JP6026096B2 - 外側継手部材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、製造方法に関し、特に、内周に3本のトラック溝を設けた等速自在継手用外側継手部材を高周波熱処理用コイルを用いて熱処理する外側継手部材の製造方法に関する
自動車や各種産業機械等の動力伝達装置に使用される等速自在継手には、外側継手部材210と内側継手部材であるトリポード部材220とローラ230とで主要部が構成されている。連結すべき駆動側と従動側の二軸の一方の軸(駆動軸)が外側継手部材210の底部から一体的に延び、他方の軸(図示せず)がトリポード部材220と結合される。
外側継手部材210は一端が開口した有底筒状で、その内周に軸方向に延びる三本のトラック溝212が円周方向等間隔に形成されている。トリポード部材220は円筒状のボス部222から半径方向外側に突出した三本の脚軸224を有し、これら脚軸224が外側継手部材210のトラック溝212に挿入され、そのトラック溝212と係合してトルク伝達を行う。脚軸224には針状ころ240を介してローラ230が回転自在に外嵌され、このローラ230がトラック溝212の互いに対向する一対のローラ案内面214に沿って転動することで連結二軸間の角度変位と軸方向変位を円滑にする。
図13は図11の部分拡大図で、脚軸224、針状ころ240およびローラ230を示す。脚軸224の外周面は針状ころ240の内側転動面を構成し、ローラ230の内周面は針状ころ240の外側転動面を構成している。複数の針状ころ240は、脚軸224の外周面とローラ230の内周面との間に総ころ状態で配設されている。
これら針状ころ240は、脚軸224の付け根部に外嵌されたインナワッシャ250と半径方向内側で接すると共に、脚軸224の先端部に外嵌されたアウタワッシャ260と半径方向外側で接している。このアウタワッシャ260は、脚軸224の先端部に形成された環状溝226に丸サークリップ等の止め輪270を嵌合させることにより抜け止めされている。
このような等速自在継手の外側継手部材等の金属部品は、強度などを高める目的で熱硬化処理を施している。熱硬化処理方法として高周波熱処理方法がある。高周波熱処理では、製品形状、焼入れ深さ、焼入れ範囲等により、製品ごとに適したコイルを用いることになる。
従来においては、高周波誘導加熱用コイルとして銅等の金属管を用いたものがある(特許文献1)。このような金属管は、銅で製作した複数の部品を、銀ロウ等でロウ付けすることで組立てられる。
すなわち、図7等に示すトリポード型等速自在継手の外側継手部材に対する高周波誘導加熱用コイルは、図5に示す複数個の部品を成形した後、ロウ付けすることによって組立てられる。
この場合のコイル10は、3つのトラック溝内に嵌入される加熱部1a、1b、1cを備えたものである。加熱部1a、1b、1cはその内部を冷却水が流れるように中空状となっている。すなわち、各加熱部1a、1b、1cは、倒立U字形状の加熱部本体2と、加熱部本体2の下端を連結する連結部材3a、3b、3c、3dと、加熱部本体2の上壁部の開口部を塞ぐ蓋部材4a、4b、4cと、連結部材3a、3b、3c、3dの下方開口部を塞ぐ蓋部材5a、5b、5c、5dと、加熱部本体2の加熱部本体2の上壁部に連結される内鍔部6a、6b、5cとからなる。このため、全部で17個の部品からなる。
特開2010−86904号公報
ところで、このような銅材で成形された各部品をロウ付けする場合、例えば、600℃以上に加熱した部品を銀ロウ付けすることになる。この際、部品の固定や、加熱による変形や歪を抑制するために、図6に示すような治具11を用いて組み立てるのが好ましい。治具11は、その内径部が、被加熱部材であるトリポード型等速自在継手の外側継手部材のマウス部内径部に対応するような筒状体からなる。
しかしながら、前記図5に示すようなコイル10であれば、部品点数が多く、ロウ付け箇所が多い。このため、図6に示すような拘束治具11を用いても、高い寸法精度で組立てを行うには、熟練したロウ付け技術と長い作業時間を必要とし、コスト高となっていた。
そこで、本発明は斯かる実情に鑑み、高い寸法精度で組み立てることができて、高品質の熱処理を行うことが可能な高周波熱処理用コイル、およびこのような高周波熱処理用コイルの製造方法を提供することを目的とし、また、高品質の熱処理が施された等速自在継手、このような等速自在継手を用いたドライブシャフト及びプロペラシャフトを提供することを目的とする。
本発明の高周波熱処理用コイルの製造方法は、等速自在継手用外側継手部材の内周に設けられた3本のトラック溝を高周波熱処理用コイルを用いて熱処理する外側継手部材の製造方法であって、前記等速自在継手用外側継手部材は、内周に軸線方向に延びる3本のトラック溝を設けると共に各トラック溝の内側壁に互いに対向する案内面を設け、両案内面間に設けられた大内径部が形成されたトリポード型等速自在継手用であり、前記高周波熱処理用コイルは3つの加熱部を有し、各加熱部は、トラック溝の案内面及び大内径部の案内面近傍に対向する一対の縦枠と、縦枠の上部を連結する上枠と、縦枠の下部を連結する下枠とからなり、3つの加熱部と、3つの上枠と、3つの下枠とで一体削り出し加工される一つの本体部を構成し、この加熱部と他の部分とを接合して完成した後、各3箇所の加熱部を、等速自在継手用外側継手部材の3本のトラック溝にそれぞれ嵌合させてトラック溝の熱処理を行うものであり、この本体部には、前記大内径部に対向する上方の開口部と軸方向に開口する下方の開口部を有し、前記他の部分である蓋部材にて両開口部が塞がれ、一体削り出し加工された本体部の3つの加熱部の縦枠にて、トラック溝の案内面及び大内径部の案内面近傍に対して熱処理を行うものである。
本発明の外側継手部材の製造方法に用いる高周波熱処理用コイルによれば、組み立てる際の接合部位は、加熱部以外であるので、接合(例えば、ロウ付け接合)による加熱部の寸法精度の低下を招かない。すなわち、加熱に必要な部分が機械加工による一体で作られることになり、ロウ付けに伴う変形や歪の影響を小さく抑えることができ、組立後のコイルは高い精度を保つことが可能となる。
高周波熱処理用コイルとしては、高周波焼入れや高周波焼戻しに用いることができる。
高周波焼入れとは高周波誘導加熱を用いる焼入れであり、高周波電流の流れているコイル中に焼入れに必要な部分を入れ、電磁誘導作用により、ジュール熱を発生させて、伝導性物体を加熱する原理を応用した焼入れ方法である。また、高周波焼戻しとは高周波誘導加熱を用いる焼戻しであり、誘導加熱した後、冷媒(冷却水等)で冷却する方法である。すなわち、高周波熱処理としては、鉄鋼製品の表面全体又は部分の表面硬化を目的として、誘導加熱によって Ac3又はAc1点以上の適切な温度に加熱した後、適切な冷却剤で冷却し(焼入れ)、さらに硬さを調節し、じん性(靱性)を増すために、Ac1点以下の適切な温度に通常の焼戻し炉中で加熱した後、冷却(焼戻)処理するのが好ましい。
等速自在継手用外側継手部材としては、内周に軸線方向に延びる3本のトラック溝を設けると共に各トラック溝の内側壁に互いに対向する案内面を設け、両案内面間に設けられた大内径部が形成されたトリポード型等速自在継手用であってもよい。
本発明の外側継手部材の製造方法に用いる高周波熱処理用コイルでは、ロウ付けに伴う変形や歪の影響を小さく抑えることができる。このため、組立後のコイルは高い精度を保つことが可能となり、熟練したロウ付け技術も必要なく、しかも短時間での組立てが可能であり、生産性に優れ、低コスト化を図ることができる。このように、高精度のコイルであるので、熱処理品質に大きく影響する加熱部と、被加熱部との間の隙間を一定の寸法に安定して維持でき、高品質の熱処理を行うことができる。
高周波熱処理用コイルとしては、高周波焼入れや高周波焼戻しに用いることができ、安定した高周波焼入れ焼戻し作業を行うことが可能である。
また、本発明の高周波熱処理用コイルを用いて加熱処理を施した等速自在継手用外側継手部材は、高品質の熱硬化層を備えたものとなって、強度的に優れた外側継手部材となる。このため、このような外側継手部材を用いた等速自在継手は、強度的に優れ、長期にわたって等速自在継手として安定した機能を発揮できる。また、このような等速自在継手を用いたドライブシャフトやプロペラシャフトは安定した機能を発揮できる。
本発明の実施形態を示す高周波熱処理用コイルの各部材の斜視図である。 前記高周波熱処理用コイルを用いて加熱処理を施した等速自在継手用外側継手部材を用いたドライブシャフトの断面図である。 加熱処理を行っている状態の前記等速自在継手用外側継手部材の横断面図である。 加熱処理を行っている状態の前記等速自在継手用外側継手部材の要部拡大縦断面図である。 従来の高周波熱処理用コイルの各部材の斜視図である。 従来の高周波熱処理用コイルの組立状態を示す斜視図である。 トリポード型等速自在継手の横断面図である。 トリポード型等速自在継手の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図2は本発明に係るドライブシャフトを示し、このシャフトは、中空シャフト20と、シャフト20の一方の端部に連結される固定式等速自在継手23と、シャフト20の他方の端部に連結される摺動式等速自在継手24とを備える。
固定式等速自在継手23は、外側継手部材25と、内側継手部材26と、トルク伝達要素としての複数のボール27と、ボール27を保持するケージ28とを主要な部材として含む。なお、この場合の固定式等速自在継手は、ツェッパ型を例示したが、トラック溝の溝底に直線部を有するアンダーカットフリー型等の他の固定式等速自在継手であってもよい。
外側継手部材25はマウス部31と軸部(ステム部)32とからなり、マウス部31は一端にて開口した椀状で、その球面状の内周面(内球面)33に、軸方向に延びた複数のトラック溝34が円周方向に等間隔に形成してある。
内側継手部材26は、軸心部のスプライン孔26aにてシャフト20の端部のスプライン21とスプライン嵌合させることにより、シャフト20とトルク伝達可能に結合してある。内側継手部材26は球面状の外周面(外球面)35を有し、軸方向に延びた複数のトラック溝36が円周方向に等間隔に形成してある。
外側継手部材25のトラック溝34と内側継手部材26のトラック溝36とは対をなし、各対のトラック溝34,36で形成されるボールトラックに1個ずつ、ボール27が転動可能に組み込んである。ボール27は外側継手部材25のトラック溝34と内側継手部材26のトラック溝36との間に介在してトルクを伝達する。
マウス部31の開口部はブーツ40で塞いである。ブーツ40は、大径部40aと、小径部40bと、大径部40aと小径部40bとを連結する蛇腹部40cとからなる。大径部40aはマウス部31の開口部に取り付けてブーツバンド41で締め付けてある。小径部40bはシャフト1のブーツ装着部43に取り付けてブーツバンド42で締め付けてある。
摺動型等速自在継手24は、ここではトリポード型の例を示してあるが、ダブルオフセット型等、他の摺動型等速自在継手を採用することもできる。等速自在継手24は、外側継手部材51と、内側継手部材としてのトラニオン52と、トルク伝達要素としてのローラ53とを主要な構成要素としている。
外側継手部材51はマウス部51aとステム部51bとからなり、ステム部51bにて終減速機の出力軸とトルク伝達可能に連結するようになっている。マウス部51aは一端にて開口したカップ状で、内周の円周方向三等分位置に軸方向に延びるトラック溝56が形成してある。このためマウス部51aの横断面形状は花冠状を呈する。
トラニオン52はボス58と脚軸59とからなり、ボス58のスプライン孔58aにてシャフト20のスプライン21とトルク伝達可能に結合している。脚軸59はボス58の円周方向三等分位置から半径方向に突出している。各脚軸59にはローラ53を回転自在に支持させてある。
ここでも、ブーツ60を取り付けて外側継手部材51の開口部を塞いである。ブーツ60は、大径部60aと、小径部60bと、大径部60aと小径部60bとの間の蛇腹部60cとからなり、大径部60aをマウス部51aの開口端部に取り付けてブーツバンド61で締め付け、小径部60bをシャフト1のブーツ装着部63に取り付けてブーツバンド62で締め付けてある。
ところで、図3に示すように、摺動式等速自在継手24の外側継手部材51のトラック溝56は、円周方向に向き合った案内面65と両案内面65,65間に設けられた大内径部66からなる。そして、この案内面65,65および大内径部66の案内面近傍に硬化層Sが形成される。
この硬化層Sは、図1に示すように、高周波熱処理用コイル70を用いて形成される。この高周波熱処理用コイル70は、3つの加熱部71a、71b、71cを有するもので、各加熱部71a、70b、70cが、それぞれ、トラック溝56a、56b、56cに嵌合状となる。
この場合の高周波熱処理用コイル70は、複数個の部品を成形した後、銀ロウ付け等のロウ付けにて接合されて組立てられる。高周波熱処理用コイル70は、加熱部71a、71b、71cを有する本体部72を備える。
加熱部71a、71b、71cは、それぞれ、一対の縦枠73,73と、縦枠73、73の上部を連結する上枠74と、縦枠73、73の下部を連結する下枠75とを有するものである。また、加熱部71a、71b、71cは、上枠74,74,74が上連結枠76にて連結され、下枠75,75,75が下連結枠77にて連結されている。
加熱部71a、71b、71cは、その内部に冷却水が循環するために、中空状となっている。そして、加熱部71a、71b、71cの上枠74には、外側方に開口する開口部90が設けられ、下連結枠77には、下方に開口する開口部(図示省略)が設けられている。
このように、加熱部71a、71b、71cと、上枠74,74,74と、下枠75,75,75とで一体に成形される本体部72が形成される。また、上方の開口部90が蓋部材78a、78b、78cにて塞がれ、下方の開口部が蓋部材79a、79b、79c、78dにて塞がれている。蓋部材78a、78b、78cは平板矩形状である。蓋部材79a、79bは、平板状の第1部80aと、この第1部80aの両端部に連設されて第1部80aに対して所定角度で傾斜する第2部80b、80bとからなる。また、蓋部材79c、79dは、第1部81aと第2部81bとからなり、第2部81bが前記蓋部材78a、79bの第2部80bに対向する。
このため、このコイル70は、加熱部71a、71b、71cを有する1つの本体部72と、3つの蓋部材78a、78b、78cと、4つの蓋部材79a、79b、79c、78dとから構成される。すなわち、8個の部品から構成される。
本体部72は、多軸制御機能を有するマニシングセンタを用いて、種々の角度から加工することによって、一体で削り出すことができる。すなわち、公知公用の削り出し装置にて、この加熱部71a,71b、71cを有する本体部72の一体での削り出しが可能となる。
このように、成形された加熱部71a、71b、71cと蓋部材78a、78b、78cと蓋部材79a、79b、79c、79dとを銀ロウ付け等のロウ付けによって接合して組み立てることができる。
このように組立てられたコイル70は、図3に示すように、各加熱部71a、71b、71cが外側継手部材51のトラック溝66に嵌入状となる。この際、加熱部71a、71b、71cは、縦枠73の外面73aが、案内面65及び案内面65側の大内径部66に所定一定隙間をもって対向する。
この状態で、このコイル70に高周波電流を流し、発生する誘導加熱によって、被加熱部位をAc3又はAc1点以上の適切な温度に加熱した後、冷却水で冷却し(焼入れ)、さらに、被加熱部位をAc1点以下の適切な温度に加熱した後、冷却(焼戻)処理する。これによって、図3と図4に示すように、硬化層Sを形成することができる。
ところで、前記実施形態では、高周波熱処理用コイルは、ドライブシャフトの摺動式等速自在継手24の外側継手部材51の硬化層Sを形成するものであったが、プロペラシャフトの摺動式等速自在継手における外側継手部材の硬化層を形成するものであってもよい。
本発明の高周波熱処理用コイルによれば、組み立てる際の接合部位は、加熱部71a、71b、71c以外であるので、接合(例えば、ロウ付け接合)による加熱部71a、71b、71cの寸法精度の低下を招かない。すなわち、加熱に必要な部分が機械加工による一体で作られることになり、ロウ付けに伴う変形や歪の影響を小さく抑えることができ、組立後のコイルは高い精度を保つことが可能となる。従って、熟練したロウ付け技術も必要なく、しかも短時間での組立てが可能であり、生産性に優れ、低コスト化を図ることができる。このように、高精度のコイルであるので、熱処理品質に大きく影響する加熱部と、被加熱部71a、71b、71cとの間の隙間を一定の寸法に安定して維持でき、高品質の熱処理を行うことができる。
高周波熱処理用コイルとしては、高周波焼入れや高周波焼戻しに用いることができ、安定した高周波焼入れ焼戻し作業を行うことが可能である。
また、本発明の高周波熱処理用コイルを用いて加熱処理を施した等速自在継手用外側継手部材は、高品質の熱硬化層Sを備えたものとなって、強度的に優れた外側継手部材51となる。このため、このような外側継手部材51を用いた等速自在継手24は、強度的に優れ、長期にわたって等速自在継手24として安定した機能を発揮できる。また、このような等速自在継手24を用いたドライブシャフトやプロペラシャフトは安定した機能を発揮できる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、周波熱処理用コイルの材質として、銅に限るものではなく、高周波熱処理用コイルを組立てる場合、前記実施形態では、銀ロウ付けを用いたが、使用する材質に応じて、可能ならば、銅ロウ、黄銅ロウ、リン銅ロウ等の他のロウ付けを用いてもよい。トリポード型等速自在継手として、前記実施形態では、シングルローラタイプであったが、ダブルローラタイプであってもよい。
51 外側継手部材
65 案内面
66 トラック溝
66 大内径部
70 高周波熱処理用コイル
71a、71b、71c 加熱部

Claims (3)

  1. 等速自在継手用外側継手部材の内周に設けられた3本のトラック溝を高周波熱処理用コイルを用いて熱処理する外側継手部材の製造方法であって、前記等速自在継手用外側継手部材は、内周に軸線方向に延びる3本のトラック溝を設けると共に各トラック溝の内側壁に互いに対向する案内面を設け、両案内面間に設けられた大内径部が形成されたトリポード型等速自在継手用であり、前記高周波熱処理用コイルは3つの加熱部を有し、各加熱部は、トラック溝の案内面及び大内径部の案内面近傍に対向する一対の縦枠と、縦枠の上部を連結する上枠と、縦枠の下部を連結する下枠とからなり、3つの加熱部と、3つの上枠と、3つの下枠とで一体削り出し加工される一つの本体部を構成し、この加熱部と他の部分とを接合して完成した後、各3箇所の加熱部を、等速自在継手用外側継手部材の3本のトラック溝にそれぞれ嵌合させてトラック溝の熱処理を行うものであり、この本体部には、前記大内径部に対向する上方の開口部と軸方向に開口する下方の開口部を有し、前記他の部分である蓋部材にて両開口部が塞がれ、一体削り出し加工された本体部の3つの加熱部の縦枠にて、トラック溝の案内面及び大内径部の案内面近傍に対して熱処理を行うことを特徴とする外側継手部材の製造方法。
  2. 前記高周波熱処理用コイルにて高周波焼入れを行うことを特徴とする請求項1に記載の外側継手部材の製造方法。
  3. 前記高周波熱処理用コイルにて高周波焼戻を行うことを特徴とする請求項1に記載の外側継手部材の製造方法。
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