミクロ・ナノレベルの接触状態のみを解析するものであるため、ゴム材料と接触面とのマクロレベルの接触状態を解析するには現実的に不可能であった。
さらに、下記非特許文献2及び非特許文献3では、解析対象物を、有限個の粒子でモデル化する粒子法に基づくシミュレーション方法が提案されている。各粒子には、上記のような分子間の相互作用ではなく、ニュートンの運動方程式がそれぞれ定義されている。
H. Morita, T. Ikehara, T. Nishi, M. Doi, Polymer J. 36, 265 (2004) Yoichi KAWASHIMA and Yuzuru SAKAI 著「Large Deformation Analysis of Hyperelastic Materials Using SPH Method」 e-Journal of Soft Materials Vol.3, pp.22-28 (2007) 酒井 譲、"SPH粒子法の基礎と応用"、[online]、CAE懇話会、[平成24年10月1日検索]、インターネット<URL:http://www.cae21.org/kaisekijuku2006/SPH.pdf>
しかしながら、各粒子の運動方程式には、ゴム材料に有する復元力が定義されていない。このため、ゴムモデルは、大きな変形が計算されると、変形したままとなり、元の形状に復元することができない。従って、このような粒子法に基づくシミュレーション方法では、大変形を伴うゴム材料と接触面との接触状態を解析できないという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ゴムモデルの運動方程式に、引張変形に対するゴム材料の復元力を定義することを基本として、大きな変形を伴うゴム材料と接触面との接触状態を精度良く解析しうるゴム材料の接触シミュレーション方法を提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、コンピュータを用いて、ゴム材料と、該ゴム材料が接触する接触面との接触状態を、粒子法に基づいて解析するゴム材料の接触シミュレーション方法であって、前記コンピュータに、前記ゴム材料を、有限個の粒子でモデル化し、かつ、該粒子に運動方程式を定義したゴムモデルを入力するステップと、前記コンピュータに、前記接触面を含む接触部を、有限個の粒子でモデル化した接触部モデルを入力する接触部モデル入力ステップと、前記コンピュータが、前記ゴムモデルを前記接触部モデルに接触させて、該ゴムモデルの変形計算を行う変形計算ステップとを含み、前記ゴムモデルの前記運動方程式には、引張変形に対する前記ゴム材料の復元力が定義されることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、前記変形計算ステップでは、前記ゴムモデルの前記粒子と前記接触部モデルの前記粒子との間に、前記ゴムモデルと前記接触部モデルとの接触面内において、前記ゴムモデルと前記接触部モデルとの接触を表現する接触バネを設定するステップを含む請求項1に記載のゴム材料の接触シミュレーション方法である。
また、請求項3記載の発明は、前記接触部モデルは、前記接触面に、凹凸を有する請求項1又は2に記載のゴム材料の接触シミュレーション方法である。
また、請求項4記載の発明は、前記変形計算ステップは、前記接触部モデル側への荷重を前記ゴムモデルに定義し、かつ該ゴムモデルを、該接触部モデルの前記接触面に沿ってスライドさせた状態を計算するステップを含む請求項1乃至3のいずれかに記載のゴム材料の接触シミュレーション方法である。
また、請求項5記載の発明は、前記ゴムモデルは、前記ゴム材料の二次元の断面形状に形成され、前記ゴムモデルの前記接触面と反対側の面には、変形不能に定義された剛部材モデルが定義され、 前記変形計算ステップでは、前記剛部材モデルの上下方向の座標を一定に保持する請求項4に記載のゴム材料の接触シミュレーション方法である。
また、請求項6記載の発明は、前記ゴムモデルには、Arruda−Boyce型構成方程式が定義され、前記変形計算ステップは、前記運動方程式に基づいて、前記ゴムモデルの前記各粒子の加速度を計算する第1加速度計算ステップ、前記加速度で移動した前記ゴムモデルの歪を計算する歪計算ステップ、前記ゴムモデルの歪を、前記Arruda−Boyce型構成方程式に代入して、前記ゴムモデルが前記接触部モデルから受ける応力を計算する応力計算ステップ、前記応力を前記運動方程式に代入して、前記ゴムモデルの前記各粒子の加速度を計算する第2加速度計算ステップを含み、前記変形計算ステップが終了するまで、前記歪計算ステップ、前記応力計算ステップ、及び、前記第2加速度計算ステップが繰り返し実行される請求項1乃至5のいずれかに記載のゴム材料の接触シミュレーション方法である。
また、請求項7記載の発明は、前記応力計算ステップでは、前記ゴムモデルの前記応力から、前記ゴムモデルと前記接触部モデルとの摩擦力を求める請求項6に記載のゴム材料の接触シミュレーション方法である。
本発明のゴム材料の接触シミュレーション方法は、コンピュータに、ゴム材料を、有限個の粒子でモデル化し、かつ、該粒子に運動方程式を定義したゴムモデルを入力するステップと、コンピュータに、接触面を含む接触部を、有限個の粒子でモデル化した接触部モデルを入力する接触部モデル入力ステップと、コンピュータが、ゴムモデルを接触部モデルに接触させて、該ゴムモデルの変形計算を行う変形計算ステップとを含んでいる。
このようなシミュレーション方法では、ゴム材料が、有限個の粒子によってモデル化されるため、例えば、引張変形が100%以上となるような大きな変形計算を柔軟に行うことができる。従って、本発明のゴム材料の接触シミュレーション方法では、従来のような、要素潰れによる計算落ちを防ぐことができる。
また、ゴムモデルの運動方程式には、引張変形に対するゴム材料の復元力が定義される。従って、ゴムモデルに大きな変形が与えられるシミュレーションであっても、ゴムモデルは、元の形状に復元することができる。従って、本発明のシミュレーション方法では、ゴム材料と接触面との接触状態を精度良く解析することができる。
本実施形態のゴム材料及び接触面の一例を示す断面図である。 コンピュータ装置の斜視図である。 本実施形態のシミュレーション方法を示すフローチャートである。 ゴムモデル及び接触部モデルを視覚化した側面図である。 連続体を離散化した粒子を視覚化して示す平面図である。 変形計算ステップを示すフローチャートである。 接触ステップを示すフローチャートである。 (a)は、接触面に接触したゴムモデルを視覚化して示す側面図、(b)は、荷重によって変形したゴムモデルを視覚化して示す側面図である。 ゴムモデルの粒子と接触部モデルの粒子との間に定義される接触バネを視覚化して示す側面図である。 変形ステップでのゴムモデル及び接触部モデルを視覚化した側面図である。 スライドステップを示すフローチャートである。 応力と時間との関係を示すグラフである。 (a)は、実施例1のゴムモデルを視覚化して示す側面図、(b)は、実施例3のゴムモデルを視覚化して示す側面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
本実施形態のゴム材料1の接触シミュレーション方法(以下、単に「接触シミュレーション方法」ということがある)は、図1に示されるように、コンピュータを用いて、ゴム材料1と、該ゴム材料1が接触する接触面2Sとの接触状態を、粒子法に基づいて解析するための方法である。
図2に示されるように、コンピュータ3は、本体3a、キーボード3b、マウス3c、及び、ディスプレイ装置3dを含む。この本体3aには、演算処理装置(CPU)、ROM、作業用メモリー、磁気ディスクなどの記憶装置、及び、ディスクドライブ装置3a1、3a2などが設けられる。また、記憶装置には、本実施形態の接触シミュレーション方法を実行するためのソフトウェアや、処理手順が予め記憶されている。
図3には、本実施形態の接触シミュレーション方法の具体的な処理手順が示される。
本実施形態では、先ず、図4に示されるように、コンピュータ3に、ゴム材料1(図1に示す)をモデル化したゴムモデル5を入力する(ステップS1)。ゴムモデル5は、粒子法に基づいて、例えば、ゴム材料1の二次元の断面形状(例えば、断面略矩形状)を、有限個の粒子6でモデル化して設定される。また、各粒子6は、コンピュータ3で取り扱うための数値データである。これらの数値データは、コンピュータ3に記憶される。なお、数値データとしては、例えば、質量、体積、直径、座標及び材料特性等が含まれる。
本実施形態の粒子法としては、例えば、本実施形態では上記非特許文献2及び非特許文献3に示したSPH粒子法が採用される。ここで、SPH粒子法は、図5に示されるように、任意の連続体11を、複数の粒子12に離散化し、これらの各粒子12の集合を連続体11として取り扱う手法である。各粒子12の物理量f(x)は、非特許文献2及び非特許文献3の記載に従って、下記式(1)で定義される。

ここで、符号は次のとおりである。
W(x−x’,h):重み関数
h:影響半径
x:評価点の中心座標値
x’:任意粒子の座標値
また、重み関数W(x−x’,h)は、影響半径hの内部に分布する粒子12の重み付けを行う関数である。このため、上記式(1)で示した物理量f(x)を求めるには、下記式(2)乃至下記式(4)で示される条件を満たす必要がある。
上記式(2)では、重み関数(x−x’,h)の極限(h→0)がデルタ関数であることを示している。また、上記式(3)では、重み関数W(x−x’,h)が規格化されることを示している。さらに、上記式(4)では、影響半径hの範囲以外で、重み関数W(x−x’,h)がゼロになるコンパクト化が可能であることを示している。なお、上記式(1)は、上記非特許文献2及び非特許文献3に基づいて、適宜変形して利用することができる。
また、SPH粒子法では、各粒子12に、下記式(5)に示される運動方程式が定義される。この下記式(5)では、各粒子12の加速度aを定義している。この加速度aに基づいて、各粒子12の運動が定義される。なお、下記式(5)は、上記非特許文献2及び非特許文献3に基づいて、適宜変形して利用することができる。

ここで、
a:加速度
ρ:粒子の密度
σ:応力テンソル
さらに、SPH法では、下記式(6)に示される歪速度、及び、粒子速度の関係式を用いて、二次元弾性場、即ち、連続体11の歪εijを求めることができる。

ここで:
i:評価粒子の速度
j:影響半径内にある他の粒子の速度
i:評価粒子の座標
j:影響半径内にある他の粒子の座標
図4に示されるように、本実施形態のゴムモデル5には、上記式(1)に示した物理量f(x)が設定される。なお、本実施形態の重み付け関数W(x−x’,h)は、3次のスプライン関数が使用されている。また、本実施形態の影響半径hには、変形計算が行わる前の初期状態において、隣接する粒子6、6間の距離D1(図9に示す)の2倍に設定されている。
また、本実施形態のゴムモデル5の粒子6には、上記式(5)の運動方程式に代えて、下記式(7)、(8)で示される運動方程式が設定される。

ここで、
f:粒子間の粘弾性力
k:バネ係数
η:せん断バネ係数
ΔLi:バネの長さ
ΔCi:伸縮量
Δt:時間増分
i:重み係数
上記式(7)は、上記式(5)に、粒子6、6間の粘弾性力fが加えられている。この粘弾性力fは、加速度aによる粒子6、6間の広がり(例えば、引張変形)を抑える働きを示す関数である。これにより、ゴムモデル5の運動方程式には、引張変形に対するゴム材料1(図1に示す)の復元力が定義される。従って、ゴムモデル5は、大きな変形が与えられるようなシミュレーションであっても、元の形状に復元することができる。
また、上記式(8)のバネ係数kは、実際のゴム材料1(図1に示す)で測定されたヤング率が設定される。また、せん断バネ係数ηは、ゴム材料1で測定された粘度(ポアズ)が設定される。このように、各係数k、ηには、ゴム材料1の実際の測定値が設定されるため、シミュレーション精度を向上しうる。なお、せん断バネ係数ηは、図1に示したゴム材料1と接触面2Sとの摩擦を示すパラメータである。このため、本実施形態のように、ゴム材料1と接触面2Sとの接触状態を解析する場合には、上記式(8)において、せん断バネ係数ηを省略することができる。
さらに、本実施形態のゴムモデル5には、分子鎖網目理論に基づくArruda−Boyce型構成方程式が定義される。なお、Arruda−Boyce型構成方程式は、「Ellen M. Arruda and Marry C. Boyce著「A THREE-DIMENSIONAL CONSTITUTIVE MODEL FOR THE LARGE STRECH BEHAVIOR OF RUBBER ELASTIC MATERIALSS」 Journal of the Mechanics and Physics of Solids Volume 41, Issue 2, Pages 389-412 (February 1993)」に基づいて、例えば、特開2011−242336号公報に記載されるように、下記式(9)に変形して使用することができる。

ここで、
σ:応力
B:Boltzmann定数
T:絶対温度
λ:ストレッチ
N:分子鎖一本あたりの平均セグメント数
L(x):下記式(10)で定義されるLangevin関数である。
上記式(9)では、上記式(6)で求められるゴムモデル5の歪εijが、ストレッチλに代入されると、ゴムモデル5が接触面9Sから受ける応力σを計算することができる。このような応力σは、ゴムモデル5と、接触部2(図1に示す)をモデル化した接触部モデル9との摩擦力とみなすことができる。
本実施形態のゴムモデル5には、接触部モデル9の接触面9Sと反対側の面、即ち、本実施形態では上面5uに、変形不能に定義された剛部材モデル7が定義される。この剛部材モデル7は、粒子法に基づいて、有限個の粒子8でモデル化される。これらの粒子8も、コンピュータ3で取り扱うための数値データであり、コンピュータ3にそれぞれ記憶される。
また、剛部材モデル7の粒子8には、上記式(1)で示した物理量f(x)や、上記式(5)で示される運動方程式が定義されている。さらに、剛部材モデル7は、例えば、下記式(11)に示される金属の弾性構成方程式が定義される。

ここで、
{σ}:応力マトリクス
{ε}:ひずみマトリクス
[D]:応力・ひずみマトリクス
次に、コンピュータ3に、接触面2Sを含む接触部2(図1に示す)をモデル化した接触部モデル9が入力される(ステップS2)。この接触部モデル9も、粒子法に基づいて、例えば、接触部2を、有限個の粒子10でモデル化される。これらの粒子10も、コンピュータ3で取り扱うための数値データであり、コンピュータ3にそれぞれ記憶される。
また、本実施形態の接触部モデル9の接触面9Sには、凹凸が形成される。この凹凸は、上方に突出する凸部15と、下方に凹む凹部16とが、水平方向で交互に形成されている。また、凸部15の上端15uと、凹部16の下端16dとの間の凹凸高さH1は、任意に設定することができる。
なお、本実施形態の接触部モデル9の粒子10には、上記式(1)で示した物理量f(x)や、上記式(5)で示される運動方程式が定義されている。さらに、本実施形態の接触部モデル9は、例えば、鋼鉄(ヤング率208GPa、ポアソン比0.33))として定義される。このような接触部モデル9は、ゴムモデル5(例えば、ヤング率10MPa程度)に比べると、完全剛体とみなすことができる。なお、接触部モデル9を鋼鉄(完全剛体)として定義するには、上記式(11)を用いることができる。なお、接触部モデル9は、軟体として定義されてもよい。
次に、コンピュータ3が、ゴムモデル5を接触部モデル9に接触させて、該ゴムモデル5の変形計算を行う(変形計算ステップS3)。本実施形態では、図1に示されるように、ゴムモデル5を接触部モデル9の接触面9Sに接触させて、接触面9Sに沿ってスライドさせた状態を計算する。図6には、本実施形態の変形計算ステップS3の具体的な処理手順が示される。
変形計算ステップS3では、先ず、ゴムモデル5を、接触部モデル9に接触させる(接触ステップS4)。図7には、本実施形態の接触ステップS4の具体的な処理手順が示される。
図8(a)に示されるように、接触ステップS4では、ゴムモデル5を接触面9Sに接触させて、ゴムモデル5の剛部材モデル7に、接触部モデル9側への荷重Gを定義する(ステップS41)。本実施形態のステップS41では、有限要素法に基づいて、剛部材モデル7の粒子8の運動方程式に、荷重Gが定義される。これにより、剛部材モデル7の移動が計算される。また、剛部材モデル7は、実質的に変形不能に設定されるため、ゴムモデル5の上面5uの全体に、荷重Gが連続的に設定される。
次に、上記式(7)に示した運動方程式に基づいて、荷重Gによるゴムモデル5の各粒子6(図4に示す)の加速度aを計算する(第1加速度計算ステップS42)。本実施形態の第1加速度計算ステップS42では、剛部材モデル7の移動に基づいて、ゴムモデル5の各粒子6の加速度aが計算される。各粒子6は、加速度aに基づいてそれぞれ移動し、図8(b)に示されるように、荷重Gによるゴムモデル5の変形が計算される。
次に、図9に示されるように、ゴムモデル5の各粒子6と接触部モデル9の各粒子10との間に、接触バネ20を定義する(接触バネ設定ステップS43)。接触バネ20は、ゴムモデル5の各粒子6と、接触部モデル9の粒子10との接触を妨げる方向に復元力を作用させるものである。本実施形態の接触バネ20は、上記式(8)に示される粘弾性力fによって定義される。なお、接触バネ20が定義された粒子6の運動は、粘弾性力fを考慮した上記式(7)の運動方程式によって定義することができる。
また、接触バネ20は、接触部モデル9の各粒子10との距離L3が、影響半径h以下となるゴムモデル5の各粒子6のみに定義される。これにより、接触バネ20は、ゴムモデル5と接触部モデル9との接触面9S内において、ゴムモデル5の粒子6が、接触部モデル9の粒子10への浸透を抑制することができ、ゴムモデル5と接触部モデル9との接触状態を維持することができる。
次に、ゴムモデル5の歪εijを計算する(歪計算ステップS44)。この歪計算ステップS44では、上記式(6)に基づいて、加速度aで移動した後に生じるゴムモデル5の歪εijが計算される。本実施形態では、接触面9S内において、接触バネ20が定義されているため、ゴムモデル5の歪εijを精度良く計算することができる。
次に、ゴムモデル5の歪εijに基づいて、ゴムモデル5が接触部モデル9から受ける応力σを計算する(応力計算ステップS45)。この応力計算ステップS45では、上記式(9)に示したArruda−Boyce型構成方程式に、歪εijを代入して、ゴムモデル5が接触部モデル9から受ける応力σを計算する。これにより、ゴムモデル5が接触部モデル9から受ける応力σ、即ち、ゴムモデル5と接触部モデル9との摩擦力を求めることができる。
次に、応力σに基づいて、ゴムモデル5の各粒子6(図4に示す)の新たな加速度aを計算する(第2加速度計算ステップS46)。第2加速度計算ステップS46では、ゴムモデル5の各粒子6に設定されている上記式(7)の運動方程式に、応力σを代入して、各粒子6の加速度aを求めている。これにより、各粒子6には、ゴムモデル5が接触部モデル9から受ける応力σに基づく新たな加速度aが設定される。各粒子6は、この新たな加速度aに基づいてそれぞれ移動し、ゴムモデル5の変形が計算される。
次に、コンピュータ3が、ゴムモデル5の変形計算が終了したか否かを判断する(終了判断ステップS47)。この終了判断ステップS47では、ゴムモデル5の各粒子6(図4に示す)の振動が収束した場合に、ゴムモデル5の変形計算が終了したと判断している。
本実施形態のステップS47では、コンピュータ3がゴムモデル5の変形計算が終了したと判断した場合、接触ステップS4を終了し、次のスライドステップS5を実施する。一方、コンピュータ3がゴムモデル5の変形が終了していないと判断した場合には、単位時間Txを一つ進めて(ステップS48)、接触バネ設定ステップS43、歪計算ステップS44、応力計算ステップS45、第2加速度計算ステップS46、及び、終了判断ステップS47の各ステップが順次行われる。これにより、コンピュータ3は、荷重Gによるゴムモデル5の変形計算を確実に終了させることができ、次のスライドステップS5でのシミュレーション精度を向上させることができる。
次に、図10に示されるように、荷重Gをゴムモデル5に定義したまま、ゴムモデル5を、接触部モデル9の接触面9Sに沿ってスライドさせた状態を計算する(スライドステップS5)。図11には、本実施形態のスライドステップS5の具体的な処理手順が示される。
図10に示されるように、本実施形態のスライドステップS5は、先ず、ゴムモデル5の各粒子6の加速度aを計算する(第1加速度計算ステップS51)。このステップS51では、上記式(7)で示した運動方程式に基づいて、ゴムモデル5のスライド速度V1による各粒子6の加速度aが計算される。これにより、各粒子6は、加速度aに基づいてそれぞれ移動し、ゴムモデル5のスライドが計算される。
次に、接触部モデル9の各粒子10の加速度aを計算する(ステップS52)。このステップS52では、上記式(5)で示した運動方程式に基づいて、スライド速度V1に対応する並進速度V2による各粒子10の加速度aが計算される。これにより、各粒子10は、加速度aに基づいてそれぞれ移動し、接触部モデル9の移動が計算される。従って、ゴムモデル5が、接触部モデル9の接触面9Sに沿ってスライドした状態を計算することができる。
次に、図9に示されるように、ゴムモデル5各粒子6と、接触部モデル9の各粒子10との間に、接触バネ20を定義する(接触バネ設定ステップS53)。この接触バネ設定ステップS53では、接触ステップS4の接触バネ設定ステップS43と同様に、接触部モデル9の各粒子10との距離L3が影響半径h以下となるゴムモデル5の各粒子6にのみ、接触バネ20を設定している。これにより、ゴムモデル5は、接触部モデル9の接触面9Sに沿ってスライドした状態において、接触部モデル9との接触状態を維持することができる。
次に、図10に示されるように、ゴムモデル5の歪εijを計算する(歪計算ステップS54)。この歪計算ステップS54では、上記式(6)に基づいて、加速度aで移動した後に生じるゴムモデル5の歪εijが計算される。本実施形態のスライドステップS5では、接触ステップS4と同様に、歪計算ステップS54に先立ち、接触面9S内において、接触バネ20が定義されるため、ゴムモデル5の歪εijを精度良く計算することができる。
次に、ゴムモデル5の歪εijに基づいて、ゴムモデル5が接触部モデル9から受ける応力σを計算する(応力計算ステップS55)。この応力計算ステップS45では、上記式(9)に示すArruda−Boyce型構成方程式に、歪εijを代入して、ゴムモデル5が接触部モデル9から受ける応力σを計算する。このような応力σを計算することにより、ゴムモデル5が接触部モデル9の接触面9Sをスライドする際に生じる摩擦力を求めることができる。
次に、応力σに基づいて、ゴムモデル5の各粒子6の新たな加速度aを計算する(第2加速度計算ステップS56)。この第2加速度計算ステップS56では、ゴムモデル5の各粒子6に設定されている上記式(7)の運動方程式に、応力σを代入して、各粒子6の加速度aを求めている。これにより、各粒子6には、ゴムモデル5が接触部モデル9から受ける応力σに基づく新たな加速度aが設定される。各粒子6は、この新たな加速度aに基づいてそれぞれ移動し、ゴムモデル5のスライドが計算される。
次に、コンピュータ3が、予め定められた終了時間が経過したか否かを判断する(終了判断ステップS57)。この終了判断ステップS57では、コンピュータ3が、終了時間が経過したと判断した場合、スライドステップS5を終了させる。一方、コンピュータ3が、終了時間が経過していないと判断した場合、単位時間Txを一つ進めて(ステップS58)、接触バネ設定ステップS53、歪計算ステップS54、応力計算ステップS55、第2加速度計算ステップS56、及び、終了判断ステップS57の各ステップが順次行われる。
これにより、コンピュータ3は、スライド開始から終了までのゴムモデル5の歪εijや応力σを、単位時間Txごとの時系列データとして求めることができる。これらの時系列データは、コンピュータ3に記憶される。なお、終了時間は、実行するシミュレーションに応じて適宜定められる。
このように、本実施形態の接触シミュレーション方法では、ゴム材料1が、有限個の粒子6によってモデル化されるため、変形計算ステップS3において、例えば、引張変形が100%以上となるような大きな変形計算を柔軟に行うことができる。
さらに、ゴムモデル5の粒子6は、隣り合う粒子6に拘束されないため、本実施形態のように接触面9Sに凹凸が形成されても、ゴムモデル5を接触面9Sに追従させて変形計算することができる。しかも、上記式(7)に示される運動方程式には、引張変形に対するゴム材料1の復元力が定義されるため、ゴムモデル5に大きな変形が与えられても、元の形状に復元することができる。従って、本実施形態の接触シミュレーション方法では、従来のような、要素潰れによる計算落ちを防ぎつつ、図1に示したゴム材料1と接触面2Sとの接触状態を精度良く解析することができる。
さらに、本実施形態では、図9に示されるように、接触バネ20が定義されることにより、ゴムモデル5の粒子6が、接触部モデル9の粒子10に浸透するのを防ぐことができる。従って、ゴムモデル5の各粒子6は、接触面9S内において、接触部モデル9の各粒子10との接触及び離間をスムーズに行うことができ、ゴム材料1と接触面2Sとの接触状態を精度良く解析することができる。
図9に示されるように、ゴムモデル5の各粒子6、及び、接触部モデル9の各粒子10の直径D2は、適宜設定することができるが、SPH粒子法に従って、互いに同一にするのが望ましい。なお、解析精度を高めるには、各粒子6、10の直径D2を小さくほどよい。また、上記のように、凹凸高さH1は適宜設定することができるが、ゴムモデル5との接触挙動を精度よく表現するために、凹部16の下端16dとの間に、5層以上の粒子10が配置されるのが望ましい。
図10に示されるように、本実施形態のスライドステップS5は、剛部材モデル7の上下方向(y軸方向)の下面7dの座標Cを、一定に保持して行われてもよい。これにより、ゴムモデル5の上面5uは、凸部15を乗り越える際に生じる上下動が、剛部材モデル7を介して拘束されるため、ゴムモデル5の変形量を大きくすることができる。なお、剛部材モデル7の座標Cは、シミュレーションの態様によって適宜変更することができる。
また、剛部材モデル7は、接触部モデル9と同様に、完全剛体(鋼鉄)として定義されてもよい。これにより、剛部材モデル7は、ゴムモデル5の上下動をより効果的に拘束することができるため、シミュレーション精度を向上することができる。
次に、ゴムモデル5と、接触部モデル9の接触面9Sとの接触状態が、良好か否かが判断される(ステップS6)。このステップS6では、スライドステップS5で単位時間Tx毎に記憶されたゴムモデル5の歪εij、及び、接触部モデル9から受ける応力σ(摩擦力)に基づいて、ゴムモデル5の接触状態が評価される。
ゴムモデル5の接触状態が良好と判断された場合は、ゴムモデル5に設定された材料特性等に基づいて、ゴム材料1が製造される(ステップS7)。一方、ゴムモデル5の接触状態が良好ではないと判断された場合は、ゴムモデル5の材料特性等を変更して(ステップS8)、再度シミュレーションが行われる(S3〜S6)。このように、本実施形態では、ゴムモデル5の接触状態が良好と判断されるまでゴムモデル5が変更されるため、接触状態が良好なゴム材料1を設計することができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
[実施例]
図3に示した処理手順に従って、図4に示したゴムモデル及び接触部モデルがコンピュータに設定された。そして、図10に示されるように、ゴムモデルを接触部モデルに接触させ、かつ、スライド速度V1をそれぞれ異ならせて変形計算が実施された(実施例1〜実施例3)。実施例1〜3のゴムモデルには、下記に示すスライド速度V1が夫々設定された。
また、比較のために、図1で示したゴム材料及び接触部を、有限要素法に基づいて、有限個の要素でモデル化したゴムモデル及び接触部モデルが、コンピュータに設定された。そして、ゴムモデルを接触部モデルに接触させた変形計算が実施された(比較例)。なお、各パラメータは次の通りである。
実施例1のスライド速度V1:3m/秒
実施例2のスライド速度V1:10m/秒
実施例3のスライド速度V1:30m/秒
比較例のスライド速度V1:3m/秒
荷重G:0.14MPa
隣接する粒子間の距離D1:1mm
粒子の密度ρ:0.95g/cm3
凹凸高さH1:5mm
影響半径:距離D1×2
バネ係数k:100N/mm
せん断バネ係数η:0ポアズ
バネの長さΔLi:粒子1個分
伸縮量ΔCi:解析の過程で計算される
時間増分Δt:1×10−4
重み係数Wi:非特許文献3に基づく3次Spline関数
Boltzmann定数KB:1.38066×10−29
絶対温度T:296K
分子鎖一本あたりの平均セグメント数N:8個
応力・ひずみマトリクス[D]:材料定数から決定されるマトリクスである(例えば、非特許文献3参照)
なお、評価粒子の速度Vi、影響半径内にある他の粒子の速度Vj、評価粒子の座標xi、影響半径内にある他の粒子の座標xj、応力マトリクス{σ}、及びひずみマトリクス{ε}は、解析の過程で求められる値である。
テストの結果、実施例1〜3は、要素潰れ等による計算落ちが発生することなく、変形計算が終了した。一方、比較例は、要素潰れによる計算落ちが発生し、処理が中断された。
図12には、応力(摩擦力)と時間との関係を示すグラフが示される。
このグラフに示されるように、スライド初期(〜0.001秒)では、スライド速度V1が速いほど、応力σ(摩擦力)が大きくなることが確認できた。また、スライド中期(0.001秒〜)においては、スライド速度V1が最も速い実施例3の応力σ(摩擦力)が大幅に小さくなることが確認できた。これらの結果より、ゴムモデルの応力σ(摩擦力)は、実際のゴム材料の摩擦力に近似することが確認できた。
図13(a)には、実施例1のゴムモデルを視覚化した側面図が示される。また、図13(b)には、実施例3のゴムモデルを視覚化した側面図が示される。これらの図に示されるゴムモデルは、いずれもスライド初期のものである。これらの図から明らかなように、スライド速度V1が最も速い実施例3のゴムモデルは、スライド速度が最も遅い実施例1のゴムモデルに比べて反りが大きくなることが確認できた。これにより、実施例3のゴムモデルには、実施例1のゴムモデルよりも大きな摩擦力が生じていることが確認できた。従って、本発明の接触シミュレーション方法では、ゴム材料と接触面との接触状態を精度良く解析しうることが確認できた。
1 ゴム材料
2 接触部
5 ゴムモデル
9 接触部モデル

Claims (7)

  1. コンピュータを用いて、ゴム材料と、該ゴム材料が接触する接触面との接触状態を、粒子法に基づいて解析するゴム材料の接触シミュレーション方法であって、
    前記コンピュータに、前記ゴム材料を、有限個の粒子でモデル化し、かつ、該粒子に運動方程式を定義したゴムモデルを入力するステップと、
    前記コンピュータに、前記接触面を含む接触部を、有限個の粒子でモデル化した接触部モデルを入力する接触部モデル入力ステップと、
    前記コンピュータが、前記ゴムモデルを前記接触部モデルに接触させて、該ゴムモデルの変形計算を行う変形計算ステップとを含み、
    前記ゴムモデルの前記運動方程式には、引張変形に対する前記ゴム材料の復元力が定義されることを特徴とするゴム材料の接触シミュレーション方法。
  2. 前記変形計算ステップでは、前記ゴムモデルの前記粒子と前記接触部モデルの前記粒子との間に、前記ゴムモデルと前記接触部モデルとの接触面内において、前記ゴムモデルと前記接触部モデルとの接触を表現する接触バネを設定するステップを含む請求項1に記載のゴム材料の接触シミュレーション方法。
  3. 前記接触部モデルは、前記接触面に、凹凸を有する請求項1又は2に記載のゴム材料の接触シミュレーション方法。
  4. 前記変形計算ステップは、前記接触部モデル側への荷重を前記ゴムモデルに定義し、かつ該ゴムモデルを、該接触部モデルの前記接触面に沿ってスライドさせた状態を計算するステップを含む請求項1乃至3のいずれかに記載のゴム材料の接触シミュレーション方法。
  5. 前記ゴムモデルは、前記ゴム材料の二次元の断面形状に形成され、
    前記ゴムモデルの前記接触面と反対側の面には、変形不能に定義された剛部材モデルが定義され、
    前記変形計算ステップでは、前記剛部材モデルの上下方向の座標を一定に保持する請求項4に記載のゴム材料の接触シミュレーション方法。
  6. 前記ゴムモデルには、Arruda−Boyce型構成方程式が定義され、
    前記変形計算ステップは、前記運動方程式に基づいて、前記ゴムモデルの前記各粒子の加速度を計算する第1加速度計算ステップ、
    前記加速度で移動した前記ゴムモデルの歪を計算する歪計算ステップ、
    前記ゴムモデルの歪を、前記Arruda−Boyce型構成方程式に代入して、前記ゴムモデルが前記接触部モデルから受ける応力を計算する応力計算ステップ、
    前記応力を前記運動方程式に代入して、前記ゴムモデルの前記各粒子の加速度を計算する第2加速度計算ステップを含み、
    前記変形計算ステップが終了するまで、前記歪計算ステップ、前記応力計算ステップ、及び、前記第2加速度計算ステップが繰り返し実行される請求項1乃至5のいずれかに記載のゴム材料の接触シミュレーション方法。
  7. 前記応力計算ステップでは、前記ゴムモデルの前記応力から、前記ゴムモデルと前記接触部モデルとの摩擦力を求める請求項6に記載のゴム材料の接触シミュレーション方法。
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