JP6026267B2 - 排気ガス再循環装置 - Google Patents

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Description

本開示の技術は、エンジンの備える排気ガス再循環装置に関する。
車両に搭載されるエンジンには、排気ガスの一部を吸気通路に流す排気ガス再循環装置(EGR装置)が備えられている。排気ガス再循環装置は、吸気通路と排気通路とを繋ぐEGR通路を備え、EGR通路の途中には、EGRクーラーとEGRパイプとが配置されている。このうちEGRバルブは、EGR通路における吸気通路と接続される端部に取り付けられている(例えば、特許文献1)。
特開2010−138788号公報
ところで、EGR通路及び吸気通路の内壁面が、外気や吸気によって露点以下の温度にまで冷やされると、EGR通路及び吸気通路の内壁面が結露し、結露によって生じた水滴がEGRバルブの周りにも溜まる。そして、例えばエンジンの駆動が停止されること等により、EGRバルブの周りの温度が0℃以下にまで低下すると、EGRバルブが凍結することによって、EGRバルブの作動が妨げられることもある。
本開示の技術は、EGRバルブの凍結を抑えることができる排気ガス再循環装置を提供することを目的とする。
本開示の技術における排気ガス再循環装置の一態様は、エンジンの吸気通路と排気通路とに接続されるEGR通路と、前記EGR通路の途中に配置されたEGRクーラーと、前記EGR通路の途中に配置されたEGRバルブとを備える。そして、前記EGRバルブは、筐体と、前記筐体内に配置されるとともに、板状を有した弁体と、前記弁体を回転させる回転軸であって、鉛直方向と交差する方向に沿って延びる前記回転軸と、を備え、前記筐体が、前記EGRクーラーの出口部に接続され、前記弁体の配置のうち、前記EGR通路を塞ぐ位置が閉弁位置として設定され、前記弁体は、前記閉弁位置にて鉛直面に沿う閉塞面を有するとともに、前記エンジンの始動時に前記閉弁位置に配置され、前記回転軸は、前記弁体における鉛直方向の下側の端部を前記吸気通路に向けて回転させることによって、前記EGR通路を開通させる
本開示の技術における排気ガス再循環装置の一態様によれば、EGRバルブの筐体がEGRクーラーに接続されているため、排気ガスによって加熱されたEGRクーラーの熱がEGRバルブに直に伝えられる。そのため、EGRバルブがEGRクーラーから離れ、より吸気通路に近い位置に取り付けられている構成と比べて、EGRバルブの温度が高くなる。それゆえに、EGRバルブの温度がより高く保たれることから、EGRバルブが凍結しにくくなる。
また、本開示の技術における排気ガス再循環装置の態様によれば、EGRバルブがEGRクーラーの出口部に取り付けられているため、EGRバルブがEGRクーラーの入口部に取り付けられている構成と比べて、EGRバルブの温度は、排気ガスと同程度の温度にまで高められにくくなる。それゆえに、EGRバルブの耐熱性が低くてもよいことから、EGRバルブの形成材料や構成の自由度を高めることができる。
弁体の閉塞面が閉弁位置にて水平方向に沿う形状であるとき、弁体の閉塞面では、閉塞面における外周の全体にわたり凍結が均等に生じやすくなる。
この点で、本開示の技術における排気ガス再循環装置の態様によれば、弁体の閉塞面が閉弁位置にて水平方向に沿う形状とは異なり、弁体における鉛直方向の下側の端部から順に水滴が溜まり、弁体における外周の全体には溜まりにくくなる。それゆえに、弁体における鉛直方向の下側の端部で凍結が進み、それ以外の部分では凍結が進みにくくなる。結果として、EGRバルブの作動が水滴の凍結によって妨げられにくくなる。
また、本開示の技術における排気ガス再循環装置の態様によれば、回転軸が鉛直方向
に沿って配置されている構成と比べて、排気ガス再循環装置に生じた水滴が回転軸における鉛直方向の下側に溜まりにくくなる。そのため、EGRバルブの一部、例えば、弁体と筐体との間が凍結した場合であっても、回転軸の回転によって弁体を作動させる、すなわち、EGRバルブを作動させることが可能になる。
エンジンの始動時には、EGRバルブの弁体が閉弁位置にあるため、EGRクーラーを通ってEGRバルブまで到達した排気ガスは、筐体内の通路における弁体の吸気通路側には流れない。例えば、水分を含む排気ガスはエンジンの始動時に弁体の排気通路側に到達する。この際に、エンジンのおかれた環境の温度が0℃よりも低い場合には、エンジンが暖機される前に、弁体の排気通路側にて水滴が凍結する。
この点で、本開示の技術における排気ガス再循環装置の態様によれば、回転軸が閉弁位置にある弁体における鉛直方向の下側の端部を吸気通路に向けて回転させることによって、EGR通路を開通させる。これにより、弁体が閉弁位置にある状態で弁体と筐体との間の水滴が凍結した場合であっても、弁体における鉛直方向の下側の端部は、排気ガスの供給されない吸気通路に向けて回転するため、弁体の鉛直方向における下側の端部がEGRクーラーに向けて回転する構成と比べて、弁体の作動が妨げられにくくなる。
本開示の技術における排気ガス再循環装置の他の態様は、前記EGRバルブに接続され、前記EGR通路の一部を構成するEGRパイプを更に備え、前記EGRクーラーと前記EGRパイプとの各々は、鉛直方向での位置が、前記EGRバルブと接続される端部から次第に低くなる部分を備える。
本開示の技術における排気ガス再循環装置の他の態様によれば、鉛直方向におけるEGRバルブの位置が、EGRクーラーとEGRパイプとにおけるEGRバルブに接続された位置よりも高い。そのため、EGRクーラー内やEGRパイプ内で生じた水滴は、EGRバルブに溜まることが抑えられる。それゆえに、EGRバルブの凍結が抑えられる。
本開示の一実施形態における排気ガス再循環装置が搭載されたエンジンの概略構成を示す図である。 排気ガス再循環装置の備えるEGRバルブの斜視構造をEGRクーラーの斜視構造とともに示す斜視図である。 (a)〜(d)エンジンの始動からの経過時間と各種温度との関係を示すグラフである。
図1から図3を参照して、排気ガス再循環装置(EGR装置)の一実施形態を、排気ガス再循環装置の搭載されるエンジンとともに説明する。以下では、エンジンの概略構成、EGR装置の備えるEGRバルブの構成、実施例の順に説明する。
[エンジンの概略構成]
図1を参照してエンジンの概略構成を説明する。
図1に示されるように、エンジン10は、紙面と直交する方向である奥行方向に沿って延びるシリンダブロック11を備えている。シリンダブロック11の上端には、奥行方向に沿って延びるシリンダヘッド12が取り付けられ、シリンダブロック11の下端には、奥行方向に沿って延びるオイルパン13が取り付けられている。シリンダヘッド12は、下面が開口した箱状をなし、オイルパン13は、上面が開口した箱状をなしている。
シリンダブロック11の上方には、鉛直方向に沿って延びる円筒状をなす複数のシリンダ11aが形成され、シリンダブロック11の下方には、奥行方向に沿って延びる略箱状をなす1つのクランクケース11bが形成されている。複数のシリンダ11aは、奥行方向に沿って所定の間隔を空けて並び、各シリンダ11aの下端が、クランクケース11bの上面に接続されている。各シリンダ11aには、鉛直方向に沿って延び、下面が開口した円柱状をなすピストン14が収められている。クランクケース11bには、奥行方向に沿って延びるクランクシャフト15が配置され、クランクシャフト15には、複数のシリンダ11aの各々が、コネクティングロッドによって接続されている。
シリンダヘッド12の外周には、排気通路Eを流れる排気ガスを吸気通路Iに流す排気ガス再循環装置(EGR装置)20が搭載されている。排気ガス再循環装置20は、奥行方向、及び、鉛直方向と直交する方向である水平方向に沿って延びる箱状をなすEGRクーラー21を備えている。EGRクーラー21における水平方向の一端には、排気通路Eを構成する排気マニホールドに繋がる導入パイプ22が接続されている。EGRクーラー21における水平方向の他端である出口部21aと、吸気通路Iを構成する吸気マニホールドに繋がる導出パイプ23との間には、水平方向に沿って延びる箱状をなすEGRバルブ24が接続されている。
このうち、導入パイプ22と導出パイプ23とがEGRパイプを構成し、EGRパイプ、EGRクーラー21、及び、EGRバルブ24が、EGR通路を構成し、EGRクーラー21とEGRバルブ24とは、EGR通路の途中に配置されている。EGRクーラー21の出口部21aには、EGRバルブ24の筐体が取り付けられ、EGRクーラー21とEGRバルブ24とは水平方向にて連結されている。
排気ガス再循環装置20では、エンジン10での燃料の燃焼によって生じた排気ガスが、排気マニホールドから導入パイプ22に流れる。そして、排気ガスは、導入パイプ22からEGRクーラー21に流れ、EGRクーラー21によって温度の下げられた排気ガスが、EGRバルブ24を通って導出パイプ23に流れる。なお、排気ガスは、EGRバルブ24を通るときに、EGRバルブ24の開度に応じた流量に調節される。次いで、排気ガスは、吸気マニホールドを通って、吸気マニホールドを流れる新気とともにエンジン10での燃料の燃焼に用いられる。これにより、新気のみが燃料の燃焼に用いられる場合と比べて、エンジン10での燃焼温度が低くなるため、燃料の燃焼によって生じるNO等を減らすことができる。
EGRバルブ24の筐体がEGRクーラー21に接続されているため、排気ガスによって加熱されたEGRクーラー21の熱がEGRバルブ24に直に伝えられる。そのため、EGRバルブがEGRクーラーから離れ、より吸気通路に近い位置に取り付けられている構成と比べて、EGRバルブ24の温度が高くなる。それゆえに、例えば、エンジン10の駆動が停止された後も、EGRバルブ24の温度がより高く保たれ、EGRバルブ24の周囲に溜まった水滴が凍結しにくくなる。結果として、EGRバルブ24が凍結しにくくなる。
加えて、EGRバルブ24は、EGRクーラー21の出口部21aに取り付けられている。そのため、EGRバルブがEGRクーラーの入口部に取り付けられている構成と比べて、EGRクーラー21の熱が直に伝えられながらも、EGRバルブ24の温度が、排気マニホールドを流れる排気ガスと同程度の温度までは高められにくくなる。それゆえに、EGRバルブ24の耐熱性が低くてもよく、結果として、EGRバルブ24の形成材料や構成の自由度を高めることができる。
[EGRバルブの詳細構成]
図2を参照してEGRバルブ24の構成をより詳しく説明する。なお、図2には、説明の便宜上、導出パイプ23が取り外された状態のEGRバルブ24、及び、EGRクーラー21の一部が示されている。
図2に示されるように、EGRクーラー21は、EGRバルブ24に接続される出口部21aと、内部にフィン等の冷却構造が形成された冷却部21bとを備えている。出口部21aは、水平方向に沿って延びてEGRバルブ24に向けて窄んだ錘台筒状をなし、出口部21aの先端は、EGRバルブ24が接続されるフランジ部21cである。冷却部21bは、水平方向に沿って延びる箱状をなしている。
EGRバルブ24は、筒状をなす筐体31を備え、筐体31には、EGRクーラー21に向かい合う面と導出パイプ23に向かい合う面との間を貫通し、水平方向に沿って延びる円筒面で区画された貫通孔31aが形成されている。筐体31は、EGRクーラー21と向かい合う面の略全体が、EGRクーラー21のフランジ部21cに接続され、導出パイプ23に向かい合う面の略全体が、導出パイプ23の一端に接続されている。
筐体31にて貫通孔31aを区画する円筒面には、円筒面の周方向に沿う円環状をなすシール部材が、水平方向における一部に取り付けられている。なお、シール部材は、円筒面における水平方向の全体に取り付けられていてもよい。
筐体31には、エンジン10を構成する他の部材に固定される固定部32が、鉛直方向の下端に一体に形成され、固定部32は、例えば、EGRバルブ24を駆動させるアクチュエーターの筐体等に固定される。なお、筐体31には、固定部32が形成されていなくともよく、筐体31は、EGRクーラー21の出口部21aと、導出パイプ23とにのみ固定されてもよい。
筐体31には、貫通孔31aの中心を通る水平面に沿って回転軸33が配置されている。回転軸33は、回転軸33の軸心を回転中心とする回転が可能な状態で、筐体31に支えられている。以下、回転軸33の延びる方向が、回転軸方向として設定される。
回転軸33に固定された弁体34は、貫通孔31aの内径と略同じ大きさの外径を有する円板状に形成されている。弁体34は、EGR通路の一部を構成する貫通孔31aを塞ぐ位置である閉弁位置と、貫通孔31aを開通させる位置である開弁位置との間で回転軸33を中心として回転する。弁体34は、閉弁位置に配置された状態で鉛直方向に沿って配置される。弁体34では、貫通孔31aの延びる方向の途中で貫通孔31aを塞ぐ面が、閉塞面である。すなわち、本実施形態では、閉塞面は、弁体34が閉弁位置に配置された状態で鉛直面に沿う面である。弁体34が閉弁位置に配置されるとき、弁体34における鉛直方向の下側の端部は、端部の移動範囲において最もEGRクーラー21側に配置される。このとき、弁体34は、貫通孔31aに取り付けられたシール部材と接し、これにより、弁体34は、排気ガスをEGRクーラー21から導出パイプ23へ流さない。一方で、弁体34が開弁位置に配置されるとき、弁体34における鉛直方向の下側の端部は、端部の移動範囲において最も吸気通路I側に配置される。
なお、弁体34は、エンジン10が駆動されている間は、EGRバルブ24の開度がエンジン10の運転状態に応じた開度となる位置に配置され、エンジン10の駆動が停止され、次に始動されるまでの間にわたって閉弁位置に保たれる。また、エンジン10が始動された後も、エンジン10が暖気されるまでの間は、弁体34は閉弁位置に保たれる。
このように、EGRバルブ24は、円板状の弁体34によって排気ガスの通路となる貫通孔31aを塞いだり開通させたりするバタフライバルブである。
回転軸33には、回転軸33を回転させるアクチュエーター35が連結され、アクチュエーター35は、例えば、モーターと、回転軸33に連結されてモーターの回転を回転軸33に伝える連結部等を備えている。アクチュエーター35は、弁体34が閉弁位置に配置されるときの回転軸33の回転角度が0°として設定される場合に、回転軸33の軸心を回転中心として回転軸33を左回りに90°回転させる。つまり、アクチュエーター35は、回転軸33を回転させることによって、弁体34の鉛直方向の下側の端部を吸気通路Iに向けて回転させる。
アクチュエーター35は、モーターの回転位置を制御することによって、回転軸33の回転角度を0°から90°の範囲における任意の角度に設定する。EGRバルブ24では、回転軸33の回転角度が大きくなる程、貫通孔31aにおける開口面積が大きくなるため、EGRクーラー21からEGRバルブ24に流れる排気ガスの流量が同じ前提では、EGRクーラー21から導出パイプ23に流れる排気ガスの流量が大きくなる。
排気ガス再循環装置20では、EGRバルブ24の筐体31と、筐体31に形成された貫通孔31aとが水平方向に延び、閉弁位置に配置された弁体34が鉛直方向に沿って貫通孔31a内に配置されている。EGRバルブの配置としては、例えば、筐体と筐体に形成される貫通孔とが、鉛直方向に沿って延び、円板状に形成される弁体が、閉弁位置にて水平方向に沿って配置される形態がある。円板状に形成される弁体が閉弁位置にて水平方向に沿って配置される形態では、排気ガスに含まれる水滴が弁体における外周の全体にわたり溜まる。
これに対し、円板状に形成される弁体34が、閉弁位置では水平方向と直交する方向に沿って配置される形態では、排気ガスに含まれる水滴が、弁体34における鉛直方向の下側の端部から順に溜まり、弁体34における外周の全体には溜まりにくくなる。それゆえに、弁体34における鉛直方向の下側の端部で凍結が進み、それ以外の部分では凍結が進みにくくなる。
また、EGRバルブ24の回転軸33は、鉛直方向とは直交する回転軸方向に沿って配置されている。そのため、回転軸が鉛直方向に沿って配置される構成と比べて、筐体31と回転軸33との間には、水滴が溜まりにくくなる。それゆえに、弁体34における鉛直方向の下端に溜まった水滴が凍結したとしても、回転軸33における筐体31によって支持された部分の凍結が抑えられるため、回転軸33を回転させることによってEGRバルブ24を作動させることが可能になる。加えて、回転軸33には、凍結した状態で回転させることによる負荷がかかりにくくなるため、EGRバルブ24が故障しにくくなる。
エンジン10の始動時には、EGRバルブ24の弁体34が閉弁位置に配置され、少なくともエンジン10が暖機されるまでの間は、弁体34は閉弁位置に保たれる。そのため、エンジン10の暖機中にEGRクーラー21を通ってEGRバルブ24まで到達した排気ガスは、導出パイプ23には流れない。つまり、排気ガスに含まれる水分は、EGRバルブ24におけるEGRクーラー21と向かい合う面に供給され、導出パイプ23と向かい合う面には供給されない。それゆえに、例えば、エンジン10のおかれた環境の温度が0℃よりも低い場合には、エンジン10が暖機されるまでの間に、EGRバルブ24におけるEGRクーラー21に向かい合う面に供給された水分が凍結する場合もある。
この点で、上述のように、回転軸33は、閉弁位置に配置された弁体34の鉛直方向における下側の端部を導出パイプ23に向けて回転させるため、弁体34と筐体31との間に供給された水分が凍結している場合であっても、弁体34の作動が妨げられにくくなる。また、弁体34の回転時には、弁体34や回転軸33に負荷がかかりにくくなるため、EGRバルブ24が故障することも抑えられる。
[実施例]
外気温がおよそ−40℃である環境にて、エンジンが駆動された状態でのEGRバルブの温度を測定した。なお、実施形態に記載のように、EGRバルブの筐体が、EGRクーラーの出口部に連結され、且つ、水平方向に沿って延びる貫通孔に対して、閉弁位置に配置された弁体が鉛直方向に沿う構成を実施例とした。これに対し、EGRバルブの筐体が、導出パイプにおける吸気マニホールドと接続される端部に連結され、且つ、鉛直方向に沿って延びる貫通孔に対して、閉弁位置に配置された弁体が水平方向に沿う構成を比較例とした。また、実施例及び比較例では、EGRバルブの温度として、EGRバルブの筐体の温度を測定し、温度の測定中は、EGRバルブの弁体が閉弁位置に保たれている状態とした。
図3(a)に示されるように、実施例及び比較例におけるEGRバルブの温度が測定される間にわたって、外気温は、およそ−40℃であった。また、図3(b)に示されるように、エンジンが始動されたときは、エンジン水温は0℃であり、エンジン始動から時間が経過するにつれて、エンジン水温は80℃まで上昇し、80℃に到達して以降は、エンジン水温は80℃に保たれていることが認められた。
図3(c)に示されるように、実施例のEGRバルブでは、エンジンが始動されたときの温度が−20℃から−15℃の間の温度であることが認められた。そして、実施例のEGRバルブでは、エンジンが始動されてから時間が経過するにしたがってEGRバルブの温度が上昇し、EGRバルブの温度は、30℃から50℃の間の温度まで高められることが認められた。つまり、実施例のEGRバルブでは、エンジンが始動された後に、EGRバルブの温度が0℃を超えて以降は、エンジンが駆動されている間にわたって、EGRバルブの温度が0℃よりも高い温度に保たれることが認められた。
このように、実施例のEGRバルブによれば、EGRバルブの筐体、及び、貫通孔が、水平方向に沿って延び、且つ、閉弁位置にある弁体が鉛直方向に沿って配置されるため、EGRバルブでは、鉛直方向における下側から順に水滴が溜まる。そのため、弁体が水平方向に沿って配置された構成と比べて、EGRバルブが凍結しにくくなる。
加えて、EGRバルブの一部が凍結したとしても、エンジンの始動後にEGRバルブの温度が0℃以上になるため、凍結した水が液体になる。それゆえに、EGRバルブが確実に作動する。更に、エンジンが駆動されている間にわたってEGRバルブの温度が0℃以上に保たれるため、エンジンの駆動時には、EGRバルブの凍結が確実に抑えられる。
これに対し、図3(d)に示されるように、比較例のEGRバルブでは、エンジンが始動されたときの温度が−20℃から−15℃の間の温度であることが認められた。そして、比較例のEGRバルブでは、エンジンが始動されてから時間が経過するにしたがってEGRバルブの温度が上昇するものの、EGRバルブの温度は、−5℃から−10℃の間の温度までしか上昇しないことが認められた。
このように、比較例のEGRバルブでは、エンジンが駆動されている間であっても、導出パイプにて冷やされた排気ガスと、吸気マニホールドを通る新気とによってEGRバルブが冷やされるため、EGRバルブの温度が0℃未満である。それゆえに、エンジンの駆動中であっても、EGRバルブの開度が所定の時間だけ一定に保たれると、EGRバルブが凍結する可能性がある。
以上説明したように、排気ガス再循環装置の一実施形態によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)EGRバルブ24の筐体31がEGRクーラー21に接続されているため、排気ガスによって加熱されたEGRクーラー21の熱がEGRバルブ24に直に伝えられる。そのため、EGRバルブ24がEGRクーラー21から離れ、より吸気通路に近い位置に取り付けられている構成と比べて、EGRバルブ24の温度が高くなる。それゆえに、EGRバルブ24の温度がより高く保たれることから、EGRバルブ24が凍結しにくくなる。
(2)EGRバルブ24がEGRクーラー21の出口部21aに取り付けられているため、EGRバルブ24がEGRクーラー21の入口部に取り付けられている構成と比べて、EGRバルブ24の温度は、排気ガスと同程度の温度にまで高められにくくなる。それゆえに、EGRバルブ24の耐熱性が低くてもよいことから、EGRバルブ24の形成材料や構成の自由度を高めることができる。
(3)弁体34における鉛直方向の下側の端部から順に水滴が溜まり、弁体34における外周の全体には溜まりにくくなる。それゆえに、弁体34における鉛直方向の下側の端部で凍結が進み、それ以外の部分では凍結が進みにくくなる。結果として、EGRバルブ24の作動が水滴の凍結によって妨げられにくくなる。
(4)回転軸33が鉛直方向と直交する方向に沿って延びているため、排気ガス再循環装置20に生じた水滴が回転軸33における鉛直方向の下側に溜まりにくくなる。そのため、EGRバルブ24の一部、例えば、弁体34と筐体31との間が凍結した場合であっても、回転軸33の回転によって弁体34を作動させる、すなわち、EGRバルブ24を作動させることが可能になる。
(5)回転軸33が、閉弁位置に配置された弁体34における鉛直方向の下側の端部を吸気通路Iに向けて回転させる。そのため、弁体34が閉弁位置に配置された状態で、弁体34と筐体31との間の水滴が凍結した場合であっても、弁体34における鉛直方向における下側の端部は、排気ガスの供給されない吸気通路Iに向けて回転する。結果として、弁体34における鉛直方向の下側の端部がEGRクーラー21に向けて回転する構成と比べて、弁体34の作動が妨げられにくくなる。
なお、上記実施形態は、以下のように適宜変更して実施することができる。
・エンジン10のシリンダ11aは鉛直方向に沿って延びる円筒状をなしていなくともよく、例えば、水平方向に沿って延びる円筒状をなしてもよいし、水平方向と交差する方向に沿って延びる円筒状をなしてもよい。
・EGRバルブ24は、EGRクーラー21の入口部に取り付けられていてもよい。こうした構成であっても、EGRバルブ24の筐体31がEGRクーラー21に連結されていれば、EGRバルブ24には、EGRクーラー21からの熱が直に伝わるため、EGRバルブ24が凍結しにくくなる。また、排気ガスの温度もEGRクーラー21の出口部21aよりも高いため、EGRバルブ24の凍結を抑える上ではより好ましい。
ただし、EGRバルブ24が上述のようなバタフライバルブとして具体化される場合には、排気ガスの温度と同程度の温度に対する耐熱性を有した構成とすることが難しいため、この点では、EGRクーラー21の出口部21aに取り付けられることが好ましい。
・EGRバルブ24の筐体31は、EGRクーラー21に向かい合う面の略全体がEGRクーラー21に連結されていなくともよく、EGRクーラー21に向かい合う面の少なくとも一部がEGRクーラー21に連結されていればよい。この場合には、EGRクーラー21の出口部21aと、EGRバルブ24との間が、他の配管によって接続されている構成でもよい。このように、EGRクーラー21の出口部21aと、EGRバルブ24の筐体31に形成された貫通孔31aに形成された貫通孔31aとが他の配管を介して接続される構成であっても、EGRバルブ24とEGRクーラー21とが物理的に接続される以上、上記(1)に準じた効果は得られる。
・EGRクーラー21とEGRバルブ24とは、水平方向に沿って連結された構成ではなく、水平方向以外の鉛直方向と交差する方向に沿って連結されていてもよい。この場合、EGRクーラー21、EGRバルブ24の筐体31、及び、貫通孔31aは、鉛直方向と交差する方向に沿って延びる構成とすればよい。
そして、弁体34は、閉弁位置に配置された状態で鉛直方向に沿って配置される構成ではなく、鉛直方向以外の水平方向と交差する方向に沿って配置される構成でもよい。こうした構成であっても、弁体が、鉛直方向に延びる貫通孔に対して、閉弁位置にて水平方向に沿って配置される構成と比べて、少なからず弁体34の全周には水滴が溜まりにくくなる。それゆえに、EGRバルブ24が凍結することを抑えられる。この場合には、弁体34における鉛直方向以外の水平方向と交差する面が、弁体34の閉塞面である。
・弁体34が閉弁位置にて水平方向に沿って配置される構成であってもよい。こうした構成であっても、EGRバルブ24とEGRクーラー21とが物理的に接続される以上、上記(1)に準じた効果は得られる。
・回転軸33は、水平面に沿って配置される構成でなく、鉛直方向に対して直角以外の角度で交差する方向に沿って配置される構成でもよい。こうした構成であっても、回転軸が鉛直方向に沿って配置される構成と比べて、回転軸33における筐体31によって支持された部分に水滴が溜まりにくくなるため、回転軸33の凍結を抑えることができる。あるいは、回転軸33は、鉛直方向に沿って延びる構成でもよい。こうした構成であっても、上記(1)〜(3)、(5)に準じた効果を得ることはできる。
・回転軸33は、弁体34の鉛直方向の下側の端部をEGRクーラー21に向けて回転させる構成でもよい。こうした構成であっても、EGRバルブ24がEGRクーラー21に連結された構成である以上は、EGRバルブがより吸気通路の近くに取り付けられた構成と比べて、EGRバルブ24の作動が妨げられにくくはなる。
・EGRクーラー21と、導出パイプ23とは、鉛直方向での位置が、EGRバルブ24と接続される端部から次第に低くなる部分を備える構成でもよい。こうした構成によれば、以下の効果を得ることができる。
(6)鉛直方向におけるEGRバルブ24の位置が、EGRクーラー21と導出パイプ23とにおけるEGRバルブ24に接続された位置よりも高い。そのため、EGRクーラー21内や導出パイプ23内で生じた水滴は、EGRバルブ24に溜まることが抑えられる。それゆえに、EGRバルブ24の凍結が抑えられる。
なお、EGRバルブ24がEGRクーラー21の入口部に接続される構成であっても、EGRクーラー21と導入パイプ22とが、EGRバルブ24に接続された端部から鉛直方向での位置が次第に低くなる部分を備える構成であれば、上述と同等の効果を得ることができる。
10…エンジン、11…シリンダブロック、11a…シリンダ、11b…クランクケース、12…シリンダヘッド、13…オイルパン、14…ピストン、15…クランクシャフト、20…排気ガス再循環装置(EGR装置)、21…EGRクーラー、21a…出口部、21b…冷却部、21c…接続部、22…導入パイプ、23…導出パイプ、24…EGRバルブ、31…筐体、31a…貫通孔、32…固定部、33…回転軸、34…弁体、35…アクチュエーター、E…排気通路、I…吸気通路。

Claims (2)

  1. エンジンの吸気通路と排気通路とに接続されるEGR通路と、
    前記EGR通路の途中に配置されたEGRクーラーと、
    前記EGR通路の途中に配置されたEGRバルブとを備え、
    前記EGRバルブは、
    筐体と、
    前記筐体内に配置されるとともに、板状を有した弁体と
    前記弁体を回転させる回転軸であって、鉛直方向と交差する方向に沿って延びる前記回転軸と、を備え、
    前記筐体が、前記EGRクーラーの出口部に接続され
    前記弁体の配置のうち、前記EGR通路を塞ぐ位置が閉弁位置として設定され、
    前記弁体は、
    前記閉弁位置にて鉛直面に沿う閉塞面を有するとともに、前記エンジンの始動時に前記閉弁位置に配置され、
    前記回転軸は、
    前記弁体における鉛直方向の下側の端部を前記吸気通路に向けて回転させることによって、前記EGR通路を開通させる
    排気ガス再循環装置。
  2. 前記EGRバルブに接続され、前記EGR通路の一部を構成するEGRパイプを更に備え、
    前記EGRクーラーと前記EGRパイプとの各々は、
    鉛直方向での位置が、前記EGRバルブと接続される端部から次第に低くなる部分を備える
    請求項1に記載の排気ガス再循環装置。
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