JP6022932B2 - 二輪車用シートクッション - Google Patents

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Description

本発明は二人乗りできるバイク等で、シートにシートバンドが取付けられた二輪車用シートクッションに関する。
中型バイク等の二輪車用シートに、落下防止用として同乗者が把持するシートバンドを取付けたシートクッションが存在する。該シートバンドには、車両搭載状態下、引抜き強度が2000N以上に耐えることとの法規制がある。シートバンドに必要強度が求められるが、該シートバンドを固定するボトムプレート側にもそれに耐える強度が当然必要であり、またフレームとの固定においても強度,剛性が求められる。
そこで、ボトムプレートについて、強度,剛性を図った発明がいくつか提案されている(例えば特許文献1)。
実公平3−23912号公報
特許文献1は金属製の当て板を設けたもので、具体的には、図5(イ)のような金属板Pをボトムプレート9の下面に当接させ、必要強度,剛性をとって補強している。
しかるに、特許文献1の発明は、金属製当て板の別部品が必要であり、コストアップにつながる。さらに、金属製品であるため、重量アップとなり燃費の悪化が問題になる。こうしたことから、図5(ロ)のごとく樹脂製ボトムプレート9にリブ91を多数入れて、該リブ91の力だけを借りてボトムプレート9の剛性を上げたものも登場する。しかし、樹脂の量が増え、重量増になり、やはりコストアップ,燃費の悪化を免れない。また成形時間が長くなりコスト増になるだけでなく、変形等の問題も発生する。
本発明は、上記問題を解決するもので、リブや当て板等に頼らず、二輪車に常時搭載される装備品を活用して、ボトムプレートの強度,剛性アップが図られるようにした二輪車用シートクッションを提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、裏面(2b)側からボルト軸(32)が外方へ二本突出するようにボルト(3)をインサートして一体成形された樹脂製ボトムプレート(2)の表面(2a)上に、クッション体(4)を載置し、さらに表皮(5)で被覆してなるシート(1)の表面上へ、シートバンド(6)が該シート(1)上を横断するように配設され、且つ該シートバンド(6)の両端部(62)が、裏面側へと向かい、前記両ボルト軸(32)にそれぞれ嵌入して締結される二輪車用シートクッションであって、前記ボトムプレート(2)の裏面視で、前記シートバンド(6)の配設区域(Z)のボトムプレート裏面(2b)側にある二本の前記ボルト軸(32)間で且つ該ボルト軸寄りに、一対の係止部(25)設けられ且つドライバー(8)の金属製軸部材(82)の軸方向を該シートバンド(6)の帯長手方向に合わせて、前記軸部材(82)の両端部(82a,82b)をそれぞれ係止,保持する一対の該係止部(25)が、ボトムプレート(2)の本体主部(21)から横断面視U字状に裏面側へ突出成形され、前記軸部材(82)の軸端部(82a,82b)を挿着できる差込み用筒口(26c)のある筒状袋部(26)をそれぞれ備えて、ボトムプレート(2)の成形で一体的に設けられると共に、ボトムプレート(2)の裏面視で、両ボルト軸(32)を結ぶライン(L)上に該軸部材(82)の中心軸線(CL)が乗るように設けられて、該軸部材(82)は、その両端部(82a,82b)の前記差込み用筒口(26c)への挿着によりそれぞれ係止,保持され、該係止部(25)へ着脱自在に取付け固定されることを特徴とする二輪車用シートクッションにある。
請求項1の発明のごとく、ドライバー(8)の金属製軸部材(82)が、その軸方向をシートバンド(6)の帯長手方向に合わせて、係止部(25)へ着脱自在に取付け固定されると、金属製軸部材の強度,剛性を生かしてボトムプレートの必要強度,剛性を十分補強できるので、従来技術のようなリブや金属板を省くことができる。
二本の前記ボルト軸(32)間で且つ該ボルト軸寄りに、前記軸部材(82)の両端部(82a,82b)をそれぞれ係止,保持する前記係止部(25)が設けられると、ドライバー軸部材の全長を有効活用できる。係止部がボトムプレート(2)の成形で一体的に設けられると、シートクッション,ボトムプレートのコスト低減につながる。さらに、係止部がボトムプレート(2)の裏面視で、両ボルト軸(32)を結ぶライン(L)上に該軸部材(82)の中心軸線(CL)が乗るように設けられると、荷重がかかる部位を直接補強することになるので、ボトムプレートの強度,剛性がより効果的に図られるようになる。
一対の係止部(25)が軸部材(82)の軸端部(82a,82b)を挿着できる差込み用筒口(26c)がある筒状袋部(26)をそれぞれ備えると、軸部材の両端部(82a,82b)を一旦挿着すれば、抜け落ち,脱落がし難くなるので、係止部への軸部材の取付け固定が安定維持される。
本発明の二輪車用シートクッションは、二輪車が常時携帯する装備工具たるドライバーの金属製軸部材を、その強度,剛性を生かしてボトムプレートに当接,補強させるので、ボトムプレートの強度,剛性が磐石になると同時に、従来技術のようにリブ増強や金属製当て板に頼る必要がなくなり、重量増やコスト増の問題をクリアできるなど優れた効果を発揮する。
本発明のシートクッションの一形態で、(イ)がシートクッションを取着した二輪車の概略側面図、(ロ)が(イ)のI-I線矢視図である。 螺子回し用ドライバーの軸部材を取付け固定したボトムプレートの裏面図である。 ドライバーの軸部材が取付けられたボトムプレートの裏面側部分斜視図である。 他態様のシートクッションを取着した二輪車の概略側面図である。 従来技術の説明断面図である。
以下、本発明に係る二輪車用シートクッション(以下、単に「シートクッション」という。)について詳述する。図1〜図4は本発明のシートクッションの一形態で、図1は(イ)がシートクッションを取着した二輪車の概略側面図、(ロ)が(イ)のI-I線矢視図、図2は螺子回し用ドライバーの軸部材を取付け固定したボトムプレートの裏面図、図3はドライバーの軸部材が取付けられたボトムプレートの斜視図、図4は他態様のシートクッションを取着した二輪車の概略側面図である。尚、各図で、表皮5は断面を示すハッチングを省き、またドライバー8の軸部材82は一端部82aに穂先を有し、他端部82bに柄81との嵌合部を有するが、軸部材82の図面形状を棒状に単純化する。
シートクッションSCは、図1(イ)ごとくの中型オートバイで、シート1が運転手用前席のシングルシート1aと同乗者用後席のタンデムシート1bとに分かれており、本実施形態はそのタンデム側のシートクッションSCに適用する。シートクッションSCは、シート1とシートバンド6とブラケット7とを具備する。
シートクッションSCのシート1は、樹脂製ボトムプレート2とウレタン発泡体等からなるクッション体4と合成皮革等の表皮5とを備えて、タンデムシート1bを形づくる。ボトムプレート2は裏面2b側からボルト軸32が外方へ二本突出するようにボルト3をインサートして一体成形された樹脂成形品である。ボトムプレート2の表面2a上に、クッション体4を載置すると共に、該クッション体4の上から表皮5で覆うように被覆し、該表皮5の端部52をボトムプレート裏面2b側へと向かわせ、該端部52をタッカー(図示せず)で固定してタンデムシート1bとする。
シートバンド6は、帯状体で、図1のごとくシート1上を横断するように配され、且つ該シートバンド6の両端部62がボトムプレート裏面2b側へと向かい前記ボルト軸32にそれぞれ嵌入して締結される。前記ボルト軸32は図2のボトムプレート2の裏面視で、車両前方寄りの両側縁近くにそれぞれ1個設けている。シートバンド端部62に通孔が形成されており、該通孔にボルト軸32を挿通して、シートバンド6がボルト軸32に締結される。尚、図2のボトムプレート2は紙面上方が車両前方を示す。「シートバンド6がシート1上を横断する」とは、シート1の表面上に配設されるシートバンド6が、図2で紙面左右方向に走ることをいう。
ブラケット7は、シート1をオートバイMのフレームFに固定する金属製部材である。図1(ロ)に示すごとく、正面視L字状のブラケット7に設けた透孔へボルト軸32を挿通した後、シートバンド6の端部62に設けた通孔へ該ボルト軸32をさらに挿通する。挿通後、ボルト軸32の雄ねじに螺合するナットNを締め付け、これらを締結し、シートクッションSCが出来上がる。シートクッションSCはブラケット7を用いてオートバイMのフレームFに取付けられる。
しかして、本発明のシートクッションSCのボトムプレート2には、その裏面2b側に螺子回し用ドライバー8の金属製軸部材82を着脱自在に取付け固定できるようにする係止部25が設けられる。ドライバー8はオートバイMに搭載される常備工具である。そのドライバー頭部の柄81を取付け保持する係合部28と共に、前記係止部25が、ボトムプレート2の成形で裏面2b側に突出形成される(図2)。
ボトムプレート2の裏面視で、シートバンド6の配設区域Zにボトムプレート裏面2bから外方へ突出する係止部25が一対形成される。両係止部25は、ボルト軸32よりも少し内方寄りのボトムプレート裏面2b域に設けられる。そして、ドライバー8の軸部材82が、その軸方向をシートバンド6の帯長手方向に合わせて、ボトムプレート2の裏面2b側に設けた該係止部25へ着脱自在に取付け固定できるようになっている。シートバンド6の帯長手方向とは、図1(ロ),図2で紙面左右方向をいう。軸部材82が、その軸方向をシートバンド6の帯長手方向に沿わせて、ボトムプレート2に取付け固定されることによって、ボトムプレート2の強度,剛性アップが図られる。
例えば、図1(ロ)の同乗者がシートバンド6を把持して、白抜き矢印方向へ持ち上げると、持ち上げる力に追随して、ボトムプレート2の両側縁部位に黒矢印方向の引張り力が働き、ボトムプレート2は表面2a側へ反るように変形させられる。さらに大きな白抜き矢印方向の力が加えられれば、場合によっては、ボトムプレート2が損傷する虞もある。白抜き方向の力に伴い、ボトムプレート2中央に中黒矢印の下方向への力が加わることになるが、ボトムプレート裏面2b側で金属製軸部材82をくわえ込むと、該軸部材82がボトムプレート2の強度,剛性を補い、ボトムプレート2の変形,損傷を阻止する。
詳しくは、図2,図3に示すように一対の係止部25が、ボルト軸32の両端部82a,82bを係止保持できるようにボトムプレート裏面2bから下方へ突出成形される。本実施形態でいう下方とは、二輪車MにシートクッションSCが取着された状態下の図1(ロ)で、紙面下方を指し、図2,図3のボトムプレート2の裏面図においては紙面垂直上方向になる。係止部25は、ボトムプレート2の本体主部21から横断面視U字状に裏面2b側へ突出成形され、軸部材82の軸端部82a,82bを挿着できる差込み用筒口26cがある筒状袋部26からなっている。筒状袋部26の領域では、その周りの本体主部21の平坦裏面よりも横断面視U字状に下方へ膨出する格好になる。
筒状袋部26からなる係止部25の形成で、例えば図3の鎖線図示した軸部材82の一端部82aを、一方の筒状袋部26の筒口26cへ挿入し、入り込む長さまで差し込んで筒状袋部26に保持させた後、軸部材82の他端部82bを他方の筒状袋部26の筒口26cへ挿入する。しかる後、軸部材82を他方の筒状袋部26側へ少しずらし、他方側の筒口26cへ差し込んでいくことで、該軸部材82をボトムプレート2にしっかりと取付け固定できる。さらに本実施形態の両筒状袋部26間には、ボトムプレート2の成形で、一対の爪部27がボトムプレート裏面2bから下方に突出形成される。両筒状袋部26によって軸部材82の両端部が挿着保持される状態になった段階で、一対の該爪部27が図2,図3のごとく軸部材82の中間部位を挟着保持する。一対の爪部27は、ボトムプレート裏面2bから下方へ向けて起立し、両爪部27の間隔は基部から下方へ向け狭めるが、最下端域になると少し間隔を広げて軸部材82を受け入れ易くしている。ボトムプレート2の一体成形で造られる一対の爪部27は、成形樹脂が有する弾発力でもって口を広げて軸部材82を受け入れた後、弾性復元力で口を閉じて軸部材82を保持する。尚、二輪車Mの停止時に、バッテリー交換等でドライバー8が必要な時は、軸部材82の上記取付け動作と逆に行えば、軸部材82を筒状袋部26,爪部27から取外し、さらに係合部28からドライバーの柄81も取外すことができ、ドライバー8として使用できる。
これら筒状袋部26,爪部27からなる係止部25によって、ボトムプレート2の裏面側に軸部材82を着脱自在に取付け固定できる。本実施形態は、一対の筒状袋部26が対向面に筒口26cを形成するが、両筒状袋部26はその反対側筒口は起立壁245に塞がれて該起立壁245と一体化しており、筒状袋部26の強度アップを図る。
筒状袋部26は、ボトムプレート裏面2b側から見た場合、図2,図3のごとく外形が蒲鉾型の筒状となっているが、ボトムプレート表面2a側からみると、筒状袋部26の筒部が裏面側に突出した箇所は凹んで開口20ができている。筒状袋部26が一体成形されるボトムプレート2の成形加工上からできる開口20であり、爪部27の基端周りの開口20も同様の理由による。
ここで、既述のごとく、ボトムプレート2の裏面視で、軸部材82はその軸方向をシートバンド6の帯長手方向に合わせるようにして、シートバンド6の配設区域Zに係るボトムプレート裏面2bに取付け保持される。シートバンド6の配設ゾーンZで、ボトムプレート2を横断する方向に軸部材82を取付けることによって、ボトムプレート2の補強対策がなされるが、ボトムプレート2の裏面視で、二本のボルト軸32を結ぶラインL上に軸部材82の中心軸線CLが乗るようにして(図3)、軸部材82が係止部25へ着脱自在に取付け固定されると、より好ましくなる。さらに、両ボルト軸32間で且つボルト軸32寄りに、軸部材82の両端部82a,82bをそれぞれ係止、保持する係止部25が設けられると、より一層好ましくなる。図1(ロ)の白抜き矢印方向へのシートバンド6の持ち上げに対し、図3のごとく二本のボルト軸32を結ぶラインL上に軸部材82の中心軸線CLが一致することによって、軸部材82がより直接的にボトムプレート2の変形阻止に働きかけるからである。
詳しく説明すると、シートバンド6に加えられる図1(ロ)の白抜き矢印方向の力は、両ボルト軸32周りのシートバンド6の部位でその力が集中して受け止められる。同乗者がシートバンド6を持上げることによって、両ボルト軸32を結ぶラインL上では、ボトムプレート2の他部分に比べ、ボトムプレート2を上方へ大きく反らせようとする力が働き、とりわけ両ボルト軸32を結ぶ線分の中央部位に中黒矢印の集中荷重が加わる。中黒矢印の外力でボトムプレート2が受ける変形は、二本のボルト軸32を結ぶ線分上で最大になる。そこで、両ボルト軸32間で且つできるだけ該ボルト軸32寄りに、軸部材82の両端部82a,82bをそれぞれ係止、保持する係止部25をボトムプレート2の成形で一体的に設ける。これに加えて、ボトムプレート2の裏面視で、両ボルト軸32を結ぶラインL上に該軸部材82の中心軸線CLが乗るよう設置される係止部25を設けることとする。かくして、ボトムプレート裏面2bに軸部材82が裏当て補強して、中黒矢印の外力でボトムプレート2が受ける変形を一層効果的に阻止するシートクッションSCが完成する。
図中、符号22はボトムプレート2に係る本体主部21の周囲で皿状に下方へ延在する周縁部、符号241は平坦な本体主部21から下方側へ凹ませた凹み部、符号29は六角レンチ用リブで、爪部分29aと係止溝29bと係止孔29cを形成する。符号23は二輪車Mに取付けられるシートクッションSCの乗り心地を良くするために弾性体が装着される受部、符号Tはボルト3と同じく、インサートされてボトムプレート2と一体化される引掛け具で、シートクッションSCの前方部位を二輪車Mに掛止固定するためのものである。
このように構成したシートクッションSCは、走行時、同乗者がシートバンド6を持上げ、その持上げる力をボトムプレート2が受け止めねばならないが、軸方向をシートバンド6の帯長手方向に合わせた軸部材82を係止部25に取付け固定しているので、金属製軸部材82が該ボトムプレート2の剛性,強度を補い、該ボトムプレート2での受け止めが万全となる。
従来のごとく、リブ91を設けたり、特許文献1の金属製当て板を別途準備したりする対策が不要になる。図5の従来技術で、リブ91や金属板Pを設けることによるコストアップ、また重量増加することとなり燃費悪化の問題があったが、これらから解放される。リブ91を立てることによって、クッション体4の層が減り、成形性や乗り心地が阻害されることがあったが、そうした不具合もなくなる。
ドライバー8は二輪車Mの常備工具であり、走行時、二輪車Mに収納,保管される。本発明のシートクッションSCは、ドライバーの金属製軸部材82が単に保管されるにとどまらず、ボトムプレート2の剛性,強度アップ用補強部材として機能発揮する。シートバンド6の配設区域Zのボトムプレート裏面2b側に係止部25を設け、ドライバー軸部材82の保管時に、その軸方向をシートバンド6の帯長手方向に合わせて、係止部25へ軸部材82を取付け固定することで、該軸部材82の強度,剛性を活用する。図5のリブ91や金属板Pのように新たに追加するものでないため、重量増にならず燃費悪化につながることがない。そして、ドライバー8の金属製軸部材82が用いられることで、樹脂製ボトムプレート2の強度,剛性を強力にバックアップできる。シートバンド6の使用時に、ボトムプレート2側に加わる負荷を金属製軸部材82で存分に軽減できる。
特に、二本のボルト軸32間で且つボルト軸32寄りに、軸部材82の両端部82a,82bをそれぞれ係止、保持する係止部25がボトムプレート2に設けられると、両端部82a,82bが係止されるので、強度,剛性が大の金属製軸部材82の全長を有効利用できる。
また、ボトムプレート2の裏面視で、両ボルト軸32を結ぶラインL上に該軸部材82の中心軸線CLが乗るようにして、係止部25が設置されると、外部負荷が一番加わるボトムプレート2の箇所に軸部材82が補強されることとなり、乗員がシートバンド6を把持して引っ張る力が発生した時、ボトムプレート2の必要強度,剛性が効率良く且つ確実に得られるようになる。
加えて、係止部25が、ボトムプレート2の本体主部21から横断面視U字状に裏面2b側へ突出成形されると、係止部25を一体化するボトムプレート2の成形が容易となる。そして、図1(ロ)で、同乗者のシートバンド6を掴み上げる力が軸部材82を上方へ反るように変形させ、さらに軸端部82a,82bから筒状袋部26の天井部にその力が伝達し加えられるが、軸端部82a,82bを挿着できる差込み用筒口26cがある筒状袋部26を備えると、筒状袋部26の天井部は軸部材82が外れないよう筒状に囲まれており、且つ十分な強度に耐え、軸部材82を確実に係止,保持するので、ボトムプレート2の強度,剛性を担保させる構造となる。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。シート1,ボトムプレート2,ボルト3,クッション体4,表皮5,シートバンド6,ドライバー8等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。例えば、実施形態のシートクッションSCは、タンデム1bと称される図1(イ)の分割タイプの二輪車後部座席に適用したが、図4のごとく、運転手席と同乗者席が一体となったダブル1dと称されるシートクッションSCにも適用できる。
1 シート
2 ボトムプレート
2b 裏面(ボトムプレート裏面)
21 本体主部
25 係止部
3 ボルト
32 ボルト軸
4 クッション体
5 表皮
6 シートバンド
8 ドライバー
82 軸部材
82a,82b 軸端部(両端部)
CL 中心軸線
L ライン
SC シートクッション
Z シートバンドの配設区域(シートバンドの配設ゾーン)

Claims (1)

  1. 裏面(2b)側からボルト軸(32)が外方へ二本突出するようにボルト(3)をインサートして一体成形された樹脂製ボトムプレート(2)の表面(2a)上に、クッション体(4)を載置し、さらに表皮(5)で被覆してなるシート(1)の表面上へ、シートバンド(6)が該シート(1)上を横断するように配設され、且つ該シートバンド(6)の両端部(62)が、裏面側へと向かい、前記両ボルト軸(32)にそれぞれ嵌入して締結される二輪車用シートクッションであって、
    前記ボトムプレート(2)の裏面視で、前記シートバンド(6)の配設区域(Z)のボトムプレート裏面(2b)側にある二本の前記ボルト軸(32)間で且つ該ボルト軸寄りに、一対の係止部(25)設けられ且つドライバー(8)の金属製軸部材(82)の軸方向を該シートバンド(6)の帯長手方向に合わせて、前記軸部材(82)の両端部(82a,82b)をそれぞれ係止,保持する一対の該係止部(25)が、ボトムプレート(2)の本体主部(21)から横断面視U字状に裏面側へ突出成形され、前記軸部材(82)の軸端部(82a,82b)を挿着できる差込み用筒口(26c)のある筒状袋部(26)をそれぞれ備えて、ボトムプレート(2)の成形で一体的に設けられると共に、ボトムプレート(2)の裏面視で、両ボルト軸(32)を結ぶライン(L)上に該軸部材(82)の中心軸線(CL)が乗るように設けられて、該軸部材(82)は、その両端部(82a,82b)の前記差込み用筒口(26c)への挿着によりそれぞれ係止,保持され、該係止部(25)へ着脱自在に取付け固定されることを特徴とする二輪車用シートクッション。
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