JP6021657B2 - 空気調和システム、局所空気調和装置、及び、空気調和システムの制御方法 - Google Patents
空気調和システム、局所空気調和装置、及び、空気調和システムの制御方法 Download PDFInfo
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なお、以下では、本発明に係る空気調和システムが、棚に格納された情報通信機器を冷却する場合を説明するが、棚に格納された他の発熱機器を冷却してもよい。また、以下では、本発明に係る空気調和システムが、情報通信機器装置室に適用される場合を説明するが、そのような場合に限定されず、例えば、情報通信機器を格納する棚がコンテナ内に設置されたコンテナ型データセンター等に適用されてもよい。また、以下で説明する構成、動作等は、一例であり、本発明に係る空気調和システムは、そのような構成、動作等に限定されない。また、各図において、同一又は類似する部材又は部分には、同一の符号を付している。また、細かい構造については、適宜図示を簡略化又は省略している。また、重複又は類似する説明については、適宜簡略化又は省略している。
実施の形態1に係る空気調和システムについて説明する。
<空気調和システムの構成>
以下に、実施の形態1に係る空気調和システムの構成について説明する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態1に係る空気調和システムの、構成を示す図である。図1及び図2に示されるように、空気調和システム1は、部屋2に適用され、情報通信機器3が格納される棚4に、アンビエント空気調和装置5と局所空気調和装置6とによって冷却された空気を供給するものである。
以下に、実施の形態1に係る空気調和システムの動作について説明する。
(通常動作)
まず、通常動作について説明する。
アンビエント空気調和装置5は、暖気(図1中破線)を部屋2から吸い込み、蒸発器5aで熱交換を行い、二重床空間7を介して、冷却された空気(図1中二点鎖線)をコールドアイル8に供給する。アンビエント空気調和装置5は、アンビエント空気調和装置5の設定温度と吹出温度センサ5cの検出温度と、又は、アンビエント空気調和装置5の設定温度と吸込温度センサ5dの検出温度と、に基づいて冷媒回路を制御する。
次に、局所空気調和装置6が冷却動作を行えない状態での、局所空気調和装置6の送風動作について説明する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る空気調和システムの、冷却動作不能時の送風動作の制御フローを示す図である。図3に示されるように、局所空気調和装置6は、冷却動作が行えなくなると、S101に進み、吸込温度センサ6dの検出温度Tinと局所空気調和装置6の設定温度Ticmとの偏差ΔTを演算し、S102に進む。
以下に、実施の形態1に係る空気調和システムの作用について説明する。
空気調和システム1は、局所空気調和装置6が冷却動作を行えない際に、ホットアイル9から局所空気調和装置6に吸い込まれる空気の温度が高い場合には、局所空気調和装置6からコールドアイル8へ冷却されない空気を吹き込まない。そのため、高温の空気がコールドアイル8に供給されて、コールドアイル8の空気の温度が上昇することが抑制され、高温の空気が情報通信機器3に供給されてしまって、情報通信機器3の劣化、故障等が生じることが抑制される。
空気調和システム1では、局所空気調和装置6が、偏差ΔTに応じて、送風動作の稼働と停止、つまりON/OFFを制御しているが、偏差ΔTが大きい程、送風機6bの回転数が低くなるように、送風動作を制御してもよい。そのような場合には、送風機6bの回転数が、連続的に変化されてもよく、階段状に変化されてもよい。
実施の形態2に係る空気調和システムについて説明する。なお、以下では、実施の形態1に係る空気調和システムと重複又は類似する説明については、適宜簡略化又は省略している。
<空気調和システムの構成>
以下に、実施の形態2に係る空気調和システムの構成について説明する。
図4は、本発明の実施の形態2に係る空気調和システムの、構成を示す図である。図4に示されるように、空気調和システム11は、局所空気調和装置6の吹出温度センサ6cに替えて、コールドアイル8の空気の温度を検出するコールドアイル温度センサ12が設けられる。局所空気調和装置6は、コールドアイル温度センサ12から、コールドアイル8の空気の温度を取得する。コールドアイル温度センサ12は、本発明における「第2温度センサ」に相当する。
以下に、実施の形態2に係る空気調和システムの動作について説明する。
(通常動作)
まず、通常動作について説明する。
局所空気調和装置6は、局所空気調和装置6の設定温度とコールドアイル温度センサ12の検出温度と、に基づいて冷媒回路を制御する。
次に、局所空気調和装置6が冷却動作を行えない状態での、局所空気調和装置6の送風動作について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2に係る空気調和システムの、冷却動作不能時の送風動作の制御フローを示す図である。図5に示されるように、局所空気調和装置6は、冷却動作が行えなくなると、S201に進み、吸込温度センサ6dの検出温度Tinとコールドアイル温度センサ12の検出温度Tcaとの偏差ΔTを演算し、S202に進む。
以下に、実施の形態2に係る空気調和システムの作用について説明する。
空気調和システム11は、局所空気調和装置6が冷却動作を行えない際に、ホットアイル9から局所空気調和装置6に吸い込まれる空気によって、コールドアイル8の空気の温度が大きく上昇してしまう場合には、局所空気調和装置6からコールドアイル8へ冷却されない空気を吹き込まない。そのため、コールドアイル8の空気の温度が上昇することが抑制され、高温の空気が情報通信機器3に供給されてしまって、情報通信機器3の劣化、故障等が生じることが抑制される。
空気調和システム11では、局所空気調和装置6が、偏差ΔTに応じて、送風動作の稼働と停止、つまりON/OFFを制御しているが、偏差ΔTが大きい程、送風機6bの回転数が低くなるように、送風動作を制御してもよい。そのような場合には、送風機6bの回転数が、連続的に変化されてもよく、階段状に変化されてもよい。
実施の形態3に係る空気調和システムについて説明する。なお、以下では、実施の形態1及び実施の形態2に係る空気調和システムと重複又は類似する説明については、適宜簡略化又は省略している。
<空気調和システムの構成>
以下に、実施の形態3に係る空気調和システムの構成について説明する。
図6は、本発明の実施の形態3に係る空気調和システムの、構成を示す図である。図6に示されるように、空気調和システム13は、1つの局所空気調和装置6から複数のコールドアイル8a、8bに、ダクト10を介して、冷却された空気を供給する。複数のコールドアイル8a、8bのそれぞれには、コールドアイル温度センサ12a、12bが設けられる。
以下に、実施の形態3に係る空気調和システムの動作について説明する。
(通常動作)
まず、通常動作について説明する。
局所空気調和装置6は、局所空気調和装置6の設定温度と複数のコールドアイル温度センサ12a、12bの検出温度と、に基づいて冷媒回路を制御する。複数のコールドアイル温度センサ12a、12bの検出温度のうちの最も高い検出温度を用いてもよく、それらの平均値を用いてもよい。
次に、局所空気調和装置6が冷却動作を行えない状態での、局所空気調和装置6の送風動作について説明する。
図7は、本発明の実施の形態3に係る空気調和システムの、冷却動作不能時の送風動作の制御フローを示す図である。図7に示されるように、局所空気調和装置6は、冷却動作が行えなくなると、S301に進み、吸込温度センサ6dの検出温度Tinとコールドアイル温度センサ12aの検出温度Tca1との偏差ΔT1を演算し、S302に進み、吸込温度センサ6dの検出温度Tinとコールドアイル温度センサ12bの検出温度Tca2との偏差ΔT2を演算し、S303に進む。
以下に、実施の形態3に係る空気調和システムの作用について説明する。
空気調和システム13のように、1つの局所空気調和装置6から複数のコールドアイル8a、8bに冷却された空気が供給される場合でも、制御装置20が複数のダンパー14a、14bの開度を制御することで、冷却されない空気の複数のコールドアイル8a、8bのそれぞれへの供給量が制御され、情報通信機器3の劣化、故障等が生じることが抑制される。
空気調和システム13では、局所空気調和装置6が、偏差ΔT1、ΔT2に応じて、送風動作の稼働と停止、つまりON/OFFと、複数のダンパー14a、14bの開放と閉止、つまり開/閉と、を制御しているが、偏差ΔT1、ΔT2が大きい程、送風機6bの回転数が低くなり、また、複数のダンパー14a、14bの開度が小さくなるように、送風動作を制御してもよい。そのような場合には、送風機6bの回転数と複数のダンパー14a、14bの開度とが、連続的に変化されてもよく、階段状に変化されてもよい。
Claims (5)
- 発熱機器が格納された複数の棚の吸気面を互いに対向させて形成されたコールドアイルに冷却された空気を供給するアンビエント空気調和装置と、
前記コールドアイルに、前記棚の排気面から排出された空気を吸い込んで冷却された空気を供給する冷却動作を行い、前記冷却動作が行えない場合に、該コールドアイルに、前記排気面から排出された空気を吸い込んで冷却されていない空気を供給する送風動作を行う局所空気調和装置と、
前記局所空気調和装置に吸い込まれる空気の温度を検出する第1温度センサと、
前記局所空気調和装置が前記送風動作を行う際に、前記第1温度センサの検出温度に基づいて、前記冷却されていない空気の前記コールドアイルへの供給量を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記第1温度センサの検出温度と前記局所空気調和装置の設定温度とに基づいて、前記供給量を制御する、
ことを特徴とする空気調和システム。 - 前記コールドアイルの空気の温度を検出する第2温度センサを備え、
前記制御装置は、前記第1温度センサの検出温度と前記第2温度センサの検出温度とに基づいて、前記供給量を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和システム。 - 前記第2温度センサは、複数の前記コールドアイルに設けられ、
前記局所空気調和装置は、前記複数のコールドアイルに前記空気を供給し、且つ、該複数のコールドアイルのそれぞれに対応するダンパーを有し、
前記制御装置は、前記ダンパーのそれぞれの開度を、前記第1温度センサの検出温度と、対応する前記コールドアイルに設けられた前記第2温度センサの検出温度と、に基づいて制御することで、前記供給量を制御する、
ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和システム。 - 発熱機器が格納された複数の棚の吸気面を互いに対向させて形成されたコールドアイルに冷却された空気を供給するアンビエント空気調和装置によって冷却された空気が供給される前記コールドアイルに、前記棚の排気面から排出された空気を吸い込んで冷却された空気を供給する冷却動作を行い、前記冷却動作が行えない場合に、該コールドアイルに、前記排気面から排出された空気を吸い込んで冷却されていない空気を供給する送風動作を行う局所空気調和装置であって、
前記吸い込まれる空気の温度を検出する第1温度センサと、
前記送風動作を行う際に、前記第1温度センサの検出温度に基づいて、前記冷却されていない空気の前記コールドアイルへの供給量を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記第1温度センサの検出温度と前記局所空気調和装置の設定温度とに基づいて、前記供給量を制御する、
ことを特徴とする局所空気調和装置。 - 発熱機器が格納された複数の棚の吸気面を互いに対向させて形成されたコールドアイルに冷却された空気を供給するアンビエント空気調和装置と、前記コールドアイルに、前記棚の排気面から排出された空気を吸い込んで冷却された空気を供給する冷却動作を行い、前記冷却動作が行えない場合に、該コールドアイルに、前記排気面から排出された空気を吸い込んで冷却されていない空気を供給する送風動作を行う局所空気調和装置と、を備えた空気調和システムの制御方法であって、
前記局所空気調和装置に吸い込まれる空気の温度を取得するステップと、
前記局所空気調和装置が前記送風動作を行う際に、前記取得された局所空気調和装置に吸い込まれる空気の温度と前記局所空気調和装置の設定温度とに基づいて、前記冷却されていない空気の前記コールドアイルへの供給量を制御するステップと、
を有することを特徴とする空気調和システムの制御方法。
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JP2013010236A JP6021657B2 (ja) | 2013-01-23 | 2013-01-23 | 空気調和システム、局所空気調和装置、及び、空気調和システムの制御方法 |
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