JP6015828B2 - 発熱体の検査方法、及び検査装置 - Google Patents
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Description
ガラス製品の製造設備に設けられた通電によって発熱する発熱体の検査方法であって、
複数の前記発熱体により構成された回路全体の電気抵抗値を1つの測定手段により継続的に測定する測定工程と、
前記回路全体の電気抵抗値または前記発熱体1個あたりの平均電気抵抗値の経時変化から電気抵抗変化率を算出する演算工程と、
前記電気抵抗変化率に基づいて、前記発熱体の状態を判定する判定工程と、
を包含することにある。
この点、本構成の検査方法によれば、測定工程において発熱体により構成された回路全体の電気抵抗値を1つの測定手段により継続的に測定し、次いで、演算工程において回路全体の電気抵抗値または前記発熱体1個あたりの平均電気抵抗値の経時変化から電気抵抗変化率を算出している。そして、判定工程において電気抵抗値の代わりに電気抵抗変化率を発熱体の状態を判定する際の判定基準としている。このため、発熱体の設置数に関係なく、発熱体全体の電気抵抗の変化が分かり、これにより、発熱体の状態を確実に判定することができる。
また、本構成の検査方法では、測定工程において電気抵抗値を継続的に測定している。このため、最新の電気抵抗値を使用して電気抵抗変化率を演算することができる。その結果、例えば、発熱体の通電状態が常に変化するような操業条件でも、最新の電気抵抗変化率に基づいて、迅速且つ正確に発熱体の検査を行うことができる。
前記測定工程において、さらに前記発熱体の電圧を継続的に測定し、
前記演算工程において、さらに前記電圧から電圧変化率を算出し、
前記判定工程において、さらに前記電圧変化率に基づいて、前記発熱体の状態を判定することが好ましい。
この点、本構成の検査方法によれば、発熱体の状態の判定基準として、電気抵抗変化率に加えて電圧変化率を用いている。発熱体が損傷した場合、電圧変化率が大きく上昇する。従って、電気抵抗変化率と電圧変化率とを総合的に判断することにより、発熱体の電気抵抗値が上昇した場合、それが発熱体の損傷によるものなのか、あるいは温度上昇によるものなのかを見極め、確実に判定することができる。
前記発熱体の周囲環境の変化に応じて、前記判定工程において採用する閾値を変更する変更工程をさらに包含し、
前記判定工程において、前記電気抵抗変化率と所定の閾値との大小関係に基づいて前記発熱体の状態を判定することが好ましい。
この点、本構成の検査方法によれば、発熱体の周囲環境の変化に応じて、判定工程において採用する判定基準(閾値)を変更することができる。従って、例えば、発熱体の周囲雰囲気の温度が急激に変動した場合でも、そのような状況に応じて閾値を変更することにより、発熱体が損傷したか否かを正確に判定することができる。
前記発熱体の表面温度が1200〜1700℃の範囲において実行することが好ましい。
ガラス製品の製造設備に設けられた通電によって発熱する発熱体の検査装置であって、
複数の前記発熱体により構成された回路全体の電気抵抗値を継続的に測定する1つの測定手段と、
前記回路全体の電気抵抗値または前記発熱体1個あたりの平均電気抵抗値の経時変化から電気抵抗変化率を算出する演算手段と、
前記電気抵抗変化率に基づいて、前記発熱体の状態を判定する判定手段と、
を備えたことにある。
すなわち、本構成の検査装置によれば、1つの測定手段が複数の前記発熱体により構成された回路全体の電気抵抗値を継続的に測定し、次いで、演算手段が回路全体の電気抵抗値または前記発熱体1個あたりの平均電気抵抗値の経時変化から電気抵抗変化率を算出している。そして、判定手段が電気抵抗値の代わりに電気抵抗変化率を発熱体の状態を判定する際の判定基準としている。このため、発熱体の設置数に関係なく、発熱体全体の電気抵抗の変化が分かり、これにより、発熱体の状態を確実に判定することができる。
また、本構成の検査装置では、測定手段が電気抵抗値を継続的に測定している。このため、最新の電気抵抗値を使用して電気抵抗変化率を演算することができる。その結果、例えば、発熱体の通電状態が常に変化するような操業条件でも、最新の電気抵抗変化率に基づいて、迅速且つ正確に発熱体の検査を行うことができる。
図1は、本発明の発熱体の検査方法を実施するために使用する発熱体の検査装置100の概略図である。本発明の検査装置100は、ガラス溶融炉200のうち、ガラス原料Mを加熱して溶融ガラスGとする溶融槽10及び溶融ガラスGを清澄化する清澄槽20に亘って設けられ、溶融槽10及び清澄槽20に夫々設けられている発熱体30を検査対象とする。
図4は、本発明の第1実施形態に係る発熱体30の検査方法を説明するフローチャートである。本実施形態を含め、以後説明するフローチャートでは、夫々のステップを記号「S」で示してある。検査を開始後(S0)、測定手段60により発熱体30の電気抵抗値を測定する(S1)。この測定では、例えば、発熱体30が属するグループ(発熱体群)毎に、発熱体30の電気抵抗値の和を求める。図1のガラス溶融炉200を例にとると、求める電気抵抗値として、溶融槽10に直列接続で設けられた3つの発熱体30の電気抵抗値の和、清澄槽20に直列接続で設けられた4つの発熱体30の電気抵抗値の和、あるいはガラス溶融炉200における全ての7つの発熱体30を含む回路としての電気抵抗値を測定する。これらの電気抵抗値の測定は、所定時間毎に継続的に行う。電気抵抗値の測定にあたっては、前述したように、発熱体30の1個あたりの平均電気抵抗値を求めても構わない。平均値を求める場合、直近数点の測定データをもとに計算した移動平均値とすることが好ましい。
先に説明したように、発熱体30の電気抵抗値は温度によって変化する。例えば、ガラス製品の製造設備におけるガラス溶融炉200の内部温度の設定値を上げる場合や、ガラス溶融炉200を長期間停止させて温度が低下した状態から運転を再開させる場合等においては、温度上昇に伴って発熱体30の抵抗値が上昇する。このため、判定工程において、発熱体30が損傷したと誤判定してしまう虞がある。そこで、第2実施形態では、発熱体30の状態の判定基準として、電気抵抗変化率ΔRに加えて電圧変化率ΔVを用いている。
発熱体30の周囲環境の変化のため電気抵抗値が変化しても、適切な閾値を使用すれば、より正確に発熱体30の状態を判定することができる。そこで、第3実施形態では、発熱体30の状態を判定する判定基準となる閾値を、発熱体30の周囲環境の変化に応じて変更する。
20 清澄槽
30 発熱体
40 フォアベイ
50 電源
60 測定手段
70 演算手段
80 判定手段
90 コンピュータ
100 発熱体の検査装置
200 ガラス溶融炉
Claims (5)
- ガラス製品の製造設備に設けられた通電によって発熱する発熱体の検査方法であって、
複数の前記発熱体により構成された回路全体の電気抵抗値を1つの測定手段により継続的に測定する測定工程と、
前記回路全体の電気抵抗値または前記発熱体1個あたりの平均電気抵抗値の経時変化から電気抵抗変化率を算出する演算工程と、
前記電気抵抗変化率に基づいて、前記発熱体の状態を判定する判定工程と、
を包含し、
前記測定工程において、さらに前記発熱体の電圧を継続的に測定し、
前記演算工程において、さらに前記電圧から電圧変化率を算出し、
前記判定工程において、さらに前記電圧変化率に基づいて、前記発熱体の状態を判定する検査方法。 - 前記発熱体の周囲環境の変化に応じて、前記判定工程において採用する閾値を変更する変更工程をさらに包含し、
前記判定工程において、前記電気抵抗変化率と所定の閾値との大小関係に基づいて前記発熱体の状態を判定する請求項1に記載の検査方法。 - 前記発熱体の表面温度が1200〜1700℃の範囲において実行する請求項1または2に記載の検査方法。
- 前記ガラス製品の製造設備は、前記発熱体の設置数を変動させることが可能である請求項1〜3の何れか一項に記載の検査方法。
- ガラス製品の製造設備に設けられた通電によって発熱する発熱体の検査装置であって、
複数の前記発熱体により構成された回路全体の電気抵抗値を継続的に測定する1つの測定手段と、
前記回路全体の電気抵抗値または前記発熱体1個あたりの平均電気抵抗値の経時変化から電気抵抗変化率を算出する演算手段と、
前記電気抵抗変化率に基づいて、前記発熱体の状態を判定する判定手段と、
を備え、
前記測定手段は、さらに前記発熱体の電圧を継続的に測定し、
前記演算手段は、さらに前記電圧から電圧変化率を算出し、
前記判定手段は、さらに前記電圧変化率に基づいて、前記発熱体の状態を判定する検査装置。
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JP2015159754A JP6015828B2 (ja) | 2015-08-13 | 2015-08-13 | 発熱体の検査方法、及び検査装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015159754A JP6015828B2 (ja) | 2015-08-13 | 2015-08-13 | 発熱体の検査方法、及び検査装置 |
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2015
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