JP6018560B2 - 電力システム - Google Patents

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Description

本発明は、電力システムに関する。
特開平5−244732号公報には、蓄電池と太陽電池とを備えた車両が開示されている。かかる車両においては、太陽電池は、予備換気装置等の電装品(補機とも称され得る)の電源として用いられるとともに、蓄電池の充電にも用いられる。かかる車両の制御装置には、CPUが設けられている。このCPUの駆動電圧は、蓄電池から供給される。
特開平5−244732号公報
上述のような従来技術においては、例えば、蓄電池の残量が不足となって制御装置(CPU)が起動できなくなると、装置(システム)全体の動作が不可能となっていた。本発明は、上記に例示した事情等に鑑みてなされたものである。
本発明の電力システムは、電力変換器と、電力変換制御部と、を備えている。前記電力変換器は、発電部にて発生した発電電力を電力変換するように設けられている。前記電力変換制御部は、蓄電池による電源供給を受けて動作することで、前記電力変換器の動作を制御するように設けられている。具体的には、前記電力変換制御部は、前記蓄電池の出力が閾値未満である場合に、前記電力変換器の動作を停止させるようになっている。
本発明の特徴は、前記電力システムが、さらに以下のように構成されたことにある。すなわち、本発明においては、前記電力変換制御部は、前記発電電力に基づく電源供給を受けて動作可能に設けられている。また、前記電力変換制御部は、前記発電電力に応じて、前記閾値を変更可能に構成されている。
上述の構成においては、前記電力変換制御部は、前記蓄電池の前記出力(例えば端子電圧)が前記閾値未満である場合に、前記電力変換器の動作を停止させる。すると、前記電力変換器の動作の停止により、前記電力システム全体の運転が停止する。
ここで、本発明においては、前記電力変換制御部は、前記蓄電池による電源供給を受けて動作可能であるとともに、前記発電電力に基づく電源供給を受けて動作可能である。さらに、本発明においては、前記電力変換制御部は、前記発電電力に応じて、前記閾値を変更可能である。
このため、例えば、前記発電電力が所定電力以上である場合には、前記閾値を低めの値に設定することができる。これにより、前記蓄電池の出力が不充分であっても、前記発電部にて発生した前記発電電力による前記電力変換制御部への電源供給が可能である場合は、かかる発電電力に基づいて、前記電力システムの運転が可能となる。
本発明の適用対象の一例である電動車両の概略図。 図1に示されている車両電力システムの機能ブロック図。 図2に示されているソーラーECUの動作の一具体例を示すフローチャート。
以下、本発明を具体化した一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、変形例は、当該実施形態の説明中に挿入されると首尾一貫した一実施形態の説明の理解が妨げられるので、末尾にまとめて記載されている。
<構成>
図1を参照すると、電動車両10は、駆動輪11をモータージェネレータ12によって回転駆動することで走行可能に構成されている。モータージェネレータ12は、三相交流の回転電機であって、図示しない動力伝達機構を介して駆動輪11に連結されている。このモータージェネレータ12は、電動車両10の加速時に駆動輪11を駆動する電動機として動作するとともに、電動車両10の減速時に駆動輪11の回転を抑制する回生ブレーキ機能を奏する発電機としても動作するように設けられている。また、電動車両10には、給電により動作する補機13が搭載されている。
さらに、電動車両10には、車両電力システム20が搭載されている。本発明の「電力システム」としての車両電力システム20は、ソーラーパネル21を備えている。本発明の「発電部」及び「太陽光発電装置」としてのソーラーパネル21は、電動車両10のルーフ部分に搭載されている。
図2を参照すると、ソーラーパネル21は、太陽光を受光することで、補機13を駆動したり各蓄電池(メイン電池22、補機電池23、及びサブ電池24)を充電したりするための電力を発生させるように設けられている。具体的には、本実施形態の車両電力システム20は、上述のソーラーパネル21、メイン電池22、補機電池23、及びサブ電池24に加えて、さらに、インバータ25と、メイン電池出力コンバータ26と、補機側電力ライン27と、補機電池側電力ライン28と、接続端子29と、ソーラーECU30と、を備えている。
メイン電池22は、多数のニッケル水素電池等の蓄電池セルを直列及び並列に接続することで、高電圧(本実施形態においては約300V)を出力するように構成されている。補機電池23は、鉛蓄電池(本実施形態においては約12V)であって、補機13及びソーラーECU30に電源電力を供給するように設けられている。サブ電池24は、多数のニッケル水素電池等の蓄電池セルを直列及び並列に接続することで、メイン電池22よりも低い所定の高電圧(本実施形態においては約30V)を出力するように構成されている。
メイン電池22は、インバータ25を介して、モータージェネレータ12に接続されている。すなわち、メイン電池22は、モータージェネレータ12との間で電力授受可能に設けられている。また、メイン電池22は、メイン電池出力コンバータ26を介して、補機側電力ライン27に接続されている。メイン電池出力コンバータ26は、いわゆるバックコンバータであって、メイン電池22から出力された高電圧の電力を降圧して補機側電力ライン27に低電圧(約12V)の電力を出力するように設けられている。
補機側電力ライン27は、補機13に向けて給電可能に、補機13に接続されている。また、補機側電力ライン27は、補機電池側電力ライン28に接続されている。補機電池側電力ライン28における一端には、接続端子29が設けられている。接続端子29は、補機電池23を着脱自在に接続するようになっている。ここで、「着脱自在」は、作業の煩雑さ(困難さ)や所要時間の長さを度外視して単に物理的に着脱可能であることを意味するものではなく、比較的単純な人為的操作(例えば簡略な構成のコネクタやアダプタ等の操作)によって容易に着脱できることを意味するものとする。
ソーラーECU30は、ソーラーパネル21で発生した発電電力を電力変換することで、この電力変換後の電力に基づいて、メイン電池22、補機電池23、及びサブ電池24を充電可能に構成されている。また、ソーラーECU30は、メイン電池出力コンバータ26の出力停止中に、補機13に対して給電可能に構成されている。以下、本実施形態におけるソーラーECU30について、より詳細に説明する。
ソーラーECU30は、マイクロコンピュータ31と、電力変換器32と、を備えている。本発明の「電力変換制御部」としてのマイクロコンピュータ31は、車両電力システム20の運転状態に応じてインバータ25、メイン電池出力コンバータ26及び電力変換器32の動作を制御することで、ソーラーパネル21と上述の各蓄電池とモータージェネレータ12との間の電力の授受を制御するように構成されている。
電力変換器32には、電力の入出力端子である、ソーラー側入力端子32b、補機側出力端子32d、メイン電池端子32f、及びサブ電池端子32h、が設けられている。ソーラー側入力端子32bは、ソーラーパネル21に接続されている。補機側出力端子32dは、補機電池側電力ライン28における上述の一端とは反対側の他端に接続されている。すなわち、補機側出力端子32dは、補機電池側電力ライン28及び接続端子29を介して補機電池23に接続可能に設けられている。また、補機13と補機電池23とは、電力変換器32に並列接続されている。メイン電池端子32fは、メイン電池22に接続されている。サブ電池端子32hは、サブ電池24に接続されている。
電力変換器32は、DC−DCコンバータである、ソーラー発電コンバータ33、補機側コンバータ34、及びメイン電池側コンバータ35を備えている。ソーラー発電コンバータ33は、電力ラインであるソーラー入力ライン36bを介して、ソーラー側入力端子32bに接続されている。すなわち、ソーラー発電コンバータ33は、ソーラー入力ライン36b及びソーラー側入力端子32bを介して、ソーラーパネル21に接続されている。このソーラー発電コンバータ33は、最大電力点追随制御(MPPT:Maximum Power Point Tracking)に基づいてソーラーパネル21の出力を最適に制御しつつ、ソーラーパネル21で発生した発電電力を所定電圧(約30V)の電力に変換してソーラー給電ライン36cに出力するように設けられている。
本発明の「蓄電池充電部」としての補機側コンバータ34は、電力ラインである上述のソーラー給電ライン36cを介して、ソーラー発電コンバータ33に接続されている。また、補機側コンバータ34は、電力ラインである補機側出力ライン36dを介して、補機側出力端子32dに接続されている。すなわち、補機側コンバータ34は、補機側出力ライン36d、補機側出力端子32d、補機電池側電力ライン28及び接続端子29を介して、補機電池23に接続されている。
補機側コンバータ34は、いわゆるバックコンバータであって、ソーラー発電コンバータ33の出力を電力変換(具体的には降圧)して、補機側出力端子32dに、所定の低電圧の出力電力である補機側出力を出力するように設けられている。ここで、上述の「所定の低電圧」は、本実施形態においては、補機13あるいは補機電池23に供給するための低電圧(約12V)である。すなわち、補機側コンバータ34は、上述の補機側出力を、補機側出力端子32d、補機電池側電力ライン28及び接続端子29を介して補機電池23に出力することで、補機電池23を充電するように設けられている。
本発明の「追加出力部」に相当するメイン電池側コンバータ35は、電力ラインであるメイン電池側出力ライン36fを介して、メイン電池端子32fに接続されている。すなわち、メイン電池側コンバータ35は、メイン電池側出力ライン36f及びメイン電池端子32fを介して、メイン電池22に接続されている。また、メイン電池側コンバータ35は、ソーラー給電ライン36cから分岐する電力ラインである第一分岐ライン36gを介して、ソーラー発電コンバータ33に接続されている。このメイン電池側コンバータ35は、いわゆるブーストコンバータであって、ソーラー発電コンバータ33の出力を電力変換(具体的には昇圧)して、補機側出力端子32dに、所定の高電圧のメイン電池充電電力を出力するように設けられている。ここで、上述の「所定の高電圧」は、メイン電池22の充電用の高電圧(約300V)である。
ソーラー給電ライン36cから分岐する電力ラインである第二分岐ライン36hは、サブ電池端子32hに接続されている。すなわち、ソーラー発電コンバータ33は、ソーラー給電ライン36c、第二分岐ライン36h及びサブ電池端子32hを介して、サブ電池24に接続されている。
さらに、本実施形態におけるソーラーECU30には、電源切換部37が設けられている。電源切換部37は、ソーラー入力ライン36bから分岐するように設けられた第一動作電源入力ライン38bを介して、ソーラーパネル21に接続されている。また、電源切換部37は、電力ラインである第二動作電源入力ライン38cを介して、補機電池23に接続されている。さらに、電源切換部37は、電力ラインである動作電源出力ライン38dを介して、マイクロコンピュータ31の電源端子に接続されている。
電源切換部37は、補機電池23の出力(具体的には補機電池23の端子電圧)及びソーラーパネル21で発生した発電電力(具体的にはソーラーパネル21の端子電圧)に応じて、マイクロコンピュータ31の動作電源を、ソーラーパネル21と補機電池23との間で切換えるように構成されている。すなわち、マイクロコンピュータ31は、補機電池23による電力供給を受けて動作可能であるとともに、ソーラーパネル21で発生した発電電力に基づく電源供給を受けて動作可能に設けられている。
ソーラー入力ライン36bには、入力電圧センサ41が設けられている。この入力電圧センサ41は、ソーラーパネル21で発生した発電電力に対応する出力(具体的にはソーラーパネル21の端子電圧に対応する出力)を生じるようになっている。また、補機側出力ライン36dには、出力電圧センサ42及び出力電流センサ43が設けられている。出力電圧センサ42は、補機側出力端子32dの端子間電圧(これは補機電池23が接続端子29に正常に接続されている場合の補機電池23の端子電圧に相当する)に対応する出力を生じるようになっている。出力電流センサ43は、補機側出力端子32dすなわち補機側出力ライン36dを通流する電流に対応する出力を生じるようになっている。
上述のように、電力変換器32は、ソーラーパネル21で発生した発電電力を電力変換して、補機13、メイン電池22、補機電池23、及びサブ電池24に電力を出力するように設けられている。マイクロコンピュータ31は、かかる電力変換器32の動作を制御するように設けられている。
具体的には、本実施形態においては、マイクロコンピュータ31は、補機電池23の出力すなわち端子電圧Vcが閾値Vth未満である場合に、電力変換器32の動作を停止させるようになっている。また、マイクロコンピュータ31は、端子電圧Vcが閾値Vth以上であり且つ所定値Vcr未満である場合に、補機側コンバータ34を動作させつつメイン電池側コンバータ35の動作を停止させるようになっている。さらに、マイクロコンピュータ31は、ソーラーパネル21で発生した発電電力に応じて、上述の閾値Vthを変更可能に構成されている。
<動作>
以下、本実施形態の構成における動作の概要、及び本実施形態の構成による作用・効果について説明する。
マイクロコンピュータ31は、ソーラーパネル21における発電状況と、メイン電池22、補機電池23及びサブ電池24の充電残量と、モータージェネレータ12及び補機13における運転状態と、に応じて、電力分配を適宜行う。この電力分配の態様としては、以下のものがある。(1)ソーラーパネル21から補機13、メイン電池22、補機電池23、及びサブ電池24のうちの少なくともいずれか1つへの電力供給。(2)メイン電池22から補機13及び/又は補機電池23への電力供給。(3)サブ電池24から補機13、メイン電池22、及び補機電池23のうちの少なくともいずれか1つへの電力供給。(4)補機電池23から補機13への電力供給。(5)インバータ25を介してのモータージェネレータ12とメイン電池22との間の電力授受。
上記(1)の電力分配態様について、さらに詳細に説明する。ソーラーパネル21が太陽光を受光することで、発電電力が発生する。このとき、ソーラー側入力端子32bにて、発電電力に対応して電圧が生じる。そこで、かかる電圧(以下単に「ソーラーパネル21の端子電圧Vs」と称する)が、入力電圧センサ41によって測定される。
入力電圧センサ41によって測定されたソーラーパネル21の端子電圧Vsが所定の基準電圧以上となったことがマイクロコンピュータ31によって判定されると、マイクロコンピュータ31は、ソーラー発電コンバータ33を駆動する。これにより、ソーラーパネル21で発生した発電電力が、所定電圧(約30V)の電力に変換されてソーラー給電ライン36cに出力される。
このようにしてソーラー発電コンバータ33から出力された所定電圧の電力は、そのままサブ電池24の充電に供され得る。あるいは、かかる電力は、メイン電池側コンバータ35によって昇圧されることで、メイン電池22の充電に供され得る。あるいは、かかる電力は、補機側コンバータ34によって降圧されることで、補機電池23の充電及び/又は補機13における電力消費に供され得る。
ソーラー発電コンバータ33からの出力が補機電池23の充電に供される場合、補機側コンバータ34からの低電圧の出力電力である補機側出力は、補機側出力ライン36d、補機側出力端子32d、補機電池側電力ライン28及び接続端子29を介して、補機電池23に出力される。かかる補機電池23の充電動作は、周知のように、補機電池23の端子電圧Vc(これは出力電圧センサ42によって測定される)に基づいて取得(推定)された充電残量に応じて行われる。すなわち、補機電池23の端子電圧が所定の充電開始電圧よりも低くなったとき、補機電池23の充電残量が不足していて充電の必要があると判断される。
ところで、一般的に、車両電力システム20の運転(特にマイクロコンピュータ31を含むソーラーECU30の動作)は、補機電池23からの電源供給を受けて行われる。このため、補機電池23にて充電残量に不足が生じると、通常は、車両電力システム20の運転ができなくなる。本実施形態の構成においても、マイクロコンピュータ31は、補機電池23の端子電圧Vcが閾値Vth未満である場合に、電力変換器32の動作を停止させる。電力変換器32の動作が停止すると、車両電力システム20全体の運転が停止する。
しかしながら、本実施形態においては、マイクロコンピュータ31は、補機電池23による電源供給を受けて動作可能であるとともに、ソーラーパネル21で発生した発電電力に基づく電源供給を受けて動作可能である。さらに、マイクロコンピュータ31は、ソーラーパネル21で発生した発電電力に応じて、上述の閾値Vthを変更する。具体的には、マイクロコンピュータ31は、ソーラーパネル21で発生した発電電力が所定電力以上である場合(より詳細にはソーラー側入力端子32bすなわちソーラーパネル21の端子電圧Vsが所定電圧Vsr以上である場合)には、閾値Vthを低めの値に設定する。これにより、補機電池23の充電残量が不充分であっても、ソーラーパネル21で発生した発電電力によるマイクロコンピュータ31への電源供給が可能である場合は、かかる発電電力に基づいて、ソーラーECU30の動作ひいては車両電力システム20の運転が可能となる。
さらに、本実施形態においては、マイクロコンピュータ31は、補機電池23の端子電圧Vcが閾値Vth以上であっても所定値Vcr未満である場合に、補機側コンバータ34を動作させつつメイン電池側コンバータ35の動作を停止させる。この場合、車両電力システム20においては、一部の動作が停止ないし中断される一方で、補機電池23の充電動作が集中的に行われる。これにより、補機電池23の充電残量の回復が良好に図られる。
次に、本実施形態の構成における動作の一具体例について、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、図示されたフローチャートにおいては、「ステップ」は「S」と略記されている。図3のフローチャートで示されているルーチンは、適宜のタイミングにて起動される。かかるルーチンが起動されると、マイクロコンピュータ31によって、図3に示されているステップ310以降の各ステップに対応する処理が実行される。
図3のルーチンが起動されると、まず、ステップ310にて、補機電池23の端子電圧Vcが所定値Vcr未満であるか否かが判定される。端子電圧Vcが所定値Vcr以上である場合(ステップ310=NO)、処理がステップ320に進行して、車両電力システム20における動作モードが通常動作モードとされる(あるいは通常動作モードが維持される)。その後、本ルーチンの処理が一旦終了する。一方、補機電池23の端子電圧Vcが所定値Vcr未満である場合(ステップ310=YES)、処理がステップ330以降に進行する。
ステップ330においては、ソーラーパネル21の端子電圧Vsが所定電圧Vsr以上であるか否かが判定される。端子電圧Vsが所定電圧Vsr以上である場合(ステップ330=YES)、処理がステップ340に進行し、閾値Vthが所定値V1に設定される。一方、端子電圧Vsが所定電圧Vsr未満である場合(ステップ330=NO)、処理がステップ345に進行し、閾値Vthが所定値V2(但しV2>V1)に設定される。このようにして、ソーラーパネル21で発生した発電電力に応じた閾値Vthの設定がなされた後、処理がステップ350以降に進行する。
ステップ350においては、補機電池23の端子電圧Vcが閾値Vth以上であるか否かが判定される。端子電圧Vcが閾値Vth未満である場合(ステップ350=NO)、処理がステップ360に進行し、電力変換器32の動作が停止される。これにより、車両電力システム20全体の運転が停止する。その後、本ルーチンの処理が一旦終了する。
一方、端子電圧Vcが閾値Vth以上である場合(ステップ350=YES)、処理がステップ370に進行し、車両電力システム20における動作モードが、補機電池23の充電動作を集中的に行うモードに設定される(あるいはかかるモード設定が維持される)。具体的には、電力変換器32のうちの、ソーラー発電コンバータ33及び補機側コンバータ34が駆動される一方、メイン電池側コンバータ35の駆動は停止される。その後、本ルーチンの処理が一旦終了する。
<変形例>
以下、代表的な変形例について、幾つか例示する。以下の変形例の説明において、上述の実施形態にて説明されているものと同様の構成及び機能を有する部分に対しては、上述の実施形態と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部分の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施形態における説明が適宜援用され得るものとする。もっとも、言うまでもなく、変形例とて、以下に列挙されたものに限定されるものではない。また、上述の実施形態の一部、及び、複数の変形例の全部又は一部が、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜、複合的に適用され得る。
本発明は、上述した具体的な装置構成に限定されない。例えば、本発明は、電気自動車及びハイブリッド自動車のいずれに対しても好適に適用可能である。もっとも、本発明は、これらのような車載システムに限定されない。また、本発明の「発電部」は、ソーラーパネル21すなわち太陽光発電装置に限定されない。具体的には、例えば、熱エネルギ等を電気エネルギに変換する構成も、本発明の「発電部」として良好に利用可能である。
ソーラーパネル21が電動車両10のルーフ部分に設けられる場合、当該ルーフ部分における大部分(例えば70〜80%)に設けられてもよいし、特定の部分(例えば図示しない電動サンルーフ部分あるいはこれ以外の部分)に設けられていてもよい。また、ソーラーパネル21は、電動車両10のルーフ部分に代えて、あるいはこれとともに、他の部分にも設けられ得る(例えば、ボンネットやトランクリッド等)。すなわち、ソーラーパネル21が電動車両10に設けられる場合は、ノート型パーソナルコンピュータ等の携帯電子機器に設けられる場合とは異なり、それ自体の出力によって、メイン電池22やサブ電池24のような高圧電池を充分に充電することが可能である。
サブ電池24は、省略され得る。また、インバータ25を介して出力される、モータージェネレータ12による回生電力が、メイン電池22を介さずに補機13側(補機電池23側)やソーラーECU30側に供給されるように、車両電力システム20が構成されていてもよい。また、インバータ25を制御するために、ソーラーECU30におけるマイクロコンピュータ31とは別のマイクロコンピュータが設けられていてもよい。さらに、各電池や各コンバータにおける電圧も、上述の具体例から適宜変更され得る。
第一動作電源入力ライン38bは、ソーラー入力ライン36bに代えて、ソーラー給電ライン36c、第一分岐ライン36g、又は第二分岐ライン36hに接続されていてもよい。すなわち、マイクロコンピュータ31は、ソーラーパネル21で発生した発電電力をソーラー発電コンバータ33等により電力変換した後の、変換後電力により、電源供給を受けるようになっていてもよい。
マイクロコンピュータ31は、補機13の1つとして、補機側出力端子32dから出力される電力の供給を受けるようになっていてもよい。この場合、第一動作電源入力ライン38bは、例えば、補機側電力ライン27と補機電池側電力ライン28との接続箇所に接続され得る。あるいは、第一動作電源入力ライン38bは、例えば、補機側電力ライン27として設けられ得る。
本発明は、上述した具体的な動作態様に限定されない。例えば、上述の所定値Vcr(ステップ310等参照)は、上述の充電開始電圧と同じ値であってもよいし、異なる値(具体的には上述の充電開始電圧よりも低い値)であってもよい。また、具体的なフローチャートの処理の流れや閾値等は、制御上のハンチングが抑制されるように、適宜変更・調整され得る。
閾値Vthの変更(上述の具体例におけるステップ330、340及び345参照)は、ソーラーパネル21の端子電圧Vsの取得値をパラメータとするマップを用いて、端子電圧Vsに応じた閾値Vthの設定を行うことによってなされてもよい。この場合、外気温をもパラメータに追加することによって、制御性がよりいっそう向上する。
その他、特段に言及されていない変形例についても、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、本発明の技術的範囲に含まれることは当然である。また、本発明の課題を解決するための手段を構成する各要素における、作用・機能的に表現されている要素は、上述の実施形態や変形例にて開示されている具体的構成及びその均等物の他、当該作用・機能を実現可能ないかなる構成をも含む。
10…電動車両、12…モータージェネレータ、13…補機、20…車両電力システム、21…ソーラーパネル、22…メイン電池、23…補機電池、30…ソーラーECU、31…マイクロコンピュータ、32…電力変換器、33…ソーラー発電コンバータ、34…補機側コンバータ、35…メイン電池側コンバータ、37…電源切換部、41…入力電圧センサ、42…出力電圧センサ、43…出力電流センサ。

Claims (4)

  1. 発電部(21)にて発生した発電電力を電力変換するように設けられた、電力変換器(32)と、
    蓄電池(23)による電源供給を受けて動作することで、前記電力変換器の動作を制御するように設けられた、電力変換制御部(31)と、
    を備えた、電力システム(20)であって、
    前記電力変換制御部は、
    前記発電電力に基づく電源供給を受けて動作可能に設けられ、
    前記蓄電池の出力が閾値未満である場合に前記電力変換器の動作を停止させるとともに、前記発電電力に応じて前記閾値を変更可能に構成されている
    ことを特徴とする、電力システム。
  2. 前記電力変換器は、電力変換後の電力を前記蓄電池に出力することで当該蓄電池を充電するように設けられた、蓄電池充電部(34)を備えたことを特徴とする、請求項1に記載の電力システム。
  3. 前記電力変換器は、電力変換後の電力を前記蓄電池以外に出力するように設けられた、追加出力部(35)をさらに備え、
    前記電力変換制御部は、前記蓄電池の前記出力が前記閾値以上であり且つ所定値未満である場合に、前記蓄電池充電部を動作させつつ前記追加出力部の動作を停止させることを特徴とする、請求項2に記載の電力システム。
  4. 前記発電部は、太陽光発電装置であることを特徴とする、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の電力システム。
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