JP6016474B2 - 開き建具 - Google Patents
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Description
また、指はさみを防止できるようにした折戸が提案されている。
例えば、特許文献2に開示したように、左右の扉の縦框を略コ字状断面とし、その後側の壁同士を軸受部材で回動自在に連結し、この軸受部材にカバー部材(連結材)を取り付け、各縦框の前側の壁をカバー材の円弧面に沿って移動するようにすることで、左右の扉の縦框間に指がはさまれないようにした折戸が提案されている。
前述した折戸であれば、左右の扉を相対的に180°回動できるから、本発明者等は、この折戸の左右の扉の連結構造を開きドアに適用して指はさみを防止できると共に、扉の回動角度の制限がない開きドアとすることを試みたが、前述の折戸ではカバー部材を縦框の長手方向からスライドして取り付ける構成であるため、開きドアとすることに問題があった。
つまり、折戸は左右の扉を連結した状態で取り付ける、取り外しできるので、カバー部材を縦框の長手方向からスライドして取り付けるようにしても問題がないが、開きドアの場合には扉を取り付けた状態でカバー部材を取り付けることになるので、床や天井が邪魔になってカバー部材の取り付けが大変面倒で、実際には取り付けできないことがある。
カバー部材を取り外す場合も同様である。
前記カバー部材の長手方向のスリットを通して操作部材が取付部材に連結され、その操作部材により取付部材をカバー部材の長手方向に移動できるようにできる。
このようにすれば、カバー部材とともに取付部材を長手方向と直角方向に移動し、操作部材で取付部材を長手方向に移動して固定側支持部と可動側支持部とに渡って設けることで、カバー部材を取り付けできるから、そのカバー部材を上下に移動しなくとも良いので、上枠に干渉等することがなく、カバー部材の取り付け、取り外しが容易である。
このようにすれば、操作部材によって取付部材を端部キャップのスリットに沿って移動できるから、その取付部材は正しい姿勢を維持して長手方向に移動するので、固定側支持部と可動側支持部に渡って確実に設けることができる。
この枠体1は上枠10と吊元側縦枠11と戸先側縦枠12と下枠13で方形状で、扉2は上框20と吊元側縦框21と戸先側縦框22と下框23を方形状に連結し、その内部にパネル24が取り付けてある。なお、枠体1は下枠13を備えずに、設置する床面などを下枠とするようにしても良い。
ヒンジ3は吊元側縦枠11と吊元側縦框21とに渡って連結されて戸先側縦框22を戸先側縦枠12に対して面外方向に回動自在としている。
この軸32がヒンジ3の回動中心3aである。
この実施の形態では図1に示すように、ヒンジ3は上下一対設けてあるが、これに限ることはない。
そして、戸先側縦框22に取り付けたハンドル4を持って扉2を図2に示す閉じ位置と図3、図4に示す開き位置とに渡って回動する。
そして、図2に示すように扉2が閉じ位置のときに、固定側支持部15と可動側支持部25が面内方向に相対向すると共に、固定側カバー部16と可動側カバー部26が面内方向に相対し、かつ最も接近し、扉2が図3、図4に示すように開き位置に向けて回動するにつれて順次離れるようにしてある。
この取付部材5にカバー部材6が、その取付部材5を覆うように取り付けてある。
このカバー部材6は、ほぼ半円形(つまりほぼ180°)の外周面6aを有し、その外周面6aはヒンジ3の回動中心3aを中心とするほぼ円弧状で、カバー部材6は吊元側縦框21の長手方向全長に渡る長さである。
そして、扉2の回動時にカバー部材6が、その外周面6aが固定側カバー部16に沿って移動するように回動し、可動側カバー部26がカバー部材6の外周面6aに沿って移動するように隙間を有して対向している。
また、カバー部材6の外周面6aの角度を扉2の最大回動角度よりも小さくできる。
そして、図4に示すように扉2を180°回動した開き位置のときに、固定側カバー部16と可動側カバー部26との間隔Sがカバー部材6の幅Hよりも若干大きく、カバー部材6を固定側カバー部16と可動側カバー部26との間を挿通できるようにしてある。
扉2の最大開き角度は180°に限ることはない。
そして、扉2が最大開き角度のときに前述の間隔Sが幅Hよりも大きくすれば良い。
また、前述と反対の動作をすることでカバー部材6を取り外すことができる。
図2に示すように、吊元側縦枠11と吊元側縦框21における扉2が閉じ位置のときに面内方向に対向する面、例えば前述した面内方向の内側面11a,外側面21aに固定側支持部15、可動側支持部25、固定側カバー部16、可動側カバー部26がそれぞれ対向して設けてあり、その支持部、カバー部の面外方向の間にヒンジ3の一側羽根30、他側羽根31がそれぞれ固着してある。
り(室外側寄り)に面内方向内側に向けて設けられ、先端部に円弧面15aを有した基片15bと、この基片15bの先端部に設けられた内側面11aに向かう鉤片15cを備え、その基片15bの円弧面15aと鉤片15cとで面内方向の外側(つまり、吊元側縦枠11の内側面11a)に向かう固定側凹部15dを有している。
固定側カバー部16は、吊元側縦枠11の内側面11aにおける面外方向の中間に面内方向の内側に向けて設けられた基片16aと、この基片16aの先端部に設けた先片16bを有し、この先片16bは基片16aの先端部から前述の鉤片15cに向けて斜めで、固定側カバー部16は、ほぼくの字形状である。
そして、図2に示すようにヒンジ3の一側羽根30は固定側支持部15と固定側カバー部16との間に固着され、固定側支持部15の切欠き部15eを通して突出している。
そして、図2に示すようにヒンジ3の他側羽根31は可動側支持部25と可動側カバー部26との間に固着され、可動側支持部25の切欠き部25eを通して突出している。
取付部材5を長手方向と直角方向に移動して図6に示す切欠き部15f,25fに挿入することで、取付部材5は所定の取付位置となる。
そして、取付部材5を下方に移動することで図2に示すように、一対の係止片51が固定側支持部15の固定側凹部15d、可動側支持部25の可動側凹部25dに入り込むと共に、鉤片15c,25cが凹部52に入り込み、かつ鉤片15c,25cと係止片51が係止して長手方向と直角方向には外れないように支持されると共に、突片53が固定側支持部15の鉤片15cと可動側支持部25の鉤片25cとの間に入り込む。
そして、図5に示すようにカバー部材6内に取付部材5が入り込み、突部54が内周面6bに接して取付部材5の外周面5aとカバー部材6の内周面6bとの間に、ほぼ半円形の空洞部6cを形成している。
図7に示す操作部材63の連結部である係合片64をスリット62を挿通して突部54の係合凹部54aに係合して連結し、その操作部材63を上下に動かすことで取付部材5がカバー部材6に対して上下(長手方向)に移動するようにしてある。この移動する距離は、係合片64の上下方向の寸法とスリット62の上下寸法の差である。
カバー部材6を取り外す場合は、操作部材63を上方に移動して取付部材5を各切欠き部15f,25fに合致させ、カバー部材6を水平方向に平行移動して取り外す。
この端部キャップ7は図7、図9、図10に示すように、覆板70と、この覆板70に設けた一対の取付片71を備え、その覆板70はカバー部材6の端面形状に合致した平面形状で、取付片71は円弧形状に湾曲していると共に、スリット72を置いて対向し、その対向面の覆板70と反対側に突部73が相対向して設けてある。
覆板70には前述のスリット72に開口した透孔74が形成してある。
そして、図5に示すように一対の取付片71が前述の空洞部6cに挿入してカバー部材6の突片61と取付部材5の段部55に係合して支持されると共に、覆板70がカバー部材6の端面に接し、透孔74からビス75をカバー部材6のビスホール60に螺合して端部キャップ7がカバー部材6の長手方向の端部に取り付けられる。
そして、取付部材5の突起54が突部73に当たることで、取付部材5が端部キャップ7から長手方向に抜け落ちることを防止している。
つまり、組立、取り付けの際に、端部キャップ7のスリット72をビスホール60に沿って移動して端部キャップ7をカバー部材6に取り付け、取付部材5の突起54をスリット72に挿入し、そのスリット72に沿って移動して突起54をカバー部材6のスリット62と対向させ、係合片64を突起54の係合凹部54aに係合して操作部材63を取付部材5に連結するが、操作部材63を連結するまでは、端部キャップ7から取付部材5が抜け落ちることがあるので、端部キャップ7に突部73を設け、この突部73に突起54を当接して取付部材5の抜け落ちを防止している。
一方、端部キャップ7の覆板70が固定側支持部15、可動側支持部25の長手方向の端面に接し、取付部材5、カバー部材6が固定側支持部15、可動側支持部25に沿って下方に落下しないように保持している。
端部キャップ7はカバー部材6の上下部に取り付けてあるので、カバー部材6の見栄えが良い。
また、吊元側縦枠11は建物開口部の縦内面でも良いし、扉2はフラッシュドアのようにパネル一体タイプでも良い。つまり、ヒンジ3で連結するのは開口部の吊元側縦部と扉2の吊元側縦部であれば良い。
例えば、図11に示すように、外開き窓の枠体1の一方の縦枠80に固定側支持部15と固定側カバー部16を設ける。
この外開き窓の障子(開閉体)81の一方の縦框82に可動側支持部25と可動側カバー部26を設ける。
そして、縦枠80と縦框82を開きドアの場合と同様にヒンジ3で回動自在に連結すると共に、取付部材5、カバー部材6を開きドアの場合と同様に取り付ける。
Claims (3)
- 開閉体の吊元側縦部を開口部の吊元側縦部にヒンジで連結し、その開閉体を面外方向に回動自在とした開き建具であって、
前記開口部の吊元側縦部と開閉体の吊元側縦部は、開閉体が閉じ位置のときに面内方向に対向して最も接近し、かつ開閉体が開き位置に向けて回動するにつれて順次離れる固定側カバー部と可動側カバー部をそれぞれ有し、かつ前記固定側カバー部、可動側カバー部よりも前記ヒンジの回動中心寄りの固定側支持部と可動側支持部をそれぞれ有し、
前記固定側カバー部と固定側支持部の間と、前記可動側カバー部と可動側支持部の間に渡って前記開閉体が最大角度回動した開き位置のときに、前記固定側カバー部と可動側カバー部との間を挿通する幅で、前記開閉体の吊元側縦部の長手方向ほぼ全長に渡る長さのカバー部材が設けられ、
前記固定側支持部と可動側支持部は、前記カバー部材を前記固定側支持部と可動側支持部に取り付ける取付部材を長手方向と直角方向から挿入可能な取付部材挿入部分を有し、
前記取付部材は、前記取付部材挿入部分に挿入された状態において前記固定側支持部と可動側支持部に沿って長手方向に移動可能であり、
前記カバー部材は、前記取付部材が前記固定側支持部と可動側支持部に沿って長手方向に移動した状態において、面外方向に回動可能に固定側支持部と可動側支持部に渡って係合して設けられ、
前記カバー部材の外周面は、前記ヒンジの回動中心を中心とする略円弧形状で、開閉体の回動時に前記カバー部材が、その外周面が固定側カバー部に沿って移動するように回動し、かつ可動側カバー部がカバー部材の外周面に沿って移動するようにしたことを特徴とする開き建具。 - 前記カバー部材に取付部材が長手方向に移動自在に取り付けられ、
前記カバー部材の長手方向のスリットを通して操作部材が取付部材に連結され、その操作部材により取付部材をカバー部材の長手方向に移動できるようにした請求項1記載の開き建具。 - 前記カバー部材の端部には長手方向にスリットが設けられた端部キャップが取り付けられ、この端部キャップのスリットに沿って取付部材をカバー部材の長手方向に移動可能とした請求項1又は2記載の開き建具。
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