JP7290037B2 - ゴム材料のシミュレーション方法及びゴム材料の製造方法 - Google Patents

ゴム材料のシミュレーション方法及びゴム材料の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ゴム材料を有限要素モデルとしてモデル化したゴム材料モデルを、コンピュータを用いて作成するための方法等に関する。
近年、有限要素法を用いたコンピュータシミュレーションが種々行われている。このようなシミュレーションには、解析対象物を、コンピュータで取り扱い可能な有限個の要素で離散化した有限要素モデルが用いられている。解析対象物としては、例えば、マトリックスゴムの中にフィラーが配合されたフィラー配合ゴムが挙げられる。
下記特許文献1は、フィラー配合ゴムの有限要素モデルを作成するための方法を提案している。この方法は、フィラー配合ゴムのうち、マトリックスゴムが占めるゴム領域を複数の四辺形要素に分割して、有限要素モデルを形成するステップを含んでいる。各四辺形要素には、マトリックスゴムの物性に応じた材料定数が定義されている。このような物性は、マトリックスゴムを用いた応力緩和試験等の実験によって求められている。
特許第5227436号公報
しかしながら、上記の方法では、物性を求めるための実験を行うために、マトリックスゴムを実際に作成する必要があるという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、マトリックスゴムを実際に作成することなく、ゴム材料の有限要素モデルからなるゴム材料モデルを作成可能な方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、マトリックスゴムを含むゴム材料の有限要素モデルからなるゴム材料モデルを、コンピュータを用いて作成するための方法であって、前記コンピュータに、前記マトリックスゴムを有限個の第1要素で離散化したマトリックスゴムモデルを入力して、前記マトリックスゴムモデルを含む前記ゴム材料モデルを定義する離散化工程と、前記コンピュータに、前記マトリックスゴムの分子鎖を、全原子モデル又はユナイテッドアトムモデルとしてモデル化した分子鎖モデルを入力する工程と、前記コンピュータが、前記分子鎖モデルを用いた分子動力学計算を実施して、前記マトリックスゴムの緩和弾性率を求める工程と、前記コンピュータが、前記緩和弾性率から前記マトリックスゴムの物性を特定する工程と、前記コンピュータが、特定した前記物性を前記第1要素に定義する工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る前記ゴム材料モデルの作成方法において、前記ゴム材料は、さらに、フィラーを含み、前記離散化工程は、前記マトリックスゴムモデルと隣接するように、前記フィラーを有限個の第2要素で離散化したフィラーモデルを入力する工程を含んでもよい。
本発明に係る前記ゴム材料モデルの作成方法において、前記物性は、前記マトリックスゴムの貯蔵弾性率及び損失弾性率の少なくとも一つを含んでもよい。
本発明は、ゴム材料のシミュレーション方法であって、前記コンピュータが、請求項1乃至3のいずれかに記載の前記作成方法で作成された前記ゴム材料モデルの変形を計算する工程と、前記変形の計算結果を評価する工程とを含むことを特徴とする。
本発明は、ゴム材料の製造方法であって、請求項4記載の前記シミュレーション方法において、前記計算結果が良好であると評価された前記ゴム材料モデルに基づいて、前記ゴム材料を製造する工程を含むことを特徴とする。
本発明のゴム材料モデルの作成方法は、コンピュータに、マトリックスゴムを有限個の第1要素で離散化したマトリックスゴムモデルを入力して、前記マトリックスゴムモデルを含むゴム材料モデルを定義する離散化工程と、前記マトリックスゴムの分子鎖を、全原子モデル又はユナイテッドアトムモデルとしてモデル化した分子鎖モデルを入力する工程とを含んでいる。さらに、本発明の前記作成方法は、前記コンピュータが、前記分子鎖モデルを用いた分子動力学計算を実施して、前記マトリックスゴムの緩和弾性率を求める工程と、前記緩和弾性率から前記マトリックスゴムの物性を特定する工程と、特定した前記物性を前記第1要素に定義する工程とを含んでいる。
本発明の前記作成方法では、前記分子鎖モデルを用いた分子動力学計算により、例えば、前記マトリックスゴムを用いた実験を行うことなく、前記マトリックスゴムの物性を特定することができる。したがって、本発明の前記作成方法は、前記マトリックスゴムを実際に作成することなく、前記ゴム材料モデルを作成することができる。これにより、本発明の前記作成方法では、未知のマトリックスゴムを含む新規なゴム材料の前記ゴム材料モデルを作成することができるため、例えば、前記ゴム材料モデルを用いたシミュレーションの計算結果に基づいて、前記新規なゴム材料を開発することが可能となる。
ゴム材料モデルの作成方法を実行するためのコンピュータの一例を示す斜視図である。 ゴム材料の一例を示す部分断面図である。 マトリックスゴムの分子鎖の一例を示す構造式である。 ゴム材料モデルの作成方法、シミュレーション方法及び製造方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 ゴム材料モデルの一例を視覚化して示す平面図である。 離散化工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 分子鎖モデルの一例を示す概念図である。 分子鎖モデルが配置された空間の一例を示す概念図である。 緩和弾性率計算工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 解析モデルの緩和弾性率G(t)と、時間tとの関係の一例を示すグラフである。 せん断変形したゴム材料モデルの応力分布の一例を示す図である。 せん断応力が緩和したゴム材料モデルの応力分布の一例を示す図である。 ゴム材料モデルの緩和弾性率と、時間との関係の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
本実施形態のゴム材料モデルの作成方法(以下、単に「作成方法」ということがある。)では、ゴム材料の有限要素モデルからなるゴム材料モデルが、コンピュータを用いて作成される。
有限要素モデルは、メッシュモデル等とも呼ばれている。このような有限要素モデルは、コンピュータを用いて作成され、変形シミュレーション等に利用される。有限要素モデルは、二次元又は三次元の座標系に従って作成される。本実施形態では、有限要素モデルの二次元モデルとして、X方向及びY方向の二次元座標系に定義される。
図1は、ゴム材料モデルの作成方法を実行するためのコンピュータの一例を示す斜視図である。コンピュータ1は、本体1a、キーボード1b、マウス1c及びディスプレイ装置1dを含んで構成されている。本体1aには、例えば、演算処理装置(CPU)、ROM、作業用メモリ、磁気ディスクなどの記憶装置、及び、ディスクドライブ装置1a1、1a2が設けられている。また、記憶装置には、本実施形態の作成方法を実行するためのソフトウェアが予め記憶されている。
図2は、ゴム材料2の一例を示す部分断面図である。ゴム材料2は、少なくともマトリックスゴム3を含んでいる。マトリックスゴム3としては、例えば、天然ゴムやポリスチレン等が例示される。本実施形態のマトリックスゴム3としては、ポリスチレンが例示される。なお、現時点では未知のマトリックスゴム3が採用されてもよい。
図3は、マトリックスゴム3の分子鎖9の一例を示す構造式である。図3は、ポリスチレンの分子鎖9を示している。この分子鎖9は、スチレンから構成されるモノマー11が、重合度Mnで連結されている。
図2に示されるように、本実施形態のゴム材料2は、さらに、フィラー4を含んでいる。フィラー4は、マトリックスゴム3中に配合されている。本実施形態のフィラー4は、シリカである場合が例示されている。なお、フィラー4は、カーボンブラックやその他の充填剤が、単独で又は組み合わされても良い。
図4は、ゴム材料モデルの作成方法、シミュレーション方法及び製造方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。図5は、ゴム材料モデル2Mの一例を視覚化して示す平面図である。
本実施形態の作成方法では、先ず、コンピュータ1に、ゴム材料モデル2Mが定義される(離散化工程S1)。図6は、離散化工程S1の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の離散化工程S1は、先ず、図2に示したマトリックスゴム3を、有限個の第1要素F(i)(i=1、2、…)で離散化したマトリックスゴムモデル3Mが入力される(工程S11)。マトリックスゴムモデル3Mは、図2に示したゴム材料2中のマトリックスゴム3が占めている空間を、複数個の第1要素F(i)を用いて離散化することで定義される。マトリックスゴム3の空間は、例えば、実際のゴム材料2(図2に示す)の顕微鏡画像などに、公知の画像処理を施すことで特定することができる。なお、現時点では未知のマトリックスゴム3をモデル化する場合には、例えば、既知のマトリックスゴム3の空間に基づいて、第1要素F(i)で離散化してもよい。
図5に示されるように、第1要素F(i)は、有限要素法により取り扱い可能なものである。第1要素F(i)は、本実施形態のように二次元モデルとして定義される場合には、平面要素として設定される。平面要素としては、例えば、四辺形要素又は三角形要素等の多角形要素が好適に用いられる。
一方、ゴム材料モデル2Mが三次元モデルとして定義される場合には、第1要素F(i)がソリッド要素として設定される。ソリッド要素としては、例えば、4面体ソリッド要素、5面体ソリッド要素、又は、6面体ソリッド要素が好適に用いられる。
第1要素F(i)は、複数の節点5を有している。第1要素F(i)には、節点5の番号、及び、節点5の座標値が設定される。各第1要素F(i)には、後述の工程S6において、マトリックスゴム3の物性が定義される。このため、離散化工程S1では、各第1要素F(i)に、マトリックスゴム3の物性が定義されない。マトリックスゴムモデル3Mは、コンピュータ1に入力される。
次に、本実施形態の離散化工程S1では、図2に示したフィラー4を有限個の第2要素H(i)(i=1、2、…)で離散化したフィラーモデル4Mが入力される(工程S12)。フィラーモデル4Mは、図2に示したゴム材料2中のフィラー4が占めている空間を、図5に示した複数個の第2要素H(i)を用いて離散化することで定義される。フィラーモデル4Mは、マトリックスゴムモデル3Mと隣接するように定義されている。フィラー4の空間の特定には、マトリックスゴム3(図2に示す)の空間を特定する方法と同一の方法が採用される。
図5に示されるように、第2要素H(i)は、第1要素F(i)と同様に、有限要素法により取り扱い可能なものである。また、第2要素H(i)は、第1要素F(i)と同様に、平面要素又はソリッド要素として設定される。本実施形態の第2要素H(i)は、平面要素として設定される。
第2要素H(i)は、複数の節点7を有している。第2要素H(i)には、節点7の番号、及び、節点7の座標値が設定される。さらに、各第2要素H(i)には、例えば、図2に示したフィラー4の物性(例えば、弾性率や減衰係数など)が定義される。フィラーモデル4Mは、コンピュータ1に入力される。
本実施形態の離散化工程S1では、図6の処理手順を踏むことにより、図5に示されるように、マトリックスゴムモデル3Mとフィラーモデル4Mと含むゴム材料モデル2Mが定義される。このようなゴム材料モデル2Mは、例えば、汎用のメッシュ化ソフトウェア(例えば、ANSYS社製の「ICEM CFD」)等を用いて作成することができる。ゴム材料モデル2Mは、コンピュータ1に入力される。
次に、本実施形態の作成方法は、コンピュータ1に、マトリックスゴム3の分子鎖9(図3に示す)をモデル化した分子鎖モデルが入力される(工程S2)。本実施形態の工程S2では、分子鎖9を、全原子モデルとしてモデル化している。図7は、分子鎖モデル12の一例を示す概念図である。
本実施形態の分子鎖モデル12は、複数の粒子モデル13と、粒子モデル13、13間を結合するボンドモデル14とを含む全原子モデルとして構成されている。これらの粒子モデル13及びボンドモデル14は、図3に示した分子鎖9のモノマー11をなす単位構造15に基づいて互いに連結されることにより、モノマーモデル16が設定される。このモノマーモデル16が、重合度Mnに基づいて連結されることにより、分子鎖モデル12が設定される。
粒子モデル13は、後述する分子動力学計算に基づいたシミュレーションにおいて、運動方程式の質点として取り扱われる。即ち、粒子モデル13は、質量、直径、電荷又は初期座標などのパラメータが定義される。本実施形態の粒子モデル13は、分子鎖9の炭素原子(図3に示す)をモデル化した炭素粒子モデル13C、及び、分子鎖9の水素原子(図3に示す)をモデル化した水素粒子モデル13Hを含んでいる。
ボンドモデル14は、粒子モデル13、13間を拘束するものである。本実施形態のボンドモデル14は、炭素粒子モデル13C、13Cを連結する主鎖14A、及び、炭素粒子モデル13Cと水素粒子モデル13Hとの間を連結する側鎖14Bとを含んでいる。
粒子モデル13、13間には、相互作用(斥力及び引力を含む)が生じさせるポテンシャルが定義される。ポテンシャルには、ボンドモデル14を介して隣り合う粒子モデル13、13間に定義される第1ポテンシャルP1と、ボンドモデル14を介さずに隣り合う粒子モデル13、13間に定義される第2ポテンシャルP2とが定義される。なお、複数の分子鎖モデル12が定義される場合は、分子鎖モデル12、12間の粒子モデル13、13間にも、第2ポテンシャルP2が定義される。第1ポテンシャルP1及び第2ポテンシャルP2の詳細については、例えば、特許文献2(特開2016-118501号公報)に記載の手順に基づいて定義することができる。
分子鎖モデル12は、例えば(株)JSOL社製のソフトマテリアル総合シミュレーター(J-OCTA)を用いて作成することができる。分子鎖モデル12は、コンピュータ1(図1に示す)で取り扱い可能な数値データであり、コンピュータ1に記憶される。
分子鎖モデル12は、本実施形態のような全原子モデルに限定されるわけではなく、例えば、炭素原子と、炭素原子に結合した水素原子とを一体化して、一つの粒子モデル(図示省略)として扱うユナイテッドアトムモデル(united atom model)として構成されてもよい。このような分子鎖モデルは、図3に示した分子鎖9のモノマー11の配置や、シス構造又はトランス構造を維持しつつ、水素原子を省略することができるため、全原子モデルに比べて、計算時間を短縮することができる。
次に、本実施形態の作成方法では、予め定められた空間内に、分子鎖モデル12が配置される(工程S3)。図8は、分子鎖モデル12が配置された空間17の一例を示す概念図である。
本実施形態の空間17は、互いに向き合う三対の平面18、18を有する立方体として定義されている。各平面18には、周期境界条件が定義されている。これにより、空間17では、例えば、一方の平面18Aから出て行った分子鎖モデル12の一部が、他方の平面18Bから入ってくるように計算されうる。従って、一方の平面18Aと、他方の平面18Bとが連続している(繋がっている)ものとして扱われる。
空間17の一辺の長さL1は、適宜設定されうる。本実施形態の長さL1は、分子鎖モデル12の慣性半径(図示省略)の2倍以上が望ましい。慣性半径は、後述する分子動力学計算において、分子鎖モデル12の拡がりを示すパラメータである。このような空間17では、分子鎖モデル12の回転運動がスムーズに計算されうる。さらに、空間17の大きさは、例えば1atmで安定な体積に設定される。このような空間17は、ゴム材料の少なくとも一部の体積が定義されうる。
工程S3では、複数本の分子鎖モデル12が、空間17内に配置される。これにより、工程S3では、後述の緩和弾性率計算工程S4で用いられるマトリックスゴム3(図2に示す)の解析モデル(ゴム材料モデル)20が設定される。空間17内に配置される分子鎖モデル12の本数については、適宜設定することができる。本実施形態では、上記特許文献2と同様に、8~100本の分子鎖モデル12が空間17内に配置されている。
本実施形態では、例えば、オペレータ等によって、複数の分子鎖モデル12が、空間17内にランダムに配置される。従って、工程S3において、解析モデル20は、緩和計算されていない初期の解析モデルある。また、解析モデル20には、フィラー4(図2に示す)を全原子モデルとしてモデル化したフィラーモデル(図示省略)が定義されていない。これにより、後述の緩和弾性率計算工程S4及び工程S5において、計算対象が分子鎖モデル12に限定されるため、計算時間を短縮することができる。解析モデル20は、コンピュータ1に記憶される。
次に、本実施形態の作成方法では、コンピュータ1が、マトリックスゴム3(図2に示す)の緩和弾性率G(t)を求める(緩和弾性率計算工程S4)。緩和弾性率計算工程S4では、分子鎖モデル12を用いた分子動力学計算を実施して、マトリックスゴム3の緩和弾性率G(t)が求められる。図9は、緩和弾性率計算工程S4の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の緩和弾性率計算工程S4では、先ず、図8に示した分子鎖モデル12の初期配置が緩和される(工程S41)。構造緩和の計算では、解析モデル20を用いた分子動力学計算が行われる。
分子動力学計算では、例えば、空間17について所定の時間、分子鎖モデル12が古典力学に従うものとして、ニュートンの運動方程式が適用される。そして、各時刻での粒子モデル13の動きが、単位時間毎に追跡される。このような構造緩和の計算は、例えば、上述のJ-OCTAに含まれるCOGNACを用いて処理することができる。
本実施形態の分子動力学計算では、空間17において、圧力(例えば、1atm)及び温度(例えば、290K~305K)が一定(NPT一定)に保たれる。これにより、工程S41では、実際のマトリックスゴム3の分子運動に近似させて、分子鎖モデル12の初期配置が精度よく緩和されうる。
本実施形態の工程S41では、分子鎖モデル12の人為的な初期配置が排除されたとみなされるまで、単位時間毎に分子動力学計算が行われる。人為的な初期配置が排除されたか否かの判断は、適宜設定されうる。本実施形態では、例えば従来と同様に、分子鎖モデル12の末端間ベクトルの自己相関関数が1/e以下になったか否かにより、分子鎖モデル12の初期配置が緩和できたか否かが判断されるのが望ましい。これにより、工程S41では、分子鎖モデル12の人為的な初期配置が、確実に排除される。
次に、本実施形態の緩和弾性率計算工程S4では、解析モデル20の緩和弾性率G(t)が、時間幅t毎に計算される(工程S42)。緩和弾性率G(t)は、所定の時間幅tにおいて、歪が与えられた粘弾性体の弾性率の変化を示す指標である。緩和弾性率G(t)は、下記式(1)で計算される。
Figure 0007290037000001
ここで、
V:空間の体積
:ボルツマン定数
T:絶対温度
σxy:応力
xy:任意の直交する2方向
τ:時刻
t:時間幅
上記式(1)において、<σxy(t+τ)×σxy(τ)>は、所定の時間内において、時刻τの応力σxyと、時刻(t+τ)の応力σxyとの積を、あらゆる時刻τについて平均(アンサンブル平均)したものである。
工程S42では、先ず、人為的な初期配置が緩和された解析モデル20を用いて、解析モデル20の緩和弾性率G(t)が、時間幅t(単位時間)毎に計算される。本実施形態では、先ず、工程S41と同様に、空間17において、圧力及び温度が一定(NPT一定)に保たれる。そして、工程S42では、解析モデル20を用いた分子動力学計算が行われ、解析モデル20の緩和弾性率G(t)が、時間幅t毎に計算される。時間幅tの間隔は、例えば、1~100ps程度である。
図10は、解析モデル20の緩和弾性率G(t)と、時間tとの関係の一例を示すグラフである。このグラフでは、時間tの増加とともに、緩和弾性率G(t)が減少している。これは、解析モデル20の構造が、時間tの増加とともに、徐々に緩和されていることを示している。
本実施形態の工程S42では、上記特許文献2と同様に、予め定められた終了時間が経過するまで、緩和弾性率G(t)が時間幅t毎に計算される。終了時間は、例えば、10~1000ns程度が望ましい。緩和弾性率G(t)は、コンピュータ1に入力される。
なお、緩和弾性率計算工程S4では、上記特許文献2と同様に、第1温度(例えば、290~305K)よりも高い第2温度(例えば、350~500K)に基づいて、緩和弾性率G(t)を計算した後に、その計算された緩和弾性率G(t)を、第1温度の緩和弾性率G(t)に変換してもよい。これにより、緩和弾性率G(t)を短時間で計算することができる。
次に、本実施形態の作成方法では、コンピュータ1が、緩和弾性率G(t)からマトリックスゴム3の物性を特定する(工程S5)。特定される物性は、マトリックスゴム3の貯蔵弾性率G'(ω)及び損失弾性率G"(ω)の少なくとも一つを含んでいる。本実施形態では、貯蔵弾性率G'(ω)及び損失弾性率G"(ω)の双方が特定される。貯蔵弾性率G'(ω)及び損失弾性率G"(ω)は、従来と同様に、緩和弾性率G(t)をフーリエ変換することで求めることができる。このような計算は、例えば、汎用の変換ソフトウェア(i-Rheo)を用いることができる。
次に、工程S5では、貯蔵弾性率G'(ω)及び損失弾性率G"(ω)に基づいて、周波数領域から時間領域に変換するProny級数展開が行われる。これにより、マトリックスゴム3の緩和弾性率G(t)をProny級数で定義するときに必要なパラメータ(弾性率Gi及び緩和時間τi)を求めることができる。このようなProny級数展開は、例えば、(株)メカニカルデザイン社製の「粘弾性材料カーブフィットプログラム」が用いられることで容易に行うことができる。マトリックスゴム3の弾性率Gi及び緩和時間τiは、コンピュータ1に入力される。
次に、本実施形態の作成方法では、コンピュータ1が、特定した物性を、図5に示した第1要素F(i)に定義する(工程S6)。本実施形態の工程S6では、マトリックスゴムモデル3Mの第1要素F(i)に、マトリックスゴム3の緩和弾性率G(t)を定義するためのProny級数が定義される。このProny級数には、工程S5で求められたパラメータ(弾性率Gi及び緩和時間τi)が定義される。物性が定義された第1要素F(i)は、コンピュータ1に記憶される。
本実施形態の作成方法では、図4に示した工程S1~工程S6の手順を経て、ゴム材料モデル2M(図5に示す)を作成することができる。本実施形態の作成方法では、緩和弾性率計算工程S4での分子鎖モデル12(図7及び図8に示す)を用いた分子動力学計算により、例えば、マトリックスゴム3(図2に示す)を用いた実験を行うことなく、マトリックスゴム3の物性を特定することができる。しかも、分子鎖モデル12は、全原子モデル又はユナイテッドアトムモデルとしてモデル化されているため、複数の原子を一つの粒子モデルに置換した粗視化モデルとは異なり、マトリックスゴム3の物性を必要としない。このため、本実施形態の作成方法は、マトリックスゴム3を実際に作成することなく、ゴム材料モデル2Mを作成することができる。したがって、本実施形態の作成方法では、例えば、現時点では存在しない新規なゴム材料2をモデル化したゴム材料モデル2Mを作成することができる。ゴム材料モデル2Mは、コンピュータ1に記憶される。
図2に示したフィラー4は、マトリックスゴム3に比べて、高い剛性を有している。このため、図5に示したフィラーモデル4Mの第2要素H(i)は、外力が作用しても変形しない剛体として定義されてもよい。これにより、例えば、フィラー4の物性の測定を省略することができるため、ゴム材料モデル2を容易に作成することができる。
本実施形態の作成方法では、図2に示したマトリックスゴム3とフィラー4とを含むゴム材料2をモデル化したゴム材料モデル2M(図5に示す)が作成されたが、このような態様に限定されない。例えば、マトリックスゴム3のみで構成されるゴム材料(図示省略)がモデル化されてもよいし、フィラー4とともに、又は、フィラー4に代えて、添加剤(例えば、レジンなど)を含むゴム材料(図示省略)がモデル化されてもよい。
次に、本実施形態のゴム材料のシミュレーション方法(以下、単に「シミュレーション方法」ということがある。)、及び、ゴム材料の製造方法(以下、単に「製造方法」ということがある。)について説明する。
本実施形態のシミュレーション方法では、図5に示したゴム材料モデル2Mの変形が計算される。ゴム材料モデル2Mの変形としては、例えば、ゴム材料モデル2Mの引張変形、圧縮変形及びせん断変形など適宜選択することができる。本実施形態では、せん断変形が行われる。
本実施形態のシミュレーション方法では、先ず、ゴム材料モデル2Mの変形を計算するための条件が設定される(工程S7)。本実施形態の条件としては、図5に示されるように、ゴム材料モデル2Mのせん断変形が計算されるように、ゴム材料モデル2Mに歪み(例えば、Y方向への任意の歪み速度V)が設定される。さらに、本実施形態の条件には、ゴム材料モデル2MのX軸方向の一対の端部10、10の変位の拘束条件が含まれる。条件は、コンピュータ1に記憶される。
次に、本実施形態のシミュレーション方法では、コンピュータ1が、ゴム材料モデル2Mの変形が計算される(工程S8)。工程S8では、X軸方向の端部10の変位が拘束され、予め定められた歪みに基づいて、せん断変形したゴム材料モデル2Mが計算される。図11は、せん断変形したゴム材料モデル2Mの応力分布の一例を示す図である。
本実施形態のゴム材料モデル2Mには、10%せん断歪が負荷された後に、そのせん断歪が一定に保持される。これにより、工程S8では、ゴム材料モデル2Mのせん断応力緩和シミュレーションを行うことができる。図12は、せん断応力が緩和したゴム材料モデル2Mの応力分布の一例を示す図である。
ゴム材料モデル2Mの変形計算は、従来の方法と同様に、市販の有限要素解析アプリケーションソフト(例えば、Dassault Systems社製の「Abaqus」)を用いて、単位時間Tx(x=0、1、…)ごと(例えば、1μ秒ごと)に行われる。
本実施形態の工程S8では、ゴム材料モデル2Mの緩和弾性率、及び、せん断応力等の物理量が計算される。これらの物理量は、シミュレーションの単位時間Tx毎に計算される。図13は、ゴム材料モデル2Mの緩和弾性率G(t)と、時間tとの関係の一例を示すグラフである。
工程S8では、有限要素モデルからなるゴム材料モデル2M(図5に示す)を用いたシミュレーションによって、図13に示した緩和弾性率G(t)が計算されている。このため、工程S8では、例えば、全原子モデルを用いた分子シミュレーションで緩和弾性率G(t)が計算される場合に比べて(例えば、図10に示す)、大きな時間スケールで、緩和弾性率G(t)を求めることができる。したがって、工程S8では、比較的長い時間に亘って変形するゴム材料モデル2Mの物理量を計算することができる。計算された物理量は、コンピュータ1に記憶される。
次に、本実施形態のシミュレーション方法では、ゴム材料モデル2M(図11及び図12に示す)の変形の計算結果が評価される(工程S9)。工程S9では、例えば、ゴム材料モデル2Mの物理量(緩和弾性率やせん断応力等)に基づいて、ゴム材料モデル2Mが所望の性能(剛性等)を有しているか否かが判断される。
工程S9において、計算結果が良好であると評価された場合(工程S9において、「Y」)、良好と評価されたゴム材料モデル2M(図3に示した分子鎖9の構造等を含む)に基づいて、ゴム材料2(図2に示す)が製造される(工程S10)。一方、工程S9において、計算結果が良好でないと評価された場合(工程S9において、「N」)、マトリックスゴム3の分子鎖9の構造を変更して(工程S20)、工程S1~工程S9が再度実施される。これにより、本実施形態のシミュレーション方法及び製造方法では、所望の性能を有するゴム材料2を開発、及び、製造することができる。
本実施形態のシミュレーション方法及び製造方法では、上述の作成方法で作成されたゴム材料モデル2M(図5に示す)が用いられるため、新規なゴム材料2の変形を計算することができる。したがって、本実施形態のシミュレーション方法及び製造方法では、所望の性能を有する新規なゴム材料2を、低コストで開発することが可能となる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図4に示した処理手順に従って、マトリックスゴムを含むゴム材料の有限要素モデルからなるゴム材料モデルが作成された(実施例)。実施例では、マトリックスゴムの分子鎖を、全原子モデル又はユナイテッドアトムモデルとしてモデル化した分子鎖モデルを用いた分子動力学計算を実施して、マトリックスゴムの緩和弾性率が求められた。さらに、実施例では、緩和弾性率からマトリックスゴムの物性(貯蔵弾性率及び損失弾性率)を特定して、特定した物性を、マトリックスゴムモデルの第1要素に定義することで、ゴム材料モデルが作成された。
そして、実施例では、ゴム材料モデルの変形を計算するシミュレーションが実施され、変形の計算結果が評価された。ゴム材料モデル及びシミュレーションの詳細については、次のとおりである。
ゴム材料:
マトリックスゴム(分子鎖):ポリスチレン
フィラー:シリカ
ゴム材料モデルの変形計算:
せん断歪:10%
歪み速度V:200%/sec
図11は、せん断変形したゴム材料モデルの応力分布の一例を示す図である。図12は、せん断応力が緩和したゴム材料モデルの応力分布の一例を示す図である。図11及び図12に示されるように、実施例のゴム材料モデルは、実際のゴム材料と同様に、時間の経過とともに、応力が緩和していることが確認できた。
図13は、ゴム材料モデルの緩和弾性率と、時間との関係の一例を示すグラフである。ゴム材料モデルの緩和弾性率は、実際のゴム材料の緩和弾性率に近似した。このように、実施例では、マトリックスゴムを実際に作成することなく、実際のゴム材料の物性に近似するゴム材料モデルを作成することができた。したがって、実施例では、例えば、マトリックスゴムとして、現時点では未知のものが適用されることで、新規なゴム材料のゴム材料モデルを作成できることが確認できた。
S1 離散化工程
S2 分子鎖モデルを入力する工程
S4 マトリックスゴムの緩和弾性率を求める工程
S5 マトリックスゴムの物性を特定する工程
S6 特定した物性を第1要素に定義する工程

Claims (5)

  1. マトリックスゴムを含むゴム材料の有限要素モデルからなるゴム材料モデルの変形を、コンピュータを用いて計算するためのシミュレーション方法であって、
    前記コンピュータに、前記マトリックスゴムを有限個の第1要素で離散化したマトリックスゴムモデルを入力して、前記マトリックスゴムモデルを含む前記ゴム材料モデルを定義する離散化工程と、
    前記コンピュータに、前記マトリックスゴムの分子鎖を、全原子モデル又はユナイテッドアトムモデルとしてモデル化した分子鎖モデルを入力する工程と、
    前記コンピュータが、前記分子鎖モデルを用いた分子動力学計算を実施して、前記マトリックスゴムの緩和弾性率を求める工程と、
    前記コンピュータが、前記緩和弾性率から前記マトリックスゴムの物性を特定する工程と、
    前記コンピュータが、特定した前記物性を前記第1要素に定義する工程とを経て、前記ゴム材料モデルを作成し、
    前記コンピュータが、前記ゴム材料モデルの変形を計算する工程と、
    前記変形の計算結果が評価される工程と、
    前記計算結果が良好でないと評価された場合に、前記マトリックスゴムの分子鎖の構造が変更される工程とを含む、
    ゴム材料のシミュレーション方法。
  2. 前記ゴム材料は、さらに、フィラーを含み、
    前記離散化工程は、前記マトリックスゴムモデルと隣接するように、前記フィラーを有限個の第2要素で離散化したフィラーモデルを入力する工程を含む、請求項1記載のゴム材料のシミュレーション方法
  3. 前記物性は、前記マトリックスゴムの貯蔵弾性率及び損失弾性率の少なくとも一つを含む、請求項1又は2記載のゴム材料のシミュレーション方法
  4. 前記変形を計算する工程は、前記ゴム材料モデルのX軸方向の端部の変位を拘束し、Y方向への歪み速度Vに基づいて、せん断変形したゴム材料モデルを計算する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のゴム材料のシミュレーション方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の前記シミュレーション方法において、前記計算結果が良好であると評価された前記ゴム材料モデルに基づいて、前記ゴム材料を製造する工程を含む、
    ゴム材料の製造方法。
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