JP6026288B2 - 鉄道車両用台車の軸箱支持装置 - Google Patents

鉄道車両用台車の軸箱支持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6026288B2
JP6026288B2 JP2013000633A JP2013000633A JP6026288B2 JP 6026288 B2 JP6026288 B2 JP 6026288B2 JP 2013000633 A JP2013000633 A JP 2013000633A JP 2013000633 A JP2013000633 A JP 2013000633A JP 6026288 B2 JP6026288 B2 JP 6026288B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
axle box
spring
laminated rubber
box body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013000633A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014131897A (ja
Inventor
新村 浩
浩 新村
此川 徹
徹 此川
福井 康之
康之 福井
昌仁 足立
昌仁 足立
祐樹 國松
祐樹 國松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Central Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd, Central Japan Railway Co filed Critical Nippon Sharyo Ltd
Priority to JP2013000633A priority Critical patent/JP6026288B2/ja
Publication of JP2014131897A publication Critical patent/JP2014131897A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6026288B2 publication Critical patent/JP6026288B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、鉄道車両用台車の軸箱支持装置に関し、特に円筒積層ゴムの取り扱いが容易な軸箱支持装置に関する。
鉄道車両を安定した状態で高速走行させるため、鉄道車両の台車には、台車枠を輪軸に対して弾性支持する軸箱支持装置が設けられている。その軸箱支持装置には、下記特許文献1に記載のウイング式軸箱支持装置や、下記特許文献2に記載のタンデム式軸箱支持装置がある。図7は、そのタンデム式軸箱支持装置を示した断面図であり、図8は、ウイング式軸箱支持装置を示した断面図である。
図7に示すタンデム式軸箱支持装置110は、側梁111の端部にバネ帽112が設けられ、その筒部内にコイルバネ113と円筒積層ゴム114が配置されている。また、軸箱体115の支持腕116と側梁111との間に円筒積層ゴム117が設けられ、側梁111の端部側にダンパ118が設けられている。バネ帽112の筒部121内には軸バネ座122が配置され、軸箱体115上面に固設された支軸123との間に円筒積層ゴム114が保持されている。一方、円筒積層ゴム117は、軸箱体115の支持腕116と側梁111に固定された支軸124によって保持されている。
次に、図8に示すウイング式軸箱支持装置130は、台車枠(側梁131)と軸箱体132との間に、軸受133を前後に挟んでコイルバネ135が配置され、そのコイルバネ135内に円筒積層ゴム136が設けられている。円筒積層ゴム136は、台車枠131に垂設された支軸137と、軸箱体132に固定された軸バネ座138によって保持されている。
特開2003−063395号公報 特開2002−362362号公報
ところで、こうした軸箱支持装置110,130を構成する円筒積層ゴム114,117,136は、そのゴム部材が経年劣化することにより特性の変化が起こり得るため、定期的な交換が必要である。しかし、図7に示すタンデム式の軸箱支持装置110は、円筒積層ゴム114がバネ帽112内に組み込まれており、図8に示すウイング式軸箱支持装置130は、側梁131と軸箱体132とに挟み込まれたコイルバネ135内に配置されているため、共に円筒積層ゴムの確認や交換を行うには輪軸と台車枠を上下方向に切り離す必要があり、大がかりな作業になってしまっていた。このように、従来の鉄道車両用台車の軸箱支持装置は、円筒積層ゴムの取り扱いが非常に不便であった。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、円筒積層ゴムの取り扱いが容易な鉄道車両用台車の軸箱支持装置を提供することを目的とする。
本発明に係る鉄道車両用台車の軸箱支持装置は、台車枠と軸箱体との間に上下方向および水平方向の荷重を受ける弾性支持部であり、軸箱体側および台車枠側に設けられた各々のバネ受部に挟み込まれたコイルバネと、前記コイルバネの内側に配置され、一方の前記台車枠又は軸箱体に取り付けられた支軸が中心部に挿入されるとともに、他方の前記軸箱体又は台車枠に固定された軸バネ座によって外周部が保持された円筒積層ゴムとを有するものであって、前記軸バネ座は、前記円筒積層ゴムを保持する円筒形状の保持部と、前記保持部の端部に周状に張り出したフランジ部とを備えたものであり、前記軸箱体側又は台車枠側のバネ受部には、上方又は下方に開口した取付孔が形成され、前記軸バネ座は、前記保持部が前記取付孔から挿入され、前記フランジ部が前記バネ受部に対してボルトによって着脱可能に固定されたものであり、前記フランジ部には複数の貫通孔が形成され、その貫通孔を通したボルトを前記バネ受部に形成された複数のネジ穴に締め付けることにより、前記軸バネ座を着脱可能に固定するものであり、前記貫通孔が、前記ネジ穴の数よりも多いことを特徴とする。
また、本発明に係る鉄道車両用台車の軸箱支持装置は、前記円筒積層ゴムが、前記支軸に対する上下方向の位置変位が可能であり、前記支軸に嵌め合わされた円筒部材が前記円筒積層ゴムを上下から支えるものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両用台車の軸箱支持装置は、前記軸箱体側に設けられた軸箱体側バネ受部が、その軸箱体からレール方向に沿って張り出した張り出し部であり、前記台車枠側に設けられた台車枠側バネ受部が、その台車枠を構成する側梁に取り付けられた前記支軸のフランジ部であり、前記軸箱体側バネ受部には、取付孔が形成され、下方から挿入された前記軸バネ座のフランジ部がボルトによって着脱可能に固定されたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両用台車の軸箱支持装置は、前記台車枠を構成する側梁端部にバネ帽が形成され、前記バネ帽は、上下方向に貫通した筒体と、前記バネ帽の上方開口部を塞ぐバネ受盤とを有し、前記台車枠側に設けられた台車枠側バネ受部は、前記バネ帽の前記上方開口部を塞ぐバネ受盤であり、前記軸箱体側に設けられた軸箱体側バネ受部は、前記バネ帽の下に位置する軸箱体上に取り付けられた前記支軸のフランジ部であり、前記バネ受盤には、取付孔が形成され、上方から挿入された前記軸バネ座のフランジ部がボルトによって着脱可能に固定されたものであることが好ましい。
本発明によれば、軸箱体側又は台車枠側のバネ受部に取付孔が形成され、その取付孔に保持部を挿入した軸バネ座をボルトを使用して着脱可能に固定するようにしたため、その軸バネ座によって保持した円筒積層ゴムの取り扱いが容易になる。従って、従来のように輪軸から台車枠を切り離す必要がなくなり、ボルトによる軸バネ座の着脱を行うだけで円筒積層ゴムのメンテナンスなどを行うことが可能になる。また、こうした構造の軸箱支持装置によれば、保持部に対する円筒積層ゴムの位置を変位させたり、バネ受部に対するフランジ部の周方向の位置を変えたりして軸バネ座を固定することで、円筒積層ゴムによる前後左右方向の剛性について比較試験を容易に行うことができる。
鉄道車両用台車の軸箱支持装置の第1実施形態を示した断面図である。 第1実施形態の軸箱支持装置を下方から示した底面図である。 図1に示す円筒積層ゴムを水平方向に切断した状態を示した断面図である。 第1実施形態の軸箱支持装置で円筒積層ゴムの配置を変更した断面図である。 鉄道車両用台車の軸箱支持装置の第2実施形態を示した断面図である。 第2実施形態の軸箱支持装置を上方から示した平面図である。 従来のタンデム式軸箱支持装置を示した断面図である。 従来のウイング式軸箱支持装置を示した断面図である。
次に、本発明に係る鉄道車両用台車の軸箱支持装置について、その実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、鉄道車両用台車の軸箱支持装置の第1実施形態を示した断面図(図2のA−A断面図)であり、図2は、その軸箱支持装置を下方から示した底面図である。鉄道車両用台車は、レール方向に沿った左右の側梁1が枕木方向に沿った不図示の横梁によって連結された台車枠によって構成され、その前後に輪軸が配置されている。
輪軸は、軸箱体2の軸受部2aに軸支され、その軸箱体2と台車枠(特に側梁1)との間に、走行時の台車を弾性支持する軸箱支持装置10が構成されている。本実施形態の軸箱支持装置10はウイング式軸箱支持装置である。そこで先ず、軸箱体2には、レール方向に沿った前後方向にバネ受部11が張り出している。各々のバネ受部11には、側梁1との間にコイルバネ12と円筒積層ゴム13とが装着される。コイルバネ12は、台車枠と軸箱体2との間の上下方向の荷重を受けるものであり、円筒積層ゴム13は、台車枠と軸箱体2との間の水平方向の荷重を受けるものである。
バネ受部11には鉛直方向に貫通した取付孔11aが形成され、その取付孔11aに挿入された軸バネ座16がバネ受部11に対してネジ止めされている。軸バネ座16は、円筒積層ゴム13を保持する円筒形状の保持部16aを有し、その下端には周状に張り出したフランジ部16bが形成されていている。フランジ部16bには複数の貫通孔161が形成され、下から通す4本のボルト17によって軸バネ座16がバネ受部11に固定される。バネ受部11の下面には、フランジ部16bが重なる環状の受座面が形成され、そこにはボルト17のネジ穴が等間隔に4カ所形成されている。
コイルバネ12は、上下にあるバネ受部11と側梁1に挟み込まれた状態で組み付けられている。一方、軸バネ座16は、保持部16aがバネ受部11を貫通して上方に突き出しており、コイルバネ12の内側に下方から挿入されている。そして、台車枠(側梁1)側には支軸21が固定され、コイルバネ12の中心に位置するように垂設されている。支軸21は、その下端側が円筒積層ゴム13の内周管135(図3参照)に挿入され、台車枠(側梁1)と軸箱体2とが円筒積層ゴム13を介して連結されている。
支軸21は、その上端部にフランジ部21aと位置決突起21bが形成され、そのフランジ部21aには下方からコイルバネ12が当てられている。一方、側梁1には下面に嵌合孔が形成され、そこにはバネ受盤23の凸部23aがはめ込まれている。バネ受盤23は、円盤形状の中心部に円筒状に突設された凸部23aが形成されたものであり、そうしたバネ受盤の凸部23aには支軸21の位置決突起21bがはめ込まれて一体になっている。
ここで、図3は、円筒積層ゴム13を水平方向に切断した状態を示した断面図である。円筒積層ゴム13は、円弧状に湾曲した大きさの異なる複数のゴムプレート131と、同じく円弧状に湾曲した大きさの異なる複数の金属プレート132とが重ね合わされ、扇形に形成された一対の積層バネ部130によって構成されている。一対の積層バネ部130は、対称的に配置され、内側の内周管135と外側の外周管136によってそれぞれ挟み込まれるようにして一体になっている。この円筒積層ゴム13は、その外周管136が保持部16a内に圧入され、軸バネ座16と一体の部品として取り扱われる。
軸箱支持装置10として組み付けられた円筒積層ゴム13は、図1に示すように、下方に延びた支軸21が内周管135に挿入され、外周管136が軸バネ座16の保持部16aに圧入されている。そして、支軸21の下端には、円筒積層ゴム13を位置決めする係止ブロック25が取り付けられ、上下方向に位置決めされている。係止ブロック25は、端面が内周管135とほぼ同じかそれ以上の径で形成された円筒部材であり、中心部に貫通孔が形成されている。支軸21の下端にはネジ穴が形成され、係止ブロック25を貫通したボルト26によって締め付けられる。
こうした軸箱支持装置10は、側梁1に対してバネ受盤23や支軸21を装着した状態で、軸箱体2のバネ受部11と台車枠の側梁1との間に挟み込むようにしてコイルバネ12が組み付けられる。コイルバネ12の中心部には支軸21が延び、そこに円筒積層ゴム13が組み込まれる。円筒積層ゴム13は、一体となった軸バネ座16がバネ受部11の下側から取付孔11a内に挿入され、内周管135が支軸21に嵌め合わされる。軸バネ座16は、バネ受部11の受座面にフランジ部16bが当てられ、ボルト17の締め付けによって軸箱体2に固定される。また、支軸21には下端面に係止ブロック25が当てられ、ボルト26によって締結される。
よって、本実施形態の軸箱支持装置10によれば、軸バネ座16に円筒積層ゴム13を一体に設け、その軸バネ座16を軸箱体2に対してバネ受部11の下側から出し入れ可能にし、ボルト17によって着脱を行うようにしたため、円筒積層ゴム13の取り扱いが極めて容易になった。経年劣化した円筒積層ゴム13の交換を行う場合には、ボルト17,26を外して軸箱体2から軸バネ座16を抜き取り、新しい円筒積層ゴム13に入れ替えた軸バネ座16を再び装着してボルト17,26を締め付けるだけでよい。こうして従来のように輪軸から台車枠を切り離す必要がなくなり、メンテナンスなどを行うのに極めて有効である。
ところで、こうした軸箱支持装置10によれば、コイルバネ12によって台車枠が弾性的に支持され、水平方向にはコイルバネ12の水平剛性と円筒積層ゴム13の圧縮剛性によって輪軸が支持される。そのため、曲線走行時に遠心力によって曲線外側に輪軸が移動し、踏面形状にしたがって内外輪の半径差が生じても、外側輪が前方へ進むことによりレールとの間の大きなすべりを発生させることなく曲線部を円滑に走行できる。
軸箱支持装置10では、こうしてコイルバネ12と円筒積層ゴム13によって上下方向や水平方向の変位に対して荷重を受けているが、そのうち水平方向の剛性が走行安定性や曲線通過性能に対して寄与している。例えば、円筒積層ゴムによる前後方向の剛性が高い場合には、曲線部の通過に際してアタック角が大きくなってしまい走行の安定性によくない結果となる。その一方で、剛性を下げれば輪軸の持つ自己操舵性によってアタック角が減少して横圧が下がり走行安定性が高まるが、輪軸蛇行動などが発生し易くなる。そのため、円筒積層ゴム13による剛性を適切なものにすることが望まれる。
この点について本実施形態の軸箱支持装置10によれば、円筒積層ゴムの配置を容易に変更することができ、適切な前後左右方向の剛性を探るための試験を容易に行うことが可能になる。図4は、前記第1実施形態の軸箱支持装置10において円筒積層ゴム13の配置を変更した場合の断面図であるが、ここでは図1の軸バネ座16のみを変更している。すなわち、図4に示す軸バネ座28は、円筒積層ゴム13を保持する円筒形状の保持部28aの寸法が長く形成され、その先端部に円筒積層ゴム13を圧入することで、組み付けた時の位置が側梁1に近づいている。
このとき、係止ブロック25との間に距離できるため、その間には円筒形状の隔テ金18が支軸21に複数個取り付けられ、円筒積層ゴム13が下方から支持される。なお、図1の場合には、係止ブロック25が円筒積層ゴム13を直接支持するため、隔テ金18は円筒積層ゴム13の上に配置されている。円筒積層ゴム13は、係止ブロック25によって下方が支持され、隔テ金18を支軸21に嵌めることにより上下方向のガタをなくしている。
よって、図4に示すように軸バネ座28に変更するだけで、円筒積層ゴム13の位置を側梁1側に近づけることができ、前後左右方向の剛性について図1とは異なる形態の比較試験を容易に行うことができる。また、図1や図4に示すいずれの場合にでも、例えば図2に示すフランジ部16bの貫通孔161の間隔で軸バネ座16,28を周方向にずらすことにより、図2に示す円筒積層ゴム13の向きを変え、この場合も前後左右方向の剛性について比較試験を容易に行うことができる。本実施形態の軸箱支持装置10によれば、こうした円筒積層ゴム13による剛性試験などを行う場合にでも取り扱いが非常に容易である。
次に、鉄道車両用台車の軸箱支持装置について第2実施形態を説明する。前記実施形態がウイング式の軸箱支持装置であったのに対し、本実施形態はタンデム式の軸箱支持装置である。図5は、鉄道車両用台車の軸箱支持装置の第2実施形態を示した断面図(図6のB−B断面図)であり、図6は、その軸箱支持装置を上方から示した平面図である。
本実施形態の軸箱支持装置30は、第1実施形態と同じく、鉄道車両の台車枠(側梁31)と輪軸を軸支した軸箱体32との間に設けられているが、その位置は輪軸を軸支する軸受部32aの上部である。つまり、軸受部32aの上部には側梁31の端部に形成されたバネ帽33が位置し、その中にコイルバネ35と第1円筒積層ゴム36が設けられている。バネ帽33は、上下方向に貫通した筒体33aが側梁31の端部に溶接され、上方開口部がバネ受盤33bによって塞がれている。
一方、軸箱体32には第1支軸37が起立した状態で固定され、筒体33a内に挿入されている。コイルバネ35は、バネ帽33のバネ受盤33bと軸箱体32に固定された第1支軸37のフランジ部37aとの間に挟み込まれている。バネ受盤33bは、ドーナッツ形状をした板材であり、中心にあけられた取付孔331を通して軸バネ座38が取り付けられる。軸バネ座38には第1実施形態と同様に第1円筒積層ゴム36が保持されているが、本実施形態では、その軸バネ座38が上下逆向きに配置され、着脱が上方に開いたバネ受盤33bの取付孔331に対して行われる。
軸バネ座38は、第1円筒積層ゴム36を保持する円筒形状の保持部38aが形成され、その上端には周状に張り出したフランジ部38bが形成されている。軸バネ座38のフランジ部38bには複数の貫通孔381が形成され、上から通す4本のボルト39によってバネ帽33のバネ受盤33bに軸バネ座38が固定される。なお、バネ帽33のバネ受盤33bは、取付孔331の周りが肉厚に形成され、フランジ部38bが重なる環状の受座面にボルト39のネジ穴が等間隔に4カ所形成されている。
第1円筒積層ゴム36は、第1実施形態の円筒積層ゴム13と同じように、円弧状に湾曲した大きさの異なる複数のゴムプレートと金属プレートが重ね合わされたものであり、軸バネ座38の保持部38a内に圧入されている。従って、この第1円筒積層ゴム36も軸バネ座38と一体の部品として取り扱われる。そこで、軸バネ座38は、第1円筒積層ゴム36をもった保持部38aがバネ受盤33bを貫通し、バネ帽33内にあるコイルバネ35の内側に挿入される。第1円筒積層ゴム36は、上方に突き出した第1支軸37に嵌め合わされる。第1支軸37の先端には止めナット41が螺合し、その止めナット41と支軸37に嵌められた筒状の隔テ金42とによって、第1円筒積層ゴム36が上下から挟み込まれて位置決めされている。
更に、この軸箱支持装置30には、軸箱体32に対し側梁31に沿って支持腕43が延び、軸箱体32の支持腕43と側梁31との間に第2円筒積層ゴム45が設けられている。支持腕43は筒状に形成され、そこに第2円筒積層ゴム45が圧入されている。この第2円筒積層ゴム45も第1実施形態の円筒積層ゴム13と同じように構成されたものである。
側梁31には第2支軸46が垂設され、支持腕43内の第2円筒積層ゴム45を貫通している。第2支軸46には押え金47が螺合し、第2円筒積層ゴム45に下方から当てられて位置決めしている。そして、軸受部32aを挟んだ反対側には、側梁31の端部と軸箱体32との間にダンパ48が設けられている。なお、第1円筒積層ゴム36は、図6に示すように、円筒積層ゴ36を構成している一対の積層バネ部(図6上下方向)が側梁31に直交する枕木方向になるように配置され、第2円筒積層ゴム45は、図2に示すものと同様にレール方向に配置されており、両者は90度ずれている。
こうした本実施形態の軸箱支持装置30によれば、軸バネ座38に第1円筒積層ゴム36を一体に設け、その軸バネ座38をバネ帽33に対して上側から出し入れ可能にし、ボルト39によって着脱を行うようにしたため、第1円筒積層ゴム36の取り扱いが極めて容易になった。経年劣化した第1円筒積層ゴム36の交換を行う場合には、ボルト39を外してバネ帽33から軸バネ座38を抜き取り、新しい第1円筒積層ゴム36に入れ替えた軸バネ座38を再び装着してボルト39を締め付けるだけでよい。こうして従来のように輪軸から台車枠を切り離す必要がなく、メンテナンスなどを行うのに極めて有効である。
また、具体的に図示していないが、本実施形態の軸箱支持装置30でも、図4に示すように第1円筒積層ゴム36の配置を変更することができ、適切な剛性を探るための試験を容易に行うことが可能になる。例えば、図5に示す軸バネ座38よりも保持部の寸法が長い軸バネ座を使用し、第1円筒積層ゴム36の位置を低くすることができる。このとき、図5に示す隔テ金42は第1円筒積層ゴム36と止めナット41との間に、その位置が変えられる。また、軸バネ座38を、そのフランジ部38bに形成した貫通孔381の間隔で周方向にずらすことにより、第1円筒積層ゴム36の向きを変え、前後左右方向の剛性について比較試験を容易に行うことができる。このように、本実施形態の軸箱支持装置30でも、第1円筒積層ゴム36による剛性試験などを行う場合に取り扱いが非常に容易である。
以上、本発明に係る鉄道車両用台車の軸箱支持装置について実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
1 側梁
2 軸箱体
10 軸箱支持装置
11 バネ受部
12 コイルバネ
13 円筒積層ゴム
16 軸バネ座
16a 保持部
16b フランジ部
17 ボルト
21 支軸

Claims (4)

  1. 台車枠と軸箱体との間に上下方向および水平方向の荷重を受ける弾性支持部であり、軸箱体側および台車枠側に設けられた各々のバネ受部に挟み込まれたコイルバネと、前記コイルバネの内側に配置され、一方の前記台車枠又は軸箱体に取り付けられた支軸が中心部に挿入されるとともに、他方の前記軸箱体又は台車枠に固定された軸バネ座によって外周部が保持された円筒積層ゴムとを有する鉄道車両用台車の軸箱支持装置において、
    前記軸バネ座は、前記円筒積層ゴムを保持する円筒形状の保持部と、前記保持部の端部に周状に張り出したフランジ部とを備えたものであり、
    前記軸箱体側又は台車枠側のバネ受部には、上方又は下方に開口した取付孔が形成され、
    前記軸バネ座は、前記保持部が前記取付孔から挿入され、前記フランジ部が前記バネ受部に対してボルトによって着脱可能に固定されたものであり
    前記フランジ部には複数の貫通孔が形成され、その貫通孔を通したボルトを前記バネ受部に形成された複数のネジ穴に締め付けることにより、前記軸バネ座を着脱可能に固定するものであり、前記貫通孔が、前記ネジ穴の数よりも多いことを特徴とする鉄道車両用台車の軸箱支持装置。
  2. 請求項1に記載する鉄道車両用台車の軸箱支持装置において、
    前記円筒積層ゴムは、前記支軸に対する上下方向の位置変位が可能であり、前記支軸に嵌め合わされた円筒部材が前記円筒積層ゴムを上下から支えるものであることを特徴とする鉄道車両用台車の軸箱支持装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する鉄道車両用台車の軸箱支持装置において、
    前記軸箱体側に設けられた軸箱体側バネ受部は、その軸箱体からレール方向に沿って張り出した張り出し部であり、前記台車枠側に設けられた台車枠側バネ受部は、その台車枠を構成する側梁に取り付けられた前記支軸のフランジ部であり、前記軸箱体側バネ受部には、取付孔が形成され、下方から挿入された前記軸バネ座のフランジ部がボルトによって着脱可能に固定されたものであることを特徴とする鉄道車両用台車の軸箱支持装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載する鉄道車両用台車の軸箱支持装置において、
    前記台車枠を構成する側梁端部にバネ帽が形成され、
    前記バネ帽は、上下方向に貫通した筒体と、前記バネ帽の上方開口部を塞ぐバネ受盤とを有し、
    前記台車枠側に設けられた台車枠側バネ受部は、前記バネ帽の前記上方開口部を塞ぐバネ受盤であり、前記軸箱体側に設けられた軸箱体側バネ受部は、前記バネ帽の下に位置する軸箱体上に取り付けられた前記支軸のフランジ部であり、前記バネ受盤には、取付孔が形成され、上方から挿入された前記軸バネ座のフランジ部がボルトによって着脱可能に固定されたものであることを特徴とする鉄道車両用台車の軸箱支持装置。
JP2013000633A 2013-01-07 2013-01-07 鉄道車両用台車の軸箱支持装置 Active JP6026288B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013000633A JP6026288B2 (ja) 2013-01-07 2013-01-07 鉄道車両用台車の軸箱支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013000633A JP6026288B2 (ja) 2013-01-07 2013-01-07 鉄道車両用台車の軸箱支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014131897A JP2014131897A (ja) 2014-07-17
JP6026288B2 true JP6026288B2 (ja) 2016-11-16

Family

ID=51411199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013000633A Active JP6026288B2 (ja) 2013-01-07 2013-01-07 鉄道車両用台車の軸箱支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6026288B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104806691B (zh) * 2015-04-24 2017-01-04 广西大学 机器人的二级臂支撑托架
JP6803149B2 (ja) 2016-04-27 2020-12-23 川崎重工業株式会社 鉄道車両用台車の軸受温度検出装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3827120B2 (ja) * 1998-03-31 2006-09-27 東海ゴム工業株式会社 鉄道車両用防振装置
JP4589567B2 (ja) * 2001-06-06 2010-12-01 日本車輌製造株式会社 鉄道車両の軸箱支持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014131897A (ja) 2014-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5883488B2 (ja) 鉄道車両用台車
KR101530204B1 (ko) 와이형 모노레일 대차 구조
JP2007045275A (ja) 鉄道車両用軸箱支持装置
JP6560836B2 (ja) 鉄道車両用台車
WO2017110047A1 (ja) 鉄道車両用軸箱及びその製造方法
JP5095251B2 (ja) 鉄道車両の軸箱支持装置
JP6026288B2 (ja) 鉄道車両用台車の軸箱支持装置
WO2014024315A1 (ja) 鉄道車両用台車
JP2006096137A (ja) 鉄道車両用軸箱支持装置
US9102206B1 (en) Axle suspension system
KR101083512B1 (ko) 철도차량의 대차 연결 장치
WO2019138777A1 (ja) 牽引装置の弾性ブッシュ装置及び鉄道車両用台車
JP5772317B2 (ja) 鉄道車両用軸箱支持装置
JP2009149146A (ja) 車両用タイヤ
US8991839B1 (en) Axle suspension system
JP5578591B1 (ja) フォークリフトの懸架装置
KR102453786B1 (ko) 조립성 향상을 위한 분리형 횡치 리프 스프링
WO2017110042A1 (ja) 鉄道車両用台車
WO2018066608A1 (ja) トラニオンブラケットおよびトラニオン式サスペンション
JP5850478B1 (ja) フォークリフトの懸架装置
JP2009024734A (ja) 軸ばね
JP6323832B2 (ja) チューブ
KR101638852B1 (ko) 철도용 축상스프링 구조
JP6834324B2 (ja) トラニオンブラケットおよびトラニオン式サスペンション
JP2018105453A (ja) 空気ばね

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161011

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6026288

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250