JP6021688B2 - 半導体装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置およびその制御方法に関し、例えば抵抗変化素子を備える半導体装置およびその制御方法に適用可能な技術である。
不揮発メモリの一つに、電圧を印加することにより電極間に設けられた絶縁膜の抵抗値が変化することを利用した抵抗変化記憶素子(ReRAM(Resistance Random Access Memory))がある。ReRAMに関する技術としては、たとえば特許文献1および非特許文献1に記載のものが挙げられる。
特許文献1および非特許文献1には、上部電極と下部電極を互いに異なる材料により構成した抵抗変化素子が記載されている。具体的には、書き込み動作時において規格化酸化物生成エネルギーが低い上部電極に対し正電圧を印加し、読み出し動作時において規格化酸化物生成エネルギーが高い下部電極に対し正電圧を印加することが記載されている。すなわち、特許文献1および非特許文献1では、ユニポーラ型の抵抗変化素子が提案される。
特開2013−012285号公報
2011 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Papers p50
抵抗変化素子においては、電極間に設けられた絶縁膜の抵抗値を変化させることによりON状態とOFF状態の切り換えを行う。また、読み出し動作時には、絶縁膜の抵抗状態を読み取ることにより、ON状態とOFF状態の判別が行われる。しかしながら、ON状態における絶縁膜の抵抗値にばらつきが生じる場合があった。この場合、読み出し不良が発生するおそれがある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、抵抗変化素子において、第2電極に含有される第2金属材料は、選択トランジスタと接続する第1電極に含有される第1金属材料よりも規格化酸化物生成エネルギーが大きい。
前記一実施の形態によれば、抵抗変化素子における読み出し不良を抑制できる。
本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 図1に示す半導体装置を示す回路図である。 図1に示す半導体装置の動作挙動を示すグラフである。 抵抗変化素子のON状態における抵抗値の分布を示すグラフである。 抵抗変化素子のON状態における抵抗値と、OFF状態への遷移を与える電流値と、の関係を示すグラフである。 本実施形態に係る半導体装置を含むダイの例を示す模式図である。 図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1に示す半導体装置の製造方法を示す断面図である。
以下、実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る半導体装置SM1を示す断面図である。図2は、図1に示す半導体装置SM1を示す回路図である。
本実施形態に係る半導体装置SM1は、選択トランジスタTR1と、選択トランジスタTR1を介してビット線BL1に接続する抵抗変化素子RR1と、を有するメモリセルMC1を備えている。抵抗変化素子RR1は、第1電極FE1と、第2電極SE1と、絶縁膜IF1と、を有している。第1電極FE1は、第1金属材料を含有し、かつ選択トランジスタTR1に接続する。第2電極SE1は、第1金属材料と異なる第2金属材料を含有する。絶縁膜IF1は、第1電極FE1と第2電極SE1との間に設けられ、第1金属材料および第2金属材料とは異なる第3金属材料を含有し、かつ酸素を含有している。第2金属材料は、第1金属材料よりも規格化酸化物生成エネルギーが大きい。
本発明者は、OFF状態からON状態への切り換え後に一部の抵抗変化素子の絶縁膜が高抵抗状態へ遷移してしまうことに起因して、ON状態における絶縁膜の抵抗値にばらつきが生じることを知見した。本実施形態は、この知見に基づいてなされたものである。
本実施形態によれば、第2電極SE1に含有される第2金属材料は、選択トランジスタTR1に接続される第1電極FE1に含有される第1金属材料よりも規格化酸化物生成エネルギーが大きい。この場合、第2電極SE1に正電圧を印加しても、絶縁膜の抵抗状態は高抵抗状態へ遷移することがない。このため、第2電極SE1へ正電圧を印加してOFF状態からON状態への切り換えを行うことにより、OFF状態からON状態への切り換え後に抵抗変化素子RR1の絶縁膜IF1が高抵抗状態へ遷移してしまうことを抑制できる。これにより、抵抗変化素子の絶縁膜の抵抗値におけるばらつきを抑え、読み出し不良の発生を抑制することが可能となる。
以下、本実施形態に係る半導体装置SM1の構成、および半導体装置SM1の製造方法につき、詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る半導体装置SM1の構成につき説明する。
半導体装置SM1は、メモリセルMC1を備えている。半導体装置SM1は、たとえばアレイ状に配列された複数のメモリセルMC1を備える。メモリセルMC1は、不揮発性メモリを構成する。メモリセルMC1は、たとえば選択トランジスタTR1と、抵抗変化素子RR1と、を有している。この場合、メモリセルMC1は、1T1R(1Transistor 1Resistance)型の不揮発メモリを構成する。
本実施形態において、メモリセルMC1は、選択トランジスタTR1と、抵抗変化素子RR1と、を有している。抵抗変化素子RR1は、選択トランジスタTR1を介してビット線BL1に接続されている。図1に示す例において、抵抗変化素子RR1および選択トランジスタTR1は、いずれも基板SB1上に形成されている。
選択トランジスタTR1は、基板SB1に形成されたソース・ドレイン領域SD1、SD2と、基板SB1上に設けられたゲート絶縁膜GI1と、ゲート絶縁膜GI1上に設けられたゲート電極GE1と、を有している。
選択トランジスタTR1は、通常のシリコンプロセスによって製造されるFET(Field Effect Transistor(電界効果トランジスタ))である。この場合、選択トランジスタTR1の構成要素として、例えばMetal/High−kゲートやSOI(Silicon On Insulator)を用いることができる。また、選択トランジスタTR1として、FinFET(Fin Field Effect Transistor(立体構造トランジスタ))や配線内トランジスタ等を適宜用いてもよい。また、高抵抗化スイッチングを起こす電流を十分に供給できるよう、選択トランジスタTR1のオン電流は10μA以上、より好ましくは500μA以上である。
抵抗変化素子RR1は、第1電極FE1と、第2電極SE1と、第1電極FE1と第2電極SE1の間に設けられた絶縁膜IF1と、を有している。抵抗変化素子RR1は、ReRAMであり、ON状態とOFF状態を切り換えることによってデータを記憶する。本実施形態においては、絶縁膜IF1の抵抗値を変化させることによりON状態とOFF状態が切り換えられる。ここでは、絶縁膜IF1の抵抗状態が高抵抗状態となっている場合をOFF状態とし、低抵抗状態となっている場合をON状態としている。
また、抵抗変化素子RR1は、たとえばバイポーラ型のReRAMである。この場合、第1電極FE1または第2電極SE1のいずれか一方に正電圧を印加することによりOFF状態からON状態への切り換えを行い、いずれか他方に正電圧を印加することによりON状態からOFF状態への切り換えを行うこととなる。
抵抗変化素子RR1の第1電極FE1は、選択トランジスタTR1に電気的に接続している。これにより、抵抗変化素子RR1は選択トランジスタTR1へ電気的に接続されることとなる。本実施形態において、第1電極FE1は、選択トランジスタTR1のソース・ドレイン領域SD2へ接続される。このとき、第1電極FE1は、絶縁膜IF1および第2電極SE1を介さずに、ソース・ドレイン領域SD2へ接続される。
また、抵抗変化素子RR1の第2電極SE1は、接地されていない。すなわち、半導体装置SM1は、第2電極SE1に電圧を印加することが可能なように構成される。
図1では、第1電極FE1が抵抗変化素子RR1の下部電極LE1である例が示されている。この場合、下部電極LE1である第1電極FE1は、たとえばソース・ドレインコンタクトSC1を介して選択トランジスタTR1のソース・ドレイン領域SD2に接続される。これにより、既存のプロセスを利用した下部電極LE1の形成が可能となる。
また、図1に示す例において、第2電極SE1は、抵抗変化素子RR1の上部電極UE1である。この場合、第1電極FE1である下部電極LE1と、絶縁膜IF1と、第2電極SE1である上部電極UE1と、が順に積層されることとなる。また、上部電極UE1である第2電極SE1は、たとえば上部電極UE1上に設けられたプレートコンタクトPC1を介して後述するプレート線PL1へ接続される。
なお、本実施形態に係る抵抗変化素子RR1において、第1電極FE1が上部電極UE1であり、第2電極SE1が下部電極LE1であってもよい。この場合、上部電極UE1が、絶縁膜IF1および下部電極LE1を介さずに、選択トランジスタTR1のソース・ドレイン領域SD2に接続されることとなる。また、下部電極LE1が、絶縁膜IF1および上部電極UE1を介さずに、プレート線PL1へ接続されることとなる。
図2に示すように、半導体装置SM1は、プレート線PL1と、ビット線BL1と、ワード線WL1と、を備えている。本実施形態において、プレート線PL1、ビット線BL1、およびワード線WL1は、それぞれメモリセルMC1に接続される。
プレート線PL1は、抵抗変化素子RR1の第2電極SE1に接続される。すなわち、第2電極SE1には、プレート線PL1を介して電圧が印加されることとなる。図1に示す例において、プレート線PL1は、第2電極SE1である上部電極UE1に、上部電極UE1上に設けられたプレートコンタクトPC1を介して接続される。
ビット線BL1は、選択トランジスタTR1のソース・ドレイン領域SD1に接続されている。このため、ビット線BL1は、選択トランジスタTR1を介して抵抗変化素子RR1の第1電極FE1へ接続される。すなわち、第1電極FE1には、ビット線BL1および選択トランジスタTR1を介して電圧が印加されることとなる。図1に示す例において、ビット線BL1は、選択トランジスタTR1を介して抵抗変化素子RR1の第1電極FE1である下部電極LE1へ接続される。
ワード線WL1は、選択トランジスタTR1のゲート電極GE1へ接続される。このため、ゲート電極GE1には、ワード線WL1を介して電圧が印加されることとなる。
第1電極FE1は、第1金属材料を含有する。第2電極SE1は、第1金属材料とは異なる第2金属材料を含有する。第2金属材料は、第1金属材料よりも規格化酸化物生成エネルギーが大きい。なお、規格化酸化物生成エネルギーとは、ある材料を酸化した際に発生するエネルギーと対応する物理量である酸化物生成エンタルピーを、生成された金属酸化物の1酸素原子当たりに規格化した値を指す。規格化酸化物生成エネルギーが大きい材料ほど酸素原子がその金属と結合しやすい、すなわち酸化されやすいことを示し、規格化酸化物生成エネルギーが小さい材料ほど酸化されにくいことを示す。
ここで、半導体装置SM1の動作原理を説明する。ReRAMである抵抗変化素子RR1においては、デバイス製造後にまずフォーミングと呼ばれるリークパス形成処理を行う。この処理は、第1電極FE1と第2電極SE1との間に電圧を印加することによって、絶縁膜IF1の内部に酸素欠損および欠陥準位を生じさせて、絶縁膜IF1中にリークパスを形成すると考えられている。そして、このリークパスの接続、切断に起因して、絶縁膜IF1の抵抗値が変化していると推定される。高抵抗状態ではリークパスの一部が切断された状態であるが、絶縁膜IF1に電圧を印加することによってリークパスの切断部分に酸素欠損およびそれに起因する欠陥準位が生じ、リークパスが接続されることによって低抵抗化が起こる。一方、接続されたリークパスに電流を流すと、その近傍、特に電位が高い側の電極の近傍が局所的に加熱され、絶縁膜IF1中の酸素原子が熱的に励起されてより安定な位置に移動し、その結果酸素欠損を消滅させると考えられる。これによりリークパスが切断され、高抵抗化が起こると考えられる。
本実施形態によれば、第2電極SE1に含有される第2金属材料は、選択トランジスタTR1に接続される第1電極FE1に含有される第1金属材料よりも規格化酸化物生成エネルギーが大きい。すなわち、第2電極SE1は、第1電極FE1と比較して、酸化されにくい金属材料により構成されている。本発明者は、このような構成において、第2電極SE1に正電圧を印加した場合に、絶縁膜IF1の抵抗状態が低抵抗状態から高抵抗状態へ遷移しないことを見出した。これは、リークパスを構成する酸素欠損を消滅させるための酸素原子が、酸化されやすい第2電極SE1と反応してしまうためであると考えられる。すなわち、絶縁膜IF1中の酸素原子が熱的に励起されても、第2電極SE1の金属原子と結合し酸化して安定化するため、酸素欠損の消滅が妨げられていると推定される。
このように、本実施形態によれば、第2電極SE1に正電圧を印加しても、絶縁膜の抵抗状態は高抵抗状態へ遷移することがない。このため、第2電極SE1へ正電圧を印加してOFF状態からON状態への切り換えを行うことにより、OFF状態からON状態への切り換え後に抵抗変化素子RR1の絶縁膜IF1が高抵抗状態へ遷移してしまうことを抑制できる。これにより、抵抗変化素子の絶縁膜の抵抗値におけるばらつきを抑え、読み出し不良の発生を抑制することが可能となる。
また、第1電極FE1に正電圧を印加した場合には、絶縁膜IF1の抵抗状態を低抵抗状態から高抵抗状態へ遷移させることができる。これは、第1電極FE1が酸化されにくい金属材料で構成されているためと考えられる。すなわち、熱的に励起された絶縁膜IF1中の酸素原子が、第2電極SE1の金属原子と結合せずに、リークパスを構成する酸素欠損を消滅させることができるためであると推定される。
このように、本実施形態によれば、第1電極FE1に正電圧を印加することにより、絶縁膜IF1の抵抗状態を高抵抗状態へ遷移させ、ON状態からOFF状態への切り換えを行うことができる。したがって、読み出し不良の発生を抑制しつつ、ReRAMとしての機能を実現することが可能となる。
さらに、メモリセルMC1の選択トランジスタTR1は、抵抗変化素子RR1の第1電極FE1に接続する。このため、選択トランジスタTR1の閾値電圧のばらつきの影響を受けることなく、第2電極SE1への安定的な電圧供給が可能となる。このため、絶縁膜IF1の低抵抗状態への遷移について、その制御性を向上させることができる。
図3は、図1に示す半導体装置SM1の動作挙動を示すグラフである。図3では、第2電極SE1に印加される電圧値と、抵抗変化素子RR1に流れる電流値と、の関係が示されている。図3に示すように、ReRAMである抵抗変化素子RR1においては、まず第1電極FE1と第2電極SE1との間に電圧を印加して、絶縁膜IF1にリークパスを形成するフォーミング処理を行う。その後、第1電極FE1と第2電極SE1との間に印加する電圧を制御して、絶縁膜IF1の抵抗状態を変化させる。
図3に示す例においては、第2電極SE1に負電圧を印加した場合、すなわち第1電極FE1に正電圧を印加した場合、フォーミング(Forming(1'))、ON状態からOFF状態への遷移(OFF(2))、OFF状態からON状態への遷移(ON(3'))が生じうる。このため、第1電極FE1に正電圧を印加することにより、絶縁膜IF1の抵抗値を高抵抗化させ、ON状態からOFF状態への遷移を生じさせることができる。
一方で、第2電極SE1に正電圧を印加した場合には、絶縁膜IF1の抵抗状態において、低抵抗状態から高抵抗状態への遷移は生じない。すなわち、第2電極SE1に正電圧を印加しても、ON状態からOFF状態への遷移は生じない。このため、第2電極SE1に正電圧を印加した場合には、高抵抗状態から低抵抗状態への遷移、すなわちフォーミング(Forming(1))およびOFF状態からON状態への遷移(ON(3))のみが生じうることとなる。
本実施形態において、第1電極FE1を構成する第1金属材料は、たとえばRu、RuO、Pt、Ir、Rh、Pd、もしくはCu、またはこれらのうちの2種以上を含む合金である。また、第2電極SE1を構成する第2金属材料は、たとえばW、Al、TiN、Ti、Ta、TaN、Hf、HfN、Zr、もしくはZrN、またはこれらのうちの2種以上からなる合金である。これにより、既存のプロセスを利用しつつ、第1電極FE1を構成する第1金属材料と第2電極SE1を構成する第2金属材料と、の間における規格化酸化物生成エネルギーの関係を所望のものとすることができる。
絶縁膜IF1は、第1金属材料および第2金属材料とは異なる第3金属材料を含有し、かつ酸素を含有する。このとき、第1電極FE1、第2電極SE1、および絶縁膜IF1は、それぞれ互いに異なる金属材料を含有することとなる。
ここで、第1金属材料、第2金属材料および第3金属材料の規格化酸化物生成エネルギーを、それぞれΔHf1、ΔHf2、ΔHf3とする。様々な絶縁膜材料、電極材料を用いて検討を行った結果、ΔHf1およびΔHf2の好ましい範囲は、絶縁膜IF1を構成する金属元素の規格化酸化物生成エネルギーΔHf3に依存することがわかった。これは、絶縁膜IF1における酸素欠損を消滅させることにより安定化度合いが、第3金属材料によって異なることに起因するものと考えられる。このような知見から、
ΔHf2≧ΔHf3/7+220(kJ/mol)
ΔHf1≦ΔHf3/7+100(kJ/mol)
の関係を満たすことが、本実施形態においてとくに好ましい。これにより、読み出し不良の発生を抑制することが可能なReRAMを実現する、との効果をより安定的に、かつ顕著に得ることが可能となる。
絶縁膜IF1は、たとえばTa、TaとTiOの積層膜、ZrO、ZrOとTaの積層膜、NiO、SrTiO、SrRuO、Al、La、HfO、YまたはVにより構成される。これにより、既存のプロセスを利用しつつ、第1金属材料と、第2金属材料と、第3金属材料と、の間における規格化酸化物生成エネルギーの関係を所望のものとすることができる。
なお、下部電極LE1がTaにより構成される場合には、
ΔHf1<150(kJ/mol)
ΔHf2>280(kJ/mol)
の関係を満たすことが好ましい。これにより、第2電極SE1へ正電圧を印加した場合における絶縁膜IF1の高抵抗状態への遷移をより確実に抑制できる。また、第1電極FE1へ正電圧を印加した際に高抵抗状態への遷移を確実に生じさせることができる。したがって、読み出し不良の発生を抑制することが可能なReRAMを実現する、との効果をさらに顕著に得ることが可能となる。
半導体装置SM1は、たとえば制御部CU1を備えている。制御部CU1は、メモリセルMC1に印加する電圧を制御する。制御部CU1は、たとえば第1電極FE1、第2電極SE1、およびゲート電極GE1に電気的に接続され、これらに印加される電圧をそれぞれ制御する。図1に示す例において、制御部CU1は、プレート線PL1およびプレートコンタクトPC1を介して第2電極SE1である上部電極UE1に電気的に接続する。また、制御部CU1は、ソース・ドレイン領域SD1に電気的に接続することにより、選択トランジスタTR1およびソース・ドレインコンタクトSC1を介して第1電極FE1である下部電極LE1へ電気的に接続する。
制御部CU1は、絶縁膜IF1の抵抗値を高抵抗化させる動作時において、選択トランジスタTR1に接続される第1電極FE1に正電圧を印加する。すなわち、抵抗変化素子RR1をON状態からOFF状態へ切り換える場合に、第1電極FE1へ正電圧を印加する。一方で、制御部CU1は、絶縁膜IF1の抵抗値を低抵抗化させる動作時において、第2電極SE1に正電圧を印加する。すなわち、抵抗変化素子RR1をOFF状態からON状態へ切り換える場合に、第2電極SE1へ正電圧を印加する。本実施形態においては、半導体装置SM1の制御方法として、このような制御を採用できる。
このようにしてメモリセルMC1へ印加する電圧の制御を行うことにより、抵抗変化素子RR1をReRAMとして動作させることができる。また、OFF状態からON状態への切り換えの際に、抵抗変化素子の絶縁膜の抵抗値におけるばらつきを抑え、読み出し不良の発生を抑制することが可能となる。
また、制御部CU1は、絶縁膜IF1の抵抗値を読み出す動作時において、たとえば第2電極SE1に正電圧を印加する。上述したように、第2電極SE1へ正電圧を印加した場合に、ON状態からOFF状態への遷移は生じない。このため、読み出し動作時において、絶縁膜IF1の抵抗状態が高抵抗状態へ遷移してしまうことを抑制できる。
また、制御部CU1は、たとえばフォーミング動作を行う際においても、第2電極SE1へ正電圧を印加する。フォーミング動作後における抵抗変化素子RR1は、絶縁膜IF1が低い抵抗値を有するON状態となる。
フォーミング動作時においては、絶縁膜IF1内にリークパスを形成するため、抵抗変化素子RR1へ高い電圧を印加する必要がある。しかしながら、第1電極FE1に正電圧を印加する場合、抵抗変化素子RR1へ印加できる電圧値は、選択トランジスタTR1のゲート電圧により制限されてしまう。この場合、フォーミング動作のための十分な電圧を抵抗変化素子RR1へ印加することができず、フォーミング動作を行うことが困難となる。一方で、第2電極SE1に正電圧を印加する場合には、抵抗変化素子RR1へ印加される電圧値がゲート電圧により制限されてしまうことを回避できる。このため、フォーミング動作を安定的に行うためには、フォーミング動作時には第2電極SE1へ電圧を印加することが好ましい。
また、本発明者は、フォーミング動作後に一部の抵抗変化素子RR1の絶縁膜が高抵抗状態へ遷移してしまうことに起因して、フォーミング動作後のON状態における絶縁膜の抵抗値にばらつきが生じてしまうことを知見した。
本実施形態によれば、フォーミング動作を行う際においても、第2電極SE1へ正電圧が印加される。このため、フォーミング動作を安定的に行うことができる。また、フォーミング動作後に一部の抵抗変化素子RR1が高抵抗状態へ遷移することを抑制し、ON状態における抵抗変化素子RR1の絶縁膜の抵抗値のばらつきを抑えることができる。これにより、抵抗変化素子RR1の読み出し動作不良を抑制することも可能となる。
したがって、抵抗変化素子RR1の動作を安定的に行うことが可能となる。
図4は、抵抗変化素子RR1のON状態における抵抗値の分布を示すグラフである。図4では、ON状態への遷移を与える電流値(以下、ONスイッチング電流値とよぶ)を変動させ、それぞれにつき得られたON状態の抵抗値の分布が示されている。ここでは、第1電極FE1としてRuを、第2電極SE1としてWを、絶縁膜IF1としてTiO、Ta、TiOを順に積層してなる積層膜を、それぞれ使用している。また、ONスイッチング電流値は、70μA、95μA、150μAに制御した。
図4に示すように、この実験例では、ON状態への遷移後における抵抗変化素子RR1の抵抗値のばらつきが抑えられ、均一なON抵抗分布が得られた。また、ONスイッチング電流値を変動させた場合であっても、均一なON抵抗分布が得られることが分かる。
図5は、抵抗変化素子RR1のON状態における抵抗値(以下、ON抵抗値ともよぶ)と、OFF状態への遷移を与える電流値(以下、OFFスイッチング電流ともよぶ)と、の関係を示すグラフである。実験例に係る抵抗変化素子RR1としては、第2電極SE1が選択トランジスタTR1に接続する第1電極FE1よりも規格化酸化物生成エネルギーが大きい構造を有するものを使用している。比較例に係る抵抗変化素子RR1としては、第2電極SE1が選択トランジスタTR1に接続する第1電極FE1よりも規格化酸化物生成エネルギーが小さい構造を有するものを使用している。実験例および比較例のいずれにおいても、第2電極SE1に対し正電圧を印加することによりON状態へ遷移させた際のON抵抗値が示される。
抵抗変化素子RR1においては、選択トランジスタTR1や周辺回路の面積増大の原因となるOFFスイッチング電流の増大を抑えることが求められる。しかしながら、OFFスイッチング電流は、ON状態における絶縁膜IF1の抵抗値が低いほど増大する。
図5に示すように、比較例では、抵抗変化素子RR1のON抵抗値のばらつきが大きい。このため、全ての抵抗変化素子RR1をOFF状態へ遷移させるためには、OFFスイッチング電流を増大させる必要がある。一方で、実験例では、抵抗変化素子RR1の抵抗値ばらつきを抑えつつ、抵抗変化素子RR1のON状態の抵抗値を高抵抗化できることがわかる。ここでは、100μA以下のOFFスイッチング電流により全ての抵抗変化素子RR1をOFF状態へ遷移できることが分かる。このため、OFF状態へ遷移させる際の電流値の増大を抑制し、選択トランジスタや周辺回路の面積増大を抑えることができる。また、信頼性の高いOFFスイッチング動作を実現できる。
図6は、本実施形態に係る半導体装置SM1を含むダイの例を示す模式図である。
図6(a)では、半導体装置SM1が、メモリセルMC1、制御部CU1、CPUコアCP1、グラフィックコアGP1、コーディックコアCD1およびSRAMコアSR1を含むSOC(System on Chip)ダイDI1である場合が例示される。この場合、メモリセルMC1、制御部CU1、CPUコアCP1、グラフィックコアGP1、コーディックコアCD1およびSRAMコアSR1は、一の基板SB1上に配置され、ダイDI1を構成することとなる。ダイDI1には、他の回路が形成されていてもよい。
図6(b)では、半導体装置SM1は、メモリセルMC1および制御部CU1を含むダイDI2である。また、CPUコアCP1、グラフィックコアGP1、コーディックコアCD1およびSRAMコアSR1は、ダイDI2とは異なるSOCダイDI3に含まれる。これらのダイDI2およびダイDI3は、回路基板CB1上に搭載され、半導体パッケージPK1(SiP(System in Package))を構成することとなる。ダイDI3には、他の回路が形成されていてもよい。
次に、本実施形態に係る半導体装置SM1の製造方法について説明する。図7〜9は、図1に示す半導体装置SM1の製造方法を示す断面図である。
まず、図7(a)に示すように、基板SB1上にゲート絶縁膜GI1およびゲート電極GE1を形成する。ゲート絶縁膜GI1およびゲート電極GE1は、たとえば基板SB1上にシリコン酸化膜およびリン添加ポリシリコン膜を順に積層し、これをドライエッチングによりパターニングすることにより形成される。
次に、図7(b)に示すように、基板SB1上にソース・ドレイン領域SD1およびソース・ドレイン領域SD2を形成する。ソース・ドレイン領域SD1およびソース・ドレイン領域SD2は、たとえばゲート電極GE1をマスクとして、ドーズ量2E+15cm−2のリン注入を行うことにより形成される。次に、図7(c)に示すように、基板SB1上およびゲート電極GE1上に層間絶縁膜II1を堆積し、これをCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により平坦化する。層間絶縁膜II1は、たとえばシリコン酸化膜等の酸化膜により構成される。
次に、図8(a)に示すように、層間絶縁膜II1中に、ソース・ドレイン領域SD2と接続するソース・ドレインコンタクトSC1を形成する。ソース・ドレインコンタクトSC1は、たとえば次のように形成される。まず、ドライエッチングにより層間絶縁膜II1にコンタクト孔を開ける。次に、このコンタクト孔内にTiNおよびWを堆積する。そして、CMP法によって、コンタクト孔内以外に堆積されたTiNおよびWを除去することにより、ソース・ドレインコンタクトSC1が形成される。
次に、図8(b)に示すように、下部電極LE1、絶縁膜IF1および上部電極UE1を順に形成する。このとき、下部電極LE1は、ソース・ドレインコンタクトSC1と接続するように形成される。下部電極LE1、絶縁膜IF1および上部電極UE1は、例えば、層間絶縁膜II1上およびソース・ドレインコンタクトSC1上に、10nmのRu、3nmのTiO、10nmのTa、および10nmのWを順に積層した積層膜に、露光工程およびドライエッチング工程を行うことによって形成される。これにより、抵抗変化素子RR1が形成される。
次に、図9(a)に示すように、層間絶縁膜II1上および上部電極UE1上に、層間絶縁膜II2を堆積し、これをCMP法により平坦化する。層間絶縁膜II2は、例えばシリコン酸化膜等の酸化膜により構成される。次いで、図9(b)に示すように、層間絶縁膜II2内に、上部電極UE1と接続するプレートコンタクトPC1を形成する。プレートコンタクトPC1は、例えば次のように形成される。まず、ドライエッチングにより層間絶縁膜II2にコンタクト孔を開ける。次に、このコンタクト孔内にTiNおよびWを堆積する。そして、CMP法によって、コンタクト孔内以外に堆積されたTiNおよびWを除去することにより、プレートコンタクトPC1が形成される。
次に、図9(b)に示すように、層間絶縁膜II2上およびプレートコンタクトPC1上に、配線層IL1を形成する。配線層IL1は、例えば層間絶縁膜II2上およびプレートコンタクトPC1上に順に堆積したTiNおよびAlを、露光工程およびドライエッチング工程を用いパターニングすることにより形成される。
本実施形態においては、たとえばこのようにして半導体装置SM1が形成される。
次に、本実施形態の効果を説明する。
本実施形態によれば、第2電極SE1に含有される第2金属材料は、選択トランジスタTR1に接続される第1電極FE1に含有される第1金属材料よりも規格化酸化物生成エネルギーが大きい。この場合、第2電極SE1に正電圧を印加しても、絶縁膜の抵抗状態は高抵抗状態へ遷移することがない。このため、第2電極SE1へ正電圧を印加してOFF状態からON状態への切り換えを行うことにより、OFF状態からON状態への切り換え後に抵抗変化素子RR1の絶縁膜IF1が高抵抗状態へ遷移してしまうことを抑制できる。これにより、抵抗変化素子の絶縁膜の抵抗値におけるばらつきを抑え、読み出し不良の発生を抑制することが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
SM1 半導体装置
SB1 基板
MC1 メモリセル
RR1 抵抗変化素子
FE1 第1電極
SE1 第2電極
UE1 上部電極
LE1 下部電極
IF1 絶縁膜
TR1 選択トランジスタ
GE1 ゲート電極
GI1 ゲート絶縁膜
SD1、SD2 ソース・ドレイン領域
SC1 ソース・ドレインコンタクト
PC1 プレートコンタクト
CU1 制御部
PL1 プレート線
BL1 ビット線
WL1 ワード線
PK1 半導体パッケージ
DI1、DI2、DI3 ダイ
CB1 回路基板
CP1 CPUコア
GP1 グラフィックコア
CD1 コーディックコア
SR1 SRAMコア
II1、II2 層間絶縁膜
IL1 配線層

Claims (12)

  1. NチャネルFETである選択トランジスタと、前記選択トランジスタを介してビット線に接続する抵抗変化素子と、を有するメモリセルを備え、
    前記抵抗変化素子は、
    第1金属材料を含有し、かつ前記選択トランジスタに接続する第1電極と、
    前記第1金属材料と異なる第2金属材料を含有する第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、前記第1金属材料および前記第2金属材料とは異なる第3金属材料を含有し、かつ酸素を含有する絶縁膜と、
    を有しており、
    前記第2金属材料は、前記第1金属材料よりも規格化酸化物生成エネルギーが大きい半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記メモリセルに印加する電圧を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記絶縁膜の抵抗値を高抵抗化させる動作時において前記第1電極に正電圧を印加し、前記絶縁膜の抵抗値を低抵抗化させる動作時において前記第2電極に正電圧を印加する半導体装置。
  3. 請求項2に記載の半導体装置において、
    前記制御部は、前記絶縁膜の抵抗値を読み出す動作時において前記第2電極に正電圧を印加する半導体装置。
  4. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1金属材料、前記第2金属材料、および前記第3金属材料の規格化酸化物生成エネルギーを、それぞれΔHf1、ΔHf2、ΔHf3としたときに、ΔHf2≧ΔHf3/7+220(kJ/mol)であり、ΔHf1≦ΔHf3/7+100(kJ/mol)である半導体装置。
  5. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記絶縁膜は、Taによって構成されており、
    前記第1金属材料と前記第2金属材料の規格化酸化物生成エネルギーをそれぞれΔHf1、ΔHf2としたときに、ΔHf1<150(kJ/mol)であり、ΔHf2>280(kJ/mol)である半導体装置。
  6. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2金属材料は、W、Al、TiN、Ti、Ta、TaN、Hf、HfN、Zr、もしくはZrN、またはこれらのうちの2種以上からなる合金である半導体装置。
  7. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1金属材料は、Ru、RuO、Pt、Ir、Rh、Pd、もしくはCu、またはこれらのうちの2種以上からなる合金である半導体装置。
  8. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記絶縁膜は、Ta、TaとTiOの積層膜、ZrO、ZrOとTaの積層膜、NiO、SrTiO、SrRuO、Al、La、HfO、YまたはVよって構成されている半導体装置。
  9. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1電極は、コンタクトを介して前記選択トランジスタのソース・ドレイン領域に接続されている半導体装置。
  10. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記抵抗変化素子は、バイポーラ型である半導体装置。
  11. NチャネルFETである選択トランジスタと、第1金属材料を含有していて前記選択トランジスタに接続した第1電極と、前記第1金属材料と異なる第2金属材料を含有する第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、前記第1金属材料および前記第2金属材料と異なる第3金属材料を含有し、かつ酸素を含有する絶縁膜と、を備え、前記第2金属材料は前記第1金属材料よりも規格化酸化物生成エネルギーが大きい半導体装置の制御方法であって、
    前記絶縁膜の抵抗値を高抵抗化させる動作時において前記第1電極に正電圧を印加し、前記絶縁膜の抵抗値を低抵抗化させる動作時において前記第2電極に正電圧を印加する半導体装置の制御方法。
  12. 請求項11に記載の半導体装置の制御方法において、
    前記絶縁膜の抵抗値を読み出す動作時において前記第2電極に正電圧を印加する半導体装置の制御方法。
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