JP6024364B2 - 通信モジュール及び通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、高性能サーバや高速ネットワーク機器等の信号伝送に用いる通信モジュール、及びこの通信モジュールに放熱器をさらに備えた通信装置に関する。
従来、プリント基板に実装された電子部品(例えば制御ICや光通信を行う光素子モジュール等)から出る熱をヒートシンク(放熱器)側へ逃がし、放熱性を高めた通信装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の通信装置は、ヒートシンクを一体に有した筐体に、光素子モジュール及びICチップを搭載するための2つ以上に分割されたプリント基板が収容されている。ICチップは、筐体から内方に向かって延びた放熱用支柱に、弾性を有する熱伝導材を介して接触し、光素子モジュールは、熱伝導材を介してヒートシンクが設けられた筐体の内壁にその上面を接触させ、それぞれの部品から出た熱をヒートシンクに放熱している。また、プリント基板が複数に分割されているため、基板に搭載された部品を交換する場合は、その部品が搭載された基板のみを取り出して部品交換をすることができる。
特開2004−63861号公報
しかし、特許文献1に記載の通信装置では、ICチップ及び光素子モジュールから出る熱をヒートシンクに効率的に放熱するため、ICチップ及び光素子モジュールとヒートシンクとの間の隙間をなくすための熱伝導材を別途設けなければならない。また、ICチップ及び光素子モジュールを交換する場合、それらの部品が実装されたプリント基板と一緒に、筐体から取り出す必要があった。
そこで、本発明の目的は、通信モジュールと放熱器との間の隙間をなくすための熱伝達部材を設けることなく、通信モジュールの放熱面を放熱器に当接させることが可能であり、かつ交換作業が容易な通信モジュール及び通信装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、通信用の回路部品が実装面に実装された基板と、前記基板の端部に設けられたコネクタ部と、前記回路部品から出る熱を放熱器に放熱する放熱面を前記放熱器に弾性的に押し付ける押付部とを備える通信モジュール。
また、前記基板をその厚さ方向に挟む第1の側壁及び第2の側壁を有するケース部材と、前記ケース部材に収容され、前記回路部品から出る熱を前記放熱面に伝達する熱伝達部材とをさらに備え、前記第1の側壁は、その外面の少なくとも一部が前記放熱面として形成され、前記熱伝達部材は、前記外面の反対側の内面に接触しているとよい。
また、前記押付部は、前記第2の側壁の一部を屈曲して形成されているとよい。
また、前記ケース部材には、前記第2の側壁と前記基板との間に介在して前記熱伝達部材を前記第1の側壁に押し付けるスペーサが収容されているとよい。
また、前記押付部は、熱伝導性を有する部材からなり、前記基板及び前記押付部は、前記基板をその厚さ方向に挟む第1の側壁及び第2の側壁を有するケース部材に収容され、前記第1の側壁は、その外面の少なくとも一部が前記放熱面として形成され、前記外面の反対側の内面に前記押付部が接触し、前記押付部の押し付け力により湾曲しているとよい。
また、前記ケース部材には、前記第2の側壁と前記基板との間に介在して前記押付部を前記第1の側壁に押し付けるスペーサが収容されているとよい。
また、前記スペーサは、熱伝導性及び弾性を有し、前記第2の側壁は、前記スペーサの押し付け力により湾曲しているとよい。
また、前記コネクタ部は、マザーボードに実装された相手側コネクタに、前記マザーボードに対して垂直な方向に嵌合されるとよい。
また、前記課題解決手段を有した通信モジュールと、前記放熱器と、前記マザーボードとを備える通信装置を提供する。
また、前記課題解決手段を有した通信モジュールと、前記放熱器と、前記マザーボードとを備え、前記通信モジュールは、前記放熱器に形成されたスリット状の収容空間に収容され、前記放熱面及び前記押付部は、前記収容空間の内面に接触しているとよい。
また、前記課題解決手段を有した通信モジュールと、前記放熱器と、前記マザーボードとを備え、前記通信モジュールは、前記放熱器に形成されたスリット状の収容空間に収容され、前記第1の側壁及び前記第2の側壁は、前記収容空間の内面に接触しているとよい。
本発明に係る通信モジュール及び通信装置によれば、通信モジュールと放熱器との間の隙間をなくすための熱伝達部材を設けることなく、通信モジュールの放熱面を放熱器に当接させることが可能であり、交換作業が容易である。
第1の実施の形態に係る光モジュール、及びこの光モジュールが装着されるメスコネクタの斜視図である。 第1の実施の形態に係る通信装置を示す断面図である。 図1のA−A断面図である。 第1の実施の形態の変形例1に係る通信装置を示す断面図である。 第1の実施の形態の変形例2に係る通信装置を示す断面図である。 第1の実施の形態の変形例3に係る通信装置を示す断面図である。 第1の実施の形態の変形例4に係る通信装置を示す断面図である。 第2の実施の形態に係る通信装置を示す断面図である。 第2の実施の形態の変形例1に係る通信装置を示す断面図である。 第2の実施の形態の変形例2に係る通信装置を示す断面図である。 第2の実施の形態の変形例3に係る通信装置を示す断面図である。 第2の実施の形態の変形例4に係る通信装置を示す断面図である。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る光モジュール2、及びこの光モジュール2が装着されるメスコネクタ3の斜視図である。
(光モジュール2の構成)
通信モジュールとしての光モジュール2は、後述する光通信用の回路部品が実装された基板をその厚さ方向に挟む第1の側壁201及び第2の側壁202を有するケース部材20と、マザーボード11の実装面11aと対向するケース部材20の底面205に形成されたコネクタ部としてのオスコネクタ部25とを備える。オスコネクタ部25には、マザーボード11に平行な方向に配列された複数のオス端子250が形成されている。
ケース部材20の第2の側壁202は、その一部を屈曲して形成された複数(本実施の形態では4つ)の押付部21を有している。押付部21は、第2の側壁202からマザーボード11に平行な方向に沿って突出した突出部211と、第2の側壁202に平行な方向(マザーボード11に垂直な方向)に沿って延びる延出部213とが、連結部212によって連結されて形成されている。4つの押付部21が第2の側壁202から切り出されることにより、第2の側壁202には、4つの切り出し孔210が形成されている。
また、ケース部材20は、マザーボード11の実装面11aの垂直方向に沿って第1の側壁201及び第2の側壁202のそれぞれの一端部の間に設けられた第3の側壁203と、第3の側壁203に対向して第1の側壁201及び第2の側壁202のそれぞれの他端部の間に設けられた第4の側壁204とを有している。第3の側壁203及び第4の側壁204には、相手側コネクタとしてのメスコネクタ3に形成された一対の取付孔340に嵌合する一対の凸部26(図1には一方の凸部26のみを示す)が形成されている。また、第3の側壁203には、ブーツ100によって光ファイバケーブル10が取り付けられている。光ファイバケーブル10は、第3の側壁203に対して垂直に引き出されている。
このケース部材20は、光ファイバケーブル10の延伸方向に沿った全長が例えば23mmであり、この方向に直交する厚さ方向の寸法が例えば3.6mmである。光モジュール2の高さ方向(マザーボード11に垂直な方向)の寸法は例えば24mmである。
(メスコネクタ3の構成)
メスコネクタ3は、複数のオス端子250と電気的に接続される複数のメス端子32を収容する収容空間31が形成されたケース30と、ケース30からオスコネクタ部25とメスコネクタ3との嵌合方向に沿って延出した延出部34とを有している。延出部34は、ケース部材20の第3の側壁203及び第4の側壁204に接している。延出部34には、第3の側壁203及び第4の側壁204に形成された凸部26と係合する四角形状の取付孔340が形成されている。ケース30のマザーボード11の実装面11aに対向する底面には、複数のリード線33が光ファイバケーブル10の延伸方向に沿って形成されている。複数のリード線33は、マザーボード11の実装面11aに半田付けによって接続されている。
図2は、第1の実施の形態に係る通信装置1を示す断面図である。
(通信装置1の構成)
通信装置1は、光モジュール2と、マザーボード11と、光モジュール2を収容するスリット状の収容空間40を有する放熱器としてのヒートシンク4とを備える。収容空間40は、ヒートシンク4の一対の壁部によって形成される。光モジュール2の第1の側壁201の外面201aは、収容空間40の互いに対向する一対の内面のうち、一方の内面に面接触している。以降の説明では、この一対の内面のうち第1の側壁201に面接触する内面を第1の内面40aとし、この第1の内面40aに平行に向かい合う他方の内面を第2の内面40bとする。また、ヒートシンク4の一対の壁部のうち収容空間40の第1の内面40aを有する壁部を第1の壁部41とし、第2の内面40bを有する他方の壁部を第2の壁部42とする。
光モジュール2の押付部21の延出部213には、第2の内面40bに対向する対向面213aが形成されている。光モジュール2のオスコネクタ部25とメスコネクタ3とが嵌合すると、対向面213aは第2の内面40bに当接する。光モジュール2は、押付部21の付勢力によって、第1の側壁201の外面201aが収容空間40の第1の内面40aに押し付けられている。
(光モジュール2の内部の構造)
光モジュール2は、光通信用の回路部品として、複数の光素子が配列された一対の光素子アレイ7と、一対の光素子アレイ7に電気的に接続された一対の半導体回路素子8と、これらの光通信用の回路部品が実装面6aに実装された基板6と、複数の光素子と光ファイバケーブル10とをそれぞれ光学的に結合するレンズ90を有するレンズブロック9と、光素子アレイ7及び半導体回路素子8から出る熱をヒートシンク4に熱的に伝達する熱伝達部材5とを備え、これら全てがケース部材20に収容されている。
レンズブロック9は、ケース部材20の第2の側壁202側に配置されている。一対の光素子アレイ7は、複数のレンズ90に対向して基板6の実装面6aに配置されている。一対の半導体回路素子8は、基板6の実装面6aに一対の光素子アレイ7を間に挟んで配置されている。なお、図2では一方の半導体回路素子8及び光素子アレイ7のみ図示されている。基板6は、マザーボード11側の端部が、オスコネクタ部25に形成された凹部251に嵌合され、基板6とオスコネクタ部25とが電気的に接続されている。オスコネクタ部25とメスコネクタ3とは、マザーボード11に直交する方向に嵌合し、オス端子250及びメス端子32(図1に示す)が電気的に接続される。
(放熱の仕組み)
熱伝達部材5は、基板6と第1の側壁201との間に介在し、その外周面は、基板6の実装面6aの反対側の非実装面6b及び第1の側壁201の内面201bに接触している。光モジュール2の発熱源(光素子アレイ7及び半導体回路素子8)で発生した熱は、主として熱伝達部材5を介して第1の側壁201の外面201aから第1の壁部41に熱伝導される。つまり、第1の側壁201の外面201aは放熱面として形成されている。光モジュール2の発熱源で発生した熱の他の一部は、押付部21の対向面213aから第2の壁部42に熱伝導される。
図3は、図1のA−A断面図である。
(光通信の仕組み)
光素子は、電気信号を光信号に変換し、又は光信号を電気信号に変換する素子である。前者の発光素子としては、例えばレーザーダイオードやVCSEL(Vertical Cavity Surface Emmitting LASER)等が挙げられる。また、後者の受光素子としては、例えばフォトダイオードが挙げられる。光素子は、レンズブロック9に光を出射又はレンズブロック9からの光を入射するように構成されている。
光素子が電気信号を光信号に変換する素子である場合、半導体回路素子8は、マザーボード11側から入力される電気信号に基づいて光素子を駆動するドライバICである。また、光素子が受光した光信号を電気信号に変換する素子である場合、半導体回路素子8は、光素子から入力される電気信号を増幅してマザーボード11側に出力する受信ICである。
なお、本実施の形態では、一方の光素子アレイ7が発光素子であり、他方の光素子アレイ7が受光素子である。従って、半導体回路素子8についても、一方の半導体回路素子8がドライバICであり、他方の半導体回路素子8が受信ICである。
レンズブロック9に形成された複数のレンズ90は、光素子アレイ7に対向して配置されている。光素子アレイ7の光素子から出射された光(光軸L)は、レンズ90によって集光され、レンズブロック9のミラー面9aで反射して光ファイバ10aのコア内に入射する。また、光ファイバ10aのコアから出射された光(光軸L)は、ミラー面9aで反射してレンズ90によって集光され、光素子に入射する。なお、光ファイバ10aは、レンズブロック9に対して第2の側壁202側に位置し、押さえ部材91によってレンズブロック9に押さえつけられている。
光素子アレイ7及び半導体回路素子8は、その動作によって熱を発する発熱体である。この熱は、主として熱伝達部材5に伝達され、第1の側壁201の外面201aからヒートシンク4の第1の壁部41へ放熱される。
(光モジュール2の着脱方法)
光モジュール2をメスコネクタ3に装着する場合には、光モジュール2をマザーボード11に直交する方向から収容空間40に挿入し、メスコネクタ3に嵌合させる。光モジュール2を収容空間40から取り出す場合には、光モジュール2の凸部26をメスコネクタ3の取付孔340から外した上で、光モジュール2をマザーボード11に直交する方向に収容空間40から抜き取る。つまり、図2の両矢印B方向に着脱する。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。
(1)光モジュール2の第2の側壁202に形成された4つの押付部21が収容空間40の第2の内面40bを押圧することにより、第1の側壁201の放熱面としての外面201aがヒートシンク4の第1の壁部41に押し付けられる。したがって、光素子アレイ7及び半導体回路素子8から出た熱の放熱性を高めることが可能である。また、押付部21は、光モジュール2に形成されているため、別途押付部材を取り付ける必要がない。これにより、光モジュール2を交換する際、光モジュール2のみを取り外せばよく、交換作業が容易になる。
(2)熱伝達部材5の外周が、基板6の非実装面6b及び第1の側壁201の内面201bに接触しているため、光素子アレイ7及び半導体回路素子8から出た熱をヒートシンク4により効率よく熱伝導することができる。
(3)オスコネクタ部25とメスコネクタ3とは、マザーボード11に垂直な方向に嵌合するため、光モジュール2の実装面積を小さくすることが可能である。つまり、光モジュール2は高密度に実装することができるため、他の電子部品がマザーボード11の実装領域を有効に利用することが可能になる。
(4)光モジュール2は、押付部21によってヒートシンク4の第2の隔壁42に押し付けられた状態でメスコネクタ3と嵌合されている。これにより、光モジュール2のメスコネクタ3からの抜けを防止できる。
また、第1の実施の形態に係る光モジュール2は、例えば以下のように変形して実施することも可能である。なお、同一の機能を有する部材については共通する符号を付し、その重複した説明を省略する。
(第1の実施の形態の変形例1)
図4は、第1の実施の形態の変形例1に係る通信装置1Aを示す断面図である。
光モジュール2Aは、第1の実施の形態に係る光モジュール2に対して、光素子アレイ7及び半導体回路素子8の配置が異なる。光素子アレイ7及び半導体回路素子8は、第1の側壁201側に配置され、熱伝達部材5に接触している。つまり、基板6Aの実装面6Aaが第1の側壁201に対向し、非実装面6Abが第2の側壁202に対向している。レンズブロック9と光素子アレイ7及び半導体回路素子8との間には、基板6Aが介在している。この場合、光軸Lは基板6Aを透過する必要があるため、基板6Aは光透過性を有した材質から成形される。また、基板6Aに穴を形成することにより光軸Lを透過させてもよい。
この変形例1に係る光モジュール2Aでは、熱伝達部材5が発熱源である光素子アレイ7及び半導体回路素子8に接触するため、より熱伝導性を向上させることができる。
(第1の実施の形態の変形例2)
図5は、第1の実施の形態の変形例2に係る通信装置1Bを示す断面図である。
光モジュール2Bは、第1の実施の形態に係る光モジュール2に、熱伝達部材5を第1の側壁201に押し付けるスペーサ12をさらに備えたものである。スペーサ12には、レンズブロック9と光素子アレイ7及び半導体回路素子8とを収容する収容空間120が形成されている。スペーサ12は、第2の側壁202と基板6との間に介在している。スペーサ12の開口端面12aは、基板6の実装面6aに当接している。
この変形例2に係る光モジュール2Bでは、スペーサ12によって熱伝達部材5が第1の側壁201に押し付けられるため、変形例1に係る光モジュール2Aよりも熱伝導性を向上させることができる。
(第1の実施の形態に係る変形例3)
図6は、第1の実施の形態の変形例3に係る通信装置1Cを示す断面図である。
光モジュール2Cは、変形例1に係る光モジュール2Aに、熱伝達部材5を第1の側壁201に押し付けるスペーサ12をさらに備えたものである。変形例1と同様に、光素子アレイ7及び半導体回路素子8は第1の側壁201側に配置され、熱伝達部材5に接触している。つまり、基板6Aの実装面6Aaが第1の側壁201に対向し、非実装面6Abが第2の側壁202に対向している。したがって、スペーサ12の開口端面12aは、基板6Aの非実装面6Abに当接する。レンズブロック9と光素子アレイ7及び半導体回路素子8との間には、基板6Aが介在しているため、基板6Aは光透過性を有した材質から成形される。
この変形例3に係る光モジュール2Cは、発熱源である光素子アレイ7及び半導体回路素子8が熱伝達部材5に接触しているため、変形例2に係る光モジュール2Bに比べて、熱伝導性がさらに向上する。
(第1の実施の形態に係る変形例4)
図7は、第1の実施の形態の変形例4に係る通信装置1Dを示す断面図である。
光モジュール2Dにおいて、オスコネクタ部25とメスコネクタ3Aとは、マザーボード11に対して平行な方向に嵌合する。ケース部材20の第2の側壁202はマザーボード11の実装面11aに対向し、複数の押付部21は実装面11aに当接している。ヒートシンク4Aは、光モジュール2Dを覆うように取り付けられている。つまり、光モジュール2Dは、ヒートシンク4Aとマザーボード11との間に挟まれた状態となる。第1の側壁201の外面201aは、ヒートシンク4Aに接触している。
第1の実施の形態と同様に、レンズブロック9と光素子アレイ7及び半導体回路素子8とは、第2の側壁202側に配置されている。熱伝達部材5は、基板6と第1の側壁201との間に介在し、その外周面は、基板6の非実装面6b及び第1の側壁201の内面201bに接触している。発熱源である光素子アレイ7及び半導体回路素子8で発生した熱は、主として熱伝達部材5を介してヒートシンク4Aに熱伝導される。変形例4においても同様に、第1の側壁201の外面201aは放熱面として形成されている。
[第2の実施の形態]
図8は、第2の実施の形態に係る通信装置1Eを示す断面図である。
本実施の形態に係る光モジュール2Eは、熱伝達部材5A及びケース部材20Aの形状が第1の実施の形態に係る熱伝達部材5及びケース部材20とは異なり、それ以外の構成は第1の実施の形態に係る光モジュール2と共通であるので、同一の機能を有する部材については共通する符号を付し、その重複した説明を省略する。
基板6と光モジュール2Eの第1の側壁201Aとの間に介在する熱伝達部材5Aは、弾性を有している。ヒートシンク4の収容空間40内にて、光モジュール2Eのオスコネクタ部25とメスコネクタ3とが嵌合すると、熱伝達部材5Aは第1の側壁201Aを第1の壁部41に押し付ける。第1の側壁201Aは第1の壁部41側に湾曲し、第1の側壁201Aの外面201Aaは収容空間40の第1の内面40aに当接する。つまり、第1の側壁201Aも、熱伝達部材5Aの弾性力によって湾曲する弾性を有している。レンズブロック9と光素子アレイ7及び半導体回路素子8とは、第2の側壁202側に配置されている。
熱伝達部材5Aの一方の側面5Aaは第1の側壁201Aの内面201Abに接触し、熱伝達部材5Aの他方の側面5Abは基板6の非実装面6bに接触している。熱伝達部材5Aが弾性を有しているため、光モジュール2Eが収容空間40に収容されると、熱伝達部材5Aの押し付け力により第1の側壁201Aが湾曲する。熱伝達部材5Aの側面5Aaが第1の側壁201Aの内面201Abに面接触し、側面5Abが基板6の非実装面6bに面接触する。本実施の形態においても、光モジュール2Eの発熱源(光素子アレイ7及び半導体回路素子8)で発生した熱は、主として熱伝達部材5Aを介して第1の側壁201Aの外面201Aaから第1の壁部41に熱伝導される。つまり、第1の側壁201Aの外面201Aaは放熱面として形成されている。
第2の実施の形態によっても、第1の実施の形態について述べた(1)〜(3)の作用及び効果がある。
また、第2の実施の形態に係る光モジュール2Eは、例えば以下のように変形して実施することも可能である。なお、同一の機能を有する部材については共通する符号を付し、その重複した説明を省略する。
(第2の実施の形態の変形例1)
図9は、第2の実施の形態の変形例1に係る通信装置1Fを示す断面図である。
光モジュール2Fは、第2の実施の形態に係る光モジュール2Eに対して、光素子アレイ7及び半導体回路素子8の配置が異なる。光素子アレイ7及び半導体回路素子8は、第1の側壁201A側に配置され、熱伝達部材5Aの側面5Abに接触している。つまり、基板6Aの実装面6Aaが第1の側壁201Aに対向し、非実装面6Abが第2の側壁202に対向している。レンズブロック9と光素子アレイ7及び半導体回路素子8との間には、基板6Aが介在しているため、基板6Aは光透過性を有した材質から成形される。また、基板6Aに穴を形成することにより光軸Lを透過させてもよい。
この変形例1に係る光モジュール2Fでは、熱伝達部材5Aが発熱源である光素子アレイ7及び半導体回路素子8に接触するため、より熱伝導性を向上させることができる。
(第2の実施の形態の変形例2)
図10は、第2の実施の形態の変形例2に係る通信装置1Gを示す断面図である。
光モジュール2Gは、第2の実施の形態に係る光モジュール2Eに、熱伝達部材5Aを第1の側壁201Aに押し付けるスペーサ12をさらに備えたものである。スペーサ12には、レンズブロック9と光素子アレイ7及び半導体回路素子8とを収容する収容空間120が形成されている。スペーサ12は、第2の側壁202と基板6との間に介在している。スペーサ12の開口端面12aは、基板6の実装面6aに当接している。
この変形例2に係る光モジュール2Gでは、スペーサ12によって熱伝達部材5Aが第1の側壁201Aに押し付けられるため、変形例1に係る光モジュール2Fよりも熱伝導性を向上させることができる。
(第2の実施の形態の変形例3)
図11は、第2の実施の形態の変形例3に係る通信装置1Hを示す断面図である。
光モジュール2Hは、熱伝達部材5Aと同様にスペーサ12Aも弾性を有している。ヒートシンク4の収容空間40内にて、光モジュール2Hのオスコネクタ部25とメスコネクタ3とが嵌合すると、スペーサ12Aは第2の側壁202Aを第2の壁部42へ押し付ける。つまり、第2の側壁202Aがスペーサ12Aの押し付け力により湾曲し、第2の側壁202Aの外面202Aaは収容空間40の第2の内面40bに当接する。したがって、発熱源である光素子アレイ7及び半導体回路素子8から出た主な熱は、熱伝達部材5Aを介して第1の側壁201Aの外面201Aaから第1の壁部41に熱伝導し、他の一部の熱は、スペーサ12Aを介して第2の側壁202Aの外面202Aaから第2の壁部42に熱伝導する。このとき、第2の側壁202Aの外面202Aaも、放熱面として形成される。
この変形例3に係る光モジュール2Hは、ケース部材20Bの第1の側壁201A及び第2の側壁202Aからヒートシンク4に熱伝導されるため、変形例2に係る光モジュール2Gよりもさらに熱伝導性が向上される。
(第2の実施の形態の変形例4)
図12は、第2の実施の形態の変形例4に係る通信装置1Iを示す断面図である。
光モジュール2Iにおいて、オスコネクタ部25とメスコネクタ3Aとは、マザーボード11に対して平行な方向に嵌合する。ケース部材20Aの第2の側壁202はマザーボード11の実装面11aに接触している。ヒートシンク4Aは、光モジュール2Iを覆うように取り付けられている。つまり、光モジュール2Iは、ヒートシンク4Aとマザーボード11との間に挟まれた状態となる。
熱伝達部材5Aは、第1の側壁201Aと光素子アレイ7及び半導体回路素子8との間に介在している。レンズブロック9とスペーサ12とは、第2の側壁202側に配置されている。この変形例4においても、基板6Aの実装面6Aaが第1の側壁201Aに対向し、非実装面6Abが第2の側壁202に対向している。レンズブロック9と光素子アレイ7及び半導体回路素子8との間には、基板6Aが介在しているため、基板6Aは光透過性を有した材質から成形される。
光モジュール2Iのオスコネクタ部25とメスコネクタ3Aとが嵌合すると、熱伝達部材5Aは第1の側壁201Aをヒートシンク4Aに押し付ける。第1の側壁201Aはヒートシンク4A側に湾曲し、第1の側壁201Aの外面201Aaはヒートシンク4Aに当接する。発熱源である光素子アレイ7及び半導体回路素子8から出た熱は、熱伝達部材5Aを介して、ヒートシンク4Aに熱伝導される。したがって、第1の側壁201Aの外面201Aaは、放熱面として形成される。
以上、本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
例えば、第1の実施の形態において、押付部21の形状や数に制限はない。また、押付部21の材質にも特に制限はなく、弾性を有していればよい。
また、光ファイバケーブル10は、第3の側壁203からマザーボード11に平行に引き出されていなくてもよく、マザーボード11に垂直な方向に引き出されていてもよい。
また、光モジュール2の着脱作業がし易いように、ケース部材20に取っ手をつけてもよい。
また、熱伝達部材5と第1の側壁201とが一体となって形成されていてもよい。
また、第2の実施の形態において、第1の側壁201Aはケース部材20Aと一体となって形成されていなくともよい。
また、上記の実施の形態において、光モジュール2側のコネクタがメスコネクタで、マザーボード11側のコネクタがオスコネクタであってもよい。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1I…通信装置、2,2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H,2I…光モジュール(通信モジュール)、3,3A…メスコネクタ(相手側コネクタ)、4,4A…ヒートシンク(放熱器)、5…熱伝達部材、5A…熱伝達部材(押付部)、5Aa,5Ab…側面、6,6A…基板、6a,6Aa…実装面、6b,6Ab…非実装面、7…光素子アレイ、8…半導体回路素子、9…レンズブロック、9a…ミラー面、10…光ファイバケーブル、10a…光ファイバ、11…マザーボード、11a…実装面、12,12A…スペーサ、12a…開口端面、20,20A,20B…ケース部材、21…押付部、25…オスコネクタ部(コネクタ部)、26…凸部、30…ケース、31…収容空間、32…メス端子、33…リード線、34…延出部、40…収容空間、40a…第1の内面、40b…第2の内面、41…第1の壁部、42…第2の壁部、90…レンズ、91…押さえ部材、100…ブーツ、120…収容空間、201,201A…第1の側壁、201a,201Aa…外面(放熱面)、201b,201Ab…内面、202,202A…第2の側壁、202Aa…外面、203…第3の側壁、204…第4の側壁、205…底面、210…切り出し孔、211…突出部、212…連結部、213…延出部、213a…対向面、250…オス端子、251…凹部、340…取付孔

Claims (11)

  1. 通信用の回路部品が実装面に実装された基板と、
    前記基板の端部に設けられたコネクタ部と、
    前記回路部品から出る熱を放熱器に放熱する放熱面を前記放熱器に弾性的に押し付ける押付部と
    前記基板をその厚さ方向に挟む第1の側壁及び第2の側壁を有するケース部材と、
    前記ケース部材に収容され、前記回路部品から出る熱を前記放熱面に伝達する熱伝達部材とを備え、
    前記第1の側壁は、その外面の少なくとも一部が前記放熱面として形成され、
    前記熱伝達部材は、前記外面の反対側の内面に接触している、
    通信モジュール。
  2. 前記押付部は、前記第2の側壁の一部を屈曲して形成されている、
    請求項に記載の通信モジュール。
  3. 前記ケース部材には、前記第2の側壁と前記基板との間に介在して前記熱伝達部材を前記第1の側壁に押し付けるスペーサが収容されている、
    請求項又はに記載の通信モジュール。
  4. 通信用の回路部品が実装面に実装された基板と、
    前記基板の端部に設けられたコネクタ部と、
    前記回路部品から出る熱を放熱器に放熱する放熱面を前記放熱器に弾性的に押し付ける押付部とを備え、
    前記押付部は、熱伝導性を有する部材からなり、
    前記基板及び前記押付部は、前記基板をその厚さ方向に挟む第1の側壁及び第2の側壁を有するケース部材に収容され、
    前記第1の側壁は、その外面の少なくとも一部が前記放熱面として形成され、前記外面の反対側の内面に前記押付部が接触し、前記押付部の押し付け力により湾曲する
    信モジュール。
  5. 前記ケース部材には、前記第2の側壁と前記基板との間に介在して前記押付部を前記第1の側壁に押し付けるスペーサが収容されている、
    請求項に記載の通信モジュール。
  6. 前記スペーサは、熱伝導性及び弾性を有し、
    前記第2の側壁は、前記スペーサの押し付け力により湾曲する、
    請求項に記載の通信モジュール。
  7. 前記コネクタ部は、マザーボードに実装された相手側コネクタに、前記マザーボードに対して垂直な方向に嵌合される、
    請求項1乃至の何れか1項に記載の通信モジュール。
  8. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の通信モジュールと、
    前記放熱器と、
    前記コネクタ部が嵌合された相手側コネクタを有するマザーボードとを備える、
    通信装置。
  9. 請求項に記載の通信モジュールと、
    前記放熱器と、
    前記マザーボードとを備える、
    通信装置。
  10. 請求項1乃至の何れか1項に記載の通信モジュールと、
    前記放熱器と、
    前記コネクタ部が嵌合された相手側コネクタを有するマザーボードとを備え、
    前記通信モジュールは、前記放熱器に形成されたスリット状の収容空間に収容され、
    前記放熱面及び前記押付部は、前記収容空間の内面に接触している、
    通信装置。
  11. 請求項乃至の何れか1項に記載の通信モジュールと、
    前記放熱器と、
    前記コネクタ部が嵌合された相手側コネクタを有するマザーボードとを備え、
    前記通信モジュールは、前記放熱器に形成されたスリット状の収容空間に収容され、
    前記第1の側壁及び前記第2の側壁は、前記収容空間の内面に接触している、
    通信装置。
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