JP6028598B2 - 有機汚泥の脱水処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有機汚泥の脱水処理方法に関する。
従来、下水、し尿等の有機汚泥の脱水には、カチオン性高分子凝集剤や両性高分子凝集剤が使用されている。しかしながら、近年の汚泥発生量の増加および汚泥性状の悪化により、従来のカチオン性高分子凝集剤や両性高分子凝集剤では、汚泥の処理量に限界があり、更に凝集後のフロック粒径とその強度、SS回収率、脱水後のケーキ含水率等の点で処理状態は必ずしも満足できるものではなく、その改善が求められている。
従来のカチオン性高分子凝集剤や両性高分子凝集剤の欠点を改良するため、両性タイプのアミジン系ポリマーやそれを用いた混合物を含む2段添加が提案されているが、必ずしも満足できるものではない。
両性タイプのアミジン系ポリマー(特許文献1および特許文献2)の場合、汚泥脱水剤として見た場合、従来のアミジン系カチオン性ポリマーやエステル系カチオン性ポリマーに比較して処理液量や脱水ケーキ含水率は改善されるものの、前記の問題点を全て克服し、満足できるものではない。
更にこれら両性タイプのアミジン系ポリマーを用いた混合物、つまりアミジン系両性ポリマーとエステル系カチオン性ポリマーまたはエステル系両性ポリマーとの混合物と、エステル系アニオン性ポリマーとの2段添加(特許文献3)の場合、アミジン系両性ポリマーの課題として残ったフロック強度は改善が見られるものの、上記問題点全てを解決し、満足できる結果には至っていない。
特開平8−243600号公報 特開平8−155500号公報 特開2003−181499号公報
本発明の目的は、これまでの両性タイプのアミジン系ポリマーや、アミジン系両性ポリマーとエステル系カチオン性ポリマーまたはエステル系両性ポリマーとの混合物と、エステル系アニオン性ポリマーとの2段添加からなる汚泥脱水剤を用いた有機汚泥の脱水処理方法での問題点全てを解決し満足できる結果、つまり大きく強固な凝集フロックを形成し、これにより処理液量は多く、そのSS量が少なく、および脱水後のケーキ含水率が低い有機汚泥の脱水処理方法を提供することにある。
そこで、本発明者は、上記の目的を達成するため、有機汚泥の脱水処理方法について検討した結果、特定の汚泥脱水剤を組み合わせて使用することにより、これまでの汚泥脱水剤を用いた有機汚泥の脱水処理方法での問題点全てを解決し満足できることを見出し、本発明に達した。
すなわち、本発明の第1の要旨は、有機汚泥に汚泥脱水剤を添加した後、脱水機を用いて脱水処理する有機汚泥の脱水処理方法において、汚泥脱水剤として、先ず、下記一般式(1)及び/又は(2)で表されるアミジン構成単位および(メタ)アクリル酸構成単位を必須成分とするアミジン系両性ポリマーと下記一般式(3)で表されるカチオン性(メタ)アクリレート構成単位を必須成分とするエステル系カチオン性ポリマーからなる混合物を使用し、次いで、下記一般式(3)で表されるカチオン性(メタ)アクリレート構成単位および(メタ)アクリル酸構成単位を必須成分とするエステル系両性ポリマーを使用することを特徴とする有機汚泥の脱水処理方法に存する。
Figure 0006028598
[式(1)および(2)中、RおよびRは各々同一または異なる水素原子またはメチル基を示し、Xはアニオン基を示す。]
Figure 0006028598
[式(3)中、Rは水素原子またはメチル基を示し、R、R、およびRは各々同一または異なる炭素数が1〜3のアルキル基またはベンジル基を示し、Zはアニオン基を示す。nは1〜3の整数を示す。]
有機汚泥の脱水処理方法の好適な態様においては、有機汚泥に上記の汚泥脱水剤および凝結剤を添加し、また、脱水機としてスクリュープレス型脱水機を使用する。更に、有機汚泥は、繊維分:1〜15質量%/TSの難脱水性有機汚泥であることも好ましい。
本発明の有機汚泥の脱水処理方法は、従来の有機汚泥の脱水処理方法よりも、大きく強固な凝集フロックを形成させることが出来、これにより有機汚泥の脱水処理を効率良く行うことが出来る。そのため、スクリュープレス型脱水機を用いた脱水処理に要求される脱水初期での良好な水切れ、および脱水の際に凝集フロックに働くせん断力に対して優れた耐性を有する強固な凝集フロックを満足することが可能である。更に、繊維分:1〜15質量%/TSの難脱水性有機汚泥に対してもその脱水処理を効率良く行うことも可能である。
以下、本発明を詳細に説明する。
<汚泥脱水剤>
本発明の有機汚泥の脱水処理方法に使用する汚泥脱水剤(以下、「本汚泥脱水剤」という。)は、アミジン構成単位および(メタ)アクリル酸構成単位を必須成分とするアミジン系両性ポリマー(以下、「ポリマーA」という。)と4級アンモニウム基含有カチオン性(メタ)アクリレート構成単位を必須成分とするエステル系カチオン性ポリマー(以下、「ポリマーB」という。)からなる混合物と、4級アンモニウム基含有カチオン性(メタ)アクリレート構成単位および(メタ)アクリル酸構成単位を必須成分とするエステル系両性ポリマー(以下、「ポリマーC」という。)である。
[アミジン系両性ポリマー]
ポリマーAは、下記一般式(4)、(5)、(6)及び/又は(7)で表されるモノマーを共重合し、得られたコポリマーを酸加水分解反応およびアミジン化反応をすることにより得ることが出来る。
Figure 0006028598
[式(4)中、Rは水素原子またはメチル基を示す。]
本発明に用いる一般式(4)で表されるモノマーとしては、アクリロニトリル、メタクリロニトリルが挙げられる。その中でも特にアクリロニトリルが好ましい。
Figure 0006028598
[式(5)中、Rは水素原子またはメチル基を示し、Rは水素または炭素数1〜4のアルキル基を示す。]
本発明に用いる一般式(5)で表されるN−ビニルカルボン酸アミドモノマーとしては、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルプロピオンアミド、N−ビニルブチルアミド等が挙げられる。その中でも特にN−ビニルホルムアミドが好ましい。
Figure 0006028598
[式(6)中、R10は水素原子またはメチル基を示し、R11、R12は、各々同一または異なる水素または炭素数1〜3のアルキル基を示す。]
本発明に用いる一般式(6)で表されるアクリルアミド系モノマーとしては、(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、ジエチル(メタ)アクリルアミド、ジプロピル(メタ)アクリルアミド、ジイソプロピル(メタ)アクリルアミド、メチルエチル(メタ)アクリルアミド、メチルプロピル(メタ)アクリルアミド、エチルプロピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。その中でも特にアクリルアミドが好ましい。
Figure 0006028598
[式(7)中、R13は水素原子またはメチル基を示し、Aは水素原子またはカチオン基を示す。]
本発明に用いる一般式(7)で表されるアクリル酸系モノマーとしては、アクリル酸、およびその塩、メタクリル酸、およびその塩が挙げられる。その中でも特にアクリル酸塩が好ましい。
一般式(4)、(5)、(6)及び/又は(7)で表されるモノマーを共重合する際のモノマーの重合モル比は、次の通りである。すなわち、一般式(4)で表されるモノマーは、通常35〜70モル%、好ましくは40〜60モル%、一般式(5)で表されるモノマーは、通常35〜70モル%、40〜60モル%、一般式(6)及び/又は(7)で表されるモノマーは、通常3〜30モル%、好ましくは5〜20モル%である。
更に、一般式(4)及び(5)の重合モル比は、接近している方がより好ましい。これは、両者の高い交互共重合性および重合後の酸加水分解反応により、一般式(5)から成るモノマー構成単位の一部はビニルアミン構成単位となる。その後、一般式(4)から成るモノマー構成単位とビニルアミン構成単位との側鎖間でのアミジン化反応によりアミジン環構造を形成し、前記一般式(1)及び/又は(2)で表されるアミジン構成単位となるからである。
ポリマーAは直鎖状の水溶性ポリマーであるが、枝分かれ状の非水溶性ポリマーであっても構わない。架橋型のポリマーAを得る方法、特に架橋させる方法に関しては、例えば以下の2つの方法で実現することが出来る。
(a)重合性モノマーの重合により得た水溶性ポリマーを加熱などにより後架橋(自己架橋)させる方法
(b)重合性モノマーと共に多官能基を有する架橋型モノマーまたは架橋剤を用いて重合し、重合時に架橋させる方法
架橋度の制御の点から、方法(b)が好ましい。
重合時に架橋する方法としては、主成分としてのエチレン性不飽和結合を有する重合性モノマーと一緒に多官能性のモノマー(架橋性モノマー)を用いる方法が一般的である。架橋性モノマーとしては、エチレン性不飽和結合を2以上有するモノマーであれば特に制限はなく、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジアリルアミン等が挙げられる。
架橋性モノマーまたは架橋剤の添加量としては、ポリマーまたは原料全モノマーに対して、通常1〜1000ppmである。
ポリマーAの製造方法は、特に制限されず、通常のラジカル重合法が用いられ、塊状重合、水溶液重合、逆相懸濁重合、逆相乳化重合等のいずれも選択することが出来る。重合反応は、一般に、不活性ガス気流下、温度30〜100℃で実施される。溶媒中で重合を行う場合、モノマー濃度は通常10〜80質量%、好ましくは20〜70質量%である。重合開始剤は一般的なラジカル重合開始剤が用いられるが、好ましくはアゾ系開始剤であり、例えば2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等が挙げられる。重合開始剤の使用量は、生成するポリマーの重合度や粘度などを考慮して適宜決められるが、通常原料全モノマーに対して100〜10000ppm程度である。重合pHはモノマー溶液調合時の安定性から5〜8に調節することが好ましい。
得られるポリマーはそのままの状態で、あるいは溶剤で希釈してすなわち溶液状態または懸濁状態で酸加水分解反応およびアミジン化反応(以下、「酸変性反応」という。)に供することが出来る。あるいは公知の方法で脱溶媒、乾燥することでポリマーを固体として取り出し、酸変性反応に供することも出来る。通常は、水懸濁液中で酸変性反応に供される。酸変性反応時のポリマー濃度としては、1〜20質量%である。1質量%未満のポリマー濃度では、得られるポリマーの品質上特に問題はないが、生産性が低下する。20質量%超のポリマー濃度では、酸変性反応が進むにつれてポリマー水溶液の粘度が高くなり、反応時に使用する攪拌翼の回転が困難となり、酸変性反応が系内で不均一となる。
酸変性反応に用いられる酸は、一般に鉱酸であり、好ましくは塩酸である。酸の添加量は、N−ビニルカルボン酸アミド構成単位と一般式(6)及び/又は(7)で表されるモノマー構成単位の合計に対して、通常0.5〜5.0倍当量、好ましくは1.0〜2.0倍当量である。反応温度は、通常60〜150℃、好ましくは80〜120℃である。反応時間は通常1〜20時間である。
酸変性反応時、反応の阻害あるいは得られたポリマーの品質に問題がなければ、その他添加剤を適宜加えることが出来る。例えば、重合後の残存モノマーを低減させるための添加剤として、硫酸ヒドロキシアンモニウムが挙げられる。
このようにして得られたポリマーAのアミジン構成単位の割合は、通常20〜70モル%、好ましくは30〜60モル%、(メタ)アクリル酸構成単位の割合は、通常3〜30モル%、好ましくは5〜20モル%である。ポリマーAのアミジン構成単位の割合が20モル%以上、70モル%以下、(メタ)アクリル酸構成単位の割合が3モル%以上、30モル%以下であれば、本発明の有機汚泥の脱水処理方法(以下、「本有機汚泥の脱水処理方法」という。)において、アミジン構成単位および(メタ)アクリル酸構成単位がポリマーBの4級アンモニウム基含有カチオン性(メタ)アクリレート構成単位と共に、有機汚泥と荷電中和反応し、大きく強固な凝集フロックを形成させることが出来、その結果、高い処理液量および低い脱水ケーキ含水率が得られる。
本発明のポリマーAは、分子量の指標となる1Nの硫酸ナトリウム水中、0.1g/dLのポリマー水溶液として30℃で測定した還元粘度は、通常0.1〜10dL/g、好ましくは1〜5dL/gである。
上記の水溶液物性を有するポリマーAを製造するためには、必要に応じて重合を連鎖移動剤の存在下で行うことが出来る。連鎖移動剤は適宜添加され、その種類は特に制限されず、例えば、メルカプトエタノール、メルカプトプロピオン酸等のチオール化合物、亜硫酸、およびそのナトリウム塩、重亜硫酸水素、およびそのナトリウム塩、次亜リン酸、およびそのナトリウム塩等の無機化合物等が挙げられる。その中でも特に連鎖移動効果が大きい点で、次亜リン酸が好ましい。連鎖移動剤の使用量は、生成するポリマーの重合度や粘度などを考慮して適宜決められるが、原料全モノマーに対して通常1〜1000ppm程度である。
[エステル系カチオン性ポリマー]
ポリマーBは、4級アンモニウム基含有(メタ)アクリレートモノマーを単独重合あるいはその他のモノマーと共重合することにより得ることが出来る。
4級アンモニウム基含有(メタ)アクリレートモノマーとしては、特に制限はないが、各々のアルキル基の炭素数が1〜3のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートのアルキルクロライド4級塩が好ましい。各々のアルキル基の炭素数が1〜3のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジイソプロピルアミノメチル(メタ)アクリレート、メチルエチルアミノメチル(メタ)アクリレート、メチルプロピルアミノメチル(メタ)アクリレート、エチルプロピルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジイソプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、メチルエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、メチルプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、エチルプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジイソプロピルアミノプロピル(メタ)アクリレート、メチルエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、メチルプロピルアミノプロピル(メタ)アクリレート、エチルプロピルアミノプロピル(メタ)アクリレート等のメチルクロライド4級塩およびベンジルクロライド4級塩が挙げられる。その中でも特に、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートのメチルクロライド4級塩が好適である。これらモノマーは、1種を単独で用いても良く、2種類以上を併用しても良い。
その他のモノマーとしては、非イオン性モノマーを挙げることができる。非イオン性モノマーとしては、アクリルアミドが好ましい。
このようにして得られたポリマーBの4級アンモニウム基含有カチオン性(メタ)アクリレート構成単位の割合は、特に制限はないが、通常20〜100モル%、好ましくは30〜60モル%である。
本発明のポリマーBは、分子量の指標となる1Nの硫酸ナトリウム水中、0.1g/dLのポリマー水溶液として30℃で測定した還元粘度は、通常1〜20dL/g、好ましくは3〜10dL/gである。ポリマーBの還元粘度が1dL/g以上、20dL/g以下であれば、ポリマーAと混合したとき、お互いの還元粘度の差が小さくなり、均一に混合し易い。
本発明のポリマーAとポリマーBの混合比は、通常、ポリマーAが30〜90質量%、ポリマーBが70〜10質量%であり、好ましくは、ポリマーAが50〜70質量%、ポリマーBが50〜30質量%である。ポリマーAとポリマーBの混合質量比(A/B)が30/70以上、90/10以下であれば、本有機汚泥の脱水処理方法において、本汚泥脱水剤添加後の凝集フロックは強固となり易く、その結果、高い処理液量、その少ないSS量、および低い脱水ケーキ含水率が得られ易くなる。
[エステル系両性ポリマー]
ポリマーCは、4級アンモニウム塩含有(メタ)アクリレートモノマーと、(メタ)アクリル酸モノマーと、適宜その他のモノマーとを共重合することにより得ることが出来る。
4級アンモニウム基含有(メタ)アクリレートモノマーとしては、特に制限はなく、ポリマーBを得るのと同じく、各々のアルキル基の炭素数が1〜3のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートのアルキルクロライド4級塩が好ましい。
(メタ)アクリル酸モノマーとしては、特に制限はないが、アクリル酸、メタクリル酸、およびそれらの塩が挙げられる。
その他のモノマーは、適宜用いることができ、その中でも非イオン性モノマーを挙げることが出来る。非イオン性モノマーとしては、アクリルアミドが好ましい。
このようにして得られたポリマーCの4級アンモニウム基含有カチオン性(メタ)アクリレート構成単位の割合は、通常20〜50モル%、好ましくは30〜40モル%、(メタ)アクリル酸構成単位の割合は、通常20〜50モル%、好ましくは30〜50モル%である。4級アンモニウム基含有カチオン性(メタ)アクリレート構成単位の割合が20モル%以上、50モル%以下、(メタ)アクリル酸構成単位の割合が20モル%以上、50モル%以下であれば、本有機汚泥の脱水処理方法において、本汚泥脱水剤添加後の凝集フロックは強固となり易く、その結果、高い処理液量、その少ないSS量、および低い脱水ケーキ含水率が得られ易くなる。特に上記カチオン性およびアニオン性の構成単位の割合に加え、(メタ)アクリル酸構成単位の割合が4級アンモニウム基含有カチオン性(メタ)アクリレート構成単位の割合よりも多い組成(モル比)の場合では、本有機汚泥の脱水処理方法において、本汚泥脱水剤添加後の凝集フロックは一段と強固になり、その結果、より高い処理液量、そのより少ないSS量、およびより低い脱水ケーキ含水率が得られる。
本発明のポリマーCは、分子量の指標となる1Nの硫酸ナトリウム水中、0.1g/dLのポリマー水溶液として30℃で測定した還元粘度は、通常1〜15dL/g、好ましくは3〜10dL/gである。ポリマーCの還元粘度が1dL/g以上、15L/g以下であれば、ポリマーAとポリマーBの混合物を有機汚泥に添加した後に、ポリマーCを添加したとき、ポリマーAとポリマーBの混合物を含む有機汚泥に均一に混合し、得られる凝集フロックは強固になり易い。
<有機汚泥の脱水処理方法>
本有機汚泥の脱水処理方法は、前述した本汚泥脱水剤を有機汚泥に添加した後、脱水機を用いて脱水処理する有機汚泥の脱水処理方法である。
本有機汚泥の脱水処理方法が対象とする有機汚泥としては、下水処理場およびし尿処理場から排出される生汚泥、混合生汚泥、余剰汚泥、消化汚泥、オキシデーションディッチ処理した有機汚泥、あるいは製紙工業廃水、化学工業廃水、食品工業廃水、畜産工業廃水等の生物処理したときに排出される余剰汚泥等が好適である。この内、JIS規格に記載された分析方法を用いて測定された有機汚泥の繊維分が1〜15質量%/TSであると優れた効果が得られ、特に5〜10質量%/TSであるとより優れた効果が得られる。このような難脱水性有機汚泥としては、下水処理場およびし尿処理場から排出される消化汚泥が挙げられる。本汚泥脱水剤を前記有機汚泥に加えることで、フロック粒径、フロック強度、処理速度(ろ過速度)、処理液中のSS量、脱水ケーキ含水率のバランス性などが安定した凝集フロックを形成することが出来る。
本汚泥脱水剤の有機汚泥への添加方法および凝集フロックの形成方法としては、本汚泥脱水剤を用いる以外は公知の方法が適用できる。すなわち、本汚泥脱水剤を公知の方法で有機汚泥に添加することで凝集フロックを形成させることが出来る。
本汚泥脱水剤の添加方法としては、先ず、ポリマーAとポリマーBを水に0.2〜0.3質量%の濃度で溶解させた後、ほぼ同時に有機汚泥に添加し、その後、ポリマーCを水に0.2〜0.3質量%の濃度で溶解させた後、有機汚泥に添加することが好ましい。ポリマーAとポリマーBを予め粉末の状態で混合し、水に溶解させても良い。場合によっては、本汚泥脱水剤を粉末のまま有機汚泥に添加しても良い。また、本汚泥脱水剤に加えて、本汚泥脱水剤の水への溶解性を向上させるために酸性物質を添加しても良い。酸性物質としては、例えば、スルファミン酸が挙げられる。なお、本汚泥脱水剤の上記の2段添加は、それぞれ別々の槽を設置して機械攪拌下に行うのが好ましいが、一つの槽を区切って使用しても構わない。ポリマーAとポリマーBは一つの槽で注入する位置をずらして添加しても構わない。混合・撹拌方法としては、機械攪拌、ライン混合等、乱流状態を作り出す方法であればよく、機械攪拌が好ましい。
凝集フロックを形成させた後は、脱水機を用いて凝集フロックを脱水し、脱水ケーキを得ることにより汚泥脱水処理を完了することが出来る。脱水機としては、特に制限はなく、例えば、フィルタープレス型脱水機、スクリュープレス型脱水機、真空型脱水機、ベルトプレス型脱水機、遠心型脱水機、多重円板型脱水機が挙げられる。本有機汚泥の脱水処理方法では、安定して凝集フロック粒径と凝集フロック強度を保ち易い点から、スクリュープレス型脱水機が好ましい。
本汚泥脱水剤の添加量は、有機汚泥の質、濃度等により異なり画一的に決められないが、大まかな目安として、汚泥の乾燥固形物100質量部に対し、通常0.1〜3.0質量部、好ましくは1.0〜2.0質量部である。本汚泥脱水剤の前記添加量が0.1質量部以上であれば、十分なフロック粒径およびフロック強度を有する凝集フロックが形成され易い。また、本汚泥脱水剤の前記添加量が3.0質量部以下であれば、本汚泥脱水剤が過剰となることで形成される凝集フロックの粒径が小さくなったり、処理速度が遅くなったり、脱水ケーキの含水率が高くなったりすることを抑制し易い。
また、本有機汚泥の脱水処理方法においては、本汚泥脱水剤と、無機凝結剤及び/又は有機凝結剤(以下、これらをまとめて単に「凝結剤」という。)を併用して添加することが好ましい。
無機凝結剤としては、例えば、硫酸バンド、ポリ塩化アルミニウム、塩化第2鉄、硫酸第1鉄、硫酸第2鉄、ポリ鉄(ポリ硫酸鉄、ポリ塩化鉄など)が挙げられる。有機凝結剤としては、例えば、ポリアミン、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド、ポリジアルキルアミノアルキルメタクリレートのアルキルクロライド4級塩、ポリ(ジアルキルアミノアルキルアクリレートのアルキルクロライド4級塩−アクリルアミド)、カチオン性界面活性剤が挙げられる。
凝結剤は、特に制限はないが、汚泥脱水剤を添加する前の工程で添加することが好ましい。凝結剤の添加量は、本汚泥脱水剤100質量部に対して、1〜3000質量部が好ましい。凝結剤の前記添加量が1質量部以上であれば、凝結剤を併用した効果が得られ易く、有機汚泥によっては本汚泥脱水剤の性能、特に処理液量が高くなる。また、凝結剤の前記添加量が3000質量部以下であれば、特に添加量の多い無機凝結剤では脱水ケーキの含水率を低くし易くなる。
以上説明した本有機汚泥の脱水処理方法によれば、各種廃水処理施設より排出される有機汚泥の脱水処理において、大粒径高強度の凝集フロックを安定して形成させることが出来、その結果、SS量が少ない処理水および含水率の低い脱水ケーキが得られる。
これは、ポリマーAは分子鎖中にアミジン構成単位と(メタ)アクリル酸構成単位を併せ持つため、例えばアミジン系カチオン性ポリマーあるいは4級アンモニウム基を含有するエステル系カチオン性ポリマーと(メタ)アクリル酸構成単位を含有するアニオン性ポリマーとの混合物に比較した場合、有機汚泥中では荷電中和反応が起こり易く、正負間の荷電距離を短くすることで水和圏を狭くしたポリマー構造を持つため、脱水後のケーキ含水率が低下し易い。更に例えば4級アンモニウム基を含有するエステル系両性ポリマーに比較し、より疎水性の高いアミジン構造単位を有するため、強固な凝集フロックを形成し易く、その結果SS量が少ない処理水および含水率の低い脱水ケーキが得られ易くなる。このポリマーAとポリマーBを混合した混合物のみを有機汚泥に添加混合した場合では、陽イオンが過剰となるため陽陰のイオンバランスが崩れ、大きく強固な凝集フロックが得られない。そこで、有機汚泥にこの混合物を添加混合した後にポリマーCを添加混合することで、過剰な陽イオンをポリマーCの陰イオンで荷電中和することが出来、陽陰バランスの整った有機汚泥の脱水処理方法を提供することが出来る。特に、ポリマーCにおいて、(メタ)アクリル酸構成単位の割合が4級アンモニウム基含有カチオン性(メタ)アクリレート構成単位の割合よりも多い組成(モル比)では、本有機汚泥の脱水処理方法において、有機汚泥として繊維分:1〜15質量%/TSの難脱水性有機汚泥を用い、脱水機としてスクリュープレス型脱水機を使用することで、格段の脱水処理効果が得られる。
以下、実施例および比較例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の記載によって限定されるものではない。なお、本実施例および比較例における「%」は特に断りのない限り「質量%」を示す。また、以下の製造例および比較製造例で得られた各ポリマーについては、その物性を示す指標として下記に示す還元粘度、カチオン当量、および0.5%不溶解分量の測定を行った。
[還元粘度の測定]
製造例および比較製造例で得られた3質量%ポリマー水溶液あるいは粉末状ポリマーを1規定の硝酸ナトリウム水中に、純分(別途、105℃で90分間熱風乾燥した後の乾燥残分より算出)0.1g/dLの濃度に溶解し、ガラスフィルターでろ過後、30℃においてオストワルド型粘度計を用いて流下時間を測定した。同様に、1規定硝酸ナトリウム水の流下時間を測定し、次式により還元粘度を算出した。
Figure 0006028598
[カチオン当量値の測定]
製造例および比較製造例で得られたポリマーサンプルのカチオン当量値は、以下に示すコロイド滴定法により測定した。
(1)コニカルビーカーに脱イオン水90mLを計り取り、下記(2)の方法で調製したポリマーサンプル500ppm水溶液の10mLを加え、塩酸水溶液でpHを3.0に調整し、約10分間撹拌した。次に、トルイジンブルー指示薬を2、3滴加え、N/400−ポリビニル硫酸カリウム試薬(N/400−PVSK)で滴定した。滴定速度は2mL/分とし、検水が青から赤紫色に変色し、10秒間以上保持する時点を終点とした。N/400−PVSKの滴定量から、以下に記載の式によりカチオン当量値(Cv)を算出した。
(2)上記サンプル500ppm水溶液の調製は以下の方法で行った。共栓付三角フラスコに製造例および比較製造例で得られた3質量%ポリマー水溶液1.0gを精秤し、脱イオン水11mLを加えて溶解した。この5mLを25mLメスフラスコにて脱イオン水でメスアップした。
[数2]
カチオン当量値 Cv[meq./g]=(N/400−PVSK滴定量)×(N/400−PVSKの力価)/2
[0.5%不溶解分量の測定]
製造例および比較製造例で得られた3質量%ポリマー水溶液83.3gを脱イオン水に溶解し、0.5%ポリマー水溶液の500gを調製した。これを直径20cm、目開き180μmの篩でろ過し、篩上の残留物(不溶解分)の水分を拭き取り、その質量を測定した。
製造例および比較製造例で用いた原料を以下に示す。
[モノマー]
N−ビニルホルムアミド(以下、「NVF」という。)、ダイヤニトリックス社製、純度99.2%。
アクリロニトリル(以下、「AN」という。)、ダイヤニトリックス社製、純度100%。
アクリルアミド(以下、「AAM」という。)、ダイヤニトリックス社製、純度50%水溶液。
アクリル酸(以下、「AA」という。)、三菱化学社製、純度100%。
N,N’−ジメチルアミノエチルアクリレートメチルクロライド4級塩(以下、「DME」という。)、大阪有機化学工業社製、純度80%水溶液。
N,N’−ジメチルアミノエチルメタクリレートメチルクロライド4級塩(以下、「DMC」という。)、大阪有機化学工業社製、純度80%水溶液。
N,N’−ジメチルアミノエチルメタクリレートベンジルクロライド4級塩(以下、「DML」という。)、三菱レイヨン社製、純度60%水溶液。
[開始剤]
2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、商品名V−50(以下、「V−50」という。)、和光純薬社製、純度100%。
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、商品名DAROCUR 1173(以下、「D−1173」という。)、BASF社製、純度100%。
[分散媒]
シクロヘキサン(以下、「CHX」という。)、林純薬社製、純度100%。
[界面活性剤]
ポリオキシエチレンオレイルエーテル、商品名ノイゲンET140E(以下、「ノイゲンET140E」という。)、第一工業製薬社製、HLB=14.0、純度100%。
[添加剤]
塩化アンモニウム(以下、「AC」という。)、和光純薬社製、純度100%。
硫酸ヒドロキシアンモニウム(以下、「HX」という。)、キシダ化学社製、純度100%。
[酸]
塩酸(以下、「HCA」という。)、和光純薬社製、純度35%水溶液。
[塩基]
水酸化ナトリウム(以下、「SH」という。)、和光純薬社製、純度100%。
[連鎖移動剤]
次亜リン酸(以下、「HP」という。)、関東化学社製、純度100%。
<ポリマーAの製造>
[製造例1]
攪拌機、冷却管、滴下ロート、および窒素ガス導入管を備えた1リットルの4ツ口フラスコにCHX338.0g、ノイゲンET140E3.0g、AC5.7g、および脱イオン水39.7gを入れ、攪拌下50℃に昇温した。
次に、NVF50.8g、AN37.6g、AAM50.4g、および脱イオン水11.2gを十分に混合し、モノマー水溶液を調製した(NVF:AN:AAM=40:40:20(モル比)、モノマー濃度60%)。これを滴下ロート内に充填した。
窒素ガス気流下、V−50の12%水溶液2.8gを添加した後、上記モノマー水溶液を3時間かけて上記フラスコ内に滴下した。その後、50℃で1時間保持し、更に55℃で2時間保持した。これにより、NVF−AN−AAMポリマーを得た。得られたポリマーをフラスコから取り出し、ロートにて固液分離した。分離した湿粉状のポリマーを減圧乾燥機にて、真空下、60℃で10時間乾燥させた。これにより、粉末状NVF−AN−AAMポリマーを得た。
攪拌機、冷却管、および窒素ガス導入管を備えた1リットルの3ツ口フラスコに脱イオン水466.9gおよび上記粉末状ポリマー15.0gを入れ、攪拌下50℃に昇温した。昇温後、HXの25%水溶液3.6gを添加し、1時間保持した。その後、70℃に昇温し、HCA14.5g(NVFおよびAAM構成単位の合計に対して1.1倍当量)を添加し、1時間保持した。更に80℃で10時間保持した。これにより、3%のアミジン系両性ポリマー(ポリマーA−1)水溶液を得た。
[製造例2]
製造例1において、使用するモノマーを、NVF61.8g、AN45.8g、AAM12.9g、および脱イオン水29.1gに変更する(NVF:AN:AAM=47.5:47.5:5(モル比)、モノマー濃度60%)以外は、製造例1と同様の操作を行い、3%のアミジン系両性ポリマー(ポリマーA−2)水溶液を得た。
[製造例3]
製造例1において、使用するモノマーを、NVF43.5g、AN32.2g、AAM74.0g、および脱イオン水7.1gに変更する(NVF:AN:AAM=35:35:30(モル比)、モノマー濃度60%)以外は、製造例1と同様の操作を行い、3%のアミジン系両性ポリマー(ポリマーA−3)水溶液を得た。
[製造例4]
実施に当たり、AAはあらかじめSHの48%水溶液でpH7に調整し、純度50%のアクリル酸ナトリウム塩水溶液(以下、「AA−Na」という。)として使用した。製造例1において、使用するモノマーを、NVF61.8g、AN45.8g、AA−Na12.9g、および脱イオン水29.1gに変更する(NVF:AN:AA−Na=35:35:30(モル比)、モノマー濃度60%)以外は、製造例1と同様の操作を行い、3%のアミジン系両性ポリマー(ポリマーA−4)水溶液を得た。
[比較製造例1]
製造例1において、使用するモノマーを、NVF58.5g、AN53.3g、および脱イオン水35.1gに変更する(NVF:AN=45:55(モル比)、モノマー濃度60%)以外は、製造例1と同様の操作を行い、3%のアミジン系カチオンポリマー(比較ポリマーCA−1)水溶液を得た。
<ポリマーBの製造>
[製造例5]
DME713.5gおよびAAM418.4gを、内容積2000mL褐色耐熱瓶に投入し、HPを、全モノマーの総質量に対して、100ppm(0.08g)となるように投入し、更に蒸留水を加え、総質量が1200gのモノマー水溶液(DME:AAM=50:50(モル比)、モノマー濃度65%)を調製した。このモノマー水溶液を1mol/L硫酸により、pH4.5となるようにpHを調整した。更に、D−1173を、全モノマーの総質量に対して、50ppm(0.04g)となるように投入し、これに窒素ガスを30分間吹き込みながらモノマー水溶液の温度を15℃に調節した。
その後、モノマー水溶液をステンレス反応容器に移し、容器の下方から10℃の水を噴霧しながら、ケミカルランプを用いて、容器の上方から5.0W/mの照射強度で、表面温度計が40℃になるまで光を照射した。表面温度計が40℃に到達した後は、1.0W/mの照射強度で30分間光を照射した。更にモノマーの残存量を低減させるために、照射強度を50W/mにして15分間光を照射した。これにより、含水ゲル状のポリマーを得た。
得られた含水ゲル状のポリマーを容器から取り出し、小型ミートチョッパーを用いて10mm以下に切断した後、60℃で16時間乾燥した。その後、ウィレー型粉砕機を用いて乾燥したポリマーを粉砕し、粉末状エステル系カチオン性ポリマー(ポリマーB−1)を得た。
[製造例6〜9]
製造例5において、モノマー種、モノマー比、モノマー濃度、開始剤、および連鎖移動剤を表2−1および表2−2に記載の内容に変更する以外は、製造例5と同様の操作を行い、組成、還元粘度、およびカチオン当量の異なる粉末状エステル系カチオン性ポリマー(ポリマーB−2〜ポリマーB−5)を得た。
<ポリマーCの製造>
[製造例10]
DME626.5g、AAM91.9g、およびAA465.8gを、内容積2000mL褐色耐熱瓶に投入し、HPを、全モノマーの総質量に対して、100ppm(0.08g)となるように投入し、更に蒸留水を加え、総質量が1200gのモノマー水溶液(DME:AAM:AA=40:10:50(モル比)、モノマー濃度65%)を調製した。このモノマー水溶液を1mol/L硫酸により、pH2.5となるようにpHを調整した。更に、D−1173を、全モノマーの総質量に対して、50ppm(0.04g)となるように投入し、これに窒素ガスを30分間吹き込みながらモノマー水溶液の温度を15℃に調節した。以下、製造例5と同様の操作を行い、粉末状エステル系両性ポリマー(ポリマーC−1)を得た。
[製造例11〜14]
製造例10において、モノマー種、モノマー比、モノマー濃度、開始剤、および連鎖移動剤を表2−1および表2−2に記載の内容に変更する以外は、製造例10と同様の操作を行い、モノマー構成単位、還元粘度、およびカチオン当量の異なる粉末状エステル系両性ポリマー(ポリマーC−2〜ポリマーC−5)を得た。
<ポリマーDの製造>
[比較製造例2]
AAM805.3gおよびAA175.0gを、内容積2000mL褐色耐熱瓶に投入し、HPを、全モノマーの総質量に対して、200ppm(0.12g)となるように投入し、更に蒸留水を加え、pH調整は行わず、総質量が1200gのモノマー水溶液(AAM:AA=70:30(モル比)、モノマー濃度48%)を調製した。更に、D−1173を、全モノマーの総質量に対して、60ppm(0.03g)となるように投入し、これに窒素ガスを30分間吹き込みながらモノマー水溶液の温度を15℃に調節した。以下、製造例5と同様の操作を行い、粉末状エステル系アニオン性ポリマー(比較ポリマーD−1)を得た。
前記の各製造例および比較製造例で得られたポリマーの組成を次のようにして求め、表2−1に示した。
(1)製造例1〜4および比較製造例1のポリマー(ポリマーA−1〜A−4およびポリマーCA−1)については、それぞれ得られた3%のポリマー水溶液に重水を加え、NMRスペクトロメーター(日本電子社製、270MHz)にて13C−NMRスペクトルを測定し、13C−NMRスペクトルの各構成単位に対応したピークの積分値より各構成単位の組成を算出した。なお、前記一般式(1)および(2)の構成単位は区別することなく、その総量として求めた。
(2)製造例5〜14および比較製造例2のポリマー(ポリマーB−1〜B−5、ポリマーC−1〜C−5、およびポリマーD−1)については、各々のモノマーに由来する構成単位の割合を各モノマーの仕込み量から計算した。
また、前記の各製造例および比例製造例で得られたポリマーについて、ポリマーの還元粘度、カチオン当量値、および0.5%不溶解分量を測定し、表2−2に示した。
各モノマーの構成単位の略号は下記の表1に示す。
Figure 0006028598
Figure 0006028598
Figure 0006028598
以下、上記製造例で得られたポリマー(A−1〜A−4、B−1〜B−5、C−1〜C−5)および比較製造例で得られたポリマー(CA−1、D−1)を汚泥脱水剤として用いた有機汚泥処理について説明する。
[実施例1〜20]
下水処理場から排出される消化汚泥(pH=7.4、TS=1.4%、繊維分=6.0%/TS)を用い、次のように脱水試験を実施した。500mLビーカーに前記有機汚泥300mLを採取した。次いで、前記の表2−1および表2−2に記載のポリマーを、各々脱イオン水にて0.3%水溶液を調製し(ポリマーD−1においては0.1%水溶液)、ポリマーAおよびポリマーBは、表2−3に記載のポリマー種とその割合で混合し、混合物とした。混合物A/B水溶液、ポリマーC水溶液の順で表3−1および表3−2に記載の最適添加量にて消化汚泥に添加した。
次いで、この消化汚泥をスパチュラで攪拌速度:180回転/分、攪拌時間:30秒間撹拌混合して凝集フロックを形成させ、有機汚泥の脱水処理を行った。
なお、混合物A/B水溶液の添加とポリマーC水溶液の添加の間にも上記と同じ条件の撹拌混合処理を施した。
Figure 0006028598
[実施例21]
500mLビーカーに前記有機汚泥300mLを採取した。次いで、無機凝集剤としてポリ塩化アルミニウムを表3−2に記載の最適添加量にて消化汚泥に添加した。その後は実施例1と同様にして、混合物A/B−1水溶液、ポリマーC−1水溶液の順で表3−2に記載の最適添加量にて消化汚泥に添加した。次いで、実施例1と同様にして、凝集フロックを形成させ、有機汚泥の脱水処理を行った。
[実施例22]
実施例21において、ポリ塩化アルミニウムの代わりに有機凝結剤としてポリジメチルアミノエチルメタクリレートのメチルクロライド4級塩を用いた以外は同様の操作を行った。
[比較例1〜13]
汚泥脱水剤に用いたポリマーを表4−1および表4−2に示す通り、比較例1〜8では実施例1〜8のポリマーC−1をポリマーD−1に、比較例9〜13では実施例9〜13の混合物A/B−1中のポリマーA−1をポリマーCA−1にして混合物A/B−13に変更した以外は、実施例1と同様にして凝集フロックを形成させ、有機汚泥の脱水処理を行った。
[比較例14、16]
汚泥脱水剤に用いたポリマーを表4−2に示す通り、比較例14ではポリマーC−1をポリマーD−1に、比較例16では混合物A/B−1中のポリマーA−1をポリマーCA−1にして混合物A/B−13に変更した以外は、実施例21と同様にして凝集フロックを形成させ、有機汚泥の脱水処理を行った。
[比較例15、17]
汚泥脱水剤に用いたポリマーを表4−2に示す通り、比較例15ではポリマーC−1をポリマーD−1に、比較例17では混合物A/B−1中のポリマーA−1をポリマーCA−1にして混合物A/B−13に変更した以外は、実施例22と同様にして凝集フロックを形成させ、有機汚泥の脱水処理を行った。
[比較例18〜20]
汚泥脱水剤に用いたポリマーを表4−2に示す通り、比較例18では混合物A/B−1のみで、比較例19ではポリマーA−1のみで、比較例20では混合物C/B−1およびポリマーC−1で、実施例1と同様にして凝集フロックを形成させ、有機汚泥の脱水処理を行った。
[評価方法]
実施例および比較例における脱水処理の評価は、以下に示す通りに行った。
(凝集フロック粒径、ろ過性能、ろ過水のSS量)
各例において凝集フロックを形成させた後に攪拌を止め、凝集フロック粒径を目視により測定した。その後、予め、ろ布を敷いたヌッチェに凝集した有機汚泥を移し、ろ過性能(10秒間のろ過水量)を測定した。このとき、60秒間ろ過した後のろ過水のSS量を目視により以下の基準で評価した。
− :ろ過水がほとんど透き通っており、浮遊物はほぼ見られない(SS量目安:50ppm未満)。
+ :ろ過水に一部濁りが見られ、浮遊物がわずかに存在する(SS量目安:50〜100ppm未満)。
++ :ろ過水に部分的に濁りが見られ、浮遊物がところどころ存在する(SS量目安:100〜200ppm未満)。
+++ :ろ過水に多数の濁りが見られ、浮遊物が全体的に存在する(SS量目安:200〜500ppm未満)。
++++:ろ過水に全体的に多数の濁りが見られ、浮遊物が全体的に存在し、一部粗大な大きさで存在する(SS量目安:500〜1000ppm未満)。
× :ろ過水が完全に濁り、粗大な浮遊物が多数存在する(SS量目安:1000ppm以上)。
(凝集フロック強度、脱水ケーキの含水率)
更に、ろ過濃縮した有機汚泥(凝集フロック)をろ布上で50回転がし、凝集フロックの強度(団粒性)を以下の基準で評価した。
◎:ろ布上で転がすことにより水が切れ、凝集フロックが数個の団子状になる。
○:ろ布上で転がすことにより水が切れ、凝集フロックが一塊状になる。
△:ろ布上で転がすことにより水が切れるが、凝集フロックが崩れ塊状にならない。
×:ろ布上で転がすことにより、凝集有機汚泥が崩れて流れ、ドロドロになる。
その後、0.1MPaの圧力で60秒間プレス脱水し、脱水ケーキを得た。この脱水ケーキの含水率を、常法((財)日本下水道協会編、「下水道試験法上巻1997年度版」p296〜297)により測定した。
実施例および比較例における各試験結果を表3−1、表3−2、表4−1および表4−2に示す。
Figure 0006028598
Figure 0006028598
表3−1および表3−2に示すように、本汚泥脱水剤を用いた実施例1〜22では、粗大な凝集フロックを生成させることが出来た。また、特にポリマーA、ポリマーB、ポリマーCの各モノマー構成単位の割合および還元粘度、ポリマーAとポリマーBの混合割合がより好ましい範囲にある実施例1、4、6、7、9、10では、生成した凝集フロックの粒径が大きく、その強度も高い。更に、ろ過性能は非常に優れており、得られた脱水ケーキの含水率は低かった。無機凝集剤および有機凝集剤および実施例1の汚泥脱水剤を用いた実施例21、22では、実施例1と同程度の脱水性能を示し、特に実施例21の無機凝集剤を用いた場合は脱水ケーキの含水率は実施例1に比較して若干低くなる結果であった。これにより、特に繊維分の少ない難脱水性の有機汚泥に対しては本発明の効果を十分に示すことが出来た。
Figure 0006028598
Figure 0006028598
一方、表4−1および表4−2に示すように、混合物A/B−1〜8に、ポリマーC−1をポリマーD−1に変更した比較例1〜8、アミジン系両性ポリマーA−1をアミジン系カチオン性ポリマーCA−1に変更した比較例9〜13、無機凝集剤および有機凝集剤および比較例1および9の汚泥脱水剤を用いた比較例14〜17、混合物A/B−1のみで処理した比較例18、ポリマーA−1のみで処理した比較例19、混合物C/B−1およびポリマーCを用いた比較例20では、生成した凝集フロック粒径は非常に小さく、その強度も非常に低い。そのため、ろ過性能は低く、得られた脱水ケーキの含水率は非常に高い結果であった。特にポリマーCをポリマーDに変更した比較例1〜8、14、15では、陽陰のイオンバランスが大きく崩れたため、凝集フロック粒径は著しく小さく、その強度も低く、脱水ケーキの含水率は大幅に高い結果であった。
[実施例23〜44]
下水処理場から排出される余剰汚泥(pH=6.2、TS=1.8%、繊維分=21.0%/TS)を用い、実施例23〜30は実施例1〜8と、実施例31〜34は実施例9〜12と、実施例35〜38は実施例13〜16と、実施例39〜42は実施例17〜20と、実施例43、44は実施例21、22とそれぞれ同様の脱水試験を実施した。結果を表5−1および表5−2に示す。
[比較例21〜40]
比較例21〜28は比較例1〜8と、比較例29〜33は比較例9〜13と、比較例34〜37は比較例14〜17と、比較例38、39、40は比較例18、19、20とそれぞれ同様にして凝集フロックを形成させ、有機汚泥の脱水処理を行った。結果を表6−1および表6−2に示す。
Figure 0006028598
Figure 0006028598
表5−1および表5−2に示すように、本汚泥脱水剤を用いた実施例23〜44では、粗大な凝集フロックを生成させることが出来た。また、特にポリマーA、ポリマーB、ポリマーCの各モノマー構成単位の割合および還元粘度、ポリマーAとポリマーBの混合割合がより好ましい範囲にある実施例23、26、28、29、31、32では、生成した凝集フロックの粒径が大きく、その強度も高い。更に、ろ過性能は非常に優れており、得られた脱水ケーキの含水率は低かった。無機凝集剤および有機凝集剤および実施例23の汚泥脱水剤を用いた実施例43、44では、実施例23と同程度の脱水性能を示し、特に実施例43の無機凝集剤を用いた場合は脱水ケーキの含水率は実施例23に比較して若干低くなる結果であった。これにより、本発明の効果を示すことが出来た。
Figure 0006028598
Figure 0006028598
一方、表6−1および表6−2に示すように、混合物A/B−1〜8に、ポリマーC−1をポリマーD−1に変更した比較例21〜28、アミジン系両性ポリマーA−1をアミジン系カチオン性ポリマーCA−1に変更した比較例29〜33、無機凝集剤および有機凝集剤および比較例21および29の汚泥脱水剤を用いた比較例34〜37、混合物A/B−1のみで処理した比較例38、ポリマーA−1のみで処理した比較例39、混合物C/B−1およびポリマーCを用いた比較例40では、生成した凝集フロック粒径は小さく、その強度も低く、十分とは言えない。そのため、ろ過性能は低く、得られた脱水ケーキの含水率は高い結果であった。
以上の本汚泥脱水剤として、混合物A/B−1〜12およびポリマーC−1〜5を用いて処理した有機汚泥の脱水処理評価結果より、本発明の効果を十分に示している。特に、繊維分の少ない難脱水性の有機汚泥に対しては非常に優れた性能であることを例証していることが明らかである。
更に大きな凝集フロック粒径および高い凝集フロック強度が要求されるスクリュープレス型脱水機を用いた脱水処理においても、本有機汚泥の脱水処理方法は十分に適用できることを示している。

Claims (4)

  1. 有機汚泥に汚泥脱水剤を添加した後、脱水機を用いて脱水処理する有機汚泥の脱水処理方法において、
    汚泥脱水剤として、先ず、下記一般式(1)及び/又は(2)で表されるアミジン構成単位および(メタ)アクリル酸構成単位を必須成分とするアミジン系両性ポリマーと、下記一般式(3)で表されるカチオン性(メタ)アクリレート構成単位を必須成分とするエステル系カチオン性ポリマーからなる混合物を使用し、次いで、下記一般式(3)で表されるカチオン性(メタ)アクリレート構成単位および(メタ)アクリル酸構成単位を必須成分とするエステル系両性ポリマーを使用することを特徴とする有機汚泥の脱水処理方法。
    Figure 0006028598
    [式(1)および(2)中、RおよびRは各々同一または異なる水素原子またはメチル基を示し、Xはアニオン基を示す。]
    Figure 0006028598
    [式(3)中、Rは水素原子またはメチル基を示し、R、R、およびRは各々同一または異なる炭素数が1〜3のアルキル基またはベンジル基を示し、Zはアニオン基を示す。nは1〜3の整数を示す。]
  2. 前記有機汚泥に汚泥脱水剤および凝結剤を添加する請求項1に記載の有機汚泥の脱水処理方法。
  3. 脱水機としてスクリュープレス型脱水機を使用する請求項1または2に記載の有機汚泥の脱水処理方法。
  4. 有機汚泥が繊維分:1〜15質量%/TSの難脱水性有機汚泥である請求項1〜3の何れかに記載の有機汚泥の脱水処理方法。
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