JP6027923B2 - 外熱式ロータリーキルン - Google Patents

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本発明は、円筒状の炉心管を備えた外熱式ロータリーキルンに関し、特に、熱処理される粉体材料に混入する汚染物質を抑制する技術に関する。
外熱式ロータリーキルンには、(a) クロムを含む金属材料から成る円筒状の外管とその外管の内側に挿入されたセラミック材料から成る円筒状の内管とを有し、水平方向に対して傾斜させられた円筒状の炉心管を備え、(b) その炉心管を軸心まわりに回転させつつ外側から加熱することで、その炉心管内に投入された粉体状電極材料の熱処理及び移送を行うものがある。例えば特許文献1に示すものがそれである。
また、特許文献1の外熱式ロータリーキルンにおいて、前記内管は、その軸心方向の一方の端部外周に雄ねじ部が形成されると共に他方の端部内周に雌ねじ部が形成された円筒状の部分管が、その雄ねじ部及び雌ねじ部の螺合により軸心方向に複数連結されている。
特開2012−117722号公報
ところで、上記のような外熱式ロータリーキルンにおいて、粉体状電極材料を熱処理すると、熱処理後の粉体状電極材料中にたとえば微量の六価クロムなどの特性低下物質が混入し、その熱処理された粉体状電極材料を使用する電池の電池特性が低下するという問題があった。
本発明者は種々の解析や検討を重ねた結果、以下に示す事実に到達した。すなわち、上記のような外熱式ロータリーキルンの炉心管を構成する耐熱性鋼管から成る外管とセラミック素材から成る内管とは、膨張率が異なるために一体化されておらず、その内管と外管との間には僅かな隙間が形成され、熱処理によって外管が内管より大きく膨張してその内管と外管との間に更に大きな隙間が繰り返し形成される。このため、その隙間に粉体状電極材料が入り込み前記外管の耐熱性鋼管と接触することによってその粉体状電極材料がその耐熱性鋼管に含まれるクロムと反応して微量のクロムを含むことになる。そして、前記炉心管が回転するに伴ってそのクロムを含む粉体状電極材料が、その炉心管の出口側に移動し、例えば前記内管を構成する複数の部分管における螺合している雄ねじ部と雌ねじ部とのねじの隙間を介して前記内管の内側にある粉体状電極材料に微量に混入することが推定された。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、粉体状電極材料の熱処理時に微量のクロム等の混入を防止し、電池特性の低下を抑制する外熱式ロータリーキルンを提供することを目的とする。
本発明者は種々の解析や検討を重ねた結果、純ニッケルがリチウム、ニッケル、コバルト、マンガン等に対して耐反応性があることを見出すとともに、上記外熱式ロータリーキルンにおいて、前記外管のクロムを含む耐熱性鋼管の内側に、その純ニッケルから成る内周層を形成するとその粉体状電極材料を電極として用いる電池の特性低下が好適に抑制されることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の要旨とするところは、(a) クロムを含む金属材料から成る円筒状の外管とその外管の内側に挿入されたセラミック材料から成る円筒状の内管とを有し、水平方向に対して傾斜させられた円筒状の炉心管を備え、その炉心管を軸心まわりに回転させつつ外側から加熱することで、その炉心管内に投入された粉体状電極材料の熱処理及び移送を行う外熱式ロータリーキルンであって、(b) 前記円筒状の外管は、その内側に純ニッケルから成る内周層を有することにある。
本発明の外熱式ロータリーキルンによれば、前記円筒状の外管はその内側に純ニッケルから成る内周層を有するので、例えば、前記粉体状電極材料の一部が前記外管と前記内管との隙間に入り込んでその外管の内側に成形された層状の前記内周層と接触しても、その内周層を構成する純ニッケルと反応せず微量のクロム等が混入しない。このため、熱処理された粉体状電極材料を用いた電池特性の低下が抑制される。
ここで、好適には、前記円筒状の外管の内周層は、その外管の内側に純ニッケルから成る金属管を挿入させ熱間等方圧加圧法によって、前記外管の内周面に接合されている。このため、前記外熱式ロータリーキルンの作動時および停止時における前記炉心管の温度変化が生じても前記外管の内側からの前記内周層の剥がれが好適に防止される。
本発明の一実施例である外熱式ロータリーキルンの構成を説明する側面図である。 図1のII-II視断面図である。 図1のIII-III視断面図である。 図1の外熱式ロータリーキルンに備えられた炉心管の構成を詳しく説明するために、その軸心を含む平面で切断して示す断面図である。 図4に示された一点鎖線で円形に囲まれた領域を拡大した拡大図である。 図4に示す炉心管の製造工程の一部であり、その炉心管における外管の製造工程の一例を説明する工程図である。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である外熱式ロータリーキルン10の構成を説明する側面図である。また、図2はそのII-II視断面図、図3はそのIII-III断面図である。図1に示すように、本実施例の外熱式ロータリーキルン10は、床面等に設置されたフレーム12、そのフレーム12上に設けられた台座14、その台座14上に設けられた原料供給装置16、熱処理装置18、及び製品排出装置20を備えて構成されている。この外熱式ロータリーキルン10は、後述するように水平方向に対して例えば1°程度の角度で傾斜させられる円筒状の炉心管34(図1では水平方向とされている)を備え、その炉心管34を軸心まわりに回転させつつ上記熱処理装置18により外側から加熱することで、その炉心管34内に投入された被加熱物の熱処理及び移送を行う加熱炉(回転円筒釜)である。また、外熱式ロータリーキルン10で熱処理される被加熱物としては、たとえば、熱処理(焼成)して固相反応によりリチウム電池の正極活性物質を合成するための粉体状電極材料である。その粉体状電極材料は、例えば、ニッケル酸リチウム(LiNiO)を生成するための粉体状のリチウム成分および粉体状のニッケル成分の混合粉末、コバルト酸リチウム(LiCoO)を生成するための粉体状のリチウム成分および粉体状のコバルト成分の混合粉末、或いは、マンガン酸リチウム(LiMn)を生成するための粉末状のリチウム成分および粉末状のマンガン成分の混合粉末であるリチウム電池材料である。
上記台座14は、例えばスチール等により長手板状に構成されたものであり、その長手方向(炉心管34の軸心方向)に係る被加熱物の移送方向行先(出口)側に設けられた支点部22において、上記フレーム12に対してその支点部22まわりの回動可能に支持されている。また、上記台座14は、その長手方向に係る被加熱物の移送方向手前(入口)側に設けられたねじ機構或いは油圧シリンダ等による昇降部24において、上記フレーム12に対する上下方向(鉛直方向)の移動可能(昇降可能)すなわちそのフレーム12との距離が調節可能に支持されている。この昇降部24により上記台座14が上記フレーム12に対して昇降させられ、その昇降部24における上記フレーム12と台座14との距離が調節されることで、その台座14が上記支点部22まわりに回動させられ、上記台座14の水平方向に対する傾斜角度延いては後述する図4に示す炉心管34の水平方向に対する傾斜角度θfcが調節(変更)できるようになっている。
前記原料供給装置16は、前記台座14の長手方向に係る被加熱物の移送方向手前(入口)側に設けられたものであり、原料すなわち被加熱物を受け入れる供給ホッパ26と、その供給ホッパ26に供給された被加熱物を前記熱処理装置18へ送り込む投入フィーダ28とを、備えている。この投入フィーダ28は、モータ30と、そのモータ30により軸心まわりに回転駆動されるスクリュー装置32とを、備えており、そのスクリュー装置32におけるモータ30とは反対側の端部が前記熱処理装置18における炉心管34内に突き入れられている。そして、上記スクリュー装置32がモータ30により軸心まわりに回転させられることにより、上記供給ホッパ26に供給された粉体状の被加熱物が上記熱処理装置18に向けて順次連続的に移送され、その熱処理装置18に備えられた炉心管34内に投入されるようになっている。
前記熱処理装置18は、両端部に設けられたローラ装置36a、36b(以下、特に区別しない場合には単にローラ装置36という)により前記フレーム12に対して軸心まわりの回転(自転)可能に支持された円筒状の炉心管34と、その炉心管34の外側に設けられた加熱室38と、上記炉心管34をその軸心まわりに回転駆動するための駆動装置40とを、備えている。
上記加熱室38は、例えば図1及び図3に示すように、上記炉心管34の外側に、その炉心管34における両端部を除く大方の部分を囲繞するように設けられた長手直方体状の筐体内に赤外線ヒータ等の加熱装置が備えられたものであり、上記炉心管34は、その加熱室38に対して軸心まわりの相対回転(自転)可能とされている。また、上記駆動装置40は、例えば図1及び図2に示すように、モータ42と、そのモータ42の出力軸に取り付けられたスプロケット44と、上記炉心管34の外周側に同軸且つ相対回転不能に設けられたスプロケット46と、上記スプロケット44及び46の間に巻回されたチェーン48とを、備えて構成されている。そのように構成された駆動装置40では、上記モータ42の駆動によりそれらスプロケット44、46及びチェーン48を介して上記炉心管34がその軸心まわりに回転(自転)させられるようになっている。
前記製品排出装置20は、前記台座14の長手方向に係る被加熱物の移送方向行先(出口)側に設けられたものであり、前記炉心管34における被加熱物の移送方向行先側の端部が突き入れられる開口が設けられると共に、その底部が漏斗状に構成されている。前記熱処理装置18において熱処理が施された被加熱物は、前記炉心管34の回転に伴う移送によって上記開口から製品排出装置20内に排出され、更にその底部に設けられた漏斗状の構成を介して下方に設置された製品受けタンク50内に排出されるようになっている。
以上のように構成された外熱式ロータリーキルン10は、前記昇降部24において前記フレーム12と台座14との距離が調節されることで、その台座14が例えば後述する図4に二点鎖線で示す水平方向に対して所定の傾斜角度θfc(例えば1°程度)傾斜させられた状態で粉体状の被加熱物の熱処理を行う。すなわち、前記原料供給装置16の供給ホッパ26に供給された原料である被加熱物が、前記投入フィーダ28により前記熱処理装置18の炉心管34内に送り込まれ、その熱処理装置18において炉心管34が前記駆動装置40によりその軸心まわりに回転させられつつ前記加熱室38により外側から加熱されることで、その炉心管34内に投入された被加熱物の熱処理及び移送が行われる。そして、前記熱処理装置18において熱処理の施された製品である被加熱物が前記炉心管34から前記製品排出装置20内に排出され、更に製品受けタンク50へ排出される。以上のようにして、例えばリチウム成分およびニッケル成分等の粉体状電極材料(被加熱物)が炉心管34内で熱処理されて、固相反応により合成されたリチウム電池の正極物質たとえばニッケル酸リチウムが生成される。
図4は、本実施例の外熱式ロータリーキルン10に備えられた炉心管34の構成を詳しく説明するために、その軸心を含む平面で切断して示す断面図である。この図4に示すように、前記外熱式ロータリーキルン10に備えられた炉心管34は、円筒状の外管52と、その外管52の内側に挿入された円筒状の内管54とを、備えて構成されている。すなわち、本実施例の外熱式ロータリーキルン10に備えられた炉心管34は、上記外管52及びその内側に挿入された上記内管54の二重構造とされたものである。また、図4に示すように、前記内管54は、軸心方向の一方の端部外周に雄ねじ部58が形成されると共に他方の端部内周に雌ねじ部60が形成された複数(例えば14個、図4では6個のみを図示)の円筒状の部分管56a、56b、56c、・・・、56n(以下、特に区別しない場合には単に部分管56という)が、その内周側端面57(図5参照)が相互に当接するまでその雄ねじ部58及び雌ねじ部60の螺合により軸心方向に連結されて構成されている。
図5は、図4に示された一点鎖線で円形に囲まれた領域Aを拡大した拡大図である。図4および図5に示すように、上記外管52は、例えばインコネル等のクロムを含むニッケル基合金等の850〜950℃の焼成温度に耐え得る金属材料から成る円筒形状の耐熱性鋼管52aと、その耐熱性鋼管52aの内側全体に純ニッケルが層状に形成された内周層52bとを備え、例えば内径寸法234mmφ程度、肉厚13mm程度、長さ寸法3m程度の円筒状(管状)に構成されたものである。また、上記内管54は、アルミナ等のセラミック材料及び僅かな無機結合剤等が調合された原料を、例えば冷間等方圧プレス成形或いは静水圧プレスと呼ばれるCIP(Cold Isostatic Pressing)によって成形し、その後焼成することによって製造されたものである。なお、内管54に形成された雄ねじ部58および雌ねじ部60は、上記焼成後に例えばねじ切りバイト等による切削加工によって形成されるものである。また、上記内管54は、アルミナ(Al23)が例えば99.7重量%程度のセラミック材料から成り、例えば外径寸法232mmφ程度、肉厚20mm程度、長さ寸法3m程度の円筒状(管状)に構成されたものである。
本実施例の外熱式ロータリーキルン10における炉心管34では、図4に示すように、相互に隣接する部分管56における雄ねじ部58及び雌ねじ部60が螺合させられることにより、軸心C方向に複数の部分管56が連結されて内管54が構成されている。そして、その内管54が外管52の内周に挿入され、その両端に環状の蓋部材64、66が嵌め付けられることで、前記外管52に対する内管54の軸心方向の相対移動が阻止されている。図4では、前記製品排出装置20側すなわち被加熱物の移送方向行先(出口)側において、上記蓋部材66がピン68により前記内管54に固定されると共に、その外周部に設けられた爪部70により前記外管52に掛止させられている。また、前記原料供給装置16のスクリュー装置32側すなわち被加熱物の移送方向手前(入口)側において、上記蓋部材64が前記外管52にボルト72により固定されると共に、その蓋部材64と前記内管54との間に設けられたスプリング74によりその内管54の位置が上記蓋部材64、66の間で固定され、更に前記雄ねじ部58及び雌ねじ部60の螺合の緩みが抑制されるようになっている。
図6は、炉心管34の製造工程の一部であり、外管52の製造工程の一例を説明する工程図である。この図6によれば、先ず、鋼管内にNi管を挿入する工程P1において、例えばインコネル等から成る円筒形状の耐熱性鋼管52aの内径より外径が小さくされた円筒形状の純ニッケル管を純ニッケル(たとえばJIS H4551、NW2201)の板材から曲げて作成し、その耐熱性鋼管52a内に上記純ニッケル管を挿入する。なお、本実施例において、上記純ニッケルとは、JIS H4551 NW2201相当品、例えば化学成分[mass%]がC≦0.02、Si≦0.35、Mn≦0.35、S≦0.01、Ni≧99.0、Fe≦0.40、Cu≦0.25が好ましく、Ni≧95.0%である純度の高いNiでも良い。
次に、HIP成形工程P2において、熱間等方圧加圧法すなわちHIP(Hot Isostatic Pressing)によって、例えば1100℃の高温と1000atmの等方的な圧力とを2時間前記純ニッケル管の内側から同時に加えてその純ニッケル管を耐熱性鋼管52aの内側に接合させることにより、耐熱性鋼管52aの内側に純ニッケルから成る内周層52bを形成する。なお、場合によっては、HIP成形工程P2後に、内周層52bの厚みを所定値にするために機械加工でその内周層52bを削っても良い。
次に、溶接工程P3において、HIP成形工程P2で作製された内周層52bが形成された円筒形状の耐熱性鋼管52aを複数本所定の長さ寸法例えば3m程度となるように溶接によってそれら耐熱性鋼管52aの端部を連結する。これによって、外管52が製造される。
以上のように構成された外熱式ロータリーキルン10では、例えば、ニッケル酸リチウムが熱処理される前のリチウム成分およびニッケル成分の粉末状電極材料が、炉心管34の入口側における外管52と内管54との隙間に入り込んでその外管52の内側に形成された内周層52bと接触しても、その内周層52bを構成する純ニッケルとは反応せず、更に、前記粉体状電極材料が外管52に接触した際に内周層52bによってクロムを含む耐熱性鋼管52aとの接触が防止されるので、その粉体状電極材料とクロムとの反応とが防止され、炉心管34内の粉体状電極材料中に六価クロムなどのリチウム電池の電池特性を低下させる特性低下物質の発生や混入が防止される。
このように、本実施例の外熱式ロータリーキルン10によれば、円筒状の外管52はその内側には、リチウム、ニッケル、コバルト、マンガン等に対して耐反応性がある純ニッケル(Ni)から成る内周層52bを有するので、例えば、前記粉体状電極材料のリチウム成分およびニッケル成分の一部が外管52と内管54との隙間に入り込んでその外管52の内側に成形された層状の内周層52bと接触しても、その内周層52bを構成する純ニッケルと反応せず六価クロム等が生じない。このため、前記粉体状電極材料の熱処理時に六価クロム等が混入せず、その粉体状電極材料を正極物質として用いたリチウム電池の電池特性の低下が抑制される。
また、本実施例の外熱式ロータリーキルン10によれば、円筒状の外管52の内周層52bは、その外管52の内側に純ニッケルから成る純ニッケル管を挿入させ熱間等方圧加圧法によって、外管52の内周面に接合されている。このため、外熱式ロータリーキルン10の作動時および停止時における炉心管34の温度変化が生じても外管52の内側からの内周層52bの剥がれが好適に防止される。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
前述の実施例においては、粉体状電極材料は、リチウム電池に使用されるものであったが、例えばリチウム電池以外の電池に使用される粉体状電極材料であっても本発明を適用させることができる。
また、前述の実施例において、耐熱性鋼管52aの内周層52bは、熱間等方圧加圧法(Hot Isostatic Pressing)によって形成されたが、内周層52bはそれ以外の方法たとえば電気メッキなどで形成させても良い。
また、前述の実施例において、前記加熱室38は、赤外線ヒータ等の加熱装置により粉体状電極材料に対する熱処理を行うものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば加熱装置はガスバーナ、石油バーナ、電気ヒータなどであってもよい。要するに粉体状電極材料に対する熱処理に十分な加熱を行い得る加熱装置であればその態様は問わない。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
10:外熱式ロータリーキルン
34:炉心管
52:外管
52b:内周層
54:内管

Claims (2)

  1. クロムを含む金属材料から成る円筒状の外管と該外管の内側に挿入されたセラミック材料から成る円筒状の内管とを有し、水平方向に対して傾斜させられた円筒状の炉心管を備え、該炉心管を軸心まわりに回転させつつ外側から加熱することで、該炉心管内に投入された粉体状電極材料の熱処理及び移送を行う外熱式ロータリーキルンであって、
    前記円筒状の外管は、その内側に純ニッケルから成る内周層を有することを特徴とする外熱式ロータリーキルン。
  2. 前記円筒状の外管の内周層は、その外管の内側に純ニッケルから成る金属管を挿入させ熱間等方圧加圧法によって、前記外管の内周面に接合されている請求項1の外熱式ロータリーキルン。
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