JP6020182B2 - 電池パック - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話やパソコンなどの小型電子機器の電源に用いられる電池パックに関し、とくに電池パックを電気的に保護する回路基板に関する。
近年、急速に普及しているビデオカメラ、モバイルコンピュータ、携帯電話機等の携帯電子機器の電源としては、充放電可能な非水電解質二次電池、例えばリチウムイオン二次電池等が主として用いられている。リチウムイオン二次電池は、正極と負極とをセパレータを介して対向させて構成した電極群及び非水電解質を金属製の外装ケースやフィルム外装体の容器に収納して構成される。代表的な素電池としては、外観形状を直方体形状とする角形電池、円柱形状とする円筒形電池、フィルム外装体においては、扁平形のパウチセル等がある。
例えば、扁平形のパウチセルは、ラミネートフィルムであるフィルム外装体を発電要素の両面に配設し、発電要素の外周で積層して、この積層部を熱溶着して密閉構造としている。フィルム外装体は、内蔵する電池要素を密閉することができる。
この扁平形のパウチセルを使用した電池パックの場合、この素電池の一側面に、過充電及び過放電を防止する保護回路や、素電池から外部へ電力を取り出し又は外部から電力を取り込むための入出力端子を有する回路基板を配置する。回路基板と素電池との間は接続用のリード板により電気的に接続されている。
この回路基板の一方の表面には、電池の過充電等を防止するために設けられるICと、例えばFETや抵抗などの電子・電気素子が実装され、さらには、電子機器と電気的に接続される入出力端子が設けられている。また、回路基板に実装される複数の電子部品等は配線パターンにより電気的に接続されている。
また、この回路基板は、電池パックに内蔵される電池の正負の両電極と接続される外部接続端子部を備えている。従来では、この外部接続端子部は、回路基板の基材層表面に糊材層が形成され、糊材層の上に銅箔層が積層され、さらに、この銅箔層上に銅メッキ層が配されNiブロックが積層されて、Niブロックが回路基板上に表出して形成されている。電池の電極と接続されたリード板がNiブロックに積層され、リード板表面に一対の電極棒を押圧し、Niブロックとリード板とがスポット溶接され、電池と回路基板とを電気接続している。
基板上のランドはNiブロックが主流であったが、コスト削減を目的として、上記構成においてNiブロックを廃した構成が採用されている。図6は、回路基板の銅箔端子部と素電池に接続されたリード板とがスポット溶接されている構成を示した部分拡大断面図である。図6に示すように絶縁材料からなる基材層310と、この基材層310の表面に塗布された糊材層320を介して銅箔層330が基材層310に接着されており、さらに、銅箔層330の表面には、銅メッキが施され、その銅メッキ層340の表面に、レジスト層35が形成されている。図6に示す回路基板では、この銅箔層330上の銅メッキ層340が露出した銅箔端子部30Bに直接正極リード板41を積層し、スポット溶接を行っている。
特開2012−84569
上述の銅箔端子部30Bに直接リード板4を積層し、リード板4表面にスポット溶接を行う構成の電池パックにおいて、電池パックが落下等による衝撃を受けた場合、その外的負荷によって、リード板4がスポット溶接された銅メッキ層340の接続部340Cがその周りの銅箔層330や銅メッキ層340から破れ剥がれ落ちることで、銅箔端子部30Bとリード板4との電気接続が切れるという事態が生じ、電池パックが使用できない故障状態となる課題がある。なお、この従来例における銅箔層330の厚みは、35μmであり、銅メッキ層340の厚みは、20μmである。
そこで、本発明は、このような問題点を解決するために成されたものであり、回路基板の銅メッキ層にリード板が直接スポット溶接される構成において、銅メッキ層とリード板との接続強度を向上させた電池パックを提供することを目的とする。
本発明の電池パックは、素電池と、素電池と接続される回路基板とを備える電池パックにおいて、回路基板は、基材層と糊材層と銅箔層と厚みが30μm以上の銅メッキ層とレジスト層とが順に積層されており、回路基板は、銅箔層と銅メッキ層とからなる銅箔端子部を備えており、銅箔端子部に素電池の電極端子、又は素電池の電極端子に接続されるリード板が積層され、スポット溶接によって銅箔端子部と素電池の電極端子、又は素電池の電極端子に接続されるリード板とが接続されていることを特徴とする。
本発明は、銅箔層の厚みが70μm以上であることを特徴とする。
本発明は、回路基板は、銅箔端子部に隣接するように、銅箔層と銅メッキ層とレジスト層が積層されていない案内路が備えられていることを特徴とする。
本発明は、素電池は、発電素子をラミネート外装体によって封止した扁平形二次電池であることを特徴とする。
本発明の電池パックでは、銅箔端子部は、銅箔層上に厚みが30μm以上の銅メッキが施されていることで厚みが増すため、リード板がスポット溶接される銅箔端子部の接続部とその周りの銅箔端子部との接合強度が増し、したがって、銅箔端子部の接続部とその周りの銅箔端子部とが破れ、剥がれることを防止できる。よって、電池パックが落下等による衝撃を受けた場合、その外的負荷によって、リード板がスポット溶接された銅箔層の接続部がその周りの銅箔端子部から破れ剥がれ落ちることを防ぎ、銅箔端子部とリード板との電気接続を維持し、電池パックの信頼性が向上することができる。
さらに、銅メッキを用いず銅箔層の厚みのみを増す場合においては、既存の銅箔層を用いることができず、生産コストが増大するという課題があるが、本発明の銅箔層に銅メッキを行う構成においては、既存の厚みの銅箔層を用いながら、銅箔端子部の厚みを増加させることができる。
また、電池パックに使用される素電池の本数の増減に応じて、電池パックの総重量が変化するため、リード板がスポット溶接された銅箔端子部の接続部とその周りの銅箔端子部とにかかる負荷が変化するが、そのような場合においても、銅メッキ層の厚みを適宜変更することで、リード板がスポット溶接された銅箔端子部の接続部とその周りの銅箔端子部との接合強度を調整することできる。また、本発明の銅箔層の厚みが70μm以上となり
、銅箔端子部の厚みが、100μm以上である構成においては、銅箔端子部とリード板との引張り試験において、リード板がスポット溶接される銅箔端子部の接続部とその周りの銅箔端子部とが剥離する荷重の平均値が20N以上となり、電池パックの落下試験においても、リード板がスポット溶接された銅箔端子部の接続部がその周りの銅箔端子部から破れ剥がれ落ちることを防ぐことができる。
さらに、本発明の電池パックは、回路基板の銅箔端子部に隣接するように、銅箔層と銅メッキ層とレジスト層が積層されていない案内路が備えられている。この案内路は、銅箔端子部とリード板とがスポット溶接される際に、発生する溶接熱が銅箔層下の糊材層の一部を溶融させ、気化することで発生するガスを確実に案内することができる。このガス案内口によって、スポット溶接で発生するガスが、スポット溶接に使用される電極棒や加工治具に飛散することを確実に防止することができる。
本発明の実施例における電池パックの構成を示す正面図である。 本発明の実施例における電池パックの分解斜視図ある。 本発明における素電池に回路基板が接続された状態を示す斜視図である。 本発明における回路基板の平面図である。 回路基板の銅箔端子部と素電池に接続されたリード板とがスポット溶接されている状態を示す図3におけるA−A線の断面図である。 従来例における回路基板の銅箔端子部と素電池に接続されたリード板とがスポット溶接されている状態を示す図5に対応する断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電池パックを例示するものであって、本発明の電池パックを以下のものに特定するものではない。
本発明の電池パック1は、主として電子機器に装着されて、電子機器本体に電力を供給する。このような目的で使用される電池パック1は、1又は複数の素電池2と、素電池2の電極端子に接続されるリード板と、リード板を介して素電池2と接続される回路基板3とを備えている。この回路基板3は、素電池2の充放電時における電流及び電圧を制御し、素電池2に対する電気的な保護を行っている。特に、本発明は、素電池2の電極に接続されたリード板と回路基板3の銅箔端子部とをスポット溶接する際に利用されるものとして最適な構成を備えている。
本発明の電池パック1について図面を用いて説明する。
<電池パック1の構成>
図1は、本発明の電池パック1の実施例を示す斜視図であり、図2は、電池パック1の分解斜視図を示したものである。電池パック1は、ラミネートフィルムを外装体とし、正負の電極端子を備える素電池2と、この素電池2の電極端子に接続されるリード板と、リード板を介して素電池2と電気的に接続される回路基板3と、素電池2と回路基板3との間に配置される絶縁板5と、回路基板3を覆うように配置される絶縁シート51と、絶縁シート51を固定する絶縁テープ52と、素電池2の表裏面にわたって貼着されるラベル6と、素電池2の裏面に貼着される定格ラベル7とを備えている。
また、回路基板3は、電子機器との接続を行うコネクタ線3Cが配置されており、絶縁シート51には、コネクタ線3Cを表出させるスリットが設けられている。実施例の素電池2は、正極と負極とをセパレータを介して対向させて構成した発電要素と、非水電解質とをラミネートフィルムで構成される容器に収納したリチウムイオン二次電池である。こ
の素電池2は、1枚のラミネートフィルムを厚みのある四角形板状の発電要素の1側面で折り返して、この発電要素の1側面以外の3側面の外周において折り返されたラミネートフィルムを積層して、熱溶着して封止部を形成している。この構成によって、発電要素をラミネートフィルムで密閉構造としている。
さらに、3側面の封止部のうち対向する2側面の封止部は、発電要素側壁に沿うように折曲され、また、折曲されていない封止部は、発電要素の側面から突出するように位置しており、テラス部としている。このテラス部から突出するように、発電要素の正極に電気接続された正極端子21と、発電要素の負極に電気接続された負極端子22とが備えられている。なお、本実施例においては、扁平形のリチウムイオン二次電池を使用しているが、角形電池や円筒形電池のリチウムイオン二次電池を使用しても良い。また、リチウムイオン二次電池に限定されることは無く、ニッケル水素電池2や、ニッケルカドミウム電池等の充電できるすべての二次電池とすることができる。
図3に示すように、実施例では、正極リード板41は、保護素子43を介して素電池2の正極端子21と電気的に接続されており、負極リード板42は、素電池2の負極端子22と電気的に接続されている。この保護素子43は、素電池2の正極端子21に接続される端子側リード板と、正極リード板41に接続されるリード側リード板とを備えている。また、正極リード板41は、L字状をしており、その一端は、保護素子43のリード側リード板と接続され、その他端は、回路基板3の正極側の銅箔端子部に接続されている。また、負極リード板42の一端は、素電池2の負極端子22と接続されており、他端は回路基板3の負極側の銅箔端子部と接続されている。
実施例では、保護素子43として、素電池2が発熱した際に、電気抵抗が上昇して電流を遮断する機能を備えているPTC素子を用いている。保護素子43は、PTC素子に限られずブレーカやヒューズを使用しても、素電池2の異常時における過電流を遮断することができる。
<回路基板3の構成>
図4に示すように、回路基板3の外形は、平面視において長方形の形状をした平板状である。この回路基板3の主な構成としては、絶縁材料からなる基材層31と、この基材層31の表面に塗布された糊材層32を介して銅箔層33が基材層31に接着されており、銅箔層33の表面には、銅メッキ施され、その銅メッキ層34の表面には、レジスト層35が形成される。この銅箔層33は、回路基板3の電気回路を構成するため、銅箔の表面側に銅メッキ層34 が形成された後に、銅メッキ層34の上から回路形成部分をマスキングした後、マスキングされていない非回路形成部分の銅箔層33および銅メッキ層34がエッチングによって除去され、その後、マスク を剥離することによって、基材層31 の表面に電気回路として機能する銅箔層33が形成される。その後、エポキシ樹脂やシリコン等の絶縁材料からなる液状のソルダレジストが、塗布されレジスト層35が形成される。
このソルダレジストは、導電ランドや銅箔端子部を除いた部分に塗布される。このレジスト層35の厚みは、一般的に20μm〜40μmである。図示はしないが、回路基板3の表面には、素電池の過充電及び過放電を防止するため、電流及び電圧を制御するIC、FET、抵抗素子などの電子部品が実装されている。これらの電子部品の端子は、回路基板3の表面に露出する導電ランドとリフロー半田や、半田溶接によって電気接続され、また、これらの電子部品は、回路基板3の銅箔層による配線パターンによって電気接続され保護回路を形成している。
本実施例の回路基板3は、絶縁材料からなる基材層31と、この基材層31の表面に塗
布された糊材層32を介して銅箔層33が基材層31に接着されており、さらに、銅箔層33の表面には、銅メッキが施され、その銅メッキ層34の表面に、レジスト層35が形成された構成としている。図5で示すように、回路基板3の銅箔端子部3Bの構成は、基材層31の表面に塗布された糊材層32を介して銅箔層33が基材層31に接着されて、銅箔層33の表面に銅メッキが施された構成としており、レジスト層35が形成されていない構成となっている。
また、図3及び図4に示すように、銅箔端子部3Bは、素電池2の正極端子21、負極端子22と対向するように、回路基板3のレジスト層35を備えた端縁を残して設けられている。他の実施例として、回路基板3の端縁に銅箔端子部を設けても良い。なお、基材層31 の材料として、例えばポリフェニレンエーテル、ビスマレイドトリアジン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、液晶ポリマ、ポリノルボルネン、フェノール樹脂、ポリオレフィン樹脂等の有機材料、セラミック等の無機材料、或いはガラスエポキシ等の有機材料と無機材料の混合体等が用いられる。
また、糊材層32における糊材の材質は、シリコンアクリル共重合体樹脂とアクリル酸エステル共重合体樹脂にシランカップリング剤を添加したものである。本発明に用いるシランカップリング剤は、ビニールトリメトキシシラン、ビニールトリエトキシシラン、トリス− (2−メトキシ・エトキシ) ビニールシラン、γ−(メタクリロキシプロピル)トリメトキシシラン等があげられる。耐熱性を有する樹脂へのシリコン系樹脂の添加
は、動的弾性率を上昇させて耐熱性を高める。しかし、弾性率を著しく上昇させるので、剥がれやすくなる。そのため追加で添加するシランカップリング剤は、5質量% 以下に抑えることが望ましい。糊材層32の厚みは、0.05mm〜0.1mmであることが、銅箔層33と基材層31との接着において良好である。
この銅箔端子部3B上に素電池2の正極端子21、負極端子22に接続されたリード板4の他端が、積層されて、スポット溶接されることによって、リード板4の他端と銅箔端子部3Bの表層である銅メッキ層34とが溶着して接続部34Cが形成される。このリード板4の材質としては、NiやNi合金、又は、FeにNiメッキを施したものであり、スポット溶接によって、銅メッキ層と溶着する材質であればよい。
本実施例の銅箔層33は、一般的な回路基板3において用いられるものであり、その厚みは、17μm、35μm、70μmの厚みの異なる3種類の中から適宜選択することができ、この銅箔層33上に施される銅メッキの厚みについても、適宜変更することができる。また、実施例では、この銅箔端子部3Bの大きさは、縦3mm、横8mmの大きさであるが、銅箔端子に接続されるリード板の大きさ等の関係によって、適宜変更可能である。
実施例の銅箔層33は、35μm、70μmの2種類の厚みのものを用意し、実施例の銅メッキ層34は、30μmの厚みとし、従来例の銅箔層330は、35μmとし、銅メッキ層340は、20μmとした。これらの2つの実施例と従来例における銅箔端子部3B、30Bとリード板4とをスポット溶接した場合における剥離強度の実験結果を表1に示した。この実験においては、回路基板3の銅箔端子部3B、30Bにスポット溶接されたリード板4が接続された状態で、回路基板3を固定し、リード板4を銅箔端子部3B、30Bから離反する方向に荷重をかけ始め、接続部34C、340Cとその周りの銅箔端子部3B、30Bとが完全に剥離する時点での荷重を測定した。なお、銅箔層33、330と銅メッキ層34、340との厚み以外は、全て等しい条件で行った。
従来例と2つの実施例について、銅箔層33、330と銅メッキ層34、340と銅箔端子部3Bの厚みについて以下に示した。
従来例(銅箔層35μm+銅メッキ層20μm=銅箔端子部の厚み55μm)、
第1実施例(銅箔層35μm+銅メッキ層30μm=銅箔端子部の厚み65μm)、
第2実施例(銅箔層70μm+銅メッキ層30μm=銅箔端子部の厚み100μm)
実験は、以上の3つの厚みの異なる銅箔端子部3Bについて、それぞれ10回ずつ繰り返し剥離強度の実験を行った。表1では、上述した実験の剥離時の荷重の10回分の各値と、10回分の各値の最大値と最小値と10回分の各値の平均値について示した。
下記の表1から、銅箔層33と銅メッキ層34を合わせた総厚みが厚い銅箔端子部3Bの方が、接続部34Cとその周りの銅箔端子部3Bとが完全に剥離する時点での荷重が大きくなり、接続部34Cとその周りの銅箔端子部3Bとの接合強度が増していることが確認できた。また、従来例と第1実施例とでは、銅箔層33、330が35μmと同じ厚みであるが、銅メッキ層340の厚みが従来例では20μmであり、第1実施例の銅メッキ層34が30μmと異なっていることで、表1で示すように、剥離時の荷重の最大値と最小値と平均値のすべてにおいて接合強度が向上していることから、銅メッキ層34の厚みを厚くすることで、リード板4がスポット溶接される銅箔端子部3Bの接続部34Cとその周りの銅箔端子部3Bとの接合強度を向上させることができる。
なお、従来例における銅メッキ層340の厚み20μmは、回路基板3の銅箔層330に通常塗布されている厚みである。この実験結果より、銅箔端子部3Bの銅箔層33の厚みを増す場合コストが増大するため、銅メッキ層34の厚みをより厚くすることによって、銅箔層33と銅メッキ層34の総厚みを厚くし、リード板4がスポット溶接される銅箔端子部3Bの接続部34Cとその周りの銅箔端子部3Bとの接合強度を向上させることができる。第1、2実施例では、銅メッキ層34は、30μmであるが、それ以上の厚みの銅メッキを施すことは可能である。また、本実施例では、従来例で用いられている20μmの銅メッキ層340の厚みを厚くする方が、銅箔層330を厚くする場合と比較しコストを低減することができる。
Figure 0006020182
実施例においては、銅箔層33の表面に塗布される銅メッキは、無電解銅メッキ法によって銅メッキが形成される。ただし、銅メッキについては、無電解銅メッキ法に限られず、電解銅メッキ法を用いてもよい。
素電池2の電極に接続されたリード板4は、回路基板3の銅箔端子部3B上に配置されて、リード板4上に電極棒を当接させて通電させてスポット溶接を行うことで、リード板4と銅箔端子部3Bとの接続を行っている。このスポット溶接時には、電極棒には1.5mS秒間に1.4KA〜1.5KAの大電流が通電し、リード板4と銅箔端子部3Bとをスポット溶接を行う際に、リード板4を介して銅メッキ層34及び銅箔層33にスポット電流が流れ、この銅箔層33に流れるスポット電流による発熱によって、銅箔層33下の糊材層32が一部溶融し、気化することがある。さらに、銅箔層33下の糊材層32が一
部溶融し、気化した糊材が飛散することで、電極棒やスポット溶接に使用される機材等に付着するため、一定回数の使用毎に電極棒やそれら機材等に付着した糊材を取り除くか、交換する必要が生じ、作業工程が増加するという課題がある。
そこで、図5に示すように回路基板3は、銅箔端子部3Bに隣接するように、銅箔層33と銅メッキ層34とレジスト層35が積層されていない切り欠きを形成し、この切り欠きを案内路3Aとして、スポット溶接時に発生する気化した糊材の通路として機能させる。この案内路3Aによって、特定の方向に気化した糊材を案内できるため、気化した糊材が飛散し、電極棒やスポット溶接の機材等に付着することを防止できるという効果を備える。図3及び図4に示すように、本実施例では、案内路3Aは、銅箔端子部3Bの二つの長辺のうち、基板内側の長辺に隣接して設けられており、案内路3Aは、回路基板3の内側に向かって配置されている。また、案内路の大きさは縦2mm、横2mmであるが、銅箔端子部の大きさによって適宜変更することが可能である。
本実施例においては、発電素子をラミネート外装体によって封止した扁平形二次電池の電極に接続されたリード板4と回路基板3の銅箔端子部3Bとのスポット溶接について記述したが、本発明の電池パック1は、内蔵する素電池を扁平形二次電池に限定されるものではなく、角形二次電池や円筒型二次電池であっても良い。
本発明に係る電池パックは、例えばノート型コンピュータ、携帯電話、スマートフォン、ポータブルDVDプレイヤー、携帯型GPS、トランシーバー等の小型電子機器の主電源として幅広く利用できる。或いは、パワーアシスト自転車や電動工具等、比較的大きな機器にも適応できる。本発明は、いずれの用途においても、電池パックにおける回路基板のコスト削減に有効である。
1 …電池パック
2 …素電池
21 …正極端子
22 …負極端子
3 …回路基板
31、310 …基材層
32、320 …糊材層
33、330 …銅箔層
34、340 …銅メッキ層
35、350 …レジスト層
34C、340C…接続部
3A …案内路
3B、30B …銅箔端子部
3C …コネクタ線
4 …リード板
41 …正極リード板
42 …負極リード板
43 …保護素子
5 …絶縁板
51 …絶縁シート
52 …絶縁テープ
6 …ラベル
7 …定格ラベル

Claims (4)

  1. 素電池と、前記素電池と接続される回路基板とを備える電池パックにおいて、
    前記回路基板は、基材層と糊材層と銅箔層と厚みが30μm以上の銅メッキ層とレジスト層とが順に積層されており、
    前記回路基板は、前記銅箔層と前記銅メッキ層とからなる銅箔端子部を備えており、
    前記銅箔端子部に前記素電池の電極端子、又は前記素電池の電極端子に接続されるリード板が積層され、スポット溶接によって前記銅箔端子部と前記素電池の電極端子、又は前記素電池の電極端子に接続されるリード板とが接続されていることを特徴とする電池パック。
  2. 前記銅箔層の厚みが70μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記回路基板は、前記銅箔端子部に隣接するように、前記銅箔層と前記銅メッキ層と前記レジスト層が積層されていない案内路が備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の電池パック。
  4. 前記素電池は、発電要素をラミネート外装体によって封止した扁平形二次電池であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電池パック。
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