JP6022438B2 - ベッド装置、ベッド装置における荷重検出方法及び荷重検出装置 - Google Patents

ベッド装置、ベッド装置における荷重検出方法及び荷重検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、下部フレームと、上部フレームと、上部フレームの昇降動作を行う昇降装置と、を有するベッド装置等に関する。
例えば、医療機関や、介護施設、在宅介護や自宅療養のために一般家庭等で使用されるベッド装置において、患者がベッド装置に在床状態で体重を測定したいという要望が従来からあった。
そのため、例えばベッドフレームを2重構造として、その間に荷重検出装置としてロードセルを組み込んだベッド装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ベッド本体に取り付けられた荷重検出器によって、ベッド本体に加わる荷重の変化を検出し、ベッド本体の寝床面上における利用者の状態を検出する荷重検出機能付きベッドであって、ベッド本体は、その設置面上に脚部を介して支持される下側フレームを有し、荷重検出器は、ベッド本体に荷重が加わることで発生する歪みを計測するロードセルを有し、且つ、このロードセルが下側フレームと脚部との間に組み込まれてなる発明がしられている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−256074号公報 特開2013−148520号公報
近年、利便性・安全性を向上させるために、ベッド装置の高さ(設置面である床面と、ベッド本体の上部フレームとの高さである床高)を、最低時には極力低くする低床型のベッド装置が登場している。これらの、ベッド装置の場合、下部フレームから上部フレームとの間は極めて狭く(例えば、20〜30cm程度)、リンク機構やアクチュエータ等の配設を工夫する必要がある。
しかし、特許文献1のように、ベッドフレームを2重構造としてしまうと、その分床高が高くなってしまい、低床のベッド装置を実現出来ないという問題があった。
また、上述した特許文献2の場合、常時ロードセルに負荷がかかることにより、ロードセルの耐久性に問題が生じるといった問題点があった。とくに、ベッド装置の移動時に、ロードセルに想定以上の衝撃的な負荷がかかってしまうという問題があった。
更に、従来の発明では、ロードセルが組み込まれているため、メンテナンスが容易に行えず、コストが大きくなってしまうという問題が生じていた。
また、従来の発明としては、マット状の荷重検出装置にベッド装置を載置する方式もあるが、キャスター付きベッド等の場合、移動に難があるといった問題点があった。
上述した課題に鑑み、本発明は、簡易な構造にて容易にかつ耐久性の優れた荷重検出手段を備えたベッド装置等を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明のベッド装置は、下部フレームと、上部フレームと、前記上部フレームの昇降動作を行う昇降装置と、を有するベッド装置であって、前記上部フレームが下降した場合に、前記上部フレームと前記下部フレームとの間に挟持されて荷重を検出する荷重検出手段、を備えることを特徴とする。
本発明のベッド装置における荷重検出方法は、下部フレームと、上部フレームと、前記上部フレームの昇降動作を行う昇降装置と、を有するベッド装置における荷重検出方法であって、前記上部フレームが下降した場合に、前記上部フレームと前記下部フレームとの間に挟持されて荷重を検出する荷重検出ステップ、を含むことを特徴とする。
本発明の荷重検出装置は、下部フレームと、上部フレームと、前記上部フレームの昇降動作を行う昇降機構と、を有するベッド装置に装着可能な荷重検出装置であって、前記上部フレームが下降した場合に、前記上部フレームと前記下部フレームとの間に挟持されるように配設されるロードセルと、前記上部フレームが下降している状態で、前記ロードセルから荷重を検出する荷重検出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、下部フレームと、上部フレームと、上部フレームの昇降動作を行う昇降装置と、を有するベッド装置であって、上部フレームが下限まで下降した場合に、上部フレーム及び下部フレームに当接するようにロードセルが配設され、上部フレームが下限まで下降している状態で、ロードセルから荷重を検出することとなる。したがって、上部フレームと下部フレームとの間にロードセルが配設されれば良く、容易に本装置を実現できることになる。
また、上部フレームが下限まで下降しているときのみロードセルから荷重が検出されることになり、体重測定時以外にはロードセルに負荷がかからず、ロードセルに不要な負荷をかけないベッド装置を実現することが可能となる。
第1実施形態における動作原理を説明するための図である。 第1実施形態における動作原理を説明するための図である。 第1実施形態におけるロードセルの配設を説明するための図である。 第1実施形態における機能構成を説明するための図である。 第1実施形態における処理の流れを説明するための図である。 第1実施形態における処理の流れを説明するための図である。 第1実施形態における動作例を説明するための図である。 第1実施形態における動作例を説明するための図である。 第1実施形態における動作例を説明するための図である。 第1実施形態における動作例を説明するための図である。 第2実施形態における動作原理を説明するための図である。 第3実施形態における動作原理を説明するための図である。 第4実施形態における処理の流れを説明するための図である。 第4実施形態における動作例を説明するための図である。 第5実施形態における処理の流れを説明するための図である。 第6実施形態における処理の流れを説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を説明するための必要かつ十分な状態を説明しており、実施形態により本発明の内容を限定しているものではない。
[1.第1実施形態]
[1.1 全体構成]
図1から図3は本実施形態を説明するために、ベッド装置1を模式的に示した図である。図1は、ベッド装置1の高さが高い状態を示している。ベッド装置1は、下部フレーム10には、昇降装置20が設けられており、上部フレーム30を上下に動かすことが可能である。
下部フレーム10には、移動しやすいようキャスター12が設けられているが、直接床に固定するように設定しても良い。
また、上部フレーム30の上には、複数のボトムが設けられている。本実施形態では、背ボトム42と、腰ボトム44と、膝ボトム46と、脚ボトム48とが設けられている。これらのボトムは、アクチュエータやリンク機構の動作より変化する。これにより、例えば背上げ動作を行ったり、足下げ動作を行ったりすることが可能である。
図2は、ベッドの高さが最も低い状態を示している。本実施形態のベッド装置1は、低床になるよう上部フレーム30が下降することになる。すなわち、各ボトム(上部フレーム30)と、床面の高さ(床高)を低くすることができる(例えば、最低床高として20〜30cm程度)ことから、利用者によって安全性が高く、かつ、使い勝手の良いベッド装置となっている。
このとき、下部フレーム10の上には、ロードセル50が載置されている、ロードセル50は、床高が最も低くなったときに、上部フレーム30に当接するように設けられている。このとき、上部フレーム30からの荷重をロードセル50を利用して検出することが可能となる。換言すると、床高が最低床高より高い位置にあるときは、昇降装置20のみで上部フレームを支持することとなるため、ロードセル50には荷重がかからない(負荷がかからない)構成となっている。
図3は、ロードセル50の配設状況を説明するための図である。ロードセル50は、下部フレーム10の上に安定するように配設され、例えば、角部の近傍4箇所(50FL、50FR、50RL、50RR)に設けられている。
[1.2 機能構成]
続いて、ベッド装置1の機能構成について図4を用いて説明する。なお、これらの制御装置については、例えばベッド装置1に設けられたコントロールBOX(不図示)で実現されても良いし、外部に接続されたコンピュータにより実現されてもよい。
ベッド装置1は、制御部110と、昇降装置制御部120と、センサ検出部130と、記憶部140と、操作表示部150と、報知部160とを有して構成されている。また、ロードセル135がセンサ検出部130に接続されている。
制御部110は、ベッド装置1の全体を制御するための機能部である。制御部110は、記憶部140に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、例えばCPU(Central Process Unit)により構成されている。
昇降装置制御部120は、昇降装置20を制御する為の機能部である。例えば、制御部110から上昇する信号が制御することにより、昇降装置制御部120により昇降装置20が上昇する。昇降装置制御部120としては、例えば昇降装置20に含まれるアクチュエータを動作させることにより、アクチュエータに接続されたリンク機構を介して上部フレーム30が上昇/下降することとなる。
センサ検出部130は、各種センサからの状態(値)を検出する為の機能部である。本実施形態では、荷重を検出するセンサとしてロードセル135(図1のロードセル50)が接続されているとする。そして、検出された値から荷重値(例えば、患者の体重)を制御部110に出力する。なお、ロードセル135から検出された値から荷重値を算出する手法としては、何れかの公知の手法を用いれば良く、その説明を詳細する。
記憶部140は、ベッド装置1の動作に必要な各種プログラムや、各種データが記憶されている機能部である。記憶部140は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
操作表示部150は、利用者からの操作信号を入力したり、現在の状態を表示したりするための機能部である。例えば、リモコン操作スイッチや、液晶ディスプレイ等により構成されている。
また、タッチパネルを備えた液晶ディスプレイのように一体型の装置であっても良いし、無線通信を介して接続された操作端末装置(例えば、携帯情報端末装置、タブレット装置、スマートフォン)によって構成されていてもよい。
報知部160は、異常があった場合や、操作者に対して警告を行う場合に報知を行うための機能部である。光や音、振動によって報知を行うことができる。
[1.3 処理の流れ]
[1.3.1 基準値測定処理]
次に、本実施形態における処理の流れについて説明する。図5は、基準値(零点)を測定するための処理を示した動作フローである。
まず、基準値測定処理を実行することが選択されると(ステップS102;Yes)、昇降装置20を制御し、上部フレーム30を下降する制御を行う(ステップS104)。上部フレーム30の下降が下限まで到達した場合(最低床高になった場合)に(ステップS106;Yes)、ロードセル50により荷重値を検出する(ステップS108)。
荷重値は、複数のロードセル50に基づいて検出される。ロードセル50から荷重値を算出する方法については、何れかの公知の方法を用いることとする。
なお、下部フレーム10に設置されたロードセル50は、上部フレーム30に当接している状態となる。すなわち、上部フレーム30は、昇降装置20ではなく、ロードセル50を介して支持されることとなる。
つぎに、ロードセルから検出された荷重値を基準値として設定する(ステップS110)。この荷重値としては、上部フレーム30、上部フレーム30の上に載置されているもの(例えばマットレスや各種器具等)の重さが検出されることになる。すなわち、被測定者(患者)が離床している状態を基準値とすることで、在床時に被測定者(患者)の体重を測定することができる。
[1.3.2 体重測定処理]
続いて、体重測定処理について、図6を用いて説明する。まず、体重測定を行う操作が検出された場合(ステップS202;Yes)、昇降装置20が下限にあるか否かを判定する(ステップS204)。
昇降装置20が下限に無い場合は、昇降装置20を下げる操作を促すために、操作者に対して報知する(ステップS204;No→ステップS206)。
また、昇降装置が下限にある場合(ステップS204;Yes)、ロードセル50より荷重値を検出し(ステップS208)、基準値との差異を算出する(ステップS210)。そして、算出された差異を体重として出力する(ステップS212)。
体重として出力するのは、例えば操作表示部150に表示したり、報知部160で報知したり、記憶部140に記憶したりしても良い。
[1.4 具体例]
ここで、昇降装置20の具体的な例について、図7及び図8を用いて説明する。一例として、アクチュエータを駆動装置(制御装置)とし、リンク構造を利用した昇降装置について説明する。
図7はベッド装置1の床高(床面(FL)から上部フレーム30までの高さ)hが最大の場合であり、図8はベッド装置1の床高hが最低の場合である。
ベッド装置1は、下部フレーム10に基部14が設けられている。そして、基部14に近い下部フレーム10の上にロードセル50が設けられている。下部フレーム10と、上部フレーム30とは昇降装置20を構成するリンク機構で接続されている。
リンク機構は、頭側と足側との2箇所設けられている。リンク機構について、例えば頭側を用いて説明する。下部フレーム10に設けられた支持部26と、上部フレーム30に設けられた支持部32との間に、リンク22、リンク24によってリンク機構が形成されている。リンク24の一端は支持部26に、他端はリンク22の一端に回動可能に接続されている。また、リンク22は、一端がリンク24に、他端がアクチュエータ34のロッド34aの端部に回動可能に接続されている。
アクチュエータ34を制御することにより、ロッド34aが伸縮する。ロッド34aが伸びると、ベッド装置1の床高が高くなり(hが大きくなる)、ロッド34aが縮むと、ベッド装置1の床高が低くなる(hが小さくなる)。
このように、アクチュエータの駆動により、リンク機構が制御される。また、リンク機構を用いることにより、床高hの高さを低くすることが可能となり、低床のベッド装置を提供することができる。
一例として、本実施形態における床高hとしては、25cm以下となるように設計されている。これは、リンク機構がZ字型に形成されており、リンク22とリンク24の支点が下部フレーム10より下に位置するように動くことにより、全体の高さを低くすることが実現できる。
そして、図8の床高hの高さが最低のとき、ロードセル50の上面は上部フレーム30の下面に当接する。これにより、ロードセル50は、上部フレーム30に係る荷重を測定することができる。すなわち、床高hの高さが最低になると、リンクフリーの状態となるため、上部フレーム30はロードセル50により支持されることとなる。
また、床高hの高さが最低以外のときは、上部フレーム30は、リンク機構(昇降装置20)により支持されている。すなわち、ロードセル50の上面に、上部フレーム30の下面が当接しない。したがって、ロードセル50に常時負荷がかかる構成とはならないため、ロードセル50の劣化を防止することができる。
また、ベッド装置1を移動する場合に、床高hを最低以外にしておく事により、ロードセル50に想定以上の荷重がかかることを防ぐことが可能となる。
[1.5 画面例]
続いて、本処理が実行されているときの操作表示部の表示状態を図9及び図10を用いて説明する。図9は、基準値を測定する場合(基準値測定モード)の表示画面W100の例である。すなわち、基準値を測定する処理が実行された場合、これからベッドの高さ(床高)を25cm(最低床高)にすることを測定者(利用者)に報知する。そして、利用者により「確認」が選択されると、ベッドの高さが最低床高となり、基準値を計測することができるようになる。
また、図10は体重測定モードを選択した場合の図である。このとき、ベッドの高さ(床高h)が下限(最低床高)になっていないと判定された場合に表示される表示画面W110の一例である。
表示画面W110には、現在の高さが表示されており、利用者の操作によりベッド装置の高さ(上部フレームの高さ)を下げることとなる。そして、最低床高になったときに、体重測定モードとなる。このとき、ロードセル50を用いて、患者の体重を測定することができる。
[1.6 効果]
このように、本実施形態によれば、ベッドの高さ(床高)が最低床高となったときに、患者の体重を測定することができる。最低床高のときだけ荷重を検出することにより、ロードセルに負荷をかけることなく、患者の体重を必要なときに測定することが可能となる。
また、ベッド装置1の下部フレーム10と、上部フレーム30とが当接する位置にロードセル50を配設すれば良いため、ロードセル50をベッド装置1に組み込む場合と比較して、簡易に、かつ、低廉に実現することが出来る。
また、ロードセル50に異常が発生した場合でも、ロードセル50は下部フレーム10に配設されているため、容易に交換・修理といったことを行える。
また、下部フレーム10と、上部フレーム30との間にロードセル50がそれぞれに当接するように配設されている。したがって、部材としてはロードセル50分の隙間があればよく、全体として最低床高を低くすることができ、低床なベッド装置を実現することが可能となる。
[2.第2実施形態]
続いて、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、ロードセル50を上部フレーム30の底面(下面)に配設した場合における実施形態である。
すなわち、図11に示すように、ロードセル50は、上部フレーム30側に配設される。上部フレーム30が下がることにより、ロードセル50の下端が下部フレーム10に当接するようになる。これにより、体重を測定することが可能となる。
なお、第1実施形態と比較すると、例えば上部フレーム30には、そもそもアクチュエータを動作させるためのケーブル等の複数の配線が配設されている。この配線と併せて、ロードセル50の配線も併せて行うことができるという利点を生じることとなる。
[3.第3実施形態]
続いて、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、ロードセル50を3点に配設する実施形態である。
例えば、図12に示すように、頭側のロードセル50FL、50FRは同様であるが、足側のロードセルを中央に50R1つのみを設けることとする。そして、ロードセル50FL、50FR、50Rを用いることにより、利用者の体重を測定することが可能となる。上述した実施形態と比較すると、ロードセルの個数が減ることからより簡易かつ廉価に装置を構成することが可能となる。
なお、図12では足側のロードセルを1つとしているが、逆(頭側を1つ、足側を2つ)設けても良い。すなわち、3つ以上のロードセルを設けることにより、体重が測定できることとなる。
[4.第4実施形態]
続いて第4実施形態について説明する。第4実施形態は、体重を測定する場合に、併せて最低床高にする場合について図13を用いて説明する。
まず、体重測定操作があると(ステップS302;Yes)、昇降装置が下限であるか否かを確認する(ステップS304)。ここで、昇降装置が下限に達していない場合、ロードセル50が上部フレーム30に当接しないこととなり、体重(荷重値)を測定することができない。したがって、昇降装置20を下げるように制御する(ステップS304;No→ステップS306)。
そして、昇降装置20が下限に達すると(ステップS304;Yes)、ロードセル50より数値を検出する(ステップS308)。検出された値と、基準値との差異を算出し(ステップS310)、算出された値を体重として出力する(ステップS312)。
このように、本実施形態によれば、操作者が体重を測定しようとしたときに、自動的にベッドの高さが変わり、体重を容易に測定することができる。なお、ベッド高さを変更する場合には、図14の表示画面W200に示すように一度報知を行うこととしても良い。これにより、仮にベッド高さが変わることを想定していない場合であっても、より安全に装置を動作させることが可能となる。
[5.第5実施形態]
続いて第5実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に加えて体重を測定する場合と、最低床高が異なる場合について図15を用いて説明する。
ここで、第5実施形態の処理について、図15を用いて説明する。図15は、第1実施形態で説明した図6を置き換えたものである。図6と図15の動作フローで共通の動作については同一の符号を付し、異なる部分について説明する。
ここで、本実施形態においては、ベッドの高さの操作と、体重を測定する操作とは異なる操作である。例えば、ベッドの高さボタンと、異なるボタンを設けるようにしたり、ベッド操作ボタンを押し続けるとベッドの上げ下げ動作となるが、2回押すことにより体重測定動作になったりする。
すなわち、ベッドの高さの操作では、最低床高として「26cm」(下限)となる。体重測定を行う場合、まずは昇降装置を下限にある場合(最低床高となっている場合)に体重測定が行われる。
昇降装置か下限にある(ベッド装置が最低床高である)場合に、体重測定操作がなされると、下限から、昇降装置を測定高さに下げるように制御が行われる(ステップS402)。このとき、床高は「25cm」となり、ロードセル50が上部フレーム30に当接する。すなわち、ロードセル50により荷重値が検出可能となり、体重を測定することができる。
その後、体重を測定後に、ベッド装置の高さを下限値(例えば、本実施形態では「26cm」)に上げるように制御を行う(ステップS404)。これにより、最低床高となっている場合でも、ロードセル50と、上部フレーム30とは当接しないこととなる。
このように、本実施形態によれば、ロードセル50がフレームと当接するのは、体重測定時のみとなり、ロードセル50に常時負荷がかるといったことを防ぐ効果がある。
[6.第6実施形態]
続いて、第6実施形態について説明する。第6実施形態は、本実施形態における体重測定の仕組みを応用して、患者の状態監視を行う実施形態である。
すなわち、荷重値を連続的に検出することにより、患者の状態を監視する。これは、患者の就寝時や夜間にベッド装置の高さを最低床高(上部フレーム30、下部フレーム10がロードセル50に当接した状態)としておくことにより、実現可能である。本実施形態について図16を用いて説明する。
まず、昇降装置が下限である場合(ステップS502;Yes)、ロードセルより荷重値を検出する(ステップS504)。本実施形態における荷重値の検出は、連続的に荷重値が検出される。そして、検出された荷重値と、基準値との差異を算出する(ステップS506)。
ここで、ステップS506において算出された差異から、患者の状態に変化があったか否かを判定する(ステップS508)。具体的には、荷重が検出されなくなった場合(具体的には、在床(就寝)しているはずの患者の体重分が検出されなくなった場合)、患者がベッド装置から転落している又は徘徊していると判定する。また、荷重が軽くなった場合に、端座位になったと判定することも可能であり、荷重が激しく変動した場合に、痙攣や発作が起きたと判定することも可能である。
そして、患者の状態に変化があった場合(ステップS508;Yes)、報知部160から報知する処理を実行する(ステップS510)。これにより、患者の夜間や就寝時の状態を知ることが可能となる。
また、患者の状態に変化が無い場合、患者の状態(荷重)を引き続き検出する(ステップS508;No→ステップS502)。本実施形態では、昇降装置が下限であるか否かを判定しているが、例えば、一度判定した後は当該判定を行わなくても良い(ステップS508;No→ステップS504)。
ここで、患者の状態については、複数の種類を報知することとしても良いし、特定の状態(例えば離床判定のみ)を行うこととしても良い。これらは、予め設定されてあっても良いし、利用者により報知する種類を設定できることとしても良い。
また、本実施形態において、荷重値を連続的に検出しているが、所定時間毎に検出しても良い。例えば、5秒毎や、30秒毎、1分毎といった、予め定められた時間毎に検出し、患者の状態を判定してもよい。
また、本実施形態においては、荷重値を検出している状態で昇降装置が下限で無くなった場合には、ロードセルによる荷重値検出は行わない(ステップS508;No→ステップS502;No)。これにより、利用者が任意のタイミングで患者の状態監視を中止することができる。
更に、荷重値を検出している状態にも関わらず昇降装置が下限で無くなった場合に報知をすることとしても良い。例えば、利用者が任意のタイミングで昇降動作を行ったのとは異なり、患者が昇降動作を行ったときは、動き出そうとしている場合や、誤操作を行っている場合がある。したがって、状態監視を中止すると共に、報知をすることとしても良い。
また、ステップS502の処理は初回だけ実行しても良い。すなわち、一度患者の状態監視が始まった場合、通常昇降装置は動作させることはない。したがって、ステップS508;No→ステップS504と処理を遷移して実行しても良い。
また、昇降装置の下限の検出と併せて、他の条件を組み合わせても良い。例えば、夜間(就寝時間)だけロードセルにより荷重値を検出させたり、他のセンサ(例えば照度センサ)等により、所定の環境の場合だけ荷重値を検出させたりする処理としても良い。
[7.その他]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
また、実施形態において動作する処理は、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROMやHDDの記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、CD(Compact Disc)、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
また、上述した実施形態における各処理の一部又は全部を典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現してもよい。また、装置の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路又は汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能であることは勿論である。
1 ベッド装置
10 下部フレーム
12 キャスター
14 基部
20 昇降装置
22、24 リンク
26 支持部
30 上部フレーム
32 支持部
34 アクチュエータ
34a ロッド
42 背ボトム
44 腰ボトム
46 膝ボトム
48 脚ボトム
50 ロードセル
110 制御部
120 昇降装置制御部
130 センサ検出部
135 ロードセル
140 記憶部
150 操作表示部
160 報知部

Claims (12)

  1. 下部フレームと、上部フレームと、前記上部フレームの昇降動作を行う昇降装置と、を有するベッド装置であって、
    前記上部フレームが下降した場合に、前記上部フレームと前記下部フレームとの間に挟持されて荷重を検出する荷重検出手段、
    を備えることを特徴とするベッド装置。
  2. 前記荷重検出手段は、ベッド装置の基部の近傍に設けられることを特徴とする請求項1に記載のベッド装置。
  3. 前記荷重検出手段は、前記下部フレームの上に配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載のベッド装置。
  4. 前記荷重検出手段は、前記上部フレームの下に配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載のベッド装置。
  5. 前記荷重検出手段は3箇所以上設けられることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のベッド装置。
  6. 前記上部フレームが下限まで下降していない場合には、報知を行う報知手段を更に備えることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のベッド装置。
  7. 前記荷重検出手段により、患者の離床時に検出された荷重値を基準値として記憶する基準値記憶手段と、
    前記荷重検出手段により検出された前記患者が在床時の荷重値と、前記基準値との差異を、前記患者の体重として出力する体重出力手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のベッド装置。
  8. 前記荷重検出手段により、前記荷重値が検出されなくなった場合、前記検出されている荷重値が軽くなった場合又は前記荷重値が激しく変動した場合に報知を行うことを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載のベッド装置。
  9. 前記昇降装置は、
    前記上部フレームと前記下部フレームとを接続するリンク機構と、
    前記リンク機構を作動させる駆動部と、
    を有することを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のベッド装置。
  10. 前記荷重検出手段は、ロードセルであることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載のベッド装置。
  11. 下部フレームと、上部フレームと、前記上部フレームの昇降動作を行う昇降装置と、を有するベッド装置における荷重検出方法であって、
    前記上部フレームが下降した場合に、前記上部フレームと前記下部フレームとの間に挟持されて荷重を検出する荷重検出ステップ、
    を含むことを特徴とするベッド装置における荷重検出方法。
  12. 下部フレームと、上部フレームと、前記上部フレームの昇降動作を行う昇降機構と、を有するベッド装置に装着可能な荷重検出装置であって、
    前記上部フレームが下降した場合に、前記上部フレームと前記下部フレームとの間に挟持されるように配設されるロードセルと、
    前記上部フレームが下降している状態で、前記ロードセルから荷重を検出する荷重検出手段と、
    を備えることを特徴とする荷重検出装置。
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