JP6026765B2 - チロシナーゼ阻害剤 - Google Patents

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Description

本発明は、メラニン生成を抑制する、チロシナーゼ阻害剤、美白剤等に関する。
チロシナーゼは、メラニンの生合成に関与する酵素として知られている。メラニン生成過程において、チロシナーゼはチロシンからL−ドーパ(3,4-ジヒドロキシ-L-フェニルアラニン)への水酸化反応、およびL−ドーパからドーパキノンへの酸化反応を触媒しており、生体内でチロシンからのメラニン生合成に直接影響を及ぼしている(非特許文献1)。
このような過程を経て生成されたメラニンは、生体内で紫外線による体細胞の損傷を防ぐ働きしている。その一方で、過剰なメラニン生成が、皮膚の黒化や色素沈着によるシミ・ソバカスとなることも知れられており、美容上のみならず健康面からも問題視されている。
そのため従来から、過剰なメラニン生成を抑制するために、チロシナーゼ活性をコントロールすることが提案されており、チロシナーゼ活性を阻害する物質の探索が行われている。例えば、ビタミンC、アルブチン、コウジ酸等がチロシナーゼ活性を阻害する物質として知られている。
一方、イソプロピルメチルフェノール(別名:p−チモール)は、殺菌力、抗菌性を持ち、皮脂に増殖しやすい細菌に作用することで、従来から殺菌剤として、化粧品や医薬品等に0.05〜0.10質量%(500〜1000ppm)の濃度で配合されている。
イソプロピルメチルフェノールの位置異性体であるチモール及びカルバクロールには、マッシュルーム由来のチロシナーゼに対して阻害活性を有すること及びマウスメラノーマB−16細胞においてメラニン産生抑制作用があること(特許文献1)が報告されているが、ヒト由来チロシナーゼに対する阻害活性はこれまでに報告されておらず、イソプロピルメチルフェノールについては、チロシナーゼ阻害活性やメラニン産生抑制作用があることは、これまでに全く報告されていない。
特開平9−249544号公報
Int.J.Mol.Sci.2009, 10, 2440-2475
本発明は、優れたチロシナーゼ活性阻害作用を有し、且つ安全性が高い、チロシナーゼ活性阻害剤、メラニン産生抑制剤、美白剤及び化粧料を提供することに関する。
本発明者等は、上記課題に鑑み、検討を行った結果、意外にも殺菌剤として化粧料等に配合されているイソプロピルメチルフェノールに優れたヒト由来チロシナーゼ活性阻害作用があり、しかも従来殺菌剤として効果を発揮する濃度よりも低い濃度で斯かる作用があることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(4)に係るものである。
(1)イソプロピルメチルフェノールを有効成分とするチロシナーゼ阻害剤。
(2)イソプロピルメチルフェノールを有効成分とするメラニン生成抑制剤。
(3)イソプロピルメチルフェノールを有効成分とする美白剤。
(4)イソプロピルメチルフェノールを0.00001〜0.04w/v%濃度で含有する化粧料。
本発明のチロシナーゼ阻害剤、メラニン生成抑制剤、美白剤及び化粧料によれば、皮膚におけるメラニンの過剰産生を抑制でき、日焼け後の色素沈着やシミ・ソバカスを予防又は改善することができる。
本発明において、「チロシナーゼ阻害」とは、チロシナーゼの活性を阻害することを意味する。ここで、チロシナーゼは、哺乳類におけるメラニン生成の鍵反応、果実や菌類における酵素的褐色化の鍵反応に関与する酵素であり、本発明ではその種類は特に限定されないが、哺乳類由来のチロシナーゼが好ましく、ヒトチロシナーゼがより好ましい。また、チロシナーゼ活性には、例えばチロシンをジヒドロキシフェニルアラニン(DOPA)に変換すること、DOPAをドーパキノンに変換することが包含される。
本発明において、「美白(作用)」とは、メラニン色素の生成を抑え、余分なメラニンのない本来の肌色に戻すこと、または皮膚の黒化若しくはシミ・ソバカス等の色素沈着を防止、抑制することを意味する。
本発明において用いられる、イソプロピルメチルフェノールは、化粧料、医薬品、医薬部外品等に使用できるイソプロピルメチルフェノールであれば特に限定されるものではない。斯かるイソプロピルメチルフェノールは、公知の方法(例えば、DE 102007035515号明細書)によって化学合成してもよく、また市販品を使用することもできる。
後記実施例に示すように、イソプロピルメチルフェノールは、ヒトチロシナーゼ(新生児表皮由来メラノサイト抽出物)に対して、チロシナーゼ活性(ドーパーオキダーゼ活性)を阻害する(実施例1)。斯かるチロシナーゼ活性阻害作用は、ヒト新生児表皮由来メラノサイトを用いた培養系においても同様に確認された(実施例2)。前述のように、チロシナーゼはメラニン生合成に関与する酵素であることから(前記非特許文献1)、イソプロピルメチルフェノールは、チロシナーゼ活性を阻害することでメラニン産生を抑制し、美白作用を発揮すると云える。
ここで、当該チロシナーゼ活性阻害作用は、殺菌剤として使用する場合に定められているイソプロピルメチルフェノール濃度(500〜1000ppm)よりも低い濃度で認められ、その程度はチロシナーゼ活性阻害剤として公知のコウジ酸よりも高い。
したがって、イソプロピルメチルフェノールは、低用量で、チロシナーゼ阻害のために、或いはメラニン産生を抑制のために、或いは美白のために使用することができる。尚、当該使用は、ヒト若しくは非ヒト動物における使用であり得、また治療的使用であっても非治療的使用であってもよい。
また、イソプロピルメチルフェノールは、チロシナーゼ阻害剤、メラニン産生抑制剤、美白剤(以下、チロシナーゼ阻害剤等)として使用することができ、さらにこれらの剤を製造するために使用することができる。このとき、当該チロシナーゼ阻害剤等には、イソプロピルメチルフェノールを単独で、又はこれ以外に必要に応じて適宜選択される製剤担体等の許容されるものを使用してもよい。
当該チロシナーゼ阻害剤等は、それ自体、チロシナーゼ阻害、メラニン産生抑制、美白の各効果を発揮する、化粧料、医薬部外品又は医薬品であってもよく、当該化粧料等に配合して使用される素材又は製剤であってもよい。
また、チロシナーゼ阻害剤等は、チロシナーゼ阻害、メラニン産生抑制或いは美白をコンセプトとし、必要に応じてその旨を表示した化粧品又は医薬部外品として使用することもできる。
上記医薬品(医薬部外品も含む)は任意の投与形態で投与され得る。投与形態としては、例えば坐剤、吸入薬、経皮吸収剤、外用剤(ローション、乳液、ゲル、クリーム、軟膏等)等による非経口投与又は錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤等による経口投与の何れでもよいが、好ましくは非経口投与、より好ましくは外用投与である。
このような種々の剤型の医薬製剤を調製するには、イソプロピルメチルフェノールを単独で、又は他の薬学的に許容される賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、嬌味剤、香料、被膜剤、担体、希釈剤等を適宜組み合わせて用いることができる。
上記化粧料(医薬部外品も含む)の形態は、皮膚外用剤、洗浄剤、メイクアップ化粧料等とすることができ、使用方法に応じて、ローション、乳液、ゲル、クリーム、軟膏剤、粉末、顆粒等の種々の剤型で提供することができる。このような種々の剤型の化粧料は、イソプロピルメチルフェノールを単独で、又は医薬部外品、皮膚化粧料及び洗浄料に配合される、油性成分、保湿剤、粉体、色素、乳化剤、可溶化剤、洗浄剤、紫外線吸収剤、増粘剤、薬効成分、香料、樹脂、防菌防黴剤、植物抽出物、アルコール類等を適宜組み合わせることにより調製することができる。尚、薬効成分としては、ホルモン剤やコウジ酸、アルブチン、プラセンタエキス、カミツレエキス、ルシノール等の他の美白成分が挙げられる。
上記医薬品、医薬部外品又は化粧料の全量中の、イソプロピルメチルフェノールの含有量は、通常0.00001〜0.04w/v%であり、チロシナーゼ阻害効果及び安全性の点から、好適には、0.0001〜0.04w/v%、0.0005〜0.04w/v%、0.001〜0.04w/v%、0.0007〜0.02w/v%、0.0007〜0.002w/v%、0.0007〜0.005w/v%、0.001〜0.005w/v%、0.00001〜0.003w/v%、0.0001〜0.01w/v%等が挙げられる。
尚、イソプロピルメチルフェノールは、これまで殺菌剤として、薬用化粧品(医薬部外品)や医薬品等に0.05〜0.10w/v%濃度で配合することが認められているのみであり(薬食審査発第1225001号「いわゆる薬用化粧品中の有効成分リストについて」)、0.00001〜0.04w/v%で含有する薬用化粧料や化粧料はこれまでに知られていない。
また、上記医薬品等の投与量又は摂取量は、対象者の状態、体重、性別、年齢又はその他の要因に従って変動し得るが、経口投与又は摂取の場合成人1人当たり、イソプロピルメチルフェノールとして、1日あたり0.0001mg〜100mg/kgとすることが好ましく、0.0001〜50mgがより好ましく、さらに0.0001mg〜25mg/kgとするのが好ましい。
上述した実施形態に関し、本発明においては以下の態様が開示される。
<1>イソプロピルメチルフェノールを有効成分とするチロシナーゼ阻害剤。
<2>イソプロピルメチルフェノールを有効成分とするメラニン生成抑制剤。
<3>イソプロピルメチルフェノールを有効成分とする美白剤。
<4>イソプロピルメチルフェノールを0.00001〜0.04w/v%濃度、好適には、0.0001〜0.04w/v%濃度、0.0005〜0.04w/v%濃度、0.001〜0.04w/v%濃度、0.0007〜0.02w/v%濃度、0.0007〜0.002w/v%濃度、0.0007〜0.005w/v%濃度、0.001〜0.005w/v%濃度、0.00001〜0.003%濃度、又は0.0001〜0.01w/v%濃度で含有する化粧料。
<5>美白化粧料である<4>の化粧料。
<6>チロシナーゼ阻害剤を製造するための、イソプロピルメチルフェノールの使用。
<7>メラニン生成抑制剤を製造するための、イソプロピルメチルフェノールの使用。
<8>美白剤を製造するための、イソプロピルメチルフェノールの使用。
<9>チロシナーゼ阻害に使用するためのイソプロピルメチルフェノール。
<10>メラニン生成抑制に使用するためのイソプロピルメチルフェノール。
<11>美白に使用するためのイソプロピルメチルフェノール。
<12>イソプロピルメチルフェノールを投与又は摂取するチロシナーゼ阻害方法。
<13>イソプロピルメチルフェノールを投与又は摂取するメラニン生成抑制方法。
<14>イソプロピルメチルフェノールを投与又は摂取する美白方法。
実施例1 細胞抽出物を用いたイソプロピルメチルフェノールによるドーパオキシダーゼ活性抑制
(1)細胞抽出物(Cell Lysate)の調製
正常ヒト新生児表皮由来メラノサイト(NHEMs;クラボウ社)をT−175フラスコに播種し、37℃、5%CO2下にて培養した。培地には、PMA(−)の増殖用添加剤(HMGS)を含むMedium 254を用いた。細胞が90%コンフルエントの密度になった時点で細胞を回収し、抽出バッファー(0.1M Tris−HCL(pH7.2)、1% NP−40、0.01%SDS、100μM PMSF、1μg/mアプロチニン)を10mL加え、超音波処理後、15000r.p.m.の速度で10分間の遠心分離により、上清を得た。
(2)チロシナーゼ活性の測定
上記細胞抽出物を用いてチロシナーゼ活性の測定を行った。ドーパオキシダーゼ活性測定は、MBTH法(Winder A. et al., 1991, Eur.J. Biochem. 198:317-326)を参考に、以下の方法で行った。96ウェルプレートの各ウェルにAssay Buffer(4%ジメチルホルムアミド、100mM Sodium phosphate−buffered(pH7.1))を80μL、20.7mM MBTH(3−メチル−2−ベンゾチアゾリノンヒドラゾン)溶液を60μL、基質として5mM L−ドーパ(L−ジヒドロキシフェニルアラニン)溶液を40μL、それぞれ加え、以下に示す試験化合物を表1の終濃度になるように20μL加えた。そこに(1)で得た細胞抽出物を20μL添加し、37℃で30〜60分反応させた後、その呈色反応を490nmの吸光度で測定した(N=3)。測定値をコントロールの結果に対する相対値として表した。
Figure 0006026765
(3)結果
結果を表1に示す。
イソプロピルメチルフェノールは、コウジ酸を超えるドーパオキシダーゼ活性抑制作用が濃度依存的(0.00075〜0.015w/v%)に認められた。一方、比較化合物1(チモール)及び比較化合物(カルバクロール)にはドーパオキシダーゼ活性抑制作用は認められなかった。
Figure 0006026765
実施例2 培養細胞を用いたイソプロピルメチルフェノールによるドーパオキシダーゼ活性抑制(1)
(1)細胞培養
正常ヒト新生児表皮由来メラノサイト(NHEMs;クラボウ社)を96ウェルプレートに1×104細胞/ウェル(100μL/ウェル)の細胞密度で播種し、37℃、5%CO2下にて培養した。培地には、PMA(−)の増殖用添加剤(HMGS)を含むMedium 254を用いた。
3日間培養した後、それぞれ培地中終濃度で1nMになるように調整したEndothelin−1(ET−1)、SCF、α−MSH、Histamine、PGE2とともに、実施例1と同様の試験化合物を終濃度となるように添加し、37℃、5%CO2の条件下で3日間培養を行った。コントロールとしては、同量のDMSOを添加した。
(2)ドーパオキシダーゼ活性の測定
培養終了後、アラマーブルー(インビトロジェン社)試薬を20μL/ウェルで添加し、2〜3時間インキュベートした後、培地の蛍光強度を測定して細胞呼吸活性を測定した。その後、細胞をPBSで洗浄し、抽出バッファー(0.1M Tris−HCL(pH7.2)、1% NP−40、0.01%SDS、100μM PMSF、1μg/mアプロチニン)を20μL/ウェル、Assay Buffer(4%ジメチルホルムアミド、100mM Sodium phosphate−buffered(pH7.1))を20μL/ウェル添加し、4℃、3時間で細胞を可溶化し、ドーパオキシダーゼ活性の測定を行った。ドーパオキシダーゼ活性測定は、MBTH法(Winder A. et al., 1991, Eur.J. Biochem. 198:317-326)を参考に、以下の方法で行った。
可溶化した細胞溶液の各ウェルに、上記Assay Bufferを80μL、20.7mM MBTH(3−メチル−2−ベンゾチアゾリノンヒドラゾン)溶液を60μL、基質として5mM L−ドーパ(L−ジヒドロキシフェニルアラニン)溶液を40μL、それぞれ加え、37℃で30〜60分反応させた後、その呈色反応を490nmの吸光度で測定した(N=3)。測定値をコントロールの結果に対する相対値として表した。
(3)結果
結果を表2に示す。
イソプロピルメチルフェノールは、コウジ酸を超えるドーパオキシダーゼ活性抑制作用が濃度依存的に認められた。一方、比較化合物1(チモール)及び比較化合物(カルバクロール)にはドーパオキシダーゼ活性抑制作用は認められなかった。また、アラマーブルー法による細胞呼吸活性の測定から、ドーパオキシダーゼ活性抑制作用が認められたイソプロピルメチルフェノール濃度は、細胞増殖に影響を及ぼさないことが確認された。
Figure 0006026765
実施例3 培養細胞を用いたイソプロピルメチルフェノールによるドーパオキシダーゼ活性抑制(2)
イソプロピルメチルフェノールを表3に示す終濃度となるように添加し、実施例2と同様にしてドーパオキシダーゼ活性を測定した。結果を表3に併せて示す。
Figure 0006026765
表3より、イソプロピルメチルフェノールには0.00001〜0.0025w/v%の濃度範囲で濃度依存的なドーパオキシダーゼ抑制作用が認められ、当該濃度範囲では細胞増殖に影響を及ぼさないことが確認された。

Claims (4)

  1. 下記式:
    Figure 0006026765
    で示されるイソプロピルメチルフェノールを有効成分とするチロシナーゼ阻害剤であって、イソプロピルメチルフェノールを0.00001〜0.003w/v%濃度で含有する、チロシナーゼ阻害剤
  2. 下記式:
    Figure 0006026765
    で示されるイソプロピルメチルフェノールを有効成分とするメラニン生成抑制剤であって、イソプロピルメチルフェノールを0.00001〜0.003w/v%濃度で含有する、チメラニン生成抑制剤。
  3. 下記式:
    Figure 0006026765
    で示されるイソプロピルメチルフェノールを有効成分とする美白剤であって、イソプロピルメチルフェノールを0.00001〜0.003w/v%濃度で含有する、美白剤。
  4. 下記式:
    Figure 0006026765
    で示されるイソプロピルメチルフェノールを0.00001〜0.003w/v%濃度で含有する美白化粧料。
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