JP6021657B2 - 空気調和システム、局所空気調和装置、及び、空気調和システムの制御方法 - Google Patents

空気調和システム、局所空気調和装置、及び、空気調和システムの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6021657B2
JP6021657B2 JP2013010236A JP2013010236A JP6021657B2 JP 6021657 B2 JP6021657 B2 JP 6021657B2 JP 2013010236 A JP2013010236 A JP 2013010236A JP 2013010236 A JP2013010236 A JP 2013010236A JP 6021657 B2 JP6021657 B2 JP 6021657B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
temperature
air conditioner
local
cold aisle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013010236A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014142106A (ja
Inventor
勇希 望月
勇希 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013010236A priority Critical patent/JP6021657B2/ja
Publication of JP2014142106A publication Critical patent/JP2014142106A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6021657B2 publication Critical patent/JP6021657B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、空気調和システムと、その空気調和システムに用いられる局所空気調和装置と、その空気調和システムの制御方法に関する。
従来の空気調和システムとして、発熱機器(情報通信機器等)が格納された棚(サーバーラック、キャビネット等)が複数設けられ、吸気面同士が対向するように複数の棚が設置されてコールドアイルが形成され、アンビエント空気調和装置及び局所空気調和装置からコールドアイルに冷却された空気が供給されるものがある。棚に格納された発熱機器は、コールドアイルに供給された、アンビエント空気調和装置からの冷却された空気と局所空気調和装置からの冷却された空気とが、棚の吸気面から吸い込まれることで冷却される。棚の吸気面から吸い込まれた空気は、発熱機器によって加熱され(発熱機器を冷却し)、棚の排気面から排出される。排出された空気は、アンビエント空気調和装置と局所空気調和装置とによって冷却され、再びコールドアイルに供給される。
そして、そのような空気調和システムでは、制御装置によって、局所空気調和装置からコールドアイルへの冷却された空気の供給量が制御される。制御装置は、コールドアイルに設けられた温度センサの検出温度が高くなる程、コールドアイルへの冷却された空気の供給量が多くなるように、つまり、送風機の回転数が高くなるように、局所空気調和装置を制御する(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2009−257718号公報(段落[0024]〜段落[0026]、図10)
従来の空気調和システムでは、局所空気調和装置が、例えば、圧縮機の故障、冷媒配管及び制御線で連結される室外ユニットの停電、断線等によって、冷媒の循環を行えなくなった状態で、つまり、冷却動作を行えなくなった状態で、上述の送風機の回転数の制御を継続した場合に、発熱機器によって加熱された空気が、局所空気調和装置から冷却されずに、コールドアイルに供給される。そして、そのような場合には、コールドアイルの空気の温度が上昇して高温の空気が発熱機器に供給されてしまい、発熱機器の劣化、故障等が生じるという問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、局所空気調和装置が、冷却動作を行えない場合でも、発熱機器の劣化、故障等が生じることが抑制された空気調和システムを得ることを目的とする。また、その空気調和システムに用いられる局所空気調和装置を得ることを目的とする。また、その空気調和システムの制御方法を得ることを目的とする。
本発明に係る空気調和システムは、発熱機器が格納された複数の棚の吸気面を互いに対向させて形成されたコールドアイルに冷却された空気を供給するアンビエント空気調和装置と、前記コールドアイルに、前記棚の排気面から排出された空気を吸い込んで冷却された空気を供給する冷却動作を行い、前記冷却動作が行えない場合に、該コールドアイルに、前記排気面から排出された空気を吸い込んで冷却されていない空気を供給する送風動作を行う局所空気調和装置と、前記局所空気調和装置に吸い込まれる空気の温度を検出する第1温度センサと、前記局所空気調和装置が前記送風動作を行う際に、前記第1温度センサの検出温度に基づいて、前記冷却されていない空気の前記コールドアイルへの供給量を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記第1温度センサの検出温度と前記局所空気調和装置の設定温度とに基づいて、前記供給量を制御するものである。
本発明に係る空気調和システムは、局所空気調和装置に吸い込まれる空気の温度を検出する第1温度センサと、局所空気調和装置が送風動作を行う際に、第1温度センサの検出温度に基づいて、冷却されていない空気のコールドアイルへの供給量を制御する制御装置と、を備えることで、局所空気調和装置が冷却動作を行えなくなった状態で、コールドアイルの空気の温度が上昇することが抑制され、高温の空気が発熱機器に供給されて、発熱機器の劣化、故障等が生じることが抑制される。
本発明の実施の形態1に係る空気調和システムの、構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和システムの、構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和システムの、冷却動作不能時の送風動作の制御フローを示す図である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和システムの、構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和システムの、冷却動作不能時の送風動作の制御フローを示す図である。 本発明の実施の形態3に係る空気調和システムの、構成を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る空気調和システムの、冷却動作不能時の送風動作の制御フローを示す図である。
以下、本発明に係る空気調和システムについて、図面を用いて説明する。
なお、以下では、本発明に係る空気調和システムが、棚に格納された情報通信機器を冷却する場合を説明するが、棚に格納された他の発熱機器を冷却してもよい。また、以下では、本発明に係る空気調和システムが、情報通信機器装置室に適用される場合を説明するが、そのような場合に限定されず、例えば、情報通信機器を格納する棚がコンテナ内に設置されたコンテナ型データセンター等に適用されてもよい。また、以下で説明する構成、動作等は、一例であり、本発明に係る空気調和システムは、そのような構成、動作等に限定されない。また、各図において、同一又は類似する部材又は部分には、同一の符号を付している。また、細かい構造については、適宜図示を簡略化又は省略している。また、重複又は類似する説明については、適宜簡略化又は省略している。
実施の形態1.
実施の形態1に係る空気調和システムについて説明する。
<空気調和システムの構成>
以下に、実施の形態1に係る空気調和システムの構成について説明する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態1に係る空気調和システムの、構成を示す図である。図1及び図2に示されるように、空気調和システム1は、部屋2に適用され、情報通信機器3が格納される棚4に、アンビエント空気調和装置5と局所空気調和装置6とによって冷却された空気を供給するものである。
部屋2には、床パネル2aによって、二重床空間7が形成される。床パネル2aの上面には、棚4が設置される。棚4には、情報通信機器3が、棚4の前面を吸気面として機能させ、棚4の背面、上面等を排気面として機能させるように、格納される。棚4は、複数であり、複数列を形成するように設置される。棚4は、吸気面として機能する前面が列毎に同一方向を向くように、設置される。棚4は、その吸気面と、隣接する列の棚4の吸気面と、が対向し、その排気面と、隣接する列の棚4の排気面と、が対向するように、設置される。棚4の吸気面が対向する空間8が、コールドアイルであり、棚4の排気面から空気が排出される空間9が、ホットアイルである。
アンビエント空気調和装置5は、蒸発器5aと送風機5bと吹出温度センサ5cと吸込温度センサ5dと膨張弁(図示せず)と制御装置(図示せず)とを有する室内ユニットであり、圧縮機、凝縮機等を有する室外ユニット(図示せず)に、冷媒配管及び制御線で連結される。アンビエント空気調和装置5は、部屋2の床パネル2aの上方空間の空気を吸い込んで冷却し、冷却された空気を、二重床空間7と、床パネル2aに設けられた開口部と、を介して、コールドアイル8に供給する。なお、アンビエント空気調和装置5は、冷却された空気を、コールドアイル8のみに供給してもよく、コールドアイル8及びホットアイル9に供給してもよく、部屋2の床パネル2aの上方空間の全域に供給してもよい。また、二重床空間7が設けられず、ダクト等を介して、冷却された空気が供給されてもよい。アンビエント空気調和装置5の制御装置は、例えば、アンビエント空気調和装置5に連結される室外ユニット、部屋2等、アンビエント空気調和装置5以外に設けられてもよい。
局所空気調和装置6は、蒸発器6aと送風機6bと吹出温度センサ6cと吸込温度センサ6dと膨張弁(図示せず)と制御装置6eとを有する室内ユニットであり、圧縮機、凝縮機等を有する室外ユニット(図示せず)に、冷媒配管及び制御線で連結される。局所空気調和装置6は、棚4の近傍に設けられ、ホットアイル9から、棚4の排気面から排出された空気を吸い込んで冷却し、冷却された空気を、ダクト10を介して、コールドアイル8に供給する。局所空気調和装置6は、例えば、天吊形、ラック形、床置形等である。また、局所空気調和装置6は、ダクト10を介さずに冷却された空気を供給してもよい。局所空気調和装置6の制御装置6eは、例えば、局所空気調和装置6に連結される室外ユニット、部屋2等、局所空気調和装置6以外に設けられてもよい。吸込温度センサ6dは、本発明における「第1温度センサ」に相当する。
局所空気調和装置6は、例えば、圧縮機の故障、冷媒配管及び制御線で連結される室外ユニット(図示せず)の停電、断線等によって、冷媒の循環を行えなくなった状態で、つまり、冷却動作を行えなくなった状態で、送風機6bを稼働させる、つまり、送風動作を行うことができる。なお、局所空気調和装置6は、例えば、省エネモードで運転するために冷却動作を行えなくなるような場合等、故障、停電、断線以外の要因によって冷却動作を行えなくなった状態で、送風動作を行ってもよい。
<空気調和システムの動作>
以下に、実施の形態1に係る空気調和システムの動作について説明する。
(通常動作)
まず、通常動作について説明する。
アンビエント空気調和装置5は、暖気(図1中破線)を部屋2から吸い込み、蒸発器5aで熱交換を行い、二重床空間7を介して、冷却された空気(図1中二点鎖線)をコールドアイル8に供給する。アンビエント空気調和装置5は、アンビエント空気調和装置5の設定温度と吹出温度センサ5cの検出温度と、又は、アンビエント空気調和装置5の設定温度と吸込温度センサ5dの検出温度と、に基づいて冷媒回路を制御する。
局所空気調和装置6は、暖気(図1中破線)をホットアイル9から吸い込み、蒸発器6aで熱交換を行い、ダクト10を介して、冷却された空気(図1中一点鎖線)をコールドアイル8に供給する。局所空気調和装置6は、局所空気調和装置6の設定温度と吹出温度センサ6cの検出温度と、に基づいて冷媒回路を制御する。
(冷却動作不能時の送風動作)
次に、局所空気調和装置6が冷却動作を行えない状態での、局所空気調和装置6の送風動作について説明する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る空気調和システムの、冷却動作不能時の送風動作の制御フローを示す図である。図3に示されるように、局所空気調和装置6は、冷却動作が行えなくなると、S101に進み、吸込温度センサ6dの検出温度Tinと局所空気調和装置6の設定温度Ticmとの偏差ΔTを演算し、S102に進む。
局所空気調和装置6は、S102において、偏差ΔTが、予め設定された基準温度X℃(例えば5℃)を超えるか否かを判定し、超える場合は、S103に進んで送風機6bを停止させ、S101に進む。超えない場合は、S104に進んで送風機6bを稼働させ、S101に進む。基準温度X℃は、棚4に格納される情報通信機器3の耐熱温度に応じて設定されるとよい。
<空気調和システムの作用>
以下に、実施の形態1に係る空気調和システムの作用について説明する。
空気調和システム1は、局所空気調和装置6が冷却動作を行えない際に、ホットアイル9から局所空気調和装置6に吸い込まれる空気の温度が高い場合には、局所空気調和装置6からコールドアイル8へ冷却されない空気を吹き込まない。そのため、高温の空気がコールドアイル8に供給されて、コールドアイル8の空気の温度が上昇することが抑制され、高温の空気が情報通信機器3に供給されてしまって、情報通信機器3の劣化、故障等が生じることが抑制される。
また、空気調和システム1は、局所空気調和装置6が冷却動作を行えない際に、ホットアイル9から局所空気調和装置6に吸い込まれる空気の温度が低い場合には、局所空気調和装置6からコールドアイル8へ冷却されない空気を吹き込む。そのため、コールドアイル8内の空気の量が減少して、情報通信機器3に供給される空気の量が減少する、つまり、情報通信機器3の放熱量が低下することが抑制され、情報通信機器3の劣化、故障等が生じることが抑制される。
<変形例>
空気調和システム1では、局所空気調和装置6が、偏差ΔTに応じて、送風動作の稼働と停止、つまりON/OFFを制御しているが、偏差ΔTが大きい程、送風機6bの回転数が低くなるように、送風動作を制御してもよい。そのような場合には、送風機6bの回転数が、連続的に変化されてもよく、階段状に変化されてもよい。
空気調和システム1では、吸込温度センサ6dが、局所空気調和装置6の吸込口に設けられているが、例えば、ホットアイル9等、局所空気調和装置6に吸い込まれる空気の温度を検出できる他の位置に設けられてもよい。
実施の形態2.
実施の形態2に係る空気調和システムについて説明する。なお、以下では、実施の形態1に係る空気調和システムと重複又は類似する説明については、適宜簡略化又は省略している。
<空気調和システムの構成>
以下に、実施の形態2に係る空気調和システムの構成について説明する。
図4は、本発明の実施の形態2に係る空気調和システムの、構成を示す図である。図4に示されるように、空気調和システム11は、局所空気調和装置6の吹出温度センサ6cに替えて、コールドアイル8の空気の温度を検出するコールドアイル温度センサ12が設けられる。局所空気調和装置6は、コールドアイル温度センサ12から、コールドアイル8の空気の温度を取得する。コールドアイル温度センサ12は、本発明における「第2温度センサ」に相当する。
<空気調和システムの動作>
以下に、実施の形態2に係る空気調和システムの動作について説明する。
(通常動作)
まず、通常動作について説明する。
局所空気調和装置6は、局所空気調和装置6の設定温度とコールドアイル温度センサ12の検出温度と、に基づいて冷媒回路を制御する。
(冷却動作不能時の送風動作)
次に、局所空気調和装置6が冷却動作を行えない状態での、局所空気調和装置6の送風動作について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2に係る空気調和システムの、冷却動作不能時の送風動作の制御フローを示す図である。図5に示されるように、局所空気調和装置6は、冷却動作が行えなくなると、S201に進み、吸込温度センサ6dの検出温度Tinとコールドアイル温度センサ12の検出温度Tcaとの偏差ΔTを演算し、S202に進む。
局所空気調和装置6は、S202において、偏差ΔTが、予め設定された基準温度Y℃(例えば5℃)を超えるか否かを判定し、超える場合は、S203に進んで送風機6bを停止させ、S201に進む。超えない場合は、S204に進んで送風機6bを稼働させ、S201に進む。基準温度Y℃は、棚4に格納される情報通信機器3の耐熱温度に応じて設定されるとよい。
<空気調和システムの作用>
以下に、実施の形態2に係る空気調和システムの作用について説明する。
空気調和システム11は、局所空気調和装置6が冷却動作を行えない際に、ホットアイル9から局所空気調和装置6に吸い込まれる空気によって、コールドアイル8の空気の温度が大きく上昇してしまう場合には、局所空気調和装置6からコールドアイル8へ冷却されない空気を吹き込まない。そのため、コールドアイル8の空気の温度が上昇することが抑制され、高温の空気が情報通信機器3に供給されてしまって、情報通信機器3の劣化、故障等が生じることが抑制される。
また、空気調和システム11は、局所空気調和装置6が冷却動作を行えない際に、ホットアイル9から局所空気調和装置6に吸い込まれる空気によって、コールドアイル8の空気の温度が大きく上昇しない場合には、局所空気調和装置6からコールドアイル8へ冷却されない空気を吹き込む。そのため、コールドアイル8内の空気の量が減少して、情報通信機器3に供給される空気の量が減少する、つまり、情報通信機器3の放熱量が低下することが抑制され、情報通信機器3の劣化、故障等が生じることが抑制される。
また、空気調和システム11では、吸込温度センサ6dの検出温度Tinとコールドアイル温度センサ12の検出温度Tcaとの偏差ΔTに基づいて送風動作が制御されるため、例えば、送風動作が停止された状態で、コールドアイル8の空気の温度が上昇するような場合に、送風動作を再開することができ、情報通信機器3の劣化、故障等が生じることが抑制される。
<変形例>
空気調和システム11では、局所空気調和装置6が、偏差ΔTに応じて、送風動作の稼働と停止、つまりON/OFFを制御しているが、偏差ΔTが大きい程、送風機6bの回転数が低くなるように、送風動作を制御してもよい。そのような場合には、送風機6bの回転数が、連続的に変化されてもよく、階段状に変化されてもよい。
空気調和システム11では、局所空気調和装置6が、吸込温度センサ6dの検出温度Tinとコールドアイル温度センサ12の検出温度Tcaとの偏差ΔTのみを演算しているが、更に、吸込温度センサ6dの検出温度Tinと局所空気調和装置6の設定温度Ticmとの偏差ΔTを演算し、例えば、大きい方の偏差ΔTを選択する、両方の偏差ΔTの平均値を求める等、両方の偏差ΔTに基づいて、送風動作を制御してもよい。
実施の形態3.
実施の形態3に係る空気調和システムについて説明する。なお、以下では、実施の形態1及び実施の形態2に係る空気調和システムと重複又は類似する説明については、適宜簡略化又は省略している。
<空気調和システムの構成>
以下に、実施の形態3に係る空気調和システムの構成について説明する。
図6は、本発明の実施の形態3に係る空気調和システムの、構成を示す図である。図6に示されるように、空気調和システム13は、1つの局所空気調和装置6から複数のコールドアイル8a、8bに、ダクト10を介して、冷却された空気を供給する。複数のコールドアイル8a、8bのそれぞれには、コールドアイル温度センサ12a、12bが設けられる。
局所空気調和装置6は、複数のコールドアイル温度センサ12a、12bから、複数のコールドアイル8a、8bのそれぞれの空気の温度を取得する。ダクト10には、複数のコールドアイル8a、8bのそれぞれに対応するように、複数のダンパー14a、14bが設けられる。制御装置20は、局所空気調和装置6が送風動作を行う際に、空気の複数のコールドアイル8a、8bのそれぞれへの供給量、つまり、複数のダンパー14a、14bのそれぞれの開度を制御する。なお、図6では、制御装置20が、部屋2に設けられる場合を示しているが、制御装置20が、例えば、局所空気調和装置6等、部屋2以外に設けられてもよい。
<空気調和システムの動作>
以下に、実施の形態3に係る空気調和システムの動作について説明する。
(通常動作)
まず、通常動作について説明する。
局所空気調和装置6は、局所空気調和装置6の設定温度と複数のコールドアイル温度センサ12a、12bの検出温度と、に基づいて冷媒回路を制御する。複数のコールドアイル温度センサ12a、12bの検出温度のうちの最も高い検出温度を用いてもよく、それらの平均値を用いてもよい。
(冷却動作不能時の送風動作)
次に、局所空気調和装置6が冷却動作を行えない状態での、局所空気調和装置6の送風動作について説明する。
図7は、本発明の実施の形態3に係る空気調和システムの、冷却動作不能時の送風動作の制御フローを示す図である。図7に示されるように、局所空気調和装置6は、冷却動作が行えなくなると、S301に進み、吸込温度センサ6dの検出温度Tinとコールドアイル温度センサ12aの検出温度Tca1との偏差ΔT1を演算し、S302に進み、吸込温度センサ6dの検出温度Tinとコールドアイル温度センサ12bの検出温度Tca2との偏差ΔT2を演算し、S303に進む。
局所空気調和装置6は、S303において、偏差ΔT1が、予め設定された基準温度Za℃(例えば5℃)を超えるか否かを判定し、超える場合は、S304に進んでダンパー14aを閉止状態にするよう制御装置20に指令を送信し、S305に進む。超えない場合は、S310に進んでダンパー14aを開放状態にするよう制御装置20に指令を送信し、S311に進んで送風機6bを稼働させ、S312に進む。基準温度Za℃は、コールドアイル8aを形成する棚4に格納される情報通信機器3の耐熱温度に応じて設定されるとよい。
局所空気調和装置6は、S305において、偏差ΔT2が、予め設定された基準温度Zb℃(例えば5℃)を超えるか否かを判定し、超える場合は、S306に進んでダンパー14bを閉止状態にするよう制御装置20に指令を送信し、S307に進んで送風機6bを停止させ、S301に進む。超えない場合は、S308に進んでダンパー14bを開放状態にするよう制御装置20に指令を送信し、S309に進んで送風機6bを稼働させ、S301に進む。基準温度Zb℃は、コールドアイル8bを形成する棚4に格納される情報通信機器3の耐熱温度に応じて設定されるとよい。コールドアイル8aを形成する棚4に格納される情報通信機器3の耐熱温度と、コールドアイル8bを形成する棚4に格納される情報通信機器3の耐熱温度と、が互いに異なる場合には、基準温度Za℃と基準温度Zb℃とは、互いに異なる温度に設定される。
局所空気調和装置6は、S312において、偏差ΔT2が、予め設定された基準温度Zb℃(例えば5℃)を超えるか否かを判定し、超える場合は、S313に進んでダンパー14bを閉止状態にするよう制御装置20に指令を送信し、S301に進む。超えない場合は、S314に進んでダンパー14bを開放状態にするよう制御装置20に指令を送信し、S301に進む。
<空気調和システムの作用>
以下に、実施の形態3に係る空気調和システムの作用について説明する。
空気調和システム13のように、1つの局所空気調和装置6から複数のコールドアイル8a、8bに冷却された空気が供給される場合でも、制御装置20が複数のダンパー14a、14bの開度を制御することで、冷却されない空気の複数のコールドアイル8a、8bのそれぞれへの供給量が制御され、情報通信機器3の劣化、故障等が生じることが抑制される。
<変形例>
空気調和システム13では、局所空気調和装置6が、偏差ΔT1、ΔT2に応じて、送風動作の稼働と停止、つまりON/OFFと、複数のダンパー14a、14bの開放と閉止、つまり開/閉と、を制御しているが、偏差ΔT1、ΔT2が大きい程、送風機6bの回転数が低くなり、また、複数のダンパー14a、14bの開度が小さくなるように、送風動作を制御してもよい。そのような場合には、送風機6bの回転数と複数のダンパー14a、14bの開度とが、連続的に変化されてもよく、階段状に変化されてもよい。
空気調和システム13では、局所空気調和装置6が、吸込温度センサ6dの検出温度Tinとコールドアイル温度センサ12a、12bの検出温度Tca1、Tca2との偏差ΔT1、ΔT2のみを演算しているが、更に、吸込温度センサ6dの検出温度Tinと局所空気調和装置6の設定温度Ticmとの偏差ΔTを演算し、例えば、偏差ΔT1又は偏差ΔT2と、偏差ΔTとのうちの、大きい方を選択する、偏差ΔT1又は偏差ΔT2と、偏差ΔTとから、平均値を求める等、偏差ΔT1又は偏差ΔT2と、偏差ΔTとに基づいて、送風動作を制御してもよい。
以上、実施の形態1、実施の形態2、及び実施の形態3について説明したが、本発明は各実施の形態の説明に限定されない。例えば、各実施の形態、各変形例等を組み合わせることも可能である。
1、11、13 空気調和システム、2 部屋、2a 床パネル、3 情報通信機器、4 棚、5 アンビエント空気調和装置、6 局所空気調和装置、5a、6a 蒸発器、5b、6b 送風機、5c、6c 吹出温度センサ、5d、6d 吸込温度センサ、6e 制御装置、7 二重床空間、8、8a、8b コールドアイル、9 ホットアイル、10 ダクト、12、12a、12b コールドアイル温度センサ、14a、14b ダンパー、20 制御装置。

Claims (5)

  1. 発熱機器が格納された複数の棚の吸気面を互いに対向させて形成されたコールドアイルに冷却された空気を供給するアンビエント空気調和装置と、
    前記コールドアイルに、前記棚の排気面から排出された空気を吸い込んで冷却された空気を供給する冷却動作を行い、前記冷却動作が行えない場合に、該コールドアイルに、前記排気面から排出された空気を吸い込んで冷却されていない空気を供給する送風動作を行う局所空気調和装置と、
    前記局所空気調和装置に吸い込まれる空気の温度を検出する第1温度センサと、
    前記局所空気調和装置が前記送風動作を行う際に、前記第1温度センサの検出温度に基づいて、前記冷却されていない空気の前記コールドアイルへの供給量を制御する制御装置と、
    を備え
    前記制御装置は、前記第1温度センサの検出温度と前記局所空気調和装置の設定温度とに基づいて、前記供給量を制御する、
    ことを特徴とする空気調和システム。
  2. 前記コールドアイルの空気の温度を検出する第2温度センサを備え、
    前記制御装置は、前記第1温度センサの検出温度と前記第2温度センサの検出温度とに基づいて、前記供給量を制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和システム。
  3. 前記第2温度センサは、複数の前記コールドアイルに設けられ、
    前記局所空気調和装置は、前記複数のコールドアイルに前記空気を供給し、且つ、該複数のコールドアイルのそれぞれに対応するダンパーを有し、
    前記制御装置は、前記ダンパーのそれぞれの開度を、前記第1温度センサの検出温度と、対応する前記コールドアイルに設けられた前記第2温度センサの検出温度と、に基づいて制御することで、前記供給量を制御する、
    ことを特徴とする請求項に記載の空気調和システム。
  4. 発熱機器が格納された複数の棚の吸気面を互いに対向させて形成されたコールドアイルに冷却された空気を供給するアンビエント空気調和装置によって冷却された空気が供給される前記コールドアイルに、前記棚の排気面から排出された空気を吸い込んで冷却された空気を供給する冷却動作を行い、前記冷却動作が行えない場合に、該コールドアイルに、前記排気面から排出された空気を吸い込んで冷却されていない空気を供給する送風動作を行う局所空気調和装置であって、
    前記吸い込まれる空気の温度を検出する第1温度センサと、
    前記送風動作を行う際に、前記第1温度センサの検出温度に基づいて、前記冷却されていない空気の前記コールドアイルへの供給量を制御する制御装置と、
    を備え
    前記制御装置は、前記第1温度センサの検出温度と前記局所空気調和装置の設定温度とに基づいて、前記供給量を制御する、
    ことを特徴とする局所空気調和装置。
  5. 発熱機器が格納された複数の棚の吸気面を互いに対向させて形成されたコールドアイルに冷却された空気を供給するアンビエント空気調和装置と、前記コールドアイルに、前記棚の排気面から排出された空気を吸い込んで冷却された空気を供給する冷却動作を行い、前記冷却動作が行えない場合に、該コールドアイルに、前記排気面から排出された空気を吸い込んで冷却されていない空気を供給する送風動作を行う局所空気調和装置と、を備えた空気調和システムの制御方法であって、
    前記局所空気調和装置に吸い込まれる空気の温度を取得するステップと、
    前記局所空気調和装置が前記送風動作を行う際に、前記取得された局所空気調和装置に吸い込まれる空気の温度と前記局所空気調和装置の設定温度とに基づいて、前記冷却されていない空気の前記コールドアイルへの供給量を制御するステップと、
    を有することを特徴とする空気調和システムの制御方法。
JP2013010236A 2013-01-23 2013-01-23 空気調和システム、局所空気調和装置、及び、空気調和システムの制御方法 Expired - Fee Related JP6021657B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013010236A JP6021657B2 (ja) 2013-01-23 2013-01-23 空気調和システム、局所空気調和装置、及び、空気調和システムの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013010236A JP6021657B2 (ja) 2013-01-23 2013-01-23 空気調和システム、局所空気調和装置、及び、空気調和システムの制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014142106A JP2014142106A (ja) 2014-08-07
JP6021657B2 true JP6021657B2 (ja) 2016-11-09

Family

ID=51423542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013010236A Expired - Fee Related JP6021657B2 (ja) 2013-01-23 2013-01-23 空気調和システム、局所空気調和装置、及び、空気調和システムの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6021657B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007085686A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Ntt Facilities Inc 空気調和システム及びその運転方法
JP5662102B2 (ja) * 2010-10-25 2015-01-28 富士通株式会社 空調システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014142106A (ja) 2014-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8427830B2 (en) Cooling system
JP4503083B2 (ja) 空調機及びその運転方法
JP5855895B2 (ja) 通信・情報処理機器室等の空調システム
JP5243094B2 (ja) ラック空調システム
JP5508940B2 (ja) 空調制御システムの運転制御方法
JP5243092B2 (ja) ラック型空調機
JP5268072B2 (ja) 空調制御システム及びその運転方法
EP2604941A1 (en) Apparatus for operation of cooling system in abnormal state
JP5745337B2 (ja) 空気調和システム
JP4274326B2 (ja) 空気調和システムの除湿制御方法
JP4931965B2 (ja) 情報通信機械室における空調機制御方法
JP6363428B2 (ja) 熱媒体循環システム
JP5183291B2 (ja) ラック空調システム及びその運転方法、ラック型空調機
JP4439419B2 (ja) 空調機の制御方法
JP4920027B2 (ja) 空調設備とict機器の連係制御方法
JP6466108B2 (ja) 空調システムを制御する制御システムおよび空調システム
JP6021657B2 (ja) 空気調和システム、局所空気調和装置、及び、空気調和システムの制御方法
JP2017136362A (ja) ショーケース及び制御装置
JP2008304115A (ja) ヒートポンプユニット,ヒートポンプ式給湯機
JP2007085686A (ja) 空気調和システム及びその運転方法
CN206932544U (zh) 一种列间冷却微模块
JP2012078056A (ja) サーバ室用空調システム
JP2011002105A (ja) 天井輻射式空調システム
JP5705015B2 (ja) 空調システム及び建物
JP2009047419A (ja) 空気調和システム及びその運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6021657

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees