JP6016298B2 - バッテリ充電装置、及び制御方法 - Google Patents
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Description
図17は、従来技術に係るバッテリ充電装置の回路図であり、図17(a)は、単相半波整流方式のバッテリ充電装置を示し、図17(b)は、単相全波整流方式のバッテリ充電装置を示している。
この図17(b)に示すバッテリ充電装置では、バッテリ50に充電された一定の電圧でランプ60を駆動するため、発電機10が回転していない場合や、車両のアイドリング時の場合において、ランプ60を一定の明るさで点灯することができる。
図18は、横軸に発電機10の回転数(rpm)を表し、縦軸にバッテリの充電電流(Aave)を表し、バッテリ50の電圧が13V(満充電で14V)、発電機10の出力容量が40Wの場合におけるバッテリ50への充電電流特性を示している。また、図18上において、実線で示す電流Ihは、単相半波整流方式(図17(a))を用いた場合のバッテリ50への充電電流特性を示し、破線で示す電流Ifは、単相全波整流方式(図17(b))を用いた場合のバッテリ50への充電電流特性を示している。
そして、発電機10が回転を開始し、回転数が上昇するにつれて、発電機10の出力電圧は次第に上昇し、単相半波整流回路からバッテリ50へ流れる充電電流Ihも次第に上昇する。この充電電流Ihは、低速領域(例えば、2000rpm未満の領域)において、回転数の上昇に応じて直線状に急速に増加し、その後は緩やかに増加し、3000rpmを超える時点で次第に飽和特性を示し、10000rpmの時点で、約7.3Aとなる。
そして、発電機10が回転を開始し、回転数が上昇するにつれて、発電機10の出力電圧が次第に上昇し、単相全波整流回路からバッテリ50へ流れる充電電流Ifも次第に上昇する。この充電電流Ifは、低速領域(例えば、2000rpm未満の領域)において、回転数の上昇に応じて直線状に急速に増加し、その後は緩やかに増加し、3000rpmを超える時点で次第に飽和特性を示し、10000rpmの時点で、約6.5Aとなる。
このため、発電機10の高速回転時において、単相半波整流方式を用いてバッテリ50へ充電を行うととともに、発電機10が回転していない場合や、車両のアイドリング時において、ランプ60の明るさが暗くなることや、ちらつきが発生することを回避できるバッテリ充電装置が望まれていた。
これにより、本発明のバッテリ充電装置は、発電機が回転していない時や、車両のアイドリング時において、ランプの明るさが暗くなることや、ちらつきが発生することを回避できるとともに、発電機の高速回転時においてバッテリに流す充電電流を増加させることができる。
図1に示すように、バッテリ充電装置1は、発電機10、制御回路20、バッテリ50により構成されている。また、制御回路20は、ランプ60、負荷30、ヒューズ40に接続されている。また、制御回路20は、第1サイリスタ21(SCR1)、第2サイリスタ23(SCR2)、第1ゲート制御回路22、第2ゲート制御回路24、スイッチ25、スイッチ制御回路26、回転数計測部27、及び制御部28を備えている。
第1サイリスタ21(第1のスイッチ回路)のゲート端子は、第1ゲート制御回路22の出力端子out2に接続されている。第1サイリスタ21のアノード端子は、発電機10の一方端10−1に接続されている。また、第1サイリスタ21のカソード端子は、スイッチ25のソース端子とバックゲート端子、負荷30の一方端、およびヒューズ40の一方端に接続されている。
これにより、第2サイリスタ23は、発電機10が出力する交流電圧VAを第2ゲート制御回路24の制御に基づき半波整流し、一点鎖線72のように、半波整流した出力電圧をランプ60に供給する。
これにより、第1ゲート制御回路22は、発電機10の交流電流VA及びバッテリ電圧VEを検出し、バッテリ50への過充電を防止するように第1サイリスタ21のオン状態とオフ状態を制御する。
これにより、第2ゲート制御回路24は、ランプ60通電時の実効電圧が制限値以上(負側に大)になったことを検出した場合、ランプ60を保護するために第2サイリスタ23のオフを維持する制御を行う。
これにより、スイッチ25は、スイッチ制御回路26の制御に基づき、バッテリ50に充電されている電圧を、一点鎖線73のように、ランプ60に供給する。
これにより、スイッチ制御回路26は、発電機10の交流電圧VAを検出し、検出した交流電圧のレベルと周期に基づき、後述するようにスイッチ25の制御信号を生成する。スイッチ制御回路26は、生成したスイッチ25の制御信号により、スイッチ25の制御を行う。
また、回転数計測部27は、発電機10に回転検出用のロータリエンコーダ(パルスジェネレータ)が設備されている場合、このロータリエンコーダから出力されるパルス信号の周期を検出して、発電機10の回転数を計測することができる。回転数計測部27は、計測した発電機10の回転数の情報を信号Nとして制御部28に出力する。
上記構成のバッテリ充電装置1において、制御回路20は、発電機10の回転数に応じて、ランプ60の駆動方法を切り替えるように構成されている。より具体的には、発電機10の回転停止時には、ランプ60をバッテリ50のみにより駆動し、発電機10の低速回転時には、ランプ60を第2サイリスタ23とバッテリ50とで駆動し、発電機10の中速回転時には、ランプ60を第2サイリスタ23のみで駆動し、発電機10の高速回転時には、ランプ60をバッテリ50のみで駆動するように構成されている。
図2は、単相半波整流方式(ランプ60をAC点灯)と単相全波整流方式(ランプ60をDC点灯)と単相半波整流方式(ランプ60をDC点灯)の例を示した図であり、図3は、図2に示す各整流回路方式に対応するバッテリ50への充電電流特性を示した図である。
また、発電機10から出力される交流電圧VAを、第2サイリスタ23により半波整流(より正確には、整流及び位相制御)し、この第2サイリスタ23により半波整流された電圧により、ランプ60に点灯電流を流す。すなわち、バッテリ50に対しては第1サイリスタ21を通して充電電流を流し、ランプ60に対しては、第2サイリスタ23を通して点灯電流を流すようにしている。
この単相半波整流方式(ランプ60をAC点灯)の場合には、ランプ60に流れる電流は、第2サイリスタ23のみを通して供給されるため、発電機10の回転数が低い場合などに、発電機10から出力される交流電圧VAの電圧が低くなりランプ60の明るさが暗くなるという問題がある。
この単相全波整流方式の場合には、発電機10の回転数が低く、発電機10から出力される交流電圧VAの電圧が低い場合においても、バッテリ50からランプ60に電流を流すため、発電機10の停止時及び回転数が低い場合においてもランプ60を明るく点灯することができる。
この単相半波整流方式(ランプ60をDC点灯)方式では、発電機10の回転数が低く、発電機10から出力される交流電圧VAの電圧が低い場合においても、バッテリ50からランプ60に電流を流すので、発電機10の停止時及び回転数が低い場合においてもランプ60を明るく点灯することができる。
この図3に示すように、発電機10から出力される交流電圧VAによりバッテリ50を充電する際にバッテリ50への充電電流を最も大きくするためには、発電機10の回転数がNmからNhまでの中速回転の領域では、特性曲線Aで示す単相半波整流方式(ランプ60をAC点灯)(図2(a))を用い、発電機10の回転数がNh以上の高速回転の領域では、特性曲線Cで示す単相半波整流方式(ランプ60をDC点灯)(図2(c))を用いるとよいことが分かる。
すなわち、発電機10の回転数が低速の場合、例えば、回転数が2500rpm未満の低速回転の場合には、図2(a)に示す単相半波整流方式(ランプ60をAC点灯)に加えて、スイッチ25をオン・オフ制御することにより、バッテリ50からランプ60に不足分の電流を流すようにする。その結果、充電特性は、実線の特性曲線A1で示すようになる。
図5の表に示すように、発電機10の停止時(回転停止時)においては、発電機10の出力電圧VAは0(ゼロ)であり、第1サイリスタ21及び第2サイリスタ23は制御停止(オフ)状態とし、ランプ60には、スイッチ25については常にオンとすることにより、バッテリ50からランプ60に電圧を供給し、バッテリ50からランプ60に点灯電流を流すようにする。
さらに、この発電機10の低速回転時においては、発電機10から出力される交流電圧VAが低く、第2サイリスタ23を介してランプ60に流れるランプ点灯電流が不足するため、この不足分の電流を補うために、スイッチ25をオン・オフ制御して、バッテリ50からランプ60に不足分の電流を流すようにする。
この高速回転時においては、発電機10から出力される交流電圧VAが高くなり、第1サイリスタ21からバッテリ50に十分な充電電流を流すことができるとともに、バッテリ50からランプ60に余裕を持って点灯電流を流すことができるため、第2サイリスタ23の制御を制御停止(オフ状態)にし、第1サイリスタ21の制御(半波整流及び位相制御)とスイッチ25のオン・オフ制御を行う。
次に、バッテリ充電装置1の各部の構成と動作について説明する。最初に、第1ゲート制御回路22について、図6と図7を用いて説明する。
図6に示すように、第1ゲート制御回路22は、分圧回路22−1、電圧変換回路22−2、基準電圧発生回路22−3、差動回路22−4、増幅回路22−5、三角波発生回路22−6、比較回路22−7を備えている。
差動回路22−4は、電圧VR’と目標電圧VTとの差分電圧VD(=VR’−VT)を生成し、生成した差分電圧VDを増幅回路22−5に出力する。
増幅回路22−5は、差分電圧VDを増幅した差分電圧VD’を比較回路22−7の一方の端子に出力する。
図7(a)〜図7(c)は、増幅回路22−5の増幅度である倍率係数Mを「1」及び「2」とした場合の三角波電圧VBと差分電圧VD’(=VD)との相対的な開係を説明する図である。
図7(a)において、倍率係数Mを「1」に設定した場合、区間W1は、三角波電圧VBが差分電圧VD’を上回る期間、すなわち第1サイリスタ21がオン状態に制御される期間を示す。また、図7(b)は、倍率係数Mを「2」に設定した場合の三角波電圧VBと差分電圧VD’(=2×VD)との相対的な関係を示している。図7(b)に示すように倍率係数Mを「2」に設定して差分電圧VDを2倍に増幅すると、図7(a)に示す区間W1と比較して、第1サイリスタ21のオン状態に対応する区間W2の変動量(VD’の変動量)が2倍になり、これにより、バッテリ50に供給される電圧の変動量に対して制御信号cの応答量(感度)が2倍になる。
図8(a)は、交流電流VAと方形波Sの波形図であり、図8(b)は、三角波電圧VBの生成を説明する図である。
(手順1)図8(a)に示すように、波形1のサイクルにおいて、発電機10が出力する交流電圧VAから方形波Sを生成する。この波形1に対応する方形波Sの半周期は、波形1のサイクルにおける交流電圧VAの半周期T1と一致する。
(手順2)続いて、方形波Sの半周期T1の時間をカウントする。
(手順3)続いて、半周期T1の時間のカウント数を所定の分解能nで除算して、時間t1(=T1/n)を得る。ここで、分解能nは、三角波電圧VBのスロープの滑らかさを規定する量であり、分解能nが高い程、三角波電圧VBのスロープが滑らかになる。
(手順4)続いて、三角波電圧VBのピーク電圧VPを所定の分解能nで除算して、電圧v1(=Vp/n)を得る。
(手順5)続いて、図8(b)に示すように、次のサイクルの波形2の立ち上がりタイミング(T2をカウントし始めるタイミング)で、上記電圧v1だけ三角波電圧VBを上昇させ、この三角波電圧VBを上記時間t1の間だけ維持する。
以上の手順により、1サイクル前の交流電圧VAの波形を用いて、交流電圧VAの各周期に対応した三角波電圧であって、ピーク電圧VPが一定の電圧波形を生成する。
除算部は、上記カウンタ部によるカウント数を所定の分解能n(所定値)で除算するものである。波形生成部は、第1サイクル後の第2サイクル(図8(a)の例えば波形2のサイクル)において上記第1サイクルでの除算部の除算結果で示される時間t1の経過ごとに所定電圧v1だけ上昇する階段状の電圧波形を生成するものである。この階段状の電圧波形は上記三角波電圧の波形として出力される。
図11に示すように、第2ゲート制御回路24は、分圧回路24−1、電圧変換回路24−2、基準電圧発生回路24−3、差動回路24−4、増幅回路24−5、三角波発生回路24−6、比較回路24−7、出力許可回路24−8を備えている。
この第2ゲート制御回路24の構成と動作は、第1ゲート制御回路22と基本的は同じであるが、出力許可回路24−8を備えている点と、分圧回路24−1で検出される電圧が、ランプ60の電圧VGである点が、第1ゲート制御回路22と構成上で異なる。
比較回路26−7は、差分電圧VD’と三角波電圧VBとを比較し、この比較の結果に基づきスイッチ25の導通タイミングを規定する制御信号bを生成し、この制御信号bは、出力許可回路26−8を介して出力される。
なお、発電機10が低速回転の場合は、スイッチ制御回路26において、出力許可回路26−8内のスイッチ26−8aが導通となり、比較回路26−7の出力信号は、出力許可回路26−8を通して、そのまま制御信号bとして出力される。
図13(a)に示すように、発電機10が回転していないため、交流電圧VAは、0[V]である。
図13(b)に示すように、発電機10が回転していないため、交流電圧VAが0[V]であるので、第2ゲート制御信号dはローレベルである。
図13(c)に示すように、第2サイリスタ23が半波整流した後の波形も0[V]である。
図13(e)に示すように、スイッチ制御回路26の制御信号bは、ハイレベル(H)である。
図13(f)に示すように、制御信号bがハイレベルのため、スイッチ25がオン状態であるので、ランプ60に供給される電圧VGは、バッテリ50の電圧VEである。
図13(b)に示すように、時刻t3〜t6の期間、交流電圧VAが正電圧のため第2ゲート制御回路24の制御信号dは、ローレベルである。また、時刻t6〜t8の期間、交流電圧VAが負電圧のため第2ゲート制御回路24の制御信号dは、ハイレベルである。
図13(c)に示すように、第2サイリスタ23が半波整流した後の波形は、時刻t6〜t8の期間、負電圧側に、V2[V]のピーク電圧値を有する。
増幅回路26−5の出力電圧VD’は、時刻t3〜t4の期間、三角波VBより高い電圧レベルである。また、増幅回路26−5の出力電圧VD’は、時刻t4〜t6の期間、三角波電圧VBより低い電圧レベルである。このため、ランプ60にバッテリ50を供給する制御信号の幅Wは、時刻t4〜t6の期間である。
そして、発電機10の回転数が低い場合、スイッチ制御回路26は、交流電圧VAが正電圧側の期間、ランプ60にバッテリ50の電圧を供給し、交流電圧VAが負電圧側の期間、ランプ60に第2サイリスタ23により半波整流された発電機10からの負電圧側の電圧を供給するように制御する。
なお、電圧値V3は、図13(a)の電圧値V2より大きく、周期t2=t14−t111は、図13(a)の周期t1=t8−t3より短いものとし、また、電圧値V4は、電圧値V3より大きく、周期t3=t17−t14は、周期t2=t14−t11より短いものとする。
そして、図14(d)の波形S116に示すように、制御信号dがローレベルからハイレベルに遷移するタイミング(時刻t13)に同期して第2サイリスタ23が導通を開始する。これにより、時刻t13から時刻t14(交流電圧VAが0[V]になる時刻)までの期間、交流電圧VAの負側の電圧がランプ60に供給される。
このため、図15(d)に示すように、ランプ60に供給される電圧は、常に、バッテリ電圧VEとなる。
また、本発明における第1スイッチ制御部は、第1ゲート制御回路22が対応し、本発明における第2スイッチ制御部は、第2ゲート制御回路24が対応し、本発明における第3スイッチ制御部は、スイッチ制御回路26が対応する。また、本発明における発電機10から出力される交流電圧VAの一方の相の電圧は、例えば、正相電圧が対応し、他方の相の電圧は負相電圧が対応する。また、第1の回転数、及び第2の回転数は、一例として、それぞれ図4に示す7000rpm、2500rpmが対応する。
このような構成のバッテリ充電装置1では、制御部28は、発電機10の回転数が所定の第1の回転数以上である場合に、交流電圧VAの他方の相の電圧(負相電圧)を、第2のスイッチ回路(第2サイリスタ23及び第2ゲート制御回路24)を介してランプ60へ供給することを停止し、バッテリ50の電圧を、第3のスイッチ回路(スイッチ25及びスイッチ制御回路26)を介してランプ60に供給する。
これにより、バッテリ充電装置1では、発電機10が回転していない時や、車両のアイドリング時において、ランプ60の明るさが暗くなることや、ちらつきが発生することを回避できるとともに、発電機10の高速回転時においてバッテリ50に流す充電電流を増加させることができる。
このような構成のバッテリ充電装置1では、バッテリ50の電圧のみをランプ60に供給するように切り替える基準となる第1の回転数を、発電機10の出力容量と、該発電機10により電力が供給される負荷容量とに応じて設定する。これにより、バッテリ充電装置1は、第1の回転数を最適に設定して、発電機の高速回転時におけるバッテリ50に流す充電電流を増加させることができる。
このような構成のバッテリ充電装置1では、発電機10の中速回転時(第2回転数から第1回転数の間の回転数の時)に、ランプ60を第2のスイッチ回路のみにより点灯する。
これにより、バッテリ充電装置1は、発電機の中速回転時において、バッテリ50からランプ60に電圧を供給する必要がなくなり、第1のスイッチ回路を通してバッテリ50に流れる充電電流を増大させることができる。
このような構成のバッテリ充電装置1では、発電機10の低速回転時において、交流電圧VAの他方の相の電圧(負相電圧)をランプ60に供給するとともに、交流電圧VAの一方の相(正相電圧)が出力される期間においてバッテリ50の電圧をランプ60に供給する。また、発電機10の回転停止時は、バッテリ50の電圧をランプ60に供給する。
これにより、バッテリ充電装置1では、発電機10の回転停止時や低速回転時においてランプ60の明るさが暗くなることや、ちらつきが発生することを回避できるとともに、発電機10の高速回転時においてバッテリ50に流す充電電流を増加させることができる。
このような構成のバッテリ充電装置であれば、第1スイッチ制御部(第1ゲート制御回路22)は、バッテリ50の電圧に応じて交流電圧VAの一方の相の電圧(正相電圧)をバッテリ50に供給する期間を制御し、第2スイッチ制御部(第2ゲート制御回路24)は、交流電圧VAに応じて他方の相の電圧(負相電圧)をランプ60に供給する期間を制御する。また、第3スイッチ制御部(スイッチ制御回路26)は、交流電圧VAの一方の相の電圧(正相電圧)が出力される期間において、交流電圧VAに応じて、バッテリ50の電圧をランプ60に供給する期間を制御する。
これにより、第1のスイッチ回路では、バッテリ50の電圧に応じてバッテリ50に供給する電圧を制御することができる。また、第2のスイッチ回路は、交流電圧VAに応じて、ランプ60に供給する電圧を制御することができる。また、第3のスイッチ回路は、交流電圧VAに応じてバッテリ50からランプ60に供給する期間を制御することができる。
例えば、本実施形態では、制御回路を車両に用いる例を説明したが、ランプの点灯とバッテリの充電を行う装置であれば、車両以外に用いてもよい。
21・・・第1サイリスタ、23・・・第2サイリスタ、
22‥・第1ゲート制御回路、24・・・第2ゲート制御回路、
25・・・スイッチ、26・・・スイッチ制御回路、27・・・回転数計測部、
28・・・制御部、30・・・DC負荷、40・・・ヒューズ、
50・・・バッテリ、60・・・ランプ
Claims (5)
- 発電機から出力された交流電圧を整流してバッテリの充電とランプの点灯を制御するバッテリ充電装置であって、
前記発電機から出力される交流電圧の一方の相の電圧を整流及び位相制御して前記バッテリに供給する第1のスイッチ回路と、
前記発電機から出力される交流電圧の他方の相の電圧を整流及び位相制御して前記ランプに供給する第2のスイッチ回路と、
前記バッテリの電圧を前記ランプに供給する第3のスイッチ回路と、
前記発電機の回転数を計測する回転数計測部と、
前記発電機の回転数に応じて前記第2のスイッチ回路及び前記第3のスイッチ回路からの前記ランプへの電圧の供給動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記発電機の回転数が所定の第1の回転数以上である場合に、
前記交流電圧の他方の相の電圧を、前記第2のスイッチ回路から前記ランプへ供給することを停止し、前記バッテリの電圧を、前記第3のスイッチ回路を介して前記ランプに供給し、
前記発電機の回転数が所定の第1の回転数未満であり、かつ前記第1の回転数よりも低い所定の第2の回転数以上の場合において、
前記バッテリの電圧を、前記第3のスイッチ回路を介して前記ランプに供給することを停止し、前記交流電圧の他方の相の電圧を、前記第2のスイッチ回路を介して前記ランプに供給し、
前記発電機の回転数が前記所定の第2の回転数未満の場合に、
前記交流電圧の他方の相の電圧を、前記第2のスイッチ回路を介して前記ランプに供給するとともに、前記交流電圧の一方の相が出力される期間において前記バッテリの電圧を、前記第3のスイッチ回路を介して前記ランプに供給し、
前記発電機の回転が停止し、前記発電機から交流電圧が出力されていない場合に、
前記バッテリの電圧を、前記第3のスイッチ回路から前記ランプに供給する、
ことを特徴とするバッテリ充電装置。 - 前記所定の第1の回転数は、発電機の出力容量と、前記発電機により電力が供給される負荷容量とに応じて設定されることを特徴とする請求項1に記載のバッテリ充電装置。
- 前記第1のスイッチ回路は、
前記バッテリの電圧に応じて前記交流電圧の一方の相の電圧を前記バッテリに供給する期間を制御する第1スイッチ制御部を備え、
前記第2のスイッチ回路は、
前記交流電圧に応じて前記他方の相の電圧を前記ランプに供給する期間を制御する第2スイッチ制御部を備え、
前記第3のスイッチ回路は、
前記交流電圧の一方の相が出力される期間において、前記交流電圧に応じて、バッテリの電圧を前記ランプに供給する期間を制御する第3スイッチ制御部を備える、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のバッテリ充電装置。 - 前記第1のスイッチ回路及び第2のスイッチ回路がサイリスタ素子とそのゲート制御回路とで構成され、
前記第3のスイッチ回路が電界効果トランジスタとそのゲート制御回路とで構成される、
ことを特徴とする請求項3に記載のバッテリ充電装置。 - 発電機から出力された交流電圧を整流してバッテリの充電とランプの点灯を制御するバッテリ充電装置の制御方法であって、
前記発電機から出力される交流電圧の一方の相の電圧を、第1のスイッチ回路を介して、整流及び位相制御して前記バッテリに供給する手順と、
前記発電機から出力される交流電圧の他方の相の電圧を、第2のスイッチ回路を介して、整流及び位相制御して前記ランプに供給する手順と、
前記バッテリの電圧を、第3のスイッチ回路を介して、前記ランプに供給する手順と、
前記発電機の回転数を計測する回転数計測手順と、
前記発電機の回転数に応じて前記第2のスイッチ回路及び前記第3のスイッチ回路からの前記ランプへの電圧の供給動作を制御する制御手順と、
を含み、
さらに、前記制御手順には、
前記発電機の回転数が所定の第1の回転数以上である場合に、
前記交流電圧の他方の相の電圧を、前記第2のスイッチ回路から前記ランプへ供給することを停止し、前記バッテリの電圧を、前記第3のスイッチ回路を介して前記ランプに供給する手順と、
前記発電機の回転数が所定の第1の回転数未満であり、かつ前記第1の回転数よりも低い所定の第2の回転数以上の場合において、
前記バッテリの電圧を、前記第3のスイッチ回路を介して前記ランプに供給することを停止し、前記交流電圧の他方の相の電圧を、前記第2のスイッチ回路を介して前記ランプに供給する手順と、
前記発電機の回転数が前記所定の第2の回転数未満の場合に、
前記交流電圧の他方の相の電圧を、前記第2のスイッチ回路を介して前記ランプに供給するとともに、前記交流電圧の一方の相が出力される期間において前記バッテリの電圧を、前記第3のスイッチ回路を介して前記ランプに供給する手順と、
前記発電機の回転が停止し、前記発電機から交流電圧が出力されていない場合に、
前記バッテリの電圧を、前記第3のスイッチ回路から前記ランプに供給する手順と、
を含むことを特徴とする制御方法。
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