<テレビジョン受像機の構成>
本実施形態に係るテレビジョン受像機(以下、「テレビ」と略記)(表示装置)1のハードウェア構成について、図1を参照して説明する。図1は、テレビ1のハードウェア構成及び周辺機器を示すブロック図である。
テレビ1は、リモートコントロール(以下、単にリモコンと称する)10とともに使用される。リモコン10は、テレビ1と赤外線により無線通信を行い、ユーザの操作に応じテレビ1に対して各種信号を送る。リモコン10は、テレビ1の画面にメニュー画面を表示するためのホームボタンや、画面上の操作を行うための上ボタン、下ボタン、右ボタン、左ボタン、決定ボタン、戻るボタン、終了ボタンなどを有している。そして、リモコン10は押下されたボタンを示す信号をテレビ1に送る。
また、テレビ1はUSB(Universal Serial Bus)端子214を有しており、当該USB端子214にHDD(ハードディスクドライブ)20を接続することが可能である。HDD20は、テレビ1が受信した放送番組を録画番組として記憶するためのものである。すなわち、HDD20は、録画番組に対応する映像データ、音声データ及び番組情報を記憶している。
テレビ1は、図1に示すように、チューナ201、ビデオデコーダ202、映像処理部203、ディスプレイコントローラ204、ディスプレイ205、オーディオデコーダ206、音声処理部207、アンプ208、スピーカ209、HDMI(登録商標)レシーバ210、LANインタフェース211、赤外線受光部212、録画処理部213及び制御部220を備えている。
ディスプレイ205は、例えば液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどである。
チューナ201は、地上波デジタル放送、BS放送、又はCS放送の放送番組を示す放送波から符号化映像信号と符号化音声信号とを復調する。ビデオデコーダ202は、チューナ201にて復調された符号化映像信号を復号する。ビデオデコーダ202にて復号された映像信号は、映像処理部203を介してディスプレイコントローラ204に供給される。ディスプレイコントローラ204は、映像処理部203により処理された映像信号が表す映像を表示するべく、ディスプレイ205を制御する。オーディオデコーダ206は、チューナ201にて復調された符号化音声信号を復号する。オーディオデコーダ206にて復号された音声信号は、音声処理部207を介してアンプ208に供給される。アンプ208は、音声処理部207により処理された音声信号が表す音声を出力すべく、スピーカ209を駆動する。
HDMI(登録商標)レシーバ210は、ソース機器から供給された映像信号及び音声信号を受信する。HDMI(登録商標)レシーバ210により受信された映像信号及び音声信号は、それぞれ、映像処理部203及び音声処理部207に供給され、チューナ201により復調された映像信号及び音声信号と同様、ディスプレイ205及びスピーカ209から出力される。
また、LANインタフェース211は、WEBサーバ及びVODサーバから、それぞれ、WEBコンテンツ及びVODコンテンツを取得する。これらのネットワークコンテンツは、何れも、制御部220にてソフトウェア的にデコードされる。制御部220にてデコードされたネットワークコンテンツを表す映像信号及び音声信号は、それぞれ、映像処理部203及び音声処理部207に供給され、チューナ201により復調された映像信号及び音声信号と同様、ディスプレイ205及びスピーカ209から出力される。
赤外線受光部212は、リモコン10からの信号(リモコン信号)を受信し、制御部220に送る。
録画処理部213は、制御部220からの指示に従って、指定された放送番組について、ビデオデコーダ202により復号された映像信号で示される映像データ、オーディオデコーダ206により復号化された音声信号で示される音声データ、及び当該放送番組の番組情報を対応付けてHDD20に記録させる処理を行う。なお、録画処理部213は、電子番組表(電子番組ガイド(EPG;Electronic Program Guide))から番組情報を取得すればよい。また、録画処理部213によりHDD20に録画された録画番組の映像データ及び音声データに基づく映像信号及び音声信号が、制御部220により映像処理部203及び音声処理部207に入力されることで、録画番組が再生される。
制御部220は、上述した機能に加えて、メニュー画面を表す映像信号を生成する機能を有している。制御部220にて生成されたメニュー画面を表す映像信号は、映像処理部203に供給され、チューナ201により復調された映像信号と同様、ディスプレイ205から出力される。なお、制御部220は、メニュー画面を表す映像信号を生成するために必要となる各種情報を、LANインタフェース211を介してメーカーサーバから取得することができる。また、制御部220は、赤外線受光部212が受信したリモコン信号に応じてメニュー画面を遷移させる。
なお、制御部220は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成されており、ROM、RAM等に記録されているプログラムをCPUが実行することにより、上述した各機能を実現する。
<メニュー画面>
次に、本実施形態に係るテレビ1がディスプレイ205に表示するメニュー画面について、図2を参照して説明する。図2は、テレビ1がディスプレイ205に表示するメニュー画面100の構成を示す画面構成図である。
メニュー画面100は、リモコン10に設けられたホームボタンが押下されたときにテレビ1が表示する画面であり、図2に示すように、インフォゾーン110と、機能・レコメンドゾーン120と、ネットサービスゾーン130とを含む。以下、インフォゾーン110、機能・レコメンドゾーン120、及びネットサービスゾーン130について説明する。
(インフォゾーン)
インフォゾーン110は、各種情報を表示するための領域であり、情報表示領域と言い換えることもできる。インフォゾーン110は、ユーザネーム表示領域111、お知らせ一覧ボタン112a、ログインボタン112b、設定ボタン112c、時刻表示領域113、天気表示領域114、ライブ映像表示領域115、バナー116a〜116c、バナー詳細表示領域116d、及びインフォメーション表示領域117を含む。
ユーザネーム表示領域111は、ユーザネームを表示するための領域である。テレビ1は、その製造メーカー等が提供する特定のサーバ(以下、「メーカーサーバ」と記載)にログインする機能を有しており、メーカーサーバへのログインを完了すると、ログインの際に使用したユーザネームをユーザネーム表示領域111に表示する。なお、ログインを完了するまでの間、テレビ1は、ログアウト状態であることを示す文字列(図2では「ようこそゲストさん」)をユーザネーム表示領域111に表示する。
お知らせ一覧ボタン112aは、お知らせ一覧画面を呼び出すためのボタンである。お知らせボタン112aがフォーカスされている状態でリモコンの決定ボタンが押下されると、テレビ1は、ディスプレイに表示する画面を、メニュー画面100からお知らせ一覧画面へと遷移させる。なお、お知らせ一覧ボタン112aは、テレビ1がネットワークに接続されている場合にのみフォーカス可能となる。
ログインボタン112bは、ログイン画面を呼び出すためのボタンである。ログインボタン112bがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、テレビ1は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100からログイン画面へと遷移させる。なお、ログインボタン112bは、テレビ1がネットワークに接続されている場合にのみフォーカス可能となる。
設定ボタン112cは、設定画面を呼び出すためのボタンである。設定ボタン112cがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、テレビ1は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100から設定画面へと遷移させる。なお、設定ボタン112cは、テレビ1がネットワークに接続されているか否かに拠らずフォーカス可能である。
時刻表示領域113は、現在時刻を表示するための領域である。時刻表示領域113における現在時刻の表示形式は任意であるが、本実施形態においては、図2に示すように、「午前**:**/****年**月**日*曜日」(/は改行を表す)という表示形式を採用している。なお、時刻表示領域113に表示する現在時刻は、例えば、テレビ1に内蔵された時計から取得してもよいし、テレビ1に接続されたNTPサーバから取得してもよい。
天気表示領域114は、テレビ1が設置されている地域の天候情報を表示するための領域である。天気表示領域114における天候情報の表示形式は任意であるが、本実施形態においては、天気アイコン(図2の例では晴れのち曇りのアイコン)、地域名(図2の例では「矢板市」)、及びコメント(図2の例では「関東北部は花粉飛散量大の見込み」)を含む表示形式を採用している。なお、天気表示領域114に表示する天候情報は、メーカーサーバ等から取得したものであってもよいし、データ放送から抽出したものであってもよい。
ライブ映像表示領域115は、メニュー画面100に遷移する直前に全画面表示していた映像(動画像又は静止画像)を縮小表示するための領域である。例えば、メニュー画面100に遷移する直前にある放送番組が全画面表示されていた場合、ライブ映像表示領域115には、その放送番組が引き続き縮小表示されることになる。また、メニュー画面100に遷移する直前にある録画番組が全画面表示されていた場合、ライブ映像表示領域115には、その録画番組が引き続き表示されることになる。また、メニュー画面100に遷移する直前にあるウェブページが全画面表示されていた場合、ライブ映像表示領域115には、そのウェブページが引き続き表示されることになる。なお、ライブ映像表示領域115は、テレビ1がネットワークに接続されているか否かに拠らずフォーカス可能である。ライブ映像表示領域115がフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、テレビ1は、メニュー画面100の表示を終了すると共に、ライブ映像の全画面表示を再開する。
バナー116a〜116cは、メーカーサーバから提供されたバナーであり、例えば、メーカーサーバから提供されたバナー広告である。バナー116a〜116cは、テレビ1がネットワークに接続されるか否かに拠らずフォーカス可能であり、バナー詳細表示領域116dには、フォーカスされているバナーに対応する詳細情報が表示される。バナー116a〜116c、及び、バナー116a〜116cの各々に対応する詳細情報は、テレビ1がネットワークに接続されているときにメーカーサーバからダウンロードされ、テレビ1に蓄積される。
インフォメーション表示領域117は、メーカーサーバから提供された任意の文字列を表示するための領域である。インフォメーション表示領域117に表示される文字列は、インフォメーション表示領域117の右端から左端へと流れる。そして、最後の文字がインフォメーション表示領域117の左端からフレームアウトすると、最初の文字がインフォメーション表示領域117の右端からフレームインする。
なお、以下の説明においては、インフォゾーン110を構成するUI(User Interface)要素のうち、フォーカス可能なUI要素のことを、メニュー項目と総称する。具体的には、お知らせ一覧ボタン112a、ログインボタン112b、設定ボタン112c、ライブ映像表示領域115、及びバナー116a〜116cがメニュー項目に該当する。
(機能・レコメンドゾーン)
機能・レコメンドゾーン120は、各種機能に対応するパネル(以下、「機能パネル」と記載)121と、各種推薦コンテンツに対応するパネル(以下、「推薦コンテンツパネル」と記載)122とを表示するための領域であり、パネル表示領域と言い換えることもできる。機能パネル121及び推薦コンテンツパネル122は、機能・レコメンドゾーン120内に横一列に並べられる。
機能パネル121は、テレビ1が有する複数の機能の各々に対応するパネルである。ある機能パネル121がフォーカスされている状態でリモコンの決定ボタンが押下されると、テレビ1は、ディスプレイに表示する画面を、メニュー画面100から、その機能パネル121に対応する機能を利用するための画面へと遷移させる。
本実施形態においては、機能パネル121として、裏番組パネル、スマートサーチパネル、録画リストパネル、入力切替パネル、番組表パネル、及びカレンダーパネルが用意される。例えば、裏番組パネルがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、制御部220は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100から裏番組選択画面へと遷移させる。また、スマートサーチパネルがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、制御部220は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100からスマートサーチ画面へと遷移させる。また、録画リストパネルがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、制御部220は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100から、HDD20に記録されている録画番組のリストを示す録画リスト画面へと遷移させる。また、番組表パネルがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、制御部220は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100から、電子番組表を示す番組表画面へと遷移させる。
推薦コンテンツパネル122は、テレビ1が選択した複数の推薦コンテンツ(裏番組、未放送番組、録画番組、又はウェブページ)の各々に対応するパネルである。ある推薦コンテンツパネル122がフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、制御部220は、対応する推薦コンテンツの全画面表示を開始するか(推薦コンテンツが裏番組、録画番組、又はウェブページの場合)、又は、対応する推薦コンテンツの録画予約を行うための録画予約画面の全画面表示を開始する(推薦コンテンツが未放送番組の場合)。
なお、以下の説明においては、機能・レコメンドゾーン120を構成するUI(User Interface)要素のうち、フォーカス可能なUI要素のことを、メニュー項目と総称する。具体的には、機能パネル121及び推薦コンテンツパネル122がメニュー項目に該当する。
(ネットサービスゾーン)
ネットサービスゾーン130は、各種ネットサービスに対応するアイコン131を表示するための領域である。あるアイコンがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、制御部220は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100から、そのアイコン131に対応するネットサービスを利用するための画面へと遷移させる。
本実施形態においては、アイコン131として、IPTVアイコン、写真・マガジンアイコン、ショッピングアイコン、検索・TVポータルアイコン、ネット動画アイコン、コミュニケーションアイコン、暮らしサポートアイコン、サービス一覧アイコン、及びブックマークアイコンが用意される。
なお、各種ネットサービスに対応するアイコン131は、テレビ1がLANインタフェース211を介してネットワークに接続されているときに限って表示される。テレビ1がネットワークに接続されていない場合には、ネットワークに接続されていない旨を示すメッセージ、ネットワーク接続を奨励する動画コンテンツを呼び出すためのボタン、ネットワーク設定画面を呼び出すためのボタンなどをネットサービスゾーン130に表示するとよい。
なお、以下の説明においては、ネットサービスゾーン130を構成するUI(User Interface)要素のうち、フォーカス可能なUI要素のことを、メニュー項目と総称する。具体的には、アイコン131がメニュー項目に該当する。
(画面遷移)
次に、テレビ1における画面遷移について、図3を参照して説明する。図3は、テレビ1における画面遷移を示す画面遷移図である。
放送番組等のライブ映像が全画面表示されているときにリモコン10のホームボタンが押下されると、制御部220は、図3に示すように、ディスプレイ205に表示する画面を、ライブ映像(全画面表示)からメニュー画面100へと遷移させる。
メニュー画面100の状態は、インフォゾーンフォーカス状態、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態、及びネットサービスゾーンフォーカス状態に大別される。ここで、インフォゾーンフォーカス状態は、インフォゾーン110に含まれるメニュー項目の何れか1つがフォーカスされている状態であり、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態は、機能・レコメンドゾーン120に含まれるメニュー項目の何れか1つがフォーカスされている状態であり、ネットサービスゾーンフォーカス状態は、ネットサービスゾーン130に含まれるメニュー項目の何れか1つがフォーカスされている状態である。何れの状態においても、フォーカスされているメニュー項目は、そのメニュー項目を取り囲むフォーカス枠によって、他のメニュー項目と識別可能になっている。
インフォゾーンフォーカス状態においてリモコン10の右ボタンが押下されると、制御部220は、フォーカスするメニュー項目を、現在フォーカスされているメニュー項目の直ぐ右側に配置されたメニュー項目に変更する。同様に、インフォゾーンフォーカス状態においてリモコン10の左ボタンが押下されると、制御部220は、フォーカスするメニュー項目を、現在フォーカスされているメニュー項目の直ぐ左側に配置されたメニュー項目に変更する。なお、インフォゾーンフォーカス状態におけるフォーカス移動は、メニュー項目の位置を移動するのではなく、フォーカス枠の位置を移動することによって実現される。
インフォゾーンフォーカス状態においてリモコン10の下ボタンが押下されると、制御部220は、図3に示すように、メニュー画面100の状態を、インフォゾーンフォーカス状態から機能・レコメンドゾーンフォーカス状態へと遷移させる。逆に、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態においてリモコン10の上ボタンが押下されると、制御部220は、メニュー画面100の状態を、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態からインフォゾーンフォーカス状態へと遷移させる。
機能・レコメンドゾーンフォーカス状態においてリモコン10の右ボタンが押下されると、制御部220は、フォーカスするメニュー項目を、現在フォーカスされているメニュー項目の直ぐ右側に配置されたメニュー項目に変更する。同様に、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態においてリモコン10の左ボタンが押下されると、制御部220は、フォーカスするメニュー項目を、現在フォーカスされているメニュー項目の直ぐ左側に配置されたメニュー項目に変更する。なお、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態におけるフォーカス移動は、フォーカス枠の位置を移動するのではなく、メニュー項目の位置を移動することによって実現される。
機能・レコメンドゾーンフォーカス状態においてリモコン10の下ボタンが押下されると、制御部220は、図3に示すように、メニュー画面100の状態を、機能・レコメンドゾーンフォーカス状態からネットサービスゾーンフォーカス状態へと遷移させる。逆に、ネットサービスゾーンフォーカス状態においてリモコン10の上ボタンが押下されると、制御部220は、メニュー画面100の状態を、ネットサービスゾーンフォーカス状態から機能・レコメンドゾーンフォーカス状態へと遷移させる。
ネットサービスゾーンフォーカス状態おいてリモコン10の右ボタンが押下されると、制御部220は、フォーカスするメニュー項目を、現在フォーカスされているメニュー項目の直ぐ右側に配置されたメニュー項目に変更する。同様に、ネットサービスゾーンフォーカス状態においてリモコン10の左ボタンが押下されると、制御部220は、フォーカスするメニュー項目を、現在フォーカスされているメニュー項目の直ぐ左側に配置されたメニュー項目に変更する。ネットサービスゾーンフォーカス状態におけるフォーカス移動は、メニュー項目の位置を移動するのではなく、フォーカス枠の位置を移動することによって実現される。
なお、メニュー画面100が表示されているときにリモコン10の戻るボタン、ホームボタン、又は終了ボタンが押下されると、制御部220は、メニュー画面100の表示を終了すると共に、ライブ映像の全画面表示を再開する。
何れかの機能パネル121がフォーカスされている状態においてリモコン10の決定ボタンが押下されると、制御部220は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100から、その機能パネル121に対応する機能を利用するための画面へと遷移させる。例えば、録画リストパネルがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、制御部220は、ディスプレイ205に表示する画面を、メニュー画面100から録画リスト画面へと遷移させる。また、スマートサーチパネルがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、制御部220は、ディスプレイに表示する画面を、メニュー画面100からスマートサーチ画面600へと遷移させる。
裏番組選択画面やスマートサーチ画面600などが表示されるときにリモコン10の戻るボタンが押下されると、制御部220は、ディスプレイ205に表示する画面を、これらの画面からメニュー画面100へと遷移させる。また、裏番組選択画面やスマートサーチ画面600などが表示されるときにリモコン10の戻るボタンが押下されると、制御部220は、これらの画面の表示を終了すると共に、ライブ映像の全画面表示を再開する。
なお、フォーカスされているメニュー項目の周囲に表示されるフォーカス枠は明滅させることが好ましい。フォーカス枠の明滅周期は、例えば、0.5Hzに設定すればよい。これにより、メニュー項目がカラフルな場合であっても、どのメニュー項目がフォーカスされているかをユーザが把握し易くなる。ただし、フォーカス移動が生じたときにフォーカス枠が暗状態にあると、フォーカス移動が生じたことがユーザに伝わり難くなる。そこで、本実施形態においては、フォーカス移動が生じる度にフォーカス枠の状態を明状態にリセットする構成を採用し、このような問題を回避している。また、フォーカス枠の色は任意であるが、本実施形態においては黄色を用い、背景色が黒の場合にその視認性を高めるように工夫している。
<制御部の内部構成>
次に、制御部220の内部構成の詳細について図4を参照しながら説明する。図4は、制御部220の内部構成を示すブロック図である。ここでは、録画リスト画面を用いた処理、番組表画面を用いた処理、スマートサーチ画面600を用いた検索処理に関連する構成についてのみ説明し、これ以外の構成の説明を省略する。図4に示されるように、制御部220は、キーワード登録部221、登録キーワード記憶部222、録画リスト画面を用いた処理を行う録画リスト処理部223、番組表画面を用いた処理を行う番組表処理部224、及びスマートサーチ画面600を用いた検索処理を行う検索処理部225を備えている。
(キーワード登録部)
キーワード登録部221は、ユーザから指定されたキーワードを登録キーワードとして登録キーワード記憶部222に記憶するものである。キーワード登録部221は、テレビ1が購入され最初に電源オンされたときにディスプレイ205に表示される初期設定画面において、ユーザの嗜好に応じたキーワードの入力を促し、入力されたキーワードを登録キーワードとして登録する。なお、キーワード登録部221は、登録キーワードの変更指示を受け付け可能であり、当該変更指示を受けると登録キーワード記憶部222に記憶されている登録キーワードを表示し、変更後のキーワードの入力を促してもよい。そして、キーワード登録部221は、ユーザ入力に従って登録キーワードを変更する。
なお、本実施形態では、キーワード登録部221は、第1所定数(例えば5個)以下の登録キーワードを登録することができるものとする。
登録キーワード記憶部222に記憶された登録キーワードは、お勧めの裏番組を提示する裏番組選択画面を生成する際など、様々な機能で利用される。
(録画リスト処理部)
録画リスト処理部223は、HDD20に記録されている録画番組のリストを示す録画リスト画面をディスプレイ205に表示させる。録画リスト処理部223は、図2に示すメニュー画面100において録画リストパネルがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると処理を開始する。
録画リスト処理部223は、選択された録画番組の再生指示を受け付け可能である。録画リスト処理部223は、再生指示を受け付けると、選択された録画番組の映像信号及び音声信号をそれぞれ映像処理部203及び音声処理部207に送り、録画リスト画面を消去して、ディスプレイ205に再生映像を表示させる。
また、録画リスト処理部223は、入力されたキーワードによる検索指示を受け付け可能である。録画リスト処理部223は、検索指示を受け付けると、録画番組の中から、対応する番組情報の中にキーワードが含まれる録画番組を抽出し、抽出した録画番組のリスト(抽出録画番組リスト)をディスプレイ205などに出力する。
(番組表処理部)
番組表処理部224は、アンテナで受信された電子番組表を示す番組表画面をディスプレイ205に表示させる。番組表処理部224は、図2に示すメニュー画面100において番組表パネルがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると処理を開始する。
番組表処理部224は、選択されたチャンネルへの切替指示や番組情報の表示指示を受け付け可能である。番組表処理部224は、チャンネルの切替指示を受け付けると、選択されたチャンネルの放送番組の映像信号及び音声信号を出力するように映像処理部203及び音声処理部207を制御し、当該放送番組をディスプレイ205に表示させる。また、番組表処理部224は、番組情報の表示指示を受け付けると、選択された放送番組の番組情報をディスプレイ205に表示させる。
さらに、番組表処理部224は、入力されたキーワードによる検索指示を受け付け可能である。番組表処理部224は、検索指示を受け付けると、電子番組表に含まれる放送番組の中から、対応する番組情報の中にキーワードが含まれる放送番組を抽出し、抽出した放送番組のリスト(抽出放送番組リスト)をディスプレイ205などに出力する。
(検索処理部)
次に、スマートサーチ画面600を用いた検索処理を行う検索処理部225について説明する。図4に示されるように、検索処理部225は、画面切替部226、第1キーワード候補取得部(キーワード候補取得手段)227、第2キーワード候補取得部(キーワード候補取得手段)228、第3キーワード候補取得部(キーワード候補取得手段)229、第4キーワード候補取得部(キーワード候補取得手段)230、キーワード決定部(キーワード決定手段)231、検索範囲決定部(検索範囲決定手段)232、検索結果取得部(検索結果表示手段)233、履歴情報更新部234、及び履歴情報記憶部235を備えている。
画面切替部226は、ディスプレイ205の画面を、検索処理を行うためのスマートサーチ画面600に切り替える処理を行うものである。画面切替部226は、ディスプレイ205の画面を、(a)メニュー画面100に遷移する直前に全画面表示していたライブ映像(動画像又は静止画像)を縮小表示するため第1領域と、(b)検索処理用の第2領域とに分割する。例えば、画面切替部226は、ディスプレイ205の画面を左右に2分割し、左半分を第1領域、右半分を第2領域とする。
メニュー画面100に遷移する直前に放送番組が全画面表示されていた場合、第1領域には、その放送番組がライブ映像として引き続き縮小表示されることになる。また、メニュー画面100に遷移する直前に録画番組が全画面表示されていた場合、第1領域には、その録画番組がライブ映像として引き続き表示されることになる。また、メニュー画面100に遷移する直前にウェブページが全画面表示されていた場合、第1領域には、そのウェブページがライブ映像として引き続き表示されることになる。これにより、ユーザは、第1領域にてライブ映像を見ながら、第2領域にて検索処理を実行させることができる。
第1キーワード候補取得部227は、ライブ映像として選択されている番組に対応する番組情報の中の番組名(タイトル)を第1キーワード候補とする第1アルゴリズムに従って、第1キーワード候補を取得する。ライブ映像として選択されている番組とは、メニュー画面100に遷移する直前に選択されていたチャンネルの放送番組または録画番組である。なお、ライブ映像がHDD20に記録されている録画番組である場合、第1キーワード候補取得部227は、録画番組に対応する番組情報をHDD20から抽出し、当該番組情報から第1キーワード候補を取得すればよい。また、ライブ映像がアンテナから受信している放送番組である場合、第1キーワード候補取得部227は、電子番組表から当該放送番組に対応する番組情報を抽出し、当該番組情報から第1キーワード候補を取得すればよい。
なお、第1キーワード候補取得部227は、ライブ映像としてウェブページが選択されている場合には、選択不可を示す第1キーワード候補を生成するものとする。
第2キーワード候補取得部228は、ライブ映像として選択されている番組に対応する番組情報の中の各出演者名を第2キーワード候補とする第2アルゴリズムに従って、第2キーワード候補を取得する。なお、ライブ映像がHDD20に記録されている録画番組である場合、第2キーワード候補取得部228は、録画番組に対応する番組情報をHDD20から抽出し、当該番組情報から第2キーワード候補を取得すればよい。また、ライブ映像がアンテナから受信している放送番組である場合、第2キーワード候補取得部228は、電子番組表から当該放送番組に対応する番組情報を抽出し、当該番組情報から第2キーワード候補を取得すればよい。
なお、第2キーワード候補取得部228は、第2所定数(例えば3個)の第2キーワード候補を出力する。すなわち、番組情報の中の出演者名が第2所定数を越える場合には、第2キーワード候補取得部228は、番組情報の出演者名のうち先頭から第2所定数番目までの出演者名を第2キーワード候補として取得する。また、番組情報の中の出演者名が第2所定数未満である場合、第2キーワード候補取得部228は、番組情報で示される出演者名を示す第2キーワード候補を取得するとともに、選択不可であることを示す第2キーワード候補を生成し、合計で第2所定数の第2キーワード候補を出力する。
また、第2キーワード候補取得部228は、ライブ映像としてウェブページが選択されている場合には、選択不可を示す第2所定数の第2キーワード候補を生成するものとする。
第3キーワード候補取得部229は、登録キーワード記憶部222に予め登録されている登録キーワードの各々を第3キーワード候補とする第3アルゴリズムに従って、第3キーワード候補を取得する。なお、上述したように、登録キーワード記憶部222には第1所定数(例えば5個)以下の登録キーワードが登録されている。そこで、第3キーワード候補取得部229は、当該第1所定数の第3キーワード候補を出力するものとする。そのため、登録キーワード記憶部222に記憶されている登録キーワードが第1所定数未満であれば、第3キーワード候補取得部229は、選択不可であることを示す第3キーワード候補を必要数だけ生成し、合計で第1所定数の第3キーワード候補を出力する。
第4キーワード候補取得部230は、履歴情報記憶部235に記憶されている、過去に実行された検索で用いられた検索済キーワードの各々を第4キーワード候補とする第4アルゴリズムに従って、第4キーワード候補を取得する。ただし、第4キーワード候補取得部230は、第3所定数(例えば5個)の第4キーワード候補を出力するものとする。そのため、履歴情報記憶部235に記憶されている検索済キーワードが第3所定数を超える場合には、各検索済キーワードに対応付けて記憶されている検索回数の多い上位第3所定数番目までの検索済キーワードを第4キーワード候補として取得する。一方、履歴情報記憶部235に記憶されている検索済キーワードが第3所定数未満である場合、第4キーワード候補取得部230は、選択不可であることを示す第4キーワード候補を必要数だけ生成し、合計で第3所定数の第4キーワード候補を出力する。
キーワード決定部231は、第1〜第4キーワード候補取得部227〜230に対してキーワード候補の取得処理を実行させ、取得されたキーワード候補を含む項目欄の一覧(以下、キーワードリストと称する)を第2領域に表示して、検索キーワードの決定をユーザに促す。このとき、キーワード決定部231は、第1〜第4キーワード候補とは別に、検索キーワードを入力するための検索キーワード入力テキストボックスを含む入力欄も当該キーワードリストに加える。
キーワード決定部231は、キーワードリストの中の何れか1つの項目欄が選択された状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、当該選択された項目欄のキーワード候補を検索キーワードとして決定する。また、キーワード決定部231は、入力欄が選択された状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、ソフトウェアキーボードを表示し、ユーザ入力に応じてキーワードを設定する。そして、キーワード決定部231は、ソフトウェアキーボードの入力完了ボタンが押下されると、入力欄に入力されたキーワードを検索キーワードとして決定する。そして、キーワード決定部231は、決定した検索キーワードを検索結果取得部233に出力する。
なお、キーワード決定部231は、メニュー画面100においてスマートサーチパネルが選択されたタイミングで第1〜第4キーワード候補取得部227〜230に対してキーワード候補の取得処理を実行させる。また、キーワード決定部231は、ライブ映像が放送番組または録画番組である場合、当該番組の終了時刻を番組情報に基づいて特定し、特定した終了時刻が経過したタイミングでも、第1〜第4キーワード候補取得部227〜230に対してキーワード候補の取得処理を実行させる。
検索範囲決定部232は、検索範囲を決定し、決定した検索範囲を示す検索範囲情報を検索結果取得部233に出力するものである。本実施形態では、(1)インターネット上で公開されているWebページを検索範囲とするインターネット検索、(2)ビデオ・オン・デマンド(VOD:Video On Demand)のシステムで供給されるデジタル動画像を検索範囲とするVOD検索、(3)HDD20に記録された録画番組を検索範囲とする録画リスト検索、(4)電子番組表を検索範囲とする番組表検索、の4つの中から1つを決定する。検索範囲決定部232は、上記4つの検索範囲の各々を示す検索範囲選択用アイコンのリスト(以下、検索範囲リストと称する)を表示し、ユーザからの選択指示に従って1つの検索範囲を決定する。
なお、LANインタフェース211を介したネットワーク接続(インターネット接続)がされていない場合、検索範囲決定部232は、インターネット検索およびVOD検索を示す検索範囲選択用アイコンを選択不可とする。また、USB端子214にHDD20が接続されていない場合、検索範囲決定部232は、録画リスト検索を示す検索範囲選択用アイコンを選択不可とする。
検索結果取得部233は、検索範囲情報を検索範囲決定部232から受けると、当該検索範囲情報で示される検索範囲で検索するためのアプリケーションを起動させ、キーワード決定部231により決定された検索キーワードによる検索処理を実行させる。
具体的は、検索結果取得部233は、検索範囲情報がインターネット検索を示している場合、ウェブブラウザを起動させる。そして、検索結果取得部233は、予め設定された検索エンジンのURLに検索キーワードをURLエンコードした結果を追加し、当該URLを指定することで検索結果をWWWサーバから得る。
また、検索結果取得部233は、検索範囲情報がVOD検索を示している場合も、ウェブブラウザを起動させる。そして、検索結果取得部233は、予め設定されたVOD検索用のWebページのURLに検索キーワードをURLエンコードした結果を追加し、当該URLを指定することで検索結果をWWWサーバから得る。
また、検索結果取得部233は、検索範囲情報が録画リスト検索を示している場合、録画リスト処理部223に対して検索キーワードによる録画リスト検索を実行させる。これにより、録画リスト処理部223は、HDD20から検索キーワードに基づいて抽出した録画番組の一覧である抽出録画番組リストを検索結果として検索結果取得部233に出力する。このようにして、検索結果取得部233は出力された検索結果を取得することができる。
また、検索結果取得部233は、検索範囲情報が番組表検索を示している場合、番組表処理部224に対して検索キーワードによる番組表検索を実行させる。これにより、番組表処理部224は、電子番組表の中から検索キーワードに基づいて抽出した放送番組の一覧である抽出放送番組リストを検索結果として検索結果取得部233に出力する。このようにして、検索結果取得部233は出力された検索結果を取得することができる。
そして、検索結果取得部233は、取得した検索結果をディスプレイ205の第2領域または全画面に表示させる。
履歴情報更新部234は、検索結果取得部233が検索結果を表示すると、キーワード決定部231により決定された検索キーワードを検索済キーワードとして登録するものである。具体的には、履歴情報更新部234は、登録しようとする検索済キーワードが履歴情報記憶部235にまだ登録されていない場合、当該検索済キーワードを検索回数「1回」と対応付けて履歴情報記憶部235に登録する。一方、履歴情報更新部234は、登録しようとする検索済キーワードが既に履歴情報記憶部235に登録されている場合、当該検索済キーワードに対応する検索回数を1だけ増やすように履歴情報記憶部235を更新する。これにより、履歴情報記憶部235には、スマートサーチ画面600を用いた検索処理により過去に検索されたキーワードが検索回数とともに蓄積されることとなる。
<検索処理部の処理の流れ>
次に、検索処理部225の具体的な処理例について図5〜19を参照しながら説明する。図5は、検索処理部225の処理の流れを示すフローチャートである。図6,8,10、11,13〜19は、ディスプレイ205の表示画面例である。図7は、キーワードリストに含まれる欄の表示例であり、(a)がキーワード候補を含む項目欄、(b)が選択不可を示す項目欄、(c)が入力欄を示す。図9は、キーワードリストを示す図である。図12は、検索範囲選択用アイコンの選択可否を決定するためのテーブルを示す図である。
(ステップ(S)1)
まず、メニュー画面100においてスマートサーチパネルがフォーカスされている状態でリモコン10の決定ボタンが押下されると、画面切替部226は、ディスプレイ205の画面を第1領域と第2領域との2つに分割する(S1)。例えば、図6に示されるように、画面の左半分をライブ映像を表示するための第1領域61とし、右半分を第2領域62とする。これにより、第1領域61でライブ映像を確認しながら検索処理を進めることができる。
なお、第1領域61は、図6に示されるように、ライブ映像を縮小表示するためのライブ映像表示領域611、ライブ映像が放送番組または録画番組の場合に番組情報を表示する番組情報表示領域612、現時刻を表示する時刻表示領域613、スマートサーチ画面であることを示す図柄を表示する図柄表示領域614、及びスマートサーチ画面のタイトルを表示するタイトル表示領域615を含む。
画面切替部226は、メニュー画面100に遷移する直前に全画面表示していた映像であるライブ映像(放送番組、録画番組、またはウェブページ)をライブ映像表示領域611に表示させる。
また、画面切替部226は、ライブ映像が放送番組である場合、電子番組表から当該放送番組に対応する番組情報を抽出し、抽出した番組情報を番組情報表示領域612に表示させる。画面切替部226は、ライブ映像が録画番組である場合、HDD20から当該録画番組に対応する番組情報を読み出し、読み出した番組情報を番組情報表示領域612に表示させる。
また、画面切替部226は、テレビ1に内蔵された時計、もしくは、テレビ1に接続されたNTPサーバから取得した現在時刻を時刻表示領域613に表示する。現在時刻の表示形式は任意であるが、本実施形態においては、図6に示すように、「午前**:**/****年**月**日*曜日」(/は改行を表す)という表示形式を採用している。
さらに、画面切替部226は、予め設定されているアイコン画像をアイコン表示領域614に表示し、予め設定されているテキスト(本実施形態では「スマートサーチ」)をタイトル表示領域615に表示させる。
(ステップ(S)2)
次に、キーワード決定部231は、第1〜第4キーワード候補取得部227〜230に対してキーワード候補の出力処理を実行させる(S2)。上述したように、第1〜第4キーワード候補取得部227〜230は、それぞれ異なるアルゴリズムに従ってキーワード候補を取得する。
ここでは、第1キーワード候補取得部227は、1個の第1キーワード候補(番組名)を出力する。また、第2キーワード候補取得部228は、例えば第2所定数である3個の第2キーワード候補(出演者名)を出力する。なお、ライブ映像がウェブページである場合、第1及び第2キーワード候補取得部227,228は、選択不可を示す第1及び第2キーワード候補を生成する。また、第2キーワード候補取得部228は、番組情報に含まれる出演者名が3未満である場合、選択不可を示す第2キーワード候補を必要数だけ生成する。
また、第3キーワード候補取得部229は、例えば第1所定数である5個の第3キーワード候補(登録キーワード)を出力する。ただし、登録キーワード記憶部222に記憶されている登録キーワードが4個以下である場合、第3キーワード候補取得部229は、選択不可を示す第3キーワード候補を必要数だけ生成する。
さらに、第4キーワード候補取得部230は、例えば第3所定数である5個の第4キーワード候補(検索済キーワード)を出力する。ただし、履歴情報記憶部235に記憶されている検索済キーワードが4個以下である場合、第4キーワード候補取得部230は、選択不可を示す第4キーワード候補を必要数だけ生成する。
(ステップ(S)3)
次に、キーワード決定部231は、第1〜第4キーワード候補取得部227〜230により取得された14個のキーワード候補の各々を含む14個の項目欄を並べたキーワードリストを生成する(S3)。このとき、キーワード決定部231は、検索キーワードをユーザ入力するための検索キーワード入力テキストボックスを含む入力欄をキーワードリストに含める。
図7の(a)は、選択不可ではないキーワード候補を含む項目欄627の表示例であり、図7の(b)は、選択不可を示すキーワード候補を含む項目欄627の表示例である。図示されるように、項目欄627は、キーワード候補を表示するためのキーワード候補表示領域622と、キーワード候補の取得アルゴリズムを示すアルゴリズム種別アイコンを表示するためのアイコン表示領域623とを含む。
キーワード決定部231は、選択不可を示すキーワード候補の項目欄627のキーワード候補表示領域622に、「検索ワードが表示されます」のテキストを表示させる。それ以外の項目欄627については、キーワード決定部231は、キーワード候補のテキストをキーワード候補表示領域622に表示させる。また、キーワード決定部231は、第1キーワード候補については「タイトル」及びライブ映像を示す図柄(図では「TV視聴中」)のアルゴリズム種別アイコンを、第2キーワード候補については「人名」及びライブ映像を示す図柄(図では「TV視聴中」)のアルゴリズム種別アイコンを、第3キーワード候補については「登録」及び登録キーワードを示す図柄(図では星印)のアルゴリズム種別アイコンを、第4キーワード候補については「過去」及び検索済キーワードを示す図柄(図では「検索履歴」)のアルゴリズム種別アイコンを、アイコン表示領域623に表示する。
図7の(c)は、入力欄626の表示例である。図示されるように、入力欄626は、検索キーワードをユーザ入力するための検索キーワード入力テキストボックス625を有している。
キーワード決定部231は、図9の(a)に示される順番で、14個の項目欄627と入力欄626とを上から並べてキーワードリストを生成する。図9の(b)は、キーワードリスト621の一例を示す図である。ここでは、第2キーワード候補に対応する3つの項目欄627b、第1キーワード候補に対応する1つの項目欄627a、入力欄626、第3キーワード候補に対応する5つの項目欄627c、第4キーワード候補に対応する5つの項目欄627dが上からこの順に並べられる。なお、以下では、項目欄627a〜627dを特に区別しない場合には、単に項目欄627とする。
(ステップ(S)4)
次に、キーワード決定部231は、図6に示されるように、キーワードリスト621を第2領域62に表示させる(S4)。なお、本実施形態では、キーワード決定部231は、キーワードリスト621の全てを第2領域62に表示させるのではなく一部のみ(本実施形態では、図6に示されるように9個の欄626,627のみ)を表示させ、ユーザからのスクロール指示に従ってキーワードリスト621をスクロール表示させる。これにより、ユーザは、キーワードリスト621の全ての欄626,627を確認することができる。
なお、キーワード決定部231は、図9の(b)で示されるキーワードリスト621において、(1)の項目欄627の上に更に同一のキーワードリスト621が存在するように表示する。つまり、(1)の項目欄627の上に(15)の項目欄627,(14)の項目欄627,・・・が順次表示される。これにより、同一のキーワードリスト627が循環して表示されることとなる。
また、キーワード決定部231は、図6に示されるように、キーワードリスト621の1つの欄を選択するためのフォーカス枠624を表示する。フォーカス枠624は、第2領域62の所定位置に固定されている。図6に示す例では、第2領域62の縦方向の略中央、つまり、第2領域62に表示されるキーワードリスト621の9個の欄の上から5番目の欄を囲む位置にフォーカス枠624が固定表示される。そして、リモコン10の上ボタンが押下されると、キーワード決定部231は、フォーカス枠624の中に表示されている欄よりも1つ上の欄がフォーカス枠624の中に移動するようにキーワードリスト621をスクロールさせる。また、リモコン10の下ボタンが押下されると、キーワード決定部231は、フォーカス枠624の中に表示されている欄よりも1つ下の欄がフォーカス枠624の中に移動するようにキーワードリスト621をスクロールさせる。
ただし、キーワード決定部231は、選択不可を示すキーワード候補に対応する項目欄627がフォーカス枠624の中に移動しないように、当該項目欄627を飛ばしてスクロールさせる。例えば、フォーカス枠624の中に表示されている欄よりも1つ上の欄が選択不可を示すキーワード候補に対応する項目欄627であるときに上ボタンが押下された場合、当該項目欄627よりも上にあり、かつ、当該項目欄627から最も近い選択不可を示さないキーワード候補の項目欄627または入力欄626がフォーカス枠624の中に移動するように、キーワードリスト621をスクロールさせる。これにより、選択不可を示すキーワード候補に対応する項目欄627が選択できなくなる。つまり、選択不可を示すキーワード候補に対応する項目欄627が選択不可能な欄となり、それ以外の欄が選択可能な欄となる。
なお、図6に示されるように、フォーカス枠624の上下には、移動可能な方向を示す上矢印マーク628及び下矢印マーク629が表示される。
また、キーワード決定部231は、フォーカス枠624内の項目欄627または入力欄626を他の欄よりも拡大して表示させる。また、キーワード決定部231は、フォーカス枠624を明滅させて表示させてもよい。これにより、ユーザは、フォーカスされている欄を容易に認識することができる。
また、キーワード決定部231は、キーワードリスト621を表示する際、フォーカス枠624内に入力欄626が表示されるようにデフォルト設定されている。すなわち、メニュー画面100においてスマートサーチパネルが選択されて図6の画面が表示される際、必ず、検索キーワード入力テキストボックス625を有する入力欄626(キーワード入力欄)が選択された画面になる。ユーザが検索処理を行う場合、入力欄626を用いてキーワードを入力する確率が一般的に高い。つまり、ユーザは、番組等を見ながら、何かを検索したいと考えてスマートサーチパネルを選択したのであるから、最初に選択される項目はキーワード入力であるのが自然である。そのため、入力欄626が選択された画面をデフォルトとして設定されること、ユーザは、キーワードの入力を即座に行うことができる。また、スマートサーチ画面600に移行後、自分が考えた検索文言よりも適切な文言が他のキーワード候補にあると感じ、その文言で検索したいと考えた場合でも、カーソルの上下のみで選択可能であるのでユーザは簡単な操作で検索できる。
なお、テレビ1の初期状態では、登録キーワード、検索済キーワードが登録されていない。また、放送波の受信ができない状態では、番組情報も取得できない。この場合、第1〜第4キーワード候補の全てが選択不可を示すこととなる。この場合、図8に示されるように、入力欄626のみが選択可能な欄となり、項目欄627の全ては「検索ワードが表示されます」と記載された選択不可能な欄となる。
(ステップ(S)5)
次に、キーワード決定部231は、ライブ映像が放送番組または録画番組である場合、番組が切り替わったか否かを判定する(S5)。キーワード決定部231は、番組の終了時刻を番組情報に基づいて特定し、特定した終了時刻に基づいてS5の判定を行えばよい。番組が切り替わった場合(S5でYes)、S2の処理に戻る。これにより、リアルタイムで表示されている番組に応じた第1キーワード候補及び第2キーワード候補を表示させることができる。
(ステップ(S)6〜17)
番組が切り替わっていない場合(S5でNo)、キーワード決定部231は、フォーカス枠624の中の欄が入力欄626か否かを判定する(S6)。入力欄626がフォーカスされている場合(S6でYes)、キーワード決定部231は、リモコン10の決定ボタンが押下されたか確認する(S7)。決定ボタンが押下されない場合(S7でNo)、S5の処理に戻る。リモコン10の決定ボタンが押下された場合(S7でYes)、キーワード決定部231は、図10に示されるように、キーワードを入力するためのソフトウェアキーボード80を表示する。
ソフトウェアキーボード80は、図10に示されるように、各種の文字ボタン群81、入力文字を切り替える切替ボタン群82、カーソル移動ボタン群83、変換/無変換を切り替えるボタン群84、入力完了ボタン85、入力取消ボタン86、及び、入力された文字を表示するための入力文字表示欄87を有している。ユーザは、ソフトウェアキーボード80の各ボタンを選択することで、キーワードを入力することができる。
その後、キーワード決定部231は、画面を戻す指示が入力されたか否かを判定する(S9)。具体的には、キーワード決定部231は、リモコン10の終了ボタンが押下された場合、または、入力文字表示欄87に一文字を入力されない状態でソフトウェアキーボード80の入力完了ボタン85が押下された場合、または、ソフトウェアキーボード80の入力取消ボタン86が押下された場合に、画面を戻す指示が入力されたものと判定する。S9でYesの場合、ソフトウェアキーボード80を画面から消去し、S5の処理に戻る。
S9でNoの場合、キーワード決定部231は、入力文字表示欄87に一文字以上が入力された状態でソフトウェアキーボード80の入力完了ボタン85が押下されたか否かを判定する(S10)。S10でNoの場合、S9の処理に戻る。一方、S10でYesの場合、キーワード決定部231は、入力文字表示欄87に入力されたキーワードを検索キーワードとして決定する(S11)。そして、キーワード決定部231は、入力欄626の検索キーワード入力テキストボックス625に当該検索キーワードを表示するとともに、当該検索キーワードを検索結果取得部233に出力する。
次に、検索範囲決定部232は、図11に示されるように、(1)インターネット検索を示す検索範囲選択用アイコン90a、(2)VOD検索を示す検索範囲選択用アイコン90b、(3)録画リスト検索を示す検索範囲選択用アイコン90c、(4)番組表検索を示す検索範囲選択用アイコン90dのリストである検索範囲リスト93を表示する(S12)。
図11は、検索範囲選択用アイコンが表示されたスマートサーチ画面600の一例を示す図である。図11に示されるように、スマートサーチ画面600は、4つの検索範囲選択用アイコン90a〜90dが表示されるアイコン表示領域91を有している。検索範囲決定部232は、図11に示されるように、アイコン表示領域91をライブ映像表示領域611に重ねることなく、第2領域62においてキーワードリスト621の上に重ねて表示することが好ましい。これにより、ユーザは、ライブ映像を確認しながら検索処理を進めることができる。以下では、検索範囲選択用アイコン90a〜90dを特に区別しない場合には、単に検索範囲選択用アイコン90とする。
また、検索範囲決定部232は、アイコン表示領域91において、4つの検索範囲選択用アイコン90a〜90dを横方向に並べて表示する。本実施形態では、検索範囲選択用アイコン90a,90b,90c,90dをこの順に左から右方向に並べて表示する。そして、検索範囲決定部232は、4つの検索範囲選択用アイコン90a〜90dのうちの1つを囲むフォーカス枠92を表示する。フォーカス枠92は、リモコン10の左ボタンおよび右ボタンの押下に応じて、左隣または右隣の検索範囲選択用アイコン90に移動される。
また、検索範囲決定部232は、LANインタフェース211がインターネット接続されているか否か確認する。さらに、検索範囲決定部232は、USB端子214にHDD20が接続されているか否か確認する。図12は、インターネット接続の有無およびHDD20の接続の有無に応じて、(1)インターネット検索、(2)VOD検索、(3)録画リスト検索、(4)番組表検索の各々の選択可否を決定するためのテーブルを示す図である。検索範囲決定部232は、予め図12に示すようなテーブルを記憶しており、当該テーブルに応じて検索範囲選択用アイコン90a〜90dの選択可否を決定する。
具体的には、検索範囲決定部232は、インターネット接続されている場合、(1)インターネット検索および(2)VOD検索に対応する検索範囲選択用アイコン90a,90bを選択可とし、インターネット接続されていない場合、当該検索範囲選択用アイコン90a,90bを選択不可とする。また、検索範囲決定部232は、HDD20が接続されている場合、(3)録画リスト検索に対応する検索範囲選択用アイコン90cを選択可とし、HDD20が接続されていない場合、当該検索範囲選択用アイコン90cを選択不可とする。なお、(4)番組表検索に対応する検索範囲選択用アイコン90dについては、インターネット接続の有無およびHDD20の接続の有無にかかわらず、選択可とする。
検索範囲決定部232は、選択可と決定した検索範囲選択用アイコン90についてはフォーカス枠92を移動させることができるようにする。一方、検索範囲決定部232は、選択不可と決定した検索範囲選択用アイコン90をグレー表示し、フォーカス枠92が移動できないようにする。なお、検索範囲決定部232は、選択可能な検索範囲選択用アイコン90のうちの最も左端に位置するアイコンを囲むようにフォーカス枠92のデフォルト位置を設定している。
図13は、インターネット接続がされておらず、検索範囲選択用アイコン90a,90bが選択不可であるときのスマートサーチ画面600の一例を示す図である。図13に示されるように、検索範囲選択用アイコン90a,90bがグレー表示されている。また、フォーカス枠92は、選択可能な検索範囲選択用アイコン90c,90dのうち最も左端に位置する検索範囲選択用アイコン90cを囲むようにデフォルト設定される。
続いて、検索範囲決定部232は、リモコン10の戻るボタンが押下されたか否か確認する(S13)。S13でYesの場合、検索範囲選択用アイコン90を画面から消去し、S5の処理に戻る。
一方、S13でNoの場合、検索範囲決定部232は、リモコン10の決定ボタンが押下されたか否か確認する(S14)。S14でNoの場合、S13の処理に戻る。S14でYesの場合、検索範囲決定部232は、フォーカス枠92で囲まれた検索範囲選択用アイコン90に対応する検索範囲で検索すると決定し、決定した検索範囲を示す検索範囲情報を検索結果取得部233に出力する(S15)。
その後、検索結果取得部233は、検索範囲情報で示される検索範囲で検索するためのアプリケーションを起動させ、キーワード決定部231により決定された検索キーワードによる検索処理を実行させる。そして、検索結果取得部233は検索結果をディスプレイ205に表示する(S16)。その後、履歴情報更新部234は、検索キーワードを検索済キーワードとして履歴情報記憶部235を更新する(S17)。
図14は、検索結果の表示例を示す図である。なお、図14の(a)はインターネット検索、(b)はVOD検索、(c)は録画リスト検索、(d)は番組表検索の検索結果を示す。図14に示されるように、検索範囲がインターネット検索またはVOD検索の場合、検索範囲決定部232は第2領域62に検索結果を表示させる。一方、検索範囲が録画リスト検索または番組表検索の場合、検索範囲決定部232はディスプレイ205の全領域に検索結果を表示させる。
図15は、S6〜S14の処理におけるスマートサーチ画面600の遷移を示す図である。図15の(a)は、S4でキーワードリスト621が表示されたスマートサーチ画面600を示している。このとき、S7においてリモコン10の決定ボタンが押下されると、図15の(b)に示されるように、ソフトウェアキーボード80が表示される。この時点では、入力文字表示欄87には何ら文字が入力されていない。その後、ソフトウェアキーボード80の操作により、図15の(c)に示されるように、入力文字表示欄87に文字が入力される。
なお、図15の(b)(c)の画面においてリモコン10の終了ボタンが押下された場合、もしくは、図15の(b)の画面において(つまり、入力文字表示欄87に一文字も入力されない状態において)ソフトウェアキーボード80の入力完了ボタン85が押下された場合、S9でYesと判定され、図15の(a)の画面に戻る。
図15の(c)の画面において、ソフトウェアキーボード80の入力完了ボタン85が押下されると、S10でYesと判定され、図15の(d)に示されるように、入力欄626の検索キーワード入力テキストボックス625に、ソフトウェアキーボード80の入力文字表示欄87に入力されたキーワードが表示される。さらに、アイコン表示領域91に4つの検索範囲選択用アイコン90a〜90dが表示される。
そして、図15の(d)の画面において、リモコン10の決定ボタンが押下されると、図14に示されるような検索結果が表示される。また、図15の(d)の画面において、リモコン10の戻るボタンが押下されると、S13でYesの判定され、図15の(a)の画面に戻る。
(ステップ(S)18〜21)
一方、S6でNoの場合、つまり、キーワード候補を示す項目欄627がフォーカスされている場合、キーワード決定部231は、リモコン10の決定ボタンが押下されたか否か確認する(S18)。
図16は、第1キーワード候補(番組名)を示す項目欄627aがフォーカス枠624によりフォーカスされているときのスマートサーチ画面600を示す。図17は、第2キーワード候補(出演者名)を示す項目欄627bがフォーカス枠624によりフォーカスされているときのスマートサーチ画面600を示す。図18は、第3キーワード候補(登録キーワード)を示す項目欄627cがフォーカス枠624によりフォーカスされているときのスマートサーチ画面600を示す。図19は、第4キーワード候補(検索済キーワード)を示す項目欄627dがフォーカス枠624によりフォーカスされているときのスマートサーチ画面600を示す。
リモコン10の決定ボタンが押下されると、キーワード決定部231は、フォーカス枠624に囲まれる項目欄627で示されるキーワード候補を検索キーワードとして決定する(S19)。
続いて、検索範囲決定部232は、リモコン10の戻るボタンが押下されたか否か確認する(S20)。S20でYesの場合、S5の処理に戻る。
一方、S20でNoの場合、検索範囲決定部232は、リモコン10の決定ボタンが押下されたか否か確認する(S21)。S21でNoの場合、S20の処理に戻る。S21でYesの場合、S15の処理に移行して、検索範囲決定部232は、図13の説明と同様に、フォーカス枠92で囲まれた検索範囲選択用アイコン90に対応する検索範囲で検索すると決定する。その後、S16およびS17の処理を行い、検索処理を終了する。
<まとめ>
以上のように、本実施形態のテレビ1は、(A)ディスプレイ(表示部)205と、(B)互いに異なる第1〜第4アルゴリズムに従って複数のキーワード候補を取得する第1〜第4キーワード候補取得部(キーワード候補取得手段)227〜230と、(C)取得された複数のキーワード候補を含むキーワードリスト621をディスプレイ205に表示し、入力指示によりキーワードリスト621から選択されたキーワード候補を検索キーワードとして決定するキーワード決定部(キーワード決定手段)231と、(D)互いに異なる複数の検索範囲を示す検索範囲リスト93をディスプレイ205に表示し、入力指示により検索範囲リスト93から選択された検索範囲を、上記検索キーワードを用いた検索の検索範囲として決定する検索範囲決定部(検索範囲決定手段)232と、(E)決定された検索範囲において検索キーワードを用いた検索を実行させ、検索結果をディスプレイ205に表示させる検索結果取得部(検索結果表示手段)233とを備える。
これにより、複数のキーワード候補を含むキーワードリストの中から検索しようとするキーワードを選択することができ、キーワードの入力の手間を省くことができる。また、複数のキーワード候補は、異なる第1〜第4アルゴリズムに従って取得されため、様々な観点から取得されたキーワード候補が表示されることとなる。その結果、所望のキーワードを選択しやすくなり、検索キーワードをユーザが容易に決定することができる。
また、互いに異なる複数の検索範囲を含む検索範囲リスト93から選択された検索範囲において検索キーワードを用いた検索が実行される。そのため、所望の検索範囲に限定した検索が実行されるため、検索結果の中から所望の情報を探し易くなる。
さらに、第1、第2キーワード候補取得部227,228は、第1領域61に表示させている番組に関連するキーワードをキーワード候補として取得している。これにより、ユーザは、視聴している番組に関連するキーワードを容易に選択することが可能となる。
より具体的には、第1キーワード候補取得部227は、番組の番組名を第1キーワード候補として取得する第1アルゴリズムに従って第1キーワード候補を取得する。第2キーワード候補取得部228は、番組の出演者名を第2キーワード候補として取得する第2アルゴリズムに従って第2キーワード候補を取得する。第3キーワード候補取得部229は、予め登録されている登録キーワードを第3キーワード候補として取得する第3アルゴリズムに従って第3キーワード候補を取得する。第4キーワード候補取得部230は、過去に実行された検索で用いられた検索済キーワードを第4キーワード候補として取得する第4アルゴリズムに従って第4キーワード候補を取得する。これにより、検索したいと望む確率の高いキーワード候補が表示されるため、ユーザのキーワード選択の手間を省くことのできる確率も高くなる。
<変形形態>
(a)上記の説明では、キーワード決定部231は、S5の処理を行い、番組切替があった場合に、新たな番組に応じて抽出された第1キーワード候補及び第2キーワード候補の項目欄627a,627bを含むキーワードリスト621を表示するものとした。しかしながら、S5の処理を省略し、番組切替があったとしても、キーワードリスト621を更新しないようにしてもよい。ユーザによっては、メニュー画面100でスマートサーチパネルを選択したときに表示されていた番組に関連するキーワードで検索することを希望する場合があるからである。
(b)上記の説明では、キーワード決定部231は、選択不可を示すキーワード候補の項目欄627もキーワードリスト621に含めるものとした。しかしながら、キーワード決定部231は、選択不可を示すキーワード候補の項目欄627をキーワードリスト621から省いてもよい。
(c)上記の説明では、検索範囲決定部232は、アイコン表示領域91において、インターネット検索を示す検索範囲選択用アイコン90a、VOD検索を示す検索範囲選択用アイコン90b、録画リスト検索を示す検索範囲選択用アイコン90c、番組表検索を示す検索範囲選択用アイコン90dをこの順に左から右方向に並べて表示するものとした。しかしながら、この順番はこれに限定されるものではない。
例えば、検索範囲決定部232は、インターネット検索、VOD検索、録画リスト検索および番組表検索の各々について、過去の検索処理において検索範囲として決定された回数(利用回数)を記憶しておく。そして、検索範囲決定部232は、利用回数の多い順に、左から右方向に各検索範囲に対応する検索範囲選択用アイコン90を並べて配置してもよい。この場合、選択可能な検索範囲選択用アイコン90のうちの最も左端に位置するアイコンを囲むようにフォーカス枠92のデフォルト位置を設定しているため、ユーザは、過去に利用回数の多い検索範囲を容易に選択することができる。
もしくは、検索範囲決定部232は、検索キーワードに応じて、検索範囲選択用アイコン90の配置順を変更してもよい。例えば、第1キーワード候補(ライブ映像の番組名)または第2キーワード候補(ライブ映像の出演者名)が検索キーワードとして決定された場合、検索範囲決定部232は、アイコン表示領域91において、番組表検索を示す検索範囲選択用アイコン90dを最も左端に配置する。ライブ映像の番組名や出演者名を検索キーワードとして決定する場合、ユーザが他の番組を知りたい確率が高い。そのため、番組表検索を示す検索範囲選択用アイコン90dを最も左端に配置することで、ユーザが番組表検索を選択する手間を省くことができる。
(d)上記の説明では、キーワード決定部231は、リモコン10の上ボタンまたは下ボタンが押下されることにより、キーワードリスト621を1欄だけ上下にスクロールさせるものとした。この場合、フォーカス枠624にキーワードリスト621の最下欄が位置している状態からフォーカス枠624に最上欄が位置する状態までキーワードリスト621をスクロールさせる操作が面倒となる。そこで、リモコン10の上ボタンまたは下ボタンが所定時間以上押下(長押し)された場合に、キーワード決定部231は、キーワードリスト621を上記実施形態よりも高速でスクロールさせてもよい。このとき、キーワード決定部231は、図20に示されるように、画面の横方向を軸とした仮想円筒体の外周面にキーワードリスト621が貼り付けられ、当該仮想円筒体が回転しているように立体的に表示させることで、キーワードリスト621を高速スクロールさせてもよい。
すなわち、キーワードリスト621において、フォーカス枠624が位置する中央付近の欄を相対的に大きく表示し、画面の上下端に近づくにつれ欄のサイズを徐々に小さくする。これにより、中央付近の欄が手前側にあるように見え、上下端に近い欄が奥側にあるように見える。このような表示形式でキーワードリスト621を高速スクロールさせることにより、あたかも仮想円筒体が回転しているように見える。
(e)上記の説明では、履歴情報更新部234は、検索済キーワードと検索回数とを対応づけて履歴情報記憶部235に格納するものとした。しかしながら、履歴情報更新部234は、検索済キーワードと検索時刻とを対応付けて履歴情報記憶部235に格納してもよい。この場合、履歴情報更新部234は、履歴情報記憶部235に格納される検索済キーワードが第3所定数(例えば5個)を超える場合、検索時刻が最も古い検索済キーワードを消去する。これにより、履歴情報記憶部235は、最近検索された検索済キーワードを記憶することとなる。その結果、ユーザは、キーワードリスト621において、最近利用したキーワード(第4キーワード候補)を容易に選択することができる。
最後に、制御部220の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、制御部220は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである制御部220の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記3DTV1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、制御部220を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(NearField Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)(登録商標)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔まとめ〕
上記の課題を解決するために、本発明の表示装置は、表示部と、互いに異なるアルゴリズムに従って複数のキーワード候補を取得するキーワード候補取得手段と、上記キーワード候補取得手段により取得された複数のキーワード候補を含むキーワードリストを上記表示部に表示し、入力指示によりキーワードリストから選択されたキーワード候補を検索キーワードとして決定するキーワード決定手段と、互いに異なる複数の検索範囲を示す検索範囲リストを上記表示部に表示し、入力指示により検索範囲リストから選択された検索範囲を、上記キーワード決定手段により決定された検索キーワードを用いた検索の検索範囲として決定する検索範囲決定手段と、上記検索範囲決定手段により決定された検索範囲において上記検索キーワードを用いた検索を実行させ、検索結果を上記表示部に表示させる検索結果表示手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の検索方法は、表示装置を用いた検索方法であって、互いに異なるアルゴリズムに従って複数のキーワード候補を取得するキーワード候補取得ステップと、上記キーワード候補取得ステップにて取得された複数のキーワード候補を含むキーワードリストを上記表示装置に表示し、入力指示によりキーワードリストから選択されたキーワード候補を検索キーワードとして決定するキーワード決定ステップと、互いに異なる複数の検索範囲を含む検索範囲リストを上記表示装置に表示し、入力指示により検索範囲リストから選択された検索範囲を、上記キーワード決定ステップにて決定された検索キーワードを用いた検索の検索範囲として決定する検索範囲決定ステップと、上記検索範囲決定ステップにて決定された検索範囲において上記検索キーワードを用いた検索を実行させ、検索結果を上記表示装置に表示させる検索結果表示ステップとを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、複数のキーワード候補を含むキーワードリストの中から検索しようとするキーワードを選択することができる。これにより、キーワードの入力の手間を省くことができる。複数のキーワード候補は、異なるアルゴリズムに従って取得される。そのため、様々な観点から取得されたキーワード候補が表示されるため、所望のキーワードを選択しやすくなる。これにより、検索するキーワードをユーザが容易に決定することができる。
また、互いに異なる複数の検索範囲を含む検索範囲リストから選択された検索範囲において検索キーワードを用いた検索が実行される。そのため、所望の検索範囲に限定した検索が実行されるため、検索結果の中から所望の情報を探し易くなる。
以上から、検索するキーワードをユーザが容易に決定することができ、かつ、検索結果から所望の情報を探し易い表示装置を実現することができる。
さらに、本発明の表示装置は、受信した放送波による番組または録画された番組を上記表示部に表示させる映像表示処理手段を備え、上記キーワード決定手段は、上記表示部の画面における一部の領域に上記キーワードリストを表示し、上記映像表示処理手段は、上記表示部の画面における残りの領域に上記番組を表示させることが好ましい。
上記の構成によれば、ユーザは、番組を確認しながら、キーワードの選択処理を行うことができる。
さらに、本発明の表示装置において、上記キーワード候補取得手段は、上記映像表示処理手段が表示させている番組に関連するキーワードを上記キーワード候補として取得することが好ましい。
上記の構成によれば、視聴している番組に関連するキーワードを容易に選択することが可能となる。
さらに、本発明の表示装置において、上記キーワード候補取得手段は、(a)上記映像表示処理手段が表示させている番組の番組名をキーワード候補として取得する第1アルゴリズム、(b)上記映像表示処理手段が表示させている番組の出演者名をキーワード候補として取得する第2アルゴリズム、(c)予め登録されている登録キーワードをキーワード候補として取得する第3アルゴリズム、(d)上記検索結果表示手段により過去に実行された検索で用いられた検索済キーワードをキーワード候補として取得する第4アルゴリズム、に従って複数のキーワード候補を取得することが好ましい。
ユーザは、視聴している番組の番組名や出演者名で検索したいと要望する可能性が高い。また、ユーザは、視聴している番組に関係なく、知りたい分野のキーワードを登録しておき、登録キーワードで検索したいと要望する可能性が高い。また、過去に検索した検索済キーワードで再度検索したと要望する可能性が高い。上記の構成によれば、これら複数の観点の各々を考慮した第1〜第4アルゴリズムにより取得されたキーワード候補を含むキーワードリストが表示される。これにより、検索したいと望む確率の高いキーワード候補が表示されるため、ユーザのキーワード選択の手間を省くことのできる確率も高くなる。
さらに、本発明の表示装置において、上記検索範囲決定手段は、上記検索範囲リストを上記キーワードリストの上に重ねて表示し、上記検索範囲リストを上記番組の上に重ねて表示しないことが好ましい。
上記の構成によれば、ユーザは、番組を見ながら検索範囲の選択を進めることができる。
さらに、本発明の表示装置において、上記キーワード決定部は、上記キーワードリストの中に、キーワードを入力するための入力欄を含め、入力指示により当該入力欄が選択された場合、入力欄に入力されたキーワードを検索キーワードとして決定することが好ましい。
上記の構成によれば、ユーザは、キーワード候補の中に所望のキーワードがない場合、検索したいキーワードを入力することができる。
また、上記の表示装置は例えばテレビジョン受像機であってもよい。
なお、上記表示装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより表示装置をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。