JP6025447B2 - 自動車用フロアマット - Google Patents
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Description
このフロアマットとして、カーペットなどの表皮材と、この表皮材を支持する裏材からなるものが知られている。この表皮材は長年の使用により毛倒れ、摩耗等が発生し、著しく外観を損ねるため、表皮材上にヒールパット材を接着し、表皮材を保護することが行われてきた(特許文献1)。しかしながら、ヒールパット材として耐摩耗性に優れる加硫ゴムや熱可塑性エラストマーなどの比較的硬いヒールパット材を表皮材に接着すると、このヒールパット材を接着した箇所は、接着していない箇所と比較して、硬くなる傾向が強かった。一方で、近年、ヒールパット材が接着していることによってフロアマットが硬くなる結果、アクセルペダルに引っ掛かりやすいという危険性が指摘されていた。
[1]カーペットからなる表皮層にヒールパットを設けた自動車用フロアマットであって、
互いに平行な複数の大略矩形形状の本体部分と、各本体部分の一方の端部で、前記の全ての本体部分を連結する連結部分とを含む前記ヒールパットが、表皮層の踵移動領域に配置され、
フロアマット敷設時の前記の各本体部分の長手方向が自動車の前後方向と一致しており、連結部分の全部または一部が縁加工により覆い隠されている、自動車用フロアマット、
[2]各本体部分において、連結部分と連結する端部と反対側の端部が自由端である、[1]の自動車用フロアマット、
[3]フロアマット敷設時に、連結部分が各本体部分よりも自動車の前方向に位置する、[1]又は[2]の自動車用フロアマット、
[4]前記ヒールパットが、本体部分または連結部分の少なくとも1つと連結するヒールパット小片部分を更に含む、[1]〜[3]のいずれかの自動車用フロアマット、
[5]前記ヒールパッドが、本体部分および連結部分のいずれとも連結しないヒールパット小片1またはそれ以上を更に含む、[1]〜[4]のいずれかの自動車用フロアマット、
に関する。
また、前記分離方向は、敷設時の自動車の前後方向と一致しているため、アクセルペダルに引っ掛かったとしても、自動車の左右方向に屈曲でき、暴走を防止することができる。
更に、連結した他端(またはその一部)が縁加工(例えば、オーバーロック加工、テープ加工、融着加工)により覆い隠されているため、連結した一端が見えず、表皮層との一体感があり、意匠性に優れている。
以下、本発明のフロアマット、特に表皮層の踵移動領域に設けるヒールパットについて、図面を参照しながら、更に説明する。
前記の各本体部分21a,21b,21cとヒールパット小片部分23と各独立ヒールパット小片24a,24b(以下、全て総称して、大略矩形小片と称する)の幅は、互いに等しく、それらの間隔(各スリット25a〜25eの幅)も互いに等しい。また、各本体部分の長さは互いに等しく、ヒールパット小片部分と各独立ヒールパット小片の長さは、互いに等しく、且つ、各本体部分の長さよりも長い。
フロアマット製造の際の取り扱い性の観点からは、一体化ヒールパット小片のみからなるヒールパットが好ましいが、適宜、独立ヒールパット小片を追加することにより、意匠性を向上させることができる。
本発明のフロアマットにおける本体部分の数及びサイズ(及び間隔若しくはスリット幅)は、フロアマットに要求される特性等に応じて適宜決定することができ、特に限定されるものではない。
また、本体部分のサイズは、全て同一であることもできるし、あるいは、その一部が異なるサイズであることもできる。
また、前記の連結部分は、各本体部分よりも自動車の後方向に位置するように設けることもできるし、あるいは、図1及び図2に示すように、各本体部分よりも自動車の前方向に位置するように設けることもできる。
本発明のフロアマットにおいては、図1及び図2に示すように、帯状の連結部分を自動車の前方向に配置すると、ヒールパットの連結部分を縁加工で覆い隠すことにより、意匠性を向上させることができ、好ましい。
また、この場合、各本体部分とヒールパット小片部分との位置関係は、特に限定されるものではないが、図1及び図2に示すように、各本体部分とヒールパット小片部分とが、その長手方向に関して、全て、互いに平行であることが好ましい。
また、この場合、独立ヒールパット小片と一体化ヒールパット小片(特に各本体部分)との位置関係は、特に限定されるものではないが、図1及び図2に示すように、独立ヒールパット小片と、一体化ヒールパット小片の各本体部分(一体化ヒールパット小片がヒールパット小片部分を含む場合には、更にヒールパット小片部分)が、その長手方向に関して、全て、互いに平行であることが好ましい。
(表皮層)
ポリエステル繊維製一次基布(目付:100g/m2)に、ポリプロピレン製カットパイルをゲージ1/8、ステッチ11.0の密度でタフトした後、スチレン−ブタジエンゴムでバッキングした、タフテッドカーペット(=表皮層、パイル目付:1200g/m2、バッキング量=320g/m2)を用意した。
繊度17dtexのポリエステル繊維、繊度6.6dtexのポリエステル繊維、繊度3.3dtexのポリエステル繊維、及び繊度4.4dtexの芯鞘型融着繊維(芯成分:ポリエチレンテレフタレート、鞘成分:低融点ポリエステル)からなる繊維ウェブを、ニードルを使用して絡合した後、針深度を上げたニードルを使用して繊維を突出させ、片表面に繊維が突出したニードルパンチ不織布を製造した。
次に、温度150〜160℃で熱処理することにより芯鞘型融着繊維の鞘成分で融着させ、続いて、突出した繊維をガス毛焼き機により直炎で熱処理して、樹脂塊を有する毛焼き不織布(=裏材層、目付=300g/m2)を製造した。
上記表皮層と裏材層をポリオレフィンホットメルト接着剤(150g/m2)で接着した後、外周縁を図1に示すような形状に裁断して前駆マットを形成した。なお、表皮層であるタフテッドカーペットはゲージ方向が自動車の長さ方向(前後方向)と平行であるように、裏材層と接着した。
ポリエステル繊維製一次基布(目付:120g/m2)に、ナイロン製パイルをゲージ1/10、ステッチ10.0の密度でタフトした後、スチレン−ブタジエンゴムでバッキングした、タフテッドカーペット(パイル目付:610g/m2、バッキング量:150g/m2)を用意した。そして、このバッキング側に対して、更にポリエチレン樹脂でバッキング(量:270g/m2)し、前駆ヒールパッドを形成した。次いで、前駆ヒールパットを図2のヒールパット形状に裁断し、ヒールパット(短辺(自動車の長さ方向に対応)の長さ:180mm、長辺(自動車の幅方向に対応)の長さ:208mm)を作製した。
ヒールパットの各寸法を以下に示す:
独立ヒールパット小片24a,24bの長辺の長さ:180mm
本体部分21a,21b,21cの長辺の長さ(連結部分22を含む):143mm
独立ヒールパット小片24a,24b、ヒールパット小片部分23、本体部分21a,21b,21cの各短辺の長さ:28mm
独立ヒールパット小片24a,24b、ヒールパット小片部分23、本体部分21a,21b,21cの間隔(スリット25a〜25eの幅):8mm
前記ヒールパットを前記前駆マットの図1で示す位置に配置した。つまり、ヒールパットの短辺方向が自動車の長さ方向と平行であるように、また、ヒールパットの右辺(すなわち、本体部分21aの右辺)とマット周縁との間隔が76mm及び連結部分が前駆マットの周縁から2mm内側になるように配置した。
その後、高周波ウエルダーによりヒールパットのポリエチレン樹脂を溶着することによりヒールパットを固定した。
そして、ヒールパットの連結部分を含む、マットの周縁にオーバーロック加工を施して、本発明のマットを製造した。このマットはヒールパットと表皮層との一体感のある、意匠性の優れるものであった。
図3に示すように、アクセルペダル40に対して所定の位置に評価用マット(本発明のマット10)を配置し、固定用木片30で固定した後、マットの荷重点50(X=200mm、Y=100mm)をばね秤で上方に引っ張り、所定の高さ(Z=50mm)まで浮き上がった時点の荷重を計測した。その結果、0.8Nであった。これに対して、スリット25a〜25eのない分割していない平板状のヒールパットを使用したマットの場合、2.4Nであった。この剛軟度が1.2N以下であれば、アクセルペダル等のペダルに引っ掛かるという問題が生じない。
1・・・表皮層;11・・・踵移動領域;12・・・オーバーロック;
2・・・ヒールパット;20・・・一体化ヒールパット小片;
21a,21b,21c・・・本体部分;22・・・連結部分;23・・・小片部分;
24a,24b・・・独立ヒールパット小片;
30・・・固定用木片;40・・・アクセルペダル;50・・・荷重点。
Claims (5)
- カーペットからなる表皮層にヒールパットを設けた自動車用フロアマットであって、
互いに平行な複数の大略矩形形状の本体部分と、各本体部分の一方の端部で、前記の全ての本体部分を連結する連結部分とを含む前記ヒールパットが、表皮層の踵移動領域に配置され、
フロアマット敷設時の前記の各本体部分の長手方向が自動車の前後方向と一致しており、連結部分の全部または一部が縁加工により覆い隠されている、
自動車用フロアマット。 - 各本体部分において、連結部分と連結する端部と反対側の端部が自由端である、請求項1に記載の自動車用フロアマット。
- フロアマット敷設時に、連結部分が各本体部分よりも自動車の前方向に位置する、請求項1又は2に記載の自動車用フロアマット。
- 前記ヒールパットが、本体部分または連結部分の少なくとも1つと連結するヒールパット小片部分を更に含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動車用フロアマット。
- 前記ヒールパッドが、本体部分および連結部分のいずれとも連結しない1つ又はそれ以上のヒールパット小片を更に含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動車用フロアマット。
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Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2012
- 2012-08-10 JP JP2012178436A patent/JP6025447B2/ja active Active
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