JP4767131B2 - 自動二輪車のシート構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車のシート構造に関し、特に収納ボックス上にシートを配置した自動二輪車のシート構造に関する。
従来の自動二輪車のシート構造の一例として、収納ボックス上に取り付けられたタンデムシートの底板の前部上面に、前部上面縦リブと前部上面横リブとを格子状に形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−237936号公報
ところが、上記した従来の自動二輪車のシート構造においては、重量を下げたり、材料費を削減したりするには、底板の厚さや、リブの厚さを薄くしなければならず、それによって、強度が低下して座り心地が良好になり難くなるという課題があった。ここで、座り心地を向上するには、シートの載る収納ボックスをラバーマウントさせてエンジンの振動を吸収する方法があるが、ラバーマウントだけでは、乗員の座り方によってラバーマウントが潰れてしまうことがあり得る。
また、手工具等のツールを、シートとは別途に設定された、収納ボックス等のツール収納スペースに収納しているために、収納スペースの全体を、より多く確保する必要があるという課題があった。
本発明の目的は上記課題を解消することに係り、重量と材料費の低減を図ることができるとともに収納ボックスの容量の拡大化を図り、座り心地の向上を図ることができ、ツールボックスケースを廃することができる自動二輪車のシート構造を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、シートが、収納ボックスの枠部で支持されるシート底板と、シート底板に被着された表皮とから成り、シート底板は、表皮側の表面で凸条を成し、収納ボックス側の裏面で凹条を成す表面側突出条部と、表面で凹条を成し、裏面で凸条を成す裏面側突出条部とが交互に平行に配置された凹凸部と、凹凸部の裏面側突出条部の表面側の位置で表面側突出条部の長手方向と直交して表面側突出条部の間を連結する表面側リブと、凹凸部の表面側突出条部の裏面側の位置で裏面側突出条部の長手方向と直交して裏面側突出条部の間を連結する裏面側リブと、を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、前記凹凸部の表面側突出条部及び裏面側突出条部が、車両の左右方向に延びており、表面側リブ及び裏面側リブが表面側突出条部及び裏面側突出条部の間隔よりも狭い間隔で設けられていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明に加えて、前記シート底板が、裏面にツール取付け部を有していることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明に加えて、前記収納ボックスが、底部にラバーマウントの変形を規制して収容するラバーマウント収容部を形成しており、該ラバーマウント収容部を介して固定されていることを特徴とする。
請求項1記載の自動二輪車のシート構造によれば、シート底板は、表皮側の表面で凸条を成し、収納ボックス側の裏面で凹条を成す表面側突出条部と、表面で凹条を成し、裏面で凸条を成す裏面側突出条部とが交互に平行に配置された凹凸部と、凹凸部の裏面側突出条部の表面側の位置で表面側突出条部の長手方向と直交して表面側突出条部の間を連結する表面側リブと、凹凸部の表面側突出条部の裏面側の位置で裏面側突出条部の長手方向と直交して裏面側突出条部の間を連結する裏面側リブと、を有するため、従来のもののような、前部上面縦リブと前部上面横リブとを格子状に形成するのと同等の強度と座り心地を得ることができるとともに、底板の厚さと、リブの厚さとを低減させることができる。加えて、リブが一種類であるために、金型を作成する際に、リブ成形用の凹部を簡素化することができるので、金型作成に必要な費用を減少させることができる。
請求項2記載の自動二輪車のシート構造によれば、リブが、車両の左右方向に平行に延びる凹凸部の間隔よりも狭い間隔であることで、シートの上部に配置されるウレタン等の表皮が凹凸部の凹部分に入り込み難くなるために良好な座り心地を長期的に維持することができる。
請求項3記載の自動二輪車のシート構造によれば、シートの底面にツール取付け部が設けられているために、手工具等のツールをシートの底面に保持しておくことができる。これにより、従来のもののような、シートとは別途に設定された収納ボックス等のツール収納スペースに収納する必要がなくなるので、収納ボックスの容量の拡大化を図ることができる。
請求項4記載の自動二輪車のシート構造によれば、収納ボックスが、底部のラバーマウント収容部にラバーマウントを収容して車体に固定されることで、乗員の座り方によって変形するラバーマウントの変形が規制されるために、ラバーマウントが潰れてしまうことなくエンジン等の振動を効率良く吸収して良好な座り心地を確保することができる。
以下、本発明に係る自動二輪車のシート構造の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図11は本発明の一実施の形態を示すもので、図1は本発明に係る自動二輪車のシート構造を搭載した自動二輪車の左側面図、図2は図1に示した自動二輪車の平面図、図3は図1に示した自動二輪車のメインスタンドブラケットモジュールの外観斜視図、図4は図1に示した自動二輪車の閉時のフューエルリッド周りの一部破断外観斜視図、図5は図4に示したフューエルリッドの開時の一部破断外観斜視図、図6は図1に示した自動二輪車のシート周りの要部拡大図、図7は図1に示した自動二輪車の収納ボックスの外観斜視図、図8は図6のI−I線断面図、図9は図1に示した自動二輪車のシートを斜め上方から視た外観斜視図、図10は図9に示したシートを斜め下方から視た外観斜視図、図11は図9のII−II線断面図である。なお、説明中の、前、後、右、左は、この自動二輪車に乗車する乗員から見た方向を言う。
図1に示すように、自動二輪車10は、メインフレーム11と、メインフレーム11の前端部に有するヘッドパイプ12に取付けられたフロントフォーク13と、フロントフォーク13の上部に結合されたハンドル14と、フロントフォーク13の下部に回転自在に取付けられた前輪15と、メインフレーム11の下部に取付けられたエンジン17とトランスミッション18とからなるパワーユニット16と、メインフレーム11の後下部に揺動自在に取付けられたスイングアーム19と、スイングアーム19の後端に回転自在に取付けられた後輪20と、メインフレーム11の後部に結合され、後方斜め上方に延びるシートフレーム21と、シートフレーム21上に取付けられたタンデムシート22と、から主として構成されており、パワーユニット16から不図示のチェーンを介して伝達された動力でもって後輪20を駆動するようにしたチェーン駆動式の車両である。
また、自動二輪車10は、メインフレーム11の前部下方であってエンジン17の上部にエアクリーナ23が取り付けられており、ハンドル14の周囲を覆うハンドルカバー24と、前輪15の上方後部を覆うフロントフェンダー25と、メインフレーム11の前部及びヘッドパイプ12周り並びに運転者脚部前方を覆うレッグシールド26と、レッグシールド26の下方を覆うアンダーカバー27と、メインフレーム11の後部及びシートフレーム21の両側部を覆うサイドカバー28と、後輪20の上方後部を覆うリアフェンダー29と、を備える。ハンドルカバー24の前部には、フロントターンシグナルランプ内蔵のヘッドランプ30が装備され、サイドカバー28の後部には、リアサイドターンシグナルランプ内蔵のストップランプ31が装備されている。ハンドルカバー24とフロントフェンダー25とレッグシールド26とアンダーカバー27とサイドカバー28とリアフェンダー29とは、合成樹脂を素材として薄肉状に成形される。サイドカバー28のタンデムシート22下部には、給油時に開閉されるロック付きのフューエルリッド32が取り付けられている。
メインフレーム11は、例えばアルミニウム合金や鉄の鋳造により中空のI字形状に形成されており、ヘッドパイプ12から後下方へ向けて延びて、シートフレーム21の前端部がメインフレーム11の後下部に固定されている。
フロントフォーク13には、コイルばねとダンパとからなる不図示のフロントショックアブソーバが取り付けられており、前輪15には、制動力を与えるための不図示のフロントディスクブレーキユニットのディスクロータ33が同芯に取り付けられている。
ハンドル14には、右方側に不図示のフロントブレーキレバーが取り付けられているとともに、両側に一対のバックミラー34が取り付けられている。
パワーユニット16は、エンジン17が水冷4ストローク2バルブ単気筒の電子燃料噴射式であって、トランスミッション18が前進3段のVマチック無断変速式であり、メインフレーム11の中央部と後端部とに有するブラケット35,36を介して吊り下げ固定されている。エンジン17の排気は、エンジン17の右側からマフラー37を通じて行われる。
エンジン17は、シリンダヘッド38の不図示のインテークマニホールドに、同じく不図示のインジェクタを有するスロットルバルブが装備されているために、不図示のエンジンコントロールユニットから与えられた電気信号(電流信号または電圧信号)によって、インジェクタがスロットル(アクセル)の開度に応じて高燃圧の燃料をインテークマニホールド内に噴射する。トランスミッション18の後方側下部には、リアブレーキペダル39とメインスタンド40と一体に備えたメインスタンドブラケットモジュール41が取り付けられている。
スイングアーム19は、シートフレーム21との間に配置されたコイルばねとダンパとからなる不図示のリアショックアブソーバによって緩衝される。後輪20には、不図示のドラム式ブレーキユニットが組み付けられている。
図2に示すように、シートフレーム21は、メインフレーム11の後端部から二股形状にして後方に向けて延出されている。タンデムシート22の両側部には、トランスミッション18から側方に突出しているステップ42をそれぞれ有する。
図3に示すように、メインスタンドブラケットモジュール41は、メインスタンドブラケット42と、リアブレーキペダル39と、メインスタンド40と、戻しばね43と、を備える。
メインスタンドブラケット42は、略三角形形状をなす一対のベース板44に枢支ピン45が固定されている。一対のベース板44の間隔は、トランスミッション18の下方幅よりもわずかに大きくなっている。
リアブレーキペダル39は、メインスタンドブラケット42の右方側において枢支ピン45に揺動自在に組み付けられており、不図示の戻しばねによって図中の時計回転方向に付勢されている。リアブレーキペダル39は、予め定められた回動ストロークを有し、先端部が運転者の足によって踏み込まれることで、戻しばねに抗して図中の反時計回転方向に回動され、それによって、不図示のリアブレーキマスターシリンダーを押圧して後輪20のドラム式ブレーキユニットを動作させる。リアブレーキペダル39は、運転者の踏力が解除されると、戻しばねに蓄積されている弾性復元力によって所定の回動位置に復帰する。
メインスタンド40は、コ字形状に形成されており、上部に配置された筒部46が枢支ピン45に回動自在に組み付けられており、先端部とメインスタンドブラケット42とに戻しばね43が係止されている。メインスタンド40は、図示する使用時に、メインスタンドブラケット42に対して略垂直に配置され、不使用時に、車両の前進に伴って、戻しばね43に抗し、メインスタンドブラケット42に対して反時計回転方向に回動されて車体側に格納される。
メインスタンドブラケットモジュール41は、メインスタンドブラケット42とリアブレーキペダル39とメインスタンド40と戻しばね43とを一体に備えているために、サブアッセンンブリ状態として扱われ、メインスタンドブラケット42に挿通された2対のボルト47をトランスミッション18にねじ込むだけで固定される。そのため、各部品を別々に組み付けていたものと比較して、組付け工数を大幅に減少させることができるとともに、部品管理等の工数も減少させることができる。また、単一の枢支ピン45でもって、リアブレーキペダル39とメインスタンド40とを支持しているために、それぞれを別々の軸で支持しているものと比較して簡素な構造とすることができる。
図4に示すように、フューエルリッド32は、縦断面視L字形状に形成されており、サイドカバー28のタンデムシート22下部に形成されている開口部48において向かって左開きで組み付けられている。フューエルリッド32は、向かって左方側にロック49を有する。ロック49は、キーシリンダやノブであり、キーシリンダの場合、エンジンキーを差し込んで例えば時計回転方向に回動させることでロック49が解除され、フューエルリッド32を閉じてから反時計回転方向に回動させることでロック49が施錠される。
図5に示すように、フューエルリッド32は、ロック49が解除されると、開口部48において向かって右側の、フューエルリッド32の裏面と開口部48の裏側とに配置されているヒンジ部材50を介して開放される。このとき、ヒンジ部材50のヒンジピン51は、図1にも示すように、下端部が上端部に対して車両前方に変位して配置されている。そのため、フューエルリッド32は、一旦開けられた際に、自らの自重で常に開く後方に押圧されるために、燃料を給油中に勝手に閉じてしまうことがない。
図6に示すように、タンデムシート22は、収納ボックス52の上側に取り付けられている。収納ボックス52は、底部の前方に形成された前方側ラバーマウント収容部53と、底部の中央に形成された中央側ラバーマウント収容部54と、底部の後方寄りに形成された後方側ラバーマウント収容部55と、を有する。
前側ラバーマウント収納部53は、車体の左右方向に一対設けられており、ラバーマウント56を介してボルト57がねじ込まれることで、シートフレーム21の前端部の内側に取り付けられているフューエルタンク58の上面に配置された前方側シートブラケット59に固定されている。
中央側ラバーマウント収納部54は、車体の左右方向に一対設けられており、ラバーマウント56を介してボルト57がねじ込まれることで、シートフレーム21の中央部に形成されている中央側ブラケット60に固定されている。
後側ラバーマウント収納部55は、車体の左右方向に一対設けられており、ラバーマウント56を介してボルト57がねじ込まれることで、シートフレーム21の後方寄りに形成されている後方側ブラケット61に固定されている。
図7に示すように、収納ボックス52は、樹脂製であって、バスタブ形状に形成されており、外周を形成する枠部62の上端部63によってタンデムシート22を支持する。タンデムシート22は、枠部62に設けられている不図示のヒンジ部材によって左右のいずれか一方側から開けられ、閉じられてから同じく不図示のロック機構によって施錠される。収納ボックス52は、後端部が、シートフレーム21の後端部にボルト57によってねじ止めされる。
次に、図8を参照して、各ラバーマウント収容部53,54,55の詳細な構造について説明する。なお、中央側ラバーマウント収納部54及び後方側ラバーマウント収納部55については、前方側ラバーマウント収納部53と同様の構造であるために、ここでは前方側ラバーマウント収納部53についてのみ説明する。
図8に示すように、前方側ラバーマウント収納部53は、円筒形状にして、収納ボックス52のボックス底板64から下方に向けて突出されており、それぞれの中央部がリブ65によって接続されている。ラバーマウント56は、円筒形状に形成されており、外周の円周方向にボルト57の挿通方向に不図示のスリットを有する。このラバーマウント56は、前方側ラバーマウント収納部53に収納されることで、下方が前方側ラバーマウント収納部53からわずかに突出する高さ寸法を有する。
収納ボックス52は、ボルト57が、収納ボックス52のボックス底板64側から、前方側ラバーマウント収納部53に収納されているラバーマウント56内を通り、ラバーマウント56の下端部に当接している前方側シートブラケット59にねじ込まれることで車体側に固定される。
このとき、乗員の座り方によって、収納ボックス52が左右方向のいずれかに傾斜することでラバーマウント56が弾性変形した場合に、前方側ラバーマウント収納部53が前方側シートブラケット59に当接するまではラバーマウント56の弾性変形が許容されるが、前方側ラバーマウント収納部53が前方側シートブラケット59に当接してからはラバーマウント56の弾性変形が規制されるために、ラバーマウント56は、潰れすぎない程度に弾性変形されるものとなる。
図9に示すように、タンデムシート22は、前方側が前方側座部66になっているとともに、後方側が後方側座部67になっており、シート底板68上に表皮69が被着されている。シート底板68は、比較的硬質の樹脂製であり、表皮69は、予め定められた厚さを有するウレタン等の成形体である。
タンデムシート22は、前方側座部66に対応したシート底板68の表面に、収納ボックス52の枠部62に架け渡されるものとして、前後方向に前方側凹凸部70が形成されているとともに、前方側凹凸部70に直交するものとして、それぞれの凹部71の左右方向に複数のリブ72が形成されている。複数のリブ72の間隔L1は、前方側凹凸部70の間隔L2よりも狭く設定されている。
また、タンデムシート22は、後方側座部67に対応したシート底板68の表面に、収納ボックス52の枠部62に架け渡されるものとして、左右方向に後方側凹凸部73が形成されているとともに、後方側凹凸部73に直交するものとして、それぞれの凹部74の前後方向に複数のリブ75が形成されている。複数のリブ75の間隔L3は、後方側凹凸部73の間隔L4よりも狭く設定されている。後方側凹凸部73は、前方側凹凸部70の凹凸構造に対して直交配置されており、前方側凹凸部70に比べて、それらの凹凸構造が密になっている。
図10に示すように、タンデムシート22は、前方側座部66に対応したシート底板68の裏面に、収納ボックス52の枠部62に架け渡されるものとして、前後方向に前方側凹凸部76が形成されているとともに、前方側凹凸部76に直交するものとして、それぞれの凹部77の左右方向に複数のリブ78が形成されている。複数のリブ78の間隔L5は、前方側凹凸部76の間隔L6よりも狭く設定されている。
また、タンデムシート22は、後方側座部67に対応したシート底板68の裏面に、収納ボックス52の枠部62に架け渡されるものとして、左右方向に後方側凹凸部79が形成されているとともに、後方側凹凸部79に直交するものとして、それぞれの凹部80の前後方向に複数のリブ81が形成されている。複数のリブ81の間隔L7は、後方側凹凸部79の間隔L8よりも狭く設定されている。後方側凹凸部79は、前方側凹凸部76の凹凸構造に対して直交配置されており、前方側凹凸部76に比べて、それらの凹凸構造が密になっている。
そして、タンデムシート22は、前方側座部66に対応したシート底板68の裏面における前方側凹凸部76の凹部77の間に、スパナ取付け部82とドライバー取付け部83とが前後方向に並べて設けられており、後方側に書類取付け部84が設けられている。スパナ取付け部82は、二股形状のフックであり、スパナ85が着脱自在に取り付けられる。ドライバー取付け部83は、スパナ取付け部82と同様の二股形状のフックであり、ドライバー86が着脱自在に取り付けられる。書類取付け部84は、四角形の空間状の端部に配置されたフックであり、車検証等の車両書類87が着脱自在に取り付けられる。
図11に示すように、タンデムシート22は、表皮69の前方側座部66に不図示の運転者が着座することによって前方側座部66に下方に向けた荷重がかかると、シート底板68において、表面の前方側凹凸部70の凹部71の間隔を狭くする方向と、裏面の前方側凹凸部76の凹部77の間隔を広くする方向と、に応力が作用する。しかし、表面の前方側凹凸部70の凹部71がリブ72によって連結されているとともに、裏面の前方側凹凸部76の凹部77がリブ78によって連結されているために、その応力が分散されることで、シート底板68は大きく撓むことがない。
また、タンデムシート22は、表皮69の後方側座部67に不図示の乗員が着座することによって後方側座部67に下方に向けた荷重がかかると、シート底板68において、表面の後方側凹凸部73の凹部74の間隔を狭くする方向と、裏面の後方側凹凸部79の凹部80の間隔を広くする方向と、に応力が作用する。しかし、表面の後方側凹凸部73の凹部74がリブ75によって連結されているとともに、裏面の後方側凹凸部79の凹部80がリブ81によって連結されているために、その応力が分散されることで、シート底板68は大きく撓むことがない。
そして、シート底板68の表面において、前方側凹凸部70の凹凸構造が後方側凹凸部73に対して直交配置されているとともに、シート底板68の裏面において、前方側凹凸部76の凹凸構造が後方側凹凸部79に対して直交配置されているために、タンデムシート22の前方側と後方側とに、運転者と乗員とが同時に着座したフル荷重時に、それぞれの撓み方向が直交することで、シート底板68は容易に撓むことがない。
以上説明した自動二輪車10のシート構造では、タンデムシート22のシート底板68に、収納ボックス52の枠部62に架け渡されるように前方側凹凸部70,76と後方側凹凸部73,79とが形成され、前方側凹凸部70,76と後方側凹凸部73,79の上面に、前方側凹凸部70,76と後方側凹凸部73,79との凹凸に直交するリブ72,78,75,81が形成される。これにより、前部上面縦リブと前部上面横リブとを格子状に形成するのと同等の強度と座り心地を得ることができるとともに、シート底板68の厚さと、リブ72,78,75,81の厚さと、を低減させることができる。加えて、リブ72,78,75,81が一種類であるために、金型を作成する際に、リブ成形用の凹部を簡素化することができるので、金型作成に必要な費用を減少させることができる。
また、上記自動二輪車10のシート構造では、リブ72,78が、車両の左右方向に設けられている前方側凹凸部70と後方側凹凸部73との間隔よりも狭い間隔であることで、タンデムシート22の上部に配置される表皮69が前方側凹凸部70と後方側凹凸部73との凹部71,74に入り込み難くなるために良好な座り心地を長期的に維持することができる。
また、上記自動二輪車10のシート構造では、タンデムシート22のシート底板68の裏面にスパナ取付け部82とドライバー取付け部83とが設けられているために、手工具等のツールをタンデムシート22の底面に保持しておくことができる。これにより、従来のような、シートとは別途に設定された収納ボックス等のツール収納スペースに収納する必要がなくなるので、収納ボックス52の容量の拡大化を図ることができる。
また、上記自動二輪車10のシート構造では、収納ボックス52が、ボックス底板64の前方側ラバーマウント収容部53と中央側ラバーマウント収容部54と後方側ラバーマウント収容部55とにラバーマウント56をそれぞれ収容して車体に固定される。これにより、乗員の座り方によって変形するラバーマウント56の変形が規制されるために、ラバーマウント56が潰れてしまうことなくエンジン等の振動を効率良く吸収して良好な座り心地を確保することができる。
本発明に係る自動二輪車のシート構造を搭載した自動二輪車の左側面図である。 図1に示した自動二輪車の平面図である。 図1に示した自動二輪車のメインスタンドブラケットモジュールの外観斜視図である。 図1に示した自動二輪車の閉時のフューエルリッド周りの一部破断外観斜視図である。 図4に示したフューエルリッドの開時の一部破断外観斜視図である。 図1に示した自動二輪車のシート周りの要部拡大図である。 図1に示した自動二輪車の収納ボックスの外観斜視図である。 図6のI−I線断面図である。 図1に示した自動二輪車のシートを斜め上方から視た外観斜視図である。 図9に示したシートを斜め下方から視た外観斜視図である。 図9のII−II線断面図である。
符号の説明
10 自動二輪車(車両)
11 メインフレーム
12 ヘッドパイプ
17 エンジン
21 シートフレーム
22 タンデムシート(シート)
52 収納ボックス
53 前方側ラバーマウント収納部(ラバーマウント収容部)
54 中央側ラバーマウント収納部(ラバーマウント収容部)
55 後側ラバーマウント収納部(ラバーマウント収容部)
56 ラバーマウント
62 枠部
64 ボックス底板(底部)
68 シート底板(底面)
70 前方側凹凸部(凹凸部)
72 リブ
73 後方側凹凸部(凹凸部)
75 リブ
76 前方側凹凸部(凹凸部)
78 リブ
79 後方側凹凸部(凹凸部)
81 リブ
82 スパナ取付け部(ツール取付け部)
83 ドライバー取付け部(ツール取付け部)
84 書類取付け部(ツール取付け部)

Claims (4)

  1. ヘッドパイプ(12)から後方にメインフレーム(11)が延出され、該メインフレーム(11)にエンジン(17)が取り付けられるとともに該メインフレーム(11)から後方にシートフレーム(21)が延出され、該シートフレーム(21)の上方に取り付けられるシート(22)を前記シートフレーム(21)に固定された収納ボックス(52)の枠部(62)で支持する自動二輪車(10)のシート構造であって、
    前記シート(22)が、前記収納ボックス(52)の枠部(62)で支持されるシート底板(68)と、該シート底板に被着された表皮(69)とから成り、
    前記シート底板(68)は、
    表皮側の表面で凸条を成し、収納ボックス側の裏面で凹条を成す表面側突出条部と、表面で凹条を成し、裏面で凸条を成す裏面側突出条部とが交互に平行に配置された凹凸部(70,73,76,79)と、
    該凹凸部の前記裏面側突出条部の表面側の位置で前記表面側突出条部の長手方向と直交して該表面側突出条部の間を連結する表面側リブ(72,75)と、
    該凹凸部の前記表面側突出条部の裏面側の位置で前記裏面側突出条部の長手方向と直交して該裏面側突出条部の間を連結する裏面側リブ(78,81)と、を有することを特徴とする自動二輪車(10)のシート構造。
  2. 前記凹凸部(70,73,76,79)の前記表面側突出条部及び裏面側突出条部が、車両の左右方向に延びており、前記表面側リブ(72,75)及び裏面側リブ(78,81)が前記表面側突出条部及び裏面側突出条部の間隔よりも狭い間隔で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車(10)のシート構造。
  3. 前記シート底板(68)が、裏面にツール取付け部(82,83,84)を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した自動二輪車(10)のシート構造。
  4. 前記収納ボックス(52)が、底部(64)にラバーマウント(56)の変形を規制して収容するラバーマウント収容部(53,54,55)を形成しており、該ラバーマウント収容部(53,54,55)を介して固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動二輪車(10)のシート構造。
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