JP6024413B2 - 測定装置 - Google Patents
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Description
このとき、超音波探傷装置は、傷からの反射波(傷エコー)だけでなく、試験体の表面および底面からの反射波(表面エコー、底面エコー)や試験体の内部で多重的に反射した残響エコー等のいわゆる不要エコーも受信するため、傷エコーが不要エコーに埋もれてしまい、測定装置が傷エコーを抽出できない場合がある。
二つめの方法として、搬送波を符号変調するものとし、検出処理ごとに符号系列を変化させる方法がある。所定の検出処理において、符号変調に用いた符号系列や符号復調された変調信号そのものを復調用レプリカとし、このレプリカによって受信信号を復調することで、当該検出処理に対応した復調信号のみを取り出すことができる。これにより、繰り返される検出処理の間隔を狭めても、別の検出処理で生じた残響エコー等から傷エコーを抽出することができ、一つめの方法の問題を解消することができる。また、符号系列により符号変調および復調を行うことでパルス圧縮処理を実現でき、受信SNR(信号対雑音比)を向上させることもできる。
また、複数の符号系列を使用する場合、復調信号には、自己相関レンジサイドローブに加え、所定の符号系列とその他の符号系列との間の相互相関成分も発生し、この相互相関成分も所望エコーのピークよりも大きいために、所望エコーの抽出が困難になる。
[全体構成]
図1は、本発明の実施の形態1における測定装置2の構成を示すブロック図である。図1に記載の測定装置2は、信号生成部3、符号変調部4、送信部5、受信部6、飽和処理部7、符号復調部8および探傷処理部9を備える。測定装置2の各構成の詳細は後述する。
また、図1において、超音波探触子10が測定装置2の送信部5および受信部6に接続している。この超音波探触子10は、送信部5から受信した電気信号を音響信号(すなわち超音波)に変換する振動子(図示せず)を内部に備えた探触子がアレー状に配置されたものであり、振動子により生成された超音波が超音波探触子10から照射される。また、この振動子は受信した超音波を電気信号に変換し、変換された電気信号が受信部6に出力される。
次に、測定装置2による送信処理について説明する。
測定装置2を構成する信号生成部3は、正弦波やパルス波などの搬送波を送信信号として生成し、符号変調部4は、信号生成部3から取得した送信信号に対して符号系列の情報を付加するなどの符号変調を行って変調信号を生成する。
また、送信部5は、変調信号を符号変調部4から取得して、振動子を振動させて超音波を発生させるための電気信号を生成して超音波探触子10に出力する。
電気信号を受信した超音波探触子10は、この電気信号に基づき超音波を発生して角ビレット1に照射する。
この符号変調方式の一例として、搬送波の有無を2値情報に対応させ、この2値情報を搬送波に付加するOOK(On−Off−Keying)方式が挙げられる。
図2はOOK方式を説明する図であり、搬送波を符号長4のOOKで変調する様子を示したものである。
図2(a)はパルス内OOK変調を示し、搬送波が一定値を示す信号や単一のパルスであって、当該信号またはパルスの有無を示す情報を搬送波に付加して符号変調を行う場合を示す。図2(b)はパルス間OOK変調を示し、搬送波が一定間隔で送信されるパルス列であって、当該パルスの有無を示す情報を搬送波に付加して符号変調を行う場合を示す。図2(a)および図2(b)のいずれの場合も実施の形態1に適用することができる。
なお、ここではパルスを用いて説明したが、これに限られず、例えば正弦波もOOK方式で使用される搬送波に適用される。
次に、測定装置2による受信処理について説明する。
角ビレット1に照射された超音波パルスは、角ビレット1の表面1A、探査対象である傷1B、または底面1C等の音響的不連続部で反射され、超音波探触子10で受信される。この反射波は、超音波探触子10内の振動子により電気信号に変換され、変換された電気信号が受信部6に入力される。
受信部6は、超音波探触子10から入力された電気信号を、前処理として増幅やアナログ−デジタル変換などを行ってデジタル受信信号を生成する。
図3は飽和処理部7による飽和処理を説明する図であり、図3(a)は飽和処理前の受信部6から取得した受信信号x(t)と飽和閾値thrとを示し、図3(b)は飽和処理後の飽和処理信号xcut(t)を示す。
なお、ここでは、OOK方式を用い、搬送波が符号長4のOOKで変調された変調信号を受信した場合を例として説明する。また、飽和処理の説明の簡便化のために、受信信号x(t)中に所望エコーと不要エコーとが1種類ずつ含まれているものとして説明する。図3において、所望エコーを点線で示し、不要エコーを実線で示し、飽和閾値thrを一点鎖線で示す。
つまり、thrが絶対値の場合、各受信信号x(t)は、+thrより大きい場合には+thrに変更され、−thrより小さい場合には−thrに変更され、−thr以上であって+thr以下である場合には値が変更されないことになる。なお、図3では受信信号x(t)と飽和閾値+thrとの比較について記載している。
このような飽和処理により、図3(b)に示すように、飽和閾値thr以下の飽和処理信号xcut(t)が生成される。
具体的には、符号変調で用いられる符号系列の復調後のメインローブのピークと最大レンジサイドローブの比SLL(最大レンジサイドローブ/メインローブピーク)を用い、このSLLと復調前の所望エコーの最低強度xmin(想定値)とを用いた式(1)を満たすように飽和閾値thrを決定すれば良い。
図4は符号復調部8による飽和処理信号の復調処理を説明する図であり、図4(a)は、従来の測定装置の復調処理を説明するもので、受信信号xprior(t)をレプリカr(t)で復調して復調信号cprior(τ)を生成した場合を示し、図4(b)は、符号復調部8が飽和処理信号xcut(t)をレプリカr(t)で復調して復調信号c(τ)を生成した場合を示す。図3同様、所望エコーを点線で示し、不要エコーを実線で示す。
これに対し、本発明に関する図4(b)においては、飽和処理信号xcut(t)は、飽和処理部7による飽和処理の結果、飽和閾値thrかまたはそれより小さい値になっているため、復調信号c(τ)については、所望エコーのピークが不要エコーのレンジサイドローブよりも大きくなる。
傷エコー等の所望エコーの検出は、復調信号を所望エコー検出用の検出閾値thrdetと比較し、検出閾値よりも大きな復調信号を所望エコーと判断するものであり、検出閾値thrdetは、復調信号c(τ)中の所望エコーピークより小さく、かつ復調信号c(τ)中の不要エコーの自己相関レンジサイドローブより大きくなるように設定される。具体的には、式(2)を満たすように設定される。
また、受信信号が飽和した場合での符号系列の情報が保持される符号変調方式を用いて変調を行うため、飽和処理により受信信号の強度が低減するだけで、符号系列の情報が維持されたまま復調され、所望エコーを容易に検出することができる。
実施の形態1では1つの符号系列を用いて符号変調した場合について説明したが、実施の形態2では、複数の符号系列を使用した測定装置について説明する。
図5は実施の形態2における測定装置2−2の構成を示すブロック図である。実施の形態1における測定装置2と同様の構成については同一の符号を付し、以降、実施の形態1と同様の構成および処理については説明を省略し、主に実施の形態1と異なる構成および処理について説明する。
符号変調部4−2は、符号系列ごとに送信信号を符号変調して変調信号を生成し、送信部5は、変調信号ごとに電気信号を生成して超音波探触子10に出力する。
符号系列nに対応する飽和閾値thrnは、下記の式(3)および(4)を満たすように設定される。
式(3)は、実施の形態1における式(1)と同様、復調後の所望エコーのピークの最小値(想定値)が、復調後の不要エコーの自己相関レンジサイドローブの最大値よりも大きくなるための条件である。
また、式(4)は、複数の符号系列を用いた符号変調を行う実施の形態2に特有の条件であり、復調後の所望エコーのピークの最小値が、符号変調で用いられた当該符号系列と他の符号系列との相互相関成分の最大値よりも大きくなるための条件である。
上述の通り、飽和処理部7−2において自己相関レンジサイドローブと相互相関成分とを考慮した飽和処理を行っているため、符号復調部8−2が生成したそれぞれの復調信号については、所望エコーのピークは、不要エコーの自己相関レンジサイドローブや複数の符号系列を使用するために生じる相互相関の成分よりも大きくなる。
符号系列nに対応する検出閾値thrdet、nは、復調信号c(τ)中の所望エコーピークより小さく、かつ復調信号c(τ)中の不要エコーの自己相関レンジサイドローブより大きく、かつ所定の符号系列と他の符号系列との相互相関成分の最大値より大きくなるように設定され、具体的には、下記の式(5)、(6)および(7)を満たすように設定される。
同様に、符号系列ごとに求めた検出閾値thrdet、nのうち、いくつかが同じ値になる可能性もある。このときも、同じ検出閾値thrdet、nについては探傷処理をまとめて行って、N種類の符号系列に対して行う探傷処理がN回よりも少なくなっても良いし、同じ検出閾値thrdet、nがあっても、N種類の符号系列のそれぞれに対応した探傷処理をN回行っても良い。
それぞれの符号系列に対応した飽和閾値や検出閾値を用いて飽和処理や探傷処理を行うのであれば、飽和処理や探傷処理の回数に関係なく実施の形態2の適用範囲に含まれる。
実施の形態1では、探傷処理部9が、符号復調部8が復調した復調信号に基づき所望エコーを検出する場合について説明したが、実施の形態3では、探傷処理部9の処理結果を飽和処理部7にフィードバックする測定装置について説明する。
図6は実施の形態3における測定装置2−3の構成を示すブロック図である。実施の形態1における測定装置2と同様の構成については同一の符号を付し、以降、実施の形態1と同様の構成および処理については説明を省略し、主に実施の形態1と異なる構成および処理について説明する。
測定装置2−3は、飽和閾値の初期値を予め設定しておき(ステップS31)、実施の形態1における測定装置2と同様に、飽和処理部7−3による飽和処理、符号処理部8による符号復調処理、および探傷処理部9−3による探傷処理が行われる(ステップS32)。探傷処理部9−3は、取得した所望エコーの飽和の有無を判断し(ステップS33)、所望エコーが飽和していると判断した場合には(ステップS33のYes)、
飽和処理部7−3が飽和閾値を変更し(ステップS34)、再度、飽和処理、符号復調処理、および探傷処理により所望エコーが取得され(ステップS32)、探傷処理部9−3が所望エコーの飽和の有無を判断する(ステップS33)。飽和閾値の変更と所望エコーの検出は、所望エコーが飽和していないと判断されるまで(ステップS33のNo)繰り返される。探傷処理部9−3が所望エコーが飽和していないと判断した場合には、このときの飽和閾値を最終的な飽和閾値とするとともに、検出した所望エコーを最終的な所望エコーと決定する(ステップS35)。
飽和処理部7−3は、飽和閾値thr’をΔthr’だけ増加させて(ステップS33)飽和処理を再度行う。なお、飽和閾値を大きくし過ぎると、飽和処理を行っても受信信号の不要エコー部分の受信強度が低減されずに復調され、復調後の所望エコーが復調後の不要エコーに埋もれたままになってしまうが、式(9)を満たすように増加量Δthr’を設定すれば、段階的に増加して所望エコーが検出できるような適切な飽和閾値thr’を得ることができる。
この実施の形態3では、検出した所望エコーの強度に基づき飽和閾値を変更するため、所望エコーの検出に加えて所望エコーの信号強度の測定も、より正確に行うことができる。
図8は、実施の形態3における測定装置2−3の別の飽和閾値変更処理を示すフローチャートである。
測定装置2−3は、飽和閾値の初期値を大きな値に予め設定しておき(ステップS31−2)、実施の形態1における測定装置2と同様に、飽和処理部7−3による飽和処理、符号処理部8による符号復調処理、および探傷処理部9−3による探傷処理が行われる(ステップS32)。探傷処理部9−3は、探傷処理の後に所望エコーの検出の有無を判断し(ステップS33−2)、所望エコーが検出されていないと判断した場合には(ステップS33−2のNo)、飽和処理部7−3が飽和閾値を変更して小さくし(ステップS34−2)、再度、飽和処理、符号復調処理および探傷処理を行い(ステップS32)、所望エコーの検出の有無を判断する(ステップS33−2)。飽和閾値の変更と所望エコーを検出するための処理(飽和処理、符号復調処理、および探傷処理)は、所望エコーが検出されていると判断されるまで(ステップS33−2のYes)繰り返される。探傷処理部9−3が所望エコーが検出されていると判断した場合には、このときの飽和閾値を最終的な飽和閾値とするとともに、検出した所望エコーを最終的な所望エコーと決定する(ステップS35)。
図9は、実施の形態3における測定装置2−3による飽和閾値選択処理を示すフローチャートである。
図9において、測定装置2−3は、複数の飽和閾値を予め設定しておき(ステップS31−3)、それぞれの飽和閾値に関して、飽和処理部7−3による飽和処理、符号復調部8−3による復調処理、探傷処理部9−3による探傷処理を行って所望エコーを検出する(ステップS32−3)。探傷処理部9−3は、複数の所望エコーの中から飽和していないものを抽出し(ステップS37)、飽和していない所望エコーに関係する飽和閾値を最終的な飽和閾値として選択し(ステップS38)、最終的な飽和閾値を用いて、飽和処理、符号復調処理および探傷処理をして得られた所望エコーを最終的な所望エコーとする(ステップS35)。
なお、飽和していない所望エコーが複数ある場合には、複数の飽和閾値から最終的な飽和閾値を任意に選択しても良いが、例えば、飽和閾値の一番小さなものを選択すれば、図7で説明したように飽和閾値を段階的に増加させて飽和閾値を決定した場合や、図8で説明したように飽和閾値を段階的に減少させて飽和閾値を決定した場合と同様の結果を得ることができる。
実施の形態4では、実施の形態2と同様に複数の符号系列を使用し、さらに実施の形態3と同様に探傷処理部の処理結果を飽和処理部にフィードバックする測定装置について説明する。
図10は、実施の形態4における測定装置2−4の構成を示すブロック図である。実施の形態1−3における測定装置2、2−2、2−3と同様の構成については同一の符号を付し、以降、実施の形態1−3と同様の構成および処理については説明を省略し、主に実施の形態1−3と異なる構成および処理について説明する。
このとき、符号系列nに対応する飽和閾値の初期値thr’nは、少なくとも実施の形態2における飽和閾値thrnの設定条件と同様の条件を満たす必要があり、式(10)および(11)を満たすように設定される。
実施の形態1−4では、超音波探触子10が測定装置2、2−2、2−3、2−4の送信部5および受信部6の両方に接続して、超音波を出力するとともに反射波を受信している場合について説明したが、実施の形態5では、超音波送信用の超音波探触子と超音波受信用の超音波探触子とが個別に接続された場合について説明する。
実施の形態1−4における測定装置2、2−2、2−3、2−4と同様の構成については同一の符号を付し、以降、実施の形態1−4と同様の構成および処理については説明を省略し、主に実施の形態1−4と異なる構成および処理について説明する。
また、受信用超音波探触子10Bは、角ビレット1からの反射波を受信して超音波を電気信号に変換して受信部6に出力し、受信部6は、超音波探触子10から入力された電気信号に基づき前処理を行ってデジタル受信信号を生成する。
また、試験体の一例として角ビレット1を用いて説明したが、本発明に係る測定装置の測定対象は角ビレットに限らず、丸棒や平板等、超音波による探傷の対象となるものに対して広く適用が可能である。
また、各図において、超音波探触子10、10A、10Bと角ビレット1と間の空間には特に何も配置されていないが、水や油などのインピーダンス整合用の接触媒質があっても良いし、探触子を試験体に接触させても良い。
また、上述では、超音波による試験体の内部の傷を検出する超音波探傷装置について説明したが、超音波診断装置や空中超音波センサなども、反射波の解析により所望エコーを検出する点で同じであり、本発明を適用することで、復調後の不要エコーの自己相関レンジサイドローブの抑圧効果を得ることができ、検出対象を適切に検出することができる。
さらに、上述では、使用する波動が超音波である場合について説明したが、それ以外の波動である電磁波を用いるレーダ等のシステムについても、本発明を適用することができる。
Claims (15)
- 試験体を超音波で検査する測定装置であって、
送信信号を符号系列で変調することで変調信号を生成する符号変調部、
前記変調信号に基づき超音波を発生させるための電気信号を生成する送信部、
前記試験体からの反射波に対応する電気信号に基づき受信信号を生成する受信部、
前記受信信号が所定の飽和閾値を超える場合は前記受信信号を前記飽和閾値に変更することで飽和処理信号を生成する飽和処理部、
前記飽和処理信号を符号復調することで復調信号を生成する符号復調部、
所定の検出閾値を用いて前記復調信号から所望エコーを検出する探傷処理部、
を備えた測定装置。 - 複数の符号系列、ならびに前記符号系列のそれぞれに対応する飽和閾値、復調のためのレプリカおよび検出閾値を備え、
前記符号変調部は、前記送信信号を複数の前記符号系列により符号変調し、
前記飽和処理部は、前記符号系列ごとに、前記受信信号が前記符号系列に対応する前記飽和閾値を越える場合は前記受信信号を当該飽和閾値に変更することで飽和処理信号を生成し、
前記符号復調部は、前記符号系列ごとに、前記飽和処理信号を前記符号系列に対応する前記レプリカにより符号復調することで復調信号を生成し、
前記探傷処理部は、前記符号系列ごとに、前記符号系列に対応する前記検出閾値を用いて前記復調信号から所望エコーを検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。 - 前記飽和閾値は、復調後の前記所望エコーのピークの最小値が復調後の不要エコーの自己相関レンジサイドローブの最大値よりも大きくなるように設定される
ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。 - 前記飽和閾値のそれぞれは、復調後の前記所望エコーのピークの最小値が復調後の不要エコーの自己相関レンジサイドローブの最大値よりも大きく、かつ当該飽和閾値に対応するレプリカにより符号復調された前記復調信号と他のレプリカとの相互相関成分よりも大きくなるように設定される
ことを特徴とする請求項2に記載の測定装置。 - 前記検出閾値は、復調後の前記所望エコーのピークの最小値より小さく、復調後の不要エコーの自己相関レンジサイドローブの最大値よりも大きい
ことを特徴とする請求項1または3のいずれかに記載の測定装置。 - 前記検出閾値のそれぞれは、復調後の前記所望エコーのピークの最小値より小さく、復調後の不要エコーの自己相関レンジサイドローブの最大値よりも大きく、かつ当該検出閾値に対応するレプリカにより符号復調された前記復調信号と他のレプリカとの相互相関成分よりも大きくなるように設定される
ことを特徴とする請求項2または4のいずれかに記載の測定装置。 - 前記探傷処理部が前記所望エコーが飽和しているか否かを判断し、
前記所望エコーが飽和している場合には、
前記探傷処理部が前記所望エコーが飽和していないと判断するまで、前記飽和処理部が前記飽和閾値を大きくして前記飽和処理信号を生成し、前記符号復調部が前記復調信号を生成し、前記探傷処理部が前記所望エコーを検出する処理を繰り返す
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の測定装置。 - 前記探傷処理部が前記所望エコーが検出されているか否かを判断し、
前記所望エコーが検出されていない場合には、
前記探傷処理部が前記所望エコーが検出されていると判断するまで、前記飽和処理部が前記飽和閾値を小さくして前記飽和処理信号を生成し、前記符号復調部が前記復調信号を生成し、前記探傷処理部が前記所望エコーを検出する処理を繰り返す
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の測定装置。 - 前記受信信号に対し、飽和処理信号を生成するために使用する複数の飽和閾値を備え、
前記飽和処理部は、前記受信信号について前記飽和閾値ごとに飽和処理信号を生成し、
前記探傷処理部は、前記飽和処理信号ごとに、当該飽和処理信号に基づき生成された復調信号から飽和していない所望エコーを検出する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の測定装置。 - 前記符号変調部は、前記変調信号が飽和した場合にも符号の情報が保持される符号変調方式を用いて前記送信信号を符号変調する
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の測定装置。 - 符号の情報が保持される前記符号変調方式はOOK方式である
ことを特徴とする請求項10に記載の測定装置。 - 符号の情報が保持される前記符号変調方式は振幅の正負に2値情報を割り当てる方式である
ことを特徴とする請求項10に記載の測定装置。 - 符号の情報が保持される前記符号変調方式はPPM方式である
ことを特徴とする請求項10に記載の測定装置。 - 前記送信部および前記受信部には、前記送信部が生成した前記電気信号を超音波に変換して出力するとともに受信した超音波を電気信号に変換して前記受信部に出力する探触子が接続される
ことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の測定装置。 - 前記送信部には、前記送信部が生成した前記電気信号を超音波に変換して出力する探触子が接続され、
前記受信部には、受信した超音波を電気信号に変換して前記受信部に出力する探触子が接続される
ことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の測定装置。
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