JP6025575B2 - 三相電力潮流解析のためのシステムおよび方法 - Google Patents

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Description

本発明は、包括的には配電系統に関し、より詳細には不平衡配電系統のための三相電力潮流解析に関する。
配電系統は、分散型発電機及び送電系統から電力消費者に電力を送達する。配電系統は、三相四線式又は三相三線式のいずれかとすることができる。送電系統又は発電機からの電力は、送電線路と、分路コンデンサー、ステップ電圧レギュレーター、及び変圧器等の様々な電圧調整デバイスとを通して、消費者に送達される。消費者負荷は、単相、二相、又は三相とすることができる。負荷は、定電力負荷、定電流負荷、又は定インピーダンス負荷とすることができる。
図1は、三相表現101及び単線接続図102の双方を含むサンプル配電系統の概略図を示している。サンプル系統は、1つの接地Y結線された三相電源110と、2つの三相送電線路120及び140と、1つの接地Y結線された三相負荷150と、Δ/接地Y結線を有する1つの三相変圧器130とを備える。系統内に、バス115と、バス125と、バス135と、バス145とを含む4つの三相バスが存在する。
三相電力潮流解析の目的は、特定の電源及び負荷状態について、配電系統における任意のバスの各相において電圧を得ることである。電圧が既知となった後、各相における各分岐内の電流及び電力、並びに発電源(generation source)の出力を解析的に求めることができる。
電力潮流計算法(power flow method)の有効性は、どのタイプのデバイスがモデル化されるか、及びデバイスが、そのデバイス自体において、及び他のデバイスとどのように接続されるかに依拠している。接地Y及びΔは一般に、分散負荷、分散電源、又は分路コンデンサーのために用いられる。変圧器又は電圧レギュレーターの巻線の一般的な結線タイプには、接地Y、非接地Y、及びΔが含まれる。
既知のパラメーターに依拠して、配電系統のバスは、(1)電圧の大きさ|V|及び位相角θが既知である場合、スイングバス(swing bus)として、(2)有効電力P及び無効電力Qが既知である場合、PQバスとして、(3)有効電力P及び電圧の大きさ|V|が既知である場合、PVバスとして、分類することができる。バスタイプは、接続された電源及び負荷の既知のパラメーターによって決まる。
三相電力潮流問題を解く様々な方法が既知である。これらの方法は、系統を記述する式の形式、又は用いられる数値手法において異なり、通常、トポロジーに基づくか、又は行列に基づく。通常のトポロジーに基づく方法は、後方/前方掃引法と、昇降演算子法(ladder method)とを含む。通常の行列に基づく方法は、暗黙的Zバス行列法と、ニュートン−ラフソン法と、高速分割法とを含む。これらの方法の全てが、大きな系統に適用されると、モデル化機能又は計算効率のいずれかにおいてそれらの方法独自の制限を有する。計算効率は、アドミタンス行列法にとって主要な課題である。
本発明の様々な実施の形態の目的は、大規模な不平衡配電系統に適した電力潮流解析のための高速で正確な方法を提供することである。
三相電力潮流は、ノード電圧変化及びノードアドミタンス行列に対するノード電流不一致の直交座標式に基づいて解析することができる。通常、ノードアドミタンス行列は大きなサイズ、例えば12000×12000の行列を有し、実数部と虚数部とを含む。直交座標式が再帰的に解かれることを考慮すると、ノードアドミタンス行列のサイズ及び構造によって電力潮流解析が低速になる。幾つかの状況では、電力潮流解析が非効率であることによって、この解析をリアルタイムの用途に使用することができなくなる。
本発明の幾つかの実施の形態は、ノードアドミタンス行列を、アドミタンス行列の実数部に対応するコンダクタンス行列と、アドミタンス行列の虚数部に対応するサセプタンス行列とに分割することができるという認識に基づいている。実数部及び虚数部に対応する電圧変化は、直交座標式に基づいて別々に求めることができ、それによって、バスの電圧変化をこれらの電圧変化の結合として求めることができる。
そのような分割によって、大きなサイズのノードアドミタンス行列の因数分解を、2つの小さなサイズの行列の因数分解と置き換えることにより、電力潮流解析の計算負荷を大幅に低減することができる。2000個の三相ノードを有する配電系統を例としてとると、従来の直交座標を用いたアドミタンス行列に基づく方法の場合の12000×12000の行列の因数分解と比較して、分割方法の場合、2つの6000×6000の行列の因数分解が必要とされる。コンダクタンス行列及びサセプタンス行列の相対寄与は、2つの行列の対角線に基づいて求めることができ、本方法は、リアクタンスに対する広範囲の線路抵抗比を有する配電系統に適している。
幾つかの実施の形態では、電圧レギュレーター等のゼロインピーダンス分岐の影響は、これらの分岐を隣接したインピーダンス分岐と一体化することによってモデル化されており、従来の方法によって用いられる、これらの分岐に小さなインピーダンスを付加することによって生じる誤差又は乖離の問題は回避されている。相ごとに有効電力を任意に設定する一般的な慣例と異なり、本方法は、厳密に電圧の平衡がとられた三相PVバスの制御要件をモデル化する。すなわち、本方法は三相有効電力の和を一定に維持し、3つの相電圧を、平衡がとられた一定の大きさを有する状態に維持する。正確度の改善に加えて、本方法はまた、PVバスの3つの相を1つの相に一体化し、ゼロインピーダンス分岐バスのうちの1つをモデルから除去することによって、アドミタンス行列を縮小する。
また、本発明の幾つかの実施の形態は、PV感度行列法を用いることによって、PVノードをPQノードに変換して解くことができるという更に別の認識に基づいている。PV感度行列は、非PVノードを除去するノードアドミタンス行列のクロン(Kron)の縮約を通じて容易に得られ、PVノードにおける電圧大きさ不一致を補正するのに必要な無効電力補償量を求めるのに用いられる。
さらに、スイングバス値を用いてバス初期電圧を設定する代わりに、幾つかの実施の形態はバス電圧を適切に初期化し、このため、電圧解を収束させる反復数を更に低減する。例えば、初期バス電圧は、各バスをスイングバスと接続する経路に沿った変圧器及びレギュレーターの増幅器係数に基づいて設定することができる。
従来の三相配電系統の例である。 本発明の幾つかの実施形態による、三相電力潮流解析方法のブロック図である。 本発明の幾つかの実施形態による、三相ゼロインピーダンス分岐を有する配電系統を、非ゼロインピーダンス分岐を有する配電系統の等価モデルに変換する例を示す図である。 本発明の幾つかの実施形態による、三相平衡電圧PVバスを有する配電系統を、等価な単相PVバスを有する配電系統の等価モデルに変換する例を示す図である。 コンダクタンス行列の相対寄与係数を求める例を示す図である。 本発明の幾つかの実施形態による、不平衡配電系統のモデルを解析するための分割三相電力潮流法のブロック図である。
分割三相電力潮流
図2は、不平衡配電系統等の、配電系統の三相電力潮流解析のための方法200のブロック図を示している。電流注入不一致の定式化210に基づいて、配電系統のノードアドミタンス行列Y220は、実数部230、すなわちコンダクタンス行列Gと、虚数部240、すなわちサセプタンス行列Bとに分割される。
極座標を用いると、電力潮流は、バス電圧及びバスのアドミタンス行列に対するバス電流の電流注入式を用いて解くことができる。
Figure 0006025575
ここで、[I]はバスの等価複素電流注入のベクトルであり、[V]はバスの複素電圧のベクトルであり、[Y]は配電系統のノードアドミタンス行列である。1つの実施形態では、系統内のバスはノードに変換されモデル化される。各バスのノードの総数は、バスにおいて利用可能であるか又はモデル化される相の数に等しい。例えば、三相バスは3つのノードとしてモデル化され、各ノードは独立した相を表す。本明細書において、「バス」及び「ノード」という用語は、別段の指示がない限り交換可能に用いられる。
ノードアドミタンス行列[Y]は、配電系統内のインピーダンス分岐ごとのノードアドミタンスモデルに基づいて構築することができる。バスにおける定インピーダンス負荷及び分路補償は、自己アドミタンスとして扱われ、ノードアドミタンス行列に組み込まれる(embed)。
ノード電流注入がノード電圧に依拠することに起因して、式(1)の解は、以下のノード電流注入不一致式210を反復的に解くことを通じて得られる。
Figure 0006025575
式(2)は、PQバス及びPVバスのノードを含むが、スイングバス(swing bus)と関連付けられたノードの複素電圧が既知であるので、これらのノードを除外する。
各反復において、まず、ノードの電流注入不一致[ΔI]が、接続された負荷及び電源の特性、並びに最も近時のノード電圧に基づいて求められる。次に、因数分解されたアドミタンス行列を用いて増分(incremental)電圧変化[ΔV]が解かれる。
バス電圧は、最も近時の測定値又は電力潮流解を用いて初期化される。情報が提供されない場合、バスごとの初期電圧が、スイングバスにおける値に、スイングバスとバスとの間の最も短い経路に沿った変圧器又は電圧レギュレーターによって生じる集約された電圧増幅係数行列を乗算したものとして設定される。
Figure 0006025575
ここで、
Figure 0006025575
はバスpの初期複素電圧のベクトルであり、Vswingはスイングバスの複素電圧であり、
Figure 0006025575
は、スイングバスから検討中のバスへの最も短い経路上に位置するバスのうちの2つ、すなわちバスs及びバスt間のレギュレーター又は変圧器の電圧増幅係数行列である。
アドミタンス行列Y220は2つの統合された部分、すなわち1つの実数部230と1つの虚数部235とを含む。実数部はコンダクタンス行列Gを含み、虚数部はサセプタンス行列Bを含む。したがって、式(2)は以下のように直交座標に書き換えることができる。
Figure 0006025575
ここで、ΔI及びΔIはノード電流注入不一致の実数部及び虚数部であり、ΔV及びΔVは増分ノード電圧変化の実数部及び虚数部である。G行列及びB行列の双方がノード電圧の変化に寄与する。
ノード電圧変化に対するG行列及びB行列の影響は、2つの別個の式に分割され、式の各集合は、1つの行列の寄与のみを検討する。最終的な電圧変化は、2つの寄与の加重線形結合として形成される。
B行列の影響を無視すると、G行列に起因するノード電圧変化は以下のように求めることができる。
Figure 0006025575
ここで、ΔVr1及びΔVm1はG行列に起因する電圧変化の対応する実数部及び虚数部である。このため、分割された式の第1の集合は以下によって与えられる。
Figure 0006025575
G行列の影響を無視すると、B行列に起因するノード電圧変化は以下のように求めることができる。
Figure 0006025575
ここで、ΔVr2及びΔVm2はB行列に起因する電圧変化の対応する実数部及び虚数部である。同様に、分割された式の第2の集合は以下によって与えられる。
Figure 0006025575
最終的なノード電圧変化は、2つの分割された電圧の加重結合によって、以下のように与えられる。
Figure 0006025575
ここで、Aは電圧更新全体に対するG行列の寄与を表す対角重み行列であり、Iは恒等行列である。
行列Aは、ノードアドミタンス行列の実数部の、バスの電圧変化に対する相対寄与の係数を表す。G行列の相対寄与260は、G行列及びB行列の対角線に基づいて求めることができる。
本発明の様々な実施形態によれば、配電系統の電圧は幾つかの連続ステップを通じて解析される(275)。例えば、因数分解されたコンダクタンス行列G230に基づいて第1の電圧変化250が求められる(240)。第2の電圧変化255は、因数分解されたサセプタンス行列B235に基づいて求められる(245)。次に、相対寄与係数260を用いて、第1の電圧変化250及び第2の電圧変化255に基づいて電圧変化の結合が求められる(270)。
電流注入がノード電圧に依拠することに起因して、ノード電圧は、収束しきい値295が満たされるまで275及び280を通じて再帰的に求められる。例えば、1つの実施形態では、反復は、ノードの電流注入、並びにコンダクタンス行列及びリアクタンス行列に基づいてバスの電圧を更新すること(275)と、更新された電圧275、並びにPQノード285及びPVノード290の制御特性に基づいてノード電流注入を更新すること(280)とを含む。
方法200はプロセッサ201によって実行することができる。
ゼロインピーダンス分岐
配電系統における幾つかの分岐は、ステップ電圧レギュレーター、スイッチ、理想変圧器、非常に短い線路、及びジャンパー等の、ゼロインピーダンス分岐とみなすことができる。通常、従来の方法は、これらの分岐のインピーダンスを無視し、インピーダンスをゼロに設定する。しかしながら、これによって、結果として得られるノードアドミタンス行列内の幾つかのエントリーが無限大となり、このためアドミタンス行列に基づく手法が適用不可能となる。アドミタンス行列に基づく手法を用いるために、従来の方法は、これらの分岐に小さな非ゼロインピーダンスを任意に割り当てた。しかしながら、そのような小さなインピーダンスを割り当てることによって、解析の状態が悪化し、電力潮流は収束が困難となる。
したがって、本発明の幾つかの実施形態は、ゼロインピーダンス分岐を隣接するインピーダンス分岐と一体化し、新たな非ゼロインピーダンス分岐としてモデル化する。
図3は、ゼロインピーダンス分岐及び隣接するインピーダンス分岐を新たなインピーダンス分岐に一体化し、この新たなインピーダンス分岐のノードアドミタンス行列を、隣接する分岐のアドミタンス行列と、ゼロインピーダンス分岐の増幅係数行列とに基づいて設定することによって、非ゼロインピーダンス分岐のみを有する等価な配電系統を求める(301)例を示している。例えば、バスm310とバスp320との間の分岐は、一般化された三相ゼロインピーダンス分岐を表す。バスのうちの一方、例えばバス310はマスターバスとなるように割り当てられ、他方のバスはスレーブバスとして割り当てられる。バスは、理想変圧器によって接続される。スレーブバスは、負荷電流I370と接続される。変圧器の機能は、2つの電圧増幅係数行列
Figure 0006025575
340及び
Figure 0006025575
342と、2つの電流増幅係数行列
Figure 0006025575
344及び
Figure 0006025575
346とによって表される。これらの増幅係数行列は、変圧器又は電圧レギュレーターの巻線接続及びタップ位置と、スイッチ、短い線路、又はジャンパーケーブルの相接続とによって求められる。
マスターバスm310を通って入る相電流Imp350は、以下の式(13)に従って、スレーブバスを通って入る相電流Ipm352に増幅係数行列
Figure 0006025575
344を乗算することによって、以下のように求めることができる。
Figure 0006025575
逆に、スレーブバスを通って入る相電流Ipm352は、以下の式(14)に従って、マスターバスを通って入る相電流Imp350に増幅係数行列
Figure 0006025575
346を乗算することによって、以下のように求めることができる。
Figure 0006025575
マスターバスにおける相−接地間電圧V360は、以下の式(15)に従って、スレーブバスにおける相−接地間電圧V364に増幅係数行列
Figure 0006025575
340を乗算することによって求めることができ、
Figure 0006025575
スレーブバスにおける電圧V364は、以下の式(16)に従って、マスターバスにおける電圧V360に増幅係数行列
Figure 0006025575
342を乗算することによって求めることができる。
Figure 0006025575
図3に示すように、配電系統におけるゼロインピーダンス分岐は隣接するインピーダンス分岐に一体化され、それによって、スレーブバスはモデルの解析において検討されない。図3の例では、ゼロインピーダンス分岐は、スレーブバス320によって2つの分岐に接続され、マスターバス310によって別の2つの分岐に接続される。スレーブバスp320とバスs330との間の1つの隣接する分岐を例としてとると、分岐電流と分岐のバス電圧との間の関係は、式(17)350によって記述することができる。
Figure 0006025575
ここで、Ips354はバスp320を通って分岐に流れる相電流のベクトルであり、Isp356はバスs330を通って分岐に流れる相電流のベクトルである。V364はバスp320における相電圧のベクトルであり、V368はバスs330における相電圧のベクトルであり、Yppはバスpにおける分岐の自己アドミタンス行列であり、Yssはバスsにおける分岐の自己アドミタンス行列であり、Ypsはバスpとバスsとの間の分岐の相互アドミタンス行列であり、Yspはバスsとバスpとの間の分岐の相互アドミタンス行列である。これらのベクトル及び行列の次元は、分岐における利用可能な相及び2つの端子バスによって求めることができる。例えば、三相分岐の場合、全ての分岐電流及びバス電圧は3×1のベクトルとすることができ、自己アドミタンス行列及び相互アドミタンス行列は3×3の行列とすることができる。式(17)は、配電系統内の任意のインピーダンスデバイスに用いることができる。
等価モデルにおいて、ゼロインピーダンス分岐及びスレーブバスp320は除去される。マスターバスm310に接続された分岐には変更がない。スレーブバスp320に接続された分岐は、バスm310に再接続され、それに従って、マスターバスm310における分岐アドミタンス行列及び電流注入が変更される。
バスp320における負荷電流I370は、バスm310における等価電流として、すなわち
Figure 0006025575
375としてモデル化される。配電系統内のバスp320とバスs330との間の分岐は、バスm310とバスs330との間で直接新たな分岐に置き換えられ、分岐電流Ims380、Ism385、並びにノード電圧V360及びV368は以下の式(18)のように関係付けられる。
Figure 0006025575
バスm310における自己アドミタンスは、電流増幅行列
Figure 0006025575
344と、バスpにおける自己アドミタンスと、電圧増幅行列
Figure 0006025575
342との負の積から求められる。バスm310のバスs330への相互アドミタンスは、電流増幅行列
Figure 0006025575
344と、バスp320のバスs330への相互アドミタンスとの負の積である。バスs330のバスm310への相互アドミタンスは、バスs330のバスp320への相互アドミタンスと、電圧増幅行列
Figure 0006025575
342との積である。
平衡電圧を有する三相PVバス
図4は、三相連結調整されたPVバスを有する配電系統のモデル403の等価モデル402を求める(401)例を示している。配電系統におけるPVバスは、各相の電力及び電圧の大きさが独立して調整される場合、3つのPVノードとしてモデル化することができる。しかしながら、様々な実施形態において、PVバスは三相同期発電機に接続される。発電機の3つの相は平衡がとられている。すなわち3つの相は同じ電圧の大きさを有し、相aが常に相bの120度前にあり、相cの120度後にあるように、各2つの相間に一定の位相角差を有する。発電機の調整されるパラメーターは、平衡電圧の大きさ及び3つの相の総有効電力である。したがって、幾つかの実施形態では、三相PVバスは1つの単相バスに一体化されており、アドミタンス行列に基づく電力潮流式においてモデル化される。
例えば、1つの実施形態は、三相PVバスを有する配電系統のモデルを、等価な単相PVバスを有する等価な配電系統モデルに変換する。三相PVバスp410の総発電量Sは、全ての相の相電力の和として求めることができ、任意の相xについて、相における相電力は、相−接地間電圧
Figure 0006025575
と、相電流の共役
Figure 0006025575
との積である。このため、総発電量Sは以下の式(19)に従って求めることができる。
Figure 0006025575
1つの実施形態において、3つの相a、b、及びcは、等価な単相eとして結合される。等価な相eは、任意の相とすることができる。相aを例としてとると、等価な相の相電圧は、選択された相と以下のように同じに設定することができる。
Figure 0006025575
等価な相eにおける電流
Figure 0006025575
は、選択された相に回転された後、例えば、相bにおける電流が120度回転され、相cにおける電流が−120度回転された後、それらを相aの電流に加える前に、3つ全ての相電流の総和として計算することができる。等価電流は、以下に従って、三相電流ベクトルIに、回転ベクトルRの転置を乗算することによって計算される。
Figure 0006025575
ベクトルI及びRの双方が3×1のベクトルである。回転ベクトルは、相ごとに必要とされる回転係数を表すのに用いられる。相aを等価な相としてとると、回転ベクトルは以下のように定義される。
Figure 0006025575
バスpにおける3つの相の総電力は、等価な相における電力と以下のように置き換えることができる。
Figure 0006025575
それに従って、三相PVバスと接続された分岐ごとのノードアドミタンスモデルを変更する必要がある。図4において、三相PVバスp410は、2つの分岐に接続される。バスp410とバスs420との間の一方の分岐を例としてとると、Ips430は、バスpを通って分岐に流れる相電流のベクトルであり、Isp435は、バスsを通って分岐に流れる相電流のベクトルである。相電流と相−接地間電圧との間の関係は式(17)450によって記述され、Yppはバスpにおける分岐の自己アドミタンス行列であり、Yssはバスsにおける分岐の自己アドミタンス行列であり、Ypsはバスpとバスsとの間の相互アドミタンス行列であり、Yspは、バスsとバスpとの間の相互アドミタンス行列である。
等価モデルにおいて、平衡電圧を有するPVバスの3つの相は、1つの単相に結合され、新たな分岐モデルを以下のように記述することができる。
Figure 0006025575
ここで、
Figure 0006025575
460は、バスpを通って入る等価電流のベクトルであり、
Figure 0006025575
470は、選択された相eにおけるバスpの相−接地間電圧のベクトルであり、
Figure 0006025575
460及び
Figure 0006025575
470は、1×1のベクトルであり、Isp435及びV445は3×1のベクトルである。等価分岐のアドミタンス行列480は、4×4の行列である。バスp410における自己アドミタンスは、転置回転ベクトルと、バスp410における分岐の自己アドミタンスと、回転ベクトルの共役との積から求められる。バスp410のバスs420への相互アドミタンスは、転置回転ベクトルと、バスp410のバスs420への相互アドミタンスとの積である。バスs420のバスp410への相互アドミタンスは、バスs420のバスp410への相互アドミタンスと、回転ベクトルの共役との積である。
等価なノード電流注入
ノード電流注入不一致の計算は、関連付けられたバスタイプに依拠する。関連付けられたバスタイプ自体は、分散負荷のタイプ、又はバスに接続された等価な電源若しくは分散型発電機の調整タイプによって決まる。定電力負荷又は定電流負荷に接続されたバスはPQバスとしてモデル化することができる。定電力負荷は、ノードにおいて規定の有効電力注入及び無効電力注入を与えられている。定電流負荷は、等価な注入電力に変換され、モデル化される。等価な注入電力は推定電圧に基づき、解法の反復中に更新された電圧が利用可能になると再計算される。
配電系統に対する送電系統の影響を表す等価な電源は、スイングバス又はPVバスとしてモデル化される。調整パターンに依拠して、分散型発電機に接続されたバスはPQバス又はPVバスのいずれかとしてモデル化することができる。定電力係数発電機に接続されたバスはPQバスとして扱われる。定電力係数発電機の場合、規定値は有効電力出力及び電力係数である。定電圧発電機に接続されたバスはPVバスとして扱われ、規定値は有効電力の出力及びバス電圧の大きさである。
相xにおけるPQバスiの等価な電流注入不一致
Figure 0006025575
は、スケジューリングされた電力注入及び計算された等価な電流に基づいて以下のように求めることができる。
Figure 0006025575
ここで、
Figure 0006025575
及び
Figure 0006025575
は位相xにおけるバスiのスケジューリングされた電力注入であり、
Figure 0006025575
は最も近時の反復kにおいて得られた相xにおけるバスiの電圧であり、
Figure 0006025575
は反復kにおいて電圧に基づいて式(1)を用いて計算される等価な電流注入であり、相xは、相a、相b、相c、又は等価な相eのうちの1つとすることができる。
スケジューリングされた有効電力
Figure 0006025575
及び無効電力
Figure 0006025575
が与えられ、定電力負荷又はPQタイプの発電の場合、反復の間、一定のままにされるが、定電流負荷の場合、電圧が更新されると再計算される。
PVバスは、同じ式(25)を用いて等価な電流注入不一致を求める。スケジューリングされる有効電力は、発電調節仕様によって規定される。スケジューリングされる無効電力は、最も近時の電力潮流解又は測定値で初期化される。そのような情報が提供されない場合、スケジューリングされる無効電力は、第1の反復における推定電力係数によって決まる。電力係数は、発電機の所与の定格電力係数、又は定格電力係数が提供されない場合は系統負荷の平均電力係数とすることができる。反復用にスケジューリングされた無効電力は、第1の反復後、スケジューリングされた電圧と解かれた電圧との間の差に基づいて更新される。収束した電力潮流が得られると、PVノードにおける電圧大きさがスケジューリングされた値と等しくない場合、無効電力はPVノードにおけるスケジューリングされた電圧を維持するように調節される。
電圧大きさの不一致を除去するためにバスに適用される必要な補償電流量は、以下のように求めることができる。
Figure 0006025575
ここで、[ΔI]はPVノードの補償電流のベクトルであり、[ΔV]は必要な電圧変化のベクトルであり、[Y]はPVノードのノード電圧変化に対するノード補償電流の感度行列である。[Y]の次元はPVノード数に等しい。感度行列は、クロン縮約法(Kron reduction method)を用いて式(2)のアドミタンス行列[Y]から導出され、全ての非PVノードに関係する全ての要素が除去される。補償電流ベクトルは、三相連結調整されたPVバスごとに1つの要素を含み、三相独立調整されたPVバスごとに3つの要素を含む。
ノード電圧の位相角が最も近時の反復kにおける値を維持したと仮定すると、相xにおけるPVバスiの必要な電圧変化
Figure 0006025575
は以下のように求めることができる。
Figure 0006025575
ここで、
Figure 0006025575
は相xにおけるバスiのスケジューリングされた電圧大きさである。
式(26)を解くと、最後の反復における大きさの不一致を除去するための概算補償電流を求めることができる。次に、相xにおけるバスiにおいて必要な補償無効電力
Figure 0006025575
を以下のように求めることができる。
Figure 0006025575
ここで、
Figure 0006025575
は相xにおけるバスiにおける補償電流の共役であり、Im{・}は複素数の虚数部である。過調節を回避するために、補償無効電力は、所与の最大ステップ変化よりも大きい場合、又は結果として得られる無効電力生成が発電機又は電源の最大容量を超えている場合、それに応じて縮小することができる。
PVバスの必要な無効電力生成は以下に従って求められる。
Figure 0006025575
ここで、
Figure 0006025575
は最後の反復kにおいて計算されるスケジューリングされた無効電力である。
G行列寄与係数
本方法の収束性能は、コンダクタンス行列及びサセプタンス行列の寄与係数の選択に依拠する。系統内のノードは、コンダクタンス行列及びサセプタンス行列の対応する対角線の相対的な大きさに基づいて2つのグループに区分けされる。2つのグループの一方は、コンダクタンスがサセプタンスよりも大きいノードの集合であり、他方は、コンダクタンスがサセプタンスよりも小さいノードの集合である。グループごとに均一の寄与係数が用いられる。サセプタンスに対するコンダクタンスの最大比を用いて、第1のグループの寄与係数を設定し、最小比を用いて、第2のグループの寄与係数を設定する。全てのノードが第1のグループ又は第2のグループに属する場合、1つの均一の寄与係数のみが用いられる。
図5は、ノードコンダクタンス行列及びサセプタンス行列の対角線に基づいて相対寄与係数の最適値を求めるための計算手順500を示している。2つの制御パラメーター、すなわち比の下側しきい値
Figure 0006025575
、例えば0.45と、比の上側しきい値
Figure 0006025575
、例えば0.55とを用いて、ノードごとに寄与係数を求めるのに役立てる。
ステップ510において、ノードごとのG行列の寄与係数が、対応する行におけるG行列及びB行列の対角線に基づいて、以下に従って求められる。
Figure 0006025575
ここで、αはi番目の行のGの寄与係数であり、giiはG行列のi番目の対角要素であり、biiはB行列のi番目の対角要素である。
ステップ520において、G寄与係数の下限及び上限が以下のように求められる。
Figure 0006025575
ステップ530において、全てのノードのG寄与係数が比の下側しきい値
Figure 0006025575
に対して比較される。全ての係数が下側しきい値よりも大きい場合、方法は次のステップ540に進む。そうでない場合、方法はステップ550に進む。
ステップ540において、全てのノードのG寄与係数αは上限αmaxと置き換えられる。
ステップ550において、全てのノードのG寄与係数が比の上側しきい値
Figure 0006025575
に対して比較される。全ての係数が上側しきい値よりも小さい場合、方法は次のステップ560に進む。そうでない場合、方法はステップ570に進む。
ステップ560において、全てのノードのG寄与係数αは下限αminと置き換えられる。
ステップ560において、G行列寄与がB行列よりも大きい、すなわちG寄与係数αが0.5よりも大きいノードの総数をカウントする。Bよりも多くのG寄与を有するノードの方が多い場合、方法は次のステップ580に進む。そうでない場合、方法はステップ590に進む。
ステップ580において、G寄与係数αは、比の下側しきい値
Figure 0006025575
よりも大きい寄与係数を有する全てのノードについて上限αmaxと置き換えられ、残りの行について下限αminと置き換えられる。
ステップ590において、G寄与係数αは、比の上側しきい値
Figure 0006025575
よりも大きい寄与係数を有する全てのノードについて上限αmaxと置き換えられ、残りの行について下限αminと置き換えられる。
実施例
図6は、本発明の1つの実施形態による、不平衡配電系統のモデルを解析するための方法600のブロック図を示している。本発明の様々な実施形態は、方法600のステップの少なくとも一部を用いる。
ステップ610において、図3に示すように、ゼロインピーダンス分岐のスレーブバスは取り除かれ、ゼロインピーダンス分岐及びその隣接するインピーダンス分岐は、ゼロインピーダンス分岐のマスターバスと、隣接する分岐バスのうちの1つとの間の新たな分岐と置き換えられる。新たな分岐のノードアドミタンスは、隣接する分岐のノードアドミタンス行列と、ゼロインピーダンス分岐の電圧増幅係数行列及び電流増幅係数行列とに基づいて求められる。スレーブバスにおける負荷は、マスターバスにおいて等価な負荷としてモデル化される。
ステップ615において、方法は、平衡が取られた電圧を有する三相PVバスと接続されたインピーダンス分岐のノードアドミタンス行列を、図4に示すように、三相PVバスを等価な単相PVバスモデルと置き換えることによって求める。
ステップ620において、方法は、ステップ610及びステップ615において構築された新たな分岐又は分岐モデルを含むインピーダンス分岐ごとにノードアドミタンス行列に基づいて系統のノードアドミタンス行列を構築する。
ステップ625において、方法は、ノードアドミタンス行列に対しクロン縮約を用いてPVノード以外の全てのノードを除去することによって、PVノード感度行列を求める。
ステップ630において、ノードアドミタンス行列は、実数部、すなわちコンダクタンス行列Gと、虚数部、すなわちサセプタンス行列Bとに分割される。ステップ635において、コンダクタンス行列G行列及びサセプタンス行列Bは、行列が非対称である場合、スパースな下三角分解及び上三角分解を用いて因数分解されるか、又は行列が対称である場合、スパースなコレスキー分解を用いて因数分解される。ステップ640において、G行列寄与係数は、図5に示すように、ノードコンダクタンス行列及びサセプタンス行列の対角線に基づいた計算手順を用いて求められる。
ステップ645において、各バスの電圧は、スイングバスの電圧と、スイングバスから検討中のバスへの最も短い経路上の変圧器及び電圧レギュレーターによって生じる集約された電圧増幅係数行列とに基づいて初期化される。ステップ650において、PVバスの無効電力出力が、バスに接続された発電機の定格電力係数に基づいて、又は定格電力係数が知られていない場合、系統内の総負荷の平均電力係数に基づいて初期化される。
ステップ660において、方法は、最も近時の電圧に基づいて、ノードごとの等価な電流注入不一致を求める。ステップ665において、方法は、それぞれG行列及びB行列から寄与された電圧変化を解き、次に、ステップ640において求められたG行列寄与係数に基づいて2つの解をともに結合する。ステップ670において、PVバスごとの実際の値とスケジューリングされた値との間の最大電圧の大きさの差が求められる。ステップ675において、必要な精度が検査され、不一致が所与の最大許容度未満である場合、実行はステップ685に進むか、又はそうでない場合、ステップ680に進む。ステップ680において、方法は、ステップ670において求められた電圧の大きさの差と、ステップ625において求められた感度行列とに基づいてPVバスの無効電力出力を調節する。
ステップ685において、方法は、現在の反復と最後の反復との間の全てのPQバスについて電圧不一致を求める。ステップ690において、不一致が所与の最大許容度未満である場合、収束した解が得られ、次に、方法はステップ695に進む。そうでない場合、方法はステップ660に進み、次の反復を実行する。ステップ695において、方法はゼロインピーダンス分岐の解かれていないスレーブバスの電圧と、平衡がとられた三相電圧を有するPVバスの解かれていない相の電圧とを求める。ステップ698において、方法は、系統の電圧の全集合に基づいて系統内の分岐ごとの電流及び電力を求める。
本発明の上述した実施形態は、数多くの方法のいずれにおいても実施することができる。例えば、実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア又はそれらの組合せを用いて実施することができる。ソフトウェアで実施される場合、ソフトウェアコードは、単一のコンピューターに設けられるのか又は複数のコンピューター間に分散されるのかにかかわらず、任意の適したプロセッサ又はプロセッサの集合体において実行することができる。そのようなプロセッサは、1つ又は複数のプロセッサを集積回路部品に有する集積回路として実装することができる。ただし、プロセッサは、任意の適したフォーマットの回路類を用いて実装することができる。
さらに、コンピューターは、ラックマウント型コンピューター、デスクトップコンピューター、ラップトップコンピューター、ミニコンピューター又はタブレットコンピューター等の複数の形態のいずれにおいても具現化できることが理解されるべきである。そのようなコンピューターは、ローカルエリアネットワーク又はワイドエリアネットワークとしてエンタープライズネットワーク又はインターネット等を含む1つ又は複数のネットワークによって任意の適した形態で相互接続することができる。そのようなネットワークは、任意の適した技術に基づくことができ、任意の適したプロトコルに従って動作することができ、無線ネットワーク、有線ネットワーク又は光ファイバーネットワークを含むことができる。
また、本明細書において概説される様々な方法又はプロセスは、様々なオペレーティングシステム又はプラットフォームのうちの任意のものを用いる1つ又は複数のプロセッサ上で実行可能なソフトウェアとして符号化することができる。加えて、そのようなソフトウェアは、複数の適切なプログラミング言語及び/又はプログラミングツール若しくはスクリプティングツールのうちの任意のものを用いて書くことができ、フレームワーク又は仮想マシン上で実行される実行可能な機械語コード又は中間コードとしてコンパイルすることもできる。
これに関して、本発明は、単数又は複数の非一時的なコンピューター可読媒体、例えばコンピューターメモリ、コンパクトディスク(CD)、光ディスク、デジタルビデオディスク(DVD)、磁気テープ、及びフラッシュメモリとして具現化することができる。「プログラム」又は「ソフトウェア」という用語は、本明細書において、一般的な意味で、上記で論考したような本発明の様々な態様を実施するようにコンピューター又は他のプロセッサをプログラムするのに用いることができる任意のタイプのコンピューターコード又はコンピューター実行可能命令のセットを指すように用いられる。
コンピューター実行可能命令は、1つ若しくは複数のコンピューター又は他のデバイスによって実行される、プログラムモジュール等の多くの形式をとることができる。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか又は特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造を含む。通常、プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態において所望に応じて組み合わせることも分散することもできる。
また、本発明の実施形態は、例が提供された方法として実施することができる。方法の一部として実行される動作は、任意の適切な方法で順序付けすることができる。したがって、動作が示したものと異なる順序で実行される実施形態を構築することができ、これには、例示の実施形態では一連の動作として示されたにもかかわらず、幾つかの動作を同時に実行することを含めることもできる。

Claims (9)

  1. ノード電圧変化及びノードアドミタンス行列に対するノード電流不一致の電流注入不一致式に基づく配電系統の三相電力潮流解析のための方法であって、前記ノードアドミタンス行列は、コンダクタンス行列によって表される実数部と、サセプタンス行列によって表される虚数部とを含み、該方法は、
    前記電流注入不一致式に基づいて、前記コンダクタンス行列に対応する第1の電圧変化を求めるステップと、
    前記電流注入不一致式に基づいて、前記サセプタンス行列に対応する第2の電圧変化を求めるステップと、
    前記ノード電圧変化を前記第1の電圧変化と前記第2の電圧変化との結合として求めるステップと、
    を含み、該方法のステップはプロセッサによって実行される、方法。
  2. コンダクタンス行列及びサセプタンス行列の対角線に基づいて相対寄与の係数を求めることと、
    前記第1の電圧変化、前記第2の電圧変化、及び前記相対寄与の係数に基づいて前記ノード電圧変化を求めることと、
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の電圧変化、前記第2の電圧変化、及び前記電流注入不一致は再帰ごとに更新される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記配電系統のバスは、電圧の大きさ及び位相角が既知の場合をスイングバスとし、有効電力及び無効電力が既知の場合をPQバスとし、有効電力及び電圧の大きさが既知の場合をPVバスとして分類され、
    前記PVバスを含む前記配電系統のバスの電流注入不一致を求めることと、
    前記スイングバスの電圧と、前記配電系統のトポロジーとに基づいて前記配電系統の各バスの電圧を初期化することと、
    収束しきい値が満たされるまで前記配電系統の各ノードの電圧を再帰的に反復して求めるこ
    をさらに含み、
    各反復は、
    前記配電系統の各バスの電圧に基づいて前記電流注入不一致を更新することと、
    前記電圧変化と相対コンダクタンス行列寄与係数とに基づいて前記配電系統の各バスの電圧を更新することと、
    を含む、請求項1に記載の方法。
  5. ゼロインピーダンス分岐及び隣接するインピーダンス分岐を新たなインピーダンス分岐に一体化するとともに、該新たなインピーダンス分岐のノードアドミタンス行列を、前記隣接する分岐の前記ノードアドミタンス行列と、前記ゼロインピーダンス分岐の増幅係数行列とに基づいて設定すること
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記初期化することは、
    各バスを前記スイングバスと接続する最も短い経路に沿った変圧器及びレギュレーターの増幅器係数に基づいて前記電圧を初期化すること
    を含む、請求項4に記載の方法。
  7. 前記隣接バスの電圧と、前記ゼロインピーダンス分岐の前記増幅係数行列とに基づいて、前記ゼロインピーダンス分岐を有する前記バスの電圧を求めること
    を更に含む、請求項5に記載の方法。
  8. ノード電圧変化及びノードアドミタンス行列に対するノード電流不一致の電流注入不一致式に基づく配電系統の三相電力潮流解析のためのシステムであって、前記ノードアドミタンス行列は、コンダクタンス行列によって表される実数部と、サセプタンス行列によって表される虚数部とを含み、
    前記システムはプロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    前記電流注入不一致式に基づいて、前記コンダクタンス行列に対応する第1の電圧変化を求め、
    前記電流注入不一致式に基づいて、前記サセプタンス行列に対応する第2の電圧変化を求め、
    前記ノード電圧変化を前記第1の電圧変化と前記第2の電圧変化との結合として求める、
    相電力潮流解析のためのシステム
  9. 前記コンダクタンス行列及び前記サセプタンス行列を記憶するためのメモリ
    を更に備える、請求項に記載のシステム
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