JP6016376B2 - 配線板、電子ユニット及び配線板の製造方法 - Google Patents

配線板、電子ユニット及び配線板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、配線板、電子ユニット及び配線板の製造方法に関する。
近年、電子機器の低電圧化や高周波化が進展するとともに、電子機器のEMC(Electro-Magnetic Compatibility)性能を向上させる技術が注目されている(例えば、特許文献1、2を参照)。
電子機器のEMC性能は、例えば、配線板のグランドの設計に左右される。配線板のグランドは、信号グランドとフレームグランドに大別することができる。通常、信号グランドは、フレームグランドに短絡され、フレームグランドは、大地に接地(アース)される。これにより、信号線から信号グランドへ流入した高周波電流は、アースへ流れて、配線板の外部に影響を与えることがない。
しかし、信号グランドがフレームグランドに短絡される場合には、アースから信号グランドに、直流電流・低周波電流がノイズとして侵入してしまう。そこで、信号グランドとフレームグランドとを、コンデンサを介して接続する手法が知られている(例えば特許文献3、4を参照)。
コンデンサのインピーダンスは、基本的に、低周波領域において高く、高周波領域において低い。このため、上記手法では、フレームグランドから流入する直流電流・低周波電流を遮断しつつ、高周波電流をフレームグランドへ通過させることができる。
特開平7−240595号公報 特開平9−162594号公報 特開2005−249673号公報 特開2011−151538号公報
しかしながら、コンデンサのインピーダンスは、寄生インダクタンスに依存する特定の周波数で最小となり、この特定の周波数よりも高い高周波領域では大きい値を示す。したがって、配線板に実装される電子部品の動作周波数帯域が比較的高い場合に、本来はフレームグランドへ流入する高周波電流は、コンデンサを通過することが困難となる。その結果、配線板自体がノイズの発生源となるおそれがあった。
また、上記手法では、グランドを流れる電流がコンデンサに集中するため、コンデンサの近傍において電流密度が高くなる。これにより、グランド内に高い電位差が生じる結果、配線板がノイズの発生源となるおそれがあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、相互に異なるグランドの間に静電容量を確保しつつ、配線板がノイズの発生源とならないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の配線板は、
第1グランドパターンと、
前記第1グランドパターン上に形成される第1誘電体層と、
前記第1誘電体層上に形成され、前記第1グランドパターンと絶縁される第2グランドパターンと、
前記第1誘電体層上に形成される第2誘電体層と、
前記第2誘電体層上に形成され、前記第2グランドパターンに電気的に接続される第3グランドパターンと、
を備え、
記第2グランドパターンは、フレームグランドに電気的に接続するための接続部を有し、
前記第1グランドパターンは、前記接続部を有さず、前記第1誘電体層の略全面に渡って形成され、
前記第1グランドパターン及び前記第3グランドパターンは、相互に対向して平行平板を形成する。
本発明によれば、第1グランドパターン及び第2グランドパターン自体がコンデンサを形成する。これにより、相互に異なるグランドの間に静電容量を確保することができる。また、形成されたコンデンサに流れる電流の経路が短くなるため、高周波領域におけるインピーダンスが低くなる。また、グランドパターン上を電流がより均一に流れるため、電流密度が低くなる。これにより、配線板がノイズの発生源にならないようにすることができる。
第1の実施形態に係る配線板の断面図である。 配線板の変形例を示す図である。 パターンコンデンサの静電容量を示す図である。 誘電体層を用意する工程を説明するための図である。 誘電体層の両面にパターンを形成する工程を説明するための図である。 プリプレグを接着する工程を説明するための図である。 接着されたプリプレグを硬化させる工程を説明するための図である。 レーザ光を照射する工程を説明するための図である。 誘電体層の上面に信号層を形成する工程を説明するための図である。 パターンコンデンサが有するインピーダンスの周波数特性を示す図である。 第2の実施形態に係る配線板の断面図である。 誘電体層にスルーホールを形成する工程を説明するための図である。 誘電体層の両面に導体層を形成する工程を説明するための図である。 第3の実施形態に係る配線板の断面図である。 第4の実施形態に係る電子ユニットの断面図である。 第5の実施形態に係る配線板の断面図である。 第5の実施形態に係る配線板の下面を示す平面図である。 第6の実施形態に係る配線板の断面図である。 第6の実施形態に係る配線板の下面を示す平面図である。 取り付け金具が取り付けられた状態を示す平面図である。 第7の実施形態に係る配線板の断面図である。 他の実施形態に係る配線板の断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、説明にあたっては、相互に直交するX軸、Y軸及びZ軸からなる座標系を用いる。
(第1の実施形態)
本実施形態に係る配線板10は、図1に示されるように、誘電体層20、21、22、FGパターン30、SGパターン40、及び信号層50を有している。
誘電体層20、21、22は、絶縁体から形成され、例えば、FR(Flame Retardant)グレードが4のガラス基材エポキシ樹脂(FR−4)から形成される。誘電体層21は、誘電体層20及びFGパターン30の下面(−Z側の面)を覆うように形成される。また、誘電体層22は、誘電体層20及びSGパターン40の上面(+Z側の面)を覆うように形成される。
FGパターン30は、例えば銅からなるグランドパターンである。また、FGパターン30は、誘電体層20の下面に形成されるプレーンパターンである。FGパターン30の形状は、ノイズ電流の経路を考慮して設計される。例えば、FGパターン30は、誘電体層20の下面のほぼ全面に渡る形状を有する。FGパターン30は、フレームグランド(FG)に接続するための複数の接続部31を有している。
接続部31は、例えばFGパターン30が有するランドである。接続部31それぞれは、誘電体層21に形成されたビア導体32aによって、接続部32と電気的に接続される。
接続部32は、例えば誘電体層21の下面に形成されるパッドである。接続部32は、配線板10が電子機器等に実装される際に、電子機器の筐体等を介して大地に接地される。これにより、FGパターン30は、配線板10の電子回路のフレームグランドとして用いられる。
なお、本実施形態に係るFGパターン30は、配線板10の内層に形成されるが、これには限られない。例えば、FGパターン30は、図2に示されるように、配線板10の表層に形成されてもよい。この場合、FGパターン30は、フレームグランドに接続するための接続部32を有する。
SGパターン40は、例えば銅からなるグランドパターンである。また、SGパターン40は、誘電体層20の上面のほぼ全面に渡って形成されるプレーンパターンである。SGパターン40は、配線板10の電子回路の信号グランド(SG)として用いられる。
FGパターン30及びSGパターン40は、誘電体層20によって絶縁されている。また、FGパターン30及びSGパターン40は、相互に対向して平行平板を形成する。すなわち、FGパターン30及びSGパターン40は、コンデンサを構成する。以下では、グランドパターンにより構成されるコンデンサを、パターンコンデンサという。
一般的に、コンデンサの容量C、誘電体の誘電率ε、平行平板の面積S、及び平行平板間の距離dは、式C=ε・S/dで表される関係にある。図3には、配線板10の仕様を変更したときにおける、FGパターン30及びSGパターン40から構成されるパターンコンデンサの静電容量Cが示されている。なお、図3に示される値は、FR−4から形成される誘電体層を用いた場合の値である。
信号層50は、パッド51、信号パターン及び電源パターンを有している。パッド51は、誘電体層22に形成されたビア導体50aによって、SGパターン40と電気的に接続されている。信号パターン及び電源パターンは、銅からなる導体パターンである。電源パターンは、配線板10の電子回路の電源として用いられる。
続いて、本実施形態に係る配線板10の製造方法を、図4〜9を用いて説明する。
まず、図4に示されるように、誘電体層20を用意する。この誘電体層20は、例えば両面銅張積層板(コア基板)である。
次に、図5に示されるように、例えばサブトラクティブ法により、接続部31を含むFGパターン30を、誘電体層20の下面に形成する。また、サブトラクティブ法により、誘電体層20の上面にSGパターン40を形成する。
次に、図6に示されるように、プレスにより、誘電体層20及びFGパターン30の下面に誘電体層21(プリプレグ)を接着する。また、誘電体層21の下面に銅箔61を接着する。また、誘電体層20及びSGパターン40の上面に誘電体層22(プリプレグ)を接着し、誘電体層22上に銅箔62を接着する。
次に、加熱により誘電体層21、22を硬化させる。これにより、図7に示されるように、誘電体層20及びFGパターン30の下面に、誘電体層21及び銅箔61が形成される。また、誘電体層20及びSGパターン40の上面に、誘電体層22及び銅箔62が形成される。
次に、図8に示されるように、銅箔62の表面に黒化処理を施して、レーザ光を照射する。これにより、誘電体層22及び銅箔62を貫通するビアホールH1を形成する。
次に、例えばパラジウムを含む触媒を、銅箔62の表面と、ビアホールH1の内壁面に塗布した後、無電解めっき処理を施す。これにより、図9に示されるように、誘電体層22の上面に信号層50が形成される。また、信号層50とSGパターン40とを電気的に接続するビア導体50aが形成される。
次に、信号層50にエッチング処理を施してパターニングする。これにより、パッド51、信号パターン及び電源パターンが形成される。
そして、信号層50及びビア導体50aの形成と同様に、誘電体層20の下面側に、接続部32及びビア導体32aを形成する。これにより、図1に示される配線板10が形成される。
以上説明したように、FGパターン30及びSGパターン40は、相互に対向するように形成される。これにより、FGパターン30及びSGパターン40自体がコンデンサ(パターンコンデンサ)を形成する。したがって、配線板10の電子回路のフレームグランド−信号グランド間に静電容量が確保される。
また、パターンコンデンサに流れる電流の経路は、例えばチップコンデンサ等の電子部品を介して、グランドパターン同士を接続する場合よりも短くなる。そのため、パターンコンデンサの等価直列抵抗及び等価直列インダクタンスは小さくなり、寄生インダクタンスを低減することができる。
また、寄生インダクタンスが低減するため、パターンコンデンサのインピーダンスは、例えば図10に示されるように、高周波領域においてチップコンデンサ等のインピーダンスよりも低い値を示す。なお、図10中の線L1は、本実施形態に係るパターンコンデンサのインピーダンスを示し、線L2は、チップコンデンサ等のインピーダンスを示している。
高周波領域におけるインピーダンスが低くなると、SGパターン40からFGパターン30へ還流される電流の周波数帯域が広くなる。これにより、配線板10がノイズの発生源とならないようにすることができる。ひいては、配線板10のEMC性能を向上することができる。
また、チップコンデンサ等がグランドパターンに接続される場合に、グランドパターンを流れる電流の電流密度は、チップコンデンサ等の近傍において高くなる。そして、電流密度の高い部分は、電磁波の発生源となってしまうことがある。
しかし、本実施形態に係るFGパターン30及びSGパターン40は、チップコンデンサ等に接続されない。また、FGパターン30は複数のビア導体32aを介してフレームグランドに接続され、SGパターン40は複数のビア導体50aを介して信号層50に接続される。
このため、グランドパターンに流れる電流の電流密度はより均一化され、電流密度の上昇が抑えられる。これにより、配線板10は、チップコンデンサ等が実装される場合よりも、電磁波等のノイズの発生を抑えて、EMC性能を向上することができる。
また、配線板10は、チップコンデンサ等の立体部品を必要としないため、小型化が可能であり、安価に構成することができる。
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態について、上述の第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、上記実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
本実施形態に係る配線板12は、図11に示されるように、誘電体層20の上面にFGパターン33を有している。
本実施形態では、誘電体層20の下面にSGパターン40が形成される。また、誘電体層21は、誘電体層20及びSGパターン40の下面を覆うように形成される。また、FGパターン30は、誘電体層21の下面に形成される。このFGパターン30は、フレームグランドに接続するための接続部32を含むグランドパターンである。
誘電体層20の上面には、FGパターン33が形成される。このFGパターン33は、例えば銅からなるグランドパターンであって、誘電体層20の上面のほぼ全面に渡って形成されるプレーンパターンである。また、FGパターン33は、誘電体層20及び誘電体層21に形成されたビア導体33aによって、FGパターン30と電気的に接続されている。
FGパターン33及びSGパターン40は、相互に対向して平行平板(パターンコンデンサ)を形成する。
信号層50が有するパッド51は、誘電体層20、22に形成されたビア導体50bによって、SGパターン40と電気的に接続されている。
続いて、本実施形態に係る配線板12の製造方法を、図12、13を用いて説明する。
まず、誘電体層20を用意する。次に、図12に示されるように、誘電体層20の両面からレーザ光を照射することにより、孔H2、H3を形成する。孔H2、H3は、誘電体層20を貫通するスルーホールである。
次に、例えばパラジウムを含む触媒を、誘電体層20の両面と、孔H2、H3の内壁面に塗布した後、無電解めっき処理を施す。これにより、図13に示されるように、誘電体層20の下面に導体層70が形成され、誘電体層20の上面に導体層71が形成される。また、導体層70と導体層71とを電気的に接続するスルーホール導体70a、70bが形成される。
次に、エッチング処理により、導体層70にSGパターン40を形成し、導体層71にFGパターン33を形成する。その後、第1の実施形態に係る配線板10の製造方法と同様の手順により、誘電体層21をSGパターン40の下面に接着した後に硬化させる。また、誘電体層22をFGパターン33の上面に接着した後に硬化させる。そして、FGパターン30、ビア導体33a、信号層50、及びビア導体50bを形成する。
以上説明したように、本実施形態に係る配線板12は、FGパターン30及びSGパターン40から構成されるパターンコンデンサに加えて、FGパターン33及びSGパターン40から構成されるパターンコンデンサを有している。これにより、フレームグランド−信号グランド間の静電容量を、第1の実施形態に係るパターンコンデンサの静電容量よりも大きくすることができる。
また、配線板12は、パターンコンデンサのインピーダンスが低い周波数帯域を拡大することができる。これにより、EMC性能を向上することができる
(第3の実施形態)
続いて、第3の実施形態について、上述の第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、上記実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
本実施形態に係る配線板13は、図14に示されるように、誘電体層21の下面にFGパターン34を有している。このFGパターン34は、銅からなるグランドパターンである。また、FGパターン34は、ビア導体34aによりFGパターン30と電気的に接続される。
FGパターン34及びSGパターン40は、相互に対向して平行平板を形成する。この平行平板間の距離は、FGパターン30及びSGパターン40の間の距離と異なっている。
また、本実施形態に係るFGパターン30は、第1の実施形態に係るFGパターン30よりも面積が小さい。これにより、FGパターン34のうちビア導体34aの近傍以外の部分とSGパターン40との間には、絶縁体のみからなる誘電体層が形成される。
以上説明したように、本実施形態に係る配線板13は、FGパターン30及びSGパターン40により構成されるパターンコンデンサと、FGパターン34及びSGパターン40により構成されるパターンコンデンサと、を有している。このパターンコンデンサそれぞれは、厚さが互いに異なる誘電体層を有している。これにより、FGパターン30、34の面積を変更することで、フレームグランド−信号グランド間の静電容量を任意の値に設計することができる。
また、静電容量を変更することで、所望の周波数帯域におけるインピーダンスを低減することができる。したがって、所望の諸元のEMC性能を有する配線板13を設計することができる。
(第4の実施形態)
続いて、第4の実施形態について、上述の第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、上記実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
本実施形態に係る電子ユニット14は、図15に示されるように、配線板141と、この配線板141の下面に実装されたチップコンデンサ80とを有している。
配線板141は、誘電体層21の下面にパッド35及びパッド41を有している。パッド35は、誘電体層21に形成されたビア導体35aによって、FGパターン30と電気的に接続されている。また、パッド41は、誘電体層20、21に形成されたビア導体41aによって、SGパターン40と電気的に接続されている。
チップコンデンサ80は、例えば積層セラミックコンデンサである。チップコンデンサ80の一方の端子80aは、はんだ81によってパッド35と電気的に接続されている。また、チップコンデンサ80の他方の端子80bは、はんだ82によってパッド41と電気的に接続されている。
以上説明したように、本実施形態に係る電子ユニット14は、フレームグランド及び信号グランドに電気的に接続されるチップコンデンサ80を有している。このチップコンデンサ80は、FGパターン30及びSGパターン40から構成されるパターンコンデンサと並列に接続されている。
これにより、適当な特性のチップコンデンサ80を用いることで、電子ユニット14のフレームグランド−信号グランド間に、所望のインピーダンスを設計することができる。例えば、低周波用コンデンサをチップコンデンサ80として用いることで、フレームグランド−信号グランド間のインピーダンスを、低周波領域から高周波領域に渡って低いものとすることができる。ひいては、電子ユニット14のEMC性能を向上することができる。
(第5の実施形態)
続いて、第5の実施形態について、上述の第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、上記実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
本実施形態に係る配線板15は、図16に示されるように、誘電体層21の下面に形成される導体層72を有している。この導体層72には、FGパターン36、37及びSGパターン42が形成される。FGパターン36、37、及びSGパターン42は、いずれも銅からなるグランドパターンである。
SGパターン42は、誘電体層20、21に形成されたビア導体42aによって、SGパターン40と電気的に接続されている。SGパターン42及びFGパターン30は、相互に対向して平行平板(パターンコンデンサ)を形成してもよい。
FGパターン36は、誘電体層21に形成されたビア導体36aによって、FGパターン30と電気的に接続されている。また、FGパターン36は、図17に示されるように、コネクタ部品を実装するための接続部32を有している。接続部32に実装されるコネクタ部品は、配線板15が電子機器等に実装された際に、フレームグランドと電気的に接続される。
FGパターン37は、図16に示されるように、誘電体層21に形成されたビア導体37aによって、FGパターン30と電気的に接続されている。また、FGパターン37とSGパターン42との間は、図17に示されるように、所定の幅を有するスリットS1が形成される。スリットS1は、FGパターン37とSGパターン42の間の間隙を形成する。
また、配線板15が電子機器等に実装された際に、FGパターン36、37は、電子機器等の筐体90と接触して、この筐体90と電気的に接続される。これにより、FGパターン36、37は、大地に接地される。
また、配線板15が電子機器等に実装された際には、外来ノイズが、接続部32からFGパターン36に侵入して、筐体90へ流入する。この外来ノイズが静電気放電によるものである場合には、間接放電(電磁界放射)により、SGパターン42にもノイズが発生する。
以上説明したように、本実施形態に係るFGパターン37は、SGパターン42から絶縁されている。また、FGパターン37及びSGパターン42は、スリットS1を介して対向する。これにより、FGパターン37及びSGパターン42は、導体層72内でパターンコンデンサを形成する。
外来ノイズによりSGパターン42に生じたノイズは、このパターンコンデンサを経由して、FGパターン37へ流入する。これにより、配線板15は、SGパターン42に生じたノイズをフレームグランドへ還流することができる。
なお、FGパターン36及びSGパターン42は、スリット(間隙)を挟んで互いに対向し、導体層72内でパターンコンデンサを形成してもよい。
(第6の実施形態)
続いて、第6の実施形態について、上述の第5の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、上記実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
本実施形態に係る配線板16は、図18に示されるように、第5の実施形態に係るFGパターン37に代えて、導体パターン63を有している。配線板16が電子機器等に実装された際に、導体パターン63は、図19に示されるように、筐体90に接触せずに、フレームグランドから絶縁される。
導体パターン63は、接続部64を有している。本実施形態に係る接続部64は、孔H4の周囲に形成されたランドである。
孔H4は、図18に示されるように、誘電体層20、21、22、及び導体パターン63を貫通するスルーホールである。孔H4は、例えばドリルによって形成される。
また、図19に示されるように、孔H5が筐体90に形成されている。
接続部64には、図20に示されるように、ネジ91、92を用いて部材93を取り付けたり、取り外したりすることができる。部材93は、例えば、ネジ91、92によって配線板16及び筐体90に固定される取り付け金具である。
部材93が固定された場合、導体パターン63は、この部材93を介して筐体90と電気的に接続され、フレームグランドとして用いられる。
以上説明したように、着脱可能な部材93が取り付けられた場合に、導体パターン63はグランドパターンとなる。この場合、SGパターン42に生じたノイズは、導体パターン63及び部材93を介してフレームグランドへ還流する。一方、部材93が取り付けられていない場合に、導体パターン63は、筐体90と絶縁される。このため、SGパターン42に生じたノイズは、フレームグランドへ還流しない。
これにより、SGパターン42に生じたノイズを、導体パターン63を介してフレームグランドへ還流させるか否かを、配線板16の使用者等が選択することができる。例えば、導体パターン63をフレームグランドとして用いる場合の効果を、使用者が試験することができる。
(第7の実施形態)
続いて、第7の実施形態について、上述の第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、上記実施形態と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
本実施形態に係る配線板17は、図21に示されるように、誘電体層21の下面に接続部43を有している。接続部43は、誘電体層21に形成されたビア導体43aによって、SGパターン40と電気的に接続されるパッドである。また、この接続部43は、露出されている。
また、本実施形態に係るFGパターン30は、誘電体層21の下面に形成されている。このFGパターン30は、露出されている接続部32を有している。
以上説明したように、配線板17の表層に、FGパターン30に電気的に接続される接続部32と、SGパターンに電気的に接続される接続部43とが形成される。これにより、FGパターン30及びSGパターン40から構成されるパターンコンデンサの静電容量やインピーダンス等を、配線板17の使用者等が容易に測定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態によって限定されるものではない。
例えば、図22に示される配線板18のように、導体層73に混在するFGパターン30及びSGパターン44それぞれが、導体層74に混在するSGパターン40及びFGパターン38それぞれと対向してパターンコンデンサを形成してもよい。
例えば、第2の実施形態では、FGパターン30とFGパターン33との間に、SGパターン40が配置された。これには限られず、2個のSGパターンの間にFGパターンが配置されていてもよい。
例えば、第4の実施形態では、チップコンデンサ80が配線板141の表層に実装された。これには限られず、例えば、基板に内蔵されるチップコンデンサの端子が、フレームグランド及び信号グランドに電気的に接続されていてもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明の配線板、電子ユニット及び配線板の製造方法は、優れたEMC性能を有する電子機器等に適している。
10、12、13、141、15、16、17、18 配線板
14 電子ユニット
20、21、22 誘電体層
30、33、34、36、37、38 FGパターン
31、32、43 接続部
35、41、51 パッド
32a、33a、34a、35a、36a、37a、41a、42a、43a、50a、50b ビア導体
40、42、44 SGパターン
50 信号層
61、62 銅箔
63 導体パターン
64 接続部
70、71、72、73、74 導体層
70a、70b スルーホール導体
80 チップコンデンサ
80a、80b 端子
81、82 はんだ
90 筐体
91、92 ネジ
93 部材
C 容量
d 距離
ε 誘電率
H1 ビアホール
H2、H3、H4、H5 孔
L1、L2 線
S 面積
S1 スリット

Claims (6)

  1. 第1グランドパターンと、
    前記第1グランドパターン上に形成される第1誘電体層と、
    前記第1誘電体層上に形成され、前記第1グランドパターンと絶縁される第2グランドパターンと、
    前記第1誘電体層上に形成される第2誘電体層と、
    前記第2誘電体層上に形成され、前記第2グランドパターンに電気的に接続される第3グランドパターンと、
    を備え、
    記第2グランドパターンは、フレームグランドに電気的に接続するための接続部を有し、
    前記第1グランドパターンは、前記接続部を有さず、前記第1誘電体層の略全面に渡って形成され、
    前記第1グランドパターン及び前記第3グランドパターンは、相互に対向して平行平板を形成する、
    配線板。
  2. 前記第2グランドパターン上に形成される第誘電体層と、
    前記第誘電体層上に形成され、前記第1グランドパターンに電気的に接続される第4グランドパターンと、
    を備え、
    前記第2グランドパターン及び前記第4グランドパターンは、相互に対向して平行平板を形成する、
    請求項1に記載の配線板。
  3. 前記接続部は、
    フレームグランドに電気的に接続するための部材を着脱可能である、
    請求項1又は2に記載の配線板。
  4. 前記第1グランドパターンに電気的に接続され、露出されている第1パッドと、
    前記第2グランドパターンに電気的に接続され、露出されている第2パッドと、
    を備える請求項1からのいずれか1項に記載の配線板。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の配線板と、
    前記配線板に実装され、前記第1グランドパターン及び前記第2グランドパターンに電気的に接続されるコンデンサと、
    を有する電子ユニット。
  6. 第1誘電体層の第1面上に、該第1面の略全面に渡って第1グランドパターンを形成する工程と
    前記第1誘電体層の前記第1面とは反対側の第2面上に、前記第1グランドパターンと絶縁される第2グランドパターンを形成する工程と、
    前記第1誘電体層の前記第2面上に第2誘電体層を形成する工程と、
    前記第2誘電体層上に、前記第2グランドパターンに電気的に接続される第3グランドパターンを形成する工程と、
    を含み、
    記第2グランドパターンは、フレームグランドに電気的に接続するための接続部を有し、
    前記第1グランドパターンは、前記接続部を有さず、
    前記第1グランドパターン及び前記第3グランドパターンは、相互に対向して平行平板を形成する、
    配線板の製造方法。
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