JP6024526B2 - 電動車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動系にモータと自動変速機を搭載し、駆動輪への動力伝達経路に摩擦締結要素を備えた電動車両の制御装置に関する。
駆動系にモータと自動変速機を搭載し、駆動輪への動力伝達経路に第2クラッチを備える電動車両において、μスリップ制御中、第2クラッチの目標伝達トルク容量を、入力トルクと入力回転数の大きさにより学習補正するものが知られている(特許文献1参照)。
特開2012−90491号公報
上記従来のμスリップ制御中の学習補正は、変速機入力トルクに対してゲイン感度(傾き)を持たない補正量特性を示す変速段での第2クラッチを対象としている場合は問題が無い。しかし、変速機入力トルクに対してゲイン感度を持つ補正量特性を示す変速段での第2クラッチを対象とし、従来の学習補正をそのまま適用して学習補正すると、変速機入力トルクの変化に対する補正量特性の傾きが考慮されない。このため、学習制御により得られる学習補正量が、真のずれ分から乖離する誤学習を起こしてしまい、高い補正精度が得られず、精度の良い第2クラッチの締結容量制御を確保することができない、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、μスリップ制御中、変速機入力トルクに対して変速段毎に異なる傾きを持つ学習補正量特性を用いた学習制御を実施することで、学習頻度の確保と補正精度の向上との両立を図る電動車両の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の電動車両の制御装置は、駆動源に有するモータと、自動変速機と、摩擦締結要素と、μスリップ制御手段と、補正量学習制御手段と、を備える。
前記自動変速機は、前記モータと駆動輪との間に介装され、複数の変速段を切り替える。
前記摩擦締結要素は、前記モータから駆動輪までの動力伝達経路に介装され、前記自動変速機の変速要素以外の要素として完全締結あるいはスリップ締結される。
前記μスリップ制御手段は、前記自動変速機が非変速状態でのモータ走行中、前記摩擦締結要素の微小スリップ回転(μスリップ回転)を維持するμスリップ制御をモータ回転数制御により実施する。
前記補正量学習制御手段は、前記μスリップ制御中、前記摩擦締結要素の要素伝達トルクの補正量特性として、変速機入力トルクに対して変速段毎に異なる傾きを持つ学習補正量特性を用い、そのときの変速機入力トルクでのずれ分を演算する学習制御を実施することにより、前記変速段毎の学習補正量特性を書き換える学習補正量を取得する。
よって、モータ回転数制御により実施されるμスリップ制御中、変速機入力トルクに対して変速段毎に異なる傾きを持つ学習補正量特性を用い、そのときの変速機入力トルクでのずれ分を演算する学習制御が実施される。この学習制御を実施することにより、変速段毎の学習補正量特性を書き換える学習補正量が取得される。
すなわち、μスリップ制御中、そのときの変速機入力トルクでのずれ分を演算する学習制御が実施されるため、変速機入力トルクの大きさによる学習制御の実施制限を受けることなく、学習制御を頻繁に経験する学習頻度が確保される。
そして、学習制御では、モータ回転数制御中のモータトルク検出値にて摩擦締結要素の実トルクを推定できるため、目標摩擦締結要素トルクとモータトルク検出値の差から目標トルクに対する実トルクのずれ分が推定できる。このずれ分を、学習補正量として、学習補正量分だけ学習補正量特性をオフセットして書き換えることで、学習補正量特性の傾きがそのまま反映され、補正精度の向上が図られる。
このように、μスリップ制御中、変速機入力トルクに対して変速段毎に異なる傾きを持つ学習補正量特性を用いた学習制御を実施することで、学習頻度の確保と補正精度の向上との両立を図ることができる。
実施例1における制御装置が適用された後輪駆動によるFRハイブリッド車両(電動車両の一例)を示す全体システム図である。 実施例1の統合コントローラのモード選択部に設定されているEV-HEV選択マップの一例を示す図である。 実施例1における制御装置での学習制御の対象となる第2クラッチを内蔵した自動変速機の一例を示すスケルトン図である。 実施例1における自動変速機での変速段ごとの各摩擦締結要素の締結状態を示す締結作動表である。 実施例1におけるATコントローラに設定されている自動変速機のシフトマップの一例を示す図である。 実施例1における統合コントローラに有する学習制御必要情報演算部の構成を示す制御ブロック図である。 実施例1のATコントローラに有するCL2学習補正量特性の学習制御部の構成を示す制御ブロック図である。 実施例1のCL2学習補正量特性を用いた学習制御における学習補正量演算内容を示す学習補正量演算説明図である。 実施例1の統合コントローラ及びATコントローラにて実行されるCL2学習補正量特性の学習制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の自動変速機の各変速段において1つの締結要素をスリップ締結したときの出力トルクに対するに入力トルク及びクラッチトルクの寄与度を示す出力トルクへの寄与度特性図である。 実施例1のCL2学習補正量特性の学習制御を実施したときのCL2トルク(TTCL2)・目標入力トルク(ETTMIN)・CL2差回転・μスリップ制御中・最終学習実施許可・μスリップ制御中補正量(wvTRCL2ln)・学習補正量・途中演算加算量・一時保存・学習格納処理の各特性を示すタイムチャートである。
以下、本発明の電動車両の制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1における電動車両の制御装置の構成を、「全体システム構成」、「自動変速機の概略構成」、「CL2学習補正量特性の学習制御構成」、「CL2学習補正量特性の学習制御処理構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図1は、実施例1における制御装置が適用された後輪駆動によるFRハイブリッド車両(電動車両の一例)を示し、図2は、統合コントローラ10のモード選択部に設定されているEV-HEV選択マップの一例を示す。以下、図1及び図2に基づいて、全体システム構成を説明する。
FRハイブリッド車両の駆動系は、図1に示すように、エンジンEngと、第1クラッチCL1と、モータ/ジェネレータMG(モータ)と、第2クラッチCL2(摩擦締結要素)と、自動変速機ATと、変速機入力軸INと、プロペラシャフトPSと、ディファレンシャルDFと、左ドライブシャフトDSLと、右ドライブシャフトDSRと、左後輪RL(駆動輪)と、右後輪RR(駆動輪)と、を有する。なお、M-O/Pはメカオイルポンプ、S-O/Pは電動オイルポンプ、FLは左前輪、FRは右前輪、FWはフライホイールである。
前記第1クラッチCL1は、エンジンEngと/ジェネレータMGとの間に設けられた締結要素であり、CL1油圧を加えないときにダイアフラムスプリング等による付勢力にて締結状態であり、この付勢力に対抗するCL1油圧を加えることで解放するタイプ、いわゆるノーマルクローズのクラッチである。
前記自動変速機ATは、前進7速/後退1速の変速段を車速やアクセル開度等に応じて自動的に切り替える有段変速機である。モータ/ジェネレータMGから左右後輪RL,RRまでの動力伝達経路に介装される第2クラッチCL2としては、自動変速機ATから独立した専用のクラッチとして新たに追加したものではなく、自動変速機ATを変速させるための摩擦締結要素(クラッチやブレーキ)を用いている。すなわち、自動変速機ATの各変速段にて締結される複数の摩擦締結要素のうち、締結条件等に適合する要素として選択した摩擦締結要素を第2クラッチCL2としている。なお、第1クラッチ油圧ユニット6と第2クラッチ油圧ユニット8は、自動変速機ATに付設されるAT油圧コントロールバルブユニットCVUに内蔵している。
このFRハイブリッド車両は、駆動形態の違いによるモードとして、電気自動車モード(以下、「EVモード」という。)と、ハイブリッド車モード(以下、「HEVモード」という。)と、駆動トルクコントロールモード(以下、「WSCモード」という。)と、を有する。
前記「EVモード」は、第1クラッチCL1を解放状態とし、駆動源をモータ/ジェネレータMGのみとするモードであり、モータ駆動モード(モータ力行)・ジェネレータ発電モード(ジェネレータ回生)を有する。この「EVモード」は、例えば、要求駆動力が低く、バッテリSOCが確保されているときに選択される。
前記「HEVモード」は、第1クラッチCL1を締結状態とし、駆動源をエンジンEngとモータ/ジェネレータMGとするモードであり、モータアシストモード(モータ力行)・エンジン発電モード(ジェネレータ回生)・減速回生発電モード(ジェネレータ回生)を有する。この「HEVモード」は、例えば、要求駆動力が高いとき、あるいは、バッテリSOCが不足するようなときに選択される。
前記「WSCモード」は、駆動形態は「HEVモード」であるが、モータ/ジェネレータMGを回転数制御することにより、第2クラッチCL2をスリップ締結状態に維持しつつ、第2クラッチCL2のトルク伝達容量をコントロールするモードである。第2クラッチCL2のトルク伝達容量は、第2クラッチCL2を経過して伝達される駆動力が、ドライバーのアクセル操作量にあらわれる要求駆動力となるようにコントロールされる。この「WSCモード」は、「HEVモード」選択状態での発進時等のように、エンジン回転数がアイドル回転数を下回る領域において選択される。
FRハイブリッド車両の制御系は、図1に示すように、エンジンコントローラ1と、モータコントローラ2と、インバータ3と、バッテリ4と、第1クラッチコントローラ5と、第1クラッチ油圧ユニット6と、ATコントローラ7と、第2クラッチ油圧ユニット8と、ブレーキコントローラ9と、統合コントローラ10と、を有して構成されている。
前記各コントローラ1,2,5,7,9と、統合コントローラ10とは、情報交換が互いに可能なCAN通信線11を介して接続されている。なお、12はエンジン回転数センサ、13はレゾルバ、15は油圧アクチュエータ14のピストン14aのストローク位置を検出する第1クラッチストロークセンサ、19は車輪速センサ、20はブレーキストロークセンサである。
前記ATコントローラ7は、アクセル開度センサ16、車速センサ17、選択されているレンジ位置(Nレンジ,Dレンジ,Rレンジ,Pレンジ等)を検出するインヒビタスイッチ18、等からの情報を入力する。そして、Dレンジを選択しての走行時、アクセル開度APOと車速VSPにより決まる運転点が、シフトマップ(図5参照)上で存在する位置により最適な変速段を検索し、検索された変速段を得る制御指令をAT油圧コントロールバルブユニットCVUに出力する。この変速制御に加えて、統合コントローラ10からの指令に基づき、第1クラッチCL1の完全締結(HEVモード)/スリップ締結(エンジン始動)/解放(EVモード)の制御を行う。また、第2クラッチCL2の完全締結(HEVモード)/μスリップ締結(EVモード)/回転差吸収スリップ締結(WSCモード)/変動トルク遮断スリップ締結(エンジン始動・停止モード)の制御を行う。
ここで、自動変速機ATが非変速状態でのEVモードによる走行中、第2クラッチCL2の微小スリップ回転(μスリップ回転)を維持する制御を「μスリップ制御」という。この「μスリップ制御」は、モータ/ジェネレータMGの実モータ回転数を、第2クラッチCL2が微小スリップ回転となる目標モータ回転数に一致させるように制御するモータ回転数制御により実施される。このモータ回転数制御中のモータトルクは、第2クラッチCL2によりモータ/ジェネレータMGが受ける負荷に応じたものとなるため、モータ回転数制御中のモータトルク検出値によりCL2実トルクを推定できる。また、「μスリップ制御」は、EV非変速状態、且つ、目標駆動トルクが規定値以上(フリクション等によるスリップ不可領域や低油圧により精度が確保できない領域を懸念して設定)の領域で実施する。目標駆動トルクが規定値以下は、第2クラッチCL2が滑らないような容量安全率を確保している。よって、EV変速直後、HEVモード⇒EVモードへのモード遷移直後、目標駆動トルクが低トルクからのアクセル踏み込みで、第2クラッチCL2をスリップインさせ、μスリップ制御が働く(μスリップ制御手段)。
前記統合コントローラ10は、車両全体の消費エネルギーを管理し、最高効率で車両を走らせるための機能を担うもので、モータ回転数Nmを検出するモータ回転数センサ21や他のセンサ・スイッチ類22からの必要情報及びCAN通信線11を介して情報を入力する。この統合コントローラ10には、アクセル開度APOと車速VSPにより決まる運転点が、図2に示すEV-HEV選択マップ上で存在する位置により検索したモードを目標モードとして選択するモード選択部を有する。そして、「EVモード」から「HEVモード」へのモード切り換え時にエンジン始動制御を行う。また、「HEVモード」から「EVモード」へのモード切り換え時にエンジン停止制御を行う。
[自動変速機の概略構成]
図3は、実施例1における自動変速機ATの一例をスケルトン図により示し、図4は、自動変速機ATでの変速段ごとの各摩擦締結要素の締結状態を示し、図5は、ATコントローラ7に設定されている自動変速機ATのシフトマップの一例を示す。以下、図3〜図5に基づいて、自動変速機ATの概略構成を説明する。
前記自動変速機ATは、前進7速後退1速の有段式自動変速機であり、図3に示すように、エンジンEngとモータ/ジェネレータMGのうち、少なくとも一方からの駆動力が変速機入力軸Inputから入力され、4つの遊星ギアと7つの摩擦締結要素を有する変速ギア機構によって、回転速度が変速されて変速機出力軸Outputから出力される。
前記変速ギア機構としては、同軸上に、第1遊星ギアG1及び第2遊星ギアG2による第1遊星ギアセットGS1と、第3遊星ギアG3及び第4遊星ギアG4による第2遊星ギアセットGS2と、が順に配置されている。また、油圧作動の摩擦締結要素として、第1クラッチC1(I/C)と、第2クラッチC2(D/C)と、第3クラッチC3(H&LR/C)と、第1ブレーキB1(Fr/B)と、第2ブレーキB2(Low/B)と、第3ブレーキB3(2346/B)と、第4ブレーキB4(R/B)と、が配置されている。また、機械作動の係合要素として、第1ワンウェイクラッチF1(1stOWC)と、第2ワンウェイクラッチF2(1&2OWC)と、が配置されている。
前記第1遊星ギアG1、第2遊星ギアG2、第3遊星ギアG3、第4遊星ギアG4は、サンギア(S1〜S4)と、リングギア(R1〜R4)と、両ギア(S1〜S4),(R1〜R4)に噛み合うピニオン(P1〜P4)を支持するキャリア(PC1〜PC4)と、を有するシングルピニオン型遊星ギアである。
前記変速機入力軸Inputは、第2リングギアR2に連結され、エンジンEngとモータージェネレータMGの少なくとも一方からの回転駆動力を入力する。前記変速機出力軸Outputは、第3キャリアPC3に連結され、出力回転駆動力を、ファイナルギア等を介して駆動輪(左右後輪RL,RR)に伝達する。
第1リングギアR1と第2キャリアPC2と第4リングギアR4とは、第1連結メンバM1により一体的に連結される。第3リングギアR3と第4キャリアPC4とは、第2連結メンバM2により一体的に連結される。第1サンギアS1と第2サンギアS2とは、第3連結メンバM3により一体的に連結される。
図4は締結作動表であり、図4において、○印はドライブ状態で当該摩擦締結要素が油圧締結であることを示し、(○)印はコースト状態で当該摩擦締結要素が油圧締結(ドライブ状態ではワンウェイクラッチ作動)であることを示し、無印は当該摩擦締結要素が解放状態であることを示す。また、ハッチングにて示される締結状態の摩擦締結要素は、各変速段にて第2クラッチCL2として用いる要素を示す。
隣接する変速段への変速については、上記各摩擦締結要素のうち、締結していた1つの摩擦締結要素を解放し、解放していた1つの摩擦締結要素を締結するという架け替え変速により、図4に示すように、前進7速で後退1速の変速段を実現することができる。さらに、変速段が1速段及び2速段のときには、第2ブレーキB2(Low/B)が第2クラッチCL2とされる。変速段が3速段のときには、第2クラッチC2(D/C)が第2クラッチCL2とされる。変速段が4速段及び5速段のときには、第3クラッチC3(H&LR/C)が第2クラッチCL2とされる。変速段が6速段及び7速段のときには、第1クラッチC1(I/C)が第2クラッチCL2とされる。変速段が後退段のときには、第4ブレーキB4(R/B)が第2クラッチCL2とされる。
図5はシフトマップであり、車速VSPとアクセル開度APOで特定されるマップ上での運転点が、アップ変速線を横切ると、アップ変速指令が出力される。例えば、変速段が1速段のとき、車速VSPの上昇により運転点(VSP,APO)が1→2アップ変速線を横切ると、1→2アップ変速指令が出力される。なお、図5はアップ変速線のみを記載しているが、勿論、アップ変速線に対してヒステリシスを持たせてダウン変速線も設定されている。
[CL2学習補正量特性の学習制御構成]
図6は、統合コントローラ10に有する学習制御必要情報演算部の構成を示し、図7は、ATコントローラ7に有するCL2学習補正量特性の学習制御部の構成を示し、図8は、CL2学習補正量特性の学習制御処理における学習補正量演算内容を示す。以下、図6〜図8に基づき、CL2学習補正量特性の学習制御構成を説明する。
前記統合コントローラ10は、図6に示すように、トルク偏差演算部10aと、トルクF/B制御部10bと、学習(補正)量演算部10cと、CL2トルク演算部10dと、μスリップ学習許可判定部10eと、を有する。
前記トルク偏差演算部10aは、目標MGトルク(≒EV中の目標駆動トルク)から推定MGトルク(回転数F/B制御後のトルク)を差し引くことで、トルク偏差を演算する。
前記トルクF/B制御部10bは、トルク偏差演算部10aからのトルク偏差を入力し、トルク偏差を打ち消すようにトルクF/B補正量(F/B補償値)を演算する。
前記学習(補正)量演算部10cは、目標MG回転数とトルクF/B制御の偏差とトルクF/B補正量を入力し、イナーシャトルク補正によりμスリップ制御中補正量wvTRCL2lnを演算し、ATコントローラ7に出力する。このμスリップ制御中補正量wvTRCL2lnは、目標CL2トルク(@トランスミッション入力端換算値)とモータトルク検出値の差に相当する。なお、3速以上の適用を条件に追加する。
前記CL2トルク演算部10dは、目標CL2トルク(≒EV中の目標駆動トルク)とトルクF/B補正量を加算することで、CL2トルクTTCL2を演算し、ATコントローラ7に出力する。なお、目標CL2トルクは、(変速機)入力トルクETTMINとしてATコントローラ7に出力する。
前記μスリップ学習許可判定部10eは、そのとき選択されているモードをあらわすモード信号を入力し、EVモードを入力することでμスリップ学習許可を判定し、学習許可フラグfTTCL2lnをATコントローラ7に出力する。なお、3速以上の適用を条件に追加する。
前記ATコントローラ7は、図7に示すように、D1速/Rレンジの学習制御部として、フィルター処理部71と、μスリップ学習量算出部72と、μスリップ学習量切替部73と、学習値演算部74と、上下限処理部75と、を有する。なお、2速段にて第2クラッチCL2とされる第2ブレーキB2(Low/B)は、変速段による回り込みの影響が小さいため、1速段での学習値を2速段に適用することで対応する。
前記フィルター処理部71は、統合コントローラ10から入力したμスリップ制御中補正量wvTRCL2lnをフィルター処理し、フィルター処理後のμスリップ制御中補正量wvTRCL2lnを出力する。このフィルター処理後のμスリップ制御中補正量wvTRCL2lnは、学習量平均値算出部78bでサンプリングされる学習量に相当する。
前記μスリップ学習量算出部72は、先行技術である特開2012−90491号公報に記載されているμスリップ制御中の学習補正により、D1速とRレンジのμスリップ学習量を算出する。詳しくは、トルク補正量算出部72aと、回転数補正量算出部72bと、ゲイン積算部72cと、ゲイン積算部72dと、加算部72eと、を有する。トルク補正量算出部72aでは、入力トルク推定値とATF温度(変速機作動油温度)を入力し、フリクショントルク補正マップを用いてトルク補正量を算出する。回転数補正量算出部72bでは、AT入力回転数(INPREV)とATF温度を入力し、回転数補正マップを用いて回転数補正量を算出する。そして、ゲイン積算部72c,72dにおいてゲインKf,Kiをそれぞれ積算した後、加算部72eにおいて、(Kf×トルク補正量+Ki×回転数補正量)の式によりμスリップ学習量を算出する。
前記μスリップ学習量切替部73は、D1速とRレンジのとき、μスリップ学習量算出部72にて算出されたμスリップ学習量を学習値演算部74へ出力する。
前記学習値演算部74は、フィルター処理部71からのμスリップ制御中補正量wvTRCL2lnと、μスリップ学習量切替部73からのμスリップ学習量を加算して学習値を演算する。
前記上下限処理部75は、学習値演算部74から出力される学習値を、上限値と下限値により制限する処理をし、これをD1速/Rレンジにおける最終の学習値として確定し、第2クラッチCL2の締結容量制御に反映させる。
前記ATコントローラ7は、図7に示すように、D3,4,5,7速の学習制御部として、上下限処理部76と、学習許可/禁止部77と、学習値算出部78と、μスリップ学習量反映部79と、を有する。なお、6速段は、第2クラッチCL2として7速段と同じ第1クラッチC1(I/C)を用いるため、7速段での学習値を6速段に適用することで対応する。
前記上下限処理部76は、フィルター処理部71からのμスリップ制御中補正量wvTRCL2lnを、上限値と下限値により制限する処理(3速以上)をし、これを学習値算出部78へ出力する。
前記学習許可/禁止部77は、学習制御開始条件が成立することで学習値算出部78での学習量演算を許可し、学習制御禁止条件が成立することで学習値算出部78での学習量演算を禁止する。
前記学習制御開始条件の成立は、
(1)EVモードで、且つ、自動変速機ATが非変速状態
(2)目標駆動トルクが規定値以上
(3)第2クラッチCL2がスリップ状態
(4)μスリップ制御中の目標CL2トルク(トランスミッション入力端換算値)とモータトルク検出値との差が規定値以下を連続判定時間継続
(5)学習許可フラグの出力
という上記(1)〜(5)の条件を全て満たすことで判断する。
前記学習制御禁止条件の成立は、禁止フラグのセットにより判断する。なお、学習量演算中に許可フラグから禁止フラグに変化した場合は、学習量演算を禁止し、前回値を引継ぐ。そして、禁止フラグから再び許可フラグに変化しても学習量演算を禁止したままとする。ここで、禁止フラグがセットされる場合を例示すると、
・フェール・診断異常検知時(学習に用いるパラメータが使えない時)
・入力トルクが低トルク領域以外の時(例えば、EV作動領域以外の時)
・EV変速中の時(変速中は、第2クラッチCL2が完全締結される)
・学習量演算中に入力トルクが閾値を超えて変動した時
・学習量演算中に入力回転が閾値を超えて変動した時
等、である。
前記学習値算出部78は、D3,4,5,7速での学習値(μスリップ学習量+更新加算量)を算出する。この学習値算出部78は、入力トルク平均値算出部78aと、学習量平均値算出部78bと、更新割合設定部78cと、μスリップ学習量算出部78dと、μスリップ学習量選択部78eと、を有する。
前記入力トルク平均値算出部78aは、学習制御開始からサンプリング時間までの入力トルク(ETTMIN)の平均値である入力トルク平均値γを算出する。
前記学習量平均値算出部78bは、学習制御開始からサンプリング時間までの目標CL2トルク(@トランスミッション入力端換算値)とモータトルク検出値との差(=フィルター処理後のμスリップ制御中補正量wvTRCL2ln)による学習量の平均値である学習量平均値を算出する。
前記更新割合設定部78cは、学習量平均値算出部78bにより算出された学習量平均値と、更新割合を示すゲインKfを掛け合わせて演算用の学習量平均値である学習値(演算用)Bを算出する。
前記μスリップ学習量算出部78dは、下記の算出処理方法により、μスリップ学習量を算出する。以下、μスリップ学習量算出処理方法を、図8に示すCL2学習補正量特性に基づき説明する。
μスリップ学習量算出処理において、μスリップ学習量は、入力トルクに対してゲインの感度を持つため、下記の(1),(2)シーンで誤学習しない、且つ、適用時の性能へ影響しないために連続性を持たせてトルク感度を考慮する機能を持たせる。
(1)学習実施(μスリップ制御)時の平均入力トルクγと、その時の平均学習値(演算用)を算出する。図8のCL2学習補正量特性において、学習中の入力トルク(ETTMIN)平均値γ、学習値(演算用)Bが相当する。
(2)(1)を用いてTM入力トルクがゼロでの学習加算量Zを算出し、上下限処理する。
学習加算量Z=−max(min(学習値(演算用)B−(学習値ゲインA×学習中の入力トルク(ETTMIN)平均値γ,学習更新上限値),学習更新下限値)
ここで、学習値ゲインAは、図8のCL2学習補正量特性に示すように、入力トルクに対する学習格納値の傾きをあらわす定数であり、この傾きは、(変速機)入力トルクが大きいほど、第2クラッチCL2の掴み量が大きいことを示す。また、学習値ゲインAは、実験等により予め決めた変速段毎の値を用いる。さらに、学習加算量Zの演算式において、(学習値ゲインA×学習中の入力トルク(ETTMIN)平均値γ,学習更新上限値),学習更新下限値)は、図8のCL2学習補正量特性の前回学習量Cに相当する。
(3)前回学習反映値に対し、(2)をオフセット加算し、上下限処理を行い、学習格納値Eの一時保存値を記憶する。
学習格納値E=前回学習格納値D+学習加算量Z
である。学習量格納値Eの上下限処理は、図8のCL2学習補正量特性に示すように、CL2学習格納上限値とCL2学習格納下限値により制限する処理をいう。
(4)学習加算量Zは、一時的に保存しておき、毎回学習毎に保存値は上書きする。
(5)学習加算量Zは、学習反映タイミングで反映と同時に格納する。
前記μスリップ学習量選択部78eは、サンプリング時間有効判定がなされていないとμスリップ学習量前回値を選択し、サンプリング時間有効判定がなされるとμスリップ学習量算出部78dにて算出されたμスリップ学習量今回値を選択する。
前記μスリップ学習量反映部79は、学習値算出部78にて算出されたμスリップ学習量を第2クラッチCL2の締結容量制御に反映させるため、最終的なCL2制御用学習量を作り出す。変速段が1速段及び2速段のとき、第2ブレーキB2(Low/B)が第2クラッチCL2とされ、変速段が6速段及び7速段のとき、第1クラッチC1(I/C)が第2クラッチCL2とされる。よって、第2ブレーキB2(Low/B)が第2クラッチCL2となって変速に関与するとき、トルク分担比が演算され、学習値算出部78にて算出されたμスリップ学習量にトルク分担比を掛け合わせたものが最終的なCL2制御用学習量とされる。同様に、第1クラッチC1(I/C)が第2クラッチCL2となって変速に関与するとき、トルク分担比が演算され、学習値算出部78にて算出されたμスリップ学習量にトルク分担比を掛け合わせたものが最終的なCL2制御用学習量とされる。なお、それ以外のときは、学習値算出部78にて算出されたμスリップ学習量が、そのまま最終的なCL2制御用学習量とされる。
[CL2学習補正量特性の学習制御処理構成]
図9は、実施例1の統合コントローラ10及びATコントローラ7にて実行されるCL2学習補正量特性の学習制御処理の流れを示す。以下、CL2学習補正量特性の学習制御処理構成をあらわす図9のフローチャートの各ステップについて説明する。
ステップS1では、ステップS1,S2,S11でのNOとの判断に続き、μスリップイン開始条件が成立しているか否かを判断する。YES(μスリップイン開始条件成立)の場合はステップS2へ進み、NO(μスリップイン開始条件不成立)の場合はステップS1の判断を繰り返す。
ここで、μスリップイン開始条件の成立は、
(1)EVモードで、且つ、自動変速機ATが非変速状態
(2)目標駆動トルクが規定値以上
という上記(1),(2)の条件を全て満たすことで判断する。
ステップS2では、ステップS1でのμスリップイン開始条件成立であるとの判断に続き、μスリップ制御開始条件が成立しているか否かを判断する。YES(μスリップ制御開始条件成立)の場合はステップS3へ進み、NO(μスリップ制御開始条件不成立)の場合はステップS1へ戻る。
ここで、μスリップ制御開始条件の成立は、
(1)EVモードで、且つ、自動変速機ATが非変速状態
(2)目標駆動トルクが規定値以上
(3)第2クラッチCL2がスリップ状態
という上記(1)〜(3)の条件を全て満たすことで判断する。
ステップS3では、ステップS2でのμスリップ制御開始条件成立であるとの判断、あるいは、ステップS3での学習制御開始条件不成立であるとの判断、あるいは、ステップS11でのCL2スリップ状態であるとの判断に続き、学習制御開始条件が成立しているか否かを判断する。YES(学習制御開始条件成立)の場合はステップS4へ進み、NO(学習制御開始条件不成立)の場合はステップS3の判断を繰り返す。
ここで、学習制御開始条件の成立は、
(4)μスリップ制御中の目標CL2トルク(トランスミッション入力端換算値)とモータトルク検出値との差が規定値以下を連続判定時間継続
(5)学習許可フラグの出力
という上記(4),(5)の条件を全て満たすことで判断する。
ステップS4では、ステップS3での学習制御開始条件成立であるとの判断に続き、学習制御を開始し、ステップS5へ進む。
ステップS5では、ステップS4での学習制御開始、あるいは、ステップS6での前回学習量の一時保存値の引継ぎに続き、入力トルク及び学習量のサンプリング数として、学習制御開始から設定したサンプリング数を得るのに必要なサンプリング時間が経過したか否かを判断する。YES(サンプリング時間経過)の場合はステップS7へ進み、NO(サンプリング時間経過前)の場合はステップS6へ進む。
ステップS6では、ステップS5でのサンプリング時間経過前であるとの判断に続き、前回学習量の一時保存値を引継ぎ(学習制御開始から1回目の場合は、前回学習値の引継ぎ)、ステップS5へ戻る。
ステップS7では、ステップS5でのサンプリング時間経過との判断、あるいは、ステップS8での学習量演算許可条件成立であるとの判断に続き、学習量の演算を開始し、ステップS8へ進む。
ここで、学習量演算開始後は、学習量演算終了までサンプリング時間の学習量を常時演算する。学習量演算は、下記の「演算入力処理」と「学習量演算処理」と「学習量保存値の上下限処理」によって行われる。
<演算入力処理>
(1-1)サンプリング時間中のモータトルク検出値を積算
(1-2)サンプリング時間中のCL2トルクずれ量(目標CL2トルク@トランスミッション入力端換算値とモータトルク検出値の差)を積算
<学習量演算>
(2-1)(1-1)を用いて、モータトルク平均値を算出(計算式:(1-1)/サンプリング時間)
(2-2)(1-2)を用いて、CL2トルクずれ量平均値を算出(計算式:(1-2) /サンプリング時間)
(2-3)(2-1)、(2-2)を用いて、CL2学習量を算出(計算式:(2-1)−(2-2)×ゲインK(固定定数値))
<学習量保存値の上下限処理>
(2-3)が学習保存値上下限の間になるようにする
Min{学習保存値上限、(2-3)}
Max{学習保存値下限、(2-3)}
ステップS8では、ステップS7での学習量演算に続き、学習量演算許可条件が成立しているか否かを判断する。YES(学習量演算許可条件成立)の場合はステップS7に戻り、NO(学習量演算許可条件不成立)の場合はステップS9へ進む。
ここで、学習量演算許可条件の成立は、
(1)EVモードで、且つ、自動変速機ATが非変速状態
(2)目標駆動トルクが規定値以上
(3)第2クラッチCL2がスリップ状態
(4)μスリップ制御中の目標CL2トルク(トランスミッション入力端換算値)とモータトルク検出値との差が規定値以下を連続判定時間継続
(5)学習許可フラグの出力
という上記(1)〜(5)の条件を全て満たすことで判断する。
ステップS9では、ステップS8での学習量演算許可条件不成立であるとの判断に続き、学習量演算を終了し、学習量演算終了時の学習量(最終値)を一時保存し(一時保存値は上書きしていく)、ステップS10へ進む。
ステップS10では、ステップS9での学習量演算終了及び最終値の一時保存に続き、EVモードでの非変速状態であるか否かを判断する。YES(EV非変速状態)の場合はステップS11へ進み、NO(EV非変速状態以外)の場合はステップS12へ進む。
ステップS11では、ステップS10でのEV非変速状態であるとの判断に続き、第2クラッチCL2がスリップ状態であるか否かを判断する。YES(CL2スリップ状態)の場合はステップS3へ戻り、NO(CL2非スリップ状態)の場合はステップS1へ戻る。
ステップS12では、ステップS10でのEV非変速状態以外であるとの判断に続き、学習制御を終了し、一時保存した学習量(最終値)を学習値として確定し、その後における第2クラッチCL2の締結容量制御に反映させ、エンドへ進む。
ここで、第2クラッチCL2を締結容量制御する場合、演算等により求められたCL2トルク指令値に対し、TM入力トルクの大きさに応じた学習格納値(図8)を補正値とする。つまり、図8に示すCL2学習補正量特性は、縦軸が負の補正値を表す(上側が負の補正値大の意味)。よって、CL2トルク指令値から補正値(TM入力トルクが高いほど大きな値)を差し引いた値を、最終のCL2トルク指令値とし、締結容量制御に反映させる。この締結容量制御に反映させた結果、第2クラッチCL2が掴みすぎるのを防止することができる。
次に、作用を説明する。
実施例1のFRハイブリッド車両の制御装置における作用を、「CL2学習補正量特性が入力トルクに対してゲイン感度(傾き)を持つ理由」、「CL2学習補正量特性の学習制御処理作用」、「CL2学習補正量特性の学習制御作用」に分けて説明する。
[CL2学習補正量特性が入力トルクに対してゲイン感度(傾き)を持つ理由]
本発明は、モータ回転数制御により実施されるμスリップ制御中、変速機入力トルクに対するCL2学習補正量特性を用い、学習制御を実施することにより変速段毎の変速機入力トルクに対するCL2学習補正量特性の学習補正量を取得するものである。
すなわち、第2クラッチCL2として、自動変速機ATから独立したクラッチを設定したとしても、自動変速機ATの変速段毎に変速機入力トルクに対するCL2学習補正量特性が持つ傾きが異なる。このため、変速機入力トルクに対するCL2学習補正量特性を用いた学習制御としている。特に、実施例1の場合、CL2要素として、変速段毎に自動変速機ATに内蔵された複数の摩擦締結要素から選択しているが、この場合、変速段毎にCL2学習補正量特性が持つ傾きが異なるばかりでなく、選択したCL2要素毎にCL2学習補正量特性が持つ傾きが異なる。以下、図10に基づき、実施例1の自動変速機ATにおけるCL2学習補正量特性が入力トルクに対してゲイン感度(傾き)を持つ理由を説明する。
図10は、各変速段において、1つの要素がスリップした時、出力トルクに対する入力トルクの寄与度とクラッチトルクの寄与度が異なるという関係を示す。
1速段(1st)及び2速段(2nd)において、ローブレーキLow/B(第2クラッチCL2)がスリップした時、出力トルクへの寄与度は、クラッチトルクが90%以上の大半を占める。
3速段(3rd)において、ダイレクトクラッチD/C(第2クラッチCL2)がスリップした時、出力トルクへの寄与度は、クラッチトルクが約60%で、入力トルクが約40%を占める。
4速段(4th)及び5速段(5th)において、ハイ&ローリバースクラッチH&LR/C(第2クラッチCL2)がスリップした時、出力トルクへの寄与度は、クラッチトルクが50%前後で、入力トルクが50%前後を占める。
6速段(6th)及び7速段(7th)において、インプットクラッチI/C(第2クラッチCL2)がスリップした時、出力トルクへの寄与度は、クラッチトルクが60%前後で、入力トルクが40%前後を占める。
そして、第2クラッチCL2をスリップさせた際、出力トルクへの寄与度に対し入力トルクの占有比率が高いほど、クラッチ容量に対して実CL2トルクが出てしまう傾向がある。
よって、1速段(1st)及び2速段(2nd)においては、ローブレーキLow/B(第2クラッチCL2)をスリップさせた際、出力トルクへの寄与度に対し入力トルクの占有比率が非常に低いため、クラッチ容量に対して実CL2トルクが出ることが抑えられる。言い換えると、ローブレーキLow/Bを第2クラッチCL2とする1速段(1st)及び2速段(2nd)においては、入力トルクの変化に対してCL2学習補正量がほぼ一定となる特性を示すため、入力トルクに対するCL2学習補正量特性を用いた学習制御を実施しなくても、μスリップ制御中の学習補正精度を確保できる。
一方、3速段(3rd)〜7速段(7th)においては、第2クラッチCL2をスリップさせた際、出力トルクへの寄与度に対し入力トルクの占有比率が、1速段(1st)及び2速段(2nd)に比べて遙かに高くなるため、クラッチ容量に対して実CL2トルクが大きく出る傾向を示し、入力トルクに対するCL2学習補正量特性が傾きを持つし、特性の傾きが、変速段とCL2要素により異なる。言い換えると、3速段(3rd)〜7速段(7th)においては、変速段毎に入力トルクに対して傾きを持つCL2学習補正量特性を用い、学習制御を実施するというように、特性の傾き(ゲイン感度)を考慮しないと、μスリップ制御中の学習補正精度を確保できない。
上記理由により、実施例1においては、1速段、2速段及びRレンジにおいて、先行技術のμスリップ制御中の学習補正を採用し、3速段〜7速段において、入力トルクに対するCL2学習補正量特性の学習制御を採用している。
[CL2学習補正量特性の学習制御処理作用]
上記のように、実施例1においては、各変速段のうち3速段〜7速段において、入力トルクに対するCL2学習補正量特性の学習制御が実施される。以下、図9に示すフローチャートに基づき、CL2学習補正量特性の学習制御処理作用を説明する。
まず、μスリップイン開始条件とμスリップ制御開始条件と学習制御開始条件が共に成立すると、図9のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4へと進み、学習制御が開始される。
学習制御が開始されてからサンプリング時間が経過するまでは、図9のフローチャートにおいて、ステップS5→ステップS6へと進む流れが繰り返される。このステップS6では、学習制御開始から1回目の場合は、前回学習値の引継ぎ、学習制御開始から2回目以降の場合は、前回学習量の一時保存値を引継ぐ。
そして、サンプリング時間が経過すると、図9のフローチャートにおいて、ステップS5からステップS7→ステップS8へと進み、ステップS8にて学習量演算許可条件が成立している間は、ステップS7→ステップS8へと進む流れが繰り返される。このステップS7では、学習量の演算が開始され、学習量演算開始後は、学習量演算終了までサンプリング時間の学習量が常時演算される。ここで、サンプリング時間の学習量が常時演算されるとは、最も古いデータを削除して最新のデータを加えるというサンプリングデータの更新により、演算終了まで学習補正量の演算を継続することをいう。
ステップS8にて学習量演算許可条件が不成立になると、ステップS8からステップS9→ステップS10へと進む。このステップS9では、学習量演算を終了し、学習量演算終了時の学習量(最終値)が上書きにより一時保存される。
ステップS10にてEV非変速状態であると判断され、CL2スリップ状態が維持されていると、ステップS10からステップS11→ステップS3へと進み、再度、学習制御開始条件が成立しているか否かが判断される。また、ステップS10にてEV非変速状態であると判断され、CL2非スリップ状態になっていると、ステップS10からステップS11→ステップS1へと進み、再度、μスリップイン開始条件が成立しているか否かが判断される。
ステップS10にてEV変速状態であると判断されると、ステップS10からステップS12→エンドへと進む。このステップS12では、学習制御を終了し、一時保存した学習量(最終値)を学習値として確定し、その後における第2クラッチCL2の締結容量制御に反映させる。
[CL2学習補正量特性の学習制御作用]
上記のように、μスリップ制御中、CL2学習補正量特性の学習制御処理が実施されるときの具体的な一例を示す図11のタイムチャートに基づき、CL2学習補正量特性の学習制御作用を説明する。
時刻t0にてCL2トルクを低下させ、時刻t1にてμスリップ判定されると、CL2差回転が発生し、μスリップ制御中のフラグがセットされる。時刻t1にてμスリップ制御が開始され、時刻t2にて学習制御開始条件が成立すると、時刻t2から学習演算処理が開始され、μスリップ制御中補正量の発生が開始する。
時刻t2にて学習演算処理が開始されると、時刻t2から時刻t3を経過するまでのサンプリング時間は、学習補正量の演算処理開始が待機される。時刻t3を経過すると、学習補正量の演算処理が開始され、学習演算処理終了する時刻t4になるまで学習補正量が演算される。この学習補正量の演算では、上限値と下限値による制限を受けない。
時刻t4にて学習演算処理が終了すると、時刻t4での学習補正量が途中演算加算量として移され、さらに、「前回学習格納値+途中演算加算量」が、一時的に保存される。この一時保存値は、毎回学習毎に上書きする。
時刻t4から所定時間が経過した時刻t5にて再び学習演算処理が開始されると、時刻t5から時刻t6を経過するまでのサンプリング時間は、学習補正量の演算処理開始が待機される。時刻t6を経過すると、学習補正量の演算処理が開始され、学習演算処理終了する時刻t7になるまで学習補正量が演算される。この学習補正量の演算では、下限値により制限を受ける。
時刻t7にて学習演算処理が終了すると、時刻t7での学習補正量(=下限値)が途中演算加算量として移され、さらに、「前回学習格納値+途中演算加算量」が、一時的に保存される。
時刻t7から所定時間が経過した時刻t8にて再び学習演算処理が開始されるが、サンプリング時間を経過する前の時刻t9にて学習演算処理が終了した場合には、学習補正量の演算がされず、勿論、途中演算加算量としての移動や一時保存もされない。
時刻t9から所定時間が経過した時刻t10にて再び学習演算処理が開始されると、時刻t10から時刻t11を経過するまでのサンプリング時間は、学習補正量の演算処理開始が待機される。時刻t11を経過すると、学習補正量の演算処理が開始され、学習制御終了する時刻t12になるまで学習補正量が演算される。この学習補正量の演算では、下限値により制限を受ける。
時刻t12にて学習制御が終了すると、時刻t12での学習補正量(=下限値)が途中演算加算量として移され、さらに、「前回学習格納値+途中演算加算量」が、上限値と下限値により制限を受けながら一時的に保存される。さらに、一時保存された保存値(最終値)は、学習格納処理により、第2クラッチCL2の締結容量制御に反映させる学習値として確定される。
このように、実施例1では、モータ回転数制御により実施されるμスリップ制御中、変速機入力トルクに対して変速段毎に異なる傾きを持つCL2学習補正量特性を用い、そのときの変速機入力トルクでのずれ分を演算する学習制御を実施する。そして、この学習制御を実施することにより、変速段毎(3速〜7速の各変速段)のCL2学習補正量特性を書き換える学習補正量を取得する構成を採用した。
すなわち、μスリップ制御中、そのときの変速機入力トルクでのずれ分を演算する学習制御が実施されるため、変速機入力トルクの大きさによる学習制御の実施制限を受けることなく、学習制御を頻繁に経験する学習頻度が確保される(図11参照)。
そして、学習制御では、モータ回転数制御中のモータトルク検出値にて第2クラッチCL2の実トルクを推定できるため、目標CL2トルクとモータトルク検出値の差から目標トルクに対する実トルクのずれ分が推定できる。このずれ分を、学習補正量として、学習補正量分だけCL2学習補正量特性をオフセットして書き換えることで、CL2学習補正量特性の傾きがそのまま反映され、補正精度の向上が図られる(図8参照)。
次に、効果を説明する。
実施例1のFRハイブリッド車両の制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 駆動源に有するモータ(モータ/ジェネレータMG)と、
前記モータ(モータ/ジェネレータMG)と駆動輪(左右後輪RL,RR)との間に介装され、複数の変速段を切り替える自動変速機ATと、
前記モータ(モータ/ジェネレータMG)から駆動輪(左右後輪RL,RR)までの動力伝達経路に介装され、前記自動変速機ATの変速要素以外の要素として完全締結あるいはスリップ締結される摩擦締結要素(第2クラッチCL2)と、
前記自動変速機ATが非変速状態でのモータ走行中、前記摩擦締結要素(第2クラッチCL2)の微小スリップ回転(μスリップ回転)を維持するμスリップ制御をモータ回転数制御により実施するμスリップ制御手段(統合コントローラ10)と、
前記μスリップ制御中、前記摩擦締結要素(第2クラッチCL2)の要素伝達トルクの補正量特性として、変速機入力トルクに対して変速段毎に異なる傾きを持つ学習補正量特性(図8のCL2学習補正量特性)を用い、そのときの変速機入力トルクでのずれ分を演算する学習制御を実施することにより、前記変速段毎の学習補正量特性(図8のCL2学習補正量特性)を書き換える学習補正量を取得する補正量学習制御手段(図9)と、
を備える。
このため、μスリップ制御中、変速機入力トルクに対して変速段毎に異なる傾きを持つ学習補正量特性(CL2学習補正量特性)を用いた学習制御を実施することで、学習頻度の確保と補正精度の向上との両立を図ることができる。
(2) 前記補正量学習制御手段(図9)は、学習制御が終了すると、学習制御終了時点で一時保存されている学習補正量を、変速機入力トルクがゼロでの最終学習値として格納する。
このため、(1)の効果に加え、変速段が異なることにより学習補正量への影響がない複数の変速段において、学習補正量の共有化ができると共に学習値の格納メモリを削減することができる。なお、実施例1の場合、6速段の学習補正量は、同じCL2要素を用いる7速段の学習補正量と共有化している。
(3) 前記補正量学習制御手段(図9)は、μスリップ制御中の目標摩擦締結要素トルク(目標CL2トルク)とモータトルク検出値との差が規定値以下を連続判定時間継続していることを、前記学習補正量特性(図8のCL2学習補正量特性)の学習制御開始条件とする。
このため、(1)又は(2)の効果に加え、μスリップ制御中のうち、トルクのずれ分の変動が抑えられて安定した領域で、精度の高い学習制御を実施することができる。
(4) 前記補正量学習制御手段(図9)は、学習制御開始からサンプリング時間が経過すると、学習補正量の演算処理を開始し、学習補正量演算処理開始後は、学習補正量演算処理終了までサンプリングデータを更新しながらサンプリング時間の学習補正量演算を継続する。
このため、(3)の効果に加え、学習補正量演算処理の開始から終了するまで学習補正量演算を継続することで、精度の高い学習制御を実施することができる。
(5) 前記μスリップ制御手段(統合コントローラ10)は、前記自動変速機ATが非変速状態でのモータ走行中、且つ、目標駆動トルクが規定値以上の領域のとき、モータ回転数制御によるμスリップ制御を実施する(図1)。
このため、(1)〜(4)の効果に加え、μスリップ制御中であることを学習制御開始条件とすることで、フリクション等によるスリップ不可領域や低油圧により精度が確保できない領域で、学習制御精度が低下するのを防止することができる。
(6) 前記補正量学習制御手段(図9)は、前記自動変速機ATの複数の変速段のうち、変速機入力トルクに対して傾きを持つ学習補正量特性となる変速段(3速段〜7速段)を選択し、選択した変速段(3速段〜7速段)毎の学習補正量特性(図8のCL2学習補正量特性)を学習制御の対象とする。
このため、(1)〜(5)の効果に加え、自動変速機ATの全ての変速段ではなく、選択した各変速段(3速段〜7速段)を学習制御の対象とすることで、学習演算処理の簡略化を達成しながら精度の高い学習制御を実施することができる。
以上、本発明の電動車両の制御装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、摩擦締結要素として、自動変速機AT内の変速要素を流用し、各変速段にて締結される3つの締結要素から選択した要素を第2クラッチCL2とする例を示した。しかし、摩擦締結要素としては、モータと自動変速機の入力軸間に介装した第2クラッチや自動変速機の出力軸と駆動輪との間に介装した第2クラッチのように、自動変速機から独立して設けられた第2クラッチとしても良い。
実施例1では、本発明の電動車両の制御装置を、1モータ2クラッチのFRハイブリッド車両に適用する例を示した。しかし、本発明の制御装置は、1モータ2クラッチのFFハイブリッド車両は勿論のこと、1モータ2クラッチ以外、例えば、動力分割機構を備えたパラレルタイプのハイブリッド車両に対しても適用することができる。さらに、有段の自動変速機を駆動系に備えた電気自動車等に対しても適用することができる。
Eng エンジン
CL1 第1クラッチ
MG モータ/ジェネレータ(モータ)
CL2 第2クラッチ(摩擦締結要素)
AT 自動変速機
IN 変速機入力軸
C1 第1クラッチ
C2 第2クラッチ
C3 第3クラッチ
B1 第1ブレーキ
B2 第2ブレーキ
B3 第3ブレーキ
B4 第4ブレーキ
7 ATコントローラ
76 上下限処理部
77 学習許可/禁止部
78 学習値算出部
79 μスリップ学習量反映部
10 統合コントローラ

Claims (6)

  1. 駆動源に有するモータと、
    前記モータと駆動輪との間に介装され、複数の変速段を切り替える自動変速機と、
    前記モータから駆動輪までの動力伝達経路に介装され、前記自動変速機の変速要素以外の要素として完全締結あるいはスリップ締結される摩擦締結要素と、
    前記自動変速機が非変速状態でのモータ走行中、前記摩擦締結要素の微小スリップ回転(μスリップ回転)を維持するμスリップ制御をモータ回転数制御により実施するμスリップ制御手段と、
    前記μスリップ制御中、前記摩擦締結要素の要素伝達トルクの補正量特性として、変速機入力トルクに対して変速段毎に異なる傾きを持つ学習補正量特性を用い、そのときの変速機入力トルクでのずれ分を演算する学習制御を実施することにより、前記変速段毎の学習補正量特性を書き換える学習補正量を取得する補正量学習制御手段と、
    を備えることを特徴とする電動車両の制御装置。
  2. 請求項1に記載された電動車両の制御装置において、
    前記補正量学習制御手段は、学習制御が終了すると、学習制御終了時点で一時保存されている学習補正量を、変速機入力トルクがゼロでの最終学習値として格納する
    ことを特徴とする電動車両の制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載された電動車両の制御装置において、
    前記補正量学習制御手段は、μスリップ制御中の目標摩擦締結要素トルクとモータトルク検出値との差が規定値以下を連続判定時間継続していることを、前記学習補正量特性の学習制御開始条件とする
    ことを特徴とする電動車両の制御装置。
  4. 請求項3に記載された電動車両の制御装置において、
    前記補正量学習制御手段は、学習制御開始からサンプリング時間が経過すると、学習補正量の演算処理を開始し、学習補正量演算処理開始後は、学習補正量演算処理終了までサンプリングデータを更新しながらサンプリング時間の学習補正量演算を継続する
    ことを特徴とする電動車両の制御装置。
  5. 請求項1から4までの何れか1項に記載された電動車両の制御装置において、
    前記μスリップ制御手段は、前記自動変速機が非変速状態でのモータ走行中、且つ、目標駆動トルクが規定値以上の領域のとき、モータ回転数制御によるμスリップ制御を実施する
    ことを特徴とする電動車両の制御装置。
  6. 請求項1から5までの何れか1項に記載された電動車両の制御装置において、
    前記補正量学習制御手段は、前記自動変速機の複数の変速段のうち、変速機入力トルクに対して傾きを持つ学習補正量特性となる変速段を選択し、選択した変速段毎の学習補正量特性を学習制御の対象とする
    ことを特徴とする電動車両の制御装置。
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