JP6028726B2 - カートリッジ型中空糸膜モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、流体分離用カートリッジ型中空糸膜モジュールに関するものである。更に詳しくは、医薬品、食品の精製や濃縮分離、無菌水などを製造するのに好適な耐熱性カートリッジ型中空糸膜モジュールに関するものである。
近年、精密ろ過膜や限外ろ過膜は、河川水、湖沼水、地下水、海水、生活排水、工業用排水から工業用水や水道水を製造する水処理プロセスへの適用のみならず、食品、医薬品の精製、濃縮分離など多岐に亘る分野で使用されている。中でも、中空糸膜の外側から内側へろ過する外圧式中空糸膜モジュールは、モジュールの単位容積当りのろ過膜面積を非常に大きく取れることと、中空糸膜モジュール下部から上部に向けて供給した空気を利用して中空糸膜表面を振動させて中空糸膜表面の懸濁物質を洗浄するエアースクラビング、中空糸膜内側から外側に向けて透過水や洗浄液を供給して中空糸膜表面の懸濁物質を洗浄する逆流水洗浄等を利用した高い洗浄性とが特徴である。
また、食品、医薬品用途に使用される中空糸膜モジュールは、熱水を利用した殺菌、飽和水蒸気を利用した滅菌、酸やアルカリを利用した薬液洗浄等を行うことで生物学的に活発な被処理液を扱う膜処理システムに使用することができる。そのためには、中空糸膜のみならず、モジュールを構成する部材全てに耐熱性、耐薬品性が求められる。
従来、耐熱性および耐薬品性の観点から、ステンレス鋼製のモジュールケースを使用するとともに、耐熱エポキシ樹脂を主成分とする接着樹脂により中空糸膜束を固定した中空糸膜モジュールが好適に使用されている。
このような中空糸膜モジュールにおいて、膜ろ過運転時と飽和蒸気滅菌時の温度差から生じるヒートサイクルがモジュールに作用すると、ステンレス鋼製ケースと接着エポキシ樹脂との間の熱膨張差によりはく離が発生し、ろ過液に原水である被処理液の混入が生じるという問題を有していた。
これに対し、特許文献1に記載の中空糸膜モジュールは、ステンレス鋼製ケースと接着エポキシ樹脂との接合を、ねじ接合のような凹部凸部が物理的に嵌合固定構造とするとともに、中空糸膜開口側端面のケースと接着樹脂の境界面の内周側と外周側に2つの環状シール部材を配する構造とすることで、ヒートサイクルを受けた場合でも、被処理液とろ過液との分隔を可能としている。
しかしながら、特許文献1では、ステンレス鋼製ケースと接着エポキシ樹脂とを、物理的に嵌合しているため、例えば、外圧式ろ過では、間隙に被処理液が浸入、堆積するおそれがあり、また、該被処理液の浸入・堆積した間隙において、蒸気滅菌不良による雑菌汚染(コンタミネーション)の発生が危惧される。
一方、ステンレス鋼製ケースと接着エポキシ樹脂との間にはく離が生じた場合にモジュール全てを廃棄すると、経済的負担と環境負荷の面から好ましくないため、カートリッジ型中空糸膜モジュールも種々提案されている。
特許文献2に記載のカートリッジ型中空糸膜モジュールは、カートリッジ型中空糸膜エレメントを収納するケースの外周に鉢巻き状の外板を液密的に設けることにより循環水流路を形成し、内部と循環水流路とを連通する連通孔を形成することによりクロスフローろ過を安定して行うことを可能とする。
しかしながら該構造では、循環水流路とケースの間に被処理液が溜まる、液溜まりを形成することになり、熱水を利用した殺菌、または飽和水蒸気を利用した滅菌の妨げとなり得る。
特開昭63−302907号公報 特開2001−269546号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、クロスフローろ過運転時にモジュール内でろ過液に被処理液が浸入することがないため、安定的なろ過を可能とするとともに、熱水および飽和蒸気に対する耐熱構造を有し、簡易に交換可能なカートリッジ型中空糸膜モジュールを提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のカートリッジ型中空糸膜モジュールは、中空糸膜束と、該中空糸膜束の外周部に配置され、複数の連通孔により被処理液を整流する整流部、前記中空糸膜束の片端と接着固定されて前記中空糸膜束を支持する支持部、および外周部に形成された鍔部、を有する整流筒と、前記中空糸膜束を前記支持部に接着固定する接着樹脂部と、を備えるカートリッジ型中空糸膜エレメントと、ろ過液または被処理液の供給排出口となる少なくとも1つのポートを側面に有するモジュールケース本体部と、ろ過液または被処理液の供給排出口となるポートを有するヘッダーと、を備え、前記カートリッジ型中空糸膜エレメントを収容するモジュールケースと、前記支持部および前記接着樹脂部の界面より外側で前記整流筒と前記ヘッダーとに接するように配置される第1シール部材と、前記モジュールケース本体部と前記整流筒外周部とに接するように配置される第2シール部材と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のカートリッジ型中空糸膜モジュールは、上記発明において、前記第1シール部材が前記整流筒および前記接着樹脂部の界面を跨いで両者と前記ヘッダーとに接するように配置されることを特徴とする。
また、本発明のカートリッジ型中空糸膜モジュールは、上記発明において、前記第1シール部材が前記支持部および前記接着樹脂部の界面より内側で前記接着樹脂部と前記ヘッダーとに接するように配置されることを特徴とする。
また、本発明のカートリッジ型中空糸膜モジュールは、上記発明において、前記モジュールケース本体部内周と前記整流筒外周との間隙の幅L1と前記ポート内周面と第2シール部材との最短距離L2との割合L2/L1が5.0以下の範囲であること特徴とする。
また、本発明のカートリッジ型中空糸膜モジュールは、上記発明において、前記モジュールケース本体部と前記ヘッダーと前記鍔部とに接するように配置される第3シール部材を備えることを特徴とする。
また、本発明のカートリッジ型中空糸膜モジュールは、上記発明において、前記支持部の内周面にテーパ形状、又は段差を有することを特徴とする。
本発明によれば、中空糸膜束と整流筒の支持部とを接着樹脂で液密に接着してカートリッジ型とすることにより、クロスフローろ過運転を安定的に行うとともに、連通孔が形成される整流部においてモジュールケースと係合部分を有しないため、液溜りがなく、熱水による殺菌不良または蒸気滅菌不良を防止することが可能となる。また、本発明では、ヒートサイクル、薬液等の作用により将来的に整流筒と接着樹脂との接着はく離が生じた場合においても、カートリッジ型中空糸膜エレメントのみ交換すればよく、経済的負担と環境負荷を低減することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るカートリッジ型中空糸膜エレメントの構成を示す概略断面図である。 図2は、図1のカートリッジ型中空糸膜エレメントを使用するカートリッジ型中空糸膜モジュールの構成を示す概略断面図である。 図3は、図2のカートリッジ型中空糸膜モジュールの上部拡大断面図である。 図4は、本発明の実施の形態の変形例1に係るカートリッジ型中空糸膜モジュールの構成を示す概略断面図である。 図5は、本発明の実施の形態の変形例2に係るカートリッジ型中空糸膜モジュールの構成を示す概略断面図である。 図6は、本発明の実施の形態の変形例3に係るカートリッジ型中空糸膜モジュールの構成を示す概略断面図である。
以下に、本発明の実施の形態にかかるカートリッジ型中空糸膜モジュールおよびカートリッジ型中空糸膜エレメントについて、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
中空糸膜を用いたろ過様式は、供給した被処理液を全量ろ過する全量ろ過方式と、過剰な量の被処理液を供給し中空糸膜の膜面に対して水平に被処理液を流し、膜面にせん断流を与え懸濁物質を強制的に排除するクロスフローろ過方式の2種類に大別される。全量ろ過は処理対象となる被処理液を全てろ過する方法であり、運転コストが安くなるが、濁質が多い被処理液のろ過においては中空糸膜が閉塞しやすいというデメリットがある。一方、クロスフローろ過は被処理液を連続循環させ膜面にせん断流を与えるため、ろ過運転中の電力コストや高出力ポンプ等の設備コストが高くなるが、中空糸膜をなるべく閉塞させずに長時間運転することが可能となる。本発明の実施の形態に係るカートリッジ型中空糸膜モジュールは、全量ろ過方式にも用いることができるが、クロスフローろ過方式により好適に用いられることが特徴である。
中空糸膜モジュールは1次側と2次側を液密に分隔する構成が必要である。ここで、1次側には被処理液やその濃縮液、薬液洗浄液、洗浄水、熱水、飽和水蒸気やエアーなどが通液され、2次側にはろ過液、薬液洗浄液、洗浄水、熱水、飽和水蒸気が通液される。
本発明の実施の形態に係る中空糸膜モジュールは、モジュールの軸方向を水平に配する寝かせ置き、あるいは斜め置きで運転してもよいが、鉛直上向きになるようにして用いることが好ましい。本発明の実施の形態に係る中空糸膜モジュールの上下を論じる際は、該中空糸膜モジュールを鉛直上向きになるように立てた状態での上下を指すものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係るカートリッジ型中空糸膜エレメントの構成を示す概略断面図である。図2は、図1のカートリッジ型中空糸膜エレメントを使用するカートリッジ型中空糸膜モジュールの構成を示す概略断面図である。図3は、図2のカートリッジ型中空糸膜モジュールの上部拡大断面図である。
図1〜図3に示すように、本発明の実施の形態に係るカートリッジ型中空糸膜エレメント10は、中空糸膜束1と、接着樹脂部3により中空糸膜束1と接着固定される整流筒2と、を備える。また、カートリッジ型中空糸膜モジュール100は、カートリッジ型中空糸膜エレメント10と、カートリッジ型中空糸膜エレメント10を収容するモジュールケース40と、からなる。モジュールケース40は、ろ過液または被処理液の供給排出口となる側面ポート41を有する円筒形状のモジュールケース本体部4と、ろ過液または被処理液の供給排出口となる通液ポート51を備える上ヘッダー5と、ろ過液または被処理液の供給排出口となる通液ポート61を備える下ヘッダー6とを有する。また、上ヘッダー5とモジュールケース本体部4との接続部、下ヘッダー6とモジュールケース本体部4との接続部は、それぞれシール部材7、シール部材8により液密に封止されている。なお、図2において、モジュールケース本体部4は、2つの側面ポート41を有しているが、モジュールケース本体部4aは、図4に示すように、少なくとも1つの通液用のポートを有していればよい。
中空糸膜束1は長さを略同一に切りそろえた中空糸膜を数十〜数万本を束にしたものである。中空糸膜束1と整流筒2とは、接着樹脂部3を介して液密に接着固定される。中空糸膜束1は中空部が接着樹脂部3の端面で開口している。中空糸膜束1開口側の他端は、接着樹脂部3aで中空部が閉塞封止されている。図2では、接着樹脂部3aの表面は被処理液などの1次側に露出しているが、これに限定されるものではなく、図6に示すように、整流筒2と同材質または、異なる材質の凹状のキャップ31dによって覆うことにより、被処理液との接触を低減するものであってもよい。図5は、本発明の実施の形態の変形例2に係るカートリッジ型中空糸膜モジュールの構成を示す概略断面図であり、図6は、本発明の実施の形態の変形例3に係るカートリッジ型中空糸膜モジュールの構成を示す概略断面図である。変形例2および3にかかるカートリッジ型中空糸膜モジュール100Bおよび100Cでは、中空糸膜束1の端部は接着樹脂部3cにより液密に接着固定されている。変形例3にかかるカートリッジ型中空糸膜モジュール100Cでは、接着樹脂部3cは、凹状のキャップ31dにより覆われている。また、閉塞封止された接着樹脂部3cおよびキャップ31dには、モジュール長手方向と略同一方向に孔3dが設けられることが好ましい。更には、キャップ31d下部には、中空糸膜束1と反対方向にスカート部32dが形成されていてもよい。
また、カートリッジ型中空糸膜モジュールは、中空糸膜中空部を閉塞封止せず、U字に折り返し、中空糸膜束1の両端が接着樹脂部3で整流筒2と接着され、両端が開口する構造としてもよい。特には、折り返しの曲率半径に対しての中空糸膜束1の外径内径の比率が小さいほど、中空糸膜は折れを発生し辛く好適である。本実施の形態にかかるカートリッジ型中空糸膜モジュール100は、閉塞封止された接着樹脂部3aにより2つに分割されているが、図4および図5に示すように、接着樹脂部3b、3cにより1つに接着固定されていてもよく、あるいは3以上に分割されていても良い。複数に分割された中空糸膜束は同じ長さであることが好ましいが、異なる長さでもよい。
中空糸膜は多孔質の中空糸膜であれば特に限定されるものではないが、ポリエチレン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、およびクロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリスルホンおよびポリエーテルスルホン、その他の材質の限外ろ過膜または精密ろ過膜を適宜使用することができる。さらに、これらの高分子の焼結体からなるろ過材料も使用することができる。中空糸膜の内外径は特に限定されるものではなく、種々の内外径、断面構造、のものを使用することができる。更には、表面に同種又は異種材料からなるコーティング層を構築した中空糸膜もまた使用することができる。
なお、中空糸膜は外圧式、内圧式の2種類の膜に分類することが可能である。外圧式は中空糸膜の外側が1次側となり、内圧式は中空糸膜の内側が1次側となる。外圧式は1次側の流路が広いため、中空糸膜間に濁質が堆積しにくいというメリットがある。一方、内圧式は1次側の流路が狭いため、クロスフローの流量が少なくてよいというメリットがある。被処理液の状態、特には濁質濃度によって外圧式、内圧式から運転方法を選択することが可能である。本発明の実施の形態に係るカートリッジ型中空糸膜エレメント10およびカートリッジ型中空糸膜モジュール100は外圧式ろ過に好適である。
整流筒2は、中空糸膜束1の外周部であって、後述するモジュールケース本体部4上部の側面ポート41近傍に配置される。整流筒2は、濃縮された被処理液を、複数の連通孔21とモジュールケース本体部4との間の間隙26により整流しながら側面ポート41に排出する整流部22と、中空糸膜束1の片端と接着固定されて中空糸膜束1を支持する支持部23と、モジュールケース本体部4と上ヘッダー5とにより嵌合固定される鍔部24とを備える。支持部23内部には接着樹脂部3が形成され、接着樹脂部3は中空糸膜束1を支持部23に接着固定する。本発明の実施の形態に係るカートリッジ型中空糸膜モジュール100が整流筒2を備えることで、中空糸膜が側面ポート41に被処理液の流れとともに引き込まれて流路の妨げとなることを防止しつつ、中空糸膜が側面ポート41の入り口の稜部に接触して損傷する問題を解決することができる。
整流部22は、複数の連通孔21と、整流部22外壁とモジュールケース本体部4内壁とにより形成される間隙26とにより、クロスフロー流や洗浄液、殺菌用熱水、滅菌用蒸気を、ろ過室42側から側面ポート41側に流出する。連通孔21の個々の開口面積は側面ポート41の流体通過可能面積より小さい方が好ましく、連通孔21の合計開口面積は側面ポート41の流体通過可能面積以上が好ましい。連通孔21のモジュール長手方向の配置は、側面ポート41より上に配しても、下側に配してもよいが、好ましくは複数の連通孔21を側面ポート41の中心軸を通る水平面に対し対称に配するとよい。整流部22の周方向における連通孔21の配置は、整流部22全周に均一に配しても、そうでなくてもよい。クロスフロー流は、モジュールケース本体部4の側面ポート41の対面に滞留部を形成し易い。そのため、連通孔21の開口面積を側面ポート41から周方向に遠いほど広く分布するように配することが好ましい。連通孔21の形状は、図1〜3の長孔形状のほか、図5に示す円形状の連通孔21bや楕円形状等も採用することができる。また、それらを組み合わせて使用することもできる。さらに、整流部22は、図1〜3のように中空糸膜束1の周囲を取り囲むように円筒形状に形成される以外に、図6に示すように、上部の側面ポート41側にのれん型の整流部22cとして形成されることも可能である。
支持部23の内周面は、図1〜3のように平坦に形成される以外に、図4および図5に示すようにモジュール長手方向に沿ってテーパ形状部25を形成したり、図6に示すように段差部25cを形成することにより、支持部23と接着樹脂部3との界面接着性を向上することができる。
鍔部24は整流筒2の外周で径方向外側に突出している。突出部を利用してカートリッジ型中空糸膜エレメント10をモジュールケース本体部4と上ヘッダー5とに嵌合固定する。鍔部24は、モジュールケース本体部4及び、上ヘッダー5と接するため、第1シール部材(シール部材9)と第2シール部材(シール部材11)の間に形成される非接液部に設置することが好ましい。第2シール部材(シール部材11)より下部のろ過室42側には間隙26が形成され、被処理液が間隙26に滞留し易く、間隙26の形状により熱水を利用した殺菌、飽和蒸気を利用した滅菌の妨げとなり得る。また、鍔部24は整流筒2と一体物で形成されなくともよい。この場合、例えば、整流筒の外周に溝を形成し、該溝を囲うように鍔部材を取つける方法が挙げられる。また、鍔部24の下端面は整流筒2の軸方向に対して垂直方向に形成することができる。または、整流筒2の下方向に向かって径が小さくなるテーパ形状でもよい。上端面も同様に軸方向に対して垂直に形成してもよいし、テーパ形状でもよい。また、鍔部24は整流筒2の外周360°に形成しなくてもよく、切欠きを有していてもよい。この切欠きは、整流筒2とモジュールケース本体部4との位相合わせにも利用できる。
整流筒2の材質は、ステンレス鋼、アルミ合金などの金属材料とした場合、後述する接着樹脂部3の材料との熱膨張差により、繰り返し行われるヒートサイクルにより接着部界面のはく離が早期に起こりやすくなる。また、通常蒸気滅菌条件はJIS−K−3606より121℃の飽和水蒸気で20分間保持すると定められているため、該条件に対する耐熱性と耐水性、耐湿熱性を満たす樹脂材料を選択することが好ましい。これより、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリブチレンフタレート樹脂等のエンジニアリングプラスチック類、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂等のスーパーエンジニアリングプラスチック類、強化繊維との複合樹脂類、その他種々の樹脂材料を選択することができる。特には、ポリスルホン樹脂が好適である。
接着樹脂部3は、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂等の接着剤を硬化してなる。また、軟化温度が蒸気滅菌温度より高い熱可塑性樹脂などを例示することができる。整流筒2との接着性、耐熱性、耐水性、ろ過圧や洗浄、殺菌や滅菌圧力に対する耐圧性からエポキシ樹脂、ウレタン樹脂を選択することが好ましい。
モジュールケース本体部4は流体の出入り口となる側面ポート41を備える。クロスフローろ過運転に好適に用いるためには、膜面に対して被処理液を平行に流すための、被処理液の供給口とその排出口が必要となる。本実施の形態において、側面ポート41は、1次側の被処理液の給排出口となる。同様に、後述する下ヘッダー6の通液ポート61も被処理液の給排出口となる。1次側は少なくとも2つ以上のポートが必要となる。また、2次側はろ過液を通過させる通液ポートが少なくとも1つ以上必要となる。本実施の形態において、後述する上ヘッダー5の通液ポート51が、ろ過液の排出口となる。これより、モジュールケース40は、合計3つ以上のポートを有することが好適である。
本実施の形態のように側面ポート41を複数配置する場合は、側面ポート41の位置は他の1次側の側面ポート41から遠くに配することが好まれる。また、側面ポート41は、ろ過されずに残った残存液の排出、中空糸膜面洗浄を目的とした洗浄液、エアー、殺菌用熱水、滅菌用蒸気の供給、排出などにも使用することも出来る。側面ポート41を複数配置する場合、これら複数の動作を同時に実行できるため運転効率などが向上する。側面ポート41はその開口部が同方向を向いていても、各々が他方を向いていてもよい。
モジュールケース本体部4の材質は、ステンレス鋼などの金属、FRP、ABS、AES、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスルホン、などのエンジニアリングプラスチック、又は、スーパーエンジニアリングプラスチック等、種々の樹脂材料から選択することができる。耐熱性、耐薬品性の観点から、特にはステンレス鋼であればSUS304又はSUS316、樹脂であればポリスルホン樹脂が好ましい。断面形状は、円形、楕円形、多角形、その他の形状を選択することができる。特には、ろ過圧力を均一に分散させることができ、耐圧性に優れる円形が好ましい。本明細書においては特別な断りをする以外は円形のモジュール形状を指すものとする。断面形状はモジュール長手方向に変化してもよい。また、モジュールケース本体部4は長手方向、短手方向に2つ以上に分割することができる構造としてもよい。側面ポート41の材質は、モジュールケース本体部4の構成材料と同じでも、異なっていてもよい。また、モジュールケース本体部4と側面ポート41は一体物であっても、溶接、ねじ、その他いかなる接続でもよい。側面ポート41の断面形状は円形が好ましい。また、軸方向に径が変化するテーパ、勾配形状でもよい。
上ヘッダー5は、モジュールケース本体部4の上部に配置され、流体の供給、排出口となる通液ポート51を備える。また、下ヘッダー6は、モジュールケース本体部4の下部に配置され、流体の供給、排出口となる通液ポート61を備える。下ヘッダー6の通液ポート61は、被処理液、堆積物質、洗浄液、エアー、殺菌用熱水、滅菌用蒸気等の1次側流体を通液し、上ヘッダー5の通液ポート51は、ろ過液、洗浄液、殺菌用熱水、滅菌用蒸気等の2次側流体を通液する。本実施の形態では、下ヘッダー6の通液ポート61から被処理液を供給し、中空糸膜を通液したろ過液を上ヘッダー5の通液ポート51から排出する。モジュールケース本体部4が側面ポート41を複数備える場合、複数の側面ポート41から選択される一部の側面ポート41を被処理液の供給口として使用してもよく、あるいは、通液ポート61および複数の側面ポート41から選択される一部の側面ポート41を使用して、被処理液を供給してもよい。
モジュールケース本体部4と上ヘッダー5とは、液密に接続するため、ねじ接続、カプラー接続、フランジ接続、へルール接続等の種々の接続方法を選択することができる。モジュールケース本体部4と下ヘッダー6との接続も同様である。上ヘッダー5および下ヘッダー6は、モジュールケース本体部4と接続される側からその他方に向かって、断面積が小さくなるようテーパ52、62、または勾配形状を形成することが好ましい。その角度は、任意に設定できるが、モジュール長手方向から90度では被処理液の滞留部が形成され、角度を小さくするほどヘッダー全長が長くなり製作コストが高くなる。以上2つの観点から適正値が決まる。
モジュールケース本体部4と上ヘッダー5との間に、整流筒2の鍔部24を挟持することにより、カートリッジ型中空糸膜エレメント10をモジュールケース40に固定する。モジュールケース本体部4と上ヘッダー5との間は、シール部材7により接触シールすることが好ましい。シール部材7としては、Oリング等のパッキンやガスケットを使用することができる。シール部材7により、モジュールケース40内と外気とを液密に分隔することができる。または、図5に示すように、第3シール部材として機能するシール部材7bにより、モジュールケース40Bのモジュールケース本体部4bと上ヘッダー5と鍔部24とをシールしてもよい。本実施の形態にかかるカートリッジ型中空糸膜モジュール100の上ヘッダー5において、後述するシール部材9との接触部、通液ポート51の配管接合部、モジュールケース本体部4との接合部およびテーパ52または勾配部は、平滑に形成することが好ましい。
モジュールケース本体部4と下ヘッダー6との間は、シール部材8により接触シールすることが好ましい。シール部材8により、モジュールケース40内と外気とを液密に分隔することができる。または、図5に示すように、シール部材8bにより、モジュールケース本体部4bと下ヘッダー6とをシールしてもよい。本実施の形態にかかるカートリッジ型中空糸膜モジュール100の下ヘッダー6において、通液ポート61の配管接合部、モジュールケース本体部4との接合部およびテーパ62または勾配部は、平滑に形成することが好ましい。下ヘッダー6は、本実施の形態のように別体として形成されるほか、モジュールケース本体部4と一体物として製作されてもよい。
上ヘッダー5および下ヘッダー6の材質は、ステンレス鋼などの金属、FRP、ABS、AES、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスルホン、などの樹脂類から選択することができる。モジュールケース本体部4の材質と同質であることが好ましいが、その限りではない。
第1シール部材として機能するシール部材9は、モジュールケース本体部4に収納されたカートリッジ型中空糸膜エレメント10の支持部23と接着樹脂部3との接着界面より外側で整流筒と上ヘッダー5のシール部54とに接するように配置される。シール性の観点からシール部材9と接する整流筒と上ヘッダー5のシール部54とは平滑、且つ平行であることが好ましい。
また、図4に示すように、シール部材9aを整流筒2の支持部23と接着樹脂部3との界面全周と、上ヘッダー5のシール部54とに接するように配置してもよい。図4は、本発明の実施の形態の変形例1に係るカートリッジ型中空糸膜モジュール100Aの構成を示す概略断面図である。シール部材9aは、支持部23と接着樹脂部3との接着界面をシールするため、整流筒2と接着樹脂部3とに全周に亘り接触できる幅を備えることが好ましい。変形例1において、シール性の観点からシール部材9aと接する接着樹脂部3の端面と上ヘッダー5のシール部54とは、平滑、且つ平行であることが好ましい。
さらに、図5に示すように、シール部材9bを、整流筒2の支持部23と接着樹脂部3との界面より内側で、接着樹脂部3と上ヘッダー5のシール部54とに接するように配置されてもよい。図5は、本発明の実施の形態の変形例2に係るカートリッジ型中空糸膜モジュール100Bの構成を示す概略断面図である。変形例2において、シール性の観点からシール部材9bと接する接着樹脂部3の端面と上ヘッダー5のシール部54とは、平滑、且つ平行であることが好ましい。
本実施の形態において、シール部材9、9aまたは9bを介して上ヘッダー5と支持部23および接着樹脂部3により液密に形成される空間は、中空糸膜束1によりろ過されたろ過液が流入するろ過液取出室53となり、ろ過液取出室53に流出したろ過液は通液ポート51から排出される。本実施の形態において、上ヘッダー5のシール部材9と接触するシール部54の幅は、シール部材9、9aまたは9bの幅よりも大きいことが好ましい。
本実施の形態にかかるカートリッジ型中空糸膜モジュール100において、ろ過液取出室53に流出したろ過液などの2次側流体は、シール部材9により上ヘッダー5内のろ過液取出室53に分隔される。ろ過液取出室53の液密を確保のために、上ヘッダー5はモジュールケース本体部4に強く押圧され、シール部材9がつぶされてシールされる。支持部23と接着樹脂部3との接着界面は、中空糸膜の自重による下方向の力と、1次側と2次側の圧力差であるろ過圧による上方向の力等と、が作用する。以上より、モジュールケース本体部4に固定され且つ剛性の高い支持部23と、接着樹脂部3との接着界面には、せん断力、即ち、はく離を促す力が作用する。対して、支持部23の内面に、図4〜6に示すテーパ形状部25や、段差部25cを形成した場合(変形例1〜3)、シール部材9a、または、9bと接着樹脂部3とを上ヘッダー5のシール部54と支持部23とで挟み込む構成とすることができるので、該せん断力の発生を最小化することができる。更には、テーパ形状部25、段差部25cの最小内径はシール部材9aまたは9bの内径よりも小さいことが好ましい。テーパ形状部25、段差部25cは1段でもよいし、2段以上形成してもよい。
第2シール部材として機能するシール部材11は、整流筒2外周とモジュールケース本体部4内周とに接するように配置される。シール部材11及び上述したモジュールケース本体部4と下ヘッダー6とをシールするシール部材8により、被処理液などの1次側流体はモジュールケース本体部4のろ過室42に液密に分隔される。シール部材7とシール部材8によりモジュールケース40はモジュール外雰囲気と分隔される。また、シール部材11はシール部材7とシール部材9のバックアップシールの役目を担う。
例えば1次側流体が、通液ポート61と下部側面ポート41とから供給され、上部側面ポート41から排出される場合、1次側流体は、供給口である通液ポート61および下部側面ポート41と、排出口である上部側面ポート41との間に比較して、それ以外の領域を流れ難い。即ち、1次側流体が分隔される領域であるろ過室42内で、且つ、上部側面ポート41と通液ポート51との間に位置する領域は、1次側流体の流れが比較的遅い領域である。本実施の形態において、上部側面ポート41近傍に配置される整流筒2の連通孔21とモジュールケース本体部4との間の間隙26により、1次側流体を整流しながら側面ポート41に排出して滞留を抑制するが、上部側面ポート41と、接着樹脂部3のろ過室42側端面と、シール部材11との間で1次側流体の流れが比較的遅い領域が形成される場合がある。該領域において、モジュールケース本体部4の内周面と整流筒2の外周面との間隙26の幅L1と、上部側面ポート41の内周面上端からシール部材11までの距離L2と、の割合L2/L1が大きいほど、流れの滞りが顕著であり、小さいほど流れ易い。したがって、1次側流体の滞留を抑制するために、この割合L2/L1は5.0以下であることが好ましい。更には、3.0以下であることが好ましく、1.5以下であることが最も好ましい。また、接着樹脂部3のろ過室42側下端面の位置は、シール部材11と略同高さに位置することが好ましい。
前記間隙26の幅L1は、モジュールケース本体部4の内径と、整流部22の外径と、の差を2で割ることで算出することができる。モジュールケース本体部4の内径は、上部側面ポート41の上部近傍の内径を複数位相測定し、その平均から算出することができる。整流部22の外径は整流部上部の外径を複数位相測定し、その平均から算出することができる。測定は内側マイクロメータ、ノギス、3次元測定器等を使用することができる。
前記上部側面ポート41の内周面上端からシール部材11までの距離L2は、モジュールケース本体部4の整流筒2の鍔部24と接する箇所から上部側面ポート41の内周面上端までの距離と、鍔部24のモジュールケース本体部4との接する箇所からシール部材11の下端までの距離と、の差で算出することができる。それぞれの距離は複数位相測定し、その平均から算出する。測定はノギス、3次元測定器等を使用することができる。
各々のシール部材7、8、9、及び11の材質は、ゴム、エラストマー、樹脂等の弾性体で製作されたものから選択できる。特にはニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、水素化ニトリルゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、ウレタンゴムから使用環境に応じて選択できる。
各々のシール部材7、8、9、及び11の断面形状は、楕円形、多角形、V字型、U字型、∞字型、その他の形状のものを選択することができる。更には∞字型のように、両端部が中央部に比べて厚い形状も使用することができる。
接着樹脂部3は自身の体積収縮、熱、ヒートサイクル、薬品、飽和水蒸気、圧力等の外力の作用から、支持部23と接着樹脂部3とが、その界面ではく離する懸念がある。かかる場合においても、本発明のカートリッジ型中空糸膜モジュール100は、カートリッジ構造であるため、カートリッジ型中空糸膜エレメント10のみを交換すればよく経済的負担と環境負担を低減することができる。更には、1次側流体の分隔をモジュールケース本体部4とシール部材8とシール部材11とにより可能とするとともに、整流筒2によりクロスフロー流れの滞留部を低減することができる。また、2次側流体の分隔を中空糸膜と上ヘッダー5とシール部材9とにより可能とするとともに、テーパ形状部25や、段差部25cを形成することにより支持部23と接着樹脂部3との接着界面に発生するはく離力を低減することができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。本発明はこれに限定されるものではない。
(参考例1)
カートリッジ型中空糸膜モジュール100内に耐熱指標菌を配備し、蒸気供給による滅菌を実施し、滅菌レベルが6D以上であるかを評価した。滅菌レベル6Dとは耐熱指標菌の生菌率を1/10にすることを指す。試験条件は以下の通りである。
耐熱指標菌:Geobacillus stearothermophilus ATCC7953を含ませたポリエステル糸(レーベンジャパン株式会社製 3−6100YT)を用いた。以下、指標菌含有糸と略記する。指標菌含有糸は50.0mmのポリエステル糸に10個の耐熱指標菌が含まれた糸である。本耐熱指標菌の熱滅菌指標はD121が1.5分である。D121とは、121℃の処理により、生菌率が1/10になるために要する時間である。すなわち121℃における1D処理の時間は1.5分となる。後述する「滅菌処理条件がnD処理」とは、121℃、n×1.5分間保持する処理のことをいう。例えば7D処理とは121℃、10.5分の処理、10D処理とは121℃、15分の処理をいう。
指標菌含有糸は両端に耐熱性の接着剤を塗布して、シール部材11のろ過室42側の2箇所に貼り付けた。周方向には、上部側面ポート41に最も近い場所と、それと180°対向した最も遠い場所と、の2箇所である。
滅菌処理条件は、7D処理、10D処理の2通りである。両者とも上部側面ポート41から121℃の飽和水蒸気を供給し、ろ過室42を飽和水蒸気で満たす。スチームドレンは通液ポート61の下方に設置したスチームトラップから排出した。通液ポート61の下方に設置した温度計が121℃に達した後、所定の時間(7D処理は10.5分、10D処理は15分)保持した。
滅菌可否判定のため、指標菌含有糸各糸を無菌雰囲気内でカートリッジ型中空糸膜モジュール100から取出し、滅菌した培地10mlを分注した試験管に入れて培養した。培地の組成は下表1の通りである。調製直後の培地は酸性を示すため、水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを7.0に調製した。培養は40℃にて振とうして行い、1週間培養後、耐熱性指標菌の生育の有無を目視にて判定した。目視で試験管内に耐熱性指標菌形成が見られなければ、耐熱性指標菌の生育が無いものとした。10個の指標菌を配して7D処理を行えば、水蒸気が指標菌に対して十分に接している場合には、理論上10回に1回の確率で滅菌不良が発生することから、本試験を7D処理、10D処理とも10回繰り返し実施し、滅菌可否判定を行った。なお、10D処理は一般的な条件を想定した処理であり、7D処理は一般的な条件よりも滅菌が困難な場合を想定した処理である。
Figure 0006028726
(参考例2)
カートリッジ型中空糸膜モジュール100の構成は、モジュールケース本体部4はSUS316製の円筒容器で長さ1500mm、内径150.0mmである。側面ポート41は上部のみに1つ、径が40.0mm、モジュールケース本体部上端部から100.0mmの位置に中心がくるよう設置した。上ヘッダ5、下ヘッダ6はSUS316製である。中空糸膜束1は長さ1400mmのPVDF製中空糸膜を4000本使用した。中空糸膜は、東レ株式会社製の中空糸膜モジュール“HFU−2020”を解体し、接着樹脂部に埋設されていない箇所を切り出して使用した。整流筒2はポリスルホン製で、長さ130.0mm、内支持部23が60.0mm、整流部22が70.0mm、整流部の外径は140.0mmである。鍔部は整流筒上端から他方に向かって5.0mmの厚さである。接着樹脂部3はハンツマン・ジャパン株式会社製2液混合型エポキシ樹脂で、LST868 R−14、LST868 H−14を用いた。接着樹脂部は平均厚さ60mmであり、整流筒の支持部23に液密に接着している。閉塞封止側接着樹脂部は外径140.0mm、平均厚さ30mmで、中空糸膜束1を1束にまとめている。シール部材7、8、9、11はEPDM製のOリングを使用した。
(実施例1)
参考例1に記載の試験を参考例2に記載のカートリッジ型中空糸膜モジュールで実施した。モジュールケース本体部4の内周面と整流筒2の外周面との間隙26の幅L1は、モジュールケース本体部4の内径150.0mmと整流筒2の整流部22の外径140.0mmの差10.0mmを2で割り5.0mmである。上部側面ポート41の内周面上端からシール部材11までの距離L2は、モジュールケース本体部4の整流筒鍔部24と接する箇所、この場合モジュールケース本体部上端部、から側面ポート41の内周面上端までの距離、この場合モジュールケース本体部上端部から側面ポート41の中心までの距離100.0mmから側面ポート半径20.0mmを引いた値80.0mmと、鍔部24のモジュールケース本体部4との接する箇所、この場合鍔部24の下端からシール部材11の下端までの距離72.5mmと、の差7.5mmである。L2/L1=7.5/5.0=1.5である。指標菌含有糸は、シール部材11に接着取り付けした。
滅菌可否判定結果について、表2に7D処理実施結果を、表3に10D処理実施結果を示す。
Figure 0006028726
Figure 0006028726
表2、表3から実施例1では、7D処理では、10回に1回滅菌できないという理論通りの結果を得た。以上より、飽和水蒸気が指標菌含有糸を十分に滅菌できており、実施例1に掛かるカートリッジ型中空糸膜モジュールは、蒸気滅菌に適しているといえる。
(実施例2)
参考例1に記載の試験を参考例2に記載のカートリッジ型中空糸膜モジュールで実施した。モジュールケース本体部4の内周面と整流筒2の外周面との間隙26の幅L1は、モジュールケース本体部4の内径150.0mmと整流筒2の整流部22の外径140.0mmの差10.0mmを2で割り5.0mmである。上部側面ポート41の内周面上端からシール部材11までの距離L2は、モジュールケース本体部4の整流筒鍔部24と接する箇所、この場合モジュールケース本体部上端部、から側面ポート41の内周面上端までの距離、この場合モジュールケース本体部上端部から側面ポート41の中心までの距離100.0mmから側面ポート半径20.0mmを引いた値80.0mmと、鍔部24のモジュールケース本体部4との接する箇所、この場合鍔部24の下端からシール部材11の下端までの距離65.0mmと、の差15.0mmである。L2/L1=15.0/5.0=3.0である。指標菌含有糸は、シール部材11に接着取り付けした。
滅菌可否判定結果について、表2に7D処理実施結果を、表3に10D処理実施結果を示す。
表3から、一般的な蒸気滅菌条件によって滅菌可能であることがわかる。よって、実施例2に掛かるカートリッジ式中空糸膜モジュールは、実施例1に劣るものの蒸気滅菌を行うことに適しているといえる。
(実施例3)
参考例1に記載の試験を参考例2に記載のカートリッジ型中空糸膜モジュールで実施した。モジュールケース本体部4の内周面と整流筒2の外周面との間隙26の幅L1は、モジュールケース本体部4の内径150.0mmと整流筒2の整流部22の外径140.0mmの差10.0mmを2で割り5.0mmである。上部側面ポート41の内周面上端からシール部材11までの距離L2は、モジュールケース本体部4の整流筒鍔部24と接する箇所、この場合モジュールケース本体部上端部、から側面ポート41の内周面上端までの距離、この場合モジュールケース本体部上端部から側面ポート41の中心までの距離100.0mmから側面ポート半径20.0mmを引いた値80.0mmと、鍔部24のモジュールケース本体部4との接する箇所、この場合鍔部24の下端からシール部材11の下端までの距離55.0mmと、の差25.0mmである。L2/L1=25.0/5.0=5.0である。指標菌含有糸は、シール部材11に接着取り付けした。
滅菌可否判定結果について、表2に7D処理実施結果を、表3に10D処理実施結果を示す。
表3から、一般的な蒸気滅菌条件によって滅菌可能であることがわかる。よって、実施例3に掛かるカートリッジ式中空糸膜モジュールは、実施例1、2に劣るものの蒸気滅菌を行うことに適しているといえる。
(実施例4)
参考例1に記載の試験を参考例2に記載のカートリッジ型中空糸膜モジュールで実施した。モジュールケース本体部4の内周面と整流筒2の外周面との間隙26の幅L1は、モジュールケース本体部4の内径150.0mmと整流筒2の整流部22の外径145.0mmの差5.0mmを2で割り2.5mmである。上部側面ポート41の内周面上端からシール部材11までの距離L2は、モジュールケース本体部4の整流筒鍔部24と接する箇所、この場合モジュールケース本体部上端部、から側面ポート41の内周面上端までの距離、この場合モジュールケース本体部上端部から側面ポート41の中心までの距離100.0mmから側面ポート半径20.0mmを引いた値80.0mmと、鍔部24のモジュールケース本体部4との接する箇所、この場合鍔部24の下端からシール部材11の下端までの距離67.5mmと、の差12.5mmである。L2/L1=12.5/2.5=5.0である。指標菌含有糸は、シール部材11に接着取り付けした。
滅菌可否判定結果について、表2に7D処理実施結果を、表3に10D処理実施結果を示す。
表3から、一般的な蒸気滅菌条件によって滅菌可能であることがわかる。よって、実施例4に掛かるカートリッジ式中空糸膜モジュールは、実施例1、2に劣るものの、L2/L1の値が同じ実施例3と同様に蒸気滅菌を行うことができる。
(比較例1)
参考例1に記載の試験を参考例2に記載のカートリッジ型中空糸膜モジュールで実施した。モジュールケース本体部4の内周面と整流筒2の外周面との間隙26の幅L1は、モジュールケース本体部4の内径150.0mmと整流筒2の整流部22の外径140.0mmの差10.0mmを2で割り5.0mmである。上部側面ポート41の内周面上端からシール部材11までの距離L2は、モジュールケース本体部4の整流筒鍔部24と接する箇所、この場合モジュールケース本体部上端部、から側面ポート41の内周面上端までの距離、この場合モジュールケース本体部上端部から側面ポート41の中心までの距離100.0mmから側面ポート半径20.0mmを引いた値80.0mmと、鍔部24のモジュールケース本体部4との接する箇所、この場合鍔部24の下端からシール部材11の下端までの距離45.0mmと、の差35.0mmである。L2/L1=35.0/5.0=7.0である。指標菌含有糸は、シール部材11に接着取り付けした。
滅菌可否判定結果について、表2に7D処理実施結果を、表3に10D処理実施結果を示す。
表2、表3から、一般的な蒸気滅菌条件によって滅菌不可能であることがわかる。よって、比較例1に掛かるカートリッジ式中空糸膜モジュールは、蒸気滅菌に不適である。
(比較例2)
参考例1に記載の試験を参考例2に記載のカートリッジ型中空糸膜モジュールで実施した。モジュールケース本体部4の内周面と整流筒2の外周面との間隙26の幅L1は、モジュールケース本体部4の内径150.0mmと整流筒2の整流部22の外径145.0mmの差5.0mmを2で割り2.5mmである。上部側面ポート41の内周面上端からシール部材11までの距離L2は、モジュールケース本体部4の整流筒鍔部24と接する箇所、この場合モジュールケース本体部上端部、から側面ポート41の内周面上端までの距離、この場合モジュールケース本体部上端部から側面ポート41の中心までの距離100.0mmから側面ポート半径20.0mmを引いた値80.0mmと、鍔部24のモジュールケース本体部4との接する箇所、この場合鍔部24の下端からシール部材11の下端までの距離62.5mmと、の差17.5mmである。L2/L1=17.5/2.5=7.0である。指標菌含有糸は、シール部材11に接着取り付けした。
滅菌可否判定結果について、表2に7D処理実施結果を、表3に10D処理実施結果を示す。
表2、表3から、一般的な蒸気滅菌条件によって滅菌不可能であることがわかる。また、比較例2と同じL1/L2=7.0において、滅菌不可能である。以上より比較例2に掛かるカートリッジ式中空糸膜モジュールは蒸気滅菌に不適である。
カートリッジ型中空糸膜モジュール100は、モジュールケース本体部4と整流筒2との間隙26により形成される領域があり、ろ過室42を飽和水蒸気を利用して滅菌する際に、飽和水蒸気供給口となる側面ポート41より上に形成される該領域の滅菌処理が問題となる場合があるが、その間隙26の幅L1と側面ポート41の内周面上端からシール部材11までの距離L2との比L2/L1が5.0以下である場合には、蒸気滅菌処理をすることができる。更にはL2/L1が3.0以下ではより好適に蒸気滅菌処理が可能であり、L2/L1が1.5以下では更に好適に蒸気滅菌処理が可能である。
1 中空糸膜束
2、2A、2B、2C 整流筒
21、21b 連通孔
22、22b、22c 整流部
23 支持部
24 鍔部
25 テーパ形状部
25c 段差部
26 間隙
3 接着樹脂部(中空部開口側)
3a、3b、3c 接着樹脂部(中空部閉塞封止側)
3d 孔
31d キャップ
32d スカート部
4、4a モジュールケース本体部
40、40A、40C モジュールケース
41 側面ポート
42 ろ過室
5 上ヘッダー
51 通液ポート
52 テーパ
53 ろ過液取出室
54 シール部
6 下ヘッダー
61 通液ポート
62 テーパ
7、7b、8、8b、9、9a、11 シール部材
10、10A、10B、10C カートリッジ型中空糸膜エレメント
100、100A、100B、100C カートリッジ型中空糸膜モジュール

Claims (4)

  1. 中空糸膜束と、
    該中空糸膜束の外周部に配置され、複数の連通孔により被処理液を整流する整流部、前記中空糸膜束の片端と接着固定されて前記中空糸膜束を支持する支持部、および外周部に形成された鍔部を有する整流筒と、
    前記中空糸膜束を前記支持部に接着固定する接着樹脂部と、
    を備えるカートリッジ型中空糸膜エレメントと、
    ろ過液または被処理液の供給排出口となる少なくとも1つのポートを側面に有するモジュールケース本体部と、ろ過液または被処理液の供給排出口となるポートを有するヘッダーと、を備え、前記カートリッジ型中空糸膜エレメントを収容するモジュールケースと、
    前記支持部および前記接着樹脂部の界面より側で前記接着樹脂部と前記ヘッダーとに接するように配置される第1シール部材と、
    前記モジュールケース本体部と前記整流筒外周部とに接して配置される第2シール部材と、
    を備え、前記第2シール部材は、前記モジュールケース本体部内周と前記整流筒外周との間隙の幅L1と前記ポート内周面と第2シール部材との最短距離L2との割合L2/L1が5.0以下の範囲であることを特徴とするカートリッジ型中空糸膜モジュール。
  2. 前記第1シール部材は、前記整流筒および前記接着樹脂部の界面を跨いで両者と前記ヘッダーとに接するように配置されることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ型中空糸膜モジュール。
  3. 前記モジュールケース本体部と前記ヘッダーと前記鍔部とに接するように配置される第3シール部材を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のカートリッジ型中空糸膜モジュール。
  4. 前記支持部は、その内周面にテーパ形状、又は段差を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカートリッジ型中空糸膜モジュール。
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