JP6030432B2 - シュリンクフィルム付台紙の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シュリンクフィルム付台紙の製造装置に関するものである。
従来より、ボール紙よりなる台紙にシュリンク包装用の熱収縮フィルム(以下、シュリンクフィルムという)を貼付けてそのシュリンクフィルムによって商品を包装するようにしたものが提案されている。このようなシュリンクフィルムと台紙とによる包装は、ブリスター包装に比べて、材料費が安価であり、かつ商品の取り出しも容易である。
特開平8−244832号公報には、台紙にシュリンクフィルムを貼着する工程を自動化したシュリンクフィルム付台紙の製造装置が開示されている。台紙にシュリンクフィルムを貼着する工程は、それまで作業員の手作業により行なわれていたが、開示された製造装置では、貼着工程の自動化を図ることによって、貼着工程の手間を省くことができ、シュリンクフィルム付台紙の生産性を向上させている。
特開平8−244832号公報
しかしながら、上記製造装置では、生産効率の点で以下のような課題を抱えていた。
上記製造装置などで台紙にシュリンクフィルムを貼着するためには、エマルジョン型接着剤が用いられている。この接着剤は、上記製造装置の接着剤パンに注入されるが、注入後、接着剤中の水分等の蒸発により、接着剤の接着性が経時的に劣化し、完成品における台紙とシュリンクフィルムとの接着性に欠陥のあるものが製造されることがあった。このような接着剤の接着性劣化は、外観からは判断できず、加えて、完成品の接着性検査は、台紙とシュリンクフィルムとの貼着後に一昼夜乾燥させなければ行なうことができない。このため、検査がなされるまでは、接着性に欠陥のある製品を製造し続けてしまう。また、接着剤パンに注入した接着剤を完全に使い切らないうちに、接着剤パン内の接着剤が接着性劣化してしまった場合、劣化した接着剤は全て捨てなければならず、コスト的にも無駄が生じていた。
また、シュリンクフィルムが意図したサイズにカットされ、台紙に対して意図した位置・方向に貼着されるようにするために、台紙は、コンベアにより位置、方向ともに正確に搬送され、シュリンクフィルムは、シュリンクフィルム体装填部から位置・方向ともに正確に供給される必要がある。しかし、台紙の搬送工程において、台紙の位置・方向がずれることがあり、また、シュリンクフィルムの供給工程において、供給されるシュリンクフィルムがたるんだり、左右偏ったりしてしまうことがあった。これらのことは、シュリンクフィルムが正確な位置・方向に台紙に貼着されなかったり、正確なサイズにカットされなかったりするなど、不良品発生の原因となる。また、シュリンクフィルムがシュリンクフィルム体装填部に巻かれていることにより、供給されるシュリンクフィルムに曲がり癖がついており、そのことも不良品発生の原因となっていた。
このように上記製造装置では、貼着工程の自動化により生産性の向上を図ったものの、上述の複数の要因のために、十分に生産性を向上することができなかった。
そこで、本発明の主目的は、生産性を向上させることができるシュリンクフィルム付台紙の製造装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1の発明は、シュリンク包装用のシュリンクフィルムを台紙に貼着するシュリンクフィルム付台紙の製造装置であって、
前記台紙を多数枚積層状態で収容し、1枚ずつ分離して供給する台紙供給部と、
前記台紙供給部により供給された前記台紙を1枚ずつ搬送する台紙搬送部と、
搬送されている前記台紙の主面に接着剤を塗布する接着剤塗布部と、
前記台紙の接着剤を塗布された主面に前記シュリンクフィルムを貼着するためのシュリンクフィルム貼着部とを備え、
前記台紙搬送部は、台紙を前記台紙供給部側から接着剤塗布部を経てシュリンクフィルム貼着部に搬送するコンベアと、
前記コンベアの搬送方向に沿って配置され、前記台紙を直線的に搬送するように、前記台紙の一方側面を規制するための第1の規制部と、
前記台紙を直線的に搬送するように前記台紙の他方側面を規制するための第2の規制部とを含み、
前記第1の規制部及び第2の規制部は、前記台紙の幅に合わせて前記コンベアに沿って、前記台紙供給部から前記接着剤塗布部および前記接着剤塗布部からシュリンクフィルム貼着部に亘って、台紙搬送方向に沿って直線状に設けられていること、
前記接着剤塗布部は、
前記台紙搬送部にて搬送される前記台紙の表面に、回転しながら、前記接着剤を塗布するための多孔質基材を外周の一部に備える版ロールと、
前記版ロールに対向して設けられ、前記版ロールの前記多孔質基材の外周面に、回転しながら、前記接着剤を供給するための接着剤供給ロールと、
前記接着剤供給ロールの外周面に接着剤を供給するために、前記接着剤供給ロールを収容して接着剤に浸漬させる開口部を備え、且つ、短い時間で使い切れる量を入れる容積を備える接着剤パンと、
前記接着剤供給ロールの外周面の前記接着剤の膜厚を一定に保つためのドクターブレードとを含み、
前記接着剤供給ロールは、前記接着剤パンの接着剤を投入するための開口部を覆うように設けられること、並びに、前記接着剤塗布部は、前記ドクターブレードと前記接着剤供給ロールとの間隔を変更するための膜厚調節機構を備え、搬送される前記台紙の材質、厚み、その表面処理の状態に応じて、前記ドクターブレードと前記接着剤供給ロールとの間隔を調節し、且つ、前記台紙の搬送される面に対する前記版ロールの上下方向の位置を調節することによって、前記台紙上に塗布される前記接着剤の単位面積あたりの量を見積もることができること、および、
前記シュリンクフィルム貼着部は、
前記シュリンクフィルムを巻いたシュリンクフィルム体装填部と、
前記シュリンクフィルム体装填部から供給された前記シュリンクフィルムを、接着剤の塗布の長さに対応した適宜な間隔でカットするためのカッタシリンダと、
カットされた前記シュリンクフィルムを吸着し、前記台紙に前記シュリンクフィルムを貼着するバキュームシリンダと、
前記バキュームシリンダに対向して設けられて、前記バキュームシリンダとの間に、バキュームシリンダ側に接着剤層を向けて台紙を挟み且つ台紙の接着剤層の上にシュリンクフィルムを挟む、押圧ローラとを含み、
前記台紙供給部の前記台紙の供給方向と、前記台紙搬送部の前記台紙の搬送方向と、前記接着剤塗布部の前記版ロール及び前記接着剤供給ロールの回転方向と、前記シュリンクフィルム貼着部の前記シュリンクフィルムを前記台紙に供給する方向とが、一直線に並ぶことを特徴とする、シュリンクフィルム付台紙の製造装置である。
上記構成によれば、シュリンクフィルム付台紙の生産性を向上させることができる。
請求項に記載の発明は、
前記台紙搬送部は、
前記コンベアが、平面視して前記台紙の搬送方向に回転して前記台紙を搬送するチェーンを有するチェーンコンベアであり、 第1の規制部は、前記チェーンコンベアに沿って固定的に配置され、前記台紙の一方側面を規制するための固定規制部であり、
第2の規制部は、前記チェーンコンベアに沿って着脱可能に取り付けられ、前記台紙の他方側面を規制するための取付式規制部であり、
前記取付式規制部は、前記台紙の幅に合わせて前記チェーンコンベアに沿って設置することができることを特徴とする、請求項1に記載のシュリンクフィルム付台紙の製造装置である。
上記構成によれば、固定規制部及び取付式規制部が、搬送される台紙の両側面を規制するように、チェーンコンベアに設けられていることによって、搬送方向に対して台紙が傾いて搬送されるのを防止し、台紙上に正確に接着剤を塗布し、正確にシュリンクフィルムを貼着することができる。
請求項に記載の発明は、
前記台紙搬送部は、
前記台紙が前記台紙搬送部により搬送される搬送面の上方に、前記台紙を前記規制部に沿って上流側から下流側に搬送されるように、搬送中の前記台紙の姿勢を抑止する、台紙抑止部を備え、
前記台紙抑止部は、前記コンベアに着脱可能に設けられ、前記搬送面から前記台紙抑止部までの高さは変更することができ、前記台紙の接着剤塗布領域と重ならないように、設置されることを特徴とする、請求項1又は請求項に記載のシュリンクフィルム付台紙の製造装置である。
上記構成によれば、台紙抑止部によって、搬送される台紙が左右に傾いたり、吹き上げられたりするのを防止することができる。
請求項に記載の発明は、幅の異なる前記接着剤供給ロール及び前記版ロールが複数有り、前記台紙に塗布される接着剤層の幅又は数に応じて、前記接着剤供給ロール及び前記版ロールを取り換えることが可能であることを特徴とする、請求項1〜請求項のいずれかに記載のシュリンクフィルム付台紙の製造装置である。
上記構成によれば、台紙に塗布される接着剤層の幅又は数に応じた接着剤供給ロール及び版ロールを使用することにより、台紙の主面上の、1つ又は複数の様々な形状の、接着剤が塗布される領域に対応できる。
請求項に記載の発明は、幅の異なる前記接着剤供給ロール及び前記接着剤パンが複数有り、搬送される前記台紙の幅に応じて、前記接着剤供給ロール及び前記接着剤パンを取り換えることが可能であることを特徴とする、請求項1〜請求項のいずれかに記載のシュリンクフィルム付台紙の製造装置である。
上記構成によれば、台紙の幅に応じた接着剤供給ロール及び接着剤パンを使用することにより、接着剤の空気との接触面積を最小限に抑えて、接着剤パンに注入された接着剤の接着性劣化を軽減することができる。
請求項に記載の発明は、
前記版ロールは、前記版ロールの外周に備えた前記多孔質基材を前記台紙に押し当てる力を変更可能であるように、台紙の搬送される面に対して上下方向に微調整が可能であることを特徴とする、請求項1〜請求項のいずれかに記載のシュリンクフィルム付台紙の製造装置である。
上記構成によれば、チェーンコンベアの上側の版ロールが、台紙の搬送面に対して上下方向に微調整可能であるため、台紙に多孔質基材を押し当てる圧力を所要の範囲内になるように調整することができ、台紙の接着剤塗布領域に均一に接着剤を塗布することができる。
請求項に記載の発明は、前記接着剤塗布部が、前記ドクターブレードと前記接着剤供給ロールとの間隔を変更するための膜厚調節機構を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、膜厚調節機構により接着剤供給ロールの接着剤の膜厚を調節することができるので、多孔質基材から台紙に塗布される接着剤塗布量と、接着剤供給ロールから多孔質基材に供給される接着剤供給量とが同程度となるように膜厚調節機構を調節することによって、搬送される台紙ごとの接着剤塗布量を同じ量に安定させることができる。
請求項に記載の発明は、前記接着剤塗布部が、搬送される前記台紙の材質、厚み、その表面処理の状態に応じて、前記ドクターブレードと前記接着剤供給ロールとの間隔を調節し、且つ、前記台紙の搬送される面に対する前記版ロールの上下方向の位置を調節することによって、前記台紙上に塗布される前記接着剤の単位面積あたりの量を見積もることができる。
上記構成によれば、搬送される台紙の材質、厚み、その表面処理の状態に応じて、前記ドクターブレードと前記接着剤供給ロールとの間隔を調節し、且つ、前記台紙の搬送される面に対する前記版ロールの上下方向の位置を調節することによって、前記台紙上に単位面積あたり塗布される前記接着剤の量を見積もることができることができるので、接着性劣化する大まかな時間と、本発明の製造装置で1枚あたりの製造時間が分かっていれば、接着性劣化前に使い切ることのできる分量の接着剤だけを接着剤パンに注入することが可能となる。この結果、接着性不良のないシュリンクフィルム付台紙を安定して製造することができる。
前記シュリンクフィルム体装填部が、前記シュリンクフィルムがカットされる長さが、前記シュリンクフィルム体装填部の芯管の円周の25%以下であるように形成されるならば、カッタシリンダによりシュリンクフィルムがカットされる長さが、シュリンクフィルム体装填部の芯管の円周の25%以下となるように、シュリンクフィルム体装填部を選択して、本発明の製造装置に設置することによって、シュリンクフィルムの曲がり癖による不良品の発生を低減することができる。
前記シュリンクフィルム体装填部の芯管の内径が、375mm以上であるならば、シュリンクフィルム付台紙で包装される頻度の高い商品については、芯管の内径が375mm以上であるシュリンクフィルム体装填部を用いれば、シュリンクフィルム付台紙で包装される商品のほとんどが、シュリンクフィルムの曲がり癖による不良を回避できる。
請求項に記載の発明は、前記シュリンクフィルム貼着部は、シュリンクフィルム体装填部を備え、
前記シュリンクフィルム装填部は、シュリンクフィルム体の左右の端縁の一部にのみ接するフィルム用押さえ部を備え、前記シュリンクフィルム体装填部の中心に対して前記フィルム用押さえ部が突設された方向と、前記シュリンクフィルム体装填部の中心に対して前記シュリンクフィルム体から前記シュリンクフィルムが供給される方向とが異なるように、形成されることを特徴とする、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のシュリンクフィルム付台紙の製造装置である。
上記構成によれば、フィルム用押さえ部により、シュリンクフィルム体装填部は、左右の両側の長手端縁を揃えて芯管に巻かれているシュリンクフィルムのロール体の端縁のずれを防止される。また、シュリンクフィルム体の左右の端縁の一部にのみ接するフィルム用押さえ部を備え、シュリンクフィルム体装填部の中心からフィルム用押さえ部が突設された方向と、シュリンクフィルム体の中心からシュリンクフィルム体からシュリンクフィルムが供給される方向とが異なるように、形成されていることによって、供給されたシュリンクフィルムがフィルム用押さえ部に引っかかって、シュリンクフィルムに位置ずれやよれが発生することを回避することができる。
本発明の製造装置によれば、シュリンクフィルム付台紙の生産性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係るシュリンクフィルム付台紙の製造装置の全体構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るシュリンクフィルム付台紙の製造装置の平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る製造装置の台紙供給部の正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る製造装置の台紙供給部の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る製造装置の台紙搬送部の平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る製造装置の台紙搬送部のチェーンコンベアの部分平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る製造装置の台紙搬送部のチェーンコンベアの部分断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る製造装置の台紙搬送部の台紙が搬送される面より下方を説明した図である。 本発明の別の実施形態に係る製造装置の台紙搬送部のチェーンコンベアの部分断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る製造装置の台紙搬送部及び接着剤塗布部を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る製造装置の接着剤塗布部の正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る製造装置の接着剤塗布部の筐体の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る製造装置の、筐体を取り付ける前の、台紙搬送部の部分平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る製造装置の、筐体を取り付けた後の、台紙搬送部の部分平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る製造装置のシュリンクフィルム貼着部のシュリンクフィルム体装填部の正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る製造装置のシュリンクフィルム貼着部のカッタシリンダ、バキュームシリンダ、および押圧ローラの正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る製造装置の台紙搬送部のチェーンコンベアの部分平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る製造装置の台紙搬送部のチェーンコンベアの部分断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る製造装置の台紙搬送部及び接着剤塗布部の部分平面図である。 本発明の第3の実施形態に係るシュリンクフィルム付台紙の製造装置の全体構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る製造装置によって製造されたシュリンクフィルム付台紙の一例を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る製造装置によって製造されたシュリンクフィルム付台紙の一例を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る製造装置によって製造されたシュリンクフィルム付台紙の別の例を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る製造装置によって製造されたシュリンクフィルム付台紙の別の例を説明する図である。
本発明の実施形態に係るシュリンクフィルム付台紙の製造装置について図を参照して詳しく説明する。なお、全図において、同一の機能を有する部材には同じ符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、図に示された製造装置は、本発明の一例示に過ぎず、これに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1(A)は、本発明の第1の実施形態に係るシュリンクフィルム付台紙の製造装置10の全体構成を示す。シュリンクフィルム付台紙200を製造する装置10は、架台12の上に、上流側から下流側に向けて、台紙供給部20、台紙搬送部30、及びシュリンクフィルム貼着部90が、台紙202の流れ方向に沿って一直線上に並列されている。而して、台紙202は、上流から下流に直進する。
本願発明にかかるシュリンクフィルム付台紙の製造装置10により製造されるものの一例として、たとえば小物商品の陳列用包装に用いられるシュリンクフィルム付台紙200を例に挙げて説明していく。まず最初に、シュリンクフィルム付台紙200の構造について説明する。シュリンクフィルム付台紙200は、たとえば合成樹脂材料からなる平面視矩形シート状の台紙202を含む。台紙202は、本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の製造装置10によって移送されるときに、移送方向と平行な一方の直線状端縁202aと該一方の直線状端縁202aと平行な他方の直線状端縁202bとを備える、平面視略方形の板状体ないしはシート状体である。
台紙202の平面状の主面には、その長さ方向の一方側に偏平形筒状のシュリンクフィルム204が貼着される。
すなわち、台紙202とシュリンクフィルム204との間には、エマルジョン型接着剤等の蒸発型接着剤からなる接着剤を塗布し、乾燥固化することによって、接着剤層208が形成される。この場合、接着剤の水分または溶剤が台紙202とシュリンクフィルム204との合わせ目の端から蒸発して揮発するか、あるいは、移行吸収されて媒体の全部が消失すると、台紙202とシュリンクフィルム204との間に固定の接着剤皮膜が形成されて接着剤層208によって接着される。したがって、非吸水材料からなる被着体(台紙202,シュリンクフィルム204)どうしであっても、接着することができる。
図1(A)に示すように、この実施形態に係るシュリンクフィルム付台紙の製造装置10は、概略的には、台紙202を多数枚積層状態で収容し、1枚ずつ分離して供給する台紙供給部20と、台紙供給部20により供給された台紙202を1枚ずつ搬送する台紙搬送部30と、搬送されている台紙202の主面に接着剤208を塗布する接着剤塗布部60と、台紙202の接着剤を塗布された主面にシュリンクフィルム204を貼着するためのシュリンクフィルム貼着部90とを備える。
そして、台紙供給部20、台紙搬送部30、接着剤塗布部60、及び、シュリンクフィルム貼着部90は、台紙供給部20の台紙202の供給方向と、台紙搬送部30の台紙202の搬送方向と、接着剤塗布部60の版ロール62及び接着剤供給ロール72の回転方向と、シュリンクフィルム貼着部90のシュリンクフィルム204を台紙202に供給する方向とが、一直線に並ぶように、架台12上に設けられている。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るシュリンクフィルム付台紙の製造装置の平面図である。
架台12は、図2に示すように、台紙202の搬送方向に沿って、手前側と向こう側とに分かれて設けられた、第1取付部14aと第2取付部14b、第3取付部16aと第4取付部16b、及び、第5取付部18aと第6取付部18bとを備える。
第1取付部14aと第2取付部14bは、平行であって、それぞれが、対向するように架台12に垂直状に設けられており、台紙供給部20と台紙搬送部30の上流側が取り付けられている。
第3取付部16aと第4取付部16bは、平行であって、それぞれが、対向するように架台12に垂直状に設けられており、接着剤塗布部40が取り付けられている。
第5取付部18aと第6取付部18bは、平行であって、それぞれが、対向するように架台12に垂直状に設けられており、台紙搬送部30の下流側が取り付けられている。
以下、これら各部について、シュリンクフィルム付台紙200の製造工程の流れの順に、図を参照して説明する。
(台紙供給部)
まず、台紙供給部20について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る製造装置10の台紙供給部20の正面図である。
台紙供給部20は、図3に示すように、下流側へ向けて下方に傾斜するように配置されるフィードテーブル21を含む。フィードテーブル21は、複数の枚葉形の台紙202が収容される。台紙202の一方側の直線状端縁202aと他方側の直線状端縁202bとを一方の規制部25aと他方の規制部25bとによって揃えられて積層されて、適宜な方向に送り出されるように構成されている。
一方の規制部25aと他方の規制部25bとは、台紙供給部20による台紙202の供給方向を決定する。
フィードテーブル21の台紙排出端側には、上フィードロール22aと下フィードロール22bが上下に対向するように設けられている。
また、上フィードロール22aの外周部には、ゴム製のフィードロール爪部23が設けられている。
フィードテーブル21とフィードロール22a,22bとの間には、摩擦保持具としてのリタード24が設けられている。
上フィードロール22aの下流側にサブフィードロール(図示せず)が設けられていてもよい。
複数の枚葉形の台紙202は、フィードテーブル21上に送り出す方向とは反対に傾けて立てた状態で積層されて収容された後、上フィードロール22aが回転したとき、上フィードロール22aのフィードロール爪部23によって、フィードテーブル21上の最下部の台紙202がフィードテーブル21上から1枚ずつ分離して取り出される。
その後、取り出された台紙202は、1対の上フィードロール22aと下フィードロール22bとの間に挟み付けられて前方へ送りだされ、台紙搬送部30へと移送される。
図4(A)は、上フィードロール22a及び下フィードロール側からフィードテーブル21を見た図であり、図4(B)は、フィードテーブル21側から上フィードロール22a及び下フィードロールを見た図である。
フィードテーブル21は、台紙202の両端をガイドするための一方のガイド25a及び他方のガイド25bを備えている。
上フィードロール22aは、架台12に突設された垂直の第1取付部14aと該第1取付部と平行で垂直な第2取付部14bとの間に、軸受け(図示せず)によって取り付けられた上フィードロール軸26aに取り付けられている。
下フィードロール22bは、架台12に突設された垂直の第1取付部14aと該第1取付部と平行で垂直な第2取付部14bとの間に、軸受け(図示せず)によって取り付けられたフィードロール軸26bに取り付けられている。
上フィードロール軸26aは、上フィードギア27aを取り付けられており、下フィードロール軸26bは、下フィードギア27bを取り付けられている。上フィードギア27aと下フィードギア27bとは、噛合している。
上フィードロール軸26aは、台紙202の搬送方向と直交する方向に、架設されている。
下フィードロール軸26bは、台紙202の搬送方向と直交する方向に、架設されている。
また、原動機115a及び制御装置113は、架台12の上流側に設置されている。
原動機115aは、図1(B)に概略的に示すように、制御装置113と電気的に接続されており、制御装置113によって制御されることによって、下フィードロール軸26bを回転させる。
そして、下フィードロール軸26bに取り付けられた下フィードギア27bの回転に伴って、上フィードギア26aが回転して、上フィードロール22aと下フィードロール22bとが回転する。上フィードロール22a及び下フィードロールは、フィードテーブル21から取り出された台紙202を挟み付けて前方へ送り出し、台紙搬送部30へと移送する。
(台紙搬送部)
台紙搬送部30について、図5乃至図9を用いて説明する。図5は、チェーンコンベア32の平面図である。
台紙搬送部30は、平面視して左右一対のチェーン34a及びチェーン34bを有しているチェーンコンベア32を含む。上記台紙供給部20から供給された台紙202は、チェーンコンベア32の左右いずれかのチェーン34a及びチェーン34bの回転に伴って下流側へと搬送される。
(チェーンコンベア)
図6は、チェーンコンベア32の左右のチェーン34のうちの一方のチェーン34のみを示した台紙搬送部30のチェーンコンベア32の部分平面図である。また、図7は、台紙202の搬送方向後方から見た、チェーンコンベア32の左右のチェーン34a及びチェーン34bのうちの一方のチェーン34aのみを示した台紙搬送部30のチェーンコンベア32の部分断面図である。
チェーン34a及びチェーン34bは、台紙供給部20から接着剤塗布部60を経て、シュリンクフィルム貼着部90に至る長さを備え、上流側の台紙供給部20からシュリンクフィルム貼着部90側に向けて台紙202を搬送するように搬送方向に平行に回動する。
図1(B)は、台紙供給部20のフィードロールギアと台紙搬送部30のチェーンギアとの噛合、及び、台紙搬送部30のチェーンギアとシュリンクフィルム貼着部90のギアとの噛合を概略的に表した図である。また、図8は、本発明の第1の実施形態に係る製造装置の台紙搬送部の台紙が搬送される面より下方を説明した図である。
前記下フィードロール軸26bには、チェーンギア34aのためのチェーンギア50aが取り付けられている。また、前記フィードロール軸26bの下方において、架台12に突設された第1取付部14aと第2取付部14bとの間に、軸受(図示せず)によってギア軸51bが取り付けられており、ギア軸51bには、チェーンギア50aの下方に、チェーンギア50bが取り付けられている。
チェーン34aは、前記チェーンギア50aと前記チェーンギア50bとに架け渡されている。
さらに、下流側の、架台12に突設された第3取付部16aと第4取付部16bとの間に、軸受(図示せず)によってギア軸51cが取り付けられている。また、前記ギア軸51cの下方において、架台12に突設された第3取付部16aと第4取付部16bとの間に、軸受(図示せず)によってギア軸51dが取り付けられており、ギア軸51dには、チェーンギア50cの下方に、チェーンギア50dが取り付けられている。
チェーン34aは、前記チェーンギア50cと前記チェーンギア50dとに架け渡されている。
チェーン34aは、上流側の上下に適宜な間隔において設けられたチェーンギア50aとチェーンギア50bとの間、及び、上流側の50aとチェーンギア50bとの間に適宜な間隔をおいて、下流側に、上下に適宜な間隔をおいて設けられたチェーンギア50cとチェーンギア50dとの間に、環状に架け渡されており、4つのチェーンギア50a、チェーンギア50b、チェーンギア50c、チェーンギア50dの間を回動する。
チェーン34a及びチェーン34bは、前記台紙供給部20のガイド25aとガイド25bとによって挟まれて送り出された台紙202の搬送方向に沿って設けられる。
チェーン34aは、製造装置10のチェーン34aの内側と外側の側面部のうち、チェーン34aの内側の側面部に、チェーン34の長手方向に所定の間隔を隔てて、複数の断面略U字形のチェーン爪部36,36,・・・,36を設けられている。
チェーン爪部36は、隣接するチェーン爪部36とチェーン爪部36との間に台紙202を介在させることができるように、台紙202の長さ以上の適宜な間隔をおいて、取り付けられている。
チェーン34は、その上流側端が台紙供給部20の前記上フィードロール22aと前記下フィードロール22bとが接する位置の近傍に位置して、上フィードロール22aと下フィードロール22bとの間に挟みつけられて前方へ送り出された台紙202の後端を押すように構成されている。
チェーンコンベア32は、台紙供給部20より1枚ずつ分離して供給された台紙202の進行方向後方の一部分にチェーン爪部36が接して、前方下流に向けて押すことにより、台紙202を前方(下流側)へ搬送する。
チェーン爪部36は、全て同一の形状であり、複数のチェーン爪部36が直線上に並列されている。
チェーン爪部36と該チェーン爪部36と隣接する上流側のチェーン爪部33との間の間隔は、搬送される台紙202の搬送方向の長さに応じて適宜変更可能である。
台紙供給部20と台紙搬送部30は、台紙供給部20から1枚ずつ供給された台紙202が、それぞれ、上記チェーン爪部36,36間に入るように同期をとっている。
台紙搬送部30は、台紙202の搬送方向であるチェーン34の回転方向に沿って、台紙202を支持する第1支持搬送部38と、第1支持搬送部38とは適宜な間隔(台紙202の幅よりも狭い間隔をおいて、台紙202の搬送方向であるチェーン34の回転方向に沿って、第1支持搬送部38と平行に設けられた第2支持搬送部40とを備える。第1支持搬送部38は、チェーン34及びチェーン爪部36の下方を覆うために上方が開放した断面略U字形であり、台紙供給部20から接着剤塗布部60を経てシュリンクフィルム貼着部90に至る長さを備える。
第1支持搬送部38及び第2支持搬送部40は、台紙搬送部30の上流から下流に亘って連続する長さを備えている。第1支持搬送部38は、第1取付部14aと第2取付部14bとの間、及び、第3取付部16aと第4取付部16bとの間に架け渡された、図8に示す円柱状の支持体116に、固定的に取り付けられている。
第2支持搬送部40は、第1取付部14aと第2取付部14bとの間、及び、第3取付部16aと第4取付部16bとの間に架け渡された円柱状の支持体116に、着脱可能に、取り付けられている。
第1支持搬送部38は、内側壁38aの上端縁が台紙202の裏面に接して、台紙202を支持する水平面を備える。
第2支持搬送部40は、断面略L字形であり、台紙供給部20から接着剤塗布部60を経てシュリンクフィルム貼着部90に至る長さを備える。第2支持搬送部40は、その下壁40aの上面が台紙202の裏面に接して、支持する水平面を備える。
第1支持搬送部38の内側壁38aの上端線と第2支持搬送部40の下壁40aの上面とは、同じ高さ位置に設けられ、台紙202を水平に上流側から下流側に送るように形成されている。
(固定規制部及び取付式規制部)
台紙搬送部30は、断面略U字形のチェーン爪部36の上方に、台紙202とチェーン34を隔てるように、台紙202の一方側面を規制するための固定規制部42を設けている。
固定規制部42は、台紙202の搬送方向であるチェーン34の回転方向に沿って、台紙202の右端縁に接して規制するための平面状規制面を備える、長尺帯状体である。固定規制部42は、チェーン爪部36の開放された上方からチェーン爪部36の底部の近傍に至る高さを備え、前記第1支持搬送部38の内側壁38aの上端縁の上方から内側壁38aの上端縁より下方に至る平面状規制面を備える。チェーン爪部36は、チェーン爪部36の底壁36aの左端にチェーン爪部左壁36bを上方に突設され、右端にチェーン爪部右壁36cを突設された横断面U字型に形成され、底壁36aが固定規制部の下方を移動するように、形成されている。チェーン爪部36は、左壁36bがチェーン34に固定され、左壁36bと対向する右壁36cが、台紙202の後端を押す領域を構成している。
さらに、チェーンコンベア32は、台紙202の他方側面を規制するための取付式規制部40bを設けている。
この実施の形態においては、取付式規制部40bは、第2支持搬送部40の垂直壁35bによって構成されている。
第2支持搬送部40は、台紙搬送部30に着脱可能であり、搬送される台紙202の幅に合わせて固定規制部42と取付式規制部40bとの間の間隔を変更して取り付けることが可能である。
固定規制部42は、台紙搬送部30の上流から下流までの長さを備えている。固定規制部42は、第1取付部14aと第2取付部14bとの間、及び、第3取付部16aと第4取付部16bとの間に取り付けられた、図5に示す円柱状の支持体118に、取り付けられている。
固定規制部42及び取付式規制部40bを構成する第2支持搬送部40が、搬送される台紙202の両側面を規制するように、台紙搬送部30に設けられていることによって、搬送方向に対して台紙202が傾いて搬送されるのを防止し、水平に搬送される台紙202の主面上の接着剤塗布領域206に正確に接着剤208を塗布して接着剤層208を形成し、正確に接着剤層208にシュリンクフィルム204を重ね合わせて貼着することができる。
(台紙抑止部)
台紙搬送部30は、固定規制部42と取付式規制部40bとの間であって、台紙202が台紙搬送部30により搬送される搬送面の上方に、台紙抑止部44を設けることができる。
台紙抑止部44は、搬送される台紙202が左右に傾いたり、吹き上げられたりするのを防止する役割を果たすために、搬送される台紙202の主面上で適宜な間隔をおいて、台紙202の搬送方向であるチェーン34の回転方向と平行にのびる長さを備えた、帯状体である。
台紙抑止部44は、固定規制部42と取付式規制部40bとの間において、台紙の幅方向に台紙抑止部を調節可能な台紙抑止部調節機構44aによって、台紙202の幅に対応して、幅方向に移動可能である。
また、台紙202が台紙搬送部30により搬送される搬送面から台紙抑止部44までの高さは、台紙の厚み方向に台紙抑止部44を調節可能な台紙抑止部調節機構44bによって、変更可能である。通常、搬送される台紙202と台紙抑止部44との間には、接触しない程度に隙間が設けられている。
本製造装置10は、前記搬送面から台紙抑止部44までの高さが変更可能であるため、様々な厚みの台紙202に対応することができる。
また、台紙抑止部44は、チェーンコンベア32に対して着脱可能である。さらに、台紙抑止部44は、台紙抑止部44が台紙202の姿勢を抑止する部分と、前記台紙202の接着剤が塗布されることになる領域206とが重ならないように、台紙202上の接着剤が塗布されることになる領域206に応じて、台紙202の姿勢を抑止する部分を台紙202の幅方向に変更して設置することができる。
例えば、搬送される台紙202の幅が狭い場合には、接着剤塗布領域206と重ならずに台紙202を押さえられないため、台紙抑止部44を取り付けずに、図9に示すように、台紙202の姿勢を抑止する部分40dを有する第2支持搬送部40’を用いることもできる。
図10は、本実施形態に係る製造装置10の台紙搬送部30及び接着剤塗布部60を説明する図である。台紙搬送部30に含まれるコンベア31の搬送方向の中間付近には、後述する接着剤塗布部60が配置されている。台紙供給部20から供給された台紙202は、コンベア31により下流側に搬送され、コンベア31の搬送方向の中間付近に配置された接着剤塗布部60により接着剤208が塗布される。
接着剤208が塗布された台紙202は、チェーンコンベア32の下流側に配置された後述するシュリンクフィルム貼着部90に搬送される。また、台紙搬送部30の上流側末端から中間付近までの間、および、台紙搬送部30の中間付近から下流側末端までの間には、それぞれ、台紙検知用センサ110a,110bが設けられている。以下で、接着剤塗布部60について、図11乃至図14を用いて更に詳しく説明する。
(接着剤塗布部)
接着剤塗布部60について、図11を用いて説明する。図11は、本実施形態に係る製造装置10の接着剤塗布部60の正面図である。接着剤塗布部60は、上述したように、チェーンコンベア32の台紙搬送方向の中間付近に配置されている。接着剤塗布部60は、チェーンコンベア32の搬送面の上側に設けられる版ロール62と、版ロール62と対向するように前記搬送面の下側に設けられる版受ロール64とを具備する。版ロール62の外周面の一部には、搬送される台紙202に接着剤208を塗布するための多孔質基材66aが設けられている。同様に、版受ロール64の外周面には、多孔質基材66bが設けられている。
また、接着剤塗布部60は、この版ロール62の隣接位置に、版ロール62の多孔質基材66aに接着剤208を塗布させるための接着剤供給ロール72と、接着剤供給ロール72の外周面に接着剤208を供給するための接着剤パン74とを具備している。また、接着剤塗布部60は、接着剤供給ロール72の隣接位置に、接着剤供給ロール72の外周面の余分な接着剤208を掻き落とすためのドクターブレード76が設けられている。さらに、図14に示すように、版ロール軸63の回転角度を検知するための回転検知用センサ112が設けられている。
(接着剤パン)
接着剤パン74は、接着剤供給ロール72の外周面に接着剤75を供給するために、接着剤75を注入される。
接着剤パン74は、短い時間で使い切れる量、例えば、1時間で使用される量の接着剤75を収容できる容積を備える。接着剤パン74は、接着剤供給ロールの平面形状に近い形状である、平面視長方形の開口部を備える。接着剤パン74の開口部は、接着剤供給ロール72の面積よりわずかに広い面積を備える。
接着剤パン74は、接着剤塗布部60から着脱可能で、接着剤75の入れ替えや洗浄をすることができるように構成されている。
本実施形態に係る製造装置10の接着剤パン74は、幅方向に架け渡されたパン載置部86cを備える筐体70に収容される。図12は、本発明の第1の実施形態に係る製造装置の接着剤塗布部の筐体の斜視図である。接着剤パン74は、台紙202の搬送方向と直交する方向にのびる底壁86に、手前側の取付壁70aと向こう側の取付壁70bとを備え、底壁86の一部であるパン載置部86cの上に接着剤パン74を固定するように構成されている。接着剤パン74は、筐体70とともに取り出すか、単独で接着剤パン取り出し口122から取り出すことができる。
通常、接着剤パン74は、接着剤塗布部60から取り出された状態で接着剤75が注入され後、再度、接着剤塗布部60に取り付けられる。接着剤パン74は、接着剤塗布部60に取り付けられた状態のまま、接着剤75を注入されることも可能である。
(接着剤)
接着剤75は、エマルジョン系接着剤である。エマルジョン系接着剤による接着では、エマルジョン系接着剤中の水が接着剤から拡散、蒸発してなくなり、固化して接着が完了する。本実施形態では、被着体である台紙202とシュリンクフィルム204のうち、吸水性を有している台紙202の方に、エマルジョン系接着剤の水が拡散し、蒸発することとなる。
接着剤75の被着体である台紙202は、一般的に、片面にコーティング剤を塗工したコートボール紙であることが多い。このようなコートボール紙と、ポリスチレン等を材質とするシュリンクフィルム204との接着は、接着性が不十分となる場合がある。そのため、本実施形態では、エマルジョン系接着剤に、微量の溶剤、たとえばトルエンを添加している。微量の溶剤がシュリンクフィルム204の接着剤塗布面を粗くするため、当該接着剤塗布面における接着剤75の濡れ性がよくなる。これにより、台紙202とシュリンクフィルム204との接着不良を抑制することができる。
(接着剤供給ロール)
接着剤供給ロール72は、円柱状体であって、版ロール62の多孔質基材66aに接着剤75を塗布させるために、外周面が接着剤75を滞留するスチール製の面を備える。接着剤供給ロール72は、回転する版ロール62の多孔質基材66aに接するために、円柱状の軸心がチェーン34の回転方向と直交する方向にのびるように設置される。また、上述の接着剤パン74は、そこに注入された接着剤75に接着剤供給ロール72の外周面の一部が浸漬するように設置される。
図13は、本発明の第1の実施形態に係る製造装置の、筐体を取り付ける前の、台紙搬送部の部分平面図である。また、図14は、本発明の第1の実施形態に係る製造装置の、筐体を取り付けた後の、台紙搬送部の部分平面図である。
この実施の形態において、接着剤供給ロール72は、筐体70に回転自在に取り付けられ、筐体70に収容された接着剤パン74とともに架台12より取り外すことができる。
接着剤供給ロール72は、筐体70の手前側の取付壁71aと向こう側の取付壁71bとの間において、軸受(図示せず)によって台紙202の搬送方向に直交する方向にのびるように架け渡された接着剤供給ロール軸80に取り付けられている。また、接着剤供給ロール72は、接着剤75に浸漬する外周面が、版ロール62上の多孔質基材66aに接着剤を供給できるように、接着剤供給ロール軸80に取り付けられる。
また、接着剤供給ロールギア82が、筐体70の手前側の取付壁71aの近傍、かつ、接着剤供給ロール軸80に取り付けられている。また、筐体70は、筐体70の手前側の取付壁71aの下方に、被支持部86aを備えており、筐体70の向こう側の取付壁71bの下方に、被支持部86bを備えている。
筐体70は、筐体70の手前側の筐体取付部86aと向こう側の筐体取付部86bは、図13に示すように、第3取付部16aの内壁と第4取付部16bの内壁に備えた筐体支持部125a,125bに、着脱自在に取り付けられることによって、接着剤塗布部60に備えられる。接着剤供給ロール72と後述する版ロール62は、筐体70が、筐体70の接着剤供給ロールギア82と後述する版ロールギア126とが噛合うように第3取付部16a及び第4取付部16bに取り付けられることによって、同期して回転される。
接着剤供給ロール72は、様々な幅の台紙に対応できるようにするためには、ある程度大きめの幅を有するものであることが望ましいので、円柱状の軸心の幅が台紙202の幅より長い。
また、接着剤パン74は、その幅及び長さが、接着剤供給ロール72の外周面の一部を接着剤75に浸漬させるために、接着剤供給ロール72の幅及び長さよりも大きいものである必要がある。
その一方で、上述したように、接着剤75がエマルジョン系接着剤であるため、接着剤供給ロール72や接着剤パン74の幅が大きいほど、接着剤供給ロール72の外周面及び接着剤パン74の表面の空気との接触面積が大きくなり、エマルジョン系接着剤中の水分及び添加物である溶剤の蒸発が早まる。その結果、接着剤75の接着力が低下し、完成品であるシュリンクフィルム付台紙200の接着不良が生じてしまう。
このような接着不良を抑制するために、接着剤供給ロール72は、接着剤塗布部60の幅に応じた幅であって、接着剤パン74の開口部の略々全域を覆う面積を備える、平面視方形である。
台紙202上に塗布される接着剤層208の幅よりも大きい幅を有する接着剤供給ロール72の中で、最も小さい幅を有する接着剤供給ロール72及びそれに対応した接着剤パン74を使用することにより、接着剤75の空気との接触面積を最小限に抑え、接着剤パン74に注入された接着剤75の接着性劣化を軽減することができる。
(版ロール及び版受ロール)
版ロール62及び版受ロール64は、円柱状体ないしは環状体であって、それぞれ、外周面の一部に、接着剤供給ロール72から接着剤を転移される多孔質基材66a,66bを備えている。版ロール62及び版受ロール64は、軸心がチェーン34の回転方向に直交する方向にのびるように、設置される。
版ロール62上の多孔質基材66aの円周方向の長さは、台紙202上に接着剤が塗布される塗布領域206、すなわち、接着剤層208の長さに対応している。また、多孔質基材66aの接着剤75を塗布する面が台紙202に接するときに、確実に多孔質基材66bを台紙202に押し当てることができるように、版受ロール64上の多孔質基材66bの円周方向の長さは、多孔質基材66aと同等以上の長さであることが好ましい。
この実施形態においては、版ロール62及び版受ロール64は、第3取付部16aと第4取付部16bとの間において、軸受(図示せず)によって台紙202の搬送方向に直交する方向にのびるように架け渡された版ロール軸63及び版受ロール軸65に、取り付けられている。
版ロール62及び該版ロール62に対向する版受ロール64は、台紙202の主面上の接着剤塗布領域206が、版ロール62及び版受ロール64の間を搬送されるように、それぞれ、版ロール軸63及び版受ロール軸65に取り付けられる。
また、版ロール軸63は、版ロール62と第3取付部16aとの間に、版ロールギア126が取り付けられている。また、版受ロール軸65は、版受ロール62と第3取付部16aとの間、かつ、版ロールギア126の下方に、版受ロールギア128が取り付けられている。版ロール62及び版受ロール64は、版ロールギア63と版受ロールギアが噛合うように取り付けられていることにより、同期して回転する。
また、原動機115bは、架台12の中間付近に設置されている。
原動機115bは、図1(B)に概略的に示すように、制御装置113と電気的に接続されており、制御装置113によって制御されることによって、版受ロール軸65を回転させる。
別の実施形態において、原動機115bを使用せずに、台紙供給部20のフィードロール22a,22bや台紙搬送部30のコンベア32などと同じ駆動源である原動機115aによって、版受ロール軸65を回転させてもよい。
本実施形態に係る製造装置10は、版ロール62及び版受ロール64が同じ径であり、それらが半回転するごとに、台紙が1枚ずつ版ロールと版受ロールとの間に搬送されるように構成されている。また、多孔質基材66a,66bは、版ロール62と版受ロール64の外周部分において、それぞれ、搬送されてきた台紙202が、版ロール62と版受ロール64との間に達した時に台紙202の接着剤塗布領域206を挟みつけることができるような位置に設けられている。
台紙検知センサ110aは、制御装置113と電気的に接続されており、搬送されてきた台紙202の先端縁を検知する。また、回転検知センサ112は、制御装置113と電気的に接続されており、版ロール軸63及び版受ロール軸65に対してどの位置にあるかを検知する。
台紙検知センサ110a及び回転検知センサ112によって、搬送される台紙202の位置と版ロール62上の多孔質基材66aの位置をセンシングして、制御装置113に信号が送られる。
そして、台紙202の接着剤塗布領域206が、版ロール62と版受ロール64との間に達する時に、多孔質基材66a,66bが、版ロール62と版受ロール64との間にくるように、版ロール及び版受ロールは、制御装置113によって、その回転を制御されるようにすることもできる。
(多孔質基材)
多孔質基材66aは、接着剤供給ロール72上の接着剤75を吸水し、かつ、接着に十分な量の接着剤75を台紙202に塗布できるようなものであることが望まれる。多孔質基材66aは、たとえば、孔の細かいスポンジ等であることが好ましい。
接着剤塗布部60において、チェーンコンベア32の上側の版ロール62と接着剤供給ロール72は、台紙202の搬送面に対して上下方向に移動をでき、移動量を微調整することが可能であることが好ましい。台紙202は、回転する版ロール62上の多孔質基材66aに押し当てられることにより、多孔質基材66a上の接着剤75が塗布される。台紙202に多孔質基材66aを押し当てる圧力は、台紙202の厚みや版ロール62上に設けられた多孔質基材66aの厚み、多孔質基材66aの弾力性によって異なってくる。台紙202に多孔質基材66aを押し当てる圧力が所要の範囲よりも大きいと、塗布された接着剤が接着領域の外側に必要以上に押し出されてしまう。
本実施形態に係る製造装置は、架台12に突設された垂直の第1取付部16aと該第1取付部と平行で垂直な第2取付部16bの両方に、版ロール62を台紙202の搬送面に対して上下方向に移動でき、移動量を微調整することを可能とするように、調節機構124を備えている。このため、本実施形態に係る製造装置は、チェーンコンベア32の版ロール62を、台紙202の搬送面に対して上下方向に微調整可能であるため、台紙202に多孔質基材66aを押し当てる圧力を所要の範囲内になるように調整することができ、したがって、台紙208の接着剤塗布領域206に均一に接着剤75を塗布することができる。
また、版ロール62と接着剤供給ロール72の両方は、台紙202の搬送面に対して上下方向に移動をでき、移動量を微調整することを可能とする調節機構124’を備えることもできる。
(ドクターブレード)
ドクターブレード76は、平面視略方形状の板状体であり、接着剤供給ロール72の外周面の余分な接着剤75を掻き落とすため、接着剤供給ロール72に対向する刃先は、接着剤供給ロール72の外周面と平行な直線状である。
接着剤供給ロール72は、接着剤供給ロール72に対向する刃先を接着剤供給ロール72の外周面との間の間隔dを適宜な間隔に保持することによって、多孔質基材66aへの接着剤75の供給過多を防ぐことができる。また、ドクターブレード76により、接着剤供給ロール72の外周面の接着剤75の膜厚を一定とすることができるので、多孔質基材66aへの接着剤75の供給を一定の量にすることができる。
(膜厚調節機構)
多孔質基材66aから台紙202に塗布される接着剤208の量は、たとえば台紙202の材質や台紙表面のコーティング等の表面処理の有無などによって変わりうる。また、台紙202に接着剤208を塗布する多孔質基材66a上の接着剤の量によっても、台紙への接着剤塗布量は変わりうる。一方、台紙202ごとに塗布される接着剤の量が異なることは、必要以上に接着剤を塗布したり、塗布量が足りず接着不良を招いたりするなど、製造コストや完成品の品質面で問題がある。このため、台紙202への接着剤の塗布量を台紙202ごとに安定して同程度の量にするために、多孔質基材66aから台紙202に塗布される接着剤塗布量と、接着剤供給ロール72から多孔質基材66aに供給される接着剤供給量とを同程度にすることが望ましい。
このため、本実施形態に係る製造装置10は、図11に示すように、ドクターブレード76と接着剤供給ロール72との間の間隔dを調節するための膜厚調節機構78が設けられている。膜厚調節機構78は、ドクターブレード76を筐体70に取り付けるドクターブレード本体軸の回転角を調整して、適宜な角度で調整するように構成されている。
ドクターブレード76と接着剤供給ロール72との間の間隔dを調節することにより、台紙202の種類やその表面状態に対応して、接着剤供給ロール72から多孔質基材66aへの接着剤の供給量を調節することができる。したがって、多孔質基材66aから台紙202に塗布される接着剤塗布量と、接着剤供給ロール72から多孔質基材66aに供給される接着剤供給量とが同程度となるように膜厚調節機構78を調節することによって、搬送される台紙202ごとの接着剤塗布量が同程度の量に安定させることができる。
上述のように、ドクターブレード76及び膜厚調節機構78によって、接着剤供給ロール72の膜厚を一定にし、且つ、多孔質基材66aへの接着剤供給量を調節できる。また、版ロール62を搬送面に対して上下方向に調節可能であることによって、台紙202に多孔質基材66aを押し当てる圧力を所要の範囲内になるように調節して、均一に接着剤208を塗布し、且つ、多孔質基材66aから台紙202への接着剤塗布量を調節することができる。このような構成をとるため、本実施形態に係る製造装置10は、台紙202の材質、厚み、表面処理の有無に応じて、接着剤供給ロール72の膜厚や版ロールの位置を調節して、台紙202に単位面積あたり所定量の接着剤208を塗布することができる。
台紙202の材質、厚み、表面処理の有無に関係なく、常に単位面積あたり所定量の接着剤208を塗布するように調節できるため、台紙1枚あたりの接着剤使用量を見積もることができる。したがって、接着剤75が自然乾燥により接着性劣化する大まかな時間と、本発明の製造装置10での1枚あたりの製造時間が分かっていれば、接着性劣化前に使い切ることのできる分量の接着剤75だけを接着剤パン74に注入することが可能となる。この結果、接着性不良のないシュリンクフィルム付台紙200を安定して製造することができる。
また、必要以上に接着剤75を接着剤パン74に注入して、接着剤を劣化させないですむため、接着剤の無駄がなくなる。
接着剤塗布部60は、以上のような構成をとるため、接着剤供給ロール72、版ロール62および版受ロール64が所定の方向に回転することによって、接着剤パン74内の接着剤75に一部浸漬された接着剤供給ロール72が、版ロール62の外周面の多孔質基材66aに接着剤75を供給し、版ロール62と版受ロール64との間に搬送された台紙202の接着剤塗布領域206に多孔質基材66aを押し当てて、台紙202の所定の位置に接着剤75が塗布される。その後、接着剤が塗布された台紙202は、チェーンコンベア32上を下流側へと搬送される。
(シュリンクフィルム貼着部)
シュリンクフィルム貼着部90について、図15及び図16を用いて説明する。シュリンクフィルム貼着部90は、台紙搬送部30の下流側に配置されている。シュリンクフィルム貼着部90は、シュリンクフィルム204を巻いたシュリンクフィルム体装填部92と、シュリンクフィルム体装填部92から供給されたシュリンクフィルム204を等間隔でカットするためのカッタシリンダ94と、カットされたシュリンクフィルム204を吸着し、台紙202にシュリンクフィルム204を貼着するバキュームシリンダ96と、バキュームシリンダ96の下方に対向して配置される押圧ローラ98とを含む。
図15は、本実施形態に係る製造装置10のシュリンクフィルム貼着部90のシュリンクフィルム体装填部92の正面図である。シュリンクフィルム体装填部92は、例えば、本発明に係る製造装置10とは別の装置によって筒状に加工されたシュリンクフィルム204を、シィリンクフィルム204の左右両側の長手端縁を揃えて、芯管114に環状に巻き取ることにより得られたシュリンクフィルム体を装填するものである。
シュリンクフィルム204としては、透明のポリエステル(PET)フィルムが好ましい。
シュリンクフィルム体装填部92は、シュリンクフィルムロール体を外側に嵌入させる円環状のロール体嵌入胴部92aと、ロール体嵌入胴部92aの両端においてロール体嵌入胴部92aの周方向においてロール体嵌入胴部92aの縁より突き出し設けられたフィルム用押さえ部92bを備える。シュリンクフィルム体装填部92は、左右の両側の長手端縁を揃えて芯管114に巻かれているシュリンクフィルム204のロール体の端縁のずれを防止するためのフィルム用押さえ部92bを備える。フィルム用押さえ部92bは、図15に示すように、シュリンクフィルム体装填部92の側面に周方向において、一部にのみ設けられている。
シュリンクフィルム体装填部92は、架台12に突設された垂直の第5取付部18aと第6取付部18bとの間に取り付けられた支持体120に備えられている。
シュリンクフィルム204は、シュリンクフィルム204の一方の端縁204a及びシュリンクフィルム204の他方の端縁204bが、それぞれ、同一平面上を移動するように、シュリンクフィルム体装填部92から供給される。
シュリンクフィルム体装填部92は、台紙搬送部30から搬送される台紙202上の接着剤層208が、シュリンクフィルム204の一方の端縁204aの移動する図15(C)に示す平面Aと、シュリンクフィルム204の他方の端縁204bの移動する図15(C)に示す平面Bとの間の空間に位置するように、支持体120に備えられている。
図15では、シュリンクフィルム体装填部92に装填されたシュリンクフィルム204は、ロール体嵌入胴部92aの回転に伴い、シュリンクフィルム体装填部92の斜め下方にあるガイドロール102の方向に供給される。一方、フィルム用押さえ部92bは、シュリンクフィルム体装填部92のロール体嵌入胴部92aの周方向において部分的に備えられている。
このように、シュリンクフィルム体装填部92が、シュリンクフィルム体装填部92からシュリンクフィルム204が供給される方向とは異なる方向にフィルム用押さえ部92bを備えることによって、供給されたシュリンクフィルム204がフィルム用押さえ部92に引っかかって、シュリンクフィルム204の位置ずれやよれの発生を回避することができる。
図16は、本実施形態に係る製造装置10のシュリンクフィルム貼着部90のカッタシリンダ94、バキュームシリンダ96、および押圧ローラ98の正面図である。このバキュームシリンダ96は、外周面に多数の吸着孔が設けられてそれら吸着孔を通してバキュームによってその外周面にシュリンクフィルム204を吸着するものである。シュリンクフィルム体装填部92から供給されたシュリンクフィルム204は、図16に示すように、複数のガイドロール102を介して、ニップロール104によって、カッタシリンダ94へと供給される。
カッタシリンダ94は、円柱状体であって、架台12に突設された垂直の第5取付部18aと該第5取付部と平行で垂直な第6取付部18bとの間に、軸受け(図示せず)によって取り付けられたカッタシリンダ軸59に取り付けられている。カッタシリンダ軸59には、カッタシリンダ94と第5取付部18aとの間に、カッタシリンダギア58が取り付けられている。
カッタシリンダ94は、外周面にカッタ94a,94aを備え、所定の長さに切断する。所定の長さに切断されたシュリンクフィルム204は、バキュームシリンダ96の外周面に吸着され、バキュームシリンダ96と押圧ローラ98との間に送り込まれる。一方、台紙搬送部30からは、所要部に接着剤208を塗布された台紙202がバキュームシリンダ96と押圧ローラ98との間に送り込まれるため、この台紙202にシュリンクフィルム204が押し付けられて貼着される。
バキュームシリンダ96は、円柱状体であって、カッタシリンダ94の斜め下方に、架台12に突設された垂直の第5取付部18aと該第5取付部と平行で垂直な第6取付部18bとの間に、軸受け(図示せず)によって取り付けられたバキュームシリンダ軸57に取り付けられている。バキュームシリンダ軸57は、台紙202の搬送方向と直交する方向にのびるように架け渡されている。
バキュームシリンダ軸57は、バキュームシリンダ96と第5取付部18aとの間において、バキュームシリンダギア56が取り付けられている。
バキュームシリンダ96は、外周に多くの吸引孔を穿設され、吸引ポンプ(図示せず)によって、周面周辺を負圧することによって、シュリンクフィルム204を外周面に吸着した状態で回転するように構成されている。
バキュームシリンダ96と対向して、押圧ローラ98が設けられている。
押圧ローラ98は、円柱状体であって、バキュームシリンダ94の下方に、架台12に突設された垂直の第5取付部18aと該第5取付部と平行で垂直な第6取付部18bとの間に、軸受け(図示せず)によって取り付けられた押圧ローラ軸55に取り付けられている。押圧ローラ軸55は、台紙202の搬送方向と直交する方向にのびるように架け渡されている。
押圧ローラ軸55は、押圧ローラ98と第5取付部18aとの間に、押圧ローラギア54が取り付けられている。
押圧ローラ98は、バキュームシリンダ96との間に送り込まれた台紙202の接着剤塗布領域206に、シュリンクフィルム204を積層して仮着させるロールである。
押圧ローラ98は、台紙202を送る方向であるチェーン34の回転方向に直交する方向に軸心ののびる、円柱体状であり、シュリンクフィルム202の幅より長い長さを備える。
押圧ローラ98は、台紙搬送部30の固定式規制部34及び取付式規制部40bの下流端に近接した位置に設けられており、バキュームシリンダ96との接合線が、台紙搬送部30の固定式規制部34及び取付式規制部40bの下流端の高さと近い高さに位置するように設けられている。
カットされて所定の形状に成形されたシュリンクフィルム204は、バキュームシリンダ96のバキュームする動作の開始及び停止をさせるアクチュエータを作動させて、バキュームシリンダ96の周辺を負圧にするバキューム作動を停止させることにより、台紙202の接着剤層208に接着され、バキュームシリンダ96から台紙202側に転移される。
バキュームシリンダ96をバキュームする動作の開始及び停止をさせるアクチュエータは、制御装置113に電気的に接続されている。そして、バキュームシリンダ96は、カットされて所定の形状に成形されたシュリンクフィルム204の位置を、光センサ111によりシュリンクフィルム204のカットされた先端縁204cを検知した、光センサの電気的信号により、前記アクチュエータを作動させ、バキューム作動の開始及び停止を制御される。
架台12に突設された垂直の第5取付部18aと該第1取付部と平行で垂直な第6取付部18bとの間に、軸受け(図示せず)によってギア軸53が取り付けられている。
ギア軸53は、台紙202の搬送方向と直交する方向にのびるように架け渡されている。
ギア軸53は、ギア52が取り付けられている。
ギア52は、図1(B)に示すように、前記ギア軸51cに取り付けられたギア50cとは別のギア50c’と、押圧ローラ軸55に取り付けられた前記押圧ローラギア54の両方のギアと、噛合している。
押圧ローラギア54は、該押圧ローラギア54の上方にあるバキュームシリンダギア56と、噛合している。
バキュームシリンダギア56は、該バキュームシリンダギア56の上方にあるカッタシリンダギア58と、噛合している。
押圧ローラギア54、バキュームシリンダギア56、及びカッタシリンダギア58は、ギア50c’の回転に伴って、台紙202の搬送方向と平行な方向に回転する。そして、バキュームシリンダ96と押圧ローラ98とは、それぞれ反対方向に回転して、バキュームシリンダ96と押圧ローラ98の接合領域に送り込まれた台紙202を、下流側に向けて、送り出す。
台紙搬送部30の固定式規制部34及び取付式規制部40bとの下流端から送り込まれた台紙202は、接着剤塗布領域をバキュームシリンダ96側に向けて、バキュームシリンダ96と押圧ローラ98の接合領域に送り込まれる。
また、シュリンクフィルム体装填部92のシュリンクフィルム204は、シュリンクフィルム204の一方の端縁204a及びシュリンクフィルム204の他方の端縁204bが、それぞれ、同一平面上を移動するように、シュリンクフィルム体装填部92から、複数のガイドロール102を介して、ニップロール104によって、カッタシリンダ94へと供給される。
カッタシリンダ94に供給されたシュリンクフィルム204は、所定の長さに切断され、該シュリンクフィルム204の両方の端縁204a,204bの移動する平面A及び平面Bを維持したまま、バキュームシリンダ96の外周面に吸着される。
バキュームシリンダ96の外周面に吸着されたシュリンクフィルム204は、該シュリンクフィルム204の両方の端縁204a,204bの移動する平面A及び平面Bを維持したまま、バキュームシリンダ96と押圧ローラ98との間に送り込まれる。
一方、台紙搬送部30からは、該平面A及び平面Bとの間の空間に接着剤層208を有する台紙202が、バキュームシリンダ96と押圧ローラ98との間に送り込まれるため、この台紙202にシュリンクフィルム204が押し付けられて貼着される。
また、本発明の製造装置10は、カッタシリンダ94によりシュリンクフィルム204がカットされる長さが、シュリンクフィルム体装填部92の芯管114の円周の25%以下であるように、シュリンクフィルム体装填部92が設置することができる。カッタシリンダ94によりシュリンクフィルム204がカットされる長さは、完成品であるシュリンクフィルム付台紙200に挿入される商品の大きさによって決められた長さである。シュリンクフィルム体装填部92の芯管114の内径Rが大きいほど、シュリンクフィルム204に、芯管114に巻かれることによる曲がり癖がつきにくく、シュリンクフィルム204の曲がり癖によるシュリンクフィルム付台紙の不良品発生を抑止することができる。カッタシリンダ94によりシュリンクフィルム204がカットされる長さが、シュリンクフィルム体装填部92の芯管114の円周の25%以下となるように、シュリンクフィルム体装填部92を選択して、本発明の製造装置10に設置することによって、シュリンクフィルム204の曲がり癖による不良品の発生を低減することができる。
また、シュリンクフィルム体装填部92の芯管114の内径Rは、375mm以上であることが好ましい。シュリンクフィルム付台紙200で包装される商品は、長さ十数センチメートルのものであることが頻度としては多い。上述のように、芯管の内径Rが375mm以上である場合、この芯管の円周の25%程度にあたる約30cmまでの高さの商品については、芯管に巻かれていることによるシュリンクフィルムの曲がり癖に関する不良の発生が低減できる。このため、シュリンクフィルム付台紙で包装される頻度の高い商品については、375mm以上の径を有するシュリンクフィルム体装填部があれば、ほとんどの商品をカバーできる。
上述のシュリンクフィルム貼着部90において、バキュームシリンダ96と押圧ローラ98との間からはシュリンクフィルム204の貼着された台紙202が排出され、これを常温で一昼夜乾燥させて接着剤を硬化させることにより、完成品であるシュリンクフィルム付台紙200が製造される。
図21には、本実施形態に係る製造装置により得られるシュリンクフィルム付台紙の一例が示されている。図21(a)に示すように、本製造装置の接着剤塗布部60により接着剤208が塗布された台紙202に、シュリンクフィルム貼着部90によりシュリンクフィルムが貼着されると、図21(b)に示すようなシュリンクフィルム付台紙が完成する。このようにして製造されたシュリンクフィルム付台紙に例えば化粧品のような商品212を挿入してシュリンクフィルムを熱収縮させると、図21(c)に示すような最終製品となる。
本実施形態に係るシュリンクフィルム付台紙の製造装置によれば、台紙とシュリンクフィルムとの接着性不良や台紙に対するシュリンクフィルムの位置ずれ及び方向ずれを防ぐことができるため、シュリンクフィルム付台紙の生産性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
本発明に係る第2の実施形態のシュリンクフィルム付台紙の製造装置は、台紙202上に2列又は複数列に接着剤208を塗布して、複数の接着剤塗布領域206に1つ又は複数のカットされたシュリンクフィルム204を台紙202上に貼着することを特徴とする。本発明に係る製造装置の第2の実施形態について、図17乃至図19を参照して説明する。
図17は、チェーンコンベア32の左右のチェーン34のうちの一方のチェーン34のみを示した台紙搬送部30のチェーンコンベア32の部分平面図である。また、図18は、台紙202の搬送方向後方から見た、チェーンコンベア32の左右のチェーン34のうちの一方のチェーン34のみを示した台紙搬送部30のチェーンコンベア32の部分断面図である。台紙202上には、接着剤を塗布される2箇所の領域206がある。また、台紙抑止部44は、台紙抑止部44が台紙202の姿勢を抑止する部分と、前記台紙の接着剤塗布領域206とが重ならず、かつ、効果的に台紙202を押さえられるように、台紙202の中央付近の上方に設置されている。
図19は、第2の実施形態に係る製造装置10の台紙搬送部30及び接着剤塗布部60の部分平面図である。接着剤塗布部60は、第1の実施形態に係る製造装置とは異なり、2つの版ロール62と、それら版ロール62と対向する2つの版受ロール64とを具備する。版ロール及び版受ロールを2つにすることによって、台紙202上の2箇所に、接着剤208が塗布される。
版ロール62は、回転軸に、シュリンクフィルム204を貼着される領域に対応した間隔をおいて2つの版ロールを並列して固定されている。
版受ロール64は、回転軸に、版ロール62の間隔に対応した間隔をおいて、2つの版受ロール64を並列して固定されている。
更に、下流のシュリンクフィルム貼着部90も、2つのシュリンクフィルム204を送り出すことができるように、2つ並列して設けられている。
2箇所に接着剤208を塗布された台紙202に、シュリンクフィルム貼着部90によって1つのカットされたシュリンクフィルム204を貼着させて完成させたシュリンクフィルム付台紙200を図22(a)に示す。このように2箇所の接着剤塗布領域206を有するシュリンクフィルム付台紙200は、台紙202とシュリンクフィルム204との接触部分全体に接着剤208を塗布するよりも、接着剤208を節約することができる。また、第2の実施形態に係る製造装置によれば、図22(b)に示すような台紙202の中央部に窓210を有するようなシュリンクフィルム付台紙200も効率的に製造することができる。このようなシュリンクフィルム付台紙200に商品を挿入して包装すると、透明な筒状フィルムを通して表面側から商品を見ることができ、窓210および透明な筒状フィルムを通して裏面側からも商品を見ることができる。
シュリンクフィルム貼着部のシュリンクフィルム体装填部を2つ並列に設置することによって、2箇所に接着剤208を塗布された台紙202に、2つのカットされたシュリンクフィルム204を貼着することも可能である。図23は、2箇所に接着剤208を塗布された台紙202に、シュリンクフィルム貼着部90によって1つのカットされたシュリンクフィルム204を貼着させて完成させたシュリンクフィルム付台紙である。このように1つのシュリンクフィルム付台紙が2つのシュリンクフィルムを有するため、1つのシュリンクフィルム付台紙に2つの同一又は異なる種類の商品を挿入して包装することができる。
また、図23に示された2つのシュリンクフィルムを有するシュリンクフィルム付台紙は、図24に示すように、前記2つのシュリンクフィルムが分離するように中央で切断することによって、2つのシュリンクフィルム付台紙を得ることも可能である。このように2つのシュリンクフィルムを有するシュリンクフィルム付台紙から1つのシュリンクフィルムを有するシュリンクフィルム付台紙を製造することによって、1つのシュリンクフィルムを有するシュリンクフィルム付台紙の製造時間を削減することができる。
第2の実施形態に係る製造装置で製造されたシュリンクフィルム付台紙の接着剤塗布領域206は、2箇所より多くすることも可能である。すなわち、第2の実施形態に係る製造装置において、版ロール及び版受ロールは、3つ以上設置することができ、また、フィルム巻ロールも3つ以上設置することができる。
(第3の実施形態)
本発明に係る製造装置は、エマルジョン系接着剤を台紙に塗布する機能を有するが、UV接着剤の塗布にも容易に対応可能である。本製造装置の接着剤塗布部60の隣接位置には、接着剤パン74を備えているが、接着剤パン取り出し口122から、接着剤塗布部60をUV接着用の接着剤塗布部132に取り替えて、容易にUV接着に係る製造装置となりえる。
UV接着に係る製造装置は、取付式規制部及び固定式規制部で台紙202の接着剤塗布領域206にシュリンクフィルム204を仮着した後、送り出される領域にUV照射部130を設けられる。
UV接着剤は、自然光又は蛍光灯から照らされることによっても固化するため、接着剤パン74は、自然光又は蛍光灯がUV接着剤に照射されにくくなるように、小さな容量のものが適する。UV接着用の接着剤塗布部132には、自然光又は蛍光灯などから遮蔽するための遮蔽材134を設けてもよい。このように本発明に係る製造装置は、エマルジョン系接着剤塗布のための装置とUV接着のための装置とを別個に設ける必要がなく、一つの装置で兼用できるため、設備投資に要するコストの面で都合がよい。
10 シュリンクフィルム付台紙の製造装置
12 架台
14a 第1取付部
14b 第2取付部
16a 第3取付部
16b 第4取付部
18a 第5取付部
18b 第6取付部
20 台紙供給部
21 フィードテーブル
22a 上フィードロール
22b 下フィードロール
23 フィードロール爪部
24 リタード
25a ガイド
25b ガイド
26a 上フィードロール軸
26b 下フィードロール軸
27a 上フィードロールギア
27b 下フィードロールギア
30 台紙搬送部
32 チェーンコンベア
34 チェーン
36 チェーン爪部
38 第1支持搬送部
40 第2支持搬送部
42 固定規制部
44 台紙抑止部
44a 台紙抑止部調節機構
44b 台紙抑止部調節機構
50a チェーンギア
50b チェーンギア
50c チェーンギア
50d チェーンギア
51a ギア軸
51b ギア軸
51c ギア軸
51d ギア軸
50c’ ギア
52 ギア
53 ギア軸
54 押圧ローラギア
55 押圧ローラ軸
56 バキュームシリンダギア
57 バキュームシリンダ軸
58 カッタシリンダギア
59 カッタシリンダ軸
60接着剤塗布部
62 版ロール
63 版ロール軸
64 版受ロール
65 版受ロール軸
66a 多孔質基材
66b 多孔質基材
70 筐体
72 接着剤供給ロール
74 接着剤パン
75 接着剤
76 ドクターブレード
78 膜厚調節機構
80 接着剤供給ロール軸
82 接着剤供給ロールギア
84 ドクターブレードブレード軸
86 筐体底壁
90 シュリンクフィルム貼着部
92 シュリンクフィルム体装填部
92a ロール体嵌入胴部
92b フィルム用押さえ部
94 カッタシリンダ
96 バキュームシリンダ
98 押圧ローラ
102 ガイドロール
104 ニップロール
110a 台紙検知用センサ
110b 台紙検知用センサ
111 光センサ
112 回転検知用センサ
113 制御装置
114 芯管
115a 原動機
115b 原動機
116 支持体
118 支持体
120 支持体
122 接着剤パン取り出し口
124 調節機構
125 筐体支持部
126 版ロールギア
128 版受ロールギア
130 UV照射部
132 UV接着用の接着剤塗布部
134 遮蔽材
136 チェーンコンベア
138 UVランプ
200 シュリンクフィルム付台紙
202 台紙
204 シュリンクフィルム
206 接着剤塗布領域
208 接着剤層
210 窓
212 商品

Claims (7)

  1. シュリンク包装用のシュリンクフィルムを台紙に貼着するシュリンクフィルム付台紙の製造装置であって、
    前記台紙を多数枚積層状態で収容し、1枚ずつ分離して供給する台紙供給部と、
    前記台紙供給部により供給された前記台紙を1枚ずつ搬送する台紙搬送部と、
    搬送されている前記台紙の主面に接着剤を塗布する接着剤塗布部と、
    前記台紙の接着剤を塗布された主面に前記シュリンクフィルムを貼着するためのシュリンクフィルム貼着部とを備え、
    前記台紙搬送部は、台紙を前記台紙供給部側から接着剤塗布部を経てシュリンクフィルム貼着部に搬送するコンベアと、
    前記コンベアの搬送方向に沿って配置され、前記台紙を直線的に搬送するように、前記台紙の一方側面を規制するための第1の規制部と、
    前記台紙を直線的に搬送するように前記台紙の他方側面を規制するための第2の規制部とを含み、
    前記第1の規制部及び第2の規制部は、前記台紙の幅に合わせて前記コンベアに沿って、前記台紙供給部から前記接着剤塗布部および前記接着剤塗布部からシュリンクフィルム貼着部に亘って、台紙搬送方向に沿って直線状に設けられていること、
    前記接着剤塗布部は、
    前記台紙搬送部にて搬送される前記台紙の表面に、回転しながら、前記接着剤を塗布するための多孔質基材を外周の一部に備える版ロールと、
    前記版ロールに対向して設けられ、前記版ロールの前記多孔質基材の外周面に、回転しながら、前記接着剤を供給するための接着剤供給ロールと、
    前記接着剤供給ロールの外周面に接着剤を供給するために、前記接着剤供給ロールを収容して接着剤に浸漬させる開口部を備え、且つ、短い時間で使い切れる量を入れる容積を備える接着剤パンと、
    前記接着剤供給ロールの外周面の前記接着剤の膜厚を一定に保つためのドクターブレードとを含み、
    前記接着剤供給ロールは、前記接着剤パンの接着剤を投入するための開口部を覆うように設けられること、並びに、前記接着剤塗布部は、前記ドクターブレードと前記接着剤供給ロールとの間隔を変更するための膜厚調節機構を備え、搬送される前記台紙の材質、厚み、その表面処理の状態に応じて、前記ドクターブレードと前記接着剤供給ロールとの間隔を調節し、且つ、前記台紙の搬送される面に対する前記版ロールの上下方向の位置を調節することによって、前記台紙上に塗布される前記接着剤の単位面積あたりの量を見積もることができること、および、
    前記シュリンクフィルム貼着部は、
    前記シュリンクフィルムを巻いたシュリンクフィルム体装填部と、
    前記シュリンクフィルム体装填部から供給された前記シュリンクフィルムを、接着剤の塗布の長さに対応した適宜な間隔でカットするためのカッタシリンダと、
    カットされた前記シュリンクフィルムを吸着し、前記台紙に前記シュリンクフィルムを貼着するバキュームシリンダと、
    前記バキュームシリンダに対向して設けられて、前記バキュームシリンダとの間に、バキュームシリンダ側に接着剤層を向けて台紙を挟み且つ台紙の接着剤層の上にシュリンクフィルムを挟む、押圧ローラとを含み、
    前記台紙供給部の前記台紙の供給方向と、前記台紙搬送部の前記台紙の搬送方向と、前記接着剤塗布部の前記版ロール及び前記接着剤供給ロールの回転方向と、前記シュリンクフィルム貼着部の前記シュリンクフィルムを前記台紙に供給する方向とが、一直線に並ぶことを特徴とする、シュリンクフィルム付台紙の製造装置。
  2. 前記台紙搬送部は、
    前記コンベアが、平面視して前記台紙の搬送方向に回転して前記台紙を搬送するチェーンを有するチェーンコンベアであり、 第1の規制部は、前記チェーンコンベアに沿って固定的に配置され、前記台紙の一方側面を規制するための固定規制部であり、
    第2の規制部は、前記チェーンコンベアに沿って着脱可能に取り付けられ、前記台紙の他方側面を規制するための取付式規制部であり、
    前記取付式規制部は、前記台紙の幅に合わせて前記チェーンコンベアに沿って設置することができることを特徴とする、請求項1に記載のシュリンクフィルム付台紙の製造装置。
  3. 前記台紙搬送部は、
    前記台紙が前記台紙搬送部により搬送される搬送面の上方に、前記台紙を前記規制部に沿って上流側から下流側に搬送されるように、搬送中の前記台紙の姿勢を抑止する、台紙抑止部を備え、
    前記台紙抑止部は、前記コンベアに着脱可能に設けられ、前記搬送面から前記台紙抑止部までの高さは変更することができ、前記台紙の接着剤塗布領域と重ならないように、設置されることを特徴とする、請求項1又は請求項に記載のシュリンクフィルム付台紙の製造装置。
  4. 幅の異なる前記接着剤供給ロール及び前記版ロールが複数有り、前記台紙に塗布される接着剤層の幅又は数に応じて、前記接着剤供給ロール及び前記版ロールを取り換えることが可能であることを特徴とする、請求項1〜請求項のいずれかに記載のシュリンクフィルム付台紙の製造装置。
  5. 幅の異なる前記接着剤供給ロール及び前記接着剤パンが複数有り、搬送される前記台紙の幅に応じて、前記接着剤供給ロール及び前記接着剤パンを取り換えることが可能であることを特徴とする、請求項1〜請求項のいずれかに記載のシュリンクフィルム付台紙の製造装置。
  6. 前記版ロールは、前記版ロールの外周に備えた前記多孔質基材を前記台紙に押し当てる力を変更可能であるように、台紙の搬送される面に対して上下方向に微調整が可能であることを特徴とする、請求項1〜請求項のいずれかに記載のシュリンクフィルム付台紙の製造装置。
  7. 前記シュリンクフィルム貼着部は、シュリンクフィルム体装填部を備え、
    前記シュリンクフィルム装填部は、シュリンクフィルム体の左右の端縁の一部にのみ接するフィルム用押さえ部を備え、前記シュリンクフィルム体装填部の中心に対して前記フィルム用押さえ部が突設された方向と、前記シュリンクフィルム体装填部の中心に対して前記シュリンクフィルム体から前記シュリンクフィルムが供給される方向とが異なるように、形成されることを特徴とする、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のシュリンクフィルム付台紙の製造装置。
JP2012273894A 2012-12-14 2012-12-14 シュリンクフィルム付台紙の製造装置 Active JP6030432B2 (ja)

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