JP6020967B2 - 多層傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体 - Google Patents
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Description
実際には、ジルコニウム及びモリブデン箔から製作した特殊形状容器にPCD層、PCD側中間層、超硬合金側中間層、超硬合金基体を順次成形装填して、容器を密閉したのちに、ベルト型装置、キュービックアンビル装置などダイヤモンド安定な温度圧力条件が実現できる超高圧発生装置で、約5−6GPa、約1300-1500℃の条件で上記PCD層、PCD側中間層、超硬合金側中間層、超硬合金基体が一体となっている複合焼結体を製作している。
特許文献2には、第2中間領域では研磨性超硬粒子が70−80体積%、耐熱性粒子が30-20体積%、それに加えて、3−7体積%の金属結合剤からなる層であると記述されている。
また、特許文献2には、外部領域での研磨性超硬粒子は平均粒径が20−25μmの粒子を25−75重量%、平均粒径15−24μmの粒子を15−30重量%、平均粒径8−14μmの粒子を5−45重量%、平均粒径8μ以下の粒子を最小限度5重量%の割合で混合されたものを用いると記載されている。また、この領域での金属結合剤は約2体積%であると記載されている。
本来このような中間層を形成する目的は、超硬合金基体のヌープ硬さが約15GPaであるのに対して、PCD層の硬さが約40GPaと大きなギャップがあるのを平均化させようとするものである。また、ダイヤモンド粒子に混合する炭化タングステン粒子は耐熱性がダイヤモンドよりも優れているので、作業時に中間層が欠損する確率が少ないことも、選択の根拠となっていたと考えられる。
しかし、超硬合金基体に中間層を設けたPCDにおいて、構成する粒子の熱膨張率の均等化も欠くことができない重要な視点である。もしも、熱膨張率が大きく異なる粒子を同一層に配置すると、熱膨張の差による大きな応力で作業中に欠損を生じることになる。ちなみにダイヤモンド粒子の熱膨張率は約750℃において4.5×10−6/℃程度であり、同じ温度域での炭化タングステン粒子の熱膨張率は約6×10−6/℃である。
また、中間層における炭化タングステン粒子とダイヤモンド粒子の近傍の状況を考察すると、両者ともにコバルトなどの金属バインダーによって結合が保たれていて、ダイヤモンド粒子近傍ではPCDに近い硬さ、炭化タングステン粒子近傍では超硬合金に近い硬さとなり、同一層内において、硬さに分布が生じていると考えられる。
以上の観点から見て、中間層においてダイヤモンド粒子に対する理想的な添加粒子はダイヤモンド粒子よりも硬度はやや低いが、熱膨張率はほぼ同等な物質粒子が望ましい。この観点から、粒子の熱膨張率が750℃付近で約4.3×10−6/℃、金属バインダーを含む硬さが28−30GPaであるcBNが最適である。すなわち、本発明では、超硬合金基体とPCD層の間に複数の中間層を設けた多層傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体の中間層の粒子成分をダイヤモンドとcBN粒子に限ると限定する。
なお、本発明に係る多層傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体は、円錐形ボタンチップのみではなく、一般に多層PCD焼結体にも適用できる。すなわち、後述する本発明による実施例で説明するように、超硬合金基盤の上にダイヤモンド粒子とcBN粒子と金属バインダーからなる層を積層させ、その上にPCD層を重ねて、一体焼結した傾斜機能性ダイヤモンド焼結工具にも応用可能である。
逆にcBN粒子間の結合を重視して、cBN粒子の質量%がダイヤモンド粒子の質量%の約2倍以上の場合は第1群成分に対して、第2、第3群成分の相対組成比を大とするものである。第2群成分及び第3群成分に対して、第1群成分の組成比が大になると、cBN粒子の再析出反応が進まず、hBNへの逆変換が生じやすく、cBN粒子間結合に有害な低圧相hBNが析出する可能性がある。また、逆変換が生じなくても、cBN粒子間を結合する液相成分には極めて少量の窒素しか存在しないために、cBN粒子の結合が弱いものとなる。
(1)Co、Ni、Feのいずれか一種またはそれらの合金をバインダーとする多結晶ダイヤモンド焼結体層、一層以上からなる中間層及び該中間層に連続する超硬合金基体からなる傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体において、上記中間層はダイヤモンド粒子、cBN粒子及び金属バインダーからなり、中間層に含有される金属バインダーは、第1群成分として、Co、Ni、Feのいずれか一種またはそれらの合金、第2群成分としてCr、V、Moのいずれか一種またはそれらの合金、および、第3群成分としてAl、Mgのいずれか一種またはそれらの合金であり、さらに、中間層の金属バインダーには第1群成分、第2群成分、第3群成分の元素が必ず含まれていることを特徴とする傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体、
(2)上記中間層が複数層からなる傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体であって、上記多結晶ダイヤモンド焼結体層に近い層から順番に第1中間層、第2中間層、・・、第N中間層(但し、N≧2)とした場合、中間層の層数番号が増えるほど、各層内にあるダイヤモンド粒子のcBN粒子に対する含有比率が連続的に低下することを特徴とする前記(1)に記載の傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体、
(3)上記中間層に含有される金属バインダーにおける第1群成分、第2群成分および第3群成分のそれぞれの含有割合は、cBN粒子に対するダイヤモンド粒子の含有比率が高い中間層では、第1群成分の含有割合が、第2群成分および第3群成分の含有割合よりも相対的に高く、一方、cBN粒子のダイヤモンド粒子に対する含有比率が高い中間層では、第2群成分の含有割合が、第1群成分および第3群成分の含有割合よりも相対的に高いことを特徴とする前記(1)または(2)に記載の傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体、
(4)上記中間層の金属バインダーにおける第1群成分、第2群成分および第3群成分のそれぞれの含有割合は、第1群成分は40質量%以上90質量%未満、第2群成分は8質量%以上60質量%未満、第3成分は1質量%以上10質量%未満であることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体、
(5)上記中間層のダイヤモンド粒子とcBN粒子の合計含有量に対する金属バインダーの合計含有量の質量比は、100対3〜100対18の範囲であることを特徴とする前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体、
(6)上記中間層のダイヤモンド粒子とcBN粒子の合計含有量に対する金属バインダーの合計含有量の質量比は、100対5〜100対12の範囲であることを特徴とする前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体、
に特徴を有するものである。
図2は、本発明の傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体の別の形態である多層PCD焼結体の概観図である。図2では、PCD層と超硬合金基板との間に1層の中間層を設けているが、中間層の層数をさらに増やし、複数層の中間層をもうけることも勿論可能である。
第2中間層では第1群成分60-70質量%、第2群成分26-36質量%、第3群成分2-4質量%、第3中間層では第1群成分40-50質量%、第2群成分40-60質量%、第3群成分2−5質量%程度とする。このように、ダイヤモンド粒子とcBN粒子の両方を含む粒子系の焼結を均等に進めるために、第1群成分、第2群成分、第3群成分の組成比を調整した金属バインダーを選択する。
第1群成分を40質量%未満にすると、ダイヤモンド粒子を焼結させるのに必要な量が足りず、全域に第1群成分触媒がいきわたらず、強硬なダイヤモンド粒子同士の結合組織が不均一になる可能性が高い。一方、第1群成分が90質量%を超えると、cBN中のホウ素成分のみ優先的に溶解し、cBN粒子同士の結合反応に必要な窒素成分が極めて少なくなるため、弱いcBNの結合しか得られない。
第2群成分が8質量%未満では、cBNの溶解・再析出反応が遅くなり、cBN粒子同士の結合組織が不均一となる。逆に、第2群成分が60質量%を超えると、触媒(バインダー)全体の融点が上がり、ダイヤモンド及びcBNが焼結しにくくなる。
第3成分が1質量%未満ではcBNの再析出は進まず、逆に、第3成分が5質量%を超えると、ダイヤモンドがアルミニウムと反応し、炭化アルミニウムとなる。その結果、ダイヤモンド粒子同士の結合に必要な反応が妨げられる。
また、ダイヤモンドおよびcBNの粒子成分の合計質量%(G)に対する金属バインダーの合計質量%(B)の比をG:Bとするとき、G:Bの値の範囲は100:3から100:18であり、好ましくは100:5−100:12の範囲にある。Bの比が3未満では焼結体全体を焼結させるのに必要なバインダー量が足りず、未焼結部分が発生し、不均一な組織を持つ弱い焼結体となる。一方、Bの比が18を超えるとバインダー量が多すぎるため、部分的に金属バインダーがダイヤモンド又はcBN粒子を完全に囲う形で存在し、ダイヤモンド及びcBN粒子同士の結合を妨げる。その結果、ダイヤモンド又はcBN粒子との結合力が弱く、硬さのない焼結体しか得られない。
上記中間層の層数番号が増えるほど、各層内にあるダイヤモンド粒子のcBN粒子に対する含有比率を連続的に低下させ、ダイヤモンド粒子間の結合を減らすことにより、中間層の硬さを超硬合金基体側に近いほど、連続的に低くする。このように、焼結体全体の熱膨張率の変化を最小限に抑えながら、各中間層の硬さ及び靭性の調整を行う。
各中間層におけるダイヤモンド粒子の含有率が固定、又は、超硬合金基体側に近いほどダイヤモンド粒子の含有率が増加すると、超硬合金基体側に近いほど、中間層の硬さが高くなり、作業中に欠損等が発生する。また、ダイヤモンド粒子同士の結合が増えることにより、焼結体中の残留応力が高くなり、各中間層の界面に沿った形でクラックが発生する可能性がある。
本発明の多層傾斜機能ダイヤモンド複合焼結体において、作業時に発生する熱応力の低減は本工具の欠損や工具表面の摩耗幅の低下に有効である。また、多層複合焼結体の各層の界面にダイヤモンド粒子などの異常粒成長が発生すると、著しい界面結合強度の低下を招き、界面のはく離など好ましくない工具の欠損が生じる。比較例に用いたダイヤモンド粒子と炭化タングステン粒子及び金属バインダーからなる多層傾斜機能ダイヤモンド複合焼結体では、本発明例よりもはるかに大きな熱応力の発生や界面付近のダイヤモンド粒子あるいは炭化タングステン粒子異常粒成長による界面強度劣化が生じやすいという欠点を有する。
図2は本発明の別の形態として、多層PCD焼結体の断面概略模式図を示す。
図3は本発明例2の第2中間層の微細構造を示すSEM(BSE)像である。
図4は本発明例6の超硬合金基板とPCD層の間に挿入した、ダイヤモンド粒子とcBN粒子からなる中間層との境界付近のSEM(BSE)像である。
図5は比較例1の第2中間層の微細構造を示すSEM(BSE)像である。
図6は比較例2の多層PCD焼結体の超硬合金基板とダイヤモンド粒子とWC粒子およびCoバインダーからなる中間層の境界付近のSEM(BSE)像である。
超硬合金基体として、一端に円錐面を有する直径13mm長さ約8mmの超硬合金(JISV60)基体を使用し、表1に示すような条件で、ジルコニウム、タンタルを積層した試料容器中に粉末及び超硬合金基体を充填し、真空中で粉末容器を溶接密閉した。試料容器はベルト型装置により、5.8GPa 1450℃にて10分間保持して焼結することにより、PCD層、第1中間層、第2中間層、第3中間層、超硬合金基体からなる図1に示す一体の焼結体からなる多層PCDボタンチップを製造した。
表1に、該多層PCDボタンチップの、各層の平均厚さ、各層の粒子サイズと配合組成、金属バインダー組成及び混合割合等を示す。
図1に示すように、PCD層、第1中間層、第2中間層、第3中間層、超硬合金基体からなる構成において、各層の平均厚さ、各層の粒子サイズと配合組成、金属バインダー組成及び混合割合等について表示する。
超硬合金基体として、直径13mm長さ約8mmの超硬合金(JISV60)基体を使用し、表2に示すような条件で、ジルコニウム、タンタルを積層した試料容器中に粉末及び超硬合金基体を充填し、真空中で粉末容器を溶接密閉した。試料容器はベルト型装置により、5.8GPa 1450℃にて10分間保持して
焼結することにより、PCD層、第1中間層、第2中間層、第3中間層、超硬合金基体からなる図1に示す一体の焼結体からなる多層PCDボタンチップを製造した。
表2に、該多層PCDボタンチップの、各層の平均厚さ、各層の粒子サイズと配合組成、金属バインダー組成及び混合割合等を示す。
超硬合金基体として、直径13mm長さ約8mmの超硬合金(JISV60)基体を使用し、表3に示すような条件で、ジルコニウム、タンタルを積層した試料容器中に粉末及び超硬合金基体を充填し、真空中で粉末容器を溶接密閉した。試料容器はベルト型装置により、5.8GPa 1450℃にて10分間保持して
焼結することにより、PCD層、第1中間層、第2中間層、第3中間層、超硬合金基体からなる図1に示す一体の焼結体からなる多層PCDボタンチップを製造した。
表3に、該多層PCDボタンチップの、各層の平均厚さ、各層の粒子サイズと配合組成、金属バインダー組成及び混合割合等を示す。
超硬合金基体として、直径13mm長さ約8mmの超硬合金(JISV60)基体を使用し、表4に示すような条件で、ジルコニウム、タンタルを積層した試料容器中に粉末及び超硬合金基体を充填し、真空中で粉末容器を溶接密閉した。試料容器はベルト型装置により、5.8GPa 1450℃にて10分間保持して焼結することにより、PCD層、第1中間層、第2中間層、第3中間層、超硬合金基体からなる図1に示す一体の焼結体からなる多層PCDボタンチップを製造した。
表4に、該多層PCDボタンチップの、各層の平均厚さ、各層の粒子サイズと配合組成、金属バインダー組成及び混合割合等を示す。
本発明例4では、cBN粒子サイズを微細化すること、および第3中間層のcBN粒子の割合を増加したことにより、第3中間層と超硬合金基体の境界付近に観察されるWC粒子の異常粒成長は見られなくなった。
超硬合金基体として、直径13mm長さ約8mmの超硬合金(JISV60)基体を使用し、表5に示すような条件で、ジルコニウム、タンタルを積層した試料容器中に粉末及び超硬合金基体を充填し、真空中で粉末容器を溶接密閉した。試料容器はベルト型装置により、5.8GPa 1450℃にて10分間保持して
焼結することにより、PCD層、第1中間層、第2中間層、第3中間層、超硬合金基体からなる図1に示す一体の焼結体からなる多層PCDボタンチップを製造した。
表5に、該多層PCDボタンチップの、各層の平均厚さ、各層の粒子サイズと配合組成、金属バインダー組成及び混合割合等を示す。
本発明例5では、第2群成分として、クロムと共にモリブデンを添加したこと、cBN粒子のサイズを10〜20μmと比較的粗粒を選択したことによって、靭性が向上した中間層を形成することができた。
多層PCD焼結工具の一例として、図2のように、中間層がダイヤモンド粒子65重量%、cBN粒子35重量%の中間層粒子成分に対して、粒子総重量(G):バインダー総重量(B)の比が100対5である条件を選択した中間層の層数が1層である焼結工具素材を、5.8GPa 1450℃にて10分間保持して焼結することにより、PCD層、(第1)中間層、超硬合金基体からなる図2に示す一体の焼結体からなる多層PCD焼結体を製造した。
表6に、該PCD焼結体の、各層の平均厚さ、各層の粒子サイズと配合組成、金属バインダー組成及び混合割合等を示す。
円錐形状構造試料において、本発明例と比較するために、cBN粒子の代わりにWC粒子を用いた。
超硬合金基体として、直径13mm長さ約8mmの超硬合金(JISV60)基体を使用し、表7に示すような条件で、ジルコニウム、タンタルを積層した試料容器中に粉末及び超硬合金基体を充填し、真空中で粉末容器を溶接密閉した。試料容器はベルト型装置により、5.8GPa 1450℃にて10分間保持して焼結することにより、PCD層、第1中間層、第2中間層、第3中間層、超硬合金基体からなる図1に示す一体の焼結体からなる多層PCDボタンチップを製造した。
表7に、該多層PCDボタンチップの、各層の平均厚さ、各層の粒子サイズと配合組成、金属バインダー組成及び混合割合等を示す。
本発明例6と比較するために、多層PCD焼結工具の中間層がダイヤモンド粒子75重量%、炭化タングステン粒子25重量%の中間層粒子成分に対して、粒子総重量(G):バインダー総重量(B)の比が100対5である条件を選択した中間層の層数が1層である焼結工具素材を、5.8GPa 1450℃にて10分間保持して
焼結することにより、PCD層、(第1)中間層、超硬合金基体からなる図2に示す一体の焼結体からなる多層PCD焼結体を製造した。
表8に、該PCD焼結体の、各層の平均厚さ、各層の粒子サイズと配合組成、金属バインダー組成及び混合割合等を示す。
Claims (6)
- Co、Ni、Feのいずれか一種またはそれらの合金をバインダーとする多結晶ダイヤモンド焼結体層、一層以上からなる中間層及び中間層に連続する超硬合金基体からなる傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体において、上記中間層はダイヤモンド粒子、cBN粒子及び金属バインダーからなり、中間層に含有される金属バインダーは、第1群成分として、Co、Ni、Feのいずれか一種またはそれらの合金、第2群成分としてCr、V、Moのいずれか一種またはそれらの合金、および、第3群成分としてAl、Mgのいずれか一種またはそれらの合金であり、さらに、中間層の金属バインダーには第1群成分、第2群成分、第3群成分の元素が必ず含まれていることを特徴とする傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体。
- 上記中間層が複数層からなる傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体であって、上記多結晶ダイヤモンド焼結体層に近い層から順番に第1中間層、第2中間層、・・、第N中間層(但し、N≧2)とした場合、中間層の層数番号が増えるほど、各層内にあるダイヤモンド粒子のcBN粒子に対する含有比率が連続的に低下することを特徴とする請求項1に記載の傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体。
- 上記中間層に含有される金属バインダーにおける第1群成分、第2群成分、第3群成分、それぞれの含有割合は、cBN粒子に対するダイヤモンド粒子の含有比率が高い中間層では、第1群成分の含有割合が、第2群成分および第3群成分の含有割合よりも相対的に高く、一方、cBN粒子のダイヤモンド粒子に対する含有比率が高い中間層では、第2群成分の含有割合が、第1群成分および第3群成分の含有割合よりも相対的に高いことを特徴とする請求項1または2に記載の傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体。
- 上記中間層の金属バインダーにおける第1群成分、第2群成分および第3群成分それぞれの割合は、第1群成分は40質量%以上90質量%未満、第2群成分は8質量%以上60質量%未満、第3群成分は1質量%以上10質量%未満であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体。
- 上記中間層のダイヤモンド粒子とcBN粒子の合計含有量に対する金属バインダーの合計含有量の質量比は、100対3〜100対18の範囲であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体。
- 上記中間層のダイヤモンド粒子とcBN粒子の合計含有量に対する金属バインダーの合計含有量の質量比は、100対5〜100対12の範囲であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の傾斜機能性ダイヤモンド複合焼結体。
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