JP5452999B2 - 離床情報管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、寝床(例:ベッド寝床部)上に在床している被験者の寝床からの離床に関する情報を管理する離床情報管理システム及び離床情報管理方法に関する。
ベッドの寝床部上の被験者(例:被介護者)が寝床部から離床したことを検出する装置として、例えば、特開2005−152616号公報(特許文献1)に開示された装置が知られている。この装置は、寝床部上のマットレスの下に配置されたパネル式センサの電気信号の変化によって被験者の離床を検出し、被験者が離床したことをナースコール装置を介して介護者(例:看護師、被験者の家族、親類)にアラーム音等で報知するように構成されている。
被験者の離床を検出する装置として、その他に、幾つかの装置が知られている(例えば、特許文献2〜6参照)。
上記のような装置によって被験者が離床したことを知った介護者は、ベッドが設置されている居所へ行き、被験者に対し必要な介助を行う。そして、介助後に、介護者は、被験者の離床に関する情報を管理するため、介護日誌に被験者の離床理由、介護内容(介助内容)、離床時刻などの介護記録を記入していた。
特開2005−152616号公報 特開2006−305343号公報 特開2007−175208号公報 特開2007−330658号公報 特開2007−330659号公報 特開2008−264338号公報
しかしながら、介護者は忙しいために介護記録を記入することが負担となっていた。特に夜間は介護者の人数が少なくなるため、介護者は昼間に比べて多くの被験者に対して介助を行う必要があり、そのため、介護記録を記入することが非常に大きな負担となっていた。
本発明は、上述した技術背景に鑑みてなされたもので、その目的は、被験者の離床に関する情報を容易に管理することができる離床情報管理システム及び離床情報管理方法を提供することにある。
本発明は以下の手段を提供する。
[1] 被験者が在床した寝床に掛かる荷重を検出する荷重検出手段と、
前記荷重検出手段により検出された荷重値に基づいて、被験者が離床行動をしたか否かを判定する離床判定手段と、
前記離床判定手段により被験者が離床行動をしたと判定された場合、報知対象者に離床に関する情報を報知する報知手段に該報知手段の動作信号を送信する動作信号送信手段と
前記離床判定手段により被験者が離床行動をしたと判定された場合、あるいは前記動作信号送信手段により動作信号が送信された場合、被験者に関する複数のイベントを表示部に表示させる表示制御手段と、
前記表示部に表示された複数のイベントの中から選択されたイベントを記録部に記録させる記録制御手段と、を備えていることを特徴とする離床情報管理システム。
[2] 前記記録制御手段は、更に、前記離床判定手段により被験者が離床行動をしたと判定された時刻、あるいは前記動作信号送信手段により動作信号が送信された時刻を、前記選択されたイベントと関連付けて前記記録部に記録させる請求項1記載の離床情報管理システム。
[3] 前記離床判定手段は、被験者が離床行動をしたか否かについての判定基準を複数有しており、
前記記録制御手段は、更に、前記離床判定手段が被験者の離床行動の判定に適用した判定基準を、前記選択されたイベントと関連付けて前記記録部に記録させる請求項1又は2記載の離床情報管理システム。
[4] 前記表示制御手段は、前記離床判定手段により被験者が離床行動をしたと判定された場合、あるいは前記動作信号送信手段により動作信号が送信された場合、前記複数のイベントのうち、前記離床判定手段が被験者の離床行動の判定に適用した判定基準と予め関連付けられたイベントを、他のイベントよりも目立つように又は上位に表示部に表示させる請求項3記載の離床情報管理システム。
[5] 前記荷重検出手段は、寝床の頭側右端部及び頭側左端部にそれぞれ掛かる荷重を検出する第1及び第2荷重検出部を有しており、
前記第1及び第2荷重検出部により検出されるとともに寝床を風袋として減算処理した荷重値をそれぞれW1及びW2とし、
被験者の体重をWAとし、
1/20〜1/5の範囲内における所定の第1閾値をT1とし、
W1及びW2を合計した現在の頭側荷重値及びt秒前の頭側荷重値を、それぞれWh及びWh-tとするとき、
前記離床判定手段は、被験者が離床行動をしたか否かについての判定基準を複数有しており、
前記複数の判定基準のうち一つは、
h-t−Wh>WA×T1 …式(1)
の第1判定式を満たすか否かであり、
前記離床判定手段は、少なくとも前記第1判定式(1)を満たした場合、被験者が離床行動をしたと判定する請求項1〜4のいずれかに記載の離床情報管理システム。
[6] 前記荷重検出手段は、寝床の頭側右端部、頭側左端部及び足側右端部及び足側左端部にそれぞれ掛かる荷重を検出する第1〜第4荷重検出部を有しており、
前記第1〜第4荷重検出部により検出された荷重値に基づいて演算された寝床上の被験者の重心位置をPとし、
寝床の幅方向各端辺から寝床中央部側へ所定距離離れた第1設定位置までの領域を、寝床の最端領域とし、
前記各第1設定位置から寝床中央部側へ所定距離離れた第2設定位置までの領域を、寝床の端寄り領域とするとき、
前記離床判定手段は、被験者が離床行動をしたか否かについての判定基準を複数有しており、
前記複数の判定基準のうち一つは、被験者の重心位置Pが寝床の端寄り領域内にあるか否かであり、
前記離床判定手段は、少なくとも被験者の重心位置Pが寝床の端寄り領域内にある場合、被験者が離床行動をしたと判定する請求項1〜5のいずれかに記載の離床情報管理システム。
[7] 前記荷重検出手段は、寝床の頭側右端部、頭側左端部及び足側右端部及び足側左端部にそれぞれ掛かる荷重を検出する第1〜第4荷重検出部を有しており、
前記第1〜第4荷重検出部により検出された荷重値に基づいて演算された寝床上の被験者の重心位置をPとし、
寝床の幅方向各端辺から寝床中央部側へ所定距離離れた第1設定位置までの領域を、寝床の最端領域とし、
前記各第1設定位置から寝床中央部側へ所定距離離れた第2設定位置までの領域を、寝床の端寄り領域とするとき、
前記離床判定手段は、被験者が離床行動をしたか否かについての判定基準を複数有しており、
前記複数の判定基準のうち一つは、被験者の重心位置Pが寝床の最端領域内にあるか否かであり、
前記離床判定手段は、少なくとも被験者の重心位置Pが寝床の最端領域内にある場合、被験者が離床行動をしたと判定する請求項1〜6のいずれかに記載の離床情報管理システム。
[8] 前記荷重検出手段は、寝床の頭側右端部、頭側左端部及び足側右端部及び足側左端部にそれぞれ掛かる荷重を検出する第1〜第4荷重検出部を有しており、
前記第1〜第4荷重検出部により検出されるとともに寝床を風袋として減算処理した荷重値をそれぞれW1〜W4とし、
W1〜W4を合計した総荷重値をWaとし、
被験者の体重をWAとし、
前記第1〜第4荷重検出部から出力された荷重値に基づいて演算された寝床上の被験者の重心位置をPとし、
寝床の幅方向各端辺から寝床中央部側へ所定距離離れた第1設定位置までの領域を、寝床の最端領域とし、
前記各第1設定位置から寝床中央部側へ所定距離離れた第2設定位置までの領域を、寝床の端寄り領域とし、
0.1〜0.5の範囲内における所定の第2閾値をT2とし、
0.6〜0.9の範囲内における所定の第3閾値をT3とするとき、
前記離床判定手段は、被験者が離床行動をしたか否かについての判定基準を複数有しており、
前記複数の判定基準のうち一つは、
WA×T2≦Wa≦WA×T3 …式(2)
の第2判定式(2)を満たすか否かであり、
前記複数の判定基準のうちもう一つは、被験者の重心位置Pが寝床の端寄り領域内にあるか否かであり、
前記離床判定手段は、少なくとも、前記第2判定式(2)を満たし且つ被験者の重心位置Pが寝床の端寄り領域内にある場合、被験者が離床行動をしたと判定する請求項1〜7のいずれかに記載の離床情報管理システム。
[9] 前記荷重検出手段は、寝床の頭側右端部、頭側左端部及び足側右端部及び足側左端部にそれぞれ掛かる荷重を検出する第1〜第4荷重検出部を有しており、
前記第1〜第4荷重検出部により検出されるとともに寝床を風袋として減算処理した荷重値をそれぞれW1〜W4とし、
W1〜W4を合計した総荷重値をWaとし、
被験者の体重をWAとし、
0.5〜0.8の範囲内における所定の第4閾値をT4としたとき、
前記離床判定手段は、被験者が離床行動をしたか否かについての判定基準を複数有しており、
前記複数の判定基準のうち一つは、
Wa<WA×T4 …式(3)
の第3判定式(3)を満たすか否かであり、
前記離床判定手段は、少なくとも前記第3判定式を満たした場合、被験者が離床行動をしたと判定する請求項1〜8のいずれかに記載の離床情報管理システム。
[10] 被験者が在床した寝床に掛かる荷重を荷重検出手段により検出する荷重検出工程と、
前記荷重検出手段により検出された荷重値に基づいて、被験者が離床行動をしたか否かを判定する離床判定工程と、
前記離床判定工程で被験者が離床行動をしたと判定された場合、報知対象者に離床に関する情報を報知する報知手段に該報知手段の動作信号を送信する動作信号送信工程と、
前記離床判定工程で被験者が離床行動をしたと判定された場合、あるいは前記動作信号送信工程で動作信号が送信された場合、被験者に関する複数のイベントを表示部に表示させる表示制御工程と、
前記表示部に表示された複数のイベントの中から選択されたイベントを記録部に記録させる記録制御工程と、を備えていることを特徴とする離床情報管理方法
本発明は以下の効果を奏する。
[1]の発明では、離床情報管理システムは、離床判定手段により被験者が離床行動をしたと判定された場合、あるいは動作信号送信手段により動作信号が送信された場合、被験者に関する複数のイベントを表示部に表示させる表示制御手段と、表示部に表示された複数のイベントの中から選択されたイベントを記録部に記録させる記録制御手段と、を備えている。そのため、被験者を介護する介護者は、表示部に表示された複数のイベントの中から該当するイベントを選択すれば、その選択されたイベントが記録部に自動的に記録されるから、イベントをわざわざ介護日誌に記入する必要がなく、介護者の負担を減らすことがきる。したがって、被験者の離床に関する情報を容易に管理することができる。
[2]の発明では、記録制御手段は、更に、離床判定手段により被験者が離床行動をしたと判定された時刻、あるいは動作信号送信手段により動作信号が送信された時刻を、選択されたイベントと関連付けて記録部に記録させるものである。したがって、このような時刻を被験者の離床時刻として記録部に自動的に記録することができ、そのため、離床時刻をわざわざ介護日誌に記入する必要がなく、介護者の負担を更に減らすことができる。したがって、被験者の離床に関する情報を更に容易に管理することができる。さらに、被験者の離床時刻とその時のイベントとの関連性を分析することが可能となる。
[3]の発明では、記録制御手段は、更に、離床判定手段が被験者の離床行動の判定に適用した判定基準を、選択されたイベントと関連付けて記録部に記録させるものである。したがって、被験者の離床に関する情報してより多くの情報を管理することができる。さらに、判定基準とその時のイベントとの関連性を分析することが可能となる。
[4]の発明では、表示制御手段は、離床判定手段により被験者が離床行動をしたと判定された場合、あるいは動作信号送信手段により動作信号が送信された場合、複数のイベントのうち、離床判定手段が被験者の離床行動の判定に適用した判定基準と関連付けられたイベントを、他のイベントよりも目立つように又は上位に表示部に表示させるものである。これにより、介護者は、複数のイベントの中から該当するイベントを迅速に選択することが可能となる。
[5]〜[9]の発明では、被験者の離床行動を確実に判定することができる。
[10]の発明では、被験者の離床に関する情報を容易に管理することができる離床情報管理方法を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る離床情報管理システムの概略斜視図である。 図2は、同システムが適用されたベッドの寝床部の平面図である。 図3は、同システムのコントローラの斜視図である。 図4は、同システム全体の構成を示すブロック図である。 図5は、同システムの記録部への記録内容の一例を示す図である。 図6は、同記録内容を解析した解析結果の一表示例を示す図である。 図7は、同記録内容を解析した解析結果のもう一つの表示例を示す図である。 図8は、同システムの動作を示すフローチャートである。
次に、本発明の一実施形態について図面を参照して以下に説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る離床情報管理システム1は、寝床上の被験者Hの離床に関する情報を管理するものであり、医療施設(例:病院)、介護施設、高齢者施設、一般家庭等で使用されるものである。本実施形態では、システム1は例えば医療施設に用いられている。
本実施形態では、寝床はベッド50の寝床部51である。ベッド50は、床面等からなるベッド設置面54上に設置されている。図2に示すように、ベッド50の寝床部51は平面視方形状であり、詳述すると、被験者Hの身長方向に長い平面視長方形状である。本実施形態では、寝床部51において、仰臥姿勢(即ち仰向け姿勢)の被験者Hの頭側及び足側をそれぞれ寝床部51の頭側及び足側とし、被験者Hの右側及び左側をそれぞれ寝床部51の右側及び左側とする。さらに、寝床部51の任意の位置を二次元直交座標系(X、Y座標)で表示するため、寝床部51の中央を原点O(0,0)とし、寝床部51の頭方向を「+X軸方向」、足方向を「−X軸方向」、右方向を「+Y軸方向」及び左方向を「−Y軸方向」と定義する。
ベッド50は、寝床部51を所定高さに水平に支持する4個の脚部、即ち、頭側右脚部52、頭側左脚部52、足側右脚部52及び足側左脚部52を有している。頭側右脚部52、頭側左脚部52、足側右脚部52及び足側左脚部52は、それぞれ、寝床部51の頭側右端部、頭側左端部、足側右端部及び足側左端部を寝床部51の下方から支持している。なお本発明では、各脚部52の下端部にベッド移動用キャスタ(図示せず)が設けられていても良い。
ベッド50の寝床部51上には、被験者Hとして、病人、認知症患者、高齢者、健康人、乳幼児等の人が、就寝、診察、検査等のために仰臥姿勢等で臥床する(横たわる)。
本実施形態のシステム1は、図1及び4に示すように、荷重検出手段2、コントローラ3、報知手段29、解析手段27、印刷手段28などを具備している。
報知手段29は、被験者Hの離床に関する情報を音、光、文字等で報知対象者に報知するものである。報知対象者とは、被験者Hを監視している監視者、被験者Hを介護(介助を含む。)する介護者(例:看護師、被験者の家族、親類)などである。本実施形態では、報知対象者は例えば介護者とする。この報知手段29は、介護者がいる場所(例:ナースステーション、介護者の詰め所)に設置されたり、携帯電話機に搭載されたりする。本実施形態では、報知手段29は例えばナースステーションに設置されている。また、被験者Hの離床に関する情報とは、被験者Hが離床行動をしたという情報などである。
この報知手段29は、図示していないが、報知スピーカ、報知ランプ、表示部等を有している。報知スピーカは、被験者Hの離床に関する情報を音声やアラーム音で報知するものであり、本実施形態では、アラーム音を「離床アラーム」として報知する。報知ランプは、離床に関する情報をランプの点灯や点滅等で報知するものである。表示部は、離床に関する情報を文字、記号、図等の表示により報知するものである。
本実施形態では、報知手段29は、ナースコール装置40に予め備えられた報知手段42と兼用のものであって、離床に関する情報をアラーム音で介護者(即ち看護師等)に報知するものである。図1において、41は、ナースコール装置40におけるナース呼出要求を受け付ける呼出端末である。この呼出端末41はベッド50のヘッドボード部53(又はその近傍)に配置されている。
荷重検出手段2は、被験者Hが在床した寝床部51に掛かる荷重を所定時間毎に連続して検出するものである。本実施形態では、荷重検出手段2は4つの第1〜第4荷重検出部2a〜2dを有している。図1に示すように、第1荷重検出部2aは、寝床部51の頭側右端部に掛かる荷重を検出するものであり、頭側右脚部52とベッド設置面54との間に配置されている。第2荷重検出部2bは、寝床部51の頭側左端部に掛かる荷重を検出するものであり、頭側左脚部52とベッド設置面54との間に配置されている。第3荷重検出部2cは、寝床部51の足側右端部に掛かる荷重を検出するものであり、足側右脚部52とベッド設置面54との間に配置されている。第4荷重検出部2dは、寝床部51の足側左端部に掛かる荷重を検出するものであり、足側左脚部52とベッド設置面54との間に配置されている。各荷重検出部2a〜2dは互いに同一構成である。また各荷重検出部2a〜2dの検出周期(即ちサンプリング周期)は、例えば0.005〜10sの範囲内に設定され、具体的には例えば0.5sである。
各荷重検出部2a〜2dは、基本的にはロードセル式のものであり、各荷重検出部2a〜2dが検出した荷重値を各荷重検出部2a〜2dに備えられた通信部(図示せず)によりコントローラ3に送信するように構成されている。通信部は、本実施形態では無線通信部であり、無線信号でコントローラ3への送信が行われる。なお本発明では、通信部はその他に有線通信部であっても良い。
各荷重検出部2a〜2dは、各荷重検出部2a〜2dを動作させる電源(図示せず)を内蔵している。電源は、例えば電池であり、具体的には乾電池(例:単一〜単五乾電池)、二次電池(例:蓄電池、充電式電池)等である。
コントローラ3は、図1に示すように、荷重検出手段2、報知手段29、解析手段27及び印刷手段28とは別体であって、ベッド毎に配置されるものである。本実施形態では、コントローラ3は、ベッド50のヘッドボード部53(又はその近傍)に取外し可能に取り付けられている。図3は、このコントローラ3の斜視図を示している。
このコントローラ3は、記憶部(ROM、RAM等)、CPU等を有するコンピュータを有するものであり、図4に示すように、通信手段4、時刻計測手段5、離床判定手段6、表示制御手段19、表示部22、選択手段23、記録制御手段24、記録部25、動作信号送信手段26等を内蔵している。コンピュータには、所定の判定や演算等を行うためのプログラムが予めインストールされている。
通信手段4は、各荷重検出部2a〜2dと通信するものである。本実施形態では、通信手段4は無線通信手段であり、各荷重検出部2a〜2dと無線通信するものである。各荷重検出部2a〜2dから送信された荷重値は、この通信手段4で受信される。なお本実施形態では、各荷重検出部2a〜2dから送信される荷重値は、寝床部51の各所定部位に掛かる荷重の大きさに対応する電圧値も含む。
離床判定手段6は、4個の荷重検出部2a〜2dにより検出された荷重値に基づいて、被験者Hが離床行動をしたか否かを判定するものである。
離床判定手段6が判定をする際に行われる演算について詳述すると、次のとおりである。
離床判定手段6は、各荷重検出部2a〜2dにより検出されるとともに寝床部51を風袋として減算処理した荷重値を演算する荷重値演算部7と、各荷重値を記憶する荷重値記憶部8とを有する。風袋としての寝床部51の荷重値とは、被験者Hが寝床部51上に在床していない時の荷重値である。すなわち、被験者Hが寝床部51上に在床していないときに予め各荷重検出部2a〜2dにより検出した荷重値を、寝床部51単体(即ち風袋)の各荷重値とする。そして、荷重値演算部7では、被験者Hが寝床部51上に在床しているときに各荷重検出部2a〜2dにより検出した荷重値から、寝床部51単体の各荷重値を減算することにより、被験者H自体の各荷重値が演算される。こうして演算された4個の荷重値のうち、第1荷重検出部2aにより検出され且つ寝床部51単体の荷重値が減算処理された荷重値を「W1」、第2荷重検出部2bにより検出され且つ寝床部51単体の荷重値が減算処理された荷重値を「W2」、第3荷重検出部2cにより検出され且つ寝床部51単体の荷重値が減算処理された荷重値を「W3」、第4荷重検出部2dにより検出され且つ寝床部51単体の荷重値が減算処理された荷重値を「W4」とする。W1〜W4は、各荷重検出部2a〜2dの検出周期毎に、荷重値記憶部8に荷重検出時刻と関連付けられて記憶されるとともに、更に記録部25に荷重検出時刻と関連付けられて記録される。
さらに、離床判定手段6は、W1〜W4を合計した総荷重値Waを演算する総荷重値演算部9を有する。
さらに、離床判定手段6は、被験者Hの体重WAが予め記憶される体重記憶部10を有する。WAは、体重計(図示せず)で予め測定されて体重記憶部10に記憶される。なお本発明では、被験者Hが寝床部51上に在床しているときにW1〜W4を合計した総荷重値を総荷重値演算部9により予め演算しておき、この総荷重値を被験者Hの体重WAとして体重記憶部10に記憶させても良い。
さらに、離床判定手段6は、W1とW2を合計した現在の頭側荷重値Whと、荷重値記憶部8に記憶されたt秒前の頭側荷重値Wh-tとをそれぞれ演算する頭側荷重値演算部11を有する。すなわち、Wh=W1+W2である。t秒前は、例えば3〜30秒前の範囲内から選択され、具体的には例えば5秒前とか15秒前である。
さらに、離床判定手段6は、所定の複数の閾値が予め記憶される閾値記憶部12を有する。複数の閾値は、第1閾値T1、第2閾値T2、第3閾値T3及び第4閾値T4を含む。
T1は、1/20〜1/5の範囲内における予め設定された値である。具体的には、T1は例えば1/10である。
T2は、0.1〜0.5の範囲内における予め設定された値である。具体的には、T2は例えば0.5である。
T3は、0.6〜0.9の範囲内における予め設定された値である。具体的には、T3は例えば0.85である。
T4は、0.5〜0.8の範囲内における予め設定された値である。具体的には、T4は例えば0.5である。
さらに、離床判定手段6は、次の第1判定式(1)、第2判定式(2)及び第3判定式(3)を満たすか否かを判定する判定式判定部13を有する。
h-t−Wh>WA×T1 …式(1)
WA×T2≦Wa≦WA×T3 …式(2)
Wa<WA×T4 …式(3)
さらに、離床判定手段6は、Waが次の第4判定式(4)を満たすか否かを判定する臥床判定部14を有する。この臥床判定部14は、第4判定式(4)を満たした場合、被験者Hが臥床したと判定する。
WA×T5≦Wa≦WA×T6 …式(4)
上記第4判定式(4)において、T5は、第5閾値であり、0.7〜0.9の範囲内における予め設定された値である。具体的には、T5は例えば0.8である。T6は、第6閾値であり、1.1〜1.3の範囲内における予め設定された値である。具体的には、T6は1.2である。なお、T5とT6は閾値記憶部12に予め記憶される。
さらに、離床判定手段6は、寝床部51上の被験者Hの重心位置Pを演算する重心位置演算部15を有する。重心位置PのX座標をXp、重心位置PのY座標をYp、寝床部51の幅をBW、寝床部51の長さをBLとするとき(図2参照)、重心位置演算部15では、Xp及びYpはそれぞれ次式(5X)及び(5Y)により演算される。
Xp=(W1+W2−W3−W4)×(1/WA)×(BL/2) …式(5X)
Yp=(W1+W3−W2−W4)×(1/WA)×(BW/2) …式(5Y)
BWは、例えば通常300〜1200mmの範囲内である。BL、例えば通常600〜2500mmの範囲内である。なお本実施形態では、Xpは、後述する判定基準には用いられない。したがって、Xpは必ずしも演算することを要しない。
図2に示すように、寝床部51の幅方向各端辺Q0から寝床部中央部側へ所定距離離れた第1設定位置Q1までの領域(ドットハッチングで示す)を、寝床部51の「最端領域A1」とするとき、離床判定手段6は、更に、最端領域A1に対応するY座標の範囲が予め記憶される最端領域記憶部16を有する。また、寝床部51の各第1設定位置Q1から寝床部中央部側へ所定距離離れた第2設定位置Q2までの領域(クロスハッチングで示す)を、寝床部51の「端寄り領域A2」とするとき、離床判定手段6は、寝床部51の端寄り領域A2に対応するY座標の範囲が予め記憶される端寄り領域記憶部17を有する。
具体的には、第1設定位置Q1は、例えば、寝床部51の幅方向各端辺Q0から寝床部中央部側へ端辺Q0と平行に(BW/2)×(1/5)の距離離れた位置である。第2設定位置Q2は、例えば、各第1設定位置Q1から寝床部中央部側へ端辺Q0と平行に(BW/2)×(1/5)の距離離れた位置である。なお、第1設定位置Q1は、最端領域A1又は端寄り領域A2に含まれ、本実施形態では例えば端寄り領域A2に含まれるものとする。
さらに、離床判定手段6は、詳述すると、被験者Hが離床行動をしたか否かについての判定基準を複数有しており、本実施形態では5つの第1〜第5判定基準を有する。
第1判定基準は、上記第1判定式(1)を満たすか否かである。離床判定手段6は、少なくとも第1判定式(1)を満たした場合に、被験者Hが離床行動をしたと判定する。この場合は、被験者Hがその上体を起こしたことを意味する。
第2判定基準は、上記第1判定式(1)を満たし且つ被験者Hの重心位置Pが寝床部51の端寄り領域A2内にあるか否かである。離床判定手段6は、少なくとも、第1判定式(1)を満たし且つ被験者Hの重心位置Pが寝床部51の端寄り領域A2内にある場合に、被験者Hが離床行動をしたと判定する。この場合は、被験者Hがその上体を起こし且つ寝床部51の端寄り領域A2に在床していることを意味する。具体的には、被験者Hの重心位置Pが寝床部51の端寄り領域A2内にあるとは、例えば、被験者Hの重心位置PのY座標Ypが(BW/2)×(3/5)<|Yp|≦(BW/2)×(4/5)を満たした場合である。
第3判定基準は、被験者Hの重心位置Pが寝床部51の最端領域A1内にあるか否かである。離床判定手段6は、少なくとも被験者Hの重心位置Pが寝床部51の最端領域A1内にある場合に、被験者Hが離床行動をしたと判定する。この場合は、被験者Hが寝床部51の最端領域A1に在床していることを意味する。具体的には、被験者Hの重心位置Pが寝床部51の最端領域A1内にあるとは、例えば、被験者Hの重心位置PのY座標Ypが(BW/2)×(4/5)<|Yp|≦(BW/2)×(5/5)を満たした場合である。なお本発明では、この判定式において、|Yp|の上限値(BW/2)×(5/5)は必ずしも設定することを要しない。
第4判定基準は、上記第2判定式(2)を満たし且つ被験者Hの重心位置Pが寝床部51の端寄り領域A2内にあるか否かである。離床判定手段6は、少なくとも、第2判定式(2)を満たし且つ被験者Hの重心位置Pが寝床部51の端寄り領域A2内にある場合に、被験者Hが離床行動をしたと判定する。この場合は、被験者Hがその足をベッド設置面54に着けた端座位姿勢であることを意味する。
第5判定基準は、上記第3判定式(3)を満たすか否かである。離床判定手段6は、少なくとも第3判定式(3)を満たした場合に、被験者Hが離床行動をしたと判定する。この場合は、被験者Hが寝床部51から略完全に離床したことを意味する。
動作信号送信手段26は、離床判定手段6により被験者Hが離床行動をしたと判定された場合、報知手段29に該報知手段29の動作信号を無線又は有線で送信するものである。本実施形態では、動作信号の送信は有線で行われる。すなわち、動作信号送信手段26からの動作信号は、ナースコール装置40における呼出端末41から報知手段29に呼出信号を送信する信号線43を通じて報知手段29に送信される。なお本発明では、動作信号の送信は、有線の他に無線であっても良い。
さらに、離床判定手段6は、被験者Hが離床行動をしたと判定された場合、報知手段29の動作信号を報知手段29に送信せよとの命令信号を動作信号送信手段26に迅速に送信するように構成されている。動作信号送信手段26は、この命令信号を受信すると、その命令に従って報知手段29に該報知手段29の動作信号を無線又は有線で送信する。離床判定手段6が被験者Hが離床行動をしたと判定した時刻と、動作信号送信手段26が報知手段29の動作信号を送信した時刻との間のタイムラグは、非常に小さく、そのため、双方の時刻は略同時刻であると捉えて良い。
時刻計測手段5は、離床判定手段6により被験者Hが離床行動をしたと判定された時刻や、動作信号送信手段26により報知手段29の動作信号が送信された時刻などを計測するものであり、例えば水晶発振式時計からなる。
表示部22は、図3に示すように、コントローラ3の操作面の上部に設けられた液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等からなるものであり、被験者Hに関する複数のイベントE、時刻等を表示するものである。複数のイベントEは、後述する表示制御手段19に予め記憶されている。
本実施形態では、表示部22に表示される複数のイベントEは、被験者Hへの介助内容を含むものであり、具体的には例えば「オムツ交換」、「トイレ誘導」、「徘徊」、「起床」及び「その他」であって、この順に上から下へ1つずつ並んで表示部22に表示される。
表示制御手段19は、離床判定手段6により被験者Hが離床行動をしたと判定された場合、あるいは動作信号送信手段26により報知手段29の動作信号が報知手段29に送信された場合、被験者Hに関する複数のイベントEを表示部22に表示させるものである。
さらに、表示制御手段19は、複数のイベントEの中から1つのイベントが選択されたか否かを判定する選択判定部20と、表示部22に複数のイベントEが表示されてから所定時間が経過したか否かを判定する経過時間判定部21とを有している。所定時間は、0.5〜10分の範囲内における予め設定された時間であり、具体的には例えば10分であり、表示制御手段19に予め記憶されている。この経過時間判定部21により所定時間が経過したと判定された場合、表示部22において複数のイベントEの表示が消される。
選択手段23は、表示部22に表示された複数のイベントEの中から適切なイベントを選択するためのものであり、コントローラ3の操作面の下部に設けられた複数の選択ボタンを有している。複数の選択ボタンのうち「右足・↓」ボタン23aは、表示部22に表示された複数のイベントEのうち一つのイベントを指示するカーソル23cを下に移動させるためのものである。カーソル23cで指示されたイベントEは網掛け状態となる。介護者が「右足・」ボタン23aを押すと、カーソル23cは下へ移動される。介護者が「YES」ボタン23bを押すと、複数のイベントEのうちカーソル23cで指示されたイベントE1が選択決定される。なお、カーソル23cが一番下のイベント(即ち「その他」)を指示している状態で「右足・↓」ボタン23aを押すと、カーソル23cは一番上のイベント(即ち「オムツ交換」)へ戻って当該イベントを指示する。
記録部25は、選択手段23で選択されたイベントE1を記録するものであり、SD(SDHCを含む)メモリカード、メモリスティック等のリムーバブル記録媒体からなる。本実施形態では、記録部25は例えばSDメモリカードである。SDメモリカード25は、コントローラ3の側面に設けられたカード挿入口3aからコントローラ3の内部に設けられた記録書込み部(図示せず)に取出し可能に挿入される。
記録制御手段24は、記録書込み部、書込み制御部等を有するものであり、所定時間毎に時刻とW1〜W4とをSDメモリカード25に記録させるとともに、更に、離床判定手段6により被験者Hが離床行動をしたと判定された時刻、あるいは動作信号送信手段26により報知手段29の動作信号が送信された時刻と、W1〜W4と、被験者Hの状態(ステータス)と、判定基準と、選択されたイベントE1とを、互いに関連付けてSDメモリカード25に記録させるように構成されている。
図5は、記録制御手段24によりSDメモリカード25に記録された記録内容を表形式で示した図である。
SDメモリカード25に記録されるW1〜W4の単位は「kg」である。ただし本発明では、SDメモリカード25に記録されるW1〜W4は、その他に例えば、各荷重検出部2a〜2dにより検出された荷重値に対応する電圧値であっても良い。
同図において、ステータス欄31は、被験者Hの状態を示す欄であり、この欄31には、離床判定手段6により被験者Hが離床行動をしていないと判定された場合には「臥床」と記録され、被験者Hが離床行動をしたと判定された場合には「離床」と記録される。
判定基準欄32は、離床判定手段6が被験者Hの離床行動の判定に適用した判定基準が記録される欄である。すなわち、この欄32には、「第1判定基準」、「第2判定基準」、「第3判定基準」、「第4判定基準」及び「第5判定基準」のうちいずれか1つが記録される。
イベント欄33は、選択されたイベントE1が記録される欄である。すなわち、この欄33には、「オムツ交換」、「トイレ誘導」、「徘徊」、「起床」及び「その他」のうちいずれか1つが記録される。なお複数のイベントEの中から何らイベントが選択されなかった場合には、判定基準欄32とイベント欄33はそれぞれ空欄となる。
同図に示すように、SDメモリカード25には、離床判定手段6により被験者Hが離床行動をしたと判定された時刻、あるいは動作信号送信手段26により報知手段29の動作信号が送信された時刻と、W1〜W4と、被験者Hの状態と、判定基準と、選択されたイベントE1とが、互いに関連付けて記録される。
さらに、表示制御手段19は、離床判定手段6により被験者Hが離床行動をしたと判定された場合、あるいは動作信号送信手段26により動作信号が報知手段29に送信された場合、複数のイベントEのうち、離床判定手段6が被験者Hの離床行動の判定に適用した判定基準と予め関連付けられたイベントを、他のイベントよりも目立つように又は上位に表示部22に表示させるように構成されている。
すなわち、この表示制御手段19において、第1〜第5判定基準には、それぞれ、対応するイベントが予め関連付けられている。例えば、第1判定基準にはオムツ交換、第2判定基準にはトイレ誘導が関連付けられている。そして、離床判定手段6が適用した判定基準が例えば第1判定基準である場合、オムツ交換が他のイベントよりも目立つように又は上位に表示部22に表示される。関連付けられたイベントを他のイベントよりも目立つように表示する方法としては、複数のイベントEが表示部22に表示される時に最初にカーソル23cで関連付けられたイベントを指示することで、当該イベントを網掛け状態にするとか、関連付けられたイベントの文字を太字で表示するとか、関連付けられたイベントの文字を点滅させること等が挙示される。関連付けられたイベントを他のイベントよりも上位に表示するとは、例えば、複数のイベントEのうち関連付けられたイベントを最上位に表示することが挙示される。
コントローラ3は、該コントローラ3を動作させる電源(図示せず)を内蔵している。電源は、例えば電池であり、具体的には乾電池(例:単一〜単五乾電池)、二次電池(例:蓄電池、充電式電池)等である。なお本発明では、コントローラ3は、内蔵電源の他に、外部電源により動作されるように構成されていても良い。
解析手段27と印刷手段28は、例えば、解析室やナースステーションに設置されるものである。
解析手段27は、一般に市販されているパソコンからなるものであり、コントローラ3から取り出されたSDメモリカード(記録部)25に記録された記録内容を読み込むカードリーダ(図示せず)を装備している。さらに、解析手段27には、カートリーダにより読み込まれた記録内容を解析してその解析結果をパソコンのディスプレイ27aに表示させる所定の解析ソフトウエアが予めインストールされている。
印刷手段28は、一般に市販されているレーザプリンタ、インクジェットプリンタ等のプリンタからなるものであり、解析手段27による解析結果を紙に印刷するものである。解析結果が印刷された紙は、被験者Hの介護記録が記入された介護記録紙として被験者Hの介護日誌にファイルされる。
図6及び7は、それぞれ、解析手段27による解析結果をディスプレイ27aに表示した画面を示している。図6に示した画面は、記録内容を日別に解析した解析結果である。図7に示した画面は、記録内容を解析して一週間分をまとめて一覧表示した解析結果である。
図6において、「イベント時刻」35とは、離床判定手段6により被験者Hが離床行動をしたと判定された時刻、あるいは動作信号送信手段26により報知手段29の動作信号が送信された時刻であり、すなわち被験者Hの離床時刻を意味している。「イベント内容」36とは、選択手段23で選択されたイベントE1である。同図に示すように、イベント時刻(離床時刻)と選択されたイベントE1とは、互いに関連付けられて横並びに表示される。
図7中の中段において、斜線領域37は、被験者Hが臥床していた時間帯(臥床時間帯)を示している。非斜線領域(白領域)38は、被験者Hが離床していた時間帯(離床時間帯)を示している。「▼」39は、離床判定手段6により被験者Hが離床行動をしたと判定された時刻、あるいは動作信号送信手段26により報知手段29の動作信号が送信された時刻を指示している。同図では、「▼」39は、報知手段29により報知された「離床アラーム」と表示されている。
次に、本実施形態のシステム1の動作について、図8に示したフローチャートを参照して以下に説明する。ここで、このシステム1では、説明の便宜上、離床判定手段6により被験者Hが離床行動をしたと判定された場合と、動作信号送信手段26により報知手段29の動作信号が送信された場合とのうち、後者の場合に、表示制御手段19により複数のイベントEが表示部22に表示されるとともに、記録制御手段24により動作信号の送信時刻がSDメモリカード(記録部)25に記録されるものとする。
ステップS1では、荷重検出手段2の各荷重検出部2a〜2dにより荷重を検出する。
ステップS2では、離床判定手段6の様々な演算部により所定の演算を行う。
ステップS3では、被験者Hが臥床したか否かを臥床判定部14により判定する。そして、被験者Hが臥床したと判定された場合(即ちYESの場合)、ステップS4へ進む。被験者Hが臥床していないと判定された場合(即ちNOの場合)、ステップS1へ戻る。
ステップS4では、離床判定手段6により被験者Hが離床行動をしたか否か判定する。そして、被験者Hが離床行動をしたと判定された場合(即ちYESの場合)、ステップS5へ進む。被験者Hが離床行動をしていないと判定された場合(即ちNOの場合)、ステップS1へ戻る。
ステップS5では、動作信号送信手段26により報知手段29の動作信号を報知手段29に送信する。すると、この動作信号を受信した報知手段29によりアラーム音等が介護者に報知される。
ステップS6では、記録制御手段24により報知手段29の動作信号の送信時刻をSDメモリカード25に記録させる。このとき、動作信号の送信時刻は、離床判定手段6が被験者Hの離床行動の判定に適用した判定基準と関連付けられて記録される。
ステップS7では、表示制御手段19により表示部22に複数のイベントEを表示させる。
ステップS8では、イベントEが選択されたか否かを選択判定部20により判定する。そして、イベントEが選択されたと判定された場合(即ちYESの場合)、ステップS10へ進む。イベントEが選択されていないと判定された場合、ステップS9へ進む。
ステップS9では、表示部22に複数のイベントEが表示されてから所定時間が経過したか否かを経過時間判定部21により判定する。そして、複数のイベントEが表示されてから所定時間が経過していないと判定された場合(即ちNOの場合)、ステップS8へ戻る。複数のイベントEが表示されてから所定時間が経過したと判定された場合(即ちYESの場合)、表示部22において複数のイベントEの表示が消えるとともに、ステップS1へ戻る。
ステップS10では、選択されたイベントE1と、離床判定手段6が被験者Hの離床行動の判定に適用した判定基準と、W1〜W4と、被験者Hの状態とを、記録制御手段24によりSDメモリカード25に互いに関連付けて記録させる。ここで、ステップS6において動作信号の送信時刻は判定基準と関連付けられて記録されていることから、その結果、動作信号の送信時刻と、選択されたイベントE1と、判定基準と、W1〜W4と、被験者Hの状態とは、図5に示すように、互いに関連付けられて記録されることとなる。
その後、SDメモリカード25は介護者によりコントローラ3から取り出されて、解析手段27のカードリーダに差し込まれる。そして、SDメモリカード25に記録された記録内容が解析手段27により解析される。次いで、その解析結果が印刷手段28により紙に印刷される。そして、この紙は、被験者Hの介護記録が記入された介護記録紙として介護者により被験者Hの介護日誌にファイルされる。
次に、本実施形態のシステム1に用られる離床情報管理方法について以下に説明する。
寝床部51に掛かる荷重を荷重検出手段2の各荷重検出部2a〜2dにより検出する[荷重検出工程]。
そして、各荷重検出部2a〜2dにより検出された荷重値に基づいて、離床判定手段6により被験者Hが離床行動をしたか否かを判定する。この工程を「離床判定工程」という。
離床判定工程で被験者Hが離床行動をしたと判定された場合、動作信号送信手段26により報知手段29に該報知手段29の動作信号を送信する。この工程を「動作信号送信工程」という。
離床判定工程で被験者Hが離床行動をしたと判定された場合、あるいは動作信号送信工程で報知手段29の動作信号が送信された場合、表示制御手段19により被験者Hに関する複数のイベントEを表示部22に表示させる。この工程を「表示制御工程」という。
そして、表示部22に表示された複数のイベントEの中から選択手段23で選択されたイベントE1を、記録制御手段24によりSDメモリカード25に記録させる。この工程を「記録制御工程」という。
ここで、記録制御工程では、離床判定工程で被験者Hが離床行動をしたと判定された時刻、あるいは動作信号送信工程で報知手段29の動作信号が送信された時刻を、選択されたイベントE1と関連付けてSDメモリカード25に記録させる。
さらに、記録制御工程では、離床判定工程で被験者Hの離床行動の判定に適用した判定基準を、選択されたイベントEと関連付けてSDメモリカード25に記録させる。
表示制御工程では、離床判定工程で被験者Hが離床行動をしたと判定された場合、あるいは動作信号送信工程で報知手段29の動作信号が送信されたと判定された場合、複数のイベントEのうち、離床判定工程で被験者Hの離床行動の判定に適用した判定基準と予め関連付けられたイベントを、他のイベントよりも目立つように又は上位に表示部22に表示させる。
その後、介護者がSDメモリカード25をコントローラ3から取り出して、解析手段27のカードリーダに差し込む。そして、SDメモリカード25の記録内容を解析手段27により解析する。次いで、その解析結果を印刷手段28により紙に印刷する。そして、この紙を、被験者Hの介護記録が記入された介護記録紙として被験者Hの介護日誌にファイルする。
次に、本実施形態のシステム1の使用方法について以下に説明する。
システム1を始動させることによって、寝床部51に掛かる荷重を荷重検出手段2の各荷重検出部2a〜2dにより検出する。
寝床部51上の被験者Hが離床行動をすると、離床判定手段6により被験者Hが離床行動をしたと判定されて、報知手段29の動作信号が報知手段29に動作信号送信手段26により送信される。すると、報知手段29によりアラーム音等が報知されるとともに、表示部22に複数のイベントEが表示される。
アラーム音を聞いた介護者は、ベッド50が設置されている居所へ行き、離床行動をした被験者Hに離床理由を聞く。
離床理由が被験者Hが排便や排尿をしたためである場合には、介護者は被験者Hに対してオムツ交換をし、その後、被験者Hを臥床させる。しかる後、介護者は、表示部22に表示されている複数のイベントEの中から「オムツ交換」を選択し決定する。
離床理由が被験者Hがトイレに行くためである場合には、介護者は被験者Hに対してトイレ誘導をし、その後、被験者Hを臥床させる。しかる後、介護者は、表示部22に表示されている複数のイベントEの中から「トイレ誘導」を選択し決定する。
離床理由が被験者Hの徘徊である場合には、介護者は被験者Hを臥床させる。しかる後、介護者は、表示部22に表示されている複数のイベントEの中から「徘徊」を選択し決定する。
離床理由が朝の起床である場合には、介護者は例えば被験者Hを車椅子に載せる介助を行う。しかる後、介護者は、表示部22に表示されている複数のイベントEの中から「起床」を選択し決定する。
離床理由が上記の離床理由以外である場合には、介護者は、表示部22に表示されている複数のイベントEの中から「その他」を選択し決定する。
その後、被験者Hが昼間に起床している間に、介護者はSDメモリカード25をコントローラ3から取り出して、解析手段27のカードリーダに差し込む。そして、SDメモリカード25の記録内容を解析手段27により解析する。次いで、その解析結果を印刷手段28により紙に印刷する。そして、この紙を、被験者Hの介護記録が記入された介護記録紙として被験者Hの介護日誌にファイルする。
而して、本実施形態のシステム1は次の利点がある。
システム1は、離床判定手段6により被験者Hが離床行動をしたと判定された場合、あるいは動作信号送信手段26により報知手段29の動作信号が送信された場合、被験者Hに関する複数のイベントEを表示部22に表示させる表示制御手段19と、表示部22に表示された複数のイベントの中から選択されたイベントE1をSDメモリカード(記録部)25に記録させる記録制御手段24と、を備えている。そのため、介護者は、表示部22に表示された複数のイベントEの中から該当するイベントE1を選択すれば、その選択されたイベントE1がSDメモリカード25に自動的に記録されるから、イベントをわざわざ介護日誌に記入する必要がなく、介護者の負担を減らすことがきる。したがって、被験者Hの離床に関する情報を容易に管理することができる。
記録制御手段24は、更に、離床判定手段6により被験者Hが離床行動をしたと判定された時刻、あるいは動作信号送信手段により報知手段29の動作信号が送信された時刻を、選択されたイベントEと関連付けてSDメモリカード25に記録させるものである。したがって、このような時刻を被験者Hの離床時刻としてSDメモリカード25に自動的に記録することができ、そのため、離床時刻をわざわざ介護日誌に記入する必要がなく、介護者の負担を更に減らすことができる。したがって、被験者Hの離床に関する情報を更に容易に管理することができる。さらに、被験者Hの離床時刻とその時のイベントE1との関連性を分析することが可能となる。
さらに、記録制御手段24は、離床判定手段6が被験者Hの離床行動の判定に適用した判定基準を、選択されたイベントE1と関連付けてSDメモリカード25に記録させるものである。したがって、被験者Hの離床に関する情報してより多くの情報を管理することができる。さらに、判定基準とその時のイベントE1と離床時刻との関連性を分析することが可能となる。
表示制御手段19は、離床判定手段6により被験者Hが離床行動をしたと判定された場合、あるいは動作信号送信手段26により報知手段29の動作信号が送信された場合、複数のイベントEのうち、離床判定手段6が被験者Hの離床行動の判定に適用した判定基準と関連付けられたイベントを、他のイベントよりも目立つように又は上位に表示部22に表示させるものである。これにより、介護者は、複数のイベントEの中から該当するイベントE1を迅速に選択することが可能となる。
本実施形態の離床情報管理方法は、本実施形態のシステム1における上記利点と同様の利点がある。
以上で本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に示したものであることに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々に変更可能である。
また上記実施形態では、離床判定手段6の判定基準の数は5つであるが、本発明では、判定基準の数は5つであることに限定されず、5つ以外であっても良い。さらに、本発明では、第2判定基準は、上記第1判定式(1)を満たしているか否かに拘わらず、被験者Hの重心位置Pが寝床部51の端寄り領域A2内にあるか否かだけであっても良い。
さらに本発明では、寝床はベッド50の寝床部51であることに限定されるものではない。
本発明は、寝床(例:ベッド寝床部)上に在床している被験者の寝床からの離床に関する情報を管理する離床情報管理システム及び離床情報管理方法に利用可能である。
1:システム
2:荷重検出手段
2a:第1荷重検出部
2b:第2荷重検出部
2c:第3荷重検出部
2d:第4荷重検出部
3:コントローラ
6:離床判定手段
19:表示制御手段
22:表示部
23:選択手段
24:記録制御手段
25:SDメモリカード(記録部)
26:動作信号送信手段
27:解析手段
28:印刷手段
29:報知手段
50:ベッド
51:寝床部(寝床)
Q0:寝床部の幅方向各端辺
Q1:第1設定位置
Q2:第2設定位置
A1:最端領域
A2:端寄り領域

Claims (10)

  1. 被験者が在床した寝床に掛かる荷重を検出する荷重検出手段と、
    前記荷重検出手段により検出された荷重値に基づいて、被験者が離床行動をしたか否かを判定する離床判定手段と、
    前記離床判定手段により被験者が離床行動をしたと判定された場合、報知対象者に離床に関する情報を報知する報知手段に該報知手段の動作信号を送信する動作信号送信手段と
    前記離床判定手段により被験者が離床行動をしたと判定された場合、あるいは前記動作信号送信手段により動作信号が送信された場合、被験者に関する複数のイベントを表示部に表示させる表示制御手段と、
    前記表示部に表示された複数のイベントの中から選択されたイベントを記録部に記録させる記録制御手段と、を備えており、
    前記離床判定手段は、被験者が離床行動をしたか否かについての判定基準を複数有しており、
    前記記録制御手段は、更に、前記離床判定手段が被験者の離床行動の判定に適用した判定基準を、前記選択されたイベントと関連付けて前記記録部に記録させるものであり、
    前記表示制御手段は、前記離床判定手段により被験者が離床行動をしたと判定された場合、あるいは前記動作信号送信手段により動作信号が送信された場合、前記複数のイベントのうち、前記離床判定手段が被験者の離床行動の判定に適用した判定基準と予め関連付けられたイベントを、他のイベントよりも目立つように又は上位に表示部に表示させるものであることを特徴とする離床情報管理システム。
  2. 前記荷重検出手段は、寝床の頭側右端部及び頭側左端部にそれぞれ掛かる荷重を検出する第1及び第2荷重検出部を有しており、
    前記第1及び第2荷重検出部により検出されるとともに寝床を風袋として減算処理した荷重値をそれぞれW1及びW2とし、
    被験者の体重をWAとし、
    1/20〜1/5の範囲内における所定の第1閾値をT1とし、
    W1及びW2を合計した現在の頭側荷重値及びt秒前の頭側荷重値を、それぞれW 及びW h−t とするとき、
    前記離床判定手段は、被験者が離床行動をしたか否かについての判定基準を複数有しており、
    前記複数の判定基準のうち一つは、
    h−t −W >WA×T1 …式(1)
    の第1判定式を満たすか否かであり、
    前記離床判定手段は、少なくとも前記第1判定式(1)を満たした場合、被験者が離床行動をしたと判定する請求項1記載の離床情報管理システム。
  3. 前記荷重検出手段は、寝床の頭側右端部、頭側左端部、足側右端部及び足側左端部にそれぞれ掛かる荷重を検出する第1〜第4荷重検出部を有しており、
    前記第1〜第4荷重検出部により検出されるとともに寝床を風袋として減算処理した荷重値をそれぞれW1〜W4とし、
    W1〜W4を合計した総荷重値をWaとし、
    被験者の体重をWAとし、
    前記第1〜第4荷重検出部から出力された荷重値に基づいて演算された寝床上の被験者の重心位置をPとし、
    寝床の幅方向各端辺から寝床中央部側へ所定距離離れた第1設定位置までの領域を、寝床の最端領域とし、
    前記各第1設定位置から寝床中央部側へ所定距離離れた第2設定位置までの領域を、寝床の端寄り領域とし、
    0.1〜0.5の範囲内における所定の第2閾値をT2とし、
    0.6〜0.9の範囲内における所定の第3閾値をT3とするとき、
    前記離床判定手段は、被験者が離床行動をしたか否かについての判定基準を複数有しており、
    前記複数の判定基準のうち一つは、
    WA×T2≦Wa≦WA×T3 …式(2)
    の第2判定式(2)を満たすか否かであり、
    前記複数の判定基準のうちもう一つは、被験者の重心位置Pが寝床の端寄り領域内にあるか否かであり、
    前記離床判定手段は、少なくとも、前記第2判定式(2)を満たし且つ被験者の重心位置Pが寝床の端寄り領域内にある場合、被験者が離床行動をしたと判定する請求項1又は2記載の離床情報管理システム。
  4. 被験者が在床した寝床に掛かる荷重を検出する荷重検出手段と、
    前記荷重検出手段により検出された荷重値に基づいて、被験者が離床行動をしたか否かを判定する離床判定手段と、
    前記離床判定手段により被験者が離床行動をしたと判定された場合、報知対象者に離床に関する情報を報知する報知手段に該報知手段の動作信号を送信する動作信号送信手段と
    前記離床判定手段により被験者が離床行動をしたと判定された場合、あるいは前記動作信号送信手段により動作信号が送信された場合、被験者に関する複数のイベントを表示部に表示させる表示制御手段と、
    前記表示部に表示された複数のイベントの中から選択されたイベントを記録部に記録させる記録制御手段と、を備えており、
    前記荷重検出手段は、寝床の頭側右端部及び頭側左端部にそれぞれ掛かる荷重を検出する第1及び第2荷重検出部を有しており、
    前記第1及び第2荷重検出部により検出されるとともに寝床を風袋として減算処理した荷重値をそれぞれW1及びW2とし、
    被験者の体重をWAとし、
    1/20〜1/5の範囲内における所定の第1閾値をT1とし、
    W1及びW2を合計した現在の頭側荷重値及びt秒前の頭側荷重値を、それぞれW 及びW h−t とするとき、
    前記離床判定手段は、被験者が離床行動をしたか否かについての判定基準を複数有しており、
    前記複数の判定基準のうち一つは、
    h−t −W >WA×T1 …式(1)
    の第1判定式を満たすか否かであり、
    前記離床判定手段は、少なくとも前記第1判定式(1)を満たした場合、被験者が離床行動をしたと判定することを特徴とする離床情報管理システム。
  5. 前記荷重検出手段は、寝床の頭側右端部、頭側左端部、足側右端部及び足側左端部にそれぞれ掛かる荷重を検出する第1〜第4荷重検出部を有しており、
    前記第1〜第4荷重検出部により検出されるとともに寝床を風袋として減算処理した荷重値をそれぞれW1〜W4とし、
    W1〜W4を合計した総荷重値をWaとし、
    被験者の体重をWAとし、
    前記第1〜第4荷重検出部から出力された荷重値に基づいて演算された寝床上の被験者の重心位置をPとし、
    寝床の幅方向各端辺から寝床中央部側へ所定距離離れた第1設定位置までの領域を、寝床の最端領域とし、
    前記各第1設定位置から寝床中央部側へ所定距離離れた第2設定位置までの領域を、寝床の端寄り領域とし、
    0.1〜0.5の範囲内における所定の第2閾値をT2とし、
    0.6〜0.9の範囲内における所定の第3閾値をT3とするとき、
    前記離床判定手段は、被験者が離床行動をしたか否かについての判定基準を複数有しており、
    前記複数の判定基準のうち一つは、
    WA×T2≦Wa≦WA×T3 …式(2)
    の第2判定式(2)を満たすか否かであり、
    前記複数の判定基準のうちもう一つは、被験者の重心位置Pが寝床の端寄り領域内にあるか否かであり、
    前記離床判定手段は、少なくとも、前記第2判定式(2)を満たし且つ被験者の重心位置Pが寝床の端寄り領域内にある場合、被験者が離床行動をしたと判定する請求項4記載の離床情報管理システム。
  6. 被験者が在床した寝床に掛かる荷重を検出する荷重検出手段と、
    前記荷重検出手段により検出された荷重値に基づいて、被験者が離床行動をしたか否かを判定する離床判定手段と、
    前記離床判定手段により被験者が離床行動をしたと判定された場合、報知対象者に離床に関する情報を報知する報知手段に該報知手段の動作信号を送信する動作信号送信手段と
    前記離床判定手段により被験者が離床行動をしたと判定された場合、あるいは前記動作信号送信手段により動作信号が送信された場合、被験者に関する複数のイベントを表示部に表示させる表示制御手段と、
    前記表示部に表示された複数のイベントの中から選択されたイベントを記録部に記録させる記録制御手段と、を備えており、
    前記荷重検出手段は、寝床の頭側右端部、頭側左端部、足側右端部及び足側左端部にそれぞれ掛かる荷重を検出する第1〜第4荷重検出部を有しており、
    前記第1〜第4荷重検出部により検出されるとともに寝床を風袋として減算処理した荷重値をそれぞれW1〜W4とし、
    W1〜W4を合計した総荷重値をWaとし、
    被験者の体重をWAとし、
    前記第1〜第4荷重検出部から出力された荷重値に基づいて演算された寝床上の被験者の重心位置をPとし、
    寝床の幅方向各端辺から寝床中央部側へ所定距離離れた第1設定位置までの領域を、寝床の最端領域とし、
    前記各第1設定位置から寝床中央部側へ所定距離離れた第2設定位置までの領域を、寝床の端寄り領域とし、
    0.1〜0.5の範囲内における所定の第2閾値をT2とし、
    0.6〜0.9の範囲内における所定の第3閾値をT3とするとき、
    前記離床判定手段は、被験者が離床行動をしたか否かについての判定基準を複数有しており、
    前記複数の判定基準のうち一つは、
    WA×T2≦Wa≦WA×T3 …式(2)
    の第2判定式(2)を満たすか否かであり、
    前記複数の判定基準のうちもう一つは、被験者の重心位置Pが寝床の端寄り領域内にあるか否かであり、
    前記離床判定手段は、少なくとも、前記第2判定式(2)を満たし且つ被験者の重心位置Pが寝床の端寄り領域内にある場合、被験者が離床行動をしたと判定することを特徴とする離床情報管理システム。
  7. 前記記録制御手段は、更に、前記離床判定手段により被験者が離床行動をしたと判定された時刻、あるいは前記動作信号送信手段により動作信号が送信された時刻を、前記選択されたイベントと関連付けて前記記録部に記録させる請求項1〜6のいずれかに記載の離床情報管理システム。
  8. 前記荷重検出手段は、寝床の頭側右端部、頭側左端部、足側右端部及び足側左端部にそれぞれ掛かる荷重を検出する第1〜第4荷重検出部を有しており、
    前記第1〜第4荷重検出部により検出された荷重値に基づいて演算された寝床上の被験者の重心位置をPとし、
    寝床の幅方向各端辺から寝床中央部側へ所定距離離れた第1設定位置までの領域を、寝床の最端領域とし、
    前記各第1設定位置から寝床中央部側へ所定距離離れた第2設定位置までの領域を、寝床の端寄り領域とするとき、
    前記離床判定手段は、被験者が離床行動をしたか否かについての判定基準を複数有しており、
    前記複数の判定基準のうち一つは、被験者の重心位置Pが寝床の端寄り領域内にあるか否かであり、
    前記離床判定手段は、少なくとも被験者の重心位置Pが寝床の端寄り領域内にある場合、被験者が離床行動をしたと判定する請求項1〜7のいずれかに記載の離床情報管理システム。
  9. 前記荷重検出手段は、寝床の頭側右端部、頭側左端部、足側右端部及び足側左端部にそれぞれ掛かる荷重を検出する第1〜第4荷重検出部を有しており、
    前記第1〜第4荷重検出部により検出された荷重値に基づいて演算された寝床上の被験者の重心位置をPとし、
    寝床の幅方向各端辺から寝床中央部側へ所定距離離れた第1設定位置までの領域を、寝床の最端領域とし、
    前記各第1設定位置から寝床中央部側へ所定距離離れた第2設定位置までの領域を、寝床の端寄り領域とするとき、
    前記離床判定手段は、被験者が離床行動をしたか否かについての判定基準を複数有しており、
    前記複数の判定基準のうち一つは、被験者の重心位置Pが寝床の最端領域内にあるか否かであり、
    前記離床判定手段は、少なくとも被験者の重心位置Pが寝床の最端領域内にある場合、被験者が離床行動をしたと判定する請求項1〜8のいずれかに記載の離床情報管理システム。
  10. 前記荷重検出手段は、寝床の頭側右端部、頭側左端部、足側右端部及び足側左端部にそれぞれ掛かる荷重を検出する第1〜第4荷重検出部を有しており、
    前記第1〜第4荷重検出部により検出されるとともに寝床を風袋として減算処理した荷重値をそれぞれW1〜W4とし、
    W1〜W4を合計した総荷重値をWaとし、
    被験者の体重をWAとし、
    0.5〜0.8の範囲内における所定の第4閾値をT4としたとき、
    前記離床判定手段は、被験者が離床行動をしたか否かについての判定基準を複数有しており、
    前記複数の判定基準のうち一つは、
    Wa<WA×T4 …式(3)
    の第3判定式(3)を満たすか否かであり、
    前記離床判定手段は、少なくとも前記第3判定式を満たした場合、被験者が離床行動をしたと判定する請求項1〜9のいずれかに記載の離床情報管理システム。
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