[テレビの構成]
本発明の表示装置の一実施形態であるテレビジョン受像機(以下「テレビ」と称す)について、図に基づいて以下詳細に説明する。図1は、本実施形態のテレビ1および周辺機器を示したブロック図である。
テレビ1は、リモートコントローラ(以下、単にリモコンと称する)10とともに使用される。リモコン10は、テレビ1と赤外線により無線通信を行い、ユーザの操作に応じテレビ1に対して各種の指示入力を行う。リモコン10は、テレビ1のディスプレイにメニュー画面を表示するためのホームボタンや、画面上の操作を行うための上ボタン、下ボタン、右ボタン、左ボタン、決定ボタン、戻るボタン、終了ボタンなどを有している。そして、リモコン10は押下されたボタンを示す信号をテレビ1に送る。
また、テレビ1はUSB(Universal Serial Bus)端子を有しており、当該USB端子を介してHDD(ハードディスクドライブ)20と接続することが可能である。HDD20は、テレビ1が受信した放送番組を録画番組として記憶するためのものである。すなわち、HDD20は、録画番組に対応するデータを記憶している。
テレビ1は、図1に示すように、チューナ201、ビデオデコーダ202、映像処理部203、ディスプレイコントローラ204、ディスプレイ205、オーディオデコーダ206、音声処理部207、アンプ208、スピーカ209、HDMI(登録商標)レシーバ210、LANインタフェース211、赤外線受光部212、録画処理部213、および、制御装置220を備えている。
チューナ201は、地上波デジタル放送、BS放送、または、CS放送の放送波から符号化映像信号と符号化音声信号とを復調する。ビデオデコーダ202は、チューナ201にて復調された符号化映像信号を復号する。ビデオデコーダ202にて復号された映像信号は、映像処理部203を介してディスプレイコントローラ204に供給される。ディスプレイコントローラ204は、映像処理部203により処理された映像信号が表す映像を表示するべく、ディスプレイ205を制御する。オーディオデコーダ206は、チューナ201にて復調された符号化音声信号を復号する。オーディオデコーダ206にて復号された音声信号は、音声処理部207を介してアンプ208に供給される。アンプ208は、音声処理部207により処理された音声信号が表す音声を出力すべく、スピーカ209を駆動する。
HDMIレシーバ210は、ソース機器から供給された映像信号及び音声信号を受信する。HDMIレシーバ210により受信された映像信号及び音声信号は、それぞれ、映像処理部203及び音声処理部207に供給され、チューナ201により復調された映像信号及び音声信号と同様、ディスプレイ205及びスピーカ209から出力される。
また、LANインタフェース211は、WEBサーバ及びVODサーバから、それぞれ、WEBコンテンツ及びVODコンテンツを取得する。これらのネットワークコンテンツは、何れも、制御装置220にてソフトウェア的にデコードされる。制御装置220にてデコードされたネットワークコンテンツを表す映像信号及び音声信号は、それぞれ、映像処理部203及び音声処理部207に供給され、チューナ201により復調された映像信号及び音声信号と同様、ディスプレイ205及びスピーカ209から出力される。
赤外線受光部212は、リモコン10からの信号(リモコン信号)を受信し、制御装置220に送る。
録画処理部213は、制御装置220からの指示に従って、指定された放送番組について、ビデオデコーダ202により復号された映像信号、オーディオデコーダ206により復号化された音声信号、及び当該放送番組の番組情報とを対応付けてHDD20に記録させる処理を行う。なお、録画処理部213は、電子番組表から番組情報を取得すればよい。また、録画処理部213によりHDD20に録画された録画番組の映像信号及び音声信号は、制御装置220からの指示により映像処理部203及び音声処理部207に入力されることで、録画番組が再生される。
制御装置220は、上述した機能に加えて、メニュー画面を表す映像信号を生成する機能を有している。制御装置220にて生成されたメニュー画面を表す映像信号は、映像処理部203に供給され、チューナ201により復調された映像信号と同様、ディスプレイ205から出力される。なお、制御装置220は、メニュー画面を表す映像信号を生成するために必要となる各種情報を、LANインタフェース211を介してメーカーサーバから取得することができる。また、制御装置220は、赤外線受光部212が受信したリモコン信号に応じてメニュー画面を遷移させる。
なお、制御装置220は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成されているコンピュータであって、ROM、RAM等に記録されているプログラムをCPUが実行することにより、上述した各機能を実現する。
[メニュー画面]
次に、ディスプレイ205にて表示されるメニュー画面100について、図2を参照して説明する。図2は、テレビ1のディスプレイ205にて表示されるメニュー画面100の構成を示す画面構成図である。
メニュー画面100は、リモコン10に設けられたホームボタンが押下されたときにテレビ1が表示する画面であり、図2に示すように、インフォゾーン110と、機能・レコメンドゾーン120と、ネットサービスゾーン130とを含む。以下、インフォゾーン110、機能・レコメンドゾーン120、および、ネットサービスゾーン130について説明する。
(インフォゾーン)
インフォゾーン110は、各種情報を表示するための領域であり、情報表示領域と言い換えることもできる。インフォゾーン110は、ユーザネーム表示領域111、お知らせ一覧ボタン112a、ログインボタン112b、設定ボタン112c、時間表示領域113、天気表示領域114、ライブ映像表示領域115、バナー116a〜116c、バナー詳細表示領域116d、および、インフォメーション表示領域117を含む。
ユーザネーム表示領域111は、ユーザネームを表示するための領域である。テレビ1は、その製造メーカー等が提供する特定のサーバ(以下、「メーカーサーバ」と記載)にログインする機能を有しており、メーカーサーバへのログインを完了すると、ログインの際に使用したユーザネームをユーザネーム表示領域111に表示する。なお、ログインを完了するまでの間、テレビ1は、ログアウト状態であることを示す文字列(図1では「ようこそゲストさん」)をユーザネーム表示領域111に表示する。
お知らせ一覧ボタン112aは、お知らせ一覧画面を呼び出すためのボタンである。お知らせ一覧ボタン112aがフォーカスされている状態でリモコンの決定ボタンが押下されると、テレビ1は、ディスプレイに表示する画面を、メニュー画面100からお知らせ一覧画面へと遷移させる。なお、お知らせ一覧ボタン112aは、テレビ1がネットワークに接続されている場合にのみフォーカス可能となる。
ログインボタン112bは、ログイン画面を呼び出すためのボタンである。ログインボタン112bがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、テレビ1は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100からログイン画面へと遷移させる。なお、ログインボタン112bは、テレビ1がネットワークに接続されている場合にのみフォーカス可能となる。
設定ボタン112cは、設定画面を呼び出すためのボタンである。設定ボタン112cがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、テレビ1は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100から設定画面へと遷移させる。なお、設定ボタン112cは、テレビ1がネットワークに接続されているか否かに拠らずフォーカス可能である。
時間表示領域113は、現在時刻を表示するための領域である。時間表示領域113における現在時刻の表示形式は任意であるが、本実施形態においては、図2に示すように、「午前**:**」「****年**月**日*曜日」という表示形式を採用している。なお、時間表示領域113に表示する現在時刻は、例えば、テレビ1に内蔵された時計から取得してもよいし、テレビ1に接続されたNTPサーバから取得してもよい。
天気表示領域114は、テレビ1が設置されている地域の天候情報を表示するための領域である。天気表示領域114における天候情報の表示形式は任意であるが、本実施形態においては、天気アイコン(図2の例では晴れのち曇りのアイコン)、地域名(図2の例では「矢板市」)、及びコメント(図2の例では「関東北部は花粉飛散量大の見込み」)を含む表示形式を採用している。なお、天気表示領域114に表示する天候情報は、メーカーサーバ等から取得したものであってもよいし、データ放送から抽出したものであってもよい。
ライブ映像表示領域115は、メニュー画面100に遷移する直前に全画面表示していた映像(動画像又は静止画像)を縮小表示するための領域である。例えば、メニュー画面100に遷移する直前にある放送番組が全画面表示されていた場合、ライブ映像表示領域115には、その放送番組が引き続き縮小表示されることになる。また、メニュー画面100に遷移する直前にある録画番組が全画面表示されていた場合、ライブ映像表示領域115には、その録画番組が引き続き表示されることになる。また、メニュー画面100に遷移する直前にあるウェブページが全画面表示されていた場合、ライブ映像表示領域115には、そのウェブページが引き続き表示されることになる。なお、ライブ映像表示領域115は、テレビ1がネットワークに接続されているか否かに拠らずフォーカス可能である。ライブ映像表示領域115がフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、テレビ1は、メニュー画面100の表示を終了すると共に、ライブ映像の全画面表示を再開する。
バナー116a〜116cは、メーカーサーバから提供されたバナーであり、例えば、メーカーサーバから提供されたバナー広告である。バナー116a〜116cは、テレビ1がネットワークに接続されるか否かに拠らずフォーカス可能であり、バナー詳細表示領域116dには、フォーカスされているバナーに対応する詳細情報が表示される。バナー116a〜116c、及び、バナー116a〜116cの各々に対応する詳細情報は、テレビ1がネットワークに接続されているときにメーカーサーバからダウンロードされ、テレビ1に蓄積される。
インフォメーション表示領域117は、メーカーサーバから提供された任意の文字列を表示するための領域である。インフォメーション表示領域117に表示される文字列は、インフォメーション表示領域117の右端から左端へと流れる。そして、最後の文字がインフォメーション表示領域117の左端からフレームアウトすると、最初の文字がインフォメーション表示領域117の右端からフレームインする。
なお、以下の説明においては、インフォゾーン110を構成するUI(User Interface)要素のうち、フォーカス可能なUI要素のことを、メニュー項目と総称する。具体的には、お知らせ一覧ボタン112a、ログインボタン112b、設定ボタン112c、ライブ映像表示領域115、及びバナー116a〜116cがメニュー項目に該当する。
(機能・レコメンドゾーン)
機能・レコメンドゾーン120は、各種機能に対応するパネル(以下、「機能パネル」と記載)と、各種推薦コンテンツに対応するパネル(以下、「推薦コンテンツパネル」と記載)とを表示するための領域であり、パネル表示領域と言い換えることもできる。
図2において、符号121a、121bに示されるパネルが機能パネルであり、符号122a、122b、122cに示されるパネルが推薦コンテンツパネルである。なお、以下の説明において、機能パネル121a,121bをまとめて指す場合には機能パネル121と称し、推薦コンテンツパネル122a〜122cをまとめて指す場合には推薦コンテンツパネル122と称す。
機能パネル121および推薦コンテンツパネル122は、機能・レコメンドゾーン120内に横一列に並べられる。
機能パネル121は、テレビ1が有する複数の機能の各々に対応するパネルである。ある機能パネル121がフォーカスされている状態でリモコンの決定ボタンが押下されると、テレビ1は、ディスプレイに表示する画面を、メニュー画面100から、フォーカスされている機能パネル121に対応する機能を利用するための画面へと遷移させる。
本実施形態においては、機能パネル121として、裏番組パネル、スマートサーチパネル、録画リストパネル、入力切替パネル、番組表パネル、及びカレンダーパネルが用意される。例えば、裏番組パネルがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、制御装置220は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100から裏番組選択画面へと遷移させる。また、スマートサーチパネルがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、制御装置220は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100からスマートサーチ画面へと遷移させる。また、録画リストパネルがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、制御装置220は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100から、HDD20に記録されている録画番組のリストを示す録画リスト画面へと遷移させる。
推薦コンテンツパネル122は、テレビ1が選択(抽出)した複数の推薦コンテンツ(裏番組、未放送番組、録画番組、又はウェブページ)の各々に対応するパネルである。ある推薦コンテンツパネル122がフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、制御装置220は、対応する推薦コンテンツの全画面表示を開始するか(推薦コンテンツが裏番組、録画番組、又はウェブページの場合)、又は、対応する推薦コンテンツの録画予約を行うための録画予約画面の全画面表示を開始する(推薦コンテンツが未放送番組の場合)。
なお、以下の説明においては、機能・レコメンドゾーン120を構成するUI(User Interface)要素のうち、フォーカス可能なUI要素のことを、メニュー項目と総称する。具体的には、機能パネル121及び推薦コンテンツパネル122がメニュー項目に該当する。
また、機能・レコメンドゾーン120に表示されるメニュー項目(特に推薦コンテンツパネル122)の詳細については後に詳述する。
(ネットサービスゾーン)
ネットサービスゾーン130は、各種ネットサービスに対応するアイコン131を表示するための領域である。アイコン131がフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、制御装置220は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100から、フォーカスされている状態のアイコン131に対応するネットサービスを利用するための画面へと遷移させる。
本実施形態においては、アイコン131として、IPTVアイコン、写真・マガジンアイコン、ショッピングアイコン、検索・TVポータルアイコン、ネット動画アイコン、コミュニケーションアイコン、暮らしサポートアイコン、サービス一覧アイコン、及びブックマークアイコンが用意される。
なお、各種ネットサービスに対応するアイコン131は、テレビ1がLANインタフェース211を介してネットワークに接続されているときに限って表示される。テレビ1がネットワークに接続されていない場合には、ネットワークに接続されていない旨を示すメッセージ、ネットワーク接続を奨励する動画コンテンツを呼び出すためのボタン、ネットワーク設定画面を呼び出すためのボタンなどをネットサービスゾーン130に表示するとよい。
なお、以下の説明においては、ネットサービスゾーン130を構成するUI(User Interface)要素のうち、フォーカス可能なUI要素のことを、メニュー項目と総称する。具体的には、アイコン131がメニュー項目に該当する。
(画面遷移)
つぎに、テレビ1における画面遷移について、図3を参照して説明する。図3は、テレビ1における画面遷移を示す画面遷移図である。
放送番組等のライブ映像が全画面表示されているときにリモコン10のホームボタンが押下されると、制御装置220は、図3に示すように、ディスプレイ205に表示する画面を、ライブ映像(全画面表示)300からメニュー画面100へと遷移させる。
メニュー画面100の状態は、インフォゾーンフォーカス状態、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態、および、ネットサービスゾーンフォーカス状態に大別される。ここで、インフォゾーンフォーカス状態は、インフォゾーン110に含まれるメニュー項目の何れか1つがフォーカスされている状態であり、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態は、機能・レコメンドゾーン120に含まれるメニュー項目の何れか1つがフォーカスされている状態であり、ネットサービスゾーンフォーカス状態は、ネットサービスゾーン130に含まれるメニュー項目の何れか1つがフォーカスされている状態である。何れの状態においても、フォーカスされているメニュー項目は、そのメニュー項目を取り囲むフォーカス枠140によって、他のメニュー項目と識別可能になっている。
インフォゾーンフォーカス状態においてリモコン10の右ボタンが押下されると、制御装置220は、フォーカスするメニュー項目を、現在フォーカスされているメニュー項目の直ぐ右側に配置されたメニュー項目に変更する。同様に、インフォゾーンフォーカス状態においてリモコン10の左ボタンが押下されると、制御装置220は、フォーカスするメニュー項目を、現在フォーカスされているメニュー項目の直ぐ左側に配置されたメニュー項目に変更する。なお、インフォゾーンフォーカス状態におけるフォーカス移動は、メニュー項目の位置を移動するのではなく、フォーカス枠140の位置を移動することによって実現される。
インフォゾーンフォーカス状態においてリモコン10の下ボタンが押下されると、制御装置220は、図3に示すように、メニュー画面100の状態を、インフォゾーンフォーカス状態から機能・レコメンドゾーンフォーカス状態へと遷移させる。逆に、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態においてリモコン10の上ボタンが押下されると、制御装置220は、メニュー画面100の状態を、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態からインフォゾーンフォーカス状態へと遷移させる。
機能・レコメンドゾーンフォーカス状態においてリモコン10の右ボタンが押下されると、制御装置220は、フォーカス枠140の位置を機能・レコメンドゾーン120の中央に固定しつつ、機能・レコメンドゾーン120に表示されているメニュー項目の列を左方向にスクロールさせる。これにより、フォーカス枠140に囲まれるメニュー項目は、前記のスクロールの前にフォーカス枠140に囲まれていたメニュー項目より右側に配置されているメニュー項目に変更される。同様に、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態においてリモコン10の左ボタンが押下されると、制御装置220は、フォーカス枠140の位置を固定しつつ、機能・レコメンドゾーン120に表示されているメニュー項目の列を右方向にスクロールさせる。これにより、フォーカス枠に囲まれるメニュー項目は、前記のスクロールの前にフォーカス枠140に囲まれていたメニュー項目より左側に配置されているメニュー項目に変更する。つまり、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態におけるフォーカス移動は、フォーカス枠の位置を移動するのではなく、フォーカス枠を機能・レコメンドゾーンの中央に固定すると共にメニュー項目(機能パネル121および推薦コンテンツパネル122)をスクロールさせることで実現される。
機能・レコメンドゾーンフォーカス状態においてリモコン10の下ボタンが押下されると、制御装置220は、図3に示すように、メニュー画面100の状態を、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態からネットサービスゾーンフォーカス状態へと遷移させる。逆に、ネットサービスゾーンフォーカス状態においてリモコン10の上ボタンが押下されると、制御装置220は、メニュー画面100の状態を、ネットサービスゾーンフォーカス状態から機能・レコメンドゾーンフォーカス状態へと遷移させる。
ネットサービスゾーンフォーカス状態おいてリモコン10の右ボタンが押下されると、制御装置220は、フォーカスするメニュー項目を、現在フォーカスされているメニュー項目の直ぐ右側に配置されたメニュー項目に変更する。同様に、ネットサービスゾーンフォーカス状態においてリモコン10の左ボタンが押下されると、制御装置220は、フォーカスするメニュー項目を、現在フォーカスされているメニュー項目の直ぐ左側に配置されたメニュー項目に変更する。ネットサービスゾーンフォーカス状態におけるフォーカス移動は、メニュー項目の位置を移動するのではなく、フォーカス枠の位置を移動することによって実現される。
なお、メニュー画面100が表示されているときにリモコン10の戻るボタン、ホームボタン、又は終了ボタンが押下されると、制御装置220は、メニュー画面100の表示を終了すると共に、ライブ映像の全画面表示を再開する。
また、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態において(何れかの機能パネル121がフォーカスされている状態において)、リモコン10の決定ボタンが押下されると、制御装置220は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100から、その機能パネル121に対応する機能を利用するための画面へと遷移させる。例えば、裏番組パネルがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、制御装置220は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100から裏番組選択画面へと遷移させる。また、スマートサーチパネルがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、制御装置220は、ディスプレイに表示する画面を、メニュー画面100からスマートサーチ画面へと遷移させる。
なお、フォーカスされているメニュー項目の周囲に表示されるフォーカス枠は明滅させることが好ましい。フォーカス枠の明滅周期は、例えば、0.5Hzに設定すればよい。これにより、メニュー項目がカラフルな場合であっても、どのメニュー項目がフォーカスされているかをユーザが把握し易くなる。ただし、フォーカス移動が生じたときにフォーカス枠が暗状態にあると、フォーカス移動が生じたことがユーザに伝わり難くなる。そこで、本実施形態においては、フォーカス移動が生じる度にフォーカス枠の状態を明状態にリセットする構成を採用し、このような問題を回避している。また、フォーカス枠の色は任意であるが、本実施形態においては黄色を用い、背景色が黒の場合にその視認性を高めるように工夫している。
[機能・レコメンドゾーンのメニュー項目]
つぎに、機能・レコメンドゾーン120に表示されるメニュー項目について説明する。機能・レコメンドゾーン120に表示されるメニュー項目としては、図2を用いて説明したように、テレビ1の機能を特定するものであり当該機能に関する操作指示(当該機能の設定画面への遷移指示)を行うためのアイコンである機能パネル121と、利用者に推薦する推薦コンテンツを特定する(利用者に識別させる)ものであり当該推薦コンテンツに関する操作指示を行うためのアイコンである推薦コンテンツパネル122とがある。
機能パネル121および推薦コンテンツパネル122に関するデータ処理は制御装置220によって実行される。以下では当該データ処理を実行する制御装置220について詳細に説明する。
図1に示されるように、制御装置(コンテンツ推薦装置)220は、抽出処理部220a、取得部220b、表示制御部220c、パネル選択部220dを備えている。
抽出処理部(抽出手段)220aは、ホームボタンが押されることによりメニュー画面100への遷移指示が入力されると、所定の母集団(コンテンツからなる母集団)から推薦コンテンツを抽出する抽出処理を行うブロックである。母集団としては、図5に示されるように、裏番組からなる母集団、未来番組(未放送番組)からなる母集団、録画番組からなる母集団、Webサイトからなる母集団がある。
また、抽出処理における抽出条件(コンテンツの推薦理由)は予め定められている。この抽出条件としては、以下に示す「視聴履歴」「キーワード」「視聴番組関連」「未視聴録画番組」がある。
(視聴履歴)
視聴履歴を抽出条件とした抽出処理は、裏番組の母集団、および、未来番組の母集団の各々について行われる。具体的には、抽出処理部220aは、予め、テレビ1にて視聴された番組を示す履歴情報を記憶部(不図示)に保存しておく。そして、抽出処理部220aは、電子番組表の裏番組のリストから、履歴情報に示される番組と一致する裏番組を推薦コンテンツとして抽出し、電子番組表の未来番組のリストから、履歴情報に示される番組と一致する未来番組を推薦コンテンツとして抽出する。なお、裏番組とは、現時点にて放送されている最中の番組のうちテレビ1にて視聴されている最中の番組以外の番組を指す。また、未来番組とは、現時点では未放送であり未来の時間帯にて放送される番組を指す。
(キーワード)
キーワードを抽出条件とした抽出処理は、裏番組の母集団、および、未来番組の母集団の各々について行われる。具体的には、抽出処理部220aは、予め、利用者によって入力されたキーワードを記憶部(不図示)に保存(登録)しておく。そして、抽出処理部220aは、電子番組表の裏番組のリストから、記憶部に保存されている登録キーワード(番組のタイトル、出演者名)と一致するキーワードが番組情報に示されている裏番組を推薦コンテンツとして抽出し、電子番組表の未来番組のリストから、記憶部に保存されている登録キーワードと一致するキーワードが番組情報に示されている未来番組を推薦コンテンツとして抽出する。
(視聴番組関連)
視聴番組関連(視聴連動)を抽出条件とした抽出処理は、未来番組の母集団、録画番組の母集団、ウェブサイトの母集団の各々について行われる。具体的には、抽出処理部220aは、現時点にてテレビ1にて視聴されている放送番組のキーワードを関連キーワードとして電子番組表の番組情報から取得する。そして、抽出処理部220aは、電子番組表の未来番組のリストから、関連キーワードと一致するキーワードが番組情報に示されている未来番組を推薦コンテンツとして抽出し、HDD20に記録されている各録画番組のうち、関連キーワードと一致するキーワードが番組情報に示されている録画番組を推薦コンテンツとして抽出する。また、抽出処理部220aは、インターネット上のウェブサイトを母集団として、現時点にてテレビ1にて視聴されている放送番組の番組情報に示されているウェブサイトを推薦コンテンツとして抽出する。
(未視聴録画番組)
未視聴録画番組を抽出条件とした抽出処理は録画番組の母集団について行われる。具体的には、抽出処理部220aは、HDD20に記録されている各録画番組のうち、未だ視聴(再生)されていない録画番組を推薦コンテンツとして抽出する。
ここで、以上にて示した抽出処理における抽出条件は、抽出された推薦コンテンツの推薦理由(おすすめ理由)になる。すなわち、抽出処理部220aが抽出処理を行うことにより、下記の(1)〜(8)の推薦コンテンツが抽出されることになる。
(1)利用者の視聴履歴に関係していることを推薦理由とする裏番組
(2)利用者の視聴履歴に関係していることを推薦理由とする未来番組
(3)登録キーワードに関係していることを推薦理由とする裏番組
(4)登録キーワードに関係していることを推薦理由とする未来番組
(5)視聴中の番組に関連することを推薦理由とする未来番組
(6)視聴中の番組に関連することを推薦理由とする録画番組
(7)視聴中の番組に関連することを推薦理由とするウェブサイト
(8)未視聴であることを推薦理由とする録画番組
後述するが、表示制御部220cは、図5に示すように、前記の(1)〜(8)の推薦コンテンツに対応する推薦コンテンツパネルを生成する。前記の(1)〜(8)の推薦コンテンツは、各々、図5の(1)〜(8)の推薦コンテンツパネルに対応している。
なお、抽出処理部220aにおいて実行される全ての抽出処理は、周知の推薦番組抽出手法を利用することで実現可能である。例えば、視聴履歴を抽出条件とする場合の抽出処理の一例が特開2012−23684号公報に示されている。
つぎに、図1の取得部220bについて説明する。取得部220bは、メニュー画面100への遷移指示が入力されると、インターネット(ネットワーク)を介してメーカーサーバ(不図示)から推薦コンテンツを示す推薦コンテンツ情報を取得するようになっている。メーカーサーバとはテレビ1のメーカーが運用しているサーバである。
取得部220bによって取得される推薦コンテンツ情報とは、前記メーカーや前記メーカーと提携している業者によって作成される番組ランキング(例えば週間ランキング等)を示す情報、VODの人気ランキングを示す情報、おすすめのVOD(またはウェブサイト)を示す情報が挙げられる。
表示制御部(表示制御手段)220cは、ホームボタンが押されることによりメニュー画面100への遷移指示が入力されると、図2に示したメニュー画面100を示す画像データを生成し、この画像データを映像処理部203に送ることによってディスプレイ(表示部)205にメニュー画面100を表示させるようになっている。
ここで、表示制御部220cは、図2および図4に示されるように、メニュー画面100の機能・レコメンドゾーン120において、複数の機能パネル121および複数の推薦コンテンツパネル122を表示するようになっている。なお、図4は、機能・レコメンドゾーン120がフォーカス状態にされた場合のメニュー画面100を示す図である。
機能パネル121は、テレビ1の各種機能を実行させる際の設定画面を表示させる操作指示を行うためのアイコンである。
これに対し、推薦コンテンツパネル122は、推薦コンテンツを特定する情報(コンテンツのタイトル)を示すものであって、特定されている推薦コンテンツに関する操作指示(視聴開始、当該推薦コンテンツの録画設定画面への移行)を行うためのアイコンである。
具体的には、表示制御部220cは、抽出部220aにて抽出された推薦コンテンツ毎に、各推薦コンテンツに対応する推薦コンテンツパネル122を機能・レコメンドゾーン120に表示する。本実施形態において、表示制御部220cは、図5の(1)〜(8)に示されるような推薦コンテンツパネルを表示していることになる(説明の便宜上、図5では(1)〜(8)の符号が使用されているが、図5の(1)〜(8)の推薦コンテンツパネルは図2または図4において推薦コンテンツパネル122として表示されるものである。
また、図5に示される推薦コンテンツパネル(1)〜(6)(8)の「○○○」は推薦コンテンツの番組タイトルであり、推薦コンテンツパネル(7)に示されるURLは推薦コンテンツ(ウェブサイト)のURLである。つまり、抽出部220aにて抽出された推薦コンテンツに対応する推薦コンテンツパネルには、推薦コンテンツを特定する情報(利用者に推薦コンテンツを識別させる情報)として番組タイトルまたはURLが表示されているのである。
また、表示制御部220cは、抽出部220aにて抽出された推薦コンテンツに対応する推薦コンテンツパネルの各々において、推薦コンテンツの抽出元となった母集団の属性(裏番組、未来番組等)を示す情報を表示する。例えば、図5の(1)(3)に示すように、裏番組を母集団とする推薦コンテンツの推薦コンテンツパネルには、「おすすめ裏番組」という情報(母集団の属性を示す情報)が付されている。図5の(2)(4)(5)に示すように、未来番組を母集団とする推薦コンテンツの推薦コンテンツパネルには、「おすすめ未来番組」という情報が付されている。図5の(6)(8)に示すように、録画番組を母集団とする推薦コンテンツの推薦コンテンツパネルには、「おすすめ録画番組」という情報が付されている。また、図5の(7)に示すように、ウェブサイトを母集団とする推薦コンテンツの推薦コンテンツパネルには、「おすすめWebサイト」という情報が付されている。
さらに、表示制御部220cは、抽出部220aにて抽出された推薦コンテンツに対応する推薦コンテンツパネルの各々において、推薦理由を示す情報を表示する。具体的には、各推薦コンテンツパネルに対して、推薦理由を識別する色のリボン(情報)が付されている。また、各リボンには推薦理由を示す文字(情報)が示されている。
例えば、図5に示すように、視聴履歴に関係することを推薦理由とする推薦コンテンツパネル(推薦アイコン)には、この推薦理由を意味する緑色のリボンが示され、この緑色のリボン(符号a参照)には「視聴履歴」という文字が付されている。また、登録キーワードに関係することを推薦理由とする推薦コンテンツパネルには、この推薦理由を意味するピンク色のリボンが示され、このピンク色のリボン(符号b参照)には「キーワード」という文字が付されている。また、視聴中の番組に関連することを推薦理由とする推薦コンテンツパネルには、この推薦理由を意味するオレンジ色のリボンが示され、このオレンジ色のリボン(符号c参照)には「関連情報」という文字が付されている。また、未視聴録画であることを推薦理由とする推薦コンテンツパネルには、この推薦理由を意味する赤色のリボンが付され、この赤色のリボン(符号d参照)には「録画NEW」という文字が付されている。
また、表示制御部220cは、取得部220bにて取得される推薦コンテンツ情報に示される推薦コンテンツについても、推薦コンテンツパネル122を機能・レコメンドゾーン120に表示する。但し、取得部220bにて取得される推薦コンテンツ情報に示される推薦コンテンツについてはコンテンツ毎に推薦コンテンツパネルが示されるのではなく、取得された推薦コンテンツ情報毎に推薦コンテンツパネルが生成される。例えば、ランキングの上位3番組を示すランキング情報が推薦コンテンツ情報として取得されると、図6の(9)に示すように、1つの推薦コンテンツパネルにおいてランキングの上位3番組が推薦コンテンツとして示されることになる。
なお、本実施形態では、表示制御部220cは、取得部220bにて取得される推薦コンテンツ情報について、図6の(9)〜(13)に示されるような推薦コンテンツパネルを表示していることになる。図6の(9)は、番組ランキング(ベスト3)にランクインされた番組を推薦コンテンツとした推薦コンテンツパネルであり、図6の(10)は、VODランキング(ベスト3)にランクインされたVODを推薦コンテンツとした推薦コンテンツパネルである。また、図6の(11)は、特定業者(例えばレンタルビデオ店)が勧めているVODを推薦コンテンツとした推薦コンテンツパネルである。また、図6の(12)、(13)は、特定業者(たとえばメーカー)が勧めているウェブサイトを推薦コンテンツとした推薦コンテンツパネルである。
さらに、表示制御部220cは、インターネットを介して取得される推薦コンテンツ情報に基づく推薦コンテンツパネル(図6)の各々においても、推薦理由を示す情報(リボン)を表示する。但し、インターネット系の各推薦コンテンツパネル(図6)のリボンは、図5の推薦コンテンツパネルのリボンと若干異なる性質を有している。具体的には、図6の各推薦コンテンツパネルのリボンは2つの推薦理由を示している。つまり、図6の各推薦コンテンツパネルの各リボンの色は1つめの推薦理由を示す色になっており、各リボンに示される文字は2つめの推薦理由を示す内容になっている。
具体的には、図6に示される推薦コンテンツパネル(9)〜(13)は、インターネットを介して取得された情報に基づいて推薦されたものであることから、インターネット上の情報が推薦理由であることを示す青色のリボンが付されている。また、推薦コンテンツパネル(9)および(10)のリボンには、ランキングのベスト3が推薦理由であることを示す文字(ベスト3)が示されている。また、推薦コンテンツパネル(11)には、人気が高い事が推薦理由であることを示す文字(人気コンテンツ)が示されている。
表示制御部220cは、図2に示すように、以上にて説明した各推薦コンテンツパネル122と、機能パネル121とを一列に並べて機能・レコメンドゾーン120に表示している。
ここで、表示制御部220cは、図2および図4に示すように、裏番組から抽出された推薦コンテンツの推薦コンテンツパネル122aと、未来番組から抽出された推薦コンテンツの推薦コンテンツパネル122bとが隣り合うように配置し、裏番組から抽出された推薦コンテンツに対応する推薦コンテンツパネル122aと未来番組から抽出された推薦コンテンツの推薦コンテンツパネル122bとを同時に表示させるようになっている。これにより、利用者は、互いに母集団の属性が異なる複数の推薦コンテンツを同時に確認でき、母集団毎に異なる画面で推薦コンテンツが表示されていた従来構成よりも操作上の手間を抑制できるのである。
また、図2に示すメニュー画面100が表示されている状態でリモコン10の下ボタンを押すと、機能・レコメンドゾーン120の中央に位置している推薦コンテンツパネル122aを囲う位置にフォーカス枠140が移動し、図4に示すように、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態(図3参照)になる。
機能・レコメンドゾーンフォーカス状態において、利用者がリモコン10の左ボタンを押すと、表示制御部220cは、機能・レコメンドゾーン120にて一列に並べられている各パネル121・122を右側にスクロールさせ(前記一列の方向の一方の側から他方の側へスクロールさせ)、これにより、フォーカス枠140に囲まれるパネルが、前記のスクロールの前にフォーカス枠140に囲まれていたパネルより左側に配置されているパネルに変更される。これに対し、利用者がリモコン10の右ボタンを押すと、表示制御部220cは、機能・レコメンドゾーン120にて一列に並べられている各パネル121・122を左側にスクロールさせ(前記一列の方向の他方の側から一方の側へスクロールさせ)、これにより、フォーカス枠140に囲まれるパネルが、前記のスクロールの前にフォーカス枠140に囲まれていたパネルより右側に配置されているパネルに変更される。
つまり、このスクロールによって、フォーカス枠140に囲われる箇所(機能・レコメンドゾーン120の中央)に位置するパネルが順次切り替わるようになっている。具体的には、図4の状態において左ボタンを押すと、フォーカス枠140に囲われるパネルが、推薦コンテンツパネル122aから機能パネル121bに切り替わる。また、図4の状態において右ボタンを押すと、フォーカス枠140に囲われるパネルが、推薦コンテンツパネル122aから、推薦コンテンツパネル122bへ切り替わる。
また、表示制御部220cは、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態において、図4に示すように、フォーカス枠140に囲われるパネルを他のパネルよりも大きく表示させている。すなわち、フォーカス枠140に囲われるパネルは、機能・レコメンドゾーン120の中央に位置しており、且つ、他のパネルよりも大きく表示されるため、他のパネルよりも目立つように表示されることになる。
さらに、表示制御部220cは、図4に示されるように、表示中である機能パネル121および推薦コンテンツパネル122の位置を示すためのスクロールインジケータ400を表示して利用者の利便性を高めている。このスクロールインジケータ400において太線で示されている位置が表示中の機能パネル121および推薦コンテンツパネル122の位置を表している。
また、表示制御部220cは、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態において、フォーカス枠140に囲われるパネル(機能パネル121または推薦コンテンツパネル122)のみ、パネルの下方に示されているコンテンツのタイトルまたはURLをテロップさせる。図4については、フォーカス枠140に囲われている推薦コンテンツパネル122aに示される「○○○」というタイトル文字がテロップされている。
つぎに、図1のパネル選択部220dについて説明する。パネル選択部220dは、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態において、フォーカス枠140に囲われる箇所に位置しているパネル(機能パネル121または推薦コンテンツパネル122)を選択候補として認識している。そして、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態においてリモコン10の決定ボタンが押されると、利用者によるパネル選択命令がパネル選択部220dに入力され、パネル選択部(アイコン選択手段)220dは、この入力時点で選択候補となっているパネル(機能パネル121または推薦コンテンツパネル122)を選択するようになっている。
そして、パネル選択部220dは、機能パネル121または推薦コンテンツパネル122を選択すると、選択したパネルに対応する機能・操作・処理を実行するようになっている。
例えば、機能パネル121のうちスマートサーチパネル(図4の検索と記されているパネル)は、メニュー画面100からスマートサーチ画面へ遷移させる処理を実行するためのアイコンであり、パネル選択部220dは、スマートサーチパネルを選択すると、メニュー画面100からスマートサーチ画面へ遷移する処理を行う。
また、パネル選択部220dは、図5に示す推薦コンテンツパネル(1)や(3)を選択すると、選択された推薦コンテンツパネルに対応する番組を全画面表示するようになっている。また、パネル選択部220dは、図5に示す推薦コンテンツパネル(2)や(4)を選択すると、選択された推薦コンテンツに対応する番組を録画予約するための設定画面へ遷移する処理を行う。さらに、パネル選択部220dは、図5に示す推薦コンテンツパネル(6)や(8)を選択すると、選択された推薦コンテンツに対応する録画番組を再生し、図5に示す推薦コンテンツパネル(7)を選択すると、選択された推薦コンテンツパネル(7)に示されているURLのウェブサイトにアクセスしてディスプレイ205に表示する。
パネル選択部220dは、図6に示す推薦コンテンツパネル(9)や(10)が選択されると、選択された推薦コンテンツに対応するランキングに関する詳細な情報をメーカーサーバから取り寄せてディスプレイ205に表示させる。パネル選択部220dは、図5に示す推薦コンテンツパネル(11)を選択すると、推薦コンテンツパネル(11)に示されているVODを紹介する画像をメーカーサーバから取り寄せてディスプレイ205に表示させる。また、推薦コンテンツパネル(10)や(11)が選択された場合、対応するVODの視聴を行うための設定画面が表示されるようになっていてもよい。
また、パネル選択部220dは、図6に示す推薦コンテンツパネル(12)または(13)が選択された場合、選択された推薦コンテンツパネル(12)または(13)にて推薦されているウェブサイトにアクセスしてディスプレイ205に表示させるようになっている。
以上示したように、本実施形態の構成では、表示制御部220cは、抽出処理部220aの抽出処理において裏番組の母集団(第1の母集団)から抽出された推薦コンテンツに対応する推薦コンテンツパネル(推薦アイコン)122aと、抽出処理部220aの抽出処理において未来番組の母集団(第2の母集団)から抽出された推薦コンテンツに対応する推薦コンテンツパネル(推薦アイコン)122bとをディスプレイ(表示部)205に同時に表示させている。これにより、利用者は、ある母集団から抽出された推薦コンテンツの推薦コンテンツパネル122aと、別の母集団から抽出された推薦コンテンツの推薦コンテンツパネル122bとを同時に確認できるため、従来のコンテンツ推薦機能において生じていた操作上の手間を抑制できるという効果を奏する。
また、本実施形態において、表示制御部220cは、推薦コンテンツパネル122に対応する推薦コンテンツの抽出元となった母集団の属性を示す情報(例えば図5の(1)の「おすすめ裏番組」という文字)を推薦コンテンツパネル122に付すことにより、推薦コンテンツパネル122の表示形態を、当該推薦コンテンツパネル122に対応する推薦コンテンツの抽出元となった母集団の属性に応じて変更している。それゆえ、利用者からすれば、表示されている推薦コンテンツの属性(裏番組,未放送番組)を一目で把握できるというメリットを有する。
さらに、本実施形態において、表示制御部220cは、推薦コンテンツパネル122に対応する推薦コンテンツの推薦理由を示す情報(リボン)を推薦コンテンツパネル122に示すことにより、推薦コンテンツパネル122の表示形態を、当該推薦コンテンツパネル122に対応する推薦コンテンツの推薦理由に応じて変更している。それゆえ、利用者からすれば、表示されている推薦コンテンツの推薦事由(例えば利用者の視聴履歴に基づく推薦等)を一目で把握できるというメリットを有する。
また、本実施形態において、表示制御部220cは、複数個の推薦コンテンツパネル122とテレビ1の制御装置220に操作指示を行うための複数個の機能パネル121とが一列に並べられた機能・レコメンドゾーン(アイコン表示ゾーン)120をディスプレイ205に表示させている。そして、表示制御部220cは、利用者の操作(リモコン10の操作)に応じて、機能・レコメンドゾーン120に示されるパネル(機能パネル121または推薦コンテンツパネル122)をスクロールさせることで、フォーカス枠140に囲われる箇所(所定箇所)に位置するパネルを順次切り替えるようになっている。そして、パネル選択部220dは、フォーカス枠140に囲われる箇所に位置しているパネルを選択候補として認識し、利用者によって選択命令が入力されると、前記選択候補のアイコンを選択するようになっている。したがって、利用者は、スクロールという簡易な操作によって選択候補のアイコンを順次切り替えることが可能になっており、利用者にとってアイコンの選択が容易であるというメリットがある。
また、同じ利用者によって選択される各推薦コンテンツパネル122は推薦理由が共通する傾向にあるため、利用者に選択される傾向のある推薦理由の推薦コンテンツパネル122を、利用者が直ぐに選択できる位置(フォーカス枠140に囲われる箇所)に初期配置させることが好ましい。
そこで、本実施形態の表示制御部220cは、以下のような表示制御を行うようになっていてもよい。
まず、表示制御部220cは、推薦コンテンツパネル122を推薦理由毎のグループに分類している。例えば、図7に示す例では、推薦コンテンツパネル122は、インターネットから取得した情報に基づく事を推薦理由とするグループ(ネット系Gr.)と、視聴履歴に関係する事を推薦理由とするグループ(履歴Gr.)と、登録キーワードに関係する事を推薦理由とするグループ(キーワードGr.)とに分類される。また、機能パネル121は機能パネルのみからなるグループ(機能系Gr.)に分類される。なお、図7では、説明の便宜上、推薦コンテンツパネル122をA−1,A−2,B−1,B−2,C−1,C−2として示し、機能パネル121をK−1,・・・として示している。
例えば、ネット系Gr.の推薦コンテンツパネルA−1から履歴Gr.の推薦コンテンツパネルB−2に選択候補が変更されると、表示制御部220cは、機能・レコメンドゾーン120を図7(a)に示される状態から図7(b)に示される状態に遷移させる。そして、図7(b)に示される状態で利用者が決定ボタンを押すと、パネル選択部220dは推薦コンテンツパネルB−2を選択して推薦コンテンツパネルB−2に対応する機能を実行することになり、機能・レコメンドゾーン120(メニュー画面100)の表示が終了する。
以上のようにして推薦コンテンツパネルB−2が選択された後に、利用者によって機能・レコメンドゾーン120(メニュー画面100)の表示を開始させるコマンドが入力されると(ホームボタンが押されると)、パネル選択部220dに過去に選択された推薦コンテンツパネルのうち、選択時点が現時点から最も近い推薦コンテンツパネルに属するグループ(Gr.)のなかのいずれか1つの推薦コンテンツパネルが機能・レコメンドゾーン120の中央(機能・レコメンドゾーンフォーカス状態でフォーカス枠140に囲われる箇所)に初期配置されるように表示制御部220cは機能・レコメンドゾーン120の表示を開始するようになっている。つまり、過去に選択された推薦コンテンツパネルのうち選択時点が現時点から最も近いのは、図7(b)に示されるように、推薦コンテンツパネルB−2であるため、推薦コンテンツパネルB−2が属する履歴Gr.のなかのいずれかの推薦コンテンツパネルが機能・レコメンドゾーン120の中央に初期配置される。本実施形態では、図7(c)に示されるように、推薦コンテンツパネルB−1が機能・レコメンドゾーン120の中央に初期配置される。勿論、推薦コンテンツパネルB−2が機能・レコメンドゾーン120の中央に初期配置されてもよい。
また、図7(c)に示される機能・レコメンドゾーン120が表示された後、図7(d)に示されるように選択候補(中央に位置するパネル)が機能パネルK−3に切り替わり、パネル選択部220dが機能パネルK−3を選択して機能パネルK−3に対応する機能を実行し、機能・レコメンドゾーン120(メニュー画面100)の表示が終了したものとする。この直後に、利用者によって機能・レコメンドゾーン120(メニュー画面100)の表示を開始させるコマンドが入力されると、図7(e)に示すように、機能パネルK−3が中央に初期配置されるのではなく、過去に選択された推薦コンテンツパネルのうち選択時点が現時点から最も近い推薦コンテンツパネル(図7(b)のB−2)の属するグループ(つまり履歴Gr)のなかの推薦コンテンツパネルB−1が中央に初期配置されるようになっている。
以上の構成によれば、同じ利用者によって選択される各推薦コンテンツパネル122は推薦理由が共通する傾向にあるため、利用者に選択される可能性の高い推薦コンテンツパネル122を、利用者が直ぐに選択できる位置(機能・レコメンドゾーン120の中央)に初期配置させることで利用者の利便性を高めている。さらに、以上の構成によれば、機能パネル121が選択された直後に機能・レコメンドゾーン120(メニュー画面100)の表示指示が利用者から入力されたとしても、機能・レコメンドゾーン120の中央に初期配置されるのは機能パネル121ではなく推薦コンテンツパネル122になる。機能・レコメンドゾーン120(メニュー画面100)を立ち上げた利用者は、まず機能パネル121よりも推薦コンテンツパネル122に示される推薦コンテンツを確認する傾向にあるため、機能パネル121よりも推薦コンテンツパネル122を利用者の目につき易い位置(機能・レコメンドゾーン120の中央)に初期配置させることで利用者の利便性を高めているのである。
また、表示制御部220cは、利用者によって機能・レコメンドゾーン120(メニュー画面100)の表示を開始させるコマンドが入力されると、パネル選択部220dによって過去に選択された機能パネル121および推薦コンテンツパネル122のうち現時点から最も近い時点で選択されたのが機能パネル121の場合には、中央に初期配置される推薦コンテンツパネル122の隣に現時点から最も近い時点で選択された機能パネル121が配置されるようにパネルの並び順が定められた機能・レコメンドゾーン120を表示させるようになっている。つまり、パネル選択部220dによって機能パネルK−3が選択され(図7(d))、機能パネルK−3に対応する機能が実行され、機能・レコメンドゾーン120(メニュー画面100)の表示が終了した後、利用者によって機能・レコメンドゾーン120(メニュー画面100)の表示を開始させるコマンドが入力されると、図7(e)に示すように、機能・レコメンドゾーン120においては、中央に初期配置される推薦コンテンツパネルB−1の隣に機能パネルK−3が配置されるようになっている。以上の構成によれば、機能・レコメンドゾーン120(メニュー画面100)を立ち上げた利用者は機能パネル121よりも推薦コンテンツパネル122に示される推薦コンテンツを最初に確認する傾向にあるものの、前回選択された機能パネル121は再度選択される可能性があることから、機能パネル121よりも推薦コンテンツパネル122を利用者の目につき易い位置(機能・レコメンドゾーン120の中央)に初期配置させつつも、つぎに利用者の目につき易い位置(前記の中央の隣)に前回選択された機能アイコン(第1の機能アイコン)121を初期配置させるようになっている。これにより利用者の利便性がより高められるのである。
また、制御装置220の各部の機能は、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、制御装置220は、制御装置220の各部の機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、前記プログラムを格納したROM(read only memory)、前記プログラムを展開するRAM(random access memory)、前記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本実施形態の目的は、上述した機能を実現する上記制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体をテレビ1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔まとめ〕
本発明のコンテンツ推薦装置は、利用者に推薦する推薦コンテンツを抽出する抽出処理を行う抽出手段と、前記推薦コンテンツを特定するものであり且つ当該特定されている推薦コンテンツに関する操作指示を行うための推薦アイコンを表示部に表示させる表示制御手段とを備えたコンテンツ推薦装置であって、前記表示制御手段は、前記抽出処理において第1の母集団から抽出された推薦コンテンツに対応する推薦アイコンと、前記抽出処理において第1の母集団とは属性の異なる第2の母集団から抽出された推薦コンテンツに対応する推薦アイコンとを前記表示部に同時に表示させるようになっており、さらに、前記表示制御手段は、(a)複数個の前記推薦アイコンを一列に並べたアイコン表示ゾーンを前記表示部に表示させ、(b)利用者の操作に応じて、前記アイコン表示ゾーンのうちのフォーカス枠に囲われる箇所に位置するアイコンを順次切り替えるようになっており、前記コンテンツ推薦装置は、前記フォーカス枠に囲われる箇所に位置しているアイコンを選択候補として認識し、利用者からアイコン選択命令が入力されると前記選択候補のアイコンを選択するアイコン選択手段を備えることを特徴とする。
本発明のコンテンツ推薦装置において、前記表示制御手段は、前記推薦アイコンに対応する推薦コンテンツの推薦理由毎のグループに分類しており、前記アイコン表示ゾーンの表示を開始するためのコマンドが利用者から入力されると、前記アイコン選択手段に過去に選択された推薦アイコンのうち選択時点が現時点から最も近い推薦アイコンの属するグループのなかのいずれかの推薦アイコンが前記フォーカス枠に囲われる箇所に初期配置されるように前記アイコン表示ゾーンの表示を開始することを特徴とするようになっていてもよい。
本発明のコンテンツ推薦装置は、利用者に推薦する推薦コンテンツを抽出する抽出処理を行う抽出手段と、前記推薦コンテンツを特定するものであり且つ当該特定されている推薦コンテンツに関する操作指示を行うための推薦アイコンを表示部に表示させる表示制御手段とを備えたコンテンツ推薦装置であって、前記表示制御手段は、前記抽出処理において第1の母集団から抽出された推薦コンテンツに対応する推薦アイコンと、前記抽出処理において第1の母集団とは属性の異なる第2の母集団から抽出された推薦コンテンツに対応する推薦アイコンとを前記表示部に同時に表示させるようになっており、さらに、前記表示制御手段は、(a)複数個の前記推薦アイコンを一列に並べたアイコン表示ゾーンを前記表示部に表示させ、(b)利用者の操作に応じて、前記アイコン表示ゾーンに示されるアイコンをスクロールさせることで、前記アイコン表示ゾーンのうちの所定箇所に位置するアイコンを順次切り替えるようになっており、前記コンテンツ推薦装置は、前記所定箇所に位置しているアイコンを選択候補として認識し、利用者からアイコン選択命令が入力されると前記選択候補のアイコンを選択するアイコン選択手段を備えることを特徴とする構成であってもよい。
本発明のコンテンツ推薦装置において、前記表示制御手段は、前記推薦アイコンを、前記推薦アイコンに対応する推薦コンテンツの推薦理由毎のグループに分類しており、前記アイコン表示ゾーンの表示を開始するためのコマンドが利用者から入力されると、前記アイコン選択手段に過去に選択された推薦アイコンのうち選択時点が現時点から最も近い推薦アイコンの属するグループのなかのいずれかの推薦アイコンが前記所定箇所に初期配置されるように前記アイコン表示ゾーンの表示を開始する構成であってもよい。
本発明のコンテンツ推薦装置において、前記アイコン表示ゾーンは複数個の前記推薦アイコンと、前記推薦アイコンとは異なるものであり前記コンテンツ推薦装置に対する操作指示を行うための複数個の機能アイコンとを一列に並べるような構成であってもよい。
〔その他1〕
本発明は下記の通り記載することもできる。
上記の目的の達成のため、本発明のコンテンツ推薦装置は、利用者に推薦する推薦コンテンツを抽出する抽出処理を行う抽出手段と、前記推薦コンテンツを特定するものであり且つ当該特定されている推薦コンテンツに関する操作指示を行うための推薦アイコンを表示部に表示させる表示制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前記抽出処理において第1の母集団から抽出された推薦コンテンツに対応する推薦アイコンと、前記抽出処理において第1の母集団とは属性の異なる第2の母集団から抽出された推薦コンテンツに対応する推薦アイコンとを前記表示部に同時に表示させることを特徴とする。
本発明の構成によれば、利用者は、第1の母集団(例えば裏番組からなる母集団)から抽出された推薦コンテンツの推薦アイコンと、第2の母集団(例えば未放送番組からなる母集団)から抽出された推薦コンテンツの推薦アイコンとを同時に確認できるため、従来のコンテンツ推薦機能において生じていた操作上の手間を抑制できるという効果を奏する。
また、本発明のコンテンツ推薦装置において、前記表示制御手段は、前記推薦アイコンの表示形態を、当該推薦アイコンに対応する推薦コンテンツの抽出元となった母集団の属性に応じて変更するようになっていてもよい。具体的には、前記表示制御手段は、前記推薦アイコンに対応する推薦コンテンツの抽出元となった母集団の属性を示す情報を前記推薦アイコンに付すことにより、前記推薦アイコンの表示形態を、前記推薦アイコンに対応する推薦コンテンツの抽出元となった母集団の属性に応じて変更する構成であってもよい。
この構成によれば、利用者からすれば、表示されている推薦コンテンツの属性(裏番組,未放送番組)を一目で把握できるというメリットを有する。
また、本発明のコンテンツ推薦装置において、前記表示制御手段は、前記推薦アイコンの表示形態を、前記推薦アイコンに対応する推薦コンテンツの推薦理由に応じて変更するようになっていてもよい。具体的には、前記表示制御手段は、前記推薦アイコンに対応する推薦コンテンツの推薦理由を示す情報を前記推薦アイコンに示すことにより、前記推薦アイコンの表示形態を、前記推薦アイコンに対応する推薦コンテンツの推薦理由に応じて変更する構成であってもよい。
この構成によれば、利用者からすれば、表示されている推薦コンテンツの推薦事由(例えば利用者の視聴履歴に基づく推薦等)を一目で把握できるというメリットを有する。
また、本発明のコンテンツ推薦装置において、前記表示制御手段は、(a)複数個の前記推薦アイコンと、前記推薦アイコンとは異なるものであり前記コンテンツ推薦装置に対する操作指示を行うための複数個の機能アイコンとが一列に並べられたアイコン表示ゾーンを前記表示部に表示させ、(b)利用者の操作に応じて、前記アイコン表示ゾーンに示されるアイコンをスクロールさせることで、前記アイコン表示ゾーンのうちの所定箇所に位置するアイコンを順次切り替えるようになっており、前記所定箇所に位置しているアイコンを選択候補として認識し、利用者からアイコン選択命令が入力されると前記選択候補のアイコンを選択するアイコン選択手段を備える構成であってもよい。
この構成によれば、利用者は、スクロールという簡易な操作によって選択候補のアイコンを順次切り替えることが可能になっており、利用者にとってアイコンの選択が容易であるというメリットがある。
さらに、本発明のコンテンツ推薦装置において、前記表示制御手段は、(a)複数個の前記推薦アイコンと、前記推薦アイコンとは異なるものであり前記コンテンツ推薦装置に対する操作指示を行うための複数個の機能アイコンとを一列に並べたアイコン表示ゾーンを前記表示部に表示させ、(b)利用者の操作に応じて、前記アイコン表示ゾーンに示されるアイコンをスクロールさせることで、前記アイコン表示ゾーンのうちの所定箇所に位置するアイコンを順次切り替えるようになっており、前記所定箇所に位置しているアイコンを選択候補として認識し、利用者からアイコン選択命令が入力されると前記選択候補のアイコンを選択するアイコン選択手段を備え、さらに、前記表示制御手段は、前記推薦アイコンを前記推薦理由毎のグループに分類しており、前記アイコン表示ゾーンの表示を開始するためのコマンドが利用者から入力されると、前記アイコン選択手段に過去に選択された推薦アイコンのうち選択時点が現時点から最も近い推薦アイコンの属するグループのなかのいずれかの推薦アイコンが前記所定箇所に初期配置されるように前記アイコン表示ゾーンの表示を開始するような構成であってもよい。
この構成によれば、利用者は、スクロールという簡易な操作によって選択候補のアイコンを順次切り替えることが可能になっており、利用者にとってアイコンの選択が容易であるというメリットがある。
また、以上の構成によれば、アイコン表示ゾーンの表示を開始した場合に利用者が最初に目につくアイコンは前記所定箇所に初期配置されているアイコン(選択候補のアイコン)である可能性が高い。そして、以上の構成によれば、アイコン表示ゾーンの表示を開始させると、過去に選択された推薦アイコンのうち選択時点が現時点から最も近い推薦アイコンと同じグループ(推薦理由が共通する推薦アイコンからなるグループ)に属する推薦アイコンを前記所定箇所に初期配置するようになっている。すなわち、同じ利用者によって選択される各推薦アイコンは推薦理由が共通する傾向にあるため、利用者に選択される可能性の高い推薦アイコンを、利用者が直ぐに選択できる位置(所定箇所)に初期配置させることで利用者の利便性を高めているのである。
さらに、以上の構成によれば、前記機能アイコンが選択された直後に前記アイコン表示ゾーンの表示指示が利用者から入力されたとしても、前記所定箇所に初期配置されるのは前記機能アイコンではなく前記推薦アイコンになる。つまり、アイコン表示ゾーンを立ち上げた利用者は、まず前記機能アイコンよりも前記推薦アイコンに示される推薦コンテンツを確認する傾向にあるため、前記機能アイコンよりも前記推薦アイコンを利用者の目につき易い位置(所定箇所)に初期配置させることで利用者の利便性を高めているのである。
また、本発明のコンテンツ推薦装置において、前記表示制御手段は、前記コマンドが利用者によって入力されると、前記アイコン選択手段に過去に選択された機能アイコンおよび推薦アイコンのうち現時点から最も近い時点で選択されたのが第1の機能アイコンの場合には、前記所定箇所に初期配置される推薦アイコンの隣に第1の機能アイコンが配されるようにアイコンの並び順が定められたアイコン表示ゾーンを表示させる構成であってもよい。
この構成によれば、アイコン表示ゾーンを立ち上げた利用者は前記機能アイコンよりも前記推薦アイコンに示される推薦コンテンツを最初に確認する傾向にあるものの、前回選択された機能アイコンは再度選択される可能性があることから、機能アイコンよりも推薦アイコンを利用者の目につき易い位置(所定箇所)に初期配置させつつも、つぎに利用者の目につき易い位置(所定箇所の隣)に前回選択された機能アイコン(第1の機能アイコン)を初期配置させるようになっている。これにより利用者の利便性を高めているのである。
また、本発明のコンテンツ推薦装置は、前記抽出処理とは異なる手法にて定められる推薦コンテンツを示す推薦コンテンツ情報を格納するサーバとネットワークを介して接続されており、前記サーバから前記推薦コンテンツ情報を取得する取得手段を備え、前記表示制御手段は、前記推薦コンテンツ情報に示される推薦コンテンツに対応する推薦アイコンを前記表示部に表示させる構成であってもよい。
この構成によれば、ネットワーク(インターネット)を介して外部から取得される推薦コンテンツ情報に示される推薦コンテンツ(例えば視聴率ランキングに基づく推薦コンテンツ等)利用者に知らしめることが可能になる。
また、本発明は、前記のコンテンツ推薦装置と前記表示部とを備えているテレビジョン受像機であってもよい。
さらに、本発明は、利用者に推薦する推薦コンテンツを抽出する抽出処理を行う抽出手段と、前記推薦コンテンツを特定するものであり且つ当該特定されている推薦コンテンツに関する操作指示を行うための推薦アイコンを表示部に表示させる表示制御手段とを含むコンテンツ推薦装置の制御方法であって、前記表示制御手段が、前記抽出処理において第1の母集団から抽出された推薦コンテンツに対応する推薦アイコンと、前記抽出処理において第1の母集団とは属性の異なる第2の母集団から抽出された推薦コンテンツに対応する推薦アイコンとを前記表示部に同時に表示させる工程を含むことを特徴とする。
さらに、前記コンテンツ推薦装置は、コンピュータによって実現されてもよく、この場合には、コンピュータを前記コンテンツ推薦装置の各手段として機能させるプログラム、および、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
〔その他2〕
本発明は下記の通り記載することもできる。
本発明のコンテンツ推薦装置は、利用者に推薦する推薦コンテンツを抽出する抽出処理を行う抽出手段と、前記推薦コンテンツを特定するものであり且つ当該特定されている推薦コンテンツに関する操作指示を行うための推薦アイコンを表示部に表示させる表示制御手段とを備えたコンテンツ推薦装置であって、前記表示制御手段は、前記抽出処理において第1の母集団から抽出された推薦コンテンツに対応する推薦アイコンと、前記抽出処理において第1の母集団とは属性の異なる第2の母集団から抽出された推薦コンテンツに対応する推薦アイコンとを前記表示部に同時に表示させるようになっており、さらに、前記表示制御手段は、(a)複数個の前記推薦アイコンを一列に並べたアイコン表示ゾーンを前記表示部に表示させ、(b)利用者の操作に応じて、前記アイコン表示ゾーンのうちのフォーカス枠に囲われる箇所に位置するアイコンを順次切り替えるようになっており、前記コンテンツ推薦装置は、前記フォーカス枠に囲われる箇所に位置しているアイコンを選択候補として認識し、利用者からアイコン選択命令が入力されると前記選択候補のアイコンを選択するアイコン選択手段を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、利用者は、第1の母集団(例えば裏番組からなる母集団)から抽出された推薦コンテンツの推薦アイコンと、第2の母集団(例えば未放送番組からなる母集団)から抽出された推薦コンテンツの推薦アイコンとを同時に確認できるため、従来のコンテンツ推薦機能において生じていた操作上の手間を抑制できるという効果を奏する。