JP6024304B2 - 脱臭機 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱再生型の触媒フィルタを用いて空気を脱臭する脱臭機に関する。
従来、室内などの閉塞空間内の空気を脱臭フィルタに通して脱臭する脱臭機が用いられている。特に、近年では、この脱臭フィルタに加熱再生型の触媒フィルタが用いられ、触媒フィルタをヒータで加熱することにより、吸着した臭気成分を分解して臭気吸着機能を再生できるようにしたものがある。
この種の脱臭機能を備えた脱臭装置としては、蛇行させた細長いシーズヒータを保持プレートの溝部に収納し、そのシーズヒータの一側を触媒フィルタに直接接触させ、他側を保持プレートに直接接触させるものがあった(例えば、特許文献1参照)。この脱臭装置は、触媒フィルタを、シーズヒータの一側からの伝熱によって加熱するとともに、シーズヒータの他側から伝熱された保持プレートの放熱によっても加熱することで、シーズヒータの両側からの放熱を触媒フィルタの加熱に有効利用している。
また、使用される触媒フィルタの面積に比べて小型のヒータを用いる場合は、ヒータと接する触媒フィルタを回転させることで触媒フィルタ全体を加熱するフィルタ回転機構を備えた脱臭機が用いられている(例えば、特許文献2参照)。この種の脱臭機能を備えた装置としては、空気中の臭気成分や有害成分を吸着し、加熱されることで臭気成分や有害成分を離脱させて吸着能力を再生させる吸着ロータを回転駆動させ、吸着ロータの回転に伴って周方向の各部分を発熱体により順次加熱する空気脱臭装置がある。この空気脱臭装置の吸着ロータは、傾斜させて、その下面側に電気ヒータを、また上面側に触媒をそれぞれ配置し、電気ヒータ周りに自然に発生する上昇気流によって、吸着ロータから離脱した臭気成分や有害成分を触媒へ運ぶよう構成されている。
特開2012−34886号公報 特開2001−299882号公報
しかしながら、上記特許文献1に示す脱臭装置は、シーズヒータを蛇行させて配置するため長いヒータが必要となり、それを保持する保持プレートの構造も複雑になることから、材料コストや製造コストがかかるという課題があった。
また、上記特許文献2に示す空気脱臭装置は、特許文献1の脱臭装置のシーズヒータよりも小さいヒータを用いて触媒フィルタを均一に加熱し、臭気成分を分解再生しようとすると、ヒータに対して触媒フィルタを回転させる回転機構を具備する必要があった。このため、特許文献2の加熱再生型の触媒フィルタを用いた脱臭機は、回転機構を採用することで部品点数が多くなり、構造が複雑化することから製造コストがかかる上、故障の発生頻度が高くなるという課題があった。
そこで、加熱再生型の触媒フィルタを用いた脱臭機を低コスト化しようとすると、蛇行させたシーズヒータを用いるのではなく、小さなヒータを用いるとともに、触媒フィルタの回転機構を採用しないようにする必要がある。その場合、回転機構を採用せずに小さなヒータを用いて触媒フィルタ全体を均一に加熱するという課題を解決する手段として、出願人は、触媒フィルタの中央部にヒータを配置する構造を着想した。この場合、ヒータ端子は、送風路内に配置されることになり、端子に塵埃が溜まるおそれがあり、この塵埃の堆積によって、まれに絶縁不良を生じる可能性があるという新たな課題が生じることが分かった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、触媒フィルタを回転させる回転機構を搭載することなく、小型のヒータを用いて触媒フィルタ全体を効率良く均一に加熱することが可能な、安価で絶縁不良が生じない脱臭機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の脱臭機は、空気吸込口と空気吹出口とをつなぐ送風路と、同送風路内に送風手段と、同送風手段で送風された空気から臭気成分を除去するフィルタ部とを備えた脱臭機であって、前記フィルタ部は、臭気成分を吸着分解する触媒フィルタと、前記触媒フィルタを加熱するヒータと、前記ヒータから伝達された熱を前記触媒フィルタに放熱する放熱板と、前記放熱板の中央部に形成され前記ヒータを当接させて載置する被当接部と、前記被当接部に載置された前記ヒータを前記被当接部と共に覆うことで前記ヒータを保持するヒータ保持部と、備え、前記ヒータは、前記被当接部に載置された前記ヒータに電力を供給する電源ケーブルが接続される端子部を備え、前記被当接部と前記ヒータ保持部と、前記ヒータの前記端子部を覆うように延伸されていることを特徴とする。
また、このように構成された脱臭機にあって、前記被当接部と前記ヒータ保持部とで形成された空間内に、前記ヒータの移動を規制するヒータストッパを設けたことを特徴とする。
また、このように構成された脱臭機にあって、前記ヒータは、一側面に端子部を有し、前記ヒータストッパは、前記一側面と対向するように配置されることを特徴とする。
また、このように構成された脱臭機にあって、前記ヒータ保持部または前記被当接部のうち、風下側に配置されるいずれか一方の一部を切り欠いて爪部を形成し、同爪部を折曲げて前記ヒータストッパとしたことを特徴とする。
また、このように構成された脱臭機にあって、前記ヒータは、前記爪部を折曲げたときにできる開口を塞ぐように配置されることを特徴とする。
また、このように構成された脱臭機にあって、前記ヒータは、PTCヒータであることを特徴とする。
本発明の脱臭機によれば、送風路内に設けられたフィルタ部は、臭気成分を吸着分解する触媒フィルタと、その触媒フィルタを加熱するヒータと、そのヒータから伝達された熱を触媒フィルタに放熱する放熱板と、その放熱板の中央部に形成されヒータを当接させて載置する被当接部と、その被当接部に載置されたヒータを被当接部と共に覆うことで前記ヒータを保持するヒータ保持部とを備え、ヒータは、被当接部に載置されたそのヒータに電力を供給する電源ケーブルが接続される端子部を備えていて、被当接部とヒータ保持部と、ヒータの端子部を覆うように延伸されている。これにより送風路の途中に配置されたフィルタ部の触媒フィルタを加熱するヒータの端子部が被当接部とヒータ保持部とで覆われるため、触媒フィルタの中央付近に小さいヒータを配置し、触媒フィルタ全体を均一に加熱する場合であっても、ヒータの端子部に塵埃が溜まりにくくなり、安価で絶縁不良が生じないようにできる。
また、被当接部とヒータ保持部とで形成された空間内に、ヒータの移動を規制するヒータストッパを設けている。これによりヒータがずれて端子部が露出したりしないようにして、端子部を確実に覆うことができる。
さらに、ヒータは、一側面に端子部を有し、ヒータストッパは、その一側面と対向するように配置される。これによりヒータの端子部側に設けられたヒータストッパでヒータの移動が規制されるため、ヒータの端子部が被当接部とヒータ保持部とで形成された空間内に留まり、ヒータ保持部から露出するおそれがなくなる。
また、ヒータ保持部または被当接部のうち、風下側に配置されるいずれか一方の一部を切り欠いて爪部を形成し、その爪部を折曲げてヒータストッパとしている。これにより送風路内を流れる空気が爪部を折曲げたときにできるヒータストッパの開口から流入しにくくなり、ヒータを確実に固定しつつ、ヒータの端子部に塵埃が溜まりにくくできる。
また、ヒータは、爪部を折曲げたときにできる開口を塞ぐように配置される。これによりヒータストッパに開口があっても、その開口がヒータで塞がれるため、開口からはほとんど空気が流入しなくなり、一層ヒータの端子部に塵埃が溜まりにくくできる。
また、ヒータにPTCヒータを用いたことにより、小型のヒータを触媒フィルタの中央付近に配置することが可能となり、周囲の温度が上がるにつれて電気抵抗値が上がる特性を利用して自己の温度を制御することができるため、サーミスタなどの温度検出手段が不要で、より安価に構成することができる。
図1は、本発明の一実施形態を示す脱臭機を正面斜め上方から見た斜視図である。 図2は、図1に示す脱臭機の中央部から縦断したX−X線に沿った断面図である。 図3は、図1に示す脱臭機の中央部から縦断したY−Y線に沿った断面図である。 図4は、図3に示す脱臭ユニットの詳細断面図である。 図5は、図4に示す脱臭ユニットを正面斜め上方から見た完成斜視図である。 図6は、図5に示す脱臭ユニットの分解斜視図である。 図7は、図6に示す放熱板にヒータとヒータ保持部とを装着した状態を正面斜め上方から見た詳細斜視図である。 図8は、図7に示すヒータ保持部のヒータストッパ部分のZ−Z線に沿った断面図である。 図9は、PTCヒータの端子部の一構成例を示す正面斜め上方から見た斜視図である。 図10は、図6に示す放熱板にヒータとヒータ保持部とを装着した状態を正面斜め下方から見た詳細斜視図である。 図11は、図2に示す脱臭機の送風路の一部を構成する第2部材を正面斜め上方から見た斜視図である。 図12は、図2に示す脱臭機の送風路の一部を構成する第1部材の収容部に図5の脱臭ユニットを挿入した斜視図である。
以下、本発明にかかる脱臭機の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、図1から図12は本発明にかかる脱臭機1の一実施形態を示している。図1は、本発明の一実施形態を示す脱臭機を正面斜め上方から見た斜視図である。この脱臭機1は、図1に示すように、合成樹脂パネルで形成された直方体状の筺体を有し、この筺体の前面パネル17に設けられた空気吸込口11から導入した空気を、上面に設けられた空気吹出口12から放出する間に、空気の脱臭処理が行われるようになっている。
また、脱臭機1の筺体の上面部には、空気吹出口12の側方に位置して脱臭機1を操作する操作パネル19が設けられている。さらに、脱臭機1の筺体の側面側は、側面パネル18で覆われている。
図2は、図1に示す脱臭機の中央部から縦断したX−X線に沿った断面図である。脱臭機1の筺体の内部は、図2に示すように、空気吸込口11から導入した空気を空気吹出口12まで案内する送風路10が形成され、この送風路10の途中には、送風路10内の空気を空気吸込口11から空気吹出口12に向かって流通させる送風手段としてのシロッコファン13が設けられている。もちろん、この場合の送風手段は、シロッコファン13が好ましいが、これに限定されず、空気を流通させる機能を有するものであればよい。例えば、送風手段にラジアルファンや軸流ファン、もしくはその他の送風手段などを用いてもよい。
また、送風路10のシロッコファン13と空気吹出口12との間には、脱臭フィルタを含むフィルタ部としての脱臭ユニット14が配置されている。さらに、脱臭ユニット14の下流側には、オゾンを発生させて空気の殺菌と脱臭を行うオゾナイザ20が配置されている。
図3は、図1に示す脱臭機の中央部から縦断したY−Y線に沿った断面図である。本実施形態にかかる脱臭ユニット14は、図3に示すように、送風路10の途中に脱臭ユニット14を収容するための凹みが形成された収容部24が設けられ、この収容部24に脱臭ユニット14が挿入配置されている。本実施形態では、脱臭ユニット14を送風路10の途中に設けた収容部24に挿入することで固定したが、必ずしも収容部24を用いる必要はなく、収容部24以外の固定具を用いて固定してもよい。
図4は、図3に示す脱臭ユニット14の詳細断面図であり、図5は、図4に示す脱臭ユニット14を正面斜め上方から見た完成斜視図であり、図6は、図5に示す脱臭ユニット14の分解斜視図であり、図7は、図6に示す放熱板142にヒータ144とヒータ保持部143とを装着した状態を正面斜め上方から見た詳細斜視図であり、図8は、図7に示すヒータ保持部143のヒータストッパ1432部分のZ−Z線に沿った断面図であり、図9は、PTCヒータ144の端子部の一構成例を示す正面斜め上方から見た斜視図であり、図10は、図6に示す放熱板142にヒータ144とヒータ保持部143とを装着した状態を正面斜め下方から見た詳細斜視図である。脱臭ユニット14は、図4乃至図10に示すように、臭気成分を吸着して分解する触媒フィルタ146と、この触媒フィルタ146を加熱して吸着した臭気成分の分解を促進するヒータ144と、ヒータ144からの熱を触媒フィルタ146全体に放熱する放熱板142と、触媒フィルタ146と、ヒータ144および放熱板142の外周を囲って周囲に熱が逃げるのを防ぐ環状断熱材145と、触媒フィルタ146の上方に配置され、触媒フィルタ146を加熱するヒータ144により加熱された空気が立ち昇り、拡散してしまうのを防ぐ板状断熱材147と、板状断熱材147および環状断熱材145の上面側を覆って配置される遮熱板148と、放熱板142および環状断熱材145の下面側を覆って配置される断熱材保持部141とにより構成されている。
放熱板142は、図7に示すように、放射状に延びる複数の放熱部1421を有し、この放熱部1421間に配置される多数の透孔1422によって通気性が確保された金属製のプレートで形成されている。そして、放熱板142は、図7に示すように、周縁部をプレス加工などにより上方に折曲げた側壁1423を有して全体として矩形容器状に形成されている。この放熱板142は、側壁1423で囲まれた中央部にヒータ144が保持されるようになっており、図4および図6に示すように、その側壁1423で囲まれた内側に触媒フィルタ146が収容される。このとき、触媒フィルタ146は、この放熱板142の側壁1423の内側に設けられた触媒フィルタ146を載置する載置枠1425と、ヒータ144を覆うヒータ保持部143とに面対向して配置される。また、側壁1423は、外側に環状断熱材145が配設される。さらに、放熱板142の周囲の4つの側壁には、図6に示すように、放熱板142の各辺に沿う方向のほぼ中央部にコ字状に形成されたチャンネル149がそれぞれビス止めされる。このとき、各チャンネル149の両端折曲片は放熱板142に対して外方に向かって配置され、それら両端折曲片を介して断熱材保持部141と遮熱板148とを固定するように構成されている。
本実施形態における脱臭機1には、図6、図7および図10に示すように、放熱板142の側壁1423に向かって放射状に延びる複数の放熱部1421と、放熱板142の中央部にヒータ144を当接させて載置する被当接部1424が形成されている。この被当接部1424は、薄い直方体形状のヒータ144の下面部1444を当接させ、ヒータ144から伝達された熱を、放熱部1421を介して側壁1423まで伝え、触媒フィルタ146に対して放熱することで触媒フィルタ146を加熱する。また、被当接部1424に当接させたヒータ144は、その上面部1443および側面部1445をヒータ保持部143で覆い、ヒータ保持部143に設けた係止爪1433でヒータ保持部143を被当接部1424に係止させると共に、ヒータ保持部143の側面から突き出た固定用プレート1431のビス孔1431aを用いて不図示のビスでヒータ保持部143が放熱部1421に固定される。このように、ヒータ144は、被当接部1424とヒータ保持部143とで囲われて放熱板142に固定される。ここでは、内部でヒータ144の位置がずれることがないように、ヒータ保持部143の一部を切り欠いてヒータストッパ1432となる爪部を形成し、その爪部を折曲げたときに開口1434が形成され、ヒータ144を係止するヒータストッパ(爪部)1432が形成されている(図8参照)。そして、ヒータ144を囲う被当接部1424とヒータ保持部143とは、図7、図9および図10に示すように、ヒータ144の一側面1446に設けられた端子部1441を覆うように放熱板142の側壁1423の近くまで延在し、一定の空間を形成している(図10の矢印W参照)。これは、脱臭機1の送風路10内を空気が通過する際に、放熱板142の透孔1422を通過する空気がヒータ144の端子部1441に吹き込んで塵埃が溜まるのを防ぐ役割を果たしている。このように、ヒータ144を囲う被当接部1424とヒータ保持部143とを側壁1423近くまで延在させることで、ヒータ144の端子部1441に塵埃が溜まりにくくなって、絶縁不良を生じることがない。
また、ヒータストッパ1432は、被当接部1424とヒータ保持部143のうち、ここでは風下側にあたるヒータ保持部143側に配置したため、ヒータストッパ1432を介して空気がヒータ144の端子部1441に吹き込まないように構成されている。これにより、ヒータ144を確実に固定することができるとともに、ヒータ144の端子部1441に塵埃が溜まりにくくできる。さらに、ヒータストッパ1432となる爪部を折曲げたときにできる開口1434は、図8に示すように、ヒータ144の端子部1441側の一側面1446をヒータストッパ(爪部)1432に突き当てて配置すると、開口1434がヒータ144の上面部1443で塞がれるため、開口1434からほとんど空気が流入しなくなり、ヒータの端子部に一層塵埃が溜まりにくくできる。なお、本実施形態では、ヒータストッパ1432はヒータ保持部143の一部を切り欠いて形成したが、本発明はこれに限られない。例えば、被当接部とヒータ保持部とで形成された空間内に、ヒータの移動を規制する規制手段としてのヒータストッパを、ヒータ保持部とは別体で設けてもよい。被当接部とヒータ保持部とで形成された空間内にヒータストッパが設けられていれば、ヒータが移動せずヒータ端子部がヒータ保持部143から露出しないため、ヒータ端子部を確実に覆うことができる。
触媒フィルタ146は、心材部分に蜂の巣(ハニカム)構造を取り入れて板状に形成した通気性を有するハニカムコアボードであり、ここではアルミ合金で構成され、その表面に、酸化マンガンなどの金属酸化物やプラチナなどの貴金属の触媒を所定の厚さに形成(触媒層)されている。なお、吸着材として、活性炭や各種セラミックス粉末などをさらに添加することが好ましい。さらには、抗菌剤や防かび剤などが添加されることも好ましい。そして、触媒フィルタ146は、基本的に吸着した臭気成分の分解を加熱により促進できる構造(加熱再生型)であればよく、その他の加熱再生構造を有する触媒フィルタであってもよい。
ヒータ144は、ここでは温度が上がるにつれて電気抵抗値が上がる特性を利用して自己の温度を制御するPTCヒータ(Positive Temperature Coefficient:正温度係数)を好適に用いている。ヒータ144にPTCヒータを用いた場合は、これまでヒータ温度を検出していたサーミスタが不要になることから、コストを低減することができる。PTCヒータは、セラミスタ素子をアルミ電極板で上下から挟んで電圧をかけることで発熱するよう構成されている。このため、ヒータ144の端子部1441は、図9に示すように、上下のアルミ電極板からそれぞれ突き出ており、この端子部1441と電源ケーブル1442とが接続される構造になっている。もちろん、ヒータの種類は、これに限定されるものではなく、シーズヒータやセラミックヒータなど種々のヒータを用いて実施することができる。
遮熱板148は、多数の透孔によって通気性が確保された金属製のパンチングプレートで形成されている。また、板状断熱材147は、通気性を保ちつつ断熱効果も併せ持つ不織布などの素材を好適に用いることができる。さらに、環状断熱材145は、発泡メラミンフォームやポリイミドなどの通気性の無い素材を好適に用いることができる。
このように構成された脱臭ユニット14は、遮熱板148、板状断熱材147、触媒フィルタ146および放熱板142が通気性を有することから、送風路10を流通する空気の通過が可能となっている。このため、図3に示すように、シロッコファン13を通過した空気が脱臭ユニット14に導入されると、その空気は図6に示す脱臭ユニット14を図中下側から上方へと通過する。つまり、脱臭ユニット14に導入された空気は、図6中の下方の断熱材保持部141から放熱板142の被当接部1424、ヒータ144、放熱部1421、ヒータ保持部143を介して環状断熱材145、触媒フィルタ146、板状断熱材147、および遮熱板148の順に通過することになる。
このように組み付けられた脱臭ユニット14は、図5に示すように、全体として扁平な直方体状となって構成されている。組み付け後の脱臭ユニット14の断面構造は、図4に示すように、放熱板142の中央部の被当接部1424上にヒータ144が配置され、触媒フィルタ146の中央部にヒータ144がヒータ保持部143を介して接触してヒータ144の熱が伝熱されるとともに、触媒フィルタ146の外周部に放熱板142の放熱部1421、側壁1423が空隙部150を介して近接配置されている。
つまり、触媒フィルタ146は、ヒータ144から直接加熱されるとともに、放熱板142からも空隙部150を介して間接的に加熱(輻射熱および放熱板142で加熱された空気を介する伝熱)され、外周側面が環状断熱材145で覆われ、上面が板状断熱材147で覆われているため、小さいヒータ144(PTCヒータ)を中央部に配する構成を採用したとしても触媒フィルタ146全体を十分に加熱することが可能となり、触媒フィルタ146に吸着した臭気成分の分解を効果的に促進することができる。
なお、上記した脱臭ユニット14のチャンネル149は、図6に示すように、放熱板142を介して断熱材保持部141と遮熱板148とを保持するため、断熱材保持部141や遮熱板148への伝熱を極力抑えることができる。また、放熱板142の側壁1423は、通気性の無い環状断熱材145で覆われているため、空気を介して断熱材保持部141へ伝熱することも防止できる。従って、送風路を耐熱性の低い安価な材料で構成することも可能となる。
図11は、図2に示す脱臭機の送風路の一部を構成する第2部材を正面斜め上方から見た斜視図であり、図12は、図2に示す脱臭機の送風路の一部を構成する第1部材の収容部に図5の脱臭ユニットを挿入した斜視図である。本実施形態にかかる脱臭機1によれば、図2に示す送風路10が図12に示す第1部材15と図11に示す第2部材16とに分けて構成され、上記した脱臭ユニット14を第1部材15の収容部24に収容後、第2部材16で覆うことで容易に脱臭ユニット14を装着することができる。
上記のように構成された脱臭機1は、図2に示すように、シロッコファン13の回転にともなって前面パネル17の空気吸込口11から導入された空気(矢印A)が、通風孔16aの前面に配置される図示しない集塵フィルタによってゴミや塵が除去された後(矢印B)、シロッコファン13を経由して脱臭ユニット14に送られる。その後、脱臭ユニット14で脱臭処理された空気は、下流側のオゾナイザ20で生成されたオゾンと共に空気吹出口12から放出される(矢印C)。なお、このオゾナイザ20は、本実施形態にかかる脱臭機1を構成する上で必ずしも必要とはしない。
また、送風路10内は、上述したようにシロッコファン13や脱臭ユニット14を配置する必要があるため、図12に示す第1部材15側にシロッコファン13を収容するファンケーシング151と脱臭ユニット14を収容するための収容部24が形成され、シロッコファン13,脱臭ユニット14を収容した後に、図11の第2部材16で蓋をして固定することで、送風路10を少ない工数で容易に組み立てることが可能となる。なお、脱臭ユニット14を送風路10内に配置する構造は本構造に限られない。また、図12に示す第1部材15の送風路10内に設けられたネジボス21は、図2の前面パネル17に対向配置された反対側の背面パネルをネジ止めするためのものである。
以上述べたように、本実施形態にかかる脱臭機1によれば、図7、図9および図10に示すように、ヒータ144を囲う被当接部1424とヒータ保持部143とをヒータ144の端子部1441を覆うように放熱板142の側壁1423近くまで延在させているため、送風路内を空気が通過する際に、放熱板142の透孔1422を通過する空気がヒータ144の端子部1441に吹き込んで塵埃が溜まるのを防ぐことができる。これによりヒータ144の端子部1441に絶縁不良を生じることがない。
また、本実施形態にかかる脱臭機1によれば、ヒータ144を固定するヒータストッパ1432を被当接部1424とヒータ保持部143のうち、風下側に配置される方に設けたため、ヒータストッパ1432を介して空気がヒータ144の端子部1441に吹き込むのを防ぐことができる。これにより、ヒータ144を確実に固定しつつ、ヒータ144の端子部1441に塵埃が溜まりにくくできる。このように、本実施形態の脱臭機1は、脱臭ユニット14に加熱再生型の触媒フィルタ146を用いた脱臭機に特に有用である。
さらに、本実施形態にかかる脱臭機1によれば、ヒータ144にPTCヒータを用いて実施したため、ヒータ温度を検出していたサーミスタが不要になることから、コストを低減することができる。
なお、本発明の脱臭機は上述した一実施形態を例にとって説明したが、これらの実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能である。たとえば、脱臭機に加湿ユニットを設けることで加湿機能を追加したり、あるいは、本実施形態で採用したオゾナイザ20以外にマイナスイオンを生成するイオナイザを追加した脱臭機としても本発明を適用することができる。
1 脱臭機
10 送風路
11 空気吸込口
12 空気吹出口
13 シロッコファン(送風手段)
14 脱臭ユニット(フィルタ部)
141 断熱材保持部
142 放熱板
1421 放熱部
1422 透孔
1423 側壁
1424 被当接部
1425 載置枠
143 ヒータ保持部
1431 固定用プレート
1431a ビス孔
1432 ヒータストッパ(爪部)
1433 係止爪
1434 開口
144 ヒータ(PTCヒータ)
1441 端子部
1442 電源ケーブル
1443 上面部
1444 下面部
1445 側面部
145 環状断熱材
146 触媒フィルタ
147 板状断熱材
148 遮熱板
149 チャンネル
15 第1部材
16 第2部材
16a 通風孔
17 前面パネル
18 側面パネル
19 操作パネル
20 オゾナイザ
21 ネジボス
24 収容部


Claims (6)

  1. 空気吸込口と空気吹出口とをつなぐ送風路と、同送風路内に送風手段と、同送風手段で送風された空気から臭気成分を除去するフィルタ部とを備えた脱臭機であって、
    前記フィルタ部は、
    臭気成分を吸着分解する触媒フィルタと、
    前記触媒フィルタを加熱するヒータと、
    前記ヒータから伝達された熱を前記触媒フィルタに放熱する放熱板と、
    前記放熱板の中央部に形成され前記ヒータを当接させて載置する被当接部と、
    前記被当接部に載置された前記ヒータを前記被当接部と共に覆うことで前記ヒータを保持するヒータ保持部と、
    備え、
    前記ヒータは、
    前記被当接部に載置された前記ヒータに電力を供給する電源ケーブルが接続される端子部を備え、
    前記被当接部と前記ヒータ保持部と、前記ヒータの前記端子部を覆うように延伸されていることを特徴とする脱臭機。
  2. 前記被当接部と前記ヒータ保持部とで形成された空間内に、前記ヒータの移動を規制するヒータストッパを設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱臭機。
  3. 前記ヒータは、一側面に端子部を有し、
    前記ヒータストッパは、前記一側面と対向するように配置されることを特徴とする請求項2に記載の脱臭機。
  4. 前記ヒータ保持部または前記被当接部のうち、風下側に配置されるいずれか一方の一部を切り欠いて爪部を形成し、同爪部を折曲げて前記ヒータストッパとしたことを特徴とする請求項2または3に記載の脱臭機。
  5. 前記ヒータは、前記爪部を折曲げたときにできる開口を塞ぐように配置されることを特徴とする請求項4に記載の脱臭機。
  6. 前記ヒータは、PTCヒータであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の脱臭機。
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