JP6021500B2 - ウェブ基材搬送装置及びこの装置で用いられるウェブ基材ロール - Google Patents
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Description
このような極めて薄いガラスフィルムは、その薄さゆえに可撓性を有するので、ガラスフィルムをウェブ基材としてロール状に巻き取ったウェブ基材ロールとして扱うことが可能である。ウェブ基材ロールには、ロール状に巻かれたガラスフィルムが内周側及び外周側に隣接するガラスフィルムと接触して破損するのを防ぐ目的で、互いに隣接するガラスフィルム間に保護シート(保護フィルム)を挟み込んだものがある。
例えば、非特許文献1には、ガラスフィルムの幅方向両端部に保護部材を取り付けてガラスフィルムを搬送し、このガラスフィルムを巻き取りローラなどに巻回することで、保護フィルムを用いずにガラスフィルムを保護するガラスフィルム保護方法が開示されている。
非特許文献1に開示のエッジタブの厚みは、図面よりガラスフィルムの厚みに対して、およそ50%程度である。例えば、ガラスフィルムの厚みがおよそ200μmとすると、エッジタブの厚みはおよそ100μmとなる。非特許文献1には、厚み50μmのガラスフィルムの曲げ強度の試算値が開示されていることから、ガラスフィルムの厚みが50μm〜200μm程度の範囲と考えられ、エッジタブの厚みは25μm〜100μm程度の範囲と考えられる。
次に、特許文献1には、ガラス基板(ガラスフィルム)の幅方向両端部に保護部材が取り付けられたガラスリボンが開示されている。このガラスリボンに取り付けられた保護部材は、上述した非特許文献1のエッジタブと類似したものであり、保護フィルムを用いずにガラスフィルムを保護することができる。なお、この保護部材の厚みは、50μm〜100μm程度であると開示されている。
ットして真空に減圧する場合と、処理が完了した後に、装置の内部を大気に開放する場合である。
まずエッジタブ付きガラスフィルムが巻回されたウェブ基材ロールを大気圧のチャンバ内に装入して密閉し、チャンバ内部を減圧する。このとき、ウェブ基材ロール内部では、エッジタブによってガラスフィルム間に形成された非常に薄い隙間に空気が含まれているので、チャンバ内部をある一定以上の速度で減圧すると、チャンバ内部の圧力とウェブ基材ロール内部の圧力との間に減圧の速度差が生じて圧力差が生まれる。
チャンバ内部の圧力を真空から大気圧に復圧すると、チャンバ内部からウェブ基材ロール内部の非常に薄い隙間へ空気が流入するのに比較的長い時間が必要となり、チャンバ内部とウェブ基材ロール内部の間に圧力差が生じる。つまり、ウェブ基材ロール内部の復圧速度がチャンバ内部の復圧速度よりも低くなって、ウェブ基材ロールの内部の圧力がチャンバ内部の圧力よりも低くなる。このような圧力差によって、ウェブ基材ロールの内部が押しつぶされるように変形し、巻き取りローラなどに巻かれたガラスフィルムが破損する可能性がある。
すなわち、長い時間をかけて復圧しても、チャンバ内部に存在するダストなどのパーティクルが、復圧時にウェブ基材のロールの内部にまで侵入する問題は防止できない。微細なパーティクルは復圧時に大気の流れに乗り、ウェブ基材ロールの内部にまで侵入してゆき、ウェブ基材の表面に付着するからである。
本発明に係るウェブ基材搬送装置は、両端部にエッジタブが装着された長尺のウェブ基材を真空下あるいは減圧下においてチャンバ内で連続的に搬送するウェブ基材搬送装置であって、前記チャンバ内には、エッジタブが装着されたウェブ基材を巻き取って、ウェブ基材を積層する巻取り部が備えられており、前記巻取り部において、前記積層されたウェブ基材間に充填材が介在されることを特徴とする。
厚みの合計値と同等か、これよりも肉厚とされているとよい。
また、前記充填材は、清浄状態とされ且つ積層されたウェブ基材間の隙間に充填される気体であるとよい。この清浄な気体は、空気をフィルタリングするか、ガスボンベからガスを減圧弁等を通して供給することで得られる。
また、前記チャンバの内部には、前記巻取り部を収容するサブチャンバが形成され、前記サブチャンバには、前記清浄な充填気体を供給すると共に、サブチャンバ内の圧力をチャンバ内部の圧力より高くするとよい。
好ましくは、前記充填材は、ウェブ基材の幅方向両端に装着された一対のエッジタブの間に嵌り込み可能な幅を有すると共に、ウェブ基材の表裏に積層されたエッジタブの厚みの合計値と同等か、これよりも肉厚とされている長尺のシート状に成形された固体部材であるとよい。
本発明に係るウェブ基材搬送装置の最も好ましい形態は、両端部にエッジタブが装着された長尺のウェブ基材を真空下あるいは減圧下においてチャンバ内で連続的に搬送するウェブ基材搬送装置であって、前記チャンバ内には、エッジタブが装着されたウェブ基材を巻き取って、ウェブ基材を積層する巻取り部が備えられており、前記巻取り部において、前記積層されたウェブ基材間に充填材が介在されて、前記充填材は、長尺のシート状に成形された固体部材からなり、前記シート状に成形された固体部材は、ウェブ基材の幅方向両端に装着された一対のエッジタブの間に嵌り込み可能な幅を有すると共に、前記ウェブ基材の表裏に積層されたエッジタブの厚みの合計値と同等か、これよりも肉厚とされていることを特徴とする。
また、本発明に係るウェブ基材搬送装置の最も好ましい別の形態は、両端部にエッジタブが装着された長尺のウェブ基材を真空下あるいは減圧下においてチャンバ内で連続的に搬送するウェブ基材搬送装置であって、前記チャンバ内には、エッジタブが装着されたウェブ基材を巻き取って、ウェブ基材を積層する巻取り部が備えられており、前記巻取り部において、前記積層されたウェブ基材間に充填材が介在されて、前記充填材は、清浄状態とされ且つ積層されたウェブ基材間の隙間に充填される気体であることを特徴とする。
本発明に係るウェブ基材ロールの最も好ましい形態は、両端部にエッジタブが装着された長尺のウェブ基材を積層するように巻回されたウェブ基材ロールであって、前記ウェブ基材ロールは、積層されたウェブ基材の隙間に、該ウェブ基材間に異物の侵入を防ぐ充填材が介在し、前記充填材は、ウェブ基材の幅方向両端に装着された一対のエッジタブの間に嵌り込み可能な幅を有すると共に、ウェブ基材の表裏に積層されたエッジタブの厚みの合計値と同等か、これよりも肉厚とされている長尺のシート状に成形された固体部材であることを特徴とする。
また、本発明に係るウェブ基材ロールの最も好ましい別の形態は、両端部にエッジタブが装着された長尺のウェブ基材を積層するように巻回されたウェブ基材ロールであって、
前記ウェブ基材ロールは、積層されたウェブ基材の隙間に、該ウェブ基材間に異物の侵
入を防ぐ充填材が介在し、前記充填材は、清浄状態とされ且つ積層されたウェブ基材間の隙間に充填される気体であることを特徴とする。
また、図1の紙面に向かって紙面の上下方向を、本発明の実施形態に係るウェブ基材搬送装置1の上下方向とし、同様に紙面に向かって紙面の左右方向を、ウェブ基材搬送装置1の左右方向とする。
[第1実施形態]
図1に示すように、ウェブ基材搬送装置1は、薄膜で長尺のウェブ基材21がロール状に巻かれたウェブ基材ロール24からウェブ基材21を巻き出して、この巻き出されたウェブ基材21にスパッタリングや蒸着などの表面処理を施し、その後表面処理されたガラスフィルム21を別のロールに巻き取ってウェブ基材21を搬送する装置である。ウェブ基材搬送装置1は、いわゆる、ロール・ツー・ロール方式でウェブ基材21を搬送する装置である。
μm程度の極めて薄いシート状に成形されたものである。ウェブ基材21としては、薄膜ガラス(ガラスフィルム)、樹脂フィルム、金属箔及び紙などが挙げられる。樹脂フィルムは、例えば、PET(ポリエチレンテレフタラート)やPEN(ポリエチレンナフタレート)などの樹脂で成形されたものである。ウェブ基材21は、その薄さゆえに可撓性を有するので、ウェブ基材21をロール状に巻き取ったウェブ基材ロール24として扱うことが可能である。
図1を参照し、本実施形態のウェブ基材搬送装置1は、薄膜で長尺のガラスフィルム21がロール状に巻かれたウェブ基材ロール24からガラスフィルム21を巻き出す巻出し部2と、巻き出されたガラスフィルム21に表面処理を施す成膜部3と、表面処理が施されたガラスフィルム21を再びロール状のウェブ基材ロール23として巻き取る巻取り部4とを含んで構成されている。
成膜部3は、ガラスフィルム21にスパッタ法や蒸着、CVD等の表面処理を施す成膜装置6を備えている。成膜装置6には、円筒状又は円柱状に形成された成膜ロール7が備えられ、この成膜ロール7がガラスフィルム21の搬送を行っている。つまり成膜装置6は、成膜ロール7にて搬送中のガラスフィルム21に表面処理を実施するものである。
後に詳しく説明するが、充填フィルム20は、樹脂製の固体部材であって、長尺のシート状に成形されたフィルムである。
図2は、保護部材であるエッジタブ14が薄膜のガラスフィルム21の長手方向に沿った両端に装着された薄膜のガラスフィルム21を示している。エッジタブ14は、長尺のテープ状に形成された部材であり、ガラスフィルム21の長手方向に沿った両端の長さと略同じ長さである。また、エッジタブ14は、フレキシブルな樹脂材料などで成形されている。そのため、エッジタブ14はガラスフィルム21と共に巻取りコア13(ローラ)に巻き取られることが可能となっている。
図2に示すように、エッジタブ14が装着されたガラスフィルム21をエッジタブ14の長手方向に対して垂直に切断すると、ガラスフィルム21の両端部にエッジタブ14が装着された切断面が得られる。この切断面(断面)のうち、右側のエッジタブ14の断面に注目して、エッジタブ14の構成を説明する。
左右方向)は、特に限定されないが、10〜20mm程度とする。
まず、支持部15は、ガラスフィルム21の右側端部の上面と下面を支持する2本のアーム状の部材(スペーサー部16)を有している。2つのスペーサー部16は、ガラスフィルム21の上面と下面にそれぞれ接している。スペーサー部16の上下方向の高さ(肉厚)は、ロールに巻けるだけの柔軟性が確保でき、且つロールに巻いた際のガラスフィルム21相互の接触を防止できる厚みであれば良い。例えば、ガラスフィルム21の厚さが50μm〜200μm程度であれば、スペーサー部16の厚みは25μm〜100μm程度の範囲である。このように形成された2つのスペーサー部16は、ガラスフィルム21の右端部の上下面及び側面に密着するように接して、ガラスフィルム21の右端部を覆っている。また、これら2つのスペーサー部16は、右側で互いに連結されている。
このように、エッジタブ14の断面形状は、Y字形状又はスパナといった、一端が枝分かれして開口を形成しており、支持部15がガラスフィルム21の右端部を支持することとなる。
左右端部にエッジタブ14が装着されたガラスフィルム21を巻回してウェブ基材ロール24を形成すると、エッジタブ14は、ガラスフィルム21の巻回によって渦巻き状に重ね合わされる。このとき、エッジタブ14は、支持部15のスペーサー部16が互いに重なり合うので、重なり合ったスペーサー部16の厚みが隣接するガラスフィルム21間に形成される空間(隙間又は空隙)となる。この隙間が形成されることによって、隣接するガラスフィルム21間の接触が無くなり、該ガラスフィルム21ひいては、ウェブ基材ロール24の破損を防ぐことができる。
ラスフィルム21搬送装置1に取り付けて復圧を行うと、復圧時の気流の流れによって、ガラスフィルム21間の隙間にパーティクルなどが侵入するトラブル(以降、異物侵入又はコンタミの混入と呼ぶこともある)が発生したりする。これらは、「発明が解決しようとする課題」で説明したとおりである。
本実施形態において、ガラスフィルム21間の隙間に介在する充填フィルム20は樹脂製の固体部材であって、長尺のシート状に成形された充填フィルム20である。充填フィルム20の長さは、ガラスフィルム21とほぼ同様の長さ(例えば100m以上)である。充填フィルム20の幅は、ガラスフィルム21の幅より若干狭い。
このウェブ基材ロール23を側面から見ると、図3のA−A断面図に示すようにガラスフィルム21が渦巻き状に巻回され、ウェブ基材ロール23が形成される。詳しくは、図3の左側に示すように、巻取り部4に備えられた巻取りコア13が回転し、充填フィルム20が重ね合わされたガラスフィルム21が巻回される。このガラスフィルム21は、巻取りコア13を中心にして、内周方向から外周方向に向かって、充填フィルム20とガラスフィルム21が交互に重ね合わされて巻回される。
図4に示すように、充填フィルム20の肉厚(t)は、上側のエッジタブ14のスペーサー部16の厚み(a)と下側のエッジタブ14のスペーサー部16の厚み(b)を合わせた厚み(a+b)よりも厚く成形されている(t>a+b)。これにより、隣接するエッジタブ14が離間している状態となり、エッジタブ14間に隙間が形成される。
+b)とほぼ同じ厚さに成形してもよい(t=a+b)。それにより、充填フィルム20が、ウェブ基材ロール23の内部に隙間なく充填される。
このように、ウェブ基材ロール23の内部におけるガラスフィルム21間の隙間は、固体の充填材20である充填フィルム20によって満たされるので、ウェブ基材ロール23の内部において空気を含む空間が殆ど存在しなくなる。本実施形態によるウェブ基材ロール23は、真空・減圧状態から復圧した場合にパーティクルを含む空気が流入する空間が存在しない、いわば稠密な構成となることで、パーティクル、コンタミが復圧時に大気とともにロール内部に流れ込むことを防止できるものとなっている。より厳密に言うと、充填フィルム幅が、エッジタブ間の間隔に比べてわずかに狭い場合には、エッジタブと充填フィルムの間に露出するガラスフィルムの前にはわずかに空間ができるため当該箇所は不可避に汚染されるのであるが、ガラスフィルのエッジタブの直近部は何れにしても健全な皮膜形成は難しい箇所であるため、実質的な問題には至らない。
上述したウェブ基材搬送装置1を用いたガラスフィルム21の搬送方法について説明する。なお、ウェブ基材搬送装置1にウェブ基材ロール24を設置するなど、ガラスフィルム21の搬送を実施するための前工程の説明は省略する。
本実施形態の成膜部3としては、真空チャンバ5内の中央より下側に、例えば、ガラスフィルム21の表面に対してスパッタ法による成膜を実施する成膜装置6が設けられている。スパッタ成膜部は、図1に示すように、巻き出されたガラスフィルム21を搬送する成膜ロール7と、皮膜形成を行うスパッタ蒸発源8とを有している。スパッタ蒸発源8は、成膜ロール7で搬送されるガラスフィルム21と対向するように、図では2台配置されている。スパッタ蒸発源8は、ガラスフィルム21の表面に堆積させる成分で構成されたターゲットを装着しており、周知のとおりマグネトロン放電によって蒸発した成分がガラスフィルム21の表面へ導かれて堆積する。
のパーティクルの付着防止が実現できるようになっている。
ところで、本実施形態のウェブ基材搬送装置1は、ガラスフィルム21間に充填材20(充填フィルム)を介在させつつウェブ基材ロール23へと巻回するために、充填フィルム供給部9を有している。
ところで、上述の実施形態では、巻出し部2に、充填フィルム20を備えないウェブ基材ロール24を設置した場合を説明した。しかし、充填フィルム20を介在させたウェブ基材ロール23を巻出し部2に設置してもよい。その場合、ガラスフィルム21を成膜ロール7へ供給する前にガラスフィルム21から充填フィルム20を離脱させなければならない。この充填フィルム20の離脱のためには、本実施形態のウェブ基材搬送装置1に充填フィルム回収部を設ければよい。
[第2実施形態]
次に、図を参照して、本発明の第2実施形態によるウェブ基材搬送装置1及びチャンバ5について説明する。
構成も、第1実施形態で説明したウェブ基材ロール23の構成とは異なる。まず、本実施形態によるウェブ基材ロール25の構成から説明する。
本実施形態によるウェブ基材搬送装置1において、巻取り部4に設置される巻取りコア13は、円筒状のローラである。このローラの内部は、該ローラの軸心方向に沿って真っ直ぐに貫通する空洞となっている。この巻取りコア13の外周面には、このコア内の空洞に送られた気体の充填材(気体充填材)20を、コア外部(ウェブ基材ロール25の内部)に送出するスリット状又は孔状の開口部が備えられている。
また、本実施形態によるウェブ機材搬送装置1が有する復圧制御部は、真空チャンバ5の内又は外に設置されるものであり、真空チャンバ5の復圧の際に、真空チャンバ5内部の復圧のための気体の供給量と、ウェブ基材ロール25のガラスフィルム21間の隙間への巻取りコア13を介した気体の供給量と、を調整することで、真空チャンバ5内部の圧力が、ウェブ基材ロール25内部(ガラスフィルム21間の隙間)の圧力よりも高くならないように制御する。このようにすることで、ウェブ基材ロール25内部へ真空チャンバ側からの気体(大気)の流入を防ぐものである。
以下に、巻取り部4にガラスフィルム21を巻き取った場合に注目して、真空チャンバ5内の復圧過程について説明する。
5内部の隙間へ供給し、ウェブ基材ロール25内の隙間を清浄な(パーティクルを含まない)気体充填材20で満たすようにする。
具体的には、気体充填材20が巻取りコア13内部の空洞に送られると、巻取りコア13に備えられたスリット状の開口部を通じて、ウェブ基材ロール25内部の隙間に気体充填材20が供給される。供給された気体充填材20は、渦巻き状に形成された隙間に沿って入り込む。このようにすると、ウェブ基材ロール25の隙間に気体充填材20が満たされる。
なお、第2実施形態で用いられている気体充填材20は、気体内の微細なパーティクルなどが排除され、気体内が清浄された流体である。気体を清浄するには、例えば、ウェブ基材ロール25に吹き込む前の気体充填材20を清浄フィルタなどに通過させて、気体内に含有される微細なパーティクルなどを取り除く方法がある。
[第3実施形態]
次に、図を参照して、本発明の第3実施形態によるウェブ基材搬送装置1について説明する。
本実施形態によるウェブ基材搬送装置1は、第2実施形態によるウェブ基材搬送装置1に、巻取り部4を取り囲むように収容するサブチャンバ18を設けている。
なお、第2実施形態で用いられている巻取りコア13では、内部が空洞となって気体の充填材20が供給されるが、本実施形態で用いる巻取りコア13は、第1実施形態と同じく内部が中実の円柱状のローラであってもよい。
このようなウェブ基材ロール25が形成される巻取り部4のそれぞれを包囲するように覆うサブチャンバ18が設けられている。
サブチャンバ18は、内部が空洞の筺状に形成されており、真空チャンバ5内においてサブチャンバ18内部を実質的に真空チャンバ5の他の部位から隔離できるものである。復圧時に、サブチャンバ18内部には清浄な充填気体が供給され、充填材20としてこの充填気体をウェブ基材ロール25の内部の隙間に供給する。同時にサブチャンバ18の内部の圧力を真空チャンバ5内部より高く維持することで、真空チャンバ5からのパーティクルを含む大気の侵入を防止する。
以下に、巻取り部4を覆うサブチャンバ18に注目して、真空チャンバ5内の復圧過程について説明する。
が供給される。と同時に真空チャンバ5内を大気圧に復圧するために、外部から真空チャンバ5内に空気が送り込まれるが、このとき、常にサブチャンバ18内の圧力が真空チャンバ5内の圧力より高くなるようにサブチャンバ18への清浄な気体の供給量と真空チャンバ5への大気導入量の何れか又は両方が制御される。サブチャンバ18内と真空チャンバ5を連通する箇所は、スリット部であるが、スリット部はガラスフィルムは通過させ一方で雰囲気の交わりを抑制するように狭く形成されており、真空チャンバ内のパーティクルを含む雰囲気はサブチャンバ18内には侵入しない。加えて、サブチャンバ18内の圧力が真空チャンバ5内の圧力より高くなっているので、スリット部にはサブチャンバ189から真空チャンバ5に向かう清浄気体の流れがあり、これがさらにサブチャンバ18への大気の流入を防ぐ。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、動作条件や測定条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
2 巻出し部
3 成膜部
4 巻取り部
5 真空チャンバ(チャンバ)
6 成膜装置
7 成膜ロール
8 スパッタ蒸発源
9 充填フィルム供給部
10 積層ローラ
11 充填フィルム供給ローラ
12 巻出しコア
13 巻取りコア
14 エッジタブ(保護部材)
15 支持部
16 スペーサー部
17 突出部
18 サブチャンバ
19 ガイドローラ(分離ローラ)
20 充填材(充填フィルム・気体)
21 ウェブ基材(ガラスフィルム)
22 積層フィルム
23、24、25 ウェブ基材ロール
Claims (6)
- 両端部にエッジタブが装着された長尺のウェブ基材を真空下あるいは減圧下においてチャンバ内で連続的に搬送するウェブ基材搬送装置であって、
前記チャンバ内には、エッジタブが装着されたウェブ基材を巻き取って、ウェブ基材を積層する巻取り部が備えられており、
前記巻取り部において、前記積層されたウェブ基材間に充填材が介在されて、
前記充填材は、長尺のシート状に成形された固体部材からなり、
前記シート状に成形された固体部材は、ウェブ基材の幅方向両端に装着された一対のエッジタブの間に嵌り込み可能な幅を有すると共に、前記ウェブ基材の表裏に積層されたエッジタブの厚みの合計値と同等か、これよりも肉厚とされている
ことを特徴とするウェブ基材搬送装置。 - 両端部にエッジタブが装着された長尺のウェブ基材を真空下あるいは減圧下においてチャンバ内で連続的に搬送するウェブ基材搬送装置であって、
前記チャンバ内には、エッジタブが装着されたウェブ基材を巻き取って、ウェブ基材を積層する巻取り部が備えられており、
前記巻取り部において、前記積層されたウェブ基材間に充填材が介在されて、
前記充填材は、清浄状態とされ且つ積層されたウェブ基材間の隙間に充填される気体である
ことを特徴とするウェブ基材搬送装置。 - ウェブ基材間の隙間への前記気体の供給量と前記チャンバ内部の復圧のための気体の供給量とを調整することで、チャンバ内部の圧力がウェブ基材間の隙間の圧力より高くならないように制御する復圧制御部を備えることを特徴とする請求項2に記載のウェブ基材搬送装置。
- 前記チャンバの内部には、前記巻取り部を収容するサブチャンバが形成され、
前記サブチャンバには、前記清浄な充填気体を供給すると共に、サブチャンバ内の圧力をチャンバ内部の圧力より高くすることを特徴とする請求項2に記載のウェブ基材搬送装置。 - 両端部にエッジタブが装着された長尺のウェブ基材を積層するように巻回されたウェブ基材ロールであって、
前記ウェブ基材ロールは、積層されたウェブ基材の隙間に、該ウェブ基材間に異物の侵入を防ぐ充填材が介在し、
前記充填材は、ウェブ基材の幅方向両端に装着された一対のエッジタブの間に嵌り込み可能な幅を有すると共に、ウェブ基材の表裏に積層されたエッジタブの厚みの合計値と同等か、これよりも肉厚とされている長尺のシート状に成形された固体部材である
ことを特徴とするウェブ基材ロール。 - 両端部にエッジタブが装着された長尺のウェブ基材を積層するように巻回されたウェブ基材ロールであって、
前記ウェブ基材ロールは、積層されたウェブ基材の隙間に、該ウェブ基材間に異物の侵入を防ぐ充填材が介在し、
前記充填材は、清浄状態とされ且つ積層されたウェブ基材間の隙間に充填される気体である
ことを特徴とするウェブ基材ロール。
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