JP6021472B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の圧縮機本体で構成される圧縮機において発生する振動制に関するものである。
空調機等において、複数台の圧縮機本体を接続することにより、大容量の圧縮機を形成することが行われている。圧縮機が複数の圧縮機本体により構成されている場合、圧縮機本体同士は冷媒配管を介して接続されており、各圧縮機本体は個々に振動する。この振動に伴って、冷媒配管も振動していた。冷媒配管の振動は、各圧縮機本体の個々の振動に起因するため、その干渉により大きな振動となる。また、各圧縮機本体の個々の振動により、冷媒配管が引張り応力や圧縮応力を受ける。そのため、各圧縮機本体同士を接続する冷媒配管では、振動による破損が発生する可能性があった。従来、この配管の振動を抑制するため、圧縮機の配置や防振を考慮した設計がなされているが、配管の防振設計だけでは、振動を十分に抑制することは困難であった。
この防振対策の例として、特許文献1に示される圧縮機では、防振ゴム(7)を介して支持台(5)を土台(10)に固定する。同種類のスクロール圧縮機から構成される第1圧縮機本体(4a)及び第2圧縮機本体(4b)を、支持台(5)上にボルト(9)で固定する。アキュムレータ(14)の出口管(15)を吸入管(15a),(15b)に接続する。吐出管(17a),(17b)を合流させて共通の吐出管(17)とし、冷媒回路に接続する。各圧縮機本体(4a),(4b)を均油管(18)で接続する。圧縮機(4)の運転時、第1圧縮機本体(4a)と第2圧縮機本体(4b)と支持台(5)とは単一の圧縮構造体(41)を形成し、一体となって振動する。冷媒配管(15a),(15b),(17a),(17b),(18)も、上記構造体(41)と一体となって振動する。すなわち、複数台の圧縮機本体を互いに堅固に固定することにより単一の振動体となる圧縮構造体を形成し、緩衝材を介してこの構造体が土台に固定されている。これにより、ツイン圧縮機における圧縮機本体同士を接続する配管の振動の低減を図っている。
特開平10−205454号公報
従来の圧縮機においては、2台の圧縮機本体のロータを同じ回転数(周波数)で稼動させる場合に、それぞれの圧縮機本体の振動位相が同位相となる場合がある。このとき、支持板による圧縮機本体のまとめ固定では、各圧縮機本体の振動による力同士は打ち消されないため、各圧縮機本体は支持板が無い場合と同じ力で振動する。複数の圧縮機本体間を接続している配管において、全ての圧縮機本体のロータの回転数が同じになるように稼動させた場合、配管に発生する振幅や応力は、圧縮機本体のロータの回転数のみならず圧縮機本体同士の振動の位相差にも影響を受けるため、配管形状、周波数によっては、圧縮機の振動位相が同位相となることで、振動位相に一定の位相差がある場合に比べて、配管により大きな応力が加わる場合があるといった課題があった。また、配管の配置上の都合により、圧縮機本体の位置を離す必要がある場合には、支持板の面積が広くなり、幅の広い板が振動することにより騒音が発生するという課題もあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、複数の圧縮機本体により構成された圧縮機において、圧縮機本体のロータの回転数や圧縮機本体同士の振動位相差に拘らず、配管に加わる応力を低減し、配管の破損や騒音の発生を抑えることができる圧縮機を提供することを目的としている。
記課題を解決するために、本発明の圧縮機は、配管により相互に接続され、ロータを有する複数の圧縮機本体と、前記圧縮機本体の前記ロータの回転軸の延長線上に設置されたひずみ棒に貼り付けられるとともに、前記ロータの偏心に伴う前記圧縮機本体の振動の位相を検出するひずみゲージと、を備え、前記振動により前記配管に加わる応力が許容範囲内となるよう前記圧縮機本体の少なくともいずれか一つのロータの回転数を所定値だけ変化させ、前記複数の圧縮機本体の振動の位相差が所定値となるよう調整することを特徴とするものである。
本発明の圧縮機によれば、複数の圧縮機本体間の振動の位相差を算出し、所定時間少なくともいずれか一つの圧縮機本体の回転数を変更し、振動の位相差を調整することで、配管に加わる応力を低減し、配管の破損や騒音の発生を抑えることができるという効果がある。
実施の形態1に係る圧縮機を示す全体構成図である。 実施の形態1における圧縮機本体の加速度の時間変化を示す図である。 実施の形態1における圧縮機の振動抑制手順を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る圧縮機における振動抑制動作を説明するための構成図の一例である。 図4におけるロータの回転数と配管に加わる応力の関係を示す測定図である。 実施の形態2に係る圧縮機を示す全体構成図である。 図6のA方向から見た圧縮機の部分側面を示す図である。 実施の形態3に係る圧縮機を示す全体構成図である。
以下、本発明の実施の形態に係る圧縮機の振動抑制方法および圧縮機について、図1から図8に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る圧縮機を示す全体構成図であり、図2は、実施の形態1における圧縮機本体の加速度の時間変化を示す図である。図3は、実施の形態1における圧縮機の振動抑制手順を示すフローチャートである。
まず、図1を用いて、実施の形態1に係る圧縮機の全体の構成について説明する。圧縮機1は、2台の圧縮機本体2a,2bと、圧縮機本体2a,2bをそれぞれ固定する固定板3a,3bと、圧縮機本体2a,2b同士や他の機器とを相互に接続する配管(冷媒配管)4と、圧縮機本体2a,2bに取り付けられた加速度センサ5a,5bと、加速度センサ5a,5bの出力信号を解析し、圧縮機本体2a,2bのロータの回転数Ra,Rb
(周波数)を制御する回転数制御装置6と、圧縮機本体2a,2bが取り付けられた固定板3a,3bを固定する土台7と、固定板3a,3bと土台7との間に挿入された防振ゴム8と、防振ゴム8を挟んで固定板3a,3bを土台7に固定するボルト9と、により構成されている。ここで、加速度センサ5a,5bは、圧縮機本体2a,2bのロータの回転軸2c,2dの延長軸上に、回転軸2c,2dに対し垂直な方向の加速度χが検出できるように取り付けられており、回転数制御装置6は、加速度センサ5a,5bの出力信号を解析すると共に、その結果をもとに圧縮機本体2a,2bのロータの回転数Ra,Rbを調整する。ここで、加速度センサは、ロータの偏心運動に伴う圧縮機本体の振動の位相を検出する手段である。
次に、本発明の実施の形態1に係る圧縮機の振動を抑制する動作について、図1、図2および図3を参照して説明する。圧縮機本体2a,2bを稼動させた場合の加速度センサ5a,5bの出力信号(加速度χa,χb)を図2に示す。圧縮機本体2a,2bを稼動させると、加速度センサ5a,5bによって検出される圧縮機本体2a,2bのロータの回転軸2c,2dに垂直な方向の加速度χ(t)の時間変化は、正弦波に近い波形が得られる。この波形の過去数回のピーク値aの絶対値平均|A|を用いて、現時点tにおける加速度χ(t)に対する位相θ(t)は、
Figure 0006021472
で表され、また、現在の加速度χ(t)が増加傾向にあるか減少傾向にあるかによって、0°から360°の範囲において、ただ1つの値を求めることができる。ただし、θ(t)の値が、90°もしくは270°に近い範囲となったとき、圧縮機本体2の振動のばらつきからχ/|A|の値が1を超える場合があり、その場合には、加速度χ(t)の位相θ(t)の値は、直前の履歴から判断して、90°もしくは270°とする。回転数制御装置6により圧縮機本体2a,2bのそれぞれの加速度χa(t),χb(t)の位相θa(t),θb(t)を求め、その値を減算することで現時点tにおける圧縮機本体2aと2bの加速度χa(t)とχb(t)の位相差Δθ(t)を求めることができる。加速度センサ5a,5bにより検出される加速度χa(t),χb(t)は、圧縮機本体2a,2bのロータの回転に伴う偏心運動により生じる振動に対応している。
ここで、圧縮機本体2a,2bのいずれか一方のロータの回転数Rを予め設定された値dRだけ僅かに増減させて調整することにより、圧縮機本体2aと2bの振動の位相差Δθを任意の値に調整することが可能となる。圧縮機本体2a,2bの加速度χa(t),χb(t)の位相をθa(t),θb(t)としたとき、圧縮機本体2aと2bの振動の位相差Δθ(t)は、θb(t)−θa(t)で表される。位相差Δθ(t)の目標位相値をΔθd、圧縮機本体2a,2bのロータの回転数をRa,Rbとしたとき、例えば、θb(t)>θa(t),θb(t)−θa(t)>Δθdの場合に、θa(t)に該当する圧縮機本体2aについてのみロータの回転数RaをRa+dRに設定して、所定時間dt(=1/dR*(θb(t)−θa(t)−Δθd)/360)秒間、圧縮機本体2aを稼働させ、θb(t)−θa(t)=Δθdとなるようにする。その後、変更した圧縮機本体2aの回転数Ra+dRを元の回転数Raに設定し直せば、圧縮機本体2aと2bの振動の位相差Δθ(t)は、目標位相値Δθdに固定される。なお、dRの値は、急激な回転数の変化で圧縮機本体2a,2bの稼動が不安定にならないように圧縮機本体2a,2bの性能に合わせて設定する。
この実施の形態1による圧縮機の振動を抑制する方法を用いて、配管4の曲がり部、溝部、切り欠き部などといった高い応力が掛かりやすい配管4の部位について、予め圧縮機本体2a,2bのロータの回転数帯域での圧縮機本体2aと2bの振動の位相差Δθと配
管4に加わる応力との相関関係を記録しておき、配管4に加わる応力が許容される目標位相差Δθdを定めておき、図3の圧縮機の振動抑制手順を示すフローチャートに従って、圧縮機本体2aと2bの振動の位相差Δθ(t)を、配管4に加わる応力が許容範囲内と
なる目標位相差Δθdに調整することで、振動により配管4に加わる応力を低減することができる。これにより、配管4に加わる応力が、配管4の許容応力を超えるような状態で圧縮機本体2a,2bが稼動される場合には、圧縮機本体2aと2bの振動の位相差Δθ(t)を調整することで配管4に加わる応力を低減させ、圧縮機本体2a,2bの稼動に伴う配管4の破損と騒音を抑制することができる。
次に、図3の振動抑制手順を示すフローチャートに基づいて、配管4に加わる応力を低減させる方法を説明する。まず、加速度センサ5a,5bの出力信号から圧縮機本体2a,2bの加速度χa(t),χb(t)の位相θa(t),θb(t)を検出する。これら位相θa(t),θb(t)から圧縮機本体2aと2bの振動の位相差Δθ(t)(=θb(t)−θa(t))を算出する(ステップS1)。次に、稼動回転数R(Ra,Rb)において、この位相差Δθ(t)が、配管4に加わる応力が許容範囲内となる位相差Δθ(t)であるかどうかを判定する(ステップS2)。ステップS2において、配管4
に加わる応力が許容範囲内となる位相差Δθ(t)であると判定された場合には、ステップS1に戻る。ステップS2において、配管4に加わる応力が許容範囲外となる位相差Δθ(t)であると判定された場合には、圧縮機本体2aの回転数Raを所定の値dRだけ増加させ、目標位相差Δθdとなるように調整する。次に、ステップ4に進み、所定時間dt後、圧縮機本体2aの回転数Ra+dRを元のRaに戻す。この後、ステップ1に戻り監視を続ける。
なお、ここでは、圧縮機本体2aの回転数RaをdRだけ増加させて、圧縮機本体2aと2bの振動の位相差Δθ(t)が、目標位相差Δθdとなるように調整する場合について説明したが、圧縮機本体2bの回転数RbをdRだけ増加させる場合であってもよい。また、圧縮機本体の回転数RをdRだけ減少させる場合であってもよい。
これにより、圧縮機本体2a,2bで発生する振動の位相差Δθを調整することで、配管に加わる応力を低減させることが可能になる。
配管4に加わる応力低減効果の具体例について、図4、図5を参照して説明する。図4は、実施の形態1に係る圧縮機における振動を抑制する動作を説明するための構成図の一例である。同一配管4で接続されている圧縮機本体2a,2bに連なった圧縮機固定板3a,3bを介して防振ゴム8を挟んだ状態で、ボルト9により土台7に固定されている。配管4の経路中には、レデューサ10が設けられており、レデューサ10のテーパ部の細径側の根元にある測定点11について、各種条件で圧縮機本体2a,2bを稼動させた際に加わる応力を解析により求める。
図5は、圧縮機本体2a,2bを稼働させたときに、配管4の測定点11に加わる応力を、圧縮機本体2a,2bのロータの回転数R(周波数)に対して、振動の位相差Δθを毎にプロットしたものであり、実線は圧縮機本体2aと2bの振動が同位相で稼動している場合、破線は90°の位相ずれで稼動している場合、点線は180°の位相ずれで稼動している場合の結果を示す。また、図の横軸は、圧縮機本体2aと2bのロータの回転数R(rps)を、縦軸は、配管4に加わる応力で、圧縮機本体2aと2bの振動が同位相のときの応力の最大値を1としたときの相対値を示す。この結果から、全ての位相差Δθの結果において、ロータが1秒間に75回転する付近の回転数で圧縮機本体2a、2bを稼動させている場合に測定点11に加わる応力が最大となるが、振動が同位相の場合に加わる最大応力を1とすると、90°の位相ずれで稼動させた場合の最大応力が1.25、180°の位相ずれで稼動させた場合の最大応力が0.8となった。これにより、振動の
位相差Δθを制御しない場合には、1.25の応力が配管に加わるのに対して、振動の位相差Δθを制御した場合には、配管に加わる応力を0.8に低減することができるため、0.8/1.25=0.64となり、図4、図5で示す例においては、位相差Δθを制御することにより配管4に加わる応力を64%までに低減させることができる。
したがって、例えば、図5において、応力0.8が、配管4の許容応力であった場合、図5のWで示されたロータの回転数Rの範囲で配管の許容応力を超えた稼動状態になる可能性がある。ロータの回転数Rがこの範囲内にある場合、前述の方法で圧縮機本体2aと2bの位相差Δθを180°の位相ずれで稼動させるように調整すれば、配管4の許容応力を超えることなく、圧縮機本体2a、2bを稼動させることが可能となる。
これに対して、特許文献1に示す従来の複数の圧縮機本体同士を接続する配管の振動(応力)を抑制する機構においては、配管形状やロータの回転数(周波数)によっては、複数の圧縮機本体による振動が同位相である場合には、振動が一定の位相差である場合に比べて配管に加わる応力が増加する場合がある。例えば、図4、図5で示すケースでは、振動の位相差が180°の位相ずれの状態で稼動させる場合に比べて、配管に加わる応力が25%増加する。
また、従来の方法では、圧縮機本体が設置されている箇所全域を覆うサイズの支持板が必要となり、圧縮機本体の配置が離れている場合には広い面積の板となるため、この板が振動することで騒音源となり得る。
このように、実施の形態1に係る圧縮機によれば、圧縮機本体の振動を加速度センサを用いて検出し、複数の圧縮機本体間の振動の位相差を算出して、所定時間いずれか一方の圧縮機本体のロータの回転数を変更し、振動の位相差を調整することにより、振動による配管に加わる応力を低減し、配管の破損や騒音の発生を抑えることができるという顕著な効果が期待できる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2に係る圧縮機を示す全体構成図であり、図7は、図6の固定板と土台の部分をA方向から見た部分側面を示す図である。図1に示す実施の形態1に係る圧縮機と図6に示す実施の形態2に係る圧縮機との相違点は、圧縮機本体の振動の位相を検出する手段として、実施の形態1では、加速度センサを用いているのに対して、実施の形態2では、ひずみゲージを用いている点である。
次に、実施の形態2に係る圧縮機の構成について説明する。図7に示すように、圧縮機本体2bの底部2fには、圧縮機本体2bのロータ軸2d方向にひずみ棒12bが取り付けられており、また、土台7にはひずみ棒12bより少し大きな径の孔が開けられ、ひずみ棒12bはひずみ棒固定ガイド14bを貫通している。ひずみ棒12bには、ひずみ棒12bの長手方向にひずみゲージ13bが貼りつけられている。同様に、圧縮機本体2aの底部2eにもひずみ棒12aにひずみゲージ13aが貼りつけられている(図示せず)。ひずみゲージ13aおよび13bは、圧縮機本体2a,2bのロータの回転に伴う偏心運動により、ひずみ棒12a及びひずみ棒12bが受ける曲げ応力を検出できるように取り付けられており、回転数制御装置6は、ひずみゲージ13a,13bの出力信号を解析すると共に、その結果をもとに圧縮機本体2a,2bのロータの回転数Ra,Rbを調整する。他の構成要素は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
続いて、本発明の実施の形態2に係る圧縮機の振動を抑制する動作について、図6、図7を参照して説明する。実施の形態2に係る圧縮機によれば、圧縮機本体2a,2bを稼動させたときロータの偏心運動によりひずみ棒12a,12bが周期的な曲げ応力を受け
、ひずみ棒12a,12bの取り付けられたひずみゲージ13a,13bによって、その曲げ応力を検出し、時間―ひずみ線図にプロットすると、実施の形態1と同様、曲げ応力は正弦波に近い波形が得られる(図示せず)。この曲げ応力は、圧縮機本体2a,2bのロータの回転に伴う偏心運動により生じる振動に対応している。実施の形態1と同様、圧縮機本体2a,2bのいずれか一方のロータの回転数Rを予め設定された値dRだけ僅かに増減させて調整することにより、圧縮機本体2aと2bの振動の位相差Δθを任意の値に調整することが可能となる。
この実施の形態2による圧縮機の振動を抑制する方法を用いて、配管4の曲がり部、溝部、切り欠き部などといった高い応力が掛かりやすい配管4の部位について、予め圧縮機本体2a,2bのロータの回転数帯域での圧縮機本体2aと2bの振動の位相差Δθと配管4に加わる応力との相関関係を記録しておき、配管4に加わる応力が許容される目標位相差Δθdを定めておき、図3の圧縮機の振動抑制手順を示すフローチャートに従って、圧縮機本体2aと2bの振動の位相差Δθ(t)を、配管4に加わる応力が許容範囲内と
なる目標位相差Δθdに調整することで、振動により配管4に加わる応力を低減することができる。これにより、配管4に加わる応力が、配管4の許容応力を超えるような状態で圧縮機本体2a,2bが稼動される場合には、圧縮機本体2aと2bの振動の位相差Δθ(t)を調整することで配管4に加わる応力を低減させ、圧縮機本体2a,2bの稼動に伴う配管4の破損と騒音を抑制することができる。図3の振動抑制手順を示すフローチャートについては、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
なお、ひずみゲージは、必ずしも圧縮機本体の底部に設けられたひずみ棒に貼り付ける必要はなく、圧縮機本体の上部に取り付けたひずみ棒にひずみゲージ貼り付けてもよく、このひずみ棒を固定板に支持された柱に固定すればよい。
また、ひずみ棒は、弾力性があり、曲げ応力に対して曲がり易いものがよい。
このように、実施の形態2に係る圧縮機によれば、圧縮機本体の振動をひずみゲージを用いて検出し、複数の圧縮機本体間の振動の位相差を算出して、所定時間いずれか一方の圧縮機本体のロータの回転数を変更し、振動の位相差を調整することにより、実施の形態1と同様、振動による配管に加わる応力を低減し、配管の破損や騒音の発生を抑えることができるという顕著な効果が期待できる。
実施の形態3.
図8は、実施の形態3に係る圧縮機を示す全体構成図である。図1に示す実施の形態1に係る圧縮機や図6に示す実施の形態2に係る圧縮機と、図8に示す実施の形態3との相違点は、圧縮機本体の振動の位相を検出する手段として、実施の形態1、実施の形態2においては、加速度センサやひずみゲージを用いているのに対して、実施の形態3では、圧縮機本体にロータの絶対位置を検出できるアブソリュートエンコーダを備えたものを用いている点である。他の構成要素は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
次に、実施の形態3に係る圧縮機の構成について説明する。圧縮機本体20a,20bのアブソリュートエンコーダ21a,21bは、それぞれのロータの絶対位置を検出し、回転数制御装置6は、ロータの位置信号の解析を行うと共に、この結果をもとに圧縮機本体20a,20bのロータの回転数Ra,Rbを調整する。他の構成要素は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
続いて、本発明の実施の形態3に係る圧縮機の振動を抑制する動作について説明する。圧縮機本体2a,2bの振動は、圧縮機本体20a,20bのロータの回転に伴う偏心運動により生じるものであり、ロータの位置(位相)が、振動の位相に対応している。従っ
て、実施の形態1と同様、圧縮機本体20a,20bのいずれか一方のロータの回転数Rを予め設定された値dRだけ僅かに増減させて調整することにより、圧縮機本体20aと20bの振動の位相差Δθを任意の値に調整することが可能となる。これにより、圧縮機本体20と20bの振動の位相差Δθ(t)を調整することで配管4に加わる応力を低減させ、圧縮機本体20a,20bの稼動に伴う配管4の破損と騒音を抑制することができる。
この実施の形態3による圧縮機の振動を抑制する方法を用いて、配管4の曲がり部、溝部、切り欠き部などといった高い応力が掛かりやすい配管4の部位について、予め圧縮機本体20a,20bのロータの回転数帯域での圧縮機本体20aと20bのロータの位相差Δθと配管4に加わる応力との相関関係を記録しておき、配管4に加わる応力が許容される目標位相差Δθdを定めておき、図3の圧縮機の振動抑制手順を示すフローチャートに従って、圧縮機本体20aと20bのロータの位相差Δθ(t)を、配管4に加わる応
力が許容範囲内となる目標位相差Δθdに調整することで、振動により配管4に加わる応力を低減することができる。これにより、配管4に加わる応力が、配管の許容応力を超えるような状態で圧縮機本体20a,20bが稼動される場合には、圧縮機本体20aと20bのロータの位相差Δθ(t)を調整することで配管4に加わる応力を低減させ、圧縮機本体20a,20bの稼動に伴う配管4の破損と騒音を抑制することができる。図3の振動抑制手順を示すフローチャートについては、振動の位相差Δθ(t)をロータの位相差Δθ(t)と読み替えることで、実施の形態1の場合と同様であるので、説明を省略する。
圧縮機本体にアブソリュートエンコーダ付きのものを用いた場合、回転数制御装置は圧縮機本体のロータの絶対位置(位相)情報を直接利用できるため、実施の形態1や実施の形態2で行ったような、圧縮機本体の振動の位相を求めるためのデータ処理が必要なく、より正確な位相情報を把握することが可能となり、圧縮機本体間の位相差および配管に加わる応力の調整をより容易に行うことができる。
このように、実施の形態3に係る圧縮機によれば、圧縮機本体に備えられたアブソリュートエンコーダにより圧縮機本体のロータの位置を把握し、複数の圧縮機本体のロータ間の位相差を算出して、いずれか一方の圧縮機本体のロータの回転数を変更し、ロータ間の位相差を調整することにより、実施の形態1と同様、振動による配管に加わる応力を低減し、配管の破損や騒音の発生を抑えることができるという顕著な効果が期待できる。
なお、上記実施の形態では、2つの圧縮機本体を持つ圧縮機について説明したが、圧縮機本体間の振動の位相差と配管に加わる応力の相関関係を予め試験によって求めておくことで、3つ以上の圧縮機本体を含む圧縮機の配管においても、少なくともいずれか一つの圧縮機本体のロータの回転数を変更し、ロータ間の位相差を調整することにより、配管に加わる振動の応力を低減させることが可能である。
また、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
また、図中、同一符号は、同一または相当部分を示す。
1 圧縮機
2a,2b,20a,20b 圧縮機本体
2c,2d,20c,20d ロータ回転軸
3a,3b 固定板 4 配管
5a,5b 加速度センサ 6 回転数制御装置
7 土台 8 防振ゴム
10 レデューサ 12b ひずみ棒
13b ひずみゲージ
21a,21b アブソリュートエンコーダ

Claims (1)

  1. 配管により相互に接続され、ロータを有する複数の圧縮機本体と、
    前記圧縮機本体の前記ロータの回転軸の延長線上に設置されたひずみ棒に貼り付けられるとともに、前記ロータの偏心に伴う前記圧縮機本体の振動の位相を検出するひずみゲージと、を備え、
    前記振動により前記配管に加わる応力が許容範囲内となるよう前記圧縮機本体の少なくともいずれか一つのロータの回転数を所定値だけ変化させ、前記複数の圧縮機本体の振動の位相差が所定値となるよう調整することを特徴とする圧縮機。
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