JP6020796B2 - 被捺装置 - Google Patents

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Description

本発明は、布帛すなわち被捺染材をセットする場合に使用されるセットトレイとを着脱可能に有する捺染装置に関する。
従来からTシャツ等の布帛の表面に対して、インク吐出ヘッドから各色のインクを吐出して所望の画像を印捺するインクジェット捺染装置が開発され、広く使用されている。
このようなインクジェット捺染装置に対して印捺を行う布帛をセットする場合には、インク吐出ヘッドが存する捺染実行領域に向けて搬送可能な搬送部によって支持されたセットトレイが使用されている。
そして、前記セットトレイには、前記搬送部の支持部に対して位置決めして固定するための位置決め用の長尺軸部が下記の特許文献1に示すように前記支持部側に突出するように設けられている。
特開2004−284305号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示されているようにセットトレイに対して長尺な位置決め用の軸部が設けられていると、インクジェット捺染装置の本体側の支持部に対するセットトレイの着脱作業がし難い問題がある。
また、前記特許文献1の場合には、セットトレイを前記支持部に装着後に、ネジ等で該セットトレイを該支持部に固定する構造であるので、該セットトレイの姿勢はネジ固定の作業の仕方によって変り、一定しない問題がある。すなわち、セットトレイを外して再取り付けする毎に、セットトレイの姿勢が変わってしまう問題があった。
更に、前記特許文献1では、セットトレイを支持部に対して単に置いて装着するだけで、該セットトレイのセット面の姿勢を規定できるようにすることについては全く考慮されていない。
◆◆◆ 目的 ◆◆◆
本発明は、着脱可能なセットトレイを捺染装置の本体に対して装着した際に該セットトレイのセット面の姿勢を一定に規定できるようにすることを目的とする。
本発明の第1の態様に係る被捺装置は、被捺染材をセットするセット面を有するセットトレイと、捺染装置の本体側に位置し、載置部を有し、該載置部に前記セットトレイの被載置部を置くことで前記セット面の姿勢が規定される取り付けアタッチメントと、を備えるものである。
◆◆◆ 作用の説明 ◆◆◆
セットトレイのセット面は、捺染装置の本体に装着された状態においては、インク吐出ヘッドに対する間隔を規定するものである。この間隔が変動する、インクの着弾位置がずれてしまい、捺染品質を低下する。そのため、セット面の姿勢は、前記間隔の変動の影響を小さくするために必要な条件であり、一定に規定される必要がある。特に、セットトレイが着脱可能な構造である場合は、該セットトレイを捺染装置の本体に再装着した際にセット面の姿勢の変動が小さいことが要求される。
本態様によれば、捺染装置の本体側に設けられている取付けアタッチメントの載置部にセットトレイの被載置部を置くことで前記セット面の姿勢が規定される。すなわち、着脱可能なセットトレイを捺染装置の本体側の載置部に置くだけで前記セット面の姿勢が一定に規定され、該セット面の姿勢がばらつかない。これにより捺染品質が向上する。
本発明の第2の態様に係る被捺装置は、第1の態様において、前記載置部と前記被載置部は4箇所で接触していることを特徴とする。
本態様によれば、セットトレイは4点で支持されてセット面の姿勢を規定するので、その姿勢が安定して保持される。
本発明の第3の態様に係る被捺装置は、第2の態様において、前記セットトレイの形状は四角形であり、前記載置部は、前記取付けアタッチメントの、前記四角形のセットトレイの各コーナーに対応する位置に配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、4箇所の載置部が四角形のセットトレイの各コーナーに対応する位置に配置されている。従って、セットトレイの四隅の各コーナーとの距離が3点支持の場合より短くなり、セットトレイのセット面の姿勢が変動少なく安定する。
本発明の第4の態様に係る被捺装置は、第2の態様又は第3の態様において、前記取付けアタッチメントは、前記4箇所の載置部の相対位置を調整する調整機構を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、前記4箇所の載置部の相対位置を調整する調整機構を備えているので、セットトレイのセット面の姿勢が変動した際に、該調整機構によって、容易に元の変動の小さい状態に復帰させることができる。
本発明の実施例に係るインクジェット捺染装置の概略の構成を示す斜視図。 同実施例に係るインクジェット捺染装置の概略の構成を示す側断面図。 同実施例に係る被捺染材のセット装置を示す分解斜視図。 同実施例に係るセットトレイを示す斜め下方からの斜視図。 同実施例に係る取付けアタッチメントを示す斜め下方からの斜視図。 同実施例に係る被捺染材のセット装置を示す平面図。 同実施例に係る取付けアタッチメントの調整機構の周辺を拡大して示す縦断面図。 同実施例に係る被捺染材のセット装置の位置決めピンの付勢方向の他の態様と、位置決めピンと穴部の配置態様を示す平面図。 同実施例に係る被捺染材のセット装置の位置決めピンの付勢方向の他の態様と、位置決めピンと嵌合穴部の設置態様を示す平面図。 被捺染材のセット装置の位置決めピンの付勢方向の他の態様と、位置決めピンと嵌合穴部の設置態様を示す平面図。
最初に、図1及び図2に基づいて本発明の実施例のインクジェット捺染装置の全体構成の概略を説明し、続いて図3から図10に示す実施例によって被捺染材のセット装置の構成とその作動態様について説明する。
尚、以下の説明では、セットトレイ3について「前方」といった場合には印捺時のセットトレイ3の搬送方向Aにおける前方、即ちセットトレイ3の操作位置側となる手前側を意味し、セットトレイ3について「後方」といった場合には、前記搬送方向Aにおける後方、即ちセットトレイ3の奥部側を意味するものとする。
また、以下の説明では、被捺染材(以下、「布帛」ともいう)Tとして、胴部Taと袖部Tbが筒状に縫製されたTシャツを例にとり、該Tシャツに印捺画像Gを形成する表側の被印捺面を第一の面9、該第一の面9と反対側の裏側の被支持面を第二の面11として説明する。
本実施例のインクジェット捺染装置1は、着脱可能な構成のセットトレイ3及び支持部31を備える被捺染材のセット装置8を備えたインクジェット方式で捺染を実行する装置である。
そして、本実施例では、前記被捺染材のセット装置8の構成が特徴的構成である。
また、このインクジェット捺染装置1には、前述した被捺染材のセット装置8(セットトレイ3及び支持部31)に加えて、前記セットトレイ3上にセットされた被捺染材Tを搬送方向Aに沿って搬送する搬送部17を構成する諸部材と、当該搬送部17によって捺染実行領域15に導かれた被捺染材Tの第一の面9に各色のインクを吐出して印捺を実行する印捺部19を構成する諸部材と、が備えられている。
搬送部17は、前記搬送方向Aに沿って延びる支持ベース29と、該支持ベース29の上方の一例として幅方向Bの中央部において、搬送方向Aに沿って往復移動するスライダー30と、該スライダー30に搭載されて上方に立ち上げられている支持部31と、前記スライダー30を駆動するタイミングベルト43と、該タイミングベルト43を駆動する図示しないモーターと、前記スライダー30の搬送方向Aの動きを案内するガイドロッド45と、を備えている。
また、前記支持部31の上方には、接続機構33を介して後述する被捺染材のセット装置8における取付けアタッチメント47が設けられている。該取付けアタッチメント47を介して該支持部31に、後述する当該被捺染材のセット装置8におけるセットトレイ3が着脱可能に装着される。
印捺部19は、被捺染材Tの搬送方向Aと交差する装置本体2の幅方向Bを移動方向として往復移動するキャリッジ21と、該キャリッジ21に搭載され、捺染実行領域15に存する被捺染材Tの第一の面9に向けて各色のインクを吐出して印捺を実行するインク吐出ヘッド13と、を備えている。
また、装置本体2の前面向って左側には(図1)、前述した印捺部19の構成部材になっている前記インク吐出ヘッド13に向けて各色のインクを供給するためのインクカートリッジ41がインクチューブを介して設けられている。
この他、装置本体2の前面向って右側には、インクジェット捺染装置1の各種の操作を実行するための操作ボタン37と、当該インクジェット捺染に関する設定情報や各種のメッセージを表示する表示部39と、が設けられている。
◆◆◆ 実施例 ◆◆◆(図3〜10参照)
本実施例のインクジェット捺染装置1は、被捺染材Tをセットするセット面23を有するセットトレイ3と、該捺染装置1の本体2側に位置し、載置部50を有し、該載置部50に前記セットトレイ3の被載置部となる支持突起64を置くことで前記セット面23の姿勢が規定される取り付けアタッチメント47とを備える。
前記載置部50と前記被載置部である支持突起64は、本実施例では4箇所で接触している。更に、前記セットトレイ3の形状は四角形であり、前記載置部50は、前記取付けアタッチメント47の、前記四角形のセットトレイの各コーナーに対応する位置に配置されている。前記取付けアタッチメント47は、前記4箇所の載置部50の相対位置を調整する調整機構87を備えている。
以下、各構成部材について説明する。
本実施例に係るインクジェット捺染装置1の被捺染材のセット装置8は、装置本体2側の支持部31と、該支持部31に対して着脱可能に装着されるセットトレイ3とを備えている。そして、前記セットトレイ3は、被捺染材Tをセットするセット面23を有するトレイ本体65と、前記トレイ本体65の前記セット面23と反対側の装着面24に突設され、前記トレイ本体65を前記支持部31に装着する際に使用される二つの第1位置決めピン67A及び第2位置決めピン67Bとを備えている。また、前記支持部31は、前記二つの位置決めピン67A、67Bが挿入される二つの第1穴部48A及び第2穴部48Bと、前記セットトレイ3が前記二つの位置決めピン67A、67Bが前記二つの穴部48A、48Bに挿入された状態で載置される載置部50とを備える。
更に具体的には、セットトレイ3は、被捺染材Tをセットするセット面23を有するトレイ本体65と、該トレイ本体65の装着面24に対して設けられ、前記トレイ本体65を支持部31に取り付ける場合に使用する2本の第1位置決めピン67A及び第2位置決めピン67Bとを備えている。支持部31は、前記2本の第1位置決めピン67A及び第2位置決めピン67Bが挿入する二つの第1穴部48A及び第2穴部48Bと、前記セットトレイ3を載置する載置部50の相対位置(平行度)を前記セット面23の姿勢が一定になるように調整する調整機構87と、を有する取付けアタッチメント47を具備している。
そして、前記セットトレイ3は、前述したように前記インクジェット捺染装置1の装置本体2における支持部31に装着される取付けアタッチメント47に対して何らの固定手段を使用することなく置くだけでセットし得るように構成されている。
また、本実施例では前記トレイ本体65は、図3に示すように一例としてコーナー部が丸く加工された矩形平板状の部材で、トレイ本体65の周囲四辺には、中央の本体部5よりも肉薄に形成された水平方向外方に張り出す外フランジ状の係合縁部7が形成されている。
そして、前記トレイ本体65の本体部5の上面が被捺染材Tの第二の面11を下方から支持するセット面23になっており、前記本体部5の下面が後述する取付けアタッチメント47に装着される装着面24になっている。
また、本実施例では前記トレイ本体65の係合縁部7には、被捺染材Tを所定のセット位置に位置合わせした状態でトレイ本体65に保持するための図3に示すような嵌込み式の固定枠25が取り付けられるように構成されている。
固定枠25には、前記トレイ本体65の本体部5が内嵌する一例として角窓状の窓部57が形成されている。即ち、固定枠25は、窓部57が中央に形成された周囲四辺をL字状の断面形状を有する4本の枠要素26によって囲んだ矩形枠状の部材によって構成されている。
尚、前記4本の枠要素26には、前述したトレイ本体65の係合縁部7の上面に対して対向する内フランジ状の係合段部59と、前述したトレイ本体65の係合縁部7の側面に対して対向する側板部61と、が設けられている。
また、前記トレイ本体65の中央には、次に述べる位置決めピン67A、67Bを取り付けるための穴部68が2個形成されている。前記トレイ本体65の幅方向Bの左右二辺の近傍には、後述する脚部ユニット70を取り付ける場合に使用する取付け穴77が一例として2個ずつ列をずらして左右に4個ずつ形成されている。
前記トレイ本体65の装着面24に対して設けられている位置決めピン67A、67Bは、先端67aが一例として球面状に丸く加工された径が太く、長さの短い円形断面形状の軸部材である。
また、前記位置決めピン67A、67Bの途中には外フランジ部67bが形成されており、該外フランジ部67bから基端側の部位が前記トレイ本体65の中央に形成されている穴部68内に埋め込まれている。
脚部71は、側面視三角形状をした平板状の部材によって構成されており、前記トレイ本体65の装着側の端縁部66よりも内方に位置している。そして、当該脚部71の外側の傾斜面が前記装着側の端縁部66から装着される被捺染材Tの移動を案内する案内傾斜面71aになっている。
また、本実施例では、前記脚部71の内側の傾斜面から内方に向かって角棒状の部材が延長形成されており、該角棒状の部材がセットトレイ3を持ち運ぶ際に手で掴んで使用する把持部73として機能するように構成されている。
また、このように構成されるセットトレイ3を机等の平面部に水平に設置した時、前記把持部73と平面部との間に作業者の手が入る空間Sが形成されるように構成されている(図4)。
更に、前記固定枠25を取り付けたセットトレイ3を平面部に水平に設置した時、前記固定枠25の下面25aよりも前記把持部73の下面73aの方が前記平面部側に位置するように構成されている。
また、前記脚部71と把持部73が一体に構成された脚部ユニット70の上面側にはネジ孔が設けられている。
そして、前記ネジ孔には、前述したトレイ本体65の幅方向Bの左右二辺の近傍に形成されている取付け穴77の上方から挿入される固定ネジ79が螺合して前記トレイ本体65の装着面24の所定の位置に前記脚部ユニット70が左右対称に一例として四組取り付けられるように構成されている。
また、前記トレイ本体65の装着面24には、前記セットトレイ3を後述する取付けアタッチメント47上に装着した場合に、当該載置部50に接してトレイ本体65を水平に支持してインク吐出ヘッド13に対する姿勢を規定する支持突起64が4つ設けられている。なお、セットトレイ3が取付けアタッチメント47に装着された状態では、支持突起64は取付けアタッチメント47の調整機構87の近傍位置に配置される。
図6に示すように、前記取付けアタッチメント47には、前記セットトレイ3の支持突起64に対応して4つの載置部50が設けられている。また、取付けアタッチメント47には、載置部50に対応して当該各載置部50の相対位置すなわち平行度を調整する調整機構87が4つ設けられている。なお、載置部50は、取付けアタッチメント47のコーナー部の4ヶ所に設けられている調整機構87の前方近傍位置と後方近傍位置に設けられている。
セットトレイ3を取付けアタッチメント47に装着する場合には、取付けアタッチメント47の調整機構87を用いて各載置部50の平行度を調整した後、セットトレイ3の前記支持突起64が前記載置部に接するように該セットトレイ3を取付けアタッチメント47に装着する。このとき、前記4個の支持突起64は各調整機構87の近傍位置に配置される。したがって、各載置部50の平行度すなわちインク吐出ヘッド13に対する載置部50の位置を規定した状態で前記セットトレイ3を取付けアタッチメント47に装着することができる。
また、セットトレイ3が取付けアタッチメント47に装着された状態では、3点支持タイプの従来のセットトレイに比べてこれらの支持突起64から最も近いトレイ本体65のコーナー部までの距離が短くなっている。よって、トレイ本体65の自重や外部からの圧力(例えば、布の荷重やユーザーの誤操作等による外力)によるコーナー部の鉛直方向下方への変形や垂れを抑制することができ、トレイ本体65の水平姿勢の安定性の向上が図られている。
また、このようにして構成されるセットトレイ3を装置本体2の前記支持部31に取り付けるために使用される取付けアタッチメント47は、前記セットトレイ3の装着面24に設けられている2本の第1位置決めピン67A及び第2位置決めピン67Bが挿入する二つの第1穴部48A及び第2穴部48Bが形成されている取付け板49と、該取付け板49の中心から装置本体2の支持部31側に突出している位置決め用の軸部51と、前述した調整機構87と、を備えている。
また、図示の実施例では、前記位置決め用の軸部51の周りと中央奥部側の位置に計4本の位置決めピン53A、53Bが配設されている。そして、これら4本の位置決めピン53A、53Bと、前記位置決め用の軸部51とによって前記接続機構33を介して前記支持部31に対して取付けアタッチメント47が装着されている。
取付け板49は、前記セットトレイ3のトレイ本体65よりも小さな偏平な矩形筐体状の部材で、一例として金属製平板材料を適宜、折曲げ加工することによって構成されている。
取付け板49には、セットトレイ3が装着される上面側にセットトレイ3の装着面24から突出している2本の第1位置決めピン67A及び第2位置決めピン67Bを支持するための軸受部材81A、81Bが取り付けられている。これらの軸受部材81A、81Bの挿入側開口部には、前記第1位置決めピン67A及び第2位置決めピン67Bの挿入を案内する下窄まり形状の案内傾斜面81a、81aが形成されている。そして、これらの案内傾斜面81a、81aの下端部から当該取付け板49の下面にかけて第1嵌合穴部48Aと第2嵌合穴部48Bが貫通状態で形成されている。
前記取付け板49の支持部31に取り付けられる下面の中心には、径が太く長尺で円形断面の前述した位置決め用の軸部51が前記支持部31側に突出するように設けられている。
前記位置決め用の軸部51は、一例として取付け板49内に収容されている軸受部材83によって基端部が支持されており、前記取付け板49の上面側の中心に形成されている穴部55から挿入される固定ボルトを締め付けることによって前記取付け板49に取り付けられている。
また、前記位置決め用の軸部51の周囲に設けられている3本の位置決めピン53Aは、前記位置決め用の軸部51より小径で長さの短い丸棒状の部材で、位置決めピン53Aの先端53aは、一例として球面状に加工されている。一方、取付け板49の奥部側の位置決めピン53Bは小径で長尺な丸棒状の部材で先端53bには一例として面取り加工が施されている。
また、本実施例では、前記2本の第1位置決めピン67A及び第2位置決めピン67Bと、前記二つの第1穴部48A及び第2穴部48Bは、セットトレイ3の搬送方向Aのずれた位置に配設されている。
具体的には、セットトレイ3及び取付けアタッチメント47の幅方向Bの中心を通る搬送方向Aに沿った直線上に適宜の間隔を空けて前記2本の第1位置決めピン67A及び第2位置決めピン67Bないし前記二つの第1穴部48A及び第2穴部48Bが配設されている。
また、本発明の特徴的構成として、前記二つの穴部48A、48Bと前記二つの位置決めピン67A、67Bとの間には図示しないガタ(隙間)が形成されており、前記取付けアタッチメント47には前記二つの位置決めピン67A、67Bを所定の方向にガタ寄せ(付勢)する付勢機構89が設けられている。
付勢機構89は、前記二つの位置決めピン67A、67Bを所定の方向に付勢する一例として捩りコイルバネによって構成される付勢バネ91と、該付勢バネ91の付勢力Fを受けて前記二つの位置決めピン67A、67Bを所定の方向に押圧するスライド押圧片93と、を備えた付勢部材95を備えることによって構成されている。
そして、前記付勢部材95の付勢方向は、印捺開始基準位置Oに近い第2穴部48Bでの付勢力F2のベクトル成分と、印捺開始基準位置Oから離れた第1穴部48Aでの付勢力F1のベクトル成分と、を合わせたものが印捺開始基準位置Oに向うベクトル成分を有するように設定されている。
具体的には、図6に示す実施例では前記付勢部材95の付勢方向は、前記第2穴部48B側では、印捺開始基準位置Oに向う斜め前方、前記第1穴部48A側では印捺開始基準位置Oを通るセットトレイ3の搬送方向Aに沿う基準直線Lに向う側方に設定されている。
また、本実施例では、前記第2穴部48Bをセットトレイ3のセット位置を決める位置決め用の基準穴として使用しており、前記第1穴部48Aをセットトレイ3の前記付勢機構89に基づく回転を止める回転止め穴として使用している。
これに伴ない、本実施例では、前記第2穴部48Bはガタの少ない丸穴形状の穴部に形成されており、前記第1穴部48Aは平面一方向のガタを大きくした長穴形状または平面二方向のガタを大きくした角穴形状に形成されている。
また、調整機構87として、本実施例では図7に示すようなネジ式の調整機構87が採用されている。この調整機構87は、取付け板49の底板部49bに固定状態で取り付けられているナット部85と、該ナット部85に螺合する軸部を備え、前記取付け板49の天板部49aの上方から挿入される調整ボルト86と、前記天板部49aを挟んでその上下に配置される平座金97、97と、前記二枚の平座金97、97の間に配置される皿バネ88と、前記下方の平座金97の下面を支持して前記調整ボルト86の軸部に止め輪として取り付けられているEリング99と、を備えている。
そして、このようにして構成される調整機構87は、前述したように取付けアタッチメント47のコーナー部の近傍に4組設けられており、これら4組の調整機構87の調整ボルト86を適宜調整することによって取付けアタッチメント47の各載置部50の相対位置すなわち平行度の調整が行われる。
また、前記付勢部材95による第1位置決めピン67A及び第2位置決めピン67Bの付勢方向の態様と、第1位置決めピン67A及び第2位置決めピン67Bと第1穴部48A及び第2穴部48Bの設置態様は、以上述べた態様に限らず。図8乃至図10に示す態様を含めて種々変更することが可能である。
このうち、図8は、付勢部材95の付勢方向を第1穴部48A側と第2穴部48B側とで同じにして、共に印捺開始基準位置Oに指向するように設定したものである。
また、図9は、付勢部材95の付勢方向を第1穴部48A側で印捺開始基準位置Oから遠ざかる方向に設定しているが、その付勢力F1の大きさを小さく設定することで、印捺開始基準位置Oを指向している第2穴部48B側での付勢力F2に引っ張られて、これら二つの付勢力F1、F2を合成したベクトル成分が印捺開始基準位置Oを指向する成分を有するように構成したものである。
また、図10は、2本の第1位置決めピン67A及び第2位置決めピン67Bと、第1穴部48A及び第2穴部48Bをセットトレイ3の搬送方向Aに沿った直線上ではなく、セットトレイ3の幅方向Bにずらして設置した設置態様を採用した場合を示している。そして、この場合にも付勢部材95の付勢力F1、F2のかけ方を調整することで、セットトレイ3の支持部31に対する位置出しを精度良く行うことが可能になる。
次に、このようにして構成される本実施例の被捺染材のセット装置8の作動態様を説明する。
先ず、机等の平面部にセットトレイ3を設置してインクジェット捺染を行う被捺染材Tをセットトレイ3にセットして前述した固定枠25を嵌めて当該被捺染材Tをセットトレイ3にセットする。
次に、被捺染材Tがセットされたセットトレイ3の把持部73を持ってインクジェット捺染装置1の支持部31が待機しているセットエリアまで運んで、前記支持部31に装着されている取付けアタッチメント47に装着する。
この場合、作業者はセットトレイ3のトレイ本体65の装着面24から下方に突出している第1位置決めピン67Aを取付けアタッチメント47の軸受部材81Aの案内傾斜面81aに案内させて第1穴部48Aに挿入する。他方の第2位置決めピン67Bを取付けアタッチメント47の軸受部材81Bの案内傾斜面81aに案内させて第2穴部48Bに挿入する。これだけでセットトレイ3のセット作業が完了する。
即ち、前記第1穴部48Aに挿入された位置決めピン67Aと、前記第2穴部48Bに挿入された位置決めピン67Bは、それぞれ付勢部材95からの付勢力F1、F2を受けて所定の方向に自動的にガタ寄せされる。これにより、セットトレイ3の支持部31に対する位置出しを精度良く行うことが可能になる。
また、前述した調整機構87によって取付けアタッチメント47の平行度が予め調整されており、4点支持の支持突起64の作用によって前記取付けアタッチメント47を介して支持部31に取り付けたセットトレイ3の平行度も保たれている。
[他の実施例]
本発明に係る被捺染材のセット装置8及びインクジェット捺染装置1は、以上述べた構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
例えば、載置部50は平面でなく突起とし、セットトレイ3の被載置部を平面形状にした構造であってもよい。或いは前記載置部50と被載置部を、一方が突部で、他方が凹部となる組で構成することも可能である。
また、取付けアタッチメント47に対して設けた調整機構87は、前述した実施例において採用したネジ式の調整機構87に限らず、ウォームギアやカム機構等を利用したダイヤル調整式の調整機構87であってもよい。
また、前記実施例において採用した調整ボルト86は、取付けアタッチメント47上にセットトレイ3をセットした状態でも調整できるように前記取付けアタッチメント47の下面側からも調整できるように構成されていてもよい。
この他、前記取付けアタッチメント47の取付け板49における天板部49aのすべてが水平な平面である必要はなく、少なくともセットトレイ3のトレイ本体65の装着面24に設けられている支持突起64が当接する載置部50の平行度が保たれている限り、前記天板部49aの一部に段差や傾斜部あるいは穴部等があっても構わない。
例えば、付勢機構89は、前述した実施例において採用した捩りコイルバネを付勢バネ91として採用した付勢部材95を利用した機構に限らず、前記穴部48A、48B自体に位置決めピン67A、67Bの案内機能を持たせたり、セットトレイ3の重量や電磁石等を利用した付勢機構89であっても構わない。また、前記捩りコイルバネに代えて圧縮コイルバネを使用することも可能である。
また、上記実施例においては、セットトレイ3が搬送方向Aに移動し、インク吐出ヘッド13は幅方向Bにのみ移動する構成について説明したが、その構成に限定されないことは勿論である。例えば、セットトレイ3は位置が固定されており、インク吐出ヘッド13が前記搬送方向A及び幅方向Bに移動する構成でもよい。或いは、セットトレイ3及びインク吐出ヘッド13の双方が相対的に移動する構成であってもよい。
また、上記実施例においては、インク吐出ヘッド13はシリアル型のインクジェットヘッドについて説明したが、ライン型のインクジェットヘッドであってもよい。
1 インクジェット捺染装置、 2 装置本体、 3 セットトレイ、 5 本体部、
7 係合縁部、 8 被捺染材のセット装置、 9 第一の面、 11 第二の面、
13 インク吐出ヘッド、 15 捺染実行領域、 17 搬送部、 19 印捺部、
21 キャリッジ、 23 セット面、 24 装着面、 25 固定枠、
25a 下面、 26 枠要素、 29 支持ベース、 30 スライダー、
31 支持部、 33 接続機構、 37 操作ボタン、 39 表示部、
41 インクカートリッジ、 43 タイミングベルト、 45 ガイドロッド、
47 取付けアタッチメント、 48 嵌合穴部、 49 取付け板、
49a 天板部、49b 底板部、 50 載置部、 51 (位置決め用の)軸部、
53 位置決めピン、 53a 先端、 53b 先端、 55 穴部、
57 窓部、 59 係合段部、 61 側板部、 64 支持突起、
65 トレイ本体、 66 装着側端面、 67 位置決めピン、 67a 先端、
67b 外フランジ部、 68 穴部、 70 脚部ユニット、 71 脚部、
71a 案内傾斜面、 71b 先端部、 73 把持部、 73a 下面、
77 取付け穴、 79 固定ネジ、 81 軸受部材、 81a 案内傾斜面、
83 軸受部材、 85 ナット部、 86 調整ボルト、 87 調整機構、
88 皿バネ、 89 付勢機構、 91 付勢バネ、 93 スライド押圧片、
95 付勢部材、 97 平座金、 99 Eリング、 T 被捺染材(布帛)、
Ta 胴部、 Tb 袖部、 A 搬送方向、 B 幅方向、 F 付勢力、
O 印捺開始基準位置、 L 基準直線、 S 空間

Claims (4)

  1. 被捺染材をセットするセット面を有するセットトレイと、
    捺染装置の本体側に位置し、載置部を有し、該載置部に前記セットトレイの被載置部を置くことで前記セット面の姿勢が規定される取り付けアタッチメントと、を備え
    前記取付けアタッチメントは、前記載置部とは別に、該載置部の相対位置を調整する調整機構を備えていることを特徴とする捺染装置。
  2. 請求項1に記載された捺染装置において、
    前記取付けアタッチメントは、取付け板を備え、
    前記調整機構は、
    前記取付け板の底板部に固定状態で取り付けられているナット部と、
    前記ナット部に螺合する軸部を備える調整ボルトと、を備えていることを特徴とする捺染装置。
  3. 請求項2に記載された捺染装置において、
    前記調整機構は、
    前記取付け板の天板部の上方から挿入される調整ボルトと、
    前記天板部の上方に配置される皿バネと、を備えていることを特徴とする捺染装置。
  4. 請求項2又は3に記載された捺染装置において、
    前記調整ボルトの前記軸部は、前記取付け板の天板部と底板部との間で前記ナット部に螺合することを特徴とする捺染装置。
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