JP6029316B2 - 液体吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents

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本発明は、液体を吐出する液体吐出ヘッドの製造方法に関する。
インクジェットプリンターの工程を簡略化するために、特許文献1に示されるような潜像を用いた工程数の少ない製法が提案されている。また、特許文献2では、供給口等の貫通口を開けてから、ドライフィルムを用いてノズルを形成する低コストな製造方法が提案されている。さらに特許文献2では、貫通口へのドライフィルムの落ち込みを抑制する構造が提案されている。
特開平04−216952号公報 特開2006−224598号公報
上述のインク供給口を形成したシリコン基板の表面にノズルを形成する製造方法は、シリコン基板上にノズルを形成してからインク供給口を形成する製造方法と比較して、供給口形成時に表面を保護する必要が無い分、工数が少ない。しかし、貫通口が開いているシリコン基板に対して液体を塗布することは困難な場合があり、該シリコン基板上にノズルを形成するためには、ドライフィルムの転写が必要となる場合がある。一方で、インクジェットヘッドの高速性を実現するためには、インク流路の壁の高さが吐出可能周波数に影響するため、良好な高さ精度が重要となる。また、貫通口が開いている基板にドライフィルムを転写する場合、ドライフィルム表面の良好な平坦性を実現することは困難な場合がある。
そこで、本発明は、貫通口が空いている基板の上に、高精度に流路を形成することができる液体吐出ヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
そこで、本発明の一形態は、
液体を吐出する吐出口と、該吐出口に連通する液体流路と、前記液体を吐出するためのエネルギーを発生する吐出エネルギー発生素子と、前記液体流路に前記液体を供給する液体供給口と、を有する液体吐出ヘッドの製造方法であって、
(1)第一の面側に、前記吐出エネルギー発生素子と、前記第一の面から突出する部材とを有し、かつ前記第一の面から前記第一の面と反対側の第二の面まで貫通する前記液体供給口としての貫通口を有する基板を用意する工程と、
(2)前記基板及び前記部材の上に第一のネガ型感光性ドライフィルムを用いて第一のネガ型感光性樹脂層を形成する工程と、
(3)前記第一のネガ型感光性樹脂層に第一の露光によって第一の潜像を形成する工程と、
(4)前記第一の潜像が形成された第一のネガ型感光性樹脂層の上に第二のネガ型感光性ドライフィルムを用いて第二のネガ型感光性樹脂層を形成する工程と、
(5)前記第二のネガ型感光性樹脂層に第二の露光によって第二の潜像を形成する工程と、
(6)前記第一の潜像及び前記第二の潜像を現像処理によって除去することにより、前記液体流路及び前記吐出口を形成する工程と、
を有し、
前記工程(2)において、前記部材の高さに表面を合わせて前記第一のネガ型感光性樹脂層を形成する
液体吐出ヘッドの製造方法である。
なお本明細書中で、前記工程(1)に記載される部材を「高さ調整部材」と呼ぶことがある。
本発明によれば、貫通口が空いている基板の上に、高精度に流路を形成することができる液体吐出ヘッドの製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態における製造工程を説明するための模式的断面工程図である。 図1に続き、本発明の実施形態における製造工程を説明するための模式的断面工程図である。 本発明の実施形態で得られるインクジェット記録ヘッドの構成例を示す模式的斜視図である
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書では、本発明の適用例としてインクジェット記録ヘッドを例に挙げて説明するが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではなく、バイオッチップ作製や電子回路印刷用途の液体吐出ヘッドにも適用できる。液体吐出ヘッドとしては、インクジェット記録ヘッドの他にも、例えばカラーフィルター製造用ヘッド等も挙げられる。
図3は、本実施形態において製造されるインクジェット記録ヘッドの構成例を示す模式的斜視図である。このインクジェット記録ヘッド(液体吐出ヘッド)は、吐出エネルギー発生素子1が所定のピッチで2列並んで形成されたシリコン基板2を有している。シリコン基板2には、貫通口であるインク供給口(液体供給口)3が吐出エネルギー発生素子1の2つの列の間に開口するように形成されている。シリコン基板2の上には、流路形成部材(ノズル材とも称す)が設けられている。流路形成部材は、各吐出エネルギー発生素子1の上方に開口するインク吐出口(液体吐出口)4と、インク供給口3から各インク吐出口4に連通するインク流路(液体流路)11を構成している。
また、インク流路の外側に共通配線5がインク吐出口の配列方向と平行に形成されている。ここでいう共通配線とは、液滴を飛ばすために発泡させるヒータ等の吐出エネルギー発生素子に通電するための配線である。該共通配線から各吐出エネルギー発生素子に配線が伸びる。共通配線は、後述する高さ調整用部材として用いられることを考えると、メッキで形成することが好ましい。また、共通配線は、配線抵抗を下げるために面積が大きく設けられることが望ましく、例えば金メッキで構成することができる。
また、シリコン基板2の両端に端子6が配置されており、端子6と本体を電気的に接続することで吐出エネルギー発生素子1が駆動可能となる。端子6は、本体からの信号や発泡のための電力を本体からヘッドに供給するために接続されるために用意されているもので、チップの外周部に設置されている。
このインクジェット記録ヘッドは、インク吐出口4が形成された面が被記録媒体の記録面に対面するように配置される。また、インク供給口3からインク流路内に充填されたインク(液体)に、吐出エネルギー発生素子1によって発生する圧力を加えることによって、インク吐出口4からインク液滴が吐出される。吐出したインク液滴は被記録媒体に付着し、記録が行われる。
以下に、図1及び2を参照して、本発明の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの製造方法を説明する。図1及び2は、図3の点線A−A’による断面における模式的断面工程図である。
図1(A)に示すように、吐出エネルギー発生素子1を有するシリコン基板2の表面(第一の面とも称す)は保護膜(例えば、窒化シリコン、炭化シリコン、酸化シリコン、酸窒化シリコン等)7で覆われている。また、吐出エネルギー発生素子1の上方には、キャビテーション防止膜8が形成されている。
次に、図1(B)に示すように、シリコン基板2の上に高さ調整用部材5を形成する。高さ調整用部材5は、インク流路3を形成する領域の外部であって流路形成部材の内部に配置されるように形成する。つまり、高さ調整用部材は、後工程において露光後の第一のネガ型感光性樹脂層を現像処理することで得られるインク流路壁部材(流路壁部材)の内部に配置される位置に形成される。
高さ調整用部材5の材料としては、特に制限されるものではないが、例えば樹脂や金属を用いることができる。また、高さ調整用部材5は、配線や端子の機能を兼ね備えさせることができ、例えば、吐出エネルギー発生素子を駆動するための共通配線や吐出エネルギー発生素子に電力を供給するための端子とすることができる。
次に、図1(C)に示すように、シリコン基板2の第一の面と反対側の第二の面側からエッチングを行い、インク供給口3を形成する。
エッチング方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、結晶異方性エッチングを用いることができる。
高さ調整用部材5とインク供給口3とは、どちらを先に形成してもよいが、高さ調整用部材5をメッキで形成するのであれば、高さ調整用部材5を形成した後で、インク供給口3を形成することが好ましい。このようにして、吐出エネルギー発生素子と、液体流路の高さを調整する高さ調整部材とを第一の面側に有し、かつ液体供給口としての貫通口を有する基板を用意する
次に、図1(D)及び(E)に示すように、シリコン基板2上に、インク流路壁部材となる第一のネガ型感光性ドライフィルムを用いて第一のネガ型感光性樹脂層9を形成する。
第一のネガ型感光性樹脂層は真空中で形成することが好ましい。
高さ調整用部材5の高さは、例えば、1〜30μmである。
また、第一のネガ型感光性樹脂層9の表面は、高さ調整用部材5の表面にならうように形成することが好ましい。つまり、高さ調整用部材の高さに表面を合わせて第一のネガ型感光性樹脂層を形成することが好ましい。さらに換言すると、第一のネガ型感光性樹脂層の厚さと高さ調整用部材5の厚さ(高さ)が等しくなるように第一のネガ型感光性樹脂層を形成することが好ましい。このように第一のネガ型感光性樹脂層を形成するために、第一のネガ型感光性ドライフィルムの未露光時のT(ガラス転移温度)以上で第一のネガ型感光性樹脂層を形成することが好ましい。また、第一のネガ型感光性ドライフィルムにローラ等で圧力をかけて第一のネガ型感光性樹脂層を形成することが好ましい。
第一のネガ型感光性樹脂層の表面を高さ調整用部材の高さに合わせることにより、第一のネガ型感光性樹脂層の厚さ(流路高さ)を高さ調整用部材で規定された厚みで高精度に設定できる。また、第一のネガ型感光性樹脂層の表面は平坦であるため第二のネガ型感光性樹脂層に形成される吐出口も高精度に形成される。したがって、本実施形態では、流路、吐出口ともに高精度に形成でき、比較的少ない工程数でインクジェット記録ヘッドを作製することができる。
なお、T以上の温度で圧力をかけて転写した第一のネガ型感光性樹脂層は、その一部が供給口3に流れ込む場合があるが、この流れ込んだ部分は後工程で除去される。
次に、図1(F)で示すように、第一のネガ型感光性樹脂層9に第一の露光によって未露光部からなる第一の潜像を形成する。該第一の露光において、インク流路壁部材となる領域を露光する。
第一の潜像の少なくとも一部はインク流路(液体流路)のパターンに形成される。
図2(A)は、図1(F)に続き、第一の露光によりインク流路壁部材となる領域が露光された状態を示す図である。
次に、図2(B)に示すように、第一のネガ型感光性樹脂層9の上に、吐出口形成部材(オリフィスプレートとも称す)となる第二のネガ型感光性ドライフィルムを用いて第二のネガ型感光性樹脂層10を形成する。続いて、第二のネガ型感光性樹脂層に第二の露光によって第二の潜像を形成する。該第二の露光において、吐出口形成部材となる領域を露光する。
第二のネガ型感光性樹脂層10は、真空中で形成することが好ましい。
第二の潜像の少なくとも一部は吐出口のパターンに形成される。
図2(C)は、図2(B)に続き、第二の露光により吐出口形成部材となる領域が露光された状態を示す図である。
次に、図2(D)に示すように、第一の潜像と第二の潜像を現像処理によって同時に除去して、インク流路11及び吐出口4を形成する。
その後、ノズルが形成された基板をダイシングソー等により分離切断してチップ化し、吐出エネルギー発生素子1を駆動させるための電気的接合を行う。そして、インク供給のためのチップタンク部材を接続して、インクジェット記録ヘッドを完成させる。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
まず、図1(B)に示すように、高さ調整用部材5をインク流路形成領域外の基板上に形成した。本実施例では、吐出エネルギー発生素子を駆動するための共通配線を高さ調整用部材として形成した。具体的には、高さ調整用部材5を金属を用いて吐出エネルギー発生素子を駆動するための共通配線としても機能するように形成した。
高さ調整用部材(共通配線)5の形成は、まず、シリコン基板にシード層となるTiW膜とAu(金)膜を連続スパッタリングで形成した。その後、東京応化社製PMER(商品名)を15μm塗布して、パターンを形成した。その後、金メッキを13μm形成したのち、レジストを剥離した。改めて前述のPMERを3μm塗布してパターニングした後ニッケルを1μmメッキした。その後レジストを剥離して、シード層のAu(金)膜及びTiW膜をウェットエッチして、共通配線(膜厚合計14μm)を形成した。該共通配線は、吐出口の配列方向に沿って、インク流路の外側かつ流路壁部材の内部に配置されるように形成した。
次に、図1(C)に示すように、シリコン基板にインク供給口3を形成した。なお、インク供給口3の形成は以下のように行った。まず、裏面に日立化成社製HIMAL(商品名)2μmを形成した後、レジスト(東京応化社製、iP5700)を両面に塗布して、裏面側について開口パターニングを行った。その後、HIMALをドライエッチングして、レジストを剥離した。その後、表面にブリューワーサイエンス社製ProTEK B2(商品名)を8μm塗布し、22%のTMAHで24時間異方性エッチングを行うことにより、インク供給口3を形成した。その後、キシレンに浸漬してProTEKを剥離した。
次に、図1(D)、(E)に示すように、第一のネガ型感光性ドライフィルムを用いてシリコン基板上に第一のネガ型感光性樹脂層9を形成した。
第一のネガ型感光性ドライフィルムの材料としては、エポキシ樹脂を用いた。また、第一のネガ型感光性ドライフィルムの材料には、感光性を持たすためにトリアリールスルホニウム塩を光開始剤として含ませている。また、この感光性ドライフィルムは、i線ステッパーキヤノン製FPA3000i5+(商品名)を使用して5000Jで露光すると残膜100%となるようなネガ型レジストであるように調整した。本材料を用いて平均膜厚が15μmとなるようにドライフィルムを作製した。本材料の未硬化でのTが約60℃なので、70℃で0.5MPaの圧力で、真空中で、前記シリコン基板に前記ドライフィルムを貼りつけ、14μmの共通配線高さに表面を合わせて表面が平坦となるように基板上に第一のネガ型感光性樹脂層を形成した。この時、高さ調整用部材に対して垂直方向(基板面と平行な方向)にローラーを動かして転写した。
次に、図1(F)に示すように、前記ステッパーを使用して5500Jで露光(第一の露光)を行い、第一のネガ型感光性樹脂層に第一の潜像を形成した(図2(A)参照)。また、PEB処理も行った。
次に、図2(B)に示すように、第二のネガ型感光性ドライフィルムを用いて第一のネガ型感光性樹脂層9の上に第二のネガ型感光性樹脂層10を形成した。第二のネガ型感光性ドライフィルムとしては、第一のネガ型感光性ドライフィルムと同様な材料を用いたが、500Jで残膜100%になるように前記光開始剤の量を調整した。この材料を11μmのドライフィルムとした。該ドライフィルムを、真空中で、温度30℃、0.2MPaの圧力の条件で、第一のネガ型感光性樹脂層に貼り付け、第二のネガ型感光性樹脂層を形成した。
そして、前記ステッパーで550Jで露光(第二の露光)を行い、第二のネガ型感光性樹脂層10に第二の潜像を形成した(図2(C)参照)。また、PEB処理も行った。
次に、現像処理を行い、第一のネガ型感光性樹脂層および第二のネガ型感光性樹脂層に形成された潜像パターンを除去した。その後、200℃で60分間加熱処理を行い、樹脂を硬化させた。
その後、基板をダイシングソー等により分離切断してチップ化し、吐出エネルギー発生素子1を駆動させるための電気的接合を行った。その後、インク供給のためのチップタンク部材を接続して、インクジェット記録ヘッドを完成させた。
(実施例2)
本実施例では、端子上の金メッキを高さ調整用部材に使用した。具体的には、高さ調整用部材5を金属を用いて吐出エネルギー発生素子に電力を供給するための端子としても機能するように形成した。
まず、図1(C)に示すように、高さ調整用部材5をインク流路形成領域外の基板上に形成した。高さ調整用部材(端子)の形成は、まず、シリコン基板にシード層となるTiW膜とAu(金)膜を連続スパッタリングで形成した。その後、東京応化社製PMER(商品名)を15μm塗布して、パターンを形成した。その後、金メッキを14.5μm形成したのち、レジストを剥離した。シード層のAu(金)膜及びTiW膜をウェットエッチして、金メッキ膜(厚14μm)からなる端子を形成した。
次に、実施例1と同様にして、シリコン基板にインク供給口3を形成した。
次に図1(D),(E)に示すように第一のネガ型感光性ドライフィルムを用いて第一のネガ型感光性樹脂層9を形成した。
第一のネガ型感光性樹脂層は、実施例1と同じドライフィルムを用いて形成した。具体的には、本材料の未硬化でのTが約60℃なので、70℃で、0.5MPaの圧力で、真空中で、ドライフィルムを貼りつけ、14μmの端子高さに表面を合わせて表面が平坦となるように基板上に第一のネガ型感光性樹脂層を形成した。この時、高さ調整用部材に対して垂直方向(基板面と平行な方向)にローラーを動かして転写した。なお、端子は分離しているが、間隔(中心同士の距離)は30μmから60μmであり、転写ローラー径が60mmであるため、端子が分離していることの影響はない。
次に、図1(F)に示すように、前記ステッパーを使用して5500Jで露光(第一の露光)を行い、第一のネガ型感光性樹脂層に第一の潜像を形成した(図2(A)参照)。また、PEB処理も行った。
次に、図2(B)に示すように、第二のネガ型感光性ドライフィルムを用いて第一のネガ型感光性樹脂層の上に第二のネガ型感光性樹脂層10を形成した。第二のネガ型感光性ドライフィルムとしては、実施例1の第二のネガ型感光性ドライフィルムに用いたドライフィルムと同じものを用いた。該ドライフィルムを、真空中で、温度30℃、0.2MPaの圧力条件で、第一のネガ型感光性樹脂層に貼り付け、第二のネガ型感光性樹脂層を形成した。
そして、前記ステッパーで550Jで露光(第二の露光)を行い、第二のネガ型感光性樹脂層に第二の潜像を形成した(図2(C)参照)。また、PEB処理も行った。
次に、現像処理を行い、第一のネガ型感光性樹脂層および第二のネガ型感光性樹脂層に形成された潜像パターンを除去した。その後、200℃で60分間加熱処理を行い、樹脂を硬化させた。
その後、基板をダイシングソー等により分離切断してチップ化し、吐出エネルギー発生素子1を駆動させるための電気的接合を行った。その後、インク供給のためのチップタンク部材を接続して、インクジェット記録ヘッドを完成させた。
(比較例)
本発明の比較例として、高さ調整用部材を形成しないこと以外は、実施例と同様な工程でインクジェット記録ヘッドを作製した。
実施例1及び2並びに比較例で作製したインクジェット記録ヘッドについて流路高さを測定したところ、比較例では流路高さが下地段差およびドライフィルム膜厚分布に応じたばらつきがあった。それに対して、実施例では、高さ調整用部材を用いることでドライフィルムが精度よく形成されたため、流路高さを高精度に揃えることができた。
1 吐出エネルギー発生素子
2 シリコン基板
3 インク供給口
4 吐出口
5 共通配線(高さ調整用部材)
6 端子
7 保護膜
8 キャビテーション防止膜
9 第一のネガ型感光性樹脂層
10 第二のネガ型感光性樹脂層

Claims (9)

  1. 液体を吐出する吐出口と、該吐出口に連通する液体流路と、前記液体を吐出するためのエネルギーを発生する吐出エネルギー発生素子と、前記液体流路に前記液体を供給する液体供給口と、を有する液体吐出ヘッドの製造方法であって、
    (1)第一の面側に、前記吐出エネルギー発生素子と、前記第一の面から突出する部材とを有し、かつ前記第一の面から前記第一の面と反対側の第二の面まで貫通する前記液体供給口としての貫通口を有する基板を用意する工程と、
    (2)前記基板及び前記部材の上に第一のネガ型感光性ドライフィルムを用いて第一のネガ型感光性樹脂層を形成する工程と、
    (3)前記第一のネガ型感光性樹脂層に第一の露光によって第一の潜像を形成する工程と、
    (4)前記第一の潜像が形成された第一のネガ型感光性樹脂層の上に第二のネガ型感光性ドライフィルムを用いて第二のネガ型感光性樹脂層を形成する工程と、
    (5)前記第二のネガ型感光性樹脂層に第二の露光によって第二の潜像を形成する工程と、
    (6)前記第一の潜像及び前記第二の潜像を現像処理によって除去することにより、前記液体流路及び前記吐出口を形成する工程と、
    を有し、
    前記工程(2)において、前記部材の高さに表面を合わせて前記第一のネガ型感光性樹脂層を形成する
    液体吐出ヘッドの製造方法。
  2. 前記部材を前記吐出エネルギー発生素子を駆動するための共通配線として機能するように形成する請求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  3. 前記共通配線は金メッキを含んで形成される請求項2に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  4. 前記部材を前記吐出エネルギー発生素子に電力を供給するための端子として機能するように形成する請求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  5. 前記端子は金メッキを含んで形成される請求項4に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  6. 前記工程(2)において、前記第一のネガ型感光性ドライフィルムの未露光時のTg以上の温度で前記第一のネガ型感光性樹脂層を形成する請求項1乃至5のいずれかに記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  7. 前記第一のネガ型感光性樹脂層及び前記第二のネガ型感光性樹脂層は真空中で形成される請求項1乃至のいずれかに記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  8. 前記部材は、前記工程(6)において前記第一のネガ型感光性樹脂層を現像処理することで得られる流路壁部材の内部に配置される位置に形成される請求項1乃至のいずれかに記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  9. 前記第一の潜像の少なくとも一部は前記液体流路のパターンに形成され、前記第二の潜像の少なくとも一部は前記吐出口のパターンに形成される請求項1乃至のいずれかに記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
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